JPH0423412Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0423412Y2 JPH0423412Y2 JP7009386U JP7009386U JPH0423412Y2 JP H0423412 Y2 JPH0423412 Y2 JP H0423412Y2 JP 7009386 U JP7009386 U JP 7009386U JP 7009386 U JP7009386 U JP 7009386U JP H0423412 Y2 JPH0423412 Y2 JP H0423412Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- clutch lever
- pinion
- dead point
- flipping
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 15
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 6
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
魚釣用の両軸受リールにおいて、釣糸を巻取る
スプールと、これに回転を与えるハンドルとの間
における回転力伝達の“断”“続”を行なうクラ
ツチ機構に関する。
スプールと、これに回転を与えるハンドルとの間
における回転力伝達の“断”“続”を行なうクラ
ツチ機構に関する。
従来、上記クラツチにおいて、クラツチレバー
の往動操作によりピニオンのスプール軸への係合
を解除してスプールをフリー回転可能にクラツチ
OFFし、一方ハンドル回転操作により回転する
リターン板やラチエツトによつて上記ピニオンを
スプール軸に係合させるべくクラツチONに自動
的に切換え可能に構成したものが知られている。
の往動操作によりピニオンのスプール軸への係合
を解除してスプールをフリー回転可能にクラツチ
OFFし、一方ハンドル回転操作により回転する
リターン板やラチエツトによつて上記ピニオンを
スプール軸に係合させるべくクラツチONに自動
的に切換え可能に構成したものが知られている。
しかし、上記構成のクラツチでは、釣糸の送り
出しを調整するには、クラツチをOFFして釣糸
を送り出した後、ハンドル回転によりクラツチを
ONして送り出しを停止し、巻き上げ可能とする
ものであるから、釣糸の放出長さを微妙に調節す
る必要がある場合、クラツチレバーによるクラツ
チOFF操作と、ハンドルの回転によるクラツチ
ON操作を繰り返し行なわなければならないので
操作が煩雑で面倒であつたり、釣糸の放出長さの
微妙な調節が困難である等の問題点を有してい
る。
出しを調整するには、クラツチをOFFして釣糸
を送り出した後、ハンドル回転によりクラツチを
ONして送り出しを停止し、巻き上げ可能とする
ものであるから、釣糸の放出長さを微妙に調節す
る必要がある場合、クラツチレバーによるクラツ
チOFF操作と、ハンドルの回転によるクラツチ
ON操作を繰り返し行なわなければならないので
操作が煩雑で面倒であつたり、釣糸の放出長さの
微妙な調節が困難である等の問題点を有してい
る。
本考案は上記問題点を解消しようとしたもの
で、クラツチレバーが往復動両方向(クラツチ
OFF、クラツチON)へデツドポイントラインを
越えて切換え付勢されるよう、当該クラツチレバ
ーに一端を掛止して付勢させたデツドポイントバ
ネの他端をフリツピングカムに掛止するととも
に、該フリツピングカムの回転に連動して移動可
能となし、該フリツピングカムにより、デツドポ
イントバネの上記クラツチレバーに対するバネ力
付勢が往復動両方向(クラツチOFF、クラツチ
ON)と、復動方向(クラツチON)のみに切換
え可能に構成することによつて、ハンドル回転に
よりクラツチONする通常の状態と、クラツチレ
バーを往動し続けている間だけクラツチOFFし、
該レバーの往動力を解くと即座にクラツチONす
るフリツピング状態とに、上記フリツピングカム
により切換えできるようにして、釣糸の放出長さ
の微妙な調節を指先で押圧、離脱する操作によつ
て簡単にできるようにしたのが、その目的であ
る。
で、クラツチレバーが往復動両方向(クラツチ
OFF、クラツチON)へデツドポイントラインを
越えて切換え付勢されるよう、当該クラツチレバ
