JP2018033403A - ロータ駆動部防水構造およびスピニングリール - Google Patents

ロータ駆動部防水構造およびスピニングリール Download PDF

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Abstract

【課題】スピニングリールの一方向クラッチを収容する収容部とロータとの間に水が浸入しにくくする防水構造の提供。【解決手段】ロータ駆動部防水構造は、前端に固定されたロータ11を回転させる駆動軸を構成するピニオンギア3と、ピニオンギア3を駆動軸の回転中心の周りに回転可能に支持し、ピニオンギア3を挿通する開口を有し、ピニオンギア3の後端および一方向クラッチ5を収容するリール本体1、収容部材4および蓋部材6と、蓋部材6のロータ対向面の外周端部に設けられ、回転中心の周りの全周に亘ってロータ11の側に突出する環状突起84と、環状突起84と半径方向に間隔を隔てて、ロータ11の内周壁120に設けられ、回転中心の周りの全周に亘って蓋部材6の側に突出する環状突起121および環状突起122と、を備え、環状突起84の先端と内周壁120との軸方向の間隔は、環状突起121および環状突起122の軸方向の高さ以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、スピニングリールのロータ駆動部防水構造およびスピニングリールに関する。
魚釣用リールでは、水等が浸入し易い過酷な環境下においても常に安定した駆動性能を得るために、リール本体に形成される収容部内に設けられるロータ駆動部への浸水を防止する防水構造が設けられる。このような防水構造では、回転性能を維持するためにリップシールやラビリンスシールが用いられる。
特許文献1には、第1シール部材および第2シール部材を備えるスピニングリールが記載されている。第2シール部材の内周面はピニオンギアと一体的に回転可能な筒状部材の外周面と間隔をあけているため、第2シール部材が筒状部材の回転を妨げることがなく、筒状部材はスムーズに回転することができる。この結果、ピニオンギアもスムーズに回転することができる。そして、第2シール部材の内周面及び筒状部材の外周面は撥水性を有しているため、第2シール部材の内周面と筒状部材の外周面との隙間を介して水などが浸入することを抑制することができる。
特許文献2には、シール部材およびシール部材を前方から押さえる環状部材を備えるスピニングリールが記載されている。シール部材および環状部材の内周面は、撥水性を有する。環状部材は突出部を有しており、突出部は環状部材の内周側端部に位置している。このため、突出部によって、水がシール部材へと浸入することを防ぐことができる。
特許文献3には、第1シール部材および第2シール部材を備えるスピニングリールが記載されている。第2シール部材は、ピニオンギアと一体的に回転可能な筒状部材と対向し、第1対向面および第2対向面を備え、これらの対向面は筒状部材の外周面と間隔をあけているため、第2シール部材が筒状部材の回転を妨げることがなく、筒状部材はスムーズに回転することができる。この結果、ピニオンギアもスムーズに回転することができる。第1対向面と第2対向面とは互いに異なる方向に延びており、撥水性を有する第1対向面および第2対向面と撥水性を有する筒状部材の外周面との隙間によって、ラビリンス構造が形成されているため、第2シール部材と筒状部材との隙間を介して水などが浸入することを抑制することができる。
特許文献4には、リール本体と、リール本体に対してスプール軸の回転軸芯を中心に回転可能なスプールと、第1当接部材と、第2当接部材とを備える釣用リールの防水構造が記載されている。第1当接部材は、リール本体に当接可能な第1本体部と、第1本体部から突出する少なくとも一つの円環状の第1凸部とを、有する。第2当接部材は、スプールに当接可能な第2本体部と、第1凸部に所定の第1防水隙間B1を隔てて隣接配置される少なくとも一つの円環状の第2凸部とを、有する。第2凸部は、第2本体部から突出し、且つ第1本体部に所定の第3防水隙間B3を隔てて隣接配置される。第1凸部及び第2凸部は、所定の第2防水隙間B2を隔てて隣接配置される。第1当接部材と第2当接部材との間に、第1から第3防水隙間B1、B2、B3を設けることにより、リール本体及びスプールの間に侵入した流体を、防水することができる。また、第1当接部材及び第2当接部材の少なくともいずれか一方に、撥水処理が施されている。
特開2015−112043号公報 特開2015−112044号公報 特開2015−112045号公報 特開2016−77232号公報
しかしながら、特許文献1から特許文献4に記載の防水構造は、スピニングリールの一方向クラッチを収容する収容部のロータの側の開口をシールしてはいるが、ロータと収容部との間には水が浸入するので、シールで開口から水が浸入するのを完全には防止できない可能性がある。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、スピニングリールの一方向クラッチを収容する収容部とロータとの間に水が浸入しにくくすることを目的とする。
