JP6261971B2 - スピニングリール - Google Patents

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本発明は、スピニングリールに関するものである。
スピニングリールはロータ及びスプールを備えており、ロータが回転することによってスプールに釣糸が巻きつけられる。スピニングリールは、ロータが逆回転しないよう、すなわち、釣糸を繰り出す方向にロータが回転しないよう、ワンウェイクラッチをさらに備えている(例えば特許文献1参照)。
詳細には、ロータは、ピニオンギアと一体的に回転する。そして、ワンウェイクラッチは、リール本体とピニオンギアとの間で一方向に動力を伝達するように構成されている。ピニオンギアを釣糸繰り出し方向に回転させようとすると、ワンウェイクラッチがピニオンギアとリール本体との間で動力を伝達する。この結果、ピニオンギア及びロータは釣糸繰り出し方向に回転しない。一方、ピニオンギアを釣糸巻き取り方向に回転させると、ワンウェイクラッチはピニオンギアとリール本体との間で動力を伝達しない。この結果、ピニオンギア及びロータは釣糸巻き取り方向に回転する。
特開2000−83533号公報
上述したように構成されたワンウェイクラッチに水などが侵入すると、ワンウェイクラッチの回転が鈍くなって釣糸巻取り方向にロータをスムーズに回転させられなくなったりたり、ワンウェイクラッチ内で滑りが生じてロータの逆転を防止する機能が十分に果たせなくなったりするなどの問題が生じる。
本発明の課題は、ワンウェイクラッチへの浸水を確実に防止することにある。
本発明のある側面に係るスピニングリールは、前方に釣糸を繰り出すスピニングリールである。スピニングリールは、リール本体と、スプール軸と、回転部材と、ワンウェイクラッチと、第1シール部材と、第2シール部材とを備えている。スプール軸は、リール本体に設けられている。回転部材は、ピニオンギアを有している。ピニオンギアは、リール本体に設けられ、スプール軸周りに回転可能に配置されている。ワンウェイクラッチは、リール本体とピニオンギアとの間で動力を一方向に伝達するように構成されている。第1シール部材は、ワンウェイクラッチの前方においてワンウェイクラッチへの浸水を防止する。第2シール部材は、第1シール部材の前方においてワンウェイクラッチへの浸水を防止する。また、第2シール部材は、回転部材の外周面と間隔をあけて対向する第1内周面を有する。第1内周面及び前記回転部材の外周面の少なくとも一方は、撥水性を有する。
この構成によれば、第1シール部材に加え、第2シール部材によっても、ワンウェイクラッチへの浸水を防止するため、ワンウェイクラッチへの浸水をより確実に防止することができる。また、第2シール部材の第1内周面は回転部材の外周面と間隔をあけているため、第2シール部材が回転部材の回転を妨げることがなく、回転部材はスムーズに回転することができる。そして、第2シール部材の第1内周面及び回転部材の外周面の少なくとも一方は撥水性を有しているため、第2シール部材の第1内周面と回転部材の外周面との隙間を介して水などが浸入することを抑制することができる。
好ましくは、回転部材は、ピニオンギアと一体的に回転する筒状部材をさらに有する。筒状部材の外周面は、第1内周面と対向している。筒状部材の外周面及び第1内周面の少なくとも一方は、撥水性を有する。
好ましくは、第1シール部材は、回転部材の外周面と間隔をあけて対向する第2内周面を有する。第2内周面及び回転部材の外周面の少なくとも一方は、撥水性を有する。この構成によれば、第1シール部材の第2内周面は、回転部材の外周面と間隔をあけているため、第1シール部材が回転部材の回転を妨げることがなく、回転部材はスムーズに回転することができる。そして、第1シール部材の第2内周面及び回転部材の外周面の少なくとも一方は撥水性を有しているため、第1シール部材の第2内周面と回転部材の外周面との隙間を介して水などが浸入することを抑制することができる。
