JP2002125547A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
魚釣用スピニングリールInfo
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- JP2002125547A JP2002125547A JP2000320578A JP2000320578A JP2002125547A JP 2002125547 A JP2002125547 A JP 2002125547A JP 2000320578 A JP2000320578 A JP 2000320578A JP 2000320578 A JP2000320578 A JP 2000320578A JP 2002125547 A JP2002125547 A JP 2002125547A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ドラグ力をON/OFFに切換えるクラッチ機
構を組み込んだ魚釣用スピニングリールにおいて、リー
ル本体の小型化を図ると共に、クラッチをOFFからO
Nに復帰させる復帰機構を合理的に組み込める構成を提
供する。 【解決手段】魚釣用スピニングリールは、ドラグ機構に
よって設定された制動力がスプール5に作用するドラグ
作動状態とスプールフリー回転状態に夫々切換える切換
機構と、スプールフリー回転状態にある切換機構を、ハ
ンドルの釣糸巻取り方向の回転によってドラグ作動状態
に切換える復帰機構とを有している。そして、この復帰
機構は、切換機構の操作部と係合する第一係合部62
と、ハンドルの回転操作と共に一体回転するキック部と
係合する第二係合部65とを有する復帰作動体61を備
えており、第二係合部65は第一係合部62に対して独
立して移動可能に構成されている。
構を組み込んだ魚釣用スピニングリールにおいて、リー
ル本体の小型化を図ると共に、クラッチをOFFからO
Nに復帰させる復帰機構を合理的に組み込める構成を提
供する。 【解決手段】魚釣用スピニングリールは、ドラグ機構に
よって設定された制動力がスプール5に作用するドラグ
作動状態とスプールフリー回転状態に夫々切換える切換
機構と、スプールフリー回転状態にある切換機構を、ハ
ンドルの釣糸巻取り方向の回転によってドラグ作動状態
に切換える復帰機構とを有している。そして、この復帰
機構は、切換機構の操作部と係合する第一係合部62
と、ハンドルの回転操作と共に一体回転するキック部と
係合する第二係合部65とを有する復帰作動体61を備
えており、第二係合部65は第一係合部62に対して独
立して移動可能に構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣糸が巻回される
スプールに作用するドラグ力をON/OFFに切換える
切換機構を組み込んだ魚釣用スピニングリールに関す
る。
スプールに作用するドラグ力をON/OFFに切換える
切換機構を組み込んだ魚釣用スピニングリールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】魚釣用スピニングリールの一つの形態と
して、スプールに作用するドラグ力をON/OFFに切
換える切換機構(クラッチ機構)を組み込んだ構成があ
る。このような形態のスピニングリールは、餌に食いつ
いた際に、釣糸の負荷が加わると餌を吐き出してしまう
ような魚を対象魚とする場合に効果的である。すなわ
ち、ドラグ力をOFF状態にしておくことで、餌に食い
ついた際の釣糸の負荷を無くし、これにより、食い込み
を確実にすると共に、魚を自由に走らせて口切れを効果
的に防止することができる。
して、スプールに作用するドラグ力をON/OFFに切
換える切換機構(クラッチ機構)を組み込んだ構成があ
る。このような形態のスピニングリールは、餌に食いつ
いた際に、釣糸の負荷が加わると餌を吐き出してしまう
ような魚を対象魚とする場合に効果的である。すなわ
ち、ドラグ力をOFF状態にしておくことで、餌に食い
ついた際の釣糸の負荷を無くし、これにより、食い込み
を確実にすると共に、魚を自由に走らせて口切れを効果
的に防止することができる。
【0003】上記したクラッチ機構を組み込んだスピニ
ングリールとして、例えば、特開平7−115882号
には、スプール軸の先端に第1ドラグ機構(フロントド
ラグ機構)を設けると共に、スプール軸と平行で、かつ
スプール軸とギヤを介して一体回転可能に配設された連
動軸の後端部に第2ドラグ機構(サブドラグ機構)を設
けた構成が開示されている。
ングリールとして、例えば、特開平7−115882号
には、スプール軸の先端に第1ドラグ機構(フロントド
ラグ機構)を設けると共に、スプール軸と平行で、かつ
スプール軸とギヤを介して一体回転可能に配設された連
動軸の後端部に第2ドラグ機構(サブドラグ機構)を設
けた構成が開示されている。
【0004】このスピニングリールでは、連動軸に係止
歯車を設け、この係止歯車にクラッチ機構の作動部材を
係合/非係合させることで、ドラグ力をON/OFFに
切換えるように構成されている。すなわち、作動部材を
係止歯車に非係合状態(クラッチOFF)とすること
で、スプール軸をフリー回転状態として第1ドラグ機構
のドラグ力が作用しないようにし、作動部材を係止歯車
に係合状態(クラッチON)とすることで、スプール軸
を非回転状態として第1ドラグ機構のドラグ力が作用す
るようにしている。なお、第2ドラグ機構は、スプール
軸がフリー回転状態となったときに、スプール軸に対し
て制動力を与え、スプールの過回転によるバックラッシ
ュを防止する機能を果たしている。
歯車を設け、この係止歯車にクラッチ機構の作動部材を
係合/非係合させることで、ドラグ力をON/OFFに
切換えるように構成されている。すなわち、作動部材を
係止歯車に非係合状態(クラッチOFF)とすること
で、スプール軸をフリー回転状態として第1ドラグ機構
のドラグ力が作用しないようにし、作動部材を係止歯車
に係合状態(クラッチON)とすることで、スプール軸
を非回転状態として第1ドラグ機構のドラグ力が作用す
るようにしている。なお、第2ドラグ機構は、スプール