本発明の第1の観点に係るロータ駆動部防水構造は、スピニングリールのスプールに釣り糸を巻回するロータが前端に固定されて、ロータを回転させる駆動軸と、駆動軸を該駆動軸の回転中心の周りに回転可能に支持し、駆動軸を挿通する開口を有し、駆動軸の後端および駆動軸の回転トルクを一方向にのみ伝達する一方向クラッチを収容する収容部と、回転中心に平行な軸方向にロータに対向する収容部のロータ対向面の外周端部に設けられ、回転中心の周りの全周に亘って軸方向のロータの側に突出する第1環状突起と、駆動軸と共に回転し、軸方向に収容部に対向する内周壁に、第1環状突起と半径方向に第1の間隔を隔てて設けられ、回転中心の周りの全周に亘って軸方向の収容部の側に突出する第2環状突起と、を備え、第1環状突起の先端と内周壁との軸方向の間隔は、第2環状突起の軸方向の高さ以下である。
好ましくは、第1環状突起および第2環状突起の少なくともいずれか一方は、表面が撥水性を有する。
第2環状突起は、撥水処理された環状部材であって、ロータに固定されてもよい。
第1環状突起および第2環状突起の少なくともいずれか一方は、表面の層が弾性体で形成されていてもよい。
好ましくは、ロータ対向面に設けられ、第1環状突起および第2環状突起より半径が小さく、回転中心の周りの全周に亘って軸方向のロータの側に突出する第3環状突起と、内周壁に第3環状突起と半径方向に第2の間隔を隔てて設けられ、第1環状突起および第2環状突起より半径が小さく、回転中心の周りの全周に亘って軸方向の収容部の側に突出する第4環状突起と、をさらに備え、第3環状突起の先端と内周壁との軸方向の間隔は、第4環状突起の軸方向の高さ以下である。
好ましくは、第3環状突起および第4環状突起の少なくともいずれか一方は、表面が撥水性を有する。
第4環状突起は、撥水処理された環状部材であって、ロータに固定されてもよい。
第3環状突起および第4環状突起の少なくともいずれか一方は、表面の層が弾性体で形成されていてもよい。
好ましくは、回転中心の半径方向に駆動軸に対向する収容部の駆動軸対向面に設けられ、駆動軸の外周に、全周に亘って半径方向に第3の間隔を隔てて対向する第1内周部と、駆動軸対向面に設けられ、第1内周部の軸方向のロータの側に、駆動軸の外周に全周に亘って半径方向に第3の間隔より大きい第4の間隔を隔てて対向する内周中間部と、駆動軸対向面に設けられ、内周中間部の軸方向のロータの側に、駆動軸の外周に全周に亘って半径方向に第4の間隔より小さい第5の間隔を隔てて対向する第2内周部と、をさらに備える。
好ましくは、第1内周部、内周中間部、第2内周部、第1内周部に対向する部分、内周中間部に対向する部分および第2内周部に対向する部分の少なくともいずれか一つは、表面が撥水性を有する。
駆動軸は、ロータの駆動軸に嵌合するボス部と一方向クラッチの駆動軸に嵌合する内輪とに挟まれて固定される円板部、円板部の外周から軸方向にロータの側に延長する円筒部、および、円筒部から回転中心の周りに半径方向外側に延びる円環部、を有するロータカラーを含み、内周壁は、円環部に形成されていてもよい。
第2環状突起は、第1環状突起より半径が大きく、円環部の外周端部に設けられてもよい。
収容部は、一方向クラッチを収容する収容体と、収容体の内周壁の側を覆うカバー板と、を含み、ロータ対向面は、カバー板に形成されていてもよい。
本発明の第2の観点に係るスピニングリールは、本体と、本体に軸が片持ちで支持されるスプールと、スプールに釣り糸を巻回するロータと、第1の観点に係るロータ駆動部防水構造と、を備える。
本発明によれば、スピニングリールの一方向クラッチを収容する収容部とロータとの間に水が浸入しにくくなる。
本発明の実施の形態1に係るスピニングリールの断面図である。 実施の形態1に係るロータ駆動部防水構造部分の断面図である。 実施の形態1に係る環状突起の拡大図である。 本発明の実施の形態2に係るロータ駆動部防水構造部分の断面図である。 本発明の実施の形態3に係るロータ駆動部防水構造部分の断面図である。 本発明の実施の形態4に係るロータ駆動部防水構造部分の断面図である。 実施の形態4に係る環状部材の斜視図である 本発明の実施の形態5に係るロータ駆動部防水構造部分の断面図である。 本発明の実施の形態6に係るロータ駆動部防水構造部分の断面図である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るスピニングリールの断面図である。スピニングリール100は、図1に向かって左方向が釣り竿の先端(前方)に向かうように、釣り竿に取り付けられる。スピニングリール100は、リール本体1、ロータ11、スプール12およびハンドル13を備える。スプール12に巻かれた釣り糸(図示せず)は、前方すなわち図1の左方向に繰り出される。
ロータ11は、クランクであるハンドル13を回すことによって回転する。ハンドル13を回すとロータ11の回転と同期してスプール12が前後方向に往復動する。その動作によって、繰り出されていた釣り糸はロータ11に案内されてスプール12の円筒面に均されて巻き付けられる。