ーに一端を掛止して付勢させたデツドポイントバ
ネの他端をフリツピングカムに掛止するととも
に、該フリツピングカムの回転に連動して移動可
能となし、該フリツピングカムにより、デツドポ
イントバネの上記クラツチレバーに対するバネ力
付勢が往復動両方向(クラツチOFF、クラツチ
ON)と、復動方向(クラツチON)のみに切換
え可能に構成することによつて、ハンドル回転に
よりクラツチONする通常の状態と、クラツチレ
バーを往動し続けている間だけクラツチOFFし、
該レバーの往動力を解くと即座にクラツチONす
るフリツピング状態とに、上記フリツピングカム
により切換えできるようにして、釣糸の放出長さ
の微妙な調節を指先で押圧、離脱する操作によつ
て簡単にできるようにしたのが、その目的であ
る。
即ち本考案は、クラツチレバーの往動によりハ
ンドルと連動するピニオンを軸方向一側方へ移動
させて該ピニオンのスプール軸との係合を解除
し、ハンドルに連動するラチエツトの回転により
上記クラツチレバーを復動させて上記ピニオンを
スプール軸と係合させる如く設けた両軸受リール
のクラツチ機構において、リール本体の適所にフ
リツピングカムを、該フリツピングカムの一端に
設けた突軸を回転軸として回転自在に切換え可能
に枢着し、該フリツピングカムに、上記クラツチ
レバーに一端を掛止して該クラツチレバーが往復
動両方向へ付勢される如く介在したデツドポイン
トバネの他端を移動可能なるよう掛止し、他端を
該フリツピングカムに掛止するとともに、該フリ
ツピングカムの回転に連動して移動可能となし、
上記デツドポイントバネのクラツチレバーに対す
るバネ力付勢が、往復動両方向と、復動方向のみ
の二段階に上記フリツピングカムにより切換え可
能に設けて構成し、上記問題点を解決したのであ
る。
ンドルと連動するピニオンを軸方向一側方へ移動
させて該ピニオンのスプール軸との係合を解除
し、ハンドルに連動するラチエツトの回転により
上記クラツチレバーを復動させて上記ピニオンを
スプール軸と係合させる如く設けた両軸受リール
のクラツチ機構において、リール本体の適所にフ
リツピングカムを、該フリツピングカムの一端に
設けた突軸を回転軸として回転自在に切換え可能
に枢着し、該フリツピングカムに、上記クラツチ
レバーに一端を掛止して該クラツチレバーが往復
動両方向へ付勢される如く介在したデツドポイン
トバネの他端を移動可能なるよう掛止し、他端を
該フリツピングカムに掛止するとともに、該フリ
ツピングカムの回転に連動して移動可能となし、
上記デツドポイントバネのクラツチレバーに対す
るバネ力付勢が、往復動両方向と、復動方向のみ
の二段階に上記フリツピングカムにより切換え可
能に設けて構成し、上記問題点を解決したのであ
る。
以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述す
れば、第1図ないし第4図に示したように、リー
ル本体1における側枠2の側板2aに支え軸3の
一端を固定支持され、該支え軸3にラチエツト4
を有する中空のラチエツト軸5が回転可能に外装
させてあり、該ラチエツト軸5に主歯車6が回転
可能に外装させてあると共に、当該ラチエツト軸
5の外周に欠円部5aを設けてワツシヤ7を非回
転に外装させてあり、該ワツシヤ7には、同ワツ
シヤ7と、ラチエツト軸5の外端部に進退自在に
螺合したドラグスターハンドル8との間に圧縮ス
プリング9を介在して押圧力が作用させてあり、
上記ドラグスターハンドル8のねじ込み量によつ
て、上記主歯車6とワツシヤ7との摩擦力を調整
することにより、上記ラチエツト軸5の外端に固
定したハンドル10から上記主歯車6に伝達され
る回転伝達力を調整する摩擦クラツチ、即ちドラ
グ機構に形成させてある。
れば、第1図ないし第4図に示したように、リー
ル本体1における側枠2の側板2aに支え軸3の
一端を固定支持され、該支え軸3にラチエツト4
を有する中空のラチエツト軸5が回転可能に外装
させてあり、該ラチエツト軸5に主歯車6が回転
可能に外装させてあると共に、当該ラチエツト軸
5の外周に欠円部5aを設けてワツシヤ7を非回
転に外装させてあり、該ワツシヤ7には、同ワツ
シヤ7と、ラチエツト軸5の外端部に進退自在に
螺合したドラグスターハンドル8との間に圧縮ス
プリング9を介在して押圧力が作用させてあり、
上記ドラグスターハンドル8のねじ込み量によつ
て、上記主歯車6とワツシヤ7との摩擦力を調整
