JP2000037152A - 魚釣り用スピニングリール - Google Patents

魚釣り用スピニングリール

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JP2000037152A
JP2000037152A JP10207374A JP20737498A JP2000037152A JP 2000037152 A JP2000037152 A JP 2000037152A JP 10207374 A JP10207374 A JP 10207374A JP 20737498 A JP20737498 A JP 20737498A JP 2000037152 A JP2000037152 A JP 2000037152A
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arm
bail arm
fishing line
rotor
lever
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Atsuto Okada
厚人 岡田
Yoji Yamada
洋二 山田
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣り用スピニングリールのベールアームを
釣糸放出位置に切り換えた場合にリール本体前部に当接
する作動部材の当接力を外部から調節する。 【解決手段】 リール本体の前部にハンドルにより回転
するロータを設ける。ロータの一対の腕部21にベール
アームレバー51及びベールアームホルダを枢支し、両
者間にベールアーム50を掛け渡し、デッドポイントバ
ネ63により釣糸巻取り位置と釣糸放出位置とに反転可
能とする。ベールアームの釣糸放出位置への反転動作に
よってリール本体前部に当接可能に作動部材60を配置
すると共に、該作動部材のリール本体前部への当接力を
外部から調節できる調整手段8を腕部に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣糸の投擲あるい
は放出時にロータの回転を規制することができる魚釣り
用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
魚釣り用スピニングリールのべールアームは、例えば特
開平7−303438号、特開平8−154541号の
公報に見られるように、ロータに設けた一対の腕部の先
端に回動可能に枢支されたベールアームレバーとベール
アームホルダとの間に掛け渡されており、釣糸巻取り位
置と釣糸放出位置との間で反転可能であり、デッドポイ
ントバネによる付勢力でいずれかの位置に保持されるよ
うになっている。
【0003】また、このべールアーム反転装置は、ベー
ルアームの釣糸放出位置への反転動作によって、ロータ
上の何れか一方の腕部内に配置されたキックレバーをリ
ール本体前部に設けたキックボスの衝接可能位置に侵入
させるようになっている。このベールアームが釣糸放出
位置に反転した状態において、釣糸投擲後にハンドル操
作によりロータを回転させると、キックレバーの後端が
キックボスに衝接することでキックレバーがベールアー
ムレバー又はベールアームホルダの方へと押し出され
る。これにより、キックレバーの前端がベールアームレ
バー又はベールアームホルダを介してベールアームを釣
糸放出位置から釣糸巻取り位置に反転動作させ、その際
デッドポイントバネが振り分け点を反対側へと越えるこ
とになる。
【0004】しかし、このべールアーム反転装置は、釣
糸投擲後の釣糸巻取り位置への反転切換時においてロー
タの回転操作を軽快に行うことができるようにするた
め、釣糸放出位置にあるキックレバーの後端をキックボ
スに衝接可能とするがリール本体の前部には当接させな
いようにしているので、釣糸投擲時の慣性力によりロー
タが回転しベールアームを釣糸巻取り位置に反転させて
しまい、糸切れや仕掛けの紛失等の振り落ち現象を引き
起こすおそれがある。また、振り落ち現象が生じないま
でも、ロータが釣糸繰り出し時に回動し、ベールアーム
がサミング動作中の指先に当たって邪魔になるという問
題もある。
【0005】実開昭56−50273号、実開昭57−
18363号、特開平10−4838号の公報は、この
ような問題点を解決しようとする手段について開示す
る。すなわち、釣糸放出位置に切換える時のべールアー