軸がフリー回転状態となったときに、スプール軸に対し
て制動力を与え、スプールの過回転によるバックラッシ
ュを防止する機能を果たしている。
【0005】上記したクラッチ機構は、クラッチ切換え
レバーを操作することによってクラッチのON/OFF
が切換えられると共に、ハンドル軸に取り付けられた駆
動ギヤに復帰機構を設け、ハンドルを釣糸巻取り方向に
回転した際に、クラッチ機構を自動的にOFFからON
に復帰させるように構成されている。
レバーを操作することによってクラッチのON/OFF
が切換えられると共に、ハンドル軸に取り付けられた駆
動ギヤに復帰機構を設け、ハンドルを釣糸巻取り方向に
回転した際に、クラッチ機構を自動的にOFFからON
に復帰させるように構成されている。
【0006】この場合、復帰機構は、駆動ギヤと一体回
転するように設けられ、かつキック部を有するクラッチ
復帰体と、クラッチ切換えレバーを回動させるための復
帰作動体とを備えており、ハンドルを釣糸巻取り方向に
回転した際、駆動ギヤと共に回転するクラッチ復帰体の
キック部が、その回転軌跡内に位置する復帰作動体を押
圧、回動させることで、クラッチ切換えレバーをON状
態に復帰させるように構成されている。
転するように設けられ、かつキック部を有するクラッチ
復帰体と、クラッチ切換えレバーを回動させるための復
帰作動体とを備えており、ハンドルを釣糸巻取り方向に
回転した際、駆動ギヤと共に回転するクラッチ復帰体の
キック部が、その回転軌跡内に位置する復帰作動体を押
圧、回動させることで、クラッチ切換えレバーをON状
態に復帰させるように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した構
成のスピニングリールにおいて、クラッチがOFFの状
態で、例えばロータに設けられている釣糸案内体の位置
を調整するためにハンドルを釣糸繰出し方向に回転させ
る(逆回転させる)場合がある。
成のスピニングリールにおいて、クラッチがOFFの状
態で、例えばロータに設けられている釣糸案内体の位置
を調整するためにハンドルを釣糸繰出し方向に回転させ
る(逆回転させる)場合がある。
【0008】上記したように、クラッチ復帰体は、駆動
ギヤが回転した際に、その回転軌跡内に位置する復帰作
動体を押圧、回動させる構成のため、ハンドルを釣糸繰
出し方向に回転した際、復帰作動体を逆方向に押圧、回
動させることとなる。この場合、ハンドルの逆回転を阻
害するのを回避すべく、復帰作動体は、切換作動方向お
よび逆方向にフリーに回動できるように構成する必要が
あるが、復帰作動体全体が回動できるための広いスペー
スが必要となってしまい、リール本体が大型化するとい
う問題が生じる。なお、上記した公知例のスピニングリ
ールでは、復帰作動体を逆方向にフリーに回動させるだ
けのスペースは設けられておらず、クラッチOFF状態
でハンドルを逆回転させることができない構成になって
いる。
ギヤが回転した際に、その回転軌跡内に位置する復帰作
動体を押圧、回動させる構成のため、ハンドルを釣糸繰
出し方向に回転した際、復帰作動体を逆方向に押圧、回
動させることとなる。この場合、ハンドルの逆回転を阻
害するのを回避すべく、復帰作動体は、切換作動方向お
よび逆方向にフリーに回動できるように構成する必要が
あるが、復帰作動体全体が回動できるための広いスペー
スが必要となってしまい、リール本体が大型化するとい
う問題が生じる。なお、上記した公知例のスピニングリ
ールでは、復帰作動体を逆方向にフリーに回動させるだ
けのスペースは設けられておらず、クラッチOFF状態
でハンドルを逆回転させることができない構成になって
いる。
【0009】また、復帰作動体は、一部品で構成されて
いるため、キック部、復帰作動体、および復帰作動体と
係合するクラッチ切換レバーの切換機構操作部の位置が
必然的に決められてしまい、この結果、リール本体内部
のレイアウトに自由度が無くなって、作動性を向上させ
ることが困難になっている。
いるため、キック部、復帰作動体、および復帰作動体と
係合するクラッチ切換レバーの切換機構操作部の位置が
必然的に決められてしまい、この結果、リール本体内部
のレイアウトに自由度が無くなって、作動性を向上させ
ることが困難になっている。
【0010】この発明は、上記の問題に基づいてなされ
たものであり、ドラグ力をON/OFFに切換えるクラ
ッチ機構を組み込んだ魚釣用スピニングリールにおい
て、リール本体の小型化を図ると共に、クラッチをOF
FからONに復帰させる復帰機構を合理的に組み込める
構成を提供することを目的としている。
たものであり、ドラグ力をON/OFFに切換えるクラ
ッチ機構を組み込んだ魚釣用スピニングリールにおい
て、リール本体の小型化を図ると共に、クラッチをOF
FからONに復帰させる復帰機構を合理的に組み込める
構成を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の魚釣用スピニングリールは、ハンドルの回
転に連動して前後に往復動するスプール軸の前部に支持
されたスプールに制動力を付与するドラグ機構と、この
ドラグ機構によって設定された制動力がスプールに作用
するドラグ作動状態とスプールフリー回転状態に夫々切
換える切換機構と、前記スプールフリー回転状態にある
切換機構を、ハンドルの釣糸巻取り方向の回転によって
ドラグ作動状態に切換える復帰機構と、を有しており、
前記復帰機構は、前記切換機構の操作部と係合する第一
係合部と、ハンドルの回転操作と共に一体回転するキッ
ク部と係合する第二係合部とを有する復帰作動体を備え
ており、この復帰作動体は、前記切換機構のスプールフ
リー回転状態におけるハンドル逆回転時に、第二係合部
のみが独立して移動可能に構成されていることを特徴と
する。
に、本発明の魚釣用スピニングリールは、ハンドルの回
転に連動して前後に往復動するスプール軸の前部に支持
されたスプールに制動力を付与するドラグ機構と、この
ドラグ機構によって設定された制動力がスプールに作用
するドラグ作動状態とスプールフリー回転状態に夫々切
換える切換機構と、前記スプールフリー回転状態にある
切換機構を、ハンドルの釣糸巻取り方向の回転によって
ドラグ作動状態に切換える復帰機構と、を有しており、