することにより、上記ラチエツト軸5の外端に固
定したハンドル10から上記主歯車6に伝達され
る回転伝達力を調整する摩擦クラツチ、即ちドラ
グ機構に形成させてある。
上記リール本体1には、その左右の側枠2(図
においては右側の側枠のみ示す)における内側の
側板2aを貫通し、外側の側板2bに夫々軸受1
1を介在してスプール12がスプール軸13によ
り回転自在に架設されていて、該スプール軸13
の右側端近くの基部外周に欠円部13aを設け
て、該欠円部13aと適合する図示しない欠円部
を軸孔基部に設けてあるピニオン14が軸方向へ
摺動自在に嵌合させてあり、該ピニオン14は、
スプール軸13上を第2図において左方向へ摺動
されることで、上記欠円部13aと結合してスプ
ール軸13と一体に回転され、又右方向へ摺動さ
れることで上記結合が解除されてスプール軸13
に対して自由に回転できるよう形成されている。
においては右側の側枠のみ示す)における内側の
側板2aを貫通し、外側の側板2bに夫々軸受1
1を介在してスプール12がスプール軸13によ
り回転自在に架設されていて、該スプール軸13
の右側端近くの基部外周に欠円部13aを設け
て、該欠円部13aと適合する図示しない欠円部
を軸孔基部に設けてあるピニオン14が軸方向へ
摺動自在に嵌合させてあり、該ピニオン14は、
スプール軸13上を第2図において左方向へ摺動
されることで、上記欠円部13aと結合してスプ
ール軸13と一体に回転され、又右方向へ摺動さ
れることで上記結合が解除されてスプール軸13
に対して自由に回転できるよう形成されている。
上記ピニオン14は上記主歯車6と常時噛合さ
れていて、該ピニオン14が上記スプール軸13
と結合された状態では、ハンドル10により主歯
車6を介してピニオン14に与えられる回転力が
上記スプール軸13及びスプール12に伝達され
るようにしてあると共に、上記ピニオン14が軸
上を第2図において右方向へ摺動されることで上
記欠円部13aによるスプール軸13との結合が
解除された状態では、上記ハンドル10とスプー
ル12との回転力伝達は断たれるよう形成されて
いる。
れていて、該ピニオン14が上記スプール軸13
と結合された状態では、ハンドル10により主歯
車6を介してピニオン14に与えられる回転力が
上記スプール軸13及びスプール12に伝達され
るようにしてあると共に、上記ピニオン14が軸
上を第2図において右方向へ摺動されることで上
記欠円部13aによるスプール軸13との結合が
解除された状態では、上記ハンドル10とスプー
ル12との回転力伝達は断たれるよう形成されて
いる。
上記ハンドル10とスプール12との間の回転
力伝達断、続を行なうクラツチ機構は次のように
構成されている。
力伝達断、続を行なうクラツチ機構は次のように
構成されている。
上記側枠2の側板2aに沿つてスライド可能に
クラツチレバー15の基部15aに穿設したガイ
ド孔16に、上記側板2aから突出した案内突起
17が係合させてある。
クラツチレバー15の基部15aに穿設したガイ
ド孔16に、上記側板2aから突出した案内突起
17が係合させてある。
上記クラツチレバー15は、基部15aから
夫々内側方へ並行に突出する二箇の杆状部18,
18′と、基部15aからリールの外側へ突出す
る操作部19とで一体に形成されていて、上記両
杆状部18,18′の先端部近くには夫々傾斜面
20,20′が形成してある。
夫々内側方へ並行に突出する二箇の杆状部18,
18′と、基部15aからリールの外側へ突出す
る操作部19とで一体に形成されていて、上記両
杆状部18,18′の先端部近くには夫々傾斜面
20,20′が形成してある。
上記一方の杆状部18の先端部には爪片21が
ピン22にて揺動可能に枢着されている。
ピン22にて揺動可能に枢着されている。
上記爪片21は上記ラチエツト4の歯部4a…
…に衝合する突部23と、該爪片21の揺動範囲
を規制する二箇の制限部24,25とが設けてあ
つて、上記ピン22の先端は上記側板2aに穿設
した長孔26にスライド自在に係嵌させてある。
…に衝合する突部23と、該爪片21の揺動範囲
を規制する二箇の制限部24,25とが設けてあ
つて、上記ピン22の先端は上記側板2aに穿設
した長孔26にスライド自在に係嵌させてある。
上記爪片21の適所に突設したバネ掛け27
と、上記側板2aにあつて、爪片21の枢着部近