ムレバーやベールアームホルダーの回動に伴って作動す
るキックレバー等が制動部材を介してリール本体の前部
に当接するように構成することで、釣糸投擲時の慣性力
でロータが回転しないようにし、ベールアームの糸巻取
り位置への反転を防止して、糸切れや仕掛けの紛失等振
り落ち現象の発生を防止しようとする。
【0006】しかし、キックレバー等を、制動部材を介
してリール本体の前部に当接するようにしたものでは、
ハンドルの回転による釣糸巻取り位置への切換の際にロ
ータの回転が制動されるのでハンドルが重くなり、迅速
かつ円滑なる切替えを行うことができないという問題が
ある。
【0007】このような問題点を解決する手段として、
出願人は特願平9−360911号の明細書において、
キックレバー等をリール本体の前部に直接当接させるこ
とを提案した。
【0008】しかし、キックレバー等をリール本体の前
部に直接当接させるようにしても、釣糸放出位置でのロ
ータの回転制動を皆無にすることはできず、ハンドルに
よる釣糸巻取り位置への迅速かつ円滑な切換ができない
という問題が依然として残る。また、逆にハンドルによ
る釣糸巻取り位置への迅速かつ円滑な切換ができるよ
う、キックレバー等がリール本体の前部に当接すること
による制動力を小さくし過ぎると、釣糸投擲時に振り落
ち現象が生じてしまうという問題がある。
【0009】実開昭57−18363号のべールアーム
反転装置は、釣糸放出時における上記制動力を適度な大
きさに調節することができる手段を備えている。すなわ
ち、ロータの腕部の基部にキックレバーを軸着すること
でキックレバーの一端がリール本体の前部の周縁に係合
することができるようにし、該キックレバーの他端にバ
ネ桿の一端を連結し、ロータの腕部の先端に枢支された
ベールアームレバー又はベールアームホルダのいずれか
一方に調節孔を穿設しこの穿設孔にバネ桿の他端を挿入
し、バネ桿の中間部をベールアームレバー又はベールア
ームホルダーの枢支部周縁にコイル状に捲回する。調節
孔は複数個設け、バネ桿の他端を調節孔の何れか一つに
着脱自在に掛止することによって、キックレバーのリー
ル本体前部への当接による制動力を調節することができ
る。
【0010】しかし、この構成では、制動力を調節する
都度、バネ桿を内装した腕部を分解して調節孔へのバネ
桿の掛け換え操作をしなくてはならないので、釣場等で
の釣り種に応じた調整をすることできないのみならず、
調整時にバネ桿が飛び出す等して紛失したときは釣りを
することができなくなってしまうという問題がある。
【0011】従って、本発明は、ベールアームの釣糸放
出状態への切換に伴って作動するキックレバー等の作動
部材をベールアームの釣糸放出状態への切換時にリール
本体前部に当接させた場合にロータの回転を制動する制
動力をリールの外部から調整可能にすることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、リール本体(1)の前部にハンドル操作
によって回転可能に設けられたロータ(2)と、該ロー
タ(2)に設けられた一対の腕部(21,22)の先端
に回動可能に枢支されたベールアームレバー(51)及
びベールアームホルダ(52)との間に掛け渡されて釣
糸巻取り位置と釣糸放出位置とに反転可能に設けられる
と共にこの両位置に保持可能にデッドポイントバネ(6
3)力を付勢したベールアーム(50)とを備えた魚釣
り用スピニングリールにおいて、前記ベールアーム(5
0)の釣糸放出位置への反転動作によって必要に応じて
制動部材を介してリール本体(1)前部に当接可能に作
動部材(60,85)を配置すると共に、該作動部材
(60,85)のリール本体(1)前部への当接力を外
部から調節できる調整手段(8)を腕部(21,22)
に設けた魚釣り用スピニングリールを採用している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。
【0014】実施の形態1 図1乃至図4を参照して本発明の実施の形態1に係る魚
釣り用スピニングリールを説明する。
【0015】図1及び図2に示すように、この魚釣り用
スピニングリールは、リール本体1と、その前部に配置
されるロータ2とを有する。リール本体1には竿(図示
せず)への取付脚10が一体に形成されている。リール
本体1の前部には円板状のフランジ11が一体に形成さ
