JP2000050772A - 魚釣り用スピニングリール - Google Patents

魚釣り用スピニングリール

Info

Publication number
JP2000050772A
JP2000050772A JP10221183A JP22118398A JP2000050772A JP 2000050772 A JP2000050772 A JP 2000050772A JP 10221183 A JP10221183 A JP 10221183A JP 22118398 A JP22118398 A JP 22118398A JP 2000050772 A JP2000050772 A JP 2000050772A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bail arm
kick
fishing line
arm
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10221183A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuto Okada
厚人 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP10221183A priority Critical patent/JP2000050772A/ja
Publication of JP2000050772A publication Critical patent/JP2000050772A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣り用スピニングリールのキャスティング
時における振り落ちを防止する。 【解決手段】 デッドポイントバネの振り分け点を境に
してべールアームを釣糸巻取位置と釣糸放出位置に付勢
する。ベールアームを釣糸巻取位置に復帰せしめるキッ
クレバー(60)を設ける。べールアームが釣糸放出位
置にあるときキックレバーに作用する作動カム(19)
を設ける。キックレバーと作動カムとの間に、弾性部材
(27)により作動カム方向に付勢されるキック部材
(26)を設ける。キック部材には、作動カムのカム面
(19a)に当接する当たり部(26a)とキックレバ
ー(60)との係合部(26b)とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣糸の投擲時又は
放出時にロータの回転を規制することができる魚釣り用
スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
魚釣り用スピニングリールのべールアームは、例えば特
開平7−303438号公報に見られるようなべールア
ーム反転装置により二位置間で反転可能である。すなわ
ち、ベールアームは、ロータに取り付けられた一対のベ
ールアーム支持腕間に掛け渡されており、一対のベール
アーム支持腕がロータ上で回転可能であることにより、
釣糸巻取位置と釣糸放出位置との間で反転可能であり、
デッドポイントバネによる付勢力でいずれかの位置に選
択的に保持されるようになっている。
【0003】このべールアーム反転装置は、ベールアー
ムの釣糸放出位置への反転動作によって、ロータ上の収
納室内に配置されたキックレバーをリール本体前部に設
けた作動カムに衝接可能な位置に侵入させるようになっ
ている。このベールアームが釣糸放出位置に反転した状
態において、釣糸投擲後にハンドル操作によりロータを
回転させると、キックレバーの後端が作動カムに衝接す
ることでキックレバーが収納室内をその前側へと押し出
される。これにより、キックレバーの前端がベールアー
ム支持腕を押してベールアームを釣糸放出位置から釣糸
巻取位置に反転動作させ、反転動作後デッドポイントバ
ネによりこの反転位置に保持されることになる。
【0004】しかし、特開平7−303438号のベー
ルアーム反転装置は、ハンドルを回して作動カムにより
キックレバーをキックするためのキック点を一箇所しか
備えない。このため、ハンドルの回転に伴いベールアー
ムは釣糸放出位置に反転したままでキック点まで暫く回
転することとなり、仕掛けが着水後すぐに釣糸を巻き取
りたい時でも巻取り開始まで時間がかかってしまう。ま
た、ベールアームが釣糸放出位置に反転したまま暫く回
転するので、回転枠に釣糸が絡まり易くなる。さらに、
ベールアームを釣糸放出位置にオープンした点からキッ
ク開始点に至るまで回転差があるので、キャスティング
時にハンドル又はロータが回転し、その慣性力により振
り落ち(ベールアームが釣糸巻取り位置に戻ること即ち
ベールアームがクローズになること)が発生するおそれ
がある。
【0005】従って、本発明は上記問題点を解決する手
段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、リール本体(1)と、リール本体(1)
に回転可能に設けられたロータ(2)と、ベールアーム
(50)と、ベールアーム(50)の一端を支持しロー
タ(2)と一体で収納室(25)を画成する一方のベー
ルアーム支持腕(21)と、べールアーム(50)の他
端を支持しロータ(2)と一体で収納室(25)を画成