ロータ11は、ピニオンギア3の取付部32に嵌合してピニオンギア3に固定され、ピニオンギア3とともに回転する。ピニオンギア3は、本発明における駆動軸を構成する。ピニオンギア3は、リール本体1に、駆動軸の回転中心の周りに回転可能に支持される。駆動軸の回転中心は、ロータ11の回転する方向で決まっている。以下、駆動軸の回転中心に平行な方向を軸方向という。ピニオンギア3は中空の筒状で、ピニオンギア3を貫通してスプール軸2が配置される。スプール軸2とピニオンギア3は、相対的に回転および往復動する。スプール軸2の前端側には、ドラグ機構16を介してスプール12が装着されている。スプール軸2の後端側は、オシレーティング機構15に接続されている。
ハンドル13はクランクになっており、クランク軸に駆動ギア14が取り付けられている。駆動ギア14は、例えば、かさ歯車で、ピニオンギア3のギア部31と噛み合っている。オシレーティング機構15は、ピニオンギア3と同期して回転する。オシレーティング機構15が回転すると、スプール軸2を前後方向に往復動させる。スプール軸2の後端側、ピニオンギア3のギア部31側、駆動ギア14およびオシレーティング機構15は、リール本体1に収容されている。
ピニオンギア3が一方向にのみ回転するように、ピニオンギア3と収容部材4の間に一方向クラッチ5が配置されている。収容部材4は、リール本体1に固定される。一方向クラッチ5の内輪は、ピニオンギア3に嵌合してピニオンギア3とともに回転する。一方向クラッチ5の外輪は、収容部材4に嵌合して固定される。
一方向クラッチ5は、例えばローラ式のワンウェイクラッチである。ローラ式のワンウェイクラッチは外輪、内輪、ローラおよびスプリングから構成され、外輪の内周または内輪の外周にカム面が形成されている。カム面に対向してローラが配置され、スプリングによって外輪のカム面と内輪の外周、あるいは内輪のカム面と外輪の内周に接触するように保たれている。外輪に対して内輪がカム面の狭くなる方向に回転しようとするとカム面とローラとの接触面圧が高くなり、抵抗となって内輪は外輪に対して回転しない。内輪が逆方向に回転しようとすると、カム面とローラとの接触面圧が低くなり、ローラは遊転して内輪は外輪に対して回転する。その結果、ピニオンギア3は一方向にのみ回転する。
一方向クラッチ5は、蓋部材6で収容部材4の内部空間に保持される。蓋部材6は、収容部材4の外周と軸方向にロータ11に対向する面に密着して取り付けられる。カバー板8は、蓋部材6の軸方向にロータ11に対向する面に密着して取り付けられる。また、ピニオンギア3の回転方向外周に一巡する環状に形成されたロータカラー7が、ピニオンギア3に嵌合されている。ロータカラー7は、ピニオンギア3とともに回転し、駆動軸の一部である。
ロータ11およびロータカラー7は、ピニオンギア3の前端に相対回転しないように嵌合される。リール本体1、収容部材4および蓋部材6は、ピニオンギア3の後端を収容する。リール本体1、収容部材4、蓋部材6およびカバー板8は、本発明における収容部である。収容部材4および蓋部材6は、本発明における収容体である。以下、リール本体1、収容部材4、蓋部材6およびカバー板8を総称する場合には、収容部という。収容部材4および蓋部材6を総称する場合には、収容体という。収容部の開口からは、ピニオンギア3とロータ11のボス部およびロータカラー7とが突出する。収容体は、リール本体1に対して固定される。
スピニングリール100では、ロータ駆動部防水構造として、軸方向にロータ11に対向する蓋部材6およびカバー板8のロータ対向面に、駆動軸の回転中心の周りの全周に亘って軸方向のロータ11の側に突出する環状突起が形成されている。駆動軸と共に回転するロータ11の軸方向に収容部に対向する内周壁には、駆動軸の回転中心の周りの全周に亘って軸方向の収容部の側に突出する環状突起が形成されている。蓋部材6およびカバー板8の環状突起とロータ11の環状突起とで構成されるラビリンス構造は、収容部のロータ対向面とロータ11の内周壁との隙間をシールする。さらに、蓋部材6とロータカラー7との隙間をシールするために、蓋部材6とロータカラー7との間には環状のシール部材9が配置される。続いて、ロータ駆動部防水構造の詳細について説明する。
図2は、実施の形態1に係るロータ駆動部防水構造部分の断面図である。図2では、スプール軸2の中心線21に対して片側だけが示されている。中心線21は、駆動軸の回転中心を表している。ロータ11は、円筒部111、壁部112およびボス部113から構成される。これらは1つの部材によって一体的に形成されている。円筒部111は、円筒状の部材であって、内部に収容空間が形成されている。壁部112は、円形の板状に形成されており、壁部112の外周は、円筒部111の内周と連結している。壁部112の軸方向に収容部に対向する内周壁120には、環状突起121、環状突起122、環状突起123および環状突起124が形成されている。ボス部113は、壁部112の内周側端部から収容部の側に延びている。ボス部113は、ピニオンギア3の取付部32に嵌合して固定され、ロータ11はピニオンギア3とともに回転する。