れている。リール本体1にはそのフランジ11の中心を
貫通するように軸受12を介して中空軸13が回転自在
に取り付けられている。中空軸13の先端側にはロータ
2と同軸に連結されている。中空軸13の基端側には、
ピニオン13aが形成されている。ピニオン13aは、
リール本体1に内蔵された不図示の回転伝達機構を介し
てリール本体1に回転自在に取り付けられた不図示のハ
ンドルと連結されている。ハンドルを回転させると、そ
の回転が中空軸13に伝達されてロータ2が中空軸13
と一体に回転駆動される。
【0016】中空軸13の内周にはスプール軸15が挿
入され、その先端側にはスプール3が取り付けられてい
る。スプール3の外周には不図示の釣糸が巻き付けられ
る。スプール3の基端側はオシレート機構を介してハン
ドルと連結されている。オシレート機構はリール本体1
の内部に設けられ、ハンドルの回転運動をスプール3の
前後方向の往復運動に変換する。スプール3の先端に
は、ドラグ制動力を調整するドラグノブ4が取り付けら
れている。
【0017】ロータ2は、その回転軸芯に関してほぼ対
称の筒形状に形成されたロータ本体20と、そのロータ
本体20の基端側の外周に設けられた一対の腕部21,
22とを有する。一対の腕部21,22はロータ2の回
転軸芯を挟んで略対称な位置に設けられている。ロータ
本体20と腕部21,22とは一体に形成されている。
但し、ロータ本体20と腕部21,22とをそれぞれ別
々に製造して後工程で相互に組合わせてもよい。
【0018】腕部21,22の先端には、ベールアーム
アッセンブリ5が取り付けられる。ベールアームアッセ
ンブリ5は、ベールアーム50と、その両端に取り付け
られるベールアームレバー51及びベールアームホルダ
52とを有している。ベールアームレバー51及びベー
ルアームホルダ52はそれぞれ支点ピン23を介して腕
部21,22に回転自在に連結される。支点ピン23を
中心としたベールアームレバー51及びベールアームホ
ルダ52の回転により、ベールアーム50は釣糸の巻取
り位置(図1の実線位置)と放出位置(図2の実線の位
置)との間で回動する。ベールアーム50を巻取り位置
に回動させると釣糸がベールアーム50と係合し、その
状態でロータ2を所定方向に回転させると釣糸がベール
アームレバー51上のローラ53に案内されてスプール
3に巻き取られる。
【0019】図1及び図2に示すように、ベールアーム
レバー51が装着される側の腕部21にはロータ2の半
径方向外側からカバー24が取り付けられ、そのカバー
24と腕部21とによって収納室25が形成されてい
る。
【0020】図3に示すように、収納室25には、ベー
ルアーム50の反転装置6を構成する要素として、ベー
ルアーム50の釣糸巻取り位置から釣糸放出位置への反
転動作によってリール本体1の前部のフランジ11に当
接可能な作動部材である腕部長手方向に移動可能なキッ
クレバー60と、これと略同一方向に移動可能なスライ
ダー61と、スライダー61とベールアームレバー51
とを連結するリンク62と、スライダー61を腕部21
の先端側へ付勢する圧縮コイルばねからなるデッドポイ
ントバネ63とが設けられている。
【0021】腕部21は、その先端側が基端側よりも釣
糸放出位置のベールアーム50側へ突出するように傾け
られている。そして、キックレバー60の長手方向も腕
部21と同一方向に傾けられている。
【0022】キックレバー60の先端部600は、ベー
ルアームレバー51の裏面(腕部21に対する取付面)
510側に形成された扇状の凹部511に挿入されてい
る(図2参照)。図3(A)に示すように、ベールアー
ム50が釣糸巻取り位置にあるときはキックレバー60
の先端部600が凹部511の一方の壁面に係合し、そ
れによりキックレバー60が腕部21の先端側の位置
(図1に示す位置)に回動してデッドポイントバネ63
の弾性力によって保持される。これに対し、図3(B)
に示すように、ベールアーム50が釣糸放出位置にある
ときは、キックレバー60の先端部600が凹部511
の他方の壁面に係合し、それによりキックレバー60が
腕部21の基端側の位置(図2に示す位置)に回動して
デッドポイントバネ63の弾性力によって保持される。
【0023】図1及び図2に示すように、キックレバー
60の基端部601はロータ2の半径方向中心側に向か
ってほぼ90°屈曲し、腕部21の貫通孔210を介し
てロータ本体20内に突出する。ベールアーム50が釣