する他方のベールアーム支持腕(22)と、ベールアー
ム反転装置(6)とを有し、該べールアーム反転装置
(6)はいずれかの収納室(25)に設けられ振り分け
点を境にしてべールアーム(50)を釣糸巻取位置と釣
糸放出位置に付勢するデッドポイントバネ(63)と、
いずれかの収納室(25)に設けられベールアーム(5
0)を釣糸巻取位置に復帰せしめるキックレバー(6
0)と、リール本体(1)に設けられべールアーム(5
0)が釣糸放出位置にあるときキックレバー(60)に
作用する作動カム(19)とを有する魚釣り用スピニン
グリールにおいて、上記キックレバー(60)と上記作
動カム(19)との間には、弾性部材(27)により作
動カム(19)方向に付勢されるキック部材(26)が
設けられ、上記キック部材(26)には、作動カム(1
9)のカム面(19a)に当接する当たり部(26a)
とキックレバー(60)との係合部(26b)とが設け
られた魚釣り用スピニングリールを採用している。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。
【0008】実施の形態1 図1乃至図7を参照して実施の形態1に係る魚釣り用ス
ピニングリールについて説明する。
【0009】図1に示すように、この魚釣り用スピニン
グリールは、リール本体1と、その前部に配置されるロ
ータ2とを有する。リール本体1の後部には、竿(図示
せず)への取付脚10が一体に形成されている。リール
本体1の倒円錐台形の前部には、軸受12及びワンウェ
イクラッチ14を介して中空軸13が一方向に回転可能
に取り付けられている。中空軸13の先端側にはロータ
2が同軸上で連結されている。ワンウェイクラッチ14
は図4に示すように配置されていることから、ロータ2
は図1中矢印Aの方向にのみ回転可能である。ロータ2
の筒状本体20はリール本体1の倒円錐台形の前部1a
に被さっている。中空軸13の基端側には、ピニオン1
3aが形成されている。ピニオン13aは、リール本体
1に内蔵された回転伝達機構を介してリール本体1に回
転自在に取り付けられたハンドル軸16と連結されてい
る。ハンドル軸16上のハンドル(図示せず)を回転さ
せると、その回転が回転伝達機構の歯車17を介し中空
軸13に伝達されてロータ2が中空軸13と一体で回転
駆動される。
【0010】中空軸13の内周にはスプール軸15が挿
入され、その先端側にはスプール3が取り付けられてい
る。スプール3の外周には釣糸(図示せず)が巻き付け
られる。スプール3の後端からはスカート部3aが突出
し、該スカート部3aがロータ2の筒状本体20に被さ
っている。スプール軸15の後部はリール本体1の内部
のオシレート機構18を介してハンドル軸16に連結さ
れている。オシレート機構18はハンドルの回転運動を
スプール3の前後方向の往復運動に変換するようになっ
ている。スプール3の先端には、ドラグ制動力を調整す
るドラグノブ4が取り付けられている。
【0011】ロータ2は、その回転軸芯に関してほぼ対
称の筒形状に形成された筒状本体20と、その筒状本体
20の基端側の外周に設けられた一対のベールアーム支
持腕21,22とを有する。一対のベールアーム支持腕
21,22はロータ2の回転軸芯を挟んで略対称な位置
に設けられている。筒状本体20とベールアーム支持腕
21,22とは一体に形成されている。但し、筒状本体
20とベールアーム支持腕21,22とをそれぞれ別々
に製造して後工程で相互に組合わせてもよい。
【0012】ベールアーム支持腕21,22の先端に
は、ベールアームアッセンブリ5が取り付けられる。ベ
ールアームアッセンブリ5は、ベールアーム50と、そ
の両端に取り付けられるベールアームレバー51及びベ
ールアームホルダ52とを有している。ベールアームレ
バー51及びベールアームホルダ52はそれぞれ支点ピ
ン23を介してロータ2のベールアーム支持腕21,2
2に回転自在に連結される。支点ピン23を中心とした
ベールアームレバー51及びベールアームホルダ52の
回転により、ベールアーム50は図2に示す釣糸巻取位
置と図3に示す釣糸放出位置との間で回動する。ベール
アーム50を釣糸巻取位置に回動させると釣糸がベール
アーム50と係合し、その状態でロータ2を図1中矢印
A方向に回転させると釣糸がベールアームレバー51上
のローラ53に案内されてスプール3に巻き取られる。
【0013】図1乃至図3に示すように、ベールアーム
レバー51が装着される側のベールアーム支持腕21に
はロータ2の半径方向外側からカバー24が取り付けら
れ、そのカバー24とベールアームレバー51及びベー
ルアーム支持腕21との間にはベールアーム反転装置6
を収納する収納室25が形成されている。
【0014】収納室25には、ベールアーム反転装置6
を構成する要素として、ベールアーム50の釣糸巻取位
置と釣糸放出位置との間での反転動作によってベールア
ーム支持腕21内をその長手方向に移動可能なキックレ
バー60と、これと略同一方向に移動可能なスライダー
61と、スライダー61とベールアームレバー51とを
連結するリンク62と、スライダー61をベールアーム
支持腕21の先端側へ付勢する圧縮コイルばねからなる
デッドポイントバネ63とが設けられている。
【0015】ベールアーム支持腕21は、その先端側が