く、即ち上記ピン22の移動範囲中間位置に設け
たバネ掛け28に夫々端部を掛止してスプリング
29が張設させてあり、これによつて上記爪片2
1は、その突部23が上記ラチエツト4における
歯部4aの回転軌跡から後退する方向に付勢させ
てあり、これにより上記制限部24を上記クラツ
チレバー15における杆状部18に当接させてあ
る。又上記クラツチレバー15の往動により上記
ピン22が上記スプリング29を通り越したと
き、該スプリング29の上記爪片21に対する付
勢方向が切換えられ、上記突部23を上記歯部4
aの回転軌跡内に突入させ、上記制限部25が上
記クラツチレバー15の杆状部18に当接される
よう形成されている。
と、上記側板2aにあつて、爪片21の枢着部近
く、即ち上記ピン22の移動範囲中間位置に設け
たバネ掛け28に夫々端部を掛止してスプリング
29が張設させてあり、これによつて上記爪片2
1は、その突部23が上記ラチエツト4における
歯部4aの回転軌跡から後退する方向に付勢させ
てあり、これにより上記制限部24を上記クラツ
チレバー15における杆状部18に当接させてあ
る。又上記クラツチレバー15の往動により上記
ピン22が上記スプリング29を通り越したと
き、該スプリング29の上記爪片21に対する付
勢方向が切換えられ、上記突部23を上記歯部4
aの回転軌跡内に突入させ、上記制限部25が上
記クラツチレバー15の杆状部18に当接される
よう形成されている。
又、上記クラツチレバー15における基部15
aの左右両側部から夫々突設したバネ掛け30,
30′には、平面略W字形状に曲成したデツドポ
イントバネ31の一端31a,31aが夫々掛止
させてあると共に、該デツドポイントバネ31の
中央部に湾曲して設けた他端部31bは、上記側
枠2の側板2bにその一端に設けた突軸35を回
転軸として切換え可能に枢着したフリツピングカ
ム32に掛止するとともに、該フリツピングカム
32の回転に連動して移動可能となし、これによ
つて上記クラツチレバー15は「デツドポイント
バネ31の他端31bの中心(デツドポイントa
点,b点)を通りクラツチレバー15の往復動方
向に対して直角に引かれるところのラインである
デツドポイントラインを越えて往動方向と復動方
向の二方向と、復動方向のみの一方向とに切換え
可能に付勢されている。
aの左右両側部から夫々突設したバネ掛け30,
30′には、平面略W字形状に曲成したデツドポ
イントバネ31の一端31a,31aが夫々掛止
させてあると共に、該デツドポイントバネ31の
中央部に湾曲して設けた他端部31bは、上記側
枠2の側板2bにその一端に設けた突軸35を回
転軸として切換え可能に枢着したフリツピングカ
ム32に掛止するとともに、該フリツピングカム
32の回転に連動して移動可能となし、これによ
つて上記クラツチレバー15は「デツドポイント
バネ31の他端31bの中心(デツドポイントa
点,b点)を通りクラツチレバー15の往復動方
向に対して直角に引かれるところのラインである
デツドポイントラインを越えて往動方向と復動方
向の二方向と、復動方向のみの一方向とに切換え
可能に付勢されている。
即ち、上記フリツピングカム32が第1図、第
3図に実線で示した通常時の位置にあつて、通常
時のデツドポイントa点では、デツドポイントバ
ネ31の一端31a,31aがデツドポイントラ
インより操作部19側、すなわち外側にあるため
上記クラツチレバー15を復動する方向に付勢さ
れ、さらにクラツチレバーを往動させた第3図の
実線で示す位置では、前記デツドポイントバネ3
1の一端31a,31aがデツドポイントライン
より杆状部18,18′の側すなわち内側にある
ため上記クラツチレバー15を往動する方向に付
勢されるよう設けてあるとともに、上記フリツピ
ングカム32を上記通常時の位置から第1図、第
3図中二点破線で示すフリツピング時の位置に切
換える時のデツドポイントb点において、デツド
ポイントバネ31の一端31a,31aが上記ク
ラツチレバー15を復動及び往動させた状態のい
づれでも常時デツドポイントラインより外側にあ
るため復動方向の一方向だけ付勢されるよう構成
されている。
3図に実線で示した通常時の位置にあつて、通常
時のデツドポイントa点では、デツドポイントバ
ネ31の一端31a,31aがデツドポイントラ
インより操作部19側、すなわち外側にあるため
上記クラツチレバー15を復動する方向に付勢さ