収容部材4は、リール本体1の前方に固定される。収容部材4の内部空間に一方向クラッチ5が収容される。蓋部材6は、収容部材4の外周を覆う円筒部と、収容部材4の軸方向にロータ11に対向する面を覆う蓋部とから構成される環状の部材である。蓋部材6は、一方向クラッチ5の軸方向への移動を規制し、一方向クラッチ5を収容部材4の内部空間に保持する。収容部材4および蓋部材6は一体形成されてもよい。蓋部材6は、ロータ対向面の外周端部に環状突起84を有している。蓋部材6の円筒部の端部とリール本体1との間にはOリング17が介在している。これにより、蓋部材6とリール本体1との間からの浸水を抑制できる。
カバー板8は、収容体の内周壁120の側を覆う、駆動軸の回転中心の周りに半径方向外側に延びる円環状の部材である。カバー板8は、ロータ対向面に環状突起85を有している。カバー板8は、例えばネジ91で蓋部材6に固定される。ネジ91は、蓋部材6に形成されたネジ穴に螺合するネジ部と、カバー板8を押さえるネジ頭を有する。
蓋部材6のロータ対向面の外周端部に設けられる環状突起84は、駆動軸の回転中心の周りの全周に亘って軸方向のロータ11の側に突出する。壁部112の環状突起121および環状突起122はそれぞれ、蓋部材6の環状突起84と半径方向に第1の間隔を隔てて設けられ、駆動軸の回転中心の周りの全周に亘って軸方向の収容部の側に突出する。環状突起121および環状突起122は、どちらか一方でもよい。蓋部材6の環状突起84は、本発明における第1環状突起であり、壁部112の環状突起121および環状突起122は、本発明における第2環状突起である。
カバー板8のロータ対向面に設けられる環状突起85は、壁部112の環状突起122より半径が小さく、駆動軸の回転中心の周りの全周に亘って軸方向のロータ11の側に突出する。壁部112の環状突起123および環状突起124はそれぞれ、カバー板8の環状突起85と半径方向に第2の間隔を隔てて設けられ、駆動軸の回転中心の周りの全周に亘って軸方向の収容部の側に突出する。環状突起123および環状突起124は、どちらか一方でもよい。カバー板8の環状突起85は、本発明における第3環状突起であり、壁部112の環状突起123および環状突起124は、本発明における第4環状突起である。
図3は、実施の形態1に係る環状突起の拡大図である。図3(a)は、環状突起84、環状突起121および環状突起122の部分を拡大している。環状突起84の先端と、内周壁120との軸方向の間隔d1は、環状突起121の軸方向の高さH1および環状突起122の軸方向の高さH2以下である。図3(b)は、環状突起85、環状突起123および環状突起124の部分を拡大している。環状突起85の先端と、内周壁120との軸方向の間隔d2は、環状突起123の軸方向の高さH3および環状突起124の軸方向の高さH4以下である。図3(a)に示す環状突起121および環状突起122と環状突起84との半径方向の第1の間隔d3は、環状突起84の先端と内周壁120との軸方向の間隔d1よりも小さいことが好ましい。図3(b)に示す環状突起123および環状突起124と環状突起85との半径方向の第2の間隔d4は、環状突起85の先端と内周壁120との軸方向の間隔d2よりも小さいことが好ましい。
蓋部材6の環状突起84およびカバー板8の環状突起85と、ロータ11の壁部112の環状突起121、環状突起122、環状突起123および環状突起124とでラビリンス構造が形成される。このようなラビリンス構造によって、収容部とロータ11との隙間から侵入する水が、多段階で塞き止められる。また、防水効果の向上のため、環状突起84、環状突起121および環状突起122の少なくともいずれか一つは、表面が撥水性を有するのが好ましい。また、環状突起85、環状突起123および環状突起124の少なくともいずれか一つは、表面が撥水性を有するのが好ましい。
環状突起84と環状突起121および環状突起122とによって、十分な防水効果が得られる場合は、環状突起85はなくてもよい。環状突起85がない場合には、環状突起123および環状突起124はなくてもよい。
図2に示すロータカラー7は、ロータ11のボス部113とピニオンギア3に嵌合する一方向クラッチ5の内輪とに挟まれて固定される円板部、および、円板部の外周から軸方向にロータ11の側に延長する円筒部を有する。ロータカラー7は、円板部の内周でピニオンギア3に嵌合しており、ロータカラー7の外周面はロータカラー7とピニオンギア3との嵌め合いで規定される。
蓋部材6とロータカラー7との間には、2つのリップ部を備える環状のシール部材9が配置される。シール部材9は、例えば合成ゴムのような弾性を有する材質によって形成されている。シール部材9のリップ部は、内周側ほど厚みが小さくなるように形成されており、表面が撥水性を有する。リップ部は、内周側に向かって、軸方向にロータ11の側に傾斜している。図2では、シール部材9のリップ部は2つであるが、これに限らず、シール部材9のリップ部は1つでもよいし、3つ以上でもよい。