基端側よりも釣糸放出位置のベールアーム50側へ突出
するように傾けられている。そして、キックレバー60
の長手方向もベールアーム支持腕21と同一方向に傾け
られている。
【0016】キックレバー60の先端部600は、ベー
ルアームレバー51の裏面(ベールアーム支持腕21に
対する取付面)510側に形成された扇状の凹部511
に挿入されている(図2及び図3参照)。また、ベール
アームレバー51には、収納室25内に突出するボス5
12が凹部511に隣接して形成されている。図2に示
すように、ベールアーム50が釣糸巻取位置にあるとき
はキックレバー60の先端部600が凹部511のボス
512とは反対側の壁面に係合し、それによりキックレ
バー60がベールアーム支持腕21の先端側の位置に回
動してデッドポイントバネ63の弾性力によって保持さ
れる。これに対し、図3に示すように、ベールアーム5
0が釣糸放出位置にあるときは、ボス512がキックレ
バー60の先端部600と当接し、それによりキックレ
バー60がベールアーム支持腕21の基端側の位置に回
動してデッドポイントバネ63の弾性力によって保持さ
れる。デッドポイントバネ63はべールアーム50が釣
糸巻取位置と釣糸放出位置との間で切り換えられる際に
最も多く圧縮される位置を振り分け点とし、この振り分
け点を境にして左右いずれかの位置においてべールアー
ム50を釣糸巻取位置又は釣糸放出位置に付勢する。
【0017】図1に示すように、キックレバー60の基
端部601はロータ2の半径方向中心側に向かってほぼ
90°屈曲し、ベールアーム支持腕21の貫通孔210
を介してロータ本体20内に突出する。
【0018】図1に示すように、リール本体1の倒円錐
台形前部1aの基端には、ベールアーム反転装置6を構
成する要素として、作動カム19と、キック部材26と
が設けられている。
【0019】作動カム19は、リール本体1に固定され
るか又はリール本体1と一体成形され、図6に示すよう
に、釣糸巻取時のロータ2の回転方向である矢印Aの向
きに対し上り勾配をなすよう傾斜した2〜4個のカム面
19aを有する。隣り合うカム面19aの間には図6
(b)に示すように必要に応じて平坦面19bを形成す
ることで、ベールアーム50の釣糸巻取位置への復帰を
少しばかり遅延させるようにしてもよい。
【0020】キック部材26は、キックレバー60と作
動カム19との間に設けられ、図6に示すように、作動
カム19の各カム面19aに当接する突起状の当たり部
26aと、キックレバー60の基端部601との係合部
26bとを具備する。係合部26bは、図4乃至図6に
示すように、鋸歯状の凹凸を環状に配置したもので、矢
印Aの方向に回転するキックレバー60の基端部601
に引っ掛かるようになっている。キック部材26は弾性
部材であるコイルバネ27により作動カム19の方に付
勢され、そのため当たり部26aは作動カム19のカム
面19aに常時当接する。
【0021】次に、この魚釣り用スピニングリールのベ
ールアーム反転装置の作用について述べる。
【0022】図1及び図2に示す釣糸巻取状態にあるベ
ールアームを図3に示す釣糸放出位置に反転させると、
キックレバー60がキック部材26の係合部26bにお
ける一つの凹部に係合する(図7(a))。係合部26
bは多数の凹凸からなっているので、ロータ2がどの位
置にあっても、ベールアーム50を釣糸放出位置に回動
させるとその位置でキックレバー60の基端部601が
リール本体1側に係止され、ロータ2がリール本体1側
に固定される。
【0023】このベールアーム50が釣糸放出位置に回
動した状態で、釣糸を放出しキャスティングを行う場
合、キック部材26をデッドポイントバネ63のばね力
が掛かったキックレバー60で押さえることから、キッ
ク部材26がキックレバー60のストッパーとなり、ベ
ールアーム50の振り落ちが防止される。
【0024】このベールアーム50が釣糸放出位置に回
動した状態(図7(a))で、釣糸をスプール3に巻き
取るべくハンドルを操作しロータ2を回転させると、キ
ックレバー60がキック部材26の係合部26bに係合
していることから、キック部材26が共回りする。この
ため、図7(b)のように、キック部材26が作動カム
19の作用により、同図中左方向へ動き、キックレバー
60をキックし、図3に示すように、キックレバー60
の先端部600は凹部511の一方の壁面に接触してベ
ールアームレバー51を図3中反時計方向すなわち釣糸
巻取位置側へ回転させる。
【0025】ベールアームレバー51の回転に伴ってス
ライダー61及びリンク62も動作するが、リンク62
がデッドポインイトバネ63の軸線と重なり合う振り分
け点に達するまではスライダー61がデットポイントバ
ネ63を圧縮するように移動する。そして、リンク62
が振り分け点を通過するとスライダー61の移動方向が
反転し、デッドポイントバネ63の復元力によってベー
ルアーム50がベールアームレバー51を介して釣糸巻
取位置まで回動する。
【0026】ロータ2が図7(b)の状態から釣糸巻取
り方向へ更に少し回転すると、デッドポイントバネ63
が振り分け点を乗り越えることによりベールアーム50
はベールアームレバー51、キックレバー60等と共に
図2に示す釣糸巻取状態に戻り、その状態を保持する。