れ、さらにクラツチレバーを往動させた第3図の
実線で示す位置では、前記デツドポイントバネ3
1の一端31a,31aがデツドポイントライン
より杆状部18,18′の側すなわち内側にある
ため上記クラツチレバー15を往動する方向に付
勢されるよう設けてあるとともに、上記フリツピ
ングカム32を上記通常時の位置から第1図、第
3図中二点破線で示すフリツピング時の位置に切
換える時のデツドポイントb点において、デツド
ポイントバネ31の一端31a,31aが上記ク
ラツチレバー15を復動及び往動させた状態のい
づれでも常時デツドポイントラインより外側にあ
るため復動方向の一方向だけ付勢されるよう構成
されている。
又上記フリツピングカム32が当接されて上記
両位置に切換え保持されるよう、上記側板2bに
は二箇のストツパー33,34が所望角度に突設
させてある。
両位置に切換え保持されるよう、上記側板2bに
は二箇のストツパー33,34が所望角度に突設
させてある。
又、上記フリツピングカム32の一端に設けた
突軸35を上記側板2bの孔36に回転可能に突
入し、その突出端に切換えレバー37がネジ38
にて固定されている。
突軸35を上記側板2bの孔36に回転可能に突
入し、その突出端に切換えレバー37がネジ38
にて固定されている。
又、上記ピニオン14を支持するピニオンホル
ダー39の両端部は、上記スプール軸13の両側
で、同軸13と並行に上記側板2aから突設した
二本の案内杆40,40に遊挿されていると共
に、該各案内杆40,40にスプリング41,4
1を夫々外装させ、通常は上記スプリング41,
41で上記ピニオンホルダー39は上記側板2a
側に押圧付勢されていると共に、該ピニオンホル
ダー39の中央部に設けた切欠部42を上記ピニ
オン14の環状溝14aに係嵌し、該ピニオン1
4を軸方向へ移動可能に設けてある。
ダー39の両端部は、上記スプール軸13の両側
で、同軸13と並行に上記側板2aから突設した
二本の案内杆40,40に遊挿されていると共
に、該各案内杆40,40にスプリング41,4
1を夫々外装させ、通常は上記スプリング41,
41で上記ピニオンホルダー39は上記側板2a
側に押圧付勢されていると共に、該ピニオンホル
ダー39の中央部に設けた切欠部42を上記ピニ
オン14の環状溝14aに係嵌し、該ピニオン1
4を軸方向へ移動可能に設けてある。
又、上記ピニオンホルダー39の両端部近く
と、上記側板2aとの間に前記クラツチレバー1
5における二箇の杆状部18,18′が往復動可
能に介在させてあり、上記クラツチレバー15を
第3図のように往動させた時、傾斜面20,2
0′により上記ピニオンホルダー39はピニオン
14を伴なつて、スプリング41,41の弾撥力
に抗してスプール軸13上を第2図において右方
向へ移動され、これによりピニオン14はスプー
ル軸13との結合が解かれるよう構成されてい
る。
と、上記側板2aとの間に前記クラツチレバー1
5における二箇の杆状部18,18′が往復動可
能に介在させてあり、上記クラツチレバー15を
第3図のように往動させた時、傾斜面20,2
0′により上記ピニオンホルダー39はピニオン
14を伴なつて、スプリング41,41の弾撥力
に抗してスプール軸13上を第2図において右方
向へ移動され、これによりピニオン14はスプー
ル軸13との結合が解かれるよう構成されてい
る。
而して上記構成において、フリツピングカム3
2が第1図に示したように通常時のデツドポイン
トa点にある時、クラツチレバー15は図示の復
動方向(外側へ突出する方向)に付勢されてい
て、案内突起17にガイド孔16の内端が突き当
ることにより図示の位置に保持されており、ピニ
オンホルダー39は上記クラツチレバー15の傾
斜面20,20′から離れていることによつて、
スプリング41,41によりピニオン14はスプ
ール軸13の欠円部13aに係合し、該スプール
軸13と結合されてクラツチON状態にあり、ハ
ンドル10の回転力はスプール12に伝達される
「続」の状態に保持されている。
2が第1図に示したように通常時のデツドポイン
トa点にある時、クラツチレバー15は図示の復
動方向(外側へ突出する方向)に付勢されてい
て、案内突起17にガイド孔16の内端が突き当
ることにより図示の位置に保持されており、ピニ
オンホルダー39は上記クラツチレバー15の傾
斜面20,20′から離れていることによつて、