実施の形態1のロータ駆動部防水構造によれば、蓋部材6の環状突起84およびカバー板8の環状突起85と、ロータ11の壁部112の環状突起121、環状突起122、環状突起123および環状突起124とでラビリンス構造が形成され、収容部とロータ11との隙間から侵入する水が、多段階で塞き止められる。特に、蓋部材6のロータ対向面の外周端部に形成された環状突起84と内周壁120に形成された環状突起121および環状突起122とで構成されるラビリンス構造によって、収容部の外周端部とロータ11との隙間がシールされ、収容部とロータ11との間に水が浸入しにくくなる。また、蓋部材6とロータカラー7との間にシール部材9が配置されることで、蓋部材6とロータカラー7との隙間からの浸水を抑制することができる。環状突起84、環状突起85、環状突起121、環状突起122、環状突起123および環状突起124の少なくともいずれか一つは、表面が撥水性を有するように構成すれば、防水効果がさらに向上する。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2に係るロータ駆動部防水構造部分の断面図である。図4は、スプール軸2の中心線21に対して片側だけが示されている。実施の形態2では、シール部材9を備えず、蓋部材6とロータカラー7との隙間をシールするために、駆動軸の回転中心の半径方向にロータカラー7に対向するカバー板8の駆動軸対向面とロータカラー7の外周面とでラビリンス構造が形成される。また、実施の形態2では、環状突起84はカバー板8に形成される。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
カバー板8の駆動軸対向面には、内周部81、内周中間部82および内周部83が形成されている。内周部81は、駆動軸を構成するロータカラー7の外周に、全周に亘って半径方向に第3の間隔を隔てて対向する。内周中間部82は、内周部81の軸方向のロータ11の側に、駆動軸の外周に全周に亘って半径方向に第3の間隔より大きい第4の間隔を隔てて対向する。内周部83は、内周中間部82の軸方向のロータ11の側に、駆動軸の外周に全周に亘って半径方向に第4の間隔より小さい第5の間隔を隔てて対向する。内周部81、内周中間部82および内周部83はそれぞれ、本発明における第1内周部、内周中間部および第2内周部である。
カバー板8は、環状突起85に加え、ロータ対向面の外周端部に、駆動軸の回転中心の周りの全周に亘って軸方向にロータ11の側に突出する環状突起84を有している。また、カバー板8には、駆動軸の回転中心の周りの全周に亘って半径方向外側に延びる外周突起86が形成されている。外周突起86の軸方向にロータ11に対向する面は、環状突起121の先端と対向している。このように外周突起86を設けることで、クリアランスの詰まった部分が長くなり、防水性能が向上する。外周突起86は、蓋部材6に形成されてもよい。蓋部材6とカバー板8との間にはOリング18が介在している。これにより、蓋部材6とカバー板8との間からの浸水を抑制できる。また、防水効果の向上のため、内周部81、内周中間部82、内周部83、内周部81に対向するロータカラー7の外周面、内周中間部82に対向するロータカラー7の外周面および内周部83に対向するロータカラー7の外周面の少なくともいずれか一つは、表面が撥水性を有するのが好ましい。
実施の形態2のロータ駆動部防水構造によれば、カバー板8の内周部81、内周中間部82および内周部83と、ロータカラー7の外周面とで形成されるラビリンス構造によって、収容部とロータ11との隙間から侵入する水が、さらに多段階で塞き止められる。内周部81、内周中間部82、内周部83、内周部81に対向するロータカラー7の外周面、内周中間部82に対向するロータカラー7の外周面および内周部83に対向するロータカラー7の外周面の少なくともいずれか一つを、表面が撥水性を有するように構成すれば、防水効果がさらに向上する。また、環状突起84および環状突起85を有するカバー板8を別体にすることで、蓋部材6に、環状突起84および環状突起85の中心と駆動軸の回転中心とが一致するように取り付けることが可能になる。これにより環状突起84および環状突起85を精度よく配置することができるので、第1の間隔および第2の間隔を小さくすることができ、クリアランスが詰まって防水効果がさらに向上する。
[実施の形態3]
図5は、本発明の実施の形態3に係るロータ駆動部防水構造部分の断面図である。図5は、スプール軸2の中心線21に対して片側だけが示されている。実施の形態3では、駆動軸の回転中心の周りの円環状部材114が、ロータ11の壁部112に締結部材92で固定される。締結部材92は、例えば駆動軸の回転中心を中心とする円周上に等間隔に2つ以上配置される。実施の形態3では、環状突起122、環状突起123および環状突起124は、円環状部材114に形成されている。本実施の形態では、内周壁120は、円環状部材114に形成される。円環状部材114は、ロータ11の壁部112に締結部材92で固定されるので、ロータ11の壁部112の一部と見なすことができる。