【0027】図7(c)に示すように、デッドポイント
バネ63が振り分け点を乗り越えた直後はキック部材2
6は作動カム19のリフトの途中にあるが、更にロータ
2を回転させると、キック部材26は作動カム19のカ
ム面19aの頂点を越え、図1に示す元の巻取状態の位
置に戻る。
【0028】実施の形態2 図8及び図9を参照して実施の形態2に係る魚釣り用ス
ピニングリールのベールアーム反転装置について説明す
る。
【0029】図8及び図9に示すように、このベールア
ーム反転装置6は、実施の形態1におけると異なり、弾
性部材であるコイルバネ28の両端がリール本体1とキ
ック部材26に夫々引っ掛けられている。このため、コ
イルバネ28はキック部材26を釣糸巻取方向と逆方向
に回転付勢すると同時に作動カム19の方に押し付け
る。すなわち、キック部材26はコイルバネ28の圧縮
作用により作動カム19の方に押し付けられると同時
に、コイルバネ28の捩じり作用により当たり部26a
(図6参照)が作動カム19の最も低い個所に復帰する
ような向きに付勢される。
【0030】このような構成のベールアーム反転装置6
において、ベールアーム50が図9(a)に示す釣糸放
出位置にある時にハンドルを正転させると、ロータ2と
共にキックレバー60が回転する。キックレバー60の
基端部601はキック部材26の係合部26bに係合し
ていることから、キック部材26がリール本体1上を回
転し、キック部材26は作動カム19により、図9
(b)のように左方向に押される。このキック部材26
はキックレバー60を左方向にキックする。
【0031】ロータ2が図9(b)の位置から少し回転
すると、デッドポイントバネ63(図2及び図3参照)
が振り分け点を越えることにより、ベールアーム50、
ベールアームレバー51、キックレバー60等は釣糸巻
取状態に戻る。この時、キックレバー60とキック部材
26の係合部26bとの係合が外れるので、キック部材
26はコイルバネ28のトーションバネとしての作用に
よりロータ2の釣糸巻取方向と逆方向に回転し、且つコ
イルバネ28の圧縮バネとしての作用により右方へ移動
して図8に示す釣糸巻取り状態に戻る。この実施の形態
2では、キック部材26はキック時に作動カム19のカ
ム面19aの頂点を越えず、同じカム面19aを元の位
置に滑って戻る。
【0032】この実施の形態2においてもベールアーム
50の釣糸放出状態時にキック部材26をデッドポイン
トバネ63のばね力で押さえるので、キャスティング時
の振り落ちが防止される。
【0033】実施の形態3 図10乃至図12を参照して実施の形態3に係る魚釣り
用スピニングリールのベールアーム反転装置について説
明する。
【0034】図10乃至図12に示すように、このベー
ルアーム反転装置においては、筒体88aとロッド88
bとがデッドポイントバネ88cを介し伸縮可能に結合
されてなる伸縮リンク88がベールアーム支持腕21の
収納室25内に収納されている。伸縮リンク88は、筒
体88aの一端がベールアーム支持腕21にピン89を
介し支持され、ロッド88bの一端がべールアームレバ
ー51にピン90で結合されている。また、ピン89は
ロータ2に対しては回転可能であるが筒体88aに対し
ては回り止め状態で結合し、該ピン89にキックレバー
29が回り止め状態で連結されている。キックレバー2
9の先端にはキック部材26の係合部26bの凹凸に係
合する突起29aが取り付けられている。キック部材2
6及び作動カム19は実施の形態1,2におけると同様
に配置されている。
【0035】これにより、ベールアーム50が釣糸巻取
位置にある時は、伸縮リンク88は、図10及び図11
に示す位置に停止し、ベールアームレバー51、ベール
アーム50等を当該位置に保持する。ベールアーム50
が釣糸放出位置に反転させられる時は、伸縮リンク88
は振り分け点を通る際に屈伸運動を行い、ベールアーム
50が釣糸放出位置に反転した後は図12に示す位置に
停止しベールアームレバー51、ベールアーム50等を
当該釣糸放出位置に保持する。この図12の釣糸放出状
態においてハンドルを操作しロータ2を回転させると、
キックレバー29がキック部材26を伴って矢印Aの方
向に回転し、キック部材26が作動カム19により左方
向にキックされる。このため、伸縮リンク88及びキッ
クレバー29はピン89の回りを一体で図12中時計方
向に回転する。その際、伸縮リンク88はデッドポイン
トバネ88cの振り分け点を反対側に越え、ベールアー
ムレバー51はベールアーム50を伴って図11に示す
釣糸巻取位置へと反転する。
【0036】なお、上記実施の形態1,2では、作動カ
ム19とキック部材26の両方をカム形状としたが、作
動カム19のみを設け、キック部材26には作動カム1
9のカム面19aに当たる突起のみを設けるようにして
もよい。また、キック部材26にカムを設け、リール本
体1にはキック部材26のカム面に当たる突起のみを設
けるようにしても良い。
【0037】また、実施の形態1,2では、リール本体
1と作動カム19は一体であるが、滑りが良く、摩耗の
少ない材質で別体として形成してもよい。
【0038】また、キックレバー60等のキック方向は
スプール3の方にセットしているが、キックレバー60
を逆向きに動かすようにしても良く、またキック部材2