好ましくは、第1シール部材の第2内周面と回転部材の外周面との間の第1境界部は、第1内周面と前記回転部材の外周面との第2境界部と径方向の位置が異なる。
好ましくは、第1境界部は、第2境界部よりも径方向内側に位置する。
好ましくは、第1内周面の軸方向における長さは、第1内周面と回転部材の外周面との距離よりも大きい。
好ましくは、第1シール部材は、環状に形成されている。そして、第1シール部材は、内周側ほど厚みが小さくなる第1リップ部を有する。
第1シール部材は、内周側ほど厚みが小さくなる第2リップ部をさらに有していてもよい。
好ましくは、スピニングリールは、収容部材をさらに備える。収容部材は、前方に開口する収容空間を有する。また、収容部材は、リール本体に固定される。
収容部材は、リール本体と一体的に形成されていてもよい。
好ましくは、スピニングリールは、蓋部材をさらに備える。蓋部材は、回転部材の外周面と間隔をあけて対向する第3内周面を有する。蓋部材は、収容部材の前方に配置される。第1シール部材は、蓋部材と回転部材との隙間をシールするように構成される。
本発明によれば、ワンウェイクラッチへの浸水を確実に防止することができる。
スピニングリールの断面図。 リール本体の前方に配置された各部材を示す分解図。 スピニングリールの拡大断面図。 シール構造を示す分解図。 変形例1に係るスピニングリールの拡大断面図。
以下、本発明に係るスピニングリールの実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はスピニングリール100の断面図である。なお、以下の説明において、軸方向とはスプール軸2が延びる方向を示し、径方向とはスプール軸2を中心とした円の径方向を示し、周方向とはスプール軸2を中心とした円の周方向を示す。
図1に示すように、スピニングリール100は、釣糸を前方(図1の左方向)に繰り出す。スピニングリール100は、リール本体1、スプール軸2、ピニオンギア3、収容部材4、ワンウェイクラッチ5、蓋部材6、筒状部材7、第1シール部材8、及び第2シール部材9を備えている。なお、本発明の回転部材は、ピニオンギア3及び筒状部材7を有している。スピニングリール100は、ロータ11、スプール12、及びハンドル13をさらに備えている。
リール本体1は、内部空間を有しており、内部空間内に種々の機構を収容している。例えば、駆動ギア14、及びオシレーティング機構15がリール本体1内に収容されている。また、リール本体1の側面には、ハンドル13が回転可能に取り付けられている。
ハンドル13を回転させることによって、駆動ギア14が回転する。駆動ギア14は、フェースギアであり、ピニオンギア3のギア部31と噛み合っている。オシレーティング機構15は、スプール軸2を軸方向に往復動させる機構である。
スプール軸2は、リール本体1に設けられている。詳細には、スプール軸2は、リール本体1内から前方に延びている。スプール軸2は、ハンドル13を回転させることによって、前後方向に往復動する。詳細には、ハンドル13の回転が、駆動ギア14及びオシレーティング機構15を介して、スプール軸2を前後方向に往復動させる。
スプール12は、釣糸が巻きつけられる部材である。スプール12は、スプール軸2の先端部にドラグ機構16を介して装着されている。スプール12は、スプール軸2と一体的に前後方向に往復動する。
ピニオンギア3は、リール本体1に設けられている。詳細には、ピニオンギア3は、リール本体1内から前方に延びている。ピニオンギア3は、スプール軸2周りに回転可能に配置されている。ピニオンギア3は筒状に形成されており、ピニオンギア3の内部をスプール軸2が延びている。なお、ピニオンギア3の内周面とスプール軸2の外周面とが接触しないよう、ピニオンギア3は複数の軸受を介してリール本体1に支持されている。
ピニオンギア3は、ギア部31と取付部32とを有している。ギア部31は、ピニオンギア3の後部に位置しており、駆動ギア14と噛み合っている。取付部32は、ピニオンギア3の前部に位置している。取付部32は、種々の部材が取り付けられている。