スプリング41,41によりピニオン14はスプ
ール軸13の欠円部13aに係合し、該スプール
軸13と結合されてクラツチON状態にあり、ハ
ンドル10の回転力はスプール12に伝達される
「続」の状態に保持されている。
上述クラツチON状態においてクラツチレバー
15とともに、バネ掛け30,30に掛止させて
あるデツドポイントバネ31の一端31a,31
aをデツドポイントラインを越える位置までスラ
イド往動させると、上記バネ31によりクラツチ
レバー15は往動方向に付勢されて第3図の状態
に保持され、この時傾斜面20,20′によりピ
ニオンホルダー39はピニオン14を伴なつてス
プリング41,41に抗してスプール軸13上を
第2図において右方向へ移動され、ピニオン14
はスプール軸13から解除され、クラツチOFF
状態となり、ハンドル10の回転力がスプール1
2に伝達されない「断」の状態に保持される。
15とともに、バネ掛け30,30に掛止させて
あるデツドポイントバネ31の一端31a,31
aをデツドポイントラインを越える位置までスラ
イド往動させると、上記バネ31によりクラツチ
レバー15は往動方向に付勢されて第3図の状態
に保持され、この時傾斜面20,20′によりピ
ニオンホルダー39はピニオン14を伴なつてス
プリング41,41に抗してスプール軸13上を
第2図において右方向へ移動され、ピニオン14
はスプール軸13から解除され、クラツチOFF
状態となり、ハンドル10の回転力がスプール1
2に伝達されない「断」の状態に保持される。
又、フリツピングカム32を第1図、第3図中
二点破線で示したフリツピング時のデツドポイン
トb点に切換えると、デツドポイントバネ31の
一端31a,31aはデツドポイントラインより
外側に常時位置し、クラツチレバー15は復動方
向にのみ付勢されることとなり、第3図図示のよ
うにクラツチレバー15スライド往動することで
クラツチOFF状態となるが、クラツチレバー1
5の往動力を解くと、デツドポイントバネ31に
よりクラツチレバー15は復動方向へスライドさ
れることにより直ちにクラツチON状態となる。
即ち、クラツチレバー15を押圧している間だけ
クラツチOFF状態となるのである。
二点破線で示したフリツピング時のデツドポイン
トb点に切換えると、デツドポイントバネ31の
一端31a,31aはデツドポイントラインより
外側に常時位置し、クラツチレバー15は復動方
向にのみ付勢されることとなり、第3図図示のよ
うにクラツチレバー15スライド往動することで
クラツチOFF状態となるが、クラツチレバー1
5の往動力を解くと、デツドポイントバネ31に
よりクラツチレバー15は復動方向へスライドさ
れることにより直ちにクラツチON状態となる。
即ち、クラツチレバー15を押圧している間だけ
クラツチOFF状態となるのである。
以上説明したように本考案に係る両軸受リール
のクラツチ機構は構成されたものであるから、フ
リツピングカム32を切換えてデツドポイントバ
ネ31の他端31bを移動することにより通常時
のデツドポイントラインa点と、フリツピング時
のデツドポイントラインb点に切換えられるの
で、クラツチレバー15の往動によるクラツチ
OFF及びハンドル10の正回転によるクラツチ
がON復帰する状態と、クラツチレバー15を往
動し続けている間だけクラツチがOFFし、その
往動力を解くことでハンドル操作に関係なく直ち
にクラツチONするフリツピング状態とすること
ができるので、上記クラツチレバー15の操作の
みでクラツチON、OFFの切換えを素早くできて
釣糸の放出長さの微妙な調節を容易な操作によつ
て簡単、かつ迅速にして正確に行なうことがで
き、又構造的には、従来のスライド式クラツチレ
バー15に一端を掛止して、同レバー15を往復
動両方向に付勢するよう介在したデツドポイント
バネ31の他端を、リール本体1の側枠2に切換
え可能に枢着したフリツピングカム32に掛止さ
せるだけであるから極めて簡単であつて安価に製
作できる等の効果がある。
のクラツチ機構は構成されたものであるから、フ
リツピングカム32を切換えてデツドポイントバ
ネ31の他端31bを移動することにより通常時
のデツドポイントラインa点と、フリツピング時
のデツドポイントラインb点に切換えられるの
で、クラツチレバー15の往動によるクラツチ
OFF及びハンドル10の正回転によるクラツチ
がON復帰する状態と、クラツチレバー15を往