円環状部材114にあらかじめ撥水処理を施すことで、環状突起122、環状突起123および環状突起124の表面が撥水性を有するように構成することができる。ここでは、環状突起121は壁部112に形成されているが、円環状部材114に形成されてもよい。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
実施の形態3のロータ駆動部防水構造によれば、金型の構造上などの理由で、ロータ11にリブを設けることができない場合にも対応することができる。また、あらかじめ撥水処理をした円環状部材114をロータ11の壁部112に固定することで、ロータ11の外観面に撥水剤が付着することを防ぐことができる。さらに、環状突起122、環状突起123および環状突起124を有する円環状部材114を別体にすることで、ロータ11に、環状突起122、環状突起123および環状突起124の中心と駆動軸の回転中心とが一致するように取り付けることが可能になる。これにより環状突起122、環状突起123および環状突起124を精度よく配置することができるので、第1の間隔および第2の間隔を小さくすることができ、クリアランスが詰まって防水効果がさらに向上する。
[実施の形態4]
図6は、本発明の実施の形態4に係るロータ駆動部防水構造部分の断面図である。図6は、スプール軸2の中心線21に対して片側だけが示されている。実施の形態4では、環状部材115および環状部材116がロータ11の壁部112に嵌め込まれてカシメて固定される。環状部材115および環状部材116の円周上には、等間隔にそれぞれ2つ以上の突起が配置される。壁部112を貫通した突起を曲げて環状部材115および環状部材116を固定する。
ロータ11の壁部112から軸方向のカバー板8の側に突出した環状部材115および環状部材116が、それぞれ環状突起123および環状突起124を構成する。環状部材115および環状部材116にあらかじめ撥水処理を施すことで、環状突起123および環状突起124の表面が撥水性を有するように構成することができる。外周突起86は蓋部材6に形成されている。ここでは、環状突起121が壁部112に形成されているが、環状突起121についても同様に環状部材で構成してもよい。また、環状突起121を環状部材で構成し、環状突起123および環状突起124を壁部112に形成してもよい。本実施の形態では内周壁120に環状突起122を備えない。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
図7は、実施の形態4に係る環状部材の斜視図である。図7の例では、環状部材115および環状部材116の円周上に、等間隔に4つの突起が配置されている。環状部材115および環状部材116の突起を、ロータ11の壁部112にあらかじめ設けられた穴に嵌め、壁部112を貫通した突起を曲げて環状部材115および環状部材116を固定する。壁部112を貫通するのは、環状部材115および環状部材116の突起部分だけである。
実施の形態4のロータ駆動部防水構造によれば、金型の構造上などの理由で、ロータ11にリブを設けることができない場合にも対応することができる。また、あらかじめ撥水処理をした環状部材115および環状部材116をロータ11の壁部112に固定することで、ロータ11の外観面に撥水剤が付着することを防ぐことができる。
[実施の形態5]
図8は、本発明の実施の形態4に係るロータ駆動部防水構造部分の断面図である。図8は、スプール軸2の中心線21に対して片側だけが示されている。実施の形態5では、ロータカラー7は、ロータ11のボス部113とピニオンギア3に嵌合する一方向クラッチ5の内輪とに挟まれて固定される円板部、円板部の外周から軸方向にロータ11の側に延長する円筒部、および、円筒部から駆動軸の回転中心の周りに半径方向外側に延びる円環部、を有する。実施の形態5では、環状突起122、環状突起123および環状突起124は、ロータカラー7の円環部に形成されている。ここでは、環状突起121は壁部112に形成されているが、ロータカラー7の円環部に形成されてもよい。本実施の形態では、内周壁120は、駆動軸と共に回転するロータカラー7の円環部に形成される。ロータカラー7は、ピニオンギア3とともに回転するので、円環部はロータ11の壁部112の一部と見なすことができる。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
実施の形態5のロータ駆動部防水構造によれば、金型の構造上などの理由で、ロータ11にリブを設けることができない場合にも対応することができる。また、ロータカラー7を絞り加工およびアウトサート成形により形成することでコストを削減できる。さらに、あらかじめ撥水処理をしたロータカラー7をロータ11に固定することで、ロータ11の外観面に撥水剤が付着することを防ぐことができる。また、環状突起122、環状突起123および環状突起124をロータカラー7に設けることで、環状突起122、環状突起123および環状突起124の中心と駆動軸の回転中心とが一致するようにロータカラー7を取り付けることが可能になる。これにより環状突起122、環状突起123および環状突起124を精度よく配置することができるので、第1の間隔および第2の間隔を小さくすることができ、クリアランスが詰まって防水効果がさらに向上する。