前記復帰機構は、前記切換機構の操作部と係合する第一
係合部と、ハンドルの回転操作と共に一体回転するキッ
ク部と係合する第二係合部とを有する復帰作動体を備え
ており、この復帰作動体は、前記切換機構のスプールフ
リー回転状態におけるハンドル逆回転時に、第二係合部
のみが独立して移動可能に構成されていることを特徴と
する。
【0012】上記した構成によれば、切換機構がスプー
ルフリー回転状態となっているときに、ハンドルを逆回
転(釣糸繰出し方向への回転)させると、キック部は復
帰作動体の第二係合部と当接する。このとき、第二係合
部は、復帰作動体の第一係合部とは独立して移動するた
め、第一係合部が移動するためのスペースを設ける必要
がなくなる。
ルフリー回転状態となっているときに、ハンドルを逆回
転(釣糸繰出し方向への回転)させると、キック部は復
帰作動体の第二係合部と当接する。このとき、第二係合
部は、復帰作動体の第一係合部とは独立して移動するた
め、第一係合部が移動するためのスペースを設ける必要
がなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る魚釣用スピニ
ングリールの一実施の形態を添付図面に沿って具体的に
説明する。
ングリールの一実施の形態を添付図面に沿って具体的に
説明する。
【0014】図1および図2に示すように、魚釣用スピ
ニングリール1は、釣竿に装着するための脚部2aが形
成されたリール本体2と、リール本体前方に回転可能に
配されたロータ3と、ロータ3の回転運動と同期して前
後方向に往復動可能に配されたスプール5とを有してい
る。
ニングリール1は、釣竿に装着するための脚部2aが形
成されたリール本体2と、リール本体前方に回転可能に
配されたロータ3と、ロータ3の回転運動と同期して前
後方向に往復動可能に配されたスプール5とを有してい
る。
【0015】リール本体2内には、ハンドル軸7が回転
可能に支持されており、その突出端部には、ハンドル
(図示せず)が取り付けられている。ハンドル軸7に
は、内歯が形成された駆動ギヤ9が取り付けられてお
り、この駆動ギヤ9には、ハンドル軸7と直交する方向
に延出すると共に、内部に軸方向に延出する空洞部が形
成されたピニオン10が噛合している。このピニオン1
0は、軸受を介して回転可能に支持されており、その空
洞部には、ハンドル軸7と直交する方向に延出し、先端
側にスプール5を取り付けたスプール軸11が、軸方向
に移動可能で回転可能に挿通、支持されている。
可能に支持されており、その突出端部には、ハンドル
(図示せず)が取り付けられている。ハンドル軸7に
は、内歯が形成された駆動ギヤ9が取り付けられてお
り、この駆動ギヤ9には、ハンドル軸7と直交する方向
に延出すると共に、内部に軸方向に延出する空洞部が形
成されたピニオン10が噛合している。このピニオン1
0は、軸受を介して回転可能に支持されており、その空
洞部には、ハンドル軸7と直交する方向に延出し、先端
側にスプール5を取り付けたスプール軸11が、軸方向
に移動可能で回転可能に挿通、支持されている。
【0016】前記ピニオン10には、スプール軸11を
前後動させるように、スプール軸と平行に延出するウオ
ームシャフト12を備えたオシレーティング機構が係合
している。ウオームシャフト12は、リール本体内に回
転可能に支持されており、その外周面には螺旋溝12a
が形成されている。一方、前記スプール軸11の後端部
には、スプール軸と一体的に前後動し、かつスプール軸
を回転可能に保持するスライダ13が取り付けられてい
る。このスライダ13には、前記螺旋溝12aと係合す
る係合子15aを備えると共に、ウオームシャフト12
と平行に配されたガイドシャフト16が挿通する案内体
18が設けられている。
前後動させるように、スプール軸と平行に延出するウオ
ームシャフト12を備えたオシレーティング機構が係合
している。ウオームシャフト12は、リール本体内に回
転可能に支持されており、その外周面には螺旋溝12a
が形成されている。一方、前記スプール軸11の後端部
には、スプール軸と一体的に前後動し、かつスプール軸
を回転可能に保持するスライダ13が取り付けられてい
る。このスライダ13には、前記螺旋溝12aと係合す
る係合子15aを備えると共に、ウオームシャフト12
と平行に配されたガイドシャフト16が挿通する案内体
18が設けられている。
【0017】そして、ウオームシャフト12の端部に
は、前記ピニオン10と噛合するウオームギヤ(図示せ
ず)が取り付けられており、ウオームシャフト12がピ
ニオン10とウオームギヤを介して回転駆動されること
で、係合子15aは螺旋溝12a内に案内され、案内体
18は、ガイドシャフト16によって回り止めされて往
復動される。この結果、スプール軸11は、往復動され
る案内体18及びスライダ13を介して前後方向に往復
動される。
は、前記ピニオン10と噛合するウオームギヤ(図示せ
ず)が取り付けられており、ウオームシャフト12がピ
ニオン10とウオームギヤを介して回転駆動されること
で、係合子15aは螺旋溝12a内に案内され、案内体
18は、ガイドシャフト16によって回り止めされて往
復動される。この結果、スプール軸11は、往復動され
る案内体18及びスライダ13を介して前後方向に往復
動される。
【0018】前記ピニオン10はスプール側に向けて延
出しており、その先端部には前記ロータ3が取り付けら
れている。ロータ3には、スプール5の回りを回転する
一対の腕部3aが設けられており、この一対の腕部3a
の夫々の前端部には、ベール3bの基端部を取り付けた
ベール支持部材3cが、釣糸巻取り位置と釣糸放出位置
との間で回動自在に支持されている。なお、ベール3b
の一方の基端部は、ベール支持部材3cに一体的に設け
られた釣糸案内体(図示せず)に取り付けられている。
出しており、その先端部には前記ロータ3が取り付けら
れている。ロータ3には、スプール5の回りを回転する
一対の腕部3aが設けられており、この一対の腕部3a
の夫々の前端部には、ベール3bの基端部を取り付けた
ベール支持部材3cが、釣糸巻取り位置と釣糸放出位置
との間で回動自在に支持されている。なお、ベール3b
の一方の基端部は、ベール支持部材3cに一体的に設け