図2は、リール本体1の前方に配置された各部材を示す分解図である。図2に示すように、ピニオンギア3の取付部32は、円筒状に形成されており、外周面に一対の平坦面321を有している。各平坦面321は軸方向に延びており、互いに平行である。
図1に示すように、ロータ11は、スプール12に釣糸を巻きつけるための部材である。ロータ11は、ピニオンギア3に固定されており、ピニオンギア3と一体的に回転する。すなわち、ロータ11はピニオンギア3と相対回転不能である。
図3は、スピニングリール100の拡大断面図である。図3に示すように、ロータ11は、円筒部111と、壁部112と、ボス部113とを有する。これらは1つの部材によって一体的に形成されている。
円筒部111は、円筒状の部材であって、内部に収容空間を有している。壁部112は、円形の板状に形成されており、中央に開口部を有する。壁部112の外周面は、円筒部111の内周面と連結している。ボス部113は、壁部112の内周側端部から後方に延びている。ボス部113は、ピニオンギア3の取付部32に取り付けられている。この結果、ロータ11は、ピニオンギア3と一体的に回転する。詳細には、前方から見た状態において、ボス部113の貫通孔が、ピニオンギア3の取付部32と同じ形状となっている。そして、ピニオンギア3の取付部32がボス部113の貫通孔に嵌合することによって、ボス部113がピニオンギア3に取り付けられる。
図1及び図2に示すように、収容部材4は、リール本体1の前方に配置されており、スプール軸2周りに回転不能である。具体的には、収容部材4は、ネジ部材などによって、リール本体1に固定されている。
図2に示すように、収容部材4は、前方に開口する収容空間40を有する。詳細には、収容部材4は、円筒部41と、後板42とを有している。円筒部41は、円筒状に形成されており、内周面に複数の凹部411を有している。後板42は、円筒部41の後端面を塞いでいる。後板42の中央には開口部421が形成されており、ピニオンギア3がこの開口部421を貫通する。
図1及び図2に示すように、ワンウェイクラッチ5は、リール本体1に固定された収容部材4内に配置されており、ピニオンギア3と収容部材4との間で動力を一方向に伝達するように構成されている。すなわち、ワンウェイクラッチ5は、リール本体1とピニオンギア3との間で動力を一方向に伝達するように構成されている。
具体的には、ピニオンギア3が釣糸繰り出し方向に回転しようとすると、ワンウェイクラッチ5はリール本体1とピニオンギア3との間で動力を伝達する。この結果、ピニオンギア3及びロータ11は、釣糸繰り出し方向に回転しない。一方、ピニオンギア3が釣糸巻取り方向に回転すると、ワンウェイクラッチ5は、リール本体1とピニオンギア3との間で動力を伝達しない。この結果、ピニオンギア3及びロータ11は、釣糸巻き取り方向に回転する。
図2に示すように、ワンウェイクラッチ5は、ローラ式のワンウェイクラッチであり、内輪51、外輪52、複数のローラ53、保持部材54、及び複数の付勢部材55を有している。
内輪51は、ピニオンギア3の取付部32に取り付けられる。この結果、内輪51は、ピニオンギア3と一体的に回転する。すなわち、内輪51とピニオンギア3とは相対回転不能である。詳細には、内輪51の貫通孔511は、前方から見て、ピニオンギア3の取付部32とほぼ同じ形状である。この結果、ピニオンギア3の取付部32は、内輪51の貫通孔511に嵌合する。
外輪52は、略円筒状に形成されており、外周面に複数の凸部521を有している。外輪52の各凸部521は、収容部材4の各凹部411と係合する。これにより、外輪52は、収容部材4と相対回転不能となる。すなわち、外輪52は、スプール軸2周りに回転不能である。外輪52は、カム面522を有している。