糸放出位置にあるとき、キックレバー60の基端部60
1がフランジ11に当接する。図1乃至図3に示したよ
うに、リール本体1のフランジ11には、ベールアーム
反転装置6を構成する要素としてキックボス64が設け
られている。キックボス64には、釣糸巻取り時のロー
タ2の回転方向に対し上り勾配をなすように傾斜したカ
ム面が形成されている。
【0024】なお、フランジ11又はリール本体1の前
壁面に金属、樹脂等で出来た耐摩耗性部材を取り付け、
キックレバー60の基端部601とフランジ11等との
接触による両者の摩耗を防止するようにしてもよい。
【0025】ベールアーム50が釣糸放出位置に回動し
てキックレバー60がリール本体1側に押し込まれた状
態(図2及び図3(B)の状態)で、釣糸をスプール3
に巻き取るべくロータ2を回転させると、その回転途中
でキックレバー60の基端部601がキックボス64の
カム面に乗り上げるので、キックレバーはその長手方向
に突き上げられる。このとき、図3(B)に示したよう
にキックレバー60の先端部600が凹部511の一方
の壁面に接触しているため、キックレバー60の突き上
げに伴ってベールアームレバー51が図3(B)中反時
計方向、すなわち釣糸巻取り位置側へ回転するように蹴
られる。
【0026】ベールアームレバー51の回転に伴ってス
ライダー61及びリンク62も動作するが、リンク62
がデッドポインイトバネ63の軸線と重なり合う振り分
け点に達するまではスライダー61がデットポイントバ
ネ63を圧縮するように移動する。そして、リンク62
が振り分け点を通過するとスライダー61の移動方向が
反転し、デッドポイントバネ63の復元力によってベー
ルアーム50がベールアームレバー51を介して釣糸巻
取り位置まで回動する。
【0027】ベールアーム50を釣糸巻取り位置から釣
糸放出位置に移動させるときには、リンク62が振り分
け点に達するまでスライダー61によってデットポイン
トバネ63が圧縮され、リンク62が振り分け点を通過
するとデットポイントバネ63の復元力でベールアーム
50がベールアームレバー51を介して釣糸放出位置ま
で回動する。
【0028】なお、作動部材であるキックレバー60の
基端部601とリール本体1前部のフランジ11とは、
必要に応じて制動部材を介し間接的に接触させるように
してもよい。制動部材としては、ゴム等の摩擦制動部材
又はベアリング等の低摩擦制動部材を用いることができ
る。このように作動部材とリール本体lの前部との間に
摩擦制動部材を介在させた場合は、釣糸放出位置でのロ
ータ2の回転位置決め保持を確実にすることができる。
また、作動部材とリール本体1の前部との間に低摩擦制
動部材を介在させた場合は、釣糸放出位置から釣糸巻取
り位置への反転時におけるロータ2の回転を円滑化する
ことができる。
【0029】図2に示すように、ベールアーム50の釣
糸放出位置への回動に連係してキックレバー60がリー
ル本体1側に押し込まれると、キックレバー60の基端
部601がデッドポイントバネ63による付勢力でフラ
ンジ11の前面に押し付けられる。これによりロータ2
の回転が制動される。従って、ロータ2がどの位置にあ
っても、ベールアーム50を釣糸放出位置に回動させる
とその位置で基端部601とフランジ11とが接触して
ロータ2の回転が制動され、仕掛けの投入あるいは繰り
出し中にベールアーム50が回転してサミング操作が邪
魔されるといった不具合が防止される。この制動力に抗
してハンドルを回転させると、キックレバー60がキッ
クボス64に接触し、ベールアーム50を釣糸巻取り位
置へと自動的に反転させる。
【0030】また、この魚釣り用スピニングリールは、
作動部材であるキックレバー60のリール本体1前部へ
の当接力を外部から調節するための調整手段8をロータ
2の腕部21に備えている。
【0031】この調整手段8は、デッドポイントバネ6
3をスライダ61と共に挟むボルト81と、該ボルト8
1の雄ネジが螺合する腕部21に形成された雌ネジ82
と、腕部21外に突出したボルト81の操作部であるボ
ルト頭83とを有している。ボルト81の先端にはフラ
ンジ81aが形成され、該フランジ81aがデッドポイ
ントバネ63の一端に当たっている。該フランジ81a
がスライダ61と共にデッドポイントバネ63を両側か
ら圧縮している。ボルト81の操作部であるローレット