られた釣糸案内体(図示せず)に取り付けられている。
【0019】前記スプール5は、釣糸が巻回される巻回
胴部5aを備えており、前記スプール軸11の先端側に
取り付けられている。この場合、スプール軸11とスプ
ール5との間には、公知のドラグ機構(第1ドラグ機
構)が設けられており、ドラグノブ20を回転操作する
ことでドラグ力が調整されるようになっている。
胴部5aを備えており、前記スプール軸11の先端側に
取り付けられている。この場合、スプール軸11とスプ
ール5との間には、公知のドラグ機構(第1ドラグ機
構)が設けられており、ドラグノブ20を回転操作する
ことでドラグ力が調整されるようになっている。
【0020】そして、このドラグ機構によるドラグ力
は、クラッチ機構(切換機構)によって、ON/OFF
状態に切換えられるようになっている。以下、本実施の
形態に係るスピニングリールに設けられているクラッチ
機構の構成を、図2乃至図4を参照して説明する。
は、クラッチ機構(切換機構)によって、ON/OFF
状態に切換えられるようになっている。以下、本実施の
形態に係るスピニングリールに設けられているクラッチ
機構の構成を、図2乃至図4を参照して説明する。
【0021】回転可能に支持されたスプール軸11に
は、軸方向への移動が規制されると共に、スプール軸1
1と一体的に回転する伝動歯車22が取り付けられてお
り、この伝動歯車22には、スプール軸11の上方側に
おいて、スプール軸と平行で回転可能に支持された連動
軸23のスプール側端部に取り付けられた従動歯車25
が噛合している。また、連動軸23の中間部分には、ラ
チェット(爪車)27が取り付けられており、ここに係
合爪(ストッパ)28が係脱可能になっている。この場
合、係合爪28は、リール本体内のフレームに支軸28
aを介して回動可能に支持されており、付勢バネ29を
介して、常時、時計回り方向に付勢された状態にある。
また、係合爪28には、突起28bが形成されており、
この突起に後述するクラッチレバーの支持板に形成され
た係合部が係合するようになっている。
は、軸方向への移動が規制されると共に、スプール軸1
1と一体的に回転する伝動歯車22が取り付けられてお
り、この伝動歯車22には、スプール軸11の上方側に
おいて、スプール軸と平行で回転可能に支持された連動
軸23のスプール側端部に取り付けられた従動歯車25
が噛合している。また、連動軸23の中間部分には、ラ
チェット(爪車)27が取り付けられており、ここに係
合爪(ストッパ)28が係脱可能になっている。この場
合、係合爪28は、リール本体内のフレームに支軸28
aを介して回動可能に支持されており、付勢バネ29を
介して、常時、時計回り方向に付勢された状態にある。
また、係合爪28には、突起28bが形成されており、
この突起に後述するクラッチレバーの支持板に形成され
た係合部が係合するようになっている。
【0022】前記リール本体2の外部には、クラッチ機
構のON/OFFを切換えるためのクラッチレバー(操
作部)30が突出している。このクラッチレバー30の
基端側には、リール本体内に位置する支持板31が形成
されており、クラッチレバー30は、支軸31aを介し
て回動可能となっている。支持板31の端部には、リー
ル本体のフレームとの間で振り分け保持バネ33が取り
付けられており、クラッチレバー30を図3に示すクラ
ッチON位置と、図4に示すクラッチOFF位置に振り
分け保持するようになっている。
構のON/OFFを切換えるためのクラッチレバー(操
作部)30が突出している。このクラッチレバー30の
基端側には、リール本体内に位置する支持板31が形成
されており、クラッチレバー30は、支軸31aを介し
て回動可能となっている。支持板31の端部には、リー
ル本体のフレームとの間で振り分け保持バネ33が取り
付けられており、クラッチレバー30を図3に示すクラ
ッチON位置と、図4に示すクラッチOFF位置に振り
分け保持するようになっている。
【0023】前記支持板31には、図3に示す状態か
ら、クラッチレバー30が図4に示す状態に回動された
際、前記係合爪28の突起28bと係合する係合部31
bが形成されている。この構成により、係合爪28は、
付勢バネ29によってラチェット27と係合状態にある
が、クラッチレバー30を図4に示すように回動操作す
ることで係合状態が外れ、連動軸23はフリー回転可能
状態になる。
ら、クラッチレバー30が図4に示す状態に回動された
際、前記係合爪28の突起28bと係合する係合部31
bが形成されている。この構成により、係合爪28は、
付勢バネ29によってラチェット27と係合状態にある
が、クラッチレバー30を図4に示すように回動操作す
ることで係合状態が外れ、連動軸23はフリー回転可能
状態になる。
【0024】連動軸23がフリー回転可能状態になるこ
とで、従動歯車25及び伝動歯車22を介して連動関係
にあるスプール軸11もフリー回転可能状態となり、魚
が掛かって釣糸が繰出されても前記ドラグ機構によるド
ラグ力が作用しない状態(クラッチOFF)となる。
とで、従動歯車25及び伝動歯車22を介して連動関係
にあるスプール軸11もフリー回転可能状態となり、魚
が掛かって釣糸が繰出されても前記ドラグ機構によるド
ラグ力が作用しない状態(クラッチOFF)となる。
【0025】これに対して、クラッチレバー30を図4
に示す位置から図3に示す位置に回動操作することで、
係合部31bは突起28bから離れ、係合爪28は、付
勢バネ29によってラチェット27と係合状態となり、
連動軸23及びスプール軸11は回転不能状態になる。
すなわち、スプール軸11が固定状態となるため、ドラ
グ機構を介して取り付けられたスプール5には、ドラグ
ノブの回転操作による所定のドラグ力が作用する状態
(クラッチON)となる。
に示す位置から図3に示す位置に回動操作することで、
係合部31bは突起28bから離れ、係合爪28は、付
勢バネ29によってラチェット27と係合状態となり、
連動軸23及びスプール軸11は回転不能状態になる。
すなわち、スプール軸11が固定状態となるため、ドラ
グ機構を介して取り付けられたスプール5には、ドラグ
ノブの回転操作による所定のドラグ力が作用する状態
(クラッチON)となる。