動し続けている間だけクラツチがOFFし、その
往動力を解くことでハンドル操作に関係なく直ち
にクラツチONするフリツピング状態とすること
ができるので、上記クラツチレバー15の操作の
みでクラツチON、OFFの切換えを素早くできて
釣糸の放出長さの微妙な調節を容易な操作によつ
て簡単、かつ迅速にして正確に行なうことがで
き、又構造的には、従来のスライド式クラツチレ
バー15に一端を掛止して、同レバー15を往復
動両方向に付勢するよう介在したデツドポイント
バネ31の他端を、リール本体1の側枠2に切換
え可能に枢着したフリツピングカム32に掛止さ
せるだけであるから極めて簡単であつて安価に製
作できる等の効果がある。
第1図は本考案に係る両軸受リールのクラツチ
機構の一実施例を示す正面図、第2図は同実施例
の縦断側面図、第3図は同実施例におけるクラツ
チOFF状態を示す正面図、第4図は同実施例に
おける爪片部分を示す縦断側面図である。 1……リール本体、4……ラチエツト、10…
…ハンドル、13……スプール軸、14……ピニ
オン、15……クラツチレバー、31……デツド
ポイントバネ、31a,31a……一端、31b
……他端。
機構の一実施例を示す正面図、第2図は同実施例
の縦断側面図、第3図は同実施例におけるクラツ
チOFF状態を示す正面図、第4図は同実施例に
おける爪片部分を示す縦断側面図である。 1……リール本体、4……ラチエツト、10…
…ハンドル、13……スプール軸、14……ピニ
オン、15……クラツチレバー、31……デツド
ポイントバネ、31a,31a……一端、31b
……他端。
Claims (1)
- クラツチレバー15の往動によりハンドル10
を連動するピニオン14を軸方向一側方へ移動さ
せて該ピニオンのスプール軸13との係合を解除
し、上記ハンドルに連動するラチエツト4の回転
により上記クラツチレバーを復動させて上記ピニ
オンをスプール軸に係合させる如く設けた両軸受
リールのクラツチ機構において、リール本体1の
適所にフリツピングカム32を、該フリツピング
カムの一端に設けた突軸35を回転軸として切換
え可能に枢着し、上記クラツチレバーに一端31
aを掛止して該クラツチレバーが往復動両方向へ
付勢される如く介在したデツドポイントバネ31
の他端31bを該フリツピングカムに掛止すると
ともに、該フリツピングカムの回転に連動して移
動可能となし、上記デツドポイントバネのクラツ
チレバーに対するバネ力付勢が、往復動両方向
と、復動方向のみの二段階に上記フリツピングカ
ムにより切換え可能に設けたことを特徴とする両
軸受リールのクラツチ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7009386U JPH0423412Y2 (ja) | 1986-05-09 | 1986-05-09 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7009386U JPH0423412Y2 (ja) | 1986-05-09 | 1986-05-09 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62181169U JPS62181169U (ja) | 1987-11-17 |
JPH0423412Y2 true JPH0423412Y2 (ja) | 1992-06-01 |
Family
ID=30911410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7009386U Expired JPH0423412Y2 (ja) | 1986-05-09 | 1986-05-09 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0423412Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-05-09 JP JP7009386U patent/JPH0423412Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62181169U (ja) | 1987-11-17 |
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