6等はローラ53の付いた腕21と反対側の腕22に設
けるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、釣糸投擲時等どこでベ
ールアームを釣糸放出状態にオープンしたとしても、ハ
ンドルを回転させれば直ちにキックし釣糸巻取状態に切
り換えることができるため、仕掛けの着水後直ちに釣糸
の巻取りが可能となる。また、ベールアームが釣糸放出
状態にオープンしたままで回転する角度が小さいので、
糸絡みを防止することができる。また、キャスティング
時にハンドル及びロータの回転量が少ないので、慣性に
よる振り落ちが起こり難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る魚釣り用スピニン
グリールの部分切欠縦断面図であり、ベールアームが釣
糸巻取位置にある状態を示す。
【図2】ベールアーム反転装置をカバーを外して示す平
面図であり、釣糸巻取状態対応図である。
【図3】ベールアーム反転装置をカバーを外して示す平
面図であり、釣糸放出状態対応図である。
【図4】図1中IV−IV矢視図である。
【図5】図4中V矢視図である。
【図6】(a)はベールアーム反転装置中、キック部材
及び作動カムを示す斜視図、(b)は作動カムの変形例
を示す部分切欠斜視図である。
【図7】ベールアーム反転装置の要部断面図であり、
(a)はベールアームが釣糸放出状態にある時の図、
(b)はベールアームが釣糸巻取状態に反転した直後の
図、(c)はキック部材が元の位置に復帰する直前の図
である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る魚釣り用スピニン
グリールの部分切欠縦断面図であり、ベールアームが釣
糸巻取位置にある状態を示す。
【図9】ベールアーム反転装置の要部断面図であり、
(a)はベールアームが釣糸放出状態にある時の図、
(b)はベールアームが釣糸巻取状態に反転した後の図
である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る魚釣り用スピニ
ングリールの部分切欠縦断面図であり、ベールアームが
釣糸巻取位置にある状態を示す。
【図11】ベールアーム反転装置をカバーを外して示す
平面図であり、釣糸巻取状態対応図である。
【図12】ベールアーム反転装置をカバーを外して示す
平面図であり、釣糸放出状態対応図である。
【符号の説明】
1…リール本体 2…ロータ 6…ベールアーム反転装置 19…作動カム 19a…作動カムのカム面 25…収納室 26…キック部材 26a…当たり部 26b…係合部 27…コイルバネ 50…ベールアーム 51…ベールアームレバー 52…ベールアームホルダー 60…キックレバー 63…デッドポイントバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体と、リール本体に回転可能に
    設けられたロータと、ベールアームと、ベールアームの
    一端を支持しロータと一体で収納室を画成する一方のベ
    ールアーム支持腕と、べールアームの他端を支持しロー
    タと一体で収納室を画成する他方のベールアーム支持腕
    と、ベールアーム反転装置とを有し、該べールアーム反
    転装置はいずれかの収納室に設けられ振り分け点を境に
    してべールアームを釣糸巻取位置と釣糸放出位置に付勢
    するデッドポイントバネと、いずれかの収納室に設けら
    れベールアームを釣糸巻取位置に復帰せしめるキックレ
    バーと、リール本体に設けられべールアームが釣糸放出
    位置にあるときキックレバーに作用する作動カムとを有
    する魚釣り用スピニングリールにおいて、上記キックレ
    バーと上記作動カムとの間には、弾性部材により作動カ
    ム方向に付勢されるキック部材が設けられ、上記キック
    部材には、作動カムのカム面に当接する当たり部とキッ
    クレバーとの係合部とが設けられたことを特徴とする魚
    釣り用スピニングリール。
JP10221183A 1998-08-05 1998-08-05 魚釣り用スピニングリール Pending JP2000050772A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10221183A JP2000050772A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 魚釣り用スピニングリール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10221183A JP2000050772A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 魚釣り用スピニングリール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000050772A true JP2000050772A (ja) 2000-02-22

Family