【0026】上述したクラッチ機構は、復帰機構によっ
て、クラッチOFF状態において、ハンドルを巻取り操
作することで、自動的にクラッチON状態に復帰するよ
うに構成されている。
て、クラッチOFF状態において、ハンドルを巻取り操
作することで、自動的にクラッチON状態に復帰するよ
うに構成されている。
【0027】ここで、復帰機構の構成を、図2乃至図6
を参照して具体的に説明する。上述したハンドル軸7に
は、図5に示すように、駆動ギヤ9の内歯と反対面にク
ラッチ復帰体50が、駆動ギヤ9と一体的に回転するよ
うに回り止め固定されている。クラッチ復帰体50は、
リテーナ50aによって抜け止めされていると共に、径
方向に延出する3本の腕部(キック部)51を備えてお
り、各腕部の先端は駆動ギヤ9の外周と略一致してい
る。
を参照して具体的に説明する。上述したハンドル軸7に
は、図5に示すように、駆動ギヤ9の内歯と反対面にク
ラッチ復帰体50が、駆動ギヤ9と一体的に回転するよ
うに回り止め固定されている。クラッチ復帰体50は、
リテーナ50aによって抜け止めされていると共に、径
方向に延出する3本の腕部(キック部)51を備えてお
り、各腕部の先端は駆動ギヤ9の外周と略一致してい
る。
【0028】また、1本の腕部51と駆動ギヤ9の表面
との間には、引張バネ53が取り付けられており、各腕
部は、図中、反時計回りに付勢されている。なお、駆動
ギヤ9の表面には、ボス55が形成されており、反時計
回りに付勢されている腕部が当接して、その回動付勢状
態を規制している。
との間には、引張バネ53が取り付けられており、各腕
部は、図中、反時計回りに付勢されている。なお、駆動
ギヤ9の表面には、ボス55が形成されており、反時計
回りに付勢されている腕部が当接して、その回動付勢状
態を規制している。
【0029】一方、リール本体内のフレームには、支軸
60を介して、復帰作動体61が回動可能に取り付けら
れている。この復帰作動体は、支軸を中心として回動可
能に保持された第一係合部62と、支軸を中心として、
第一後係合部62と独立して移動(回動)できるように
保持された第二係合部65とを備えている。
60を介して、復帰作動体61が回動可能に取り付けら
れている。この復帰作動体は、支軸を中心として回動可
能に保持された第一係合部62と、支軸を中心として、
第一後係合部62と独立して移動(回動)できるように
保持された第二係合部65とを備えている。
【0030】第一係合部62は、付勢バネ62aによっ
て、図5において時計回り方向に回動付勢されている。
この場合、第一係合部62には、位置規制ピン62bが
形成されており、これがリール本体のフレームに当て付
くことで、その回動が規制されている。また、第一係合
部62には、クラッチレバー30と一体的に回動可能に
形成されたカム30cが係合可能となっており、クラッ
チレバー30が図5に示すクラッチON状態から、図4
に示すクラッチOFF状態に回動操作された際に、カム
30cは、時計回り方向に回動して第一係合部62に当
て付き、第一係合部62を付勢バネ62aの付勢力に抗
して反時計回りに回動させる。
て、図5において時計回り方向に回動付勢されている。
この場合、第一係合部62には、位置規制ピン62bが
形成されており、これがリール本体のフレームに当て付
くことで、その回動が規制されている。また、第一係合
部62には、クラッチレバー30と一体的に回動可能に
形成されたカム30cが係合可能となっており、クラッ
チレバー30が図5に示すクラッチON状態から、図4
に示すクラッチOFF状態に回動操作された際に、カム
30cは、時計回り方向に回動して第一係合部62に当
て付き、第一係合部62を付勢バネ62aの付勢力に抗
して反時計回りに回動させる。
【0031】また、第二係合部65は、付勢バネ65a
によって、常時、前記第一係合部62に形成された位置
規制ピン62bに当て付けられていると共に、図4に示
すように、クラッチOFF状態において、カム30cと
当接する第一係合部62及び位置規制ピン62bによっ
て、前記クラッチ復帰体50の腕部51の回転軌跡内に
位置するようになっている。
によって、常時、前記第一係合部62に形成された位置
規制ピン62bに当て付けられていると共に、図4に示
すように、クラッチOFF状態において、カム30cと
当接する第一係合部62及び位置規制ピン62bによっ
て、前記クラッチ復帰体50の腕部51の回転軌跡内に
位置するようになっている。
【0032】この結果、クラッチOFF状態において、
ハンドルを巻取り操作すると、クラッチ復帰体50のい
ずれかの腕部51が第二係合部65を押圧して、クラッ
チレバー30は、クラッチON状態に自動的に復帰する
ようになる。
ハンドルを巻取り操作すると、クラッチ復帰体50のい
ずれかの腕部51が第二係合部65を押圧して、クラッ
チレバー30は、クラッチON状態に自動的に復帰する
ようになる。
【0033】また、本実施の形態の魚釣用スピニングリ
ールは、図2に示すように、前記連動軸23の後端部
に、補助ドラグ機構(第2ドラグ機構)70が取り付け
られている。
ールは、図2に示すように、前記連動軸23の後端部
に、補助ドラグ機構(第2ドラグ機構)70が取り付け
られている。
【0034】この補助ドラグ機構70は、連動軸23及
びリール本体のフレーム間に配設される複数枚のワッシ
ャ71と、各ワッシャ間に介在される摩擦板72とを備
えており、リール本体から露出するノブ75を回動操作
することで、その内部に設けられた押圧体77が軸方向
に移動して摩擦板に所定の押圧力を加え、連動軸23の
回転に所定の制動力を付与するようになっている。
びリール本体のフレーム間に配設される複数枚のワッシ
ャ71と、各ワッシャ間に介在される摩擦板72とを備
えており、リール本体から露出するノブ75を回動操作
することで、その内部に設けられた押圧体77が軸方向
に移動して摩擦板に所定の押圧力を加え、連動軸23の
回転に所定の制動力を付与するようになっている。
【0035】このような補助ドラグ機構70を設けてお
けば、スプールが過回転することによって生じるバック
ラッシュを効果的に防止することが可能となる。すなわ
ち、クラッチ機構をOFFにすることで、スプール軸1