切りされたボルト頭83を指で摘まんでボルト81を何
れかの向きに回すことでデッドポイントバネ63の圧縮
量を腕部21の外から自在に調節することができる。
【0032】即ち、図3(A)(B)に示すようにボル
ト81を腕部21の奥の方に螺入させデッドポイントバ
ネ63をより圧縮してバネ力を増大させると、キックレ
バー60のリール本体1の前部への当接力が増大する。
また、図4(A)(B)に示すようにボルト81を腕部
21の外の方に螺退させデッドポイントバネ63を弛緩
させることでバネ力を減少させると、キックレバー60
のリール本体1の前部への当接力が減少することにな
る。
【0033】なお、ボルト81を腕部21に回転だけを
するように取付け、フランジ81aをボルト81の雌ネ
ジ82に螺合させると共に腕部21の収納室25内に回
り止め状態で進退可能に収納するようにしても、デッド
ポイントバネ63のバネ力を増減することができる。こ
のように構成すると、ボルト81を回転させた場合にボ
ルト頭83が腕部21の外部に突出しないので、該ボル
ト頭83等への釣糸の絡み等が防止される。
【0034】また、作動部材としてキックレバー60と
は別にリール本体1の前部のキックボス64に衝接して
べールアーム50を釣糸放出位置から釣糸巻取り位置に
反転させる他の部材を別途設けても良い。また、リール
本体1の脚部10に形成した図示しないボス部にべール
アームレバー51を衝接させて釣糸放出位置から釣糸巻
取り位置に反転する外蹴り式の反転装置を併用しても良
い。また、ベールアーム50の反転装置を他方の腕部2
2側に設けるようにしても良い。
【0035】実施の形態2 図5に示すように、この魚釣り用スピニングリールのベ
ールアーム反転装置は、トーションバネからなるデッド
ポイントバネ63を実施の形態1におけると同様な収納
室25内に備えている。
【0036】デッドポイントバネ63はその一端がベー
ルアームレバー51のボス部に掛けられ、他端がロータ
2の腕部21側に掛けられており、ベールアームレバー
51の支点ピン23とデッドポイントバネ63の他端と
を結ぶ線上に振り分け点を有している。
【0037】これにより、ベールアーム50(図1乃至
図3参照)を釣糸巻取り位置(図5(A))から釣糸放
出位置(図5(B))に移動させるときには、デットポ
イントバネ63はその両端を結ぶ線が振り分け点に達す
るまで圧縮され、振り分け点を通過するとその復元力で
ベールアーム50をベールアームレバー51を介し釣糸
放出位置まで回動させる。そして、ベールアーム50は
デットポイントバネ63の付勢力により釣糸放出位置に
保持される。ベールアーム50を釣糸放出位置から釣糸
巻取り位置に移動させるときも同様にデットポイントバ
ネ63が振り分け点を超えることで釣糸巻取り位置に保
持される。
【0038】この魚釣り用スピニングリールでは、ベー
ルアーム50の釣糸放出位置から釣糸巻取り位置への反
転復帰をベールアームレバー51とリール本体1の脚部
10に形成した突起(図示せず)との衝接により行うよ
うになっている。すなわち、ベールアーム50が釣糸放
出位置にある状態でハンドル操作によりロータ2を回す
と、ベールアームレバー51が突起に当たり、これによ
りデッドポイントバネ63が振り分け点を反対側に超
え、ベールアーム50は釣糸巻取り位置に復帰する。
【0039】このベールアーム50の復帰動作の具合を
調節するための調整手段8がロータの腕部21に設けら
れている。
【0040】この調整手段8は、デッドポイントバネ6
3とロータ2の腕部21との間に介在するボルト81及
びナット84を有している。ボルト81は腕部21の定
位置に非ネジ部上で回転可能に支持されている。具体的
には腕部21にリング21aが固着され、ボルト81の
環状溝が該リング21aに嵌まり込んでいる。ボルト頭
83は腕部21外に突出しており、リール外部からボル
ト頭83を摘んでボルト81を回転操作することが出来
るようになっている。ナット84は腕部21の収納室2
5に突出したボルト81の雄ネジに螺合しており、該ナ
ット84にデッドポイントバネ63の他端が係合してい
る。
【0041】これにより、操作部であるボルト頭83を
指で摘まんでボルト81を何れかの向きに回すことでデ
ッドポイントバネ63の変形量を腕部21の外から自在
に調節することができる。即ち、図5(A)(B)中破
線で示すようにナット84を腕部21の奥の方に螺進さ