ID=16762788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10221183A Pending JP2000050772A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 魚釣り用スピニングリール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000050772A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009142225A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Daiwa Seiko Inc 魚釣用スピニングリール
JP2016220591A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 グローブライド株式会社 魚釣用スピニングリール
EP3289870A1 (en) * 2016-09-01 2018-03-07 Shimano Inc. Rotor drive unit waterproof structure and spinning reel
GB2581871A (en) * 2018-12-27 2020-09-02 Shimano Kk Spinning reel

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009142225A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Daiwa Seiko Inc 魚釣用スピニングリール
JP2016220591A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 グローブライド株式会社 魚釣用スピニングリール
EP3289870A1 (en) * 2016-09-01 2018-03-07 Shimano Inc. Rotor drive unit waterproof structure and spinning reel
JP2018033403A (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 株式会社シマノ ロータ駆動部防水構造およびスピニングリール
CN107787931A (zh) * 2016-09-01 2018-03-13 株式会社岛野 转子驱动部防水构造及纺车式卷线器
US10993425B2 (en) 2016-09-01 2021-05-04 Shimano Inc. Rotor drive unit waterproof structure and spinning reel
GB2581871A (en) * 2018-12-27 2020-09-02 Shimano Kk Spinning reel
GB2581871B (en) * 2018-12-27 2022-07-20 Shimano Kk Spinning reel

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5933255Y2 (ja) スピニングリ−ルのベ−ルア−ム反転装置
JP2000050772A (ja) 魚釣り用スピニングリール
JP2516027Y2 (ja) スピニングリール
US3796391A (en) Spinning reel with automatic changeover of operation mode
KR100522647B1 (ko) 낚시용 릴
US5295640A (en) Spinning reel which prevents inadvertent bail closing during casting
JP2001292665A (ja) 魚釣用リールのロータ機構及び魚釣用リールのベール部の位置変更用のトリガー
JP2553303Y2 (ja) スピニングリール
JPH11187788A (ja) 魚釣り用スピニングリール
JP2000037152A (ja) 魚釣り用スピニングリール
JP4027883B2 (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JP3384924B2 (ja) 魚釣用両軸受型リール
JP3983018B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JPH09140303A (ja) スピニングリールの制動機構
JP3240107B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP2585183Y2 (ja) スピニングリール
JP2536457Y2 (ja) スピニングリール
JPH11332431A (ja) 魚釣り用スピニングリール
JPH0423412Y2 (ja)
JPS60227619A (ja) スピニングリ−ルのベ−ル及びベ−ル反転保持機構
JPH0637656Y2 (ja) 魚釣用スピニングリールのローター及びスプールロック装置
KR0139194Y1 (ko) 스피닝 릴의 스풀 제동력 절환장치
JPH0425975Y2 (ja)
JPH0232063Y2 (ja)
JPH0233506Y2 (ja)