1はフリー回転状態となり、このような状態で、餌に食
いついて走り回っている魚が停止すると、スプールが過
回転してバックラッシュが発生する。しかし、スプール
軸と一体回転する連動軸23に所定の制動力を加えてお
くことで、過回転を抑制することができ、バックラッシ
ュの発生を防止することができる。
けば、スプールが過回転することによって生じるバック
ラッシュを効果的に防止することが可能となる。すなわ
ち、クラッチ機構をOFFにすることで、スプール軸1
1はフリー回転状態となり、このような状態で、餌に食
いついて走り回っている魚が停止すると、スプールが過
回転してバックラッシュが発生する。しかし、スプール
軸と一体回転する連動軸23に所定の制動力を加えてお
くことで、過回転を抑制することができ、バックラッシ
ュの発生を防止することができる。
【0036】次に、以上のように構成された本実施の形
態の魚釣用スピニングリールの作用について説明する。
仕掛けを投入した状態において、ドラグ力をOFFにす
る場合、クラッチレバー30を図3に示す状態(クラッ
チON)から、図4に示す状態(クラッチOFF)に回
動操作する。このクラッチレバー30の回動操作によっ
て、リール本体内に延出する支持板31に形成された係
合部31bは、時計回り方向に回動し、係合爪28の突
起28bと係合する。これにより、突起28bは、付勢
バネ29の付勢力に抗して支軸28aを中心として反時
計回り方向に回動され、係合爪28はラチェット27か
ら離脱し、連動軸23及びスプール軸11は、フリー回
転可能状態になる。この結果、スプール軸に第1ドラグ
機構を介して取り付けられているスプール5には、第1
ドラグ機構によるドラグ力が作用しなくなる。
態の魚釣用スピニングリールの作用について説明する。
仕掛けを投入した状態において、ドラグ力をOFFにす
る場合、クラッチレバー30を図3に示す状態(クラッ
チON)から、図4に示す状態(クラッチOFF)に回
動操作する。このクラッチレバー30の回動操作によっ
て、リール本体内に延出する支持板31に形成された係
合部31bは、時計回り方向に回動し、係合爪28の突
起28bと係合する。これにより、突起28bは、付勢
バネ29の付勢力に抗して支軸28aを中心として反時
計回り方向に回動され、係合爪28はラチェット27か
ら離脱し、連動軸23及びスプール軸11は、フリー回
転可能状態になる。この結果、スプール軸に第1ドラグ
機構を介して取り付けられているスプール5には、第1
ドラグ機構によるドラグ力が作用しなくなる。
【0037】なお、フリー回転状態にある連動軸23に
対して、第2ドラグ機構70によって所定のドラグ力を
付与しておくことで、スプール5の過回転を抑制するこ
とができ、バックラッシュを防止することが可能にな
る。
対して、第2ドラグ機構70によって所定のドラグ力を
付与しておくことで、スプール5の過回転を抑制するこ
とができ、バックラッシュを防止することが可能にな
る。
【0038】そして、この状態で、クラッチレバー30
を図4に示す状態から、図3に示す状態に復帰操作する
ことで、再び係合爪28は、付勢バネ29の付勢力によ
ってラチェット27と係合する。これによって、連動軸
23及びスプール軸11の回転は阻止されるため、スプ
ール5には、第1ドラグ機構によるドラグ力が作用する
ようになる。
を図4に示す状態から、図3に示す状態に復帰操作する
ことで、再び係合爪28は、付勢バネ29の付勢力によ
ってラチェット27と係合する。これによって、連動軸
23及びスプール軸11の回転は阻止されるため、スプ
ール5には、第1ドラグ機構によるドラグ力が作用する
ようになる。
【0039】また、クラッチ機構は、上述した復帰機構
によって、図示しないハンドルを巻取り駆動すること
で、クラッチOFFからクラッチONへ自動的に復帰さ
せることが可能となっている。
によって、図示しないハンドルを巻取り駆動すること
で、クラッチOFFからクラッチONへ自動的に復帰さ
せることが可能となっている。
【0040】すなわち、図5に示したクラッチON状態
から、クラッチレバー30をOFFにすべく、回動操作
すると、カム30cが時計回り方向に回動され、図7に
示すように、カム30cは、復帰作動体61の第一係合
部62に当て付いて、第一係合部62を付勢バネ62a
の付勢力に抗して反時計回り方向に回動させる。このと
き、位置規制ピン62bも一体的に反時計回り方向に回
動することから、それに当接、付勢されている第二係合
部65も反時計回り方向に回動され、図7に示すよう
に、クラッチOFF状態で、クラッチ復帰体50の腕部
51の回転軌跡内に侵入する。
から、クラッチレバー30をOFFにすべく、回動操作
すると、カム30cが時計回り方向に回動され、図7に
示すように、カム30cは、復帰作動体61の第一係合
部62に当て付いて、第一係合部62を付勢バネ62a
の付勢力に抗して反時計回り方向に回動させる。このと
き、位置規制ピン62bも一体的に反時計回り方向に回
動することから、それに当接、付勢されている第二係合
部65も反時計回り方向に回動され、図7に示すよう
に、クラッチOFF状態で、クラッチ復帰体50の腕部
51の回転軌跡内に侵入する。
【0041】そして、この状態でハンドルを巻取り駆動
すると、第二係合部65は、駆動ギヤ9と共に一体回転
する腕部51によって押圧される。このとき、腕部51
は付勢バネ53の引張力に抗して時計回り方向の力を受
けて、時計回り方向に回動しながら、第二係合部65を
時計回り方向に回動させる(図8参照)。
すると、第二係合部65は、駆動ギヤ9と共に一体回転
する腕部51によって押圧される。このとき、腕部51
は付勢バネ53の引張力に抗して時計回り方向の力を受
けて、時計回り方向に回動しながら、第二係合部65を
時計回り方向に回動させる(図8参照)。
【0042】第二係合部65が時計回り方向に回動する
と、位置規制ピン62bを介して第一係合部62も時計
回り方向に回動され、カム30cを反時計回り方向に回
動させる。そして、クラッチレバー30は、振り分け保
持バネ33のデッドポイントを通過して、図5に示す状
態に自動復帰される。なお、腕部51は、付勢バネ53
によって反時計回り方向に回動し、ボス55に当て付い