せデッドポイントバネ63をより圧縮してバネ力を増大
させると、ベールアーム50の釣糸放出位置から釣糸巻
取り位置への復帰力が増大し、ベールアーム50は釣糸
巻取り位置に復帰し難くなる。また、図5(A)(B)
中実線で示すようにナット84を腕部21の内壁面側に
螺退させデッドポイントバネ63を弛緩させることでバ
ネ力を減少させると、上記復帰力が減少することにな
る。
【0042】実施の形態3 この魚釣り用スピニングリールは、図6乃至図8に示す
ようなベールアーム反転装置を備えている。
【0043】図6に示すように、筒体88aとロッド8
8bとが第1のデッドポイントバネ88cを介し伸縮可
能に結合されてなる伸縮リンク88が腕部21の収納室
25内に収納され、筒体88aが腕部21にピン89を
介し支持され、ロッド88bがべールアームレバー51
にピン結合される。これにより、伸縮リンク88は、ベ
ールアーム50が釣糸巻き取り位置にある時は、図6
(A)の位置に停止しベールアームレバー51、ベール
アーム50等を当該位置に保持する。ベールアーム50
が釣糸放出位置に反転させられる時は、伸縮リンク88
は振り分け点を通る際に屈伸運動を行い、ベールアーム
50が釣糸放出位置に反転した後は図6(B)に示す位
置に停止しベールアームレバー51、ベールアーム50
等を当該位置に保持する。
【0044】腕部21のロータ本体20に対する付根部
分には、第1の収納室25に直交する如く連なる図7に
示すような収納室91が形成されている。収納室91内
には、伸縮リンク88の回転に連動するキックレバー8
5がピン86により回動自在に支持されている。キック
レバー85は第2のデッドポイントバネ90により付勢
され、その片方の腕が伸縮リンク88に係合している。
【0045】キックレバー85における他方の腕の先端
は、図7に示すように、リール本体1の前部の外周面上
に接離可能である。該外周面はロータ2と同心円状に設
けられている。ベールアーム50が釣糸巻取り位置にあ
り、伸縮リンク88が図6(A)に示す位置に停止する
時は、キックレバー85は図7(A)の破線位置にあ
り、その他方の腕はリール本体1の前部から離反し、収
納室91内に納まっている。ベールアーム50が釣糸放
出位置にあり、伸縮リンク88が図6(B)に示す位置
に停止する時は、キックレバー85は伸縮リンク88の
回転に連動し図7(A)の実線位置へ回転して、その他
方の腕がリール本体1の前部の外周面に接触する。これ
により、ロータ2はキックレバー85とリール本体1と
の間に生ずる摩擦により制動力を受け、仕掛け等の投擲
あるいは繰り出し時に妄りに回転しなくなる。
【0046】リール本体1の前部の外周面には、キック
ボス64が設けられている。上記制動力に抗してハンド
ルを回転させると、キックレバー85がキックボス64
に接触し、これによるキックレバー85の回転が伸縮リ
ンク88を介しベールアームレバー51へと伝達され、
ベールアーム50は支点ピン23を中心にして釣糸巻取
り位置へと自動的に反転する。
【0047】このベールアーム反転装置は、図7及び図
8に示すように、作動部材であるキックレバー85のリ
ール本体1の前部への当接力を外部から調節するための
調整手段8をロータ2の腕部21に備えている。
【0048】この調整手段8は、第2のデッドポイント
バネ90とロータ2の腕部21との間に介在する操作部
としての操作輪92で構成される。操作輪92は腕部2
1の壁にあけられた横穴を貫通しており、腕部21の壁
上に支点ピン93を介し回転可能に支持されている。操
作輪92が腕部21の収納室91内に入り込んだ個所に
第2のデッドポイントバネ90の他端90aが係止され
ている。操作輪92の一部は腕部21外に突出してお
り、リール外から操作輪92に指を掛けて回すことが出
来るようになっている。操作輪92と腕部21との間に
は回転止め用のクリック装置94が設けられている。
【0049】これにより、操作部である操作輪92に指
を掛けてクリック装置94の付勢力に抗し操作輪92を
何れかの向きに回すことで第2のデッドポイントバネ9
0の変形量を腕部21の外から自在に調節することがで
きる。即ち、図7(A)に示すように、操作輪92を時
計方向に回して第2のデッドポイントバネ90を弛緩さ
せることでそのバネ力を減少させると、上記当接力が減
少することになる。また、図7(B)に示すように、操
作輪92を反時計方向に回して第2のデッドポイントバ