[実施の形態6]
図9は、本発明の実施の形態6に係るロータ駆動部防水構造部分の断面図である。図9は、スプール軸2の中心線21に対して片側だけが示されている。実施の形態6では、カバー板8を備えず、環状突起84および環状突起85を有する蓋部材6を備える。蓋部材6は、例えばネジ91で収容部材4に固定される。蓋部材6のロータカラー7の外周面に対向する駆動軸対向面は平面である。外周突起86は蓋部材6に形成されている。ロータカラー7は、実施の形態5と同様に円板部、円筒部および円環部、を有する。また、ロータカラー7には、蓋部材6の駆動軸対向面に対向する部分に、駆動軸の回転中心の周りの全周に亘って半径方向に凹む溝125が形成されている。蓋部材6の駆動軸対向面と、ロータカラー7の溝125とでラビリンス構造が形成される。
実施の形態6では、環状突起121、環状突起123および環状突起124は、ロータカラー7の円環部に形成されている。本実施の形態では内周壁120に環状突起122を備えない。環状突起121は、環状突起84より半径が大きく、ロータカラー7の円環部の外周端部に設けられている。また、蓋部材6に、外周突起86が形成されている。その他の構成は、実施の形態5と同様である。
実施の形態6のロータ駆動部防水構造によれば、カバー板8を備えないのでOリング18が不要である。また、ロータカラー7を絞り加工およびアウトサート成形により形成することでコストの削減ができる。さらに、環状突起121がロータカラー7の円環部の外周端部に設けられていることで、クリアランスの詰まった部分を容易に長くすることができ、防水性能が向上する。また、環状突起121、環状突起123および環状突起124をロータカラー7に設けることで、環状突起121、環状突起123および環状突起124の中心と駆動軸の回転中心とが一致するようにロータカラー7を取り付けることが可能になる。これにより環状突起121、環状突起123および環状突起124を精度よく配置することができるので、第1の間隔および第2の間隔を小さくすることができ、クリアランスが詰まって防水効果がさらに向上する。
なお、蓋部材6の円筒部の端部とリール本体1との間にOリング17が介在していることにより、蓋部材6とリール本体1との間が防水され、蓋部材6の取り付け位置を調整できる場合には、収容部材4に、環状突起84および環状突起85の中心と駆動軸の回転中心とが一致するように蓋部材6を取り付けることが可能になる。これにより環状突起84および環状突起85を精度よく配置することができるので、第1の間隔および第2の間隔を小さくすることができ、クリアランスが詰まって防水効果がさらに向上する。
実施の形態1から6において、環状突起84、環状突起121および環状突起122の少なくともいずれか一つは、表面の層を弾性体で形成してもよい。また、環状突起85、環状突起123および環状突起124の少なくともいずれか一つは、表面の層を弾性体で形成してもよい。これにより、ラビリンス構造になっている部分が接触しても機能不具合にならないので、各クリアランスを詰めることができ、防水性能が向上する。
実施の形態1から6の構成は、適宜組み合わせて用いることができる。例えば、実施の形態2から5のカバー板8の駆動軸対向面を平面にし、実施の形態6のように、ロータカラー7のカバー板8の駆動軸対向面に対向する部分に、駆動軸の回転中心の周りの全周に亘って半径方向に凹む溝125を形成してもよい。実施の形態2から5のカバー板8は、駆動軸対向面に、内周部81、内周中間部82および内周部83を形成せず、実施の形態1のように、蓋部材6とロータカラー7との間に環状のシール部材9を配置してもよい。実施の形態1から5においてカバー板8を別体にせず、実施の形態6のように環状突起84および環状突起85を有する蓋部材6を用いてもよい。実施の形態1から6において、カバー板8、蓋部材6および収容部材4はすべて一体形成されてもよい。
1 リール本体
2 スプール軸
3 ピニオンギア
4 収容部材
5 一方向クラッチ
6 蓋部材
7 ロータカラー
8 カバー板
9 シール部材
11 ロータ
12 スプール
13 ハンドル
14 駆動ギア
15 オシレーティング機構
16 ドラグ機構
17、18 Oリング
21 中心線
31 ギア部
32 取付部
81 内周部
82 内周中間部
83 内周部
84、85 環状突起
86 外周突起
91 ネジ
92 締結部材
100 スピニングリール
111 円筒部
112 壁部
113 ボス部
114 円環状部材
115、116 環状部材
120 内周壁
121、122、123、124 環状突起
125 溝

Claims (14)