て初期状態に戻る。また、第二係合部65は、位置規制
ピン62bがフレームに当て付くことで、その回動が規
制される。
と、位置規制ピン62bを介して第一係合部62も時計
回り方向に回動され、カム30cを反時計回り方向に回
動させる。そして、クラッチレバー30は、振り分け保
持バネ33のデッドポイントを通過して、図5に示す状
態に自動復帰される。なお、腕部51は、付勢バネ53
によって反時計回り方向に回動し、ボス55に当て付い
て初期状態に戻る。また、第二係合部65は、位置規制
ピン62bがフレームに当て付くことで、その回動が規
制される。
【0043】上記したような復帰機構の復帰作動体61
の構成によれば、以下のような効果が得られる。クラッ
チがOFF状態になっているときに、ロータの位置、具
体的には釣糸案内体の位置を変えたい場合がある。例え
ば、釣糸案内体が最下方に位置するとサミング操作がし
難くなるため、ロータを半回転させて釣糸案内体をサミ
ング操作し易い位置に合わせたい場合等がある。このよ
うな場合、ハンドルを釣糸巻取り方向に回転操作する
と、クラッチ復帰体50の腕部51が第二係合部65を
押圧して、クラッチ機構がONになってしまうため、ハ
ンドルを釣糸繰出し方向に回転させる(逆回転させる)
必然性が生じる。
の構成によれば、以下のような効果が得られる。クラッ
チがOFF状態になっているときに、ロータの位置、具
体的には釣糸案内体の位置を変えたい場合がある。例え
ば、釣糸案内体が最下方に位置するとサミング操作がし
難くなるため、ロータを半回転させて釣糸案内体をサミ
ング操作し易い位置に合わせたい場合等がある。このよ
うな場合、ハンドルを釣糸巻取り方向に回転操作する
と、クラッチ復帰体50の腕部51が第二係合部65を
押圧して、クラッチ機構がONになってしまうため、ハ
ンドルを釣糸繰出し方向に回転させる(逆回転させる)
必然性が生じる。
【0044】ハンドルを逆回転すると、クラッチ復帰体
50の腕部51は、図9に示すように時計回り方向に回
転し、復帰作動体61の第二係合部65に当接し、第二
係合部65を図10に示すように反時計回り方向に回動
させようとする。
50の腕部51は、図9に示すように時計回り方向に回
転し、復帰作動体61の第二係合部65に当接し、第二
係合部65を図10に示すように反時計回り方向に回動
させようとする。
【0045】ところで、上述したように、第二係合部6
5は、第一係合部62と独立して移動可能になっている
ため、第二係合部65が回動力を受けても第一係合部6
2は何等移動することはない。
5は、第一係合部62と独立して移動可能になっている
ため、第二係合部65が回動力を受けても第一係合部6
2は何等移動することはない。
【0046】すなわち、従来では、復帰作動体を単一の
部材で構成していることから、上記したようなハンドル
を逆回転した際の、復帰作動体のための移動スペースが
必要となっていたが、上記したように復帰作動体を独立
して移動可能な第一係合部および第二係合部で構成した
ことにより、第二係合部のみが単独で移動できることか
ら、復帰作動体のための移動スペースが不要となって、
リール本体をコンパクト化することが可能になる。
部材で構成していることから、上記したようなハンドル
を逆回転した際の、復帰作動体のための移動スペースが
必要となっていたが、上記したように復帰作動体を独立
して移動可能な第一係合部および第二係合部で構成した
ことにより、第二係合部のみが単独で移動できることか
ら、復帰作動体のための移動スペースが不要となって、
リール本体をコンパクト化することが可能になる。
【0047】また、復帰作動体61の第一係合部62と
第二係合部65を別部品で構成したことにより、レイア
ウトの自由度が増し、復帰作動体を、配置スペースを選
ぶことなく組み込むことが可能となる。すなわち、復帰
作動体の作動に最適な位置に各部品を配置することが可
能となる。
第二係合部65を別部品で構成したことにより、レイア
ウトの自由度が増し、復帰作動体を、配置スペースを選
ぶことなく組み込むことが可能となる。すなわち、復帰
作動体の作動に最適な位置に各部品を配置することが可
能となる。
【0048】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、上述した魚釣用スピニングリールの構成は、一例
を示したに過ぎず、種々変形することが可能である。例
えば、第1ドラグ機構は、スプール軸の後端位置に設け
たリヤドラグ方式にしても良い。また、第2ドラグ機構
は、その配置個所、構成については、適宜変形すること
もでき、場合によっては削除しても良い。さらに、スプ
ール軸の回転を停止状態、回転可能状態に切換える手段
については、上記したような連動軸を設けることなく構
成しても良い。
たが、上述した魚釣用スピニングリールの構成は、一例
を示したに過ぎず、種々変形することが可能である。例
えば、第1ドラグ機構は、スプール軸の後端位置に設け
たリヤドラグ方式にしても良い。また、第2ドラグ機構
は、その配置個所、構成については、適宜変形すること
もでき、場合によっては削除しても良い。さらに、スプ
ール軸の回転を停止状態、回転可能状態に切換える手段
については、上記したような連動軸を設けることなく構
成しても良い。
【0049】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ドラグ力をON
/OFFに切換えるクラッチ機構を組み込んだ魚釣用ス
ピニングリールにおいて、ドラグ力をOFFからONに
自動復帰させる復帰機構の復帰作動体を相互に独立して
駆動される部材で構成したことによって、リール本体の
小型化が図れると共に、復帰機構を合理的に組み込める
ようになる。
/OFFに切換えるクラッチ機構を組み込んだ魚釣用ス
ピニングリールにおいて、ドラグ力をOFFからONに
自動復帰させる復帰機構の復帰作動体を相互に独立して
駆動される部材で構成したことによって、リール本体の
小型化が図れると共に、復帰機構を合理的に組み込める
ようになる。
【図1】本発明に係る魚釣用スピニングリールの一実施
の形態を示す図であり、その内部構造を示した部分断面
図。
の形態を示す図であり、その内部構造を示した部分断面
図。