ネ90をより圧縮してそのバネ力を増大させると、上記
当接力によるロータ2に対する制動力が増大する。
【0050】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ベールア
ームを釣糸放出位置に切り換えた場合にリール本体前部
に当接する作動部材の本体前部への当接力を外部から調
節する調整手段を腕部に設けたので、釣人は、ベールア
ームが釣糸放出位置にある時のロータ回転制動力を、リ
ールを分解することなく釣り種や対象魚等の釣り条件に
応じて釣場等で容易に調節することができる。また、こ
のようにべールアームが釣糸放出位置にある時のロータ
回転制動力を調整することができるため、仕掛けの遠投
時の振り落ちを防止することができ、サミング操作時に
ベールアームの回転に制動を加えることができ、ハンド
ルによるベールアームの釣糸放出位置から釣糸巻取り位
置への切換操作を軽快に行うことができる。又、リール
を分解することなく、ベールアームが釣糸放出位置にあ
る時のロータ回転制動力を外部から調節することができ
るので、構成部材の紛失等によるトラブルを防止するこ
とができる。また、腕部に調整手段を設けるのみである
から、ロータの回転バランスを損なうこともなく、リー
ル重量の増大やコストアップも最小限に抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る魚釣り用スピニン
グリールの部分切欠縦断面図であり、ベールアームが釣
糸巻取り位置にある状態を示す。
【図2】ベールアームが釣糸放出位置にある状態を示す
図1と同様な図である。
【図3】ベールアームの反転装置を制動力が最大になる
よう調節した状態でカバーを外して示す部分切欠図であ
り、(A)はベールアームが釣糸巻取り位置にある場合
を示し、(B)はベールアームが釣糸放出位置にある場
合を示す。
【図4】ベールアームの反転装置を制動力が最小になる
よう調節した状態でカバーを外して示す部分切欠図であ
り、(A)はベールアームが釣糸巻取り位置にある場合
を示し、(B)はベールアームが釣糸放出位置にある場
合を示す。
【図5】本発明の実施の形態2に係る魚釣り用スピニン
グリールにおけるベールアームの反転装置をカバーを外
して示す部分切欠図であり、(A)はベールアームが釣
糸巻取り位置にある場合を示し、(B)はベールアーム
が釣糸放出位置にある場合を示す。
【図6】本発明の実施の形態3に係る魚釣り用スピニン
グリールにおけるベールアームの反転装置をカバーを外
して示す部分切欠図であり、(A)はベールアームが釣
糸巻取り位置にある場合を示し、(B)はベールアーム
が釣糸放出位置にある場合を示す。
【図7】図6中VII−VII線矢視図であり、(A)
はベールアームの反転装置を制動力が最小になるよう調
節した場合を示し、(B)はベールアームの反転装置を
制動力が最大になるよう調節した場合を示す。
【図8】図7中VIII−VIII線矢視図である。
【符号の説明】
1…リール本体 2…ロータ 8…調整手段 21,22…腕部 50…ベールアーム 51…ベールアームレバー 52…ベールアームホルダ 60…キックレバー 63…デッドポイントバネ 85…キックレバー 90…デッドポイントバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体の前部にハンドル操作によっ
    て回転可能に設けられたロータと、該ロータに設けられ
    た一対の腕部の先端に回動可能に枢支されたベールアー
    ムレバー及びベールアームホルダとの間に掛け渡されて
    釣糸巻取り位置と釣糸放出位置とに反転可能に設けられ
    ると共にこの両位置に保持可能にデッドポイントバネ力
    を付勢したベールアームとを備えた魚釣り用スピニング
    リールにおいて、前記ベールアームの釣糸放出位置への
    反転動作によって必要に応じて制動部材を介してリール
    本体前部に当接可能に作動部材を配置すると共に、該作
    動部材のリール本体前部への当接力を外部から調節でき
    る調整手段を腕部に設けたことを特徴とする魚釣り用ス
    ピニングリール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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