  1. スピニングリールのスプールに釣り糸を巻回するロータが前端に固定されて、前記ロータを回転させる駆動軸と、
    前記駆動軸を該駆動軸の回転中心の周りに回転可能に支持し、前記駆動軸を挿通する開口を有し、前記駆動軸の後端および前記駆動軸の回転トルクを一方向にのみ伝達する一方向クラッチを収容する収容部と、
    前記回転中心に平行な軸方向に前記ロータに対向する前記収容部のロータ対向面の外周端部に設けられ、前記回転中心の周りの全周に亘って前記軸方向の前記ロータの側に突出する第1環状突起と、
    前記駆動軸と共に回転し、前記軸方向に前記収容部に対向する内周壁に、前記第1環状突起と半径方向に第1の間隔を隔てて設けられ、前記回転中心の周りの全周に亘って前記軸方向の前記収容部の側に突出する第2環状突起と、
    を備え、
    前記第1環状突起の先端と前記内周壁との前記軸方向の間隔は、前記第2環状突起の前記軸方向の高さ以下である、ロータ駆動部防水構造。
  2. 前記第1環状突起および前記第2環状突起の少なくともいずれか一方は、表面が撥水性を有する、
    請求項1に記載のロータ駆動部防水構造。
  3. 前記第2環状突起は、撥水処理された環状部材であって、前記ロータに固定される、請求項1に記載のロータ駆動部防水構造。
  4. 前記第1環状突起および前記第2環状突起の少なくともいずれか一方は、表面の層が弾性体で形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のロータ駆動部防水構造。
  5. 前記ロータ対向面に設けられ、前記第1環状突起および前記第2環状突起より半径が小さく、前記回転中心の周りの全周に亘って前記軸方向の前記ロータの側に突出する第3環状突起と、
    前記内周壁に前記第3環状突起と半径方向に第2の間隔を隔てて設けられ、前記第1環状突起および前記第2環状突起より半径が小さく、前記回転中心の周りの全周に亘って前記軸方向の前記収容部の側に突出する第4環状突起と、
    をさらに備え、
    前記第3環状突起の先端と前記内周壁との前記軸方向の間隔は、前記第4環状突起の前記軸方向の高さ以下である、請求項1から4のいずれか1項に記載のロータ駆動部防水構造。
  6. 前記第3環状突起および前記第4環状突起の少なくともいずれか一方は、表面が撥水性を有する、
    請求項5に記載のロータ駆動部防水構造。
  7. 前記第4環状突起は、撥水処理された環状部材であって、前記ロータに固定される、請求項5に記載のロータ駆動部防水構造。
  8. 前記第3環状突起および前記第4環状突起の少なくともいずれか一方は、表面の層が弾性体で形成されている、請求項5から7のいずれか1項に記載のロータ駆動部防水構造。
  9. 前記回転中心の半径方向に前記駆動軸に対向する前記収容部の駆動軸対向面に設けられ、前記駆動軸の外周に、全周に亘って半径方向に第3の間隔を隔てて対向する第1内周部と、
    前記駆動軸対向面に設けられ、前記第1内周部の前記軸方向の前記ロータの側に、前記駆動軸の外周に全周に亘って半径方向に前記第3の間隔より大きい第4の間隔を隔てて対向する内周中間部と、
    前記駆動軸対向面に設けられ、前記内周中間部の前記軸方向の前記ロータの側に、前記駆動軸の外周に全周に亘って半径方向に前記第4の間隔より小さい第5の間隔を隔てて対向する第2内周部と、
    をさらに備える請求項1から8のいずれか1項に記載のロータ駆動部防水構造。
  10. 前記第1内周部、前記内周中間部、前記第2内周部、前記第1内周部に対向する部分、前記内周中間部に対向する部分および前記第2内周部に対向する部分の少なくともいずれか一つは、表面が撥水性を有する、
    請求項9に記載のロータ駆動部防水構造。
  11. 前記駆動軸は、前記ロータの前記駆動軸に嵌合するボス部と前記一方向クラッチの前記駆動軸に嵌合する内輪とに挟まれて固定される円板部、前記円板部の外周から前記軸方向に前記ロータの側に延長する円筒部、および、前記円筒部から前記回転中心の周りに半径方向外側に延びる円環部、を有するロータカラーを含み、
    前記内周壁は、前記円環部に形成されている、請求項1から10のいずれか1項に記載のロータ駆動部防水構造。
  12. 前記第2環状突起は、前記第1環状突起より半径が大きく、前記円環部の外周端部に設けられる、請求項11に記載のロータ駆動部防水構造。
  13. 前記収容部は、
    前記一方向クラッチを収容する収容体と、
    前記収容体の前記内周壁の側を覆うカバー板と、
    を含み、
    前記ロータ対向面は、前記カバー板に形成されている、請求項1から12のいずれか1項に記載のロータ駆動部防水構造。
  14. 本体と、
    前記本体に軸が片持ちで支持されるスプールと、
    前記スプールに釣り糸を巻回するロータと、
    請求項1から13のいずれか1項に記載のロータ駆動部防水構造と、
    を備える、スピニングリール。
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