【図2】図1に示す魚釣用スピニングリールのリール本
体内の拡大図(クラッチON状態)。
体内の拡大図(クラッチON状態)。
【図3】クラッチON状態を示すリール本体内の拡大図
であり、ラチェットと係合爪の部分を示す図。
であり、ラチェットと係合爪の部分を示す図。
【図4】図3に示す状態から、クラッチをOFFにした
状態を示すリール本体内の拡大図。
状態を示すリール本体内の拡大図。
【図5】クラッチの復帰機構の構成を示すリール本体内
の拡大図。
の拡大図。
【図6】図5のA−A線に沿った断面図。
【図7】クラッチの自動復帰状態を示す図。
【図8】図7の続きを示し、クラッチの自動復帰状態を
示す図。
示す図。
【図9】クラッチOFF状態において、ハンドルを釣糸
繰出し方向に回転する状態を示す図。
繰出し方向に回転する状態を示す図。
【図10】図9の続きを示し、ハンドルを釣糸繰出し方
向に回転する状態を示す図。
向に回転する状態を示す図。
1 魚釣用スピニングリール 2 リール本体 5 スプール 11 スプール軸 23 連動軸 30 クラッチレバー 50 クラッチ復帰体 51 腕部(キック部) 61 復帰作動体 62 第一係合部 65 第二係合部
Claims (1)
- 【請求項1】 ハンドルの回転に連動して前後に往復動
するスプール軸の前部に支持されたスプールに制動力を
付与するドラグ機構と、 このドラグ機構によって設定された制動力がスプールに
作用するドラグ作動状態とスプールフリー回転状態に夫
々切換える切換機構と、 前記スプールフリー回転状態にある切換機構を、ハンド
ルの釣糸巻取り方向の回転によってドラグ作動状態に切
換える復帰機構と、を有する魚釣用スピニングリールに
おいて、 前記復帰機構は、前記切換機構の操作部と係合する第一
係合部と、ハンドルの回転操作と共に一体回転するキッ
ク部と係合する第二係合部とを有する復帰作動体を備え
ており、 この復帰作動体は、前記切換機構のスプールフリー回転
状態におけるハンドル逆回転時に、第二係合部のみが独
立して移動可能に構成されていることを特徴とする魚釣
用スピニングリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000320578A JP3827517B2 (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | 魚釣用スピニングリール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000320578A JP3827517B2 (ja) | 2000-10-20 | 2000-10-20 | 魚釣用スピニングリール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002125547A true JP2002125547A (ja) | 2002-05-08 |
JP3827517B2 JP3827517B2 (ja) | 2006-09-27 |
Family
ID=18798840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3827517B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008199978A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用スピニングリール |
GB2452816A (en) * | 2007-09-14 | 2009-03-18 | Daiwa Seiko Inc | A fishing spinning wheel with switching mechanism |
JP2010075135A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Globeride Inc | 魚釣用スピニングリール |
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---|---|---|---|---|
JP4870101B2 (ja) * | 2008-02-12 | 2012-02-08 | グローブライド株式会社 | 魚釣用スピニングリール |
JP4870102B2 (ja) * | 2008-02-12 | 2012-02-08 | グローブライド株式会社 | 魚釣用スピニングリール |
JP4870106B2 (ja) * | 2008-02-21 | 2012-02-08 | グローブライド株式会社 | 魚釣用スピニングリール |
JP2009195165A (ja) * | 2008-02-21 | 2009-09-03 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用スピニングリール |
-
2000
- 2000-10-20 JP JP2000320578A patent/JP3827517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008199978A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用スピニングリール |
GB2452816A (en) * | 2007-09-14 | 2009-03-18 | Daiwa Seiko Inc | A fishing spinning wheel with switching mechanism |
GB2452816B (en) * | 2007-09-14 | 2012-04-25 | Daiwa Seiko Inc | Fishing spinning reel |
JP2010075135A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Globeride Inc | 魚釣用スピニングリール |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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