各ローラ53は、内輪51と外輪52との間に配置されている。また、各ローラ53は、保持部材54によって保持されている。なお、各ローラ53と保持部材54との間には、各付勢部材55が配置されている。各付勢部材55は、各ローラ53を周方向に付勢している。
図3に示すように、蓋部材6は、収容部材4の前方に配置されている。蓋部材6は、収容空間40の前面を画定するように構成されている。蓋部材6は、スプール軸2周りに回転不能である。例えば、蓋部材6は、ネジ部材などによって、リール本体1に固定されている。図4に示すように、蓋部材6は、第3内周面61を有している。第3内周面61は、筒状部材7の外周面と間隔をあけて対向する。
蓋部材6は、蓋部62と、円筒部63とを有する。蓋部62は、収容空間40の前面を画定するように形成されている。蓋部62は、円板形状であって、中央に開口部が形成されている。この蓋部62の開口部の内周面が、上述した第3内周面61に相当する。
円筒部63は、円筒状に形成されており、蓋部62の外周側端部から後方に延びている。円筒部63の内周面は、収容部材4の外周面と接触している。円筒部63は、リール本体1の前端部まで延びている。円筒部63の後端部とリール本体1の前端部との間には、Oリング17が介在している(図3参照)。
図3に示すように、筒状部材7は、ワンウェイクラッチ5の前方に配置されている。筒状部材7は、ピニオンギア3と一体的に回転可能である。詳細には、図4に示すように、筒状部材7は、大径部71と、小径部72と、後板部73とを有する。大径部71及び小径部72は円筒形状であり、大径部71の方が小径部72よりも外径が大きい。なお、内径に関しても、大径部71の方が小径部72よりも大きい。大径部71と小径部72とによって、ボス部113の外周面を覆っている。
後板部73は、円板状に形成されており、小径部72の後端面を封鎖している。後板部73は中央に開口部を有しており、ピニオンギア3が後板部73の開口部を貫通している。後板部73は、軸方向において、ボス部113と内輪51とによって挟まれている。この結果、筒状部材7は、ロータ11及び内輪51と一体的に回転する。すなわち、筒状部材7は、ピニオンギア3と一体的に回転する。後板部73の前面はボス部113の後面と接触しており、後板部73の後面は内輪51の前面と接触している。
筒状部材7の外周面は、撥水性を有している。例えば、筒状部材7の外周面に撥水層が形成されている。例えば、フッ素樹脂又はシリコン樹脂などの撥水性を有する物質が筒状部材7の外周面に塗布されている。なお、筒状部材7自体が、撥水性を有する材質によって形成されていてもよい。
図3に示すように、第1シール部材8は、ワンウェイクラッチ5の前方においてワンウェイクラッチ5への浸水を防止する。詳細には、第1シール部材8は、蓋部材6と筒状部材7との隙間をシールするように構成されている。
図4に示すように、第1シール部材8は環状に形成されている。第1シール部材8の第2内周面81は、筒状部材7の外周面と間隔をあけて対向する。詳細には、第2内周面81は、筒状部材7の小径部72の外周面と間隔をあけて対向している。
第2内周面81と筒状部材7の外周面との間隔は、0.05mm以上0.3mm以下程度とすることが好ましく、0.1mm以上0.2mm以下程度とすることがより好ましい。この第2内周面81と筒状部材7の小径部72の外周面との境界部を第1境界部と称する。なお、本実施形態では、第1境界部は、第2内周面81と筒状部材7の小径部72の外周面との間の空間を示す。
第1シール部材8は、弾性を有する材質によって形成されており、例えば合成ゴムなどによって形成されている。詳細には、第1シール部材8は、第1本体部82と、第1リップ部83とを有する。なお、第1本体部82と第1リップ部83とは一体的に形成されている。
第1本体部82は、環状に形成されている。第1本体部82は、蓋部材6における蓋部62の内周側端部の前面上に配置されている。詳細には、蓋部62の内周側端部が後方に凹んで凹部621が形成されている。この凹部621に第1本体部82が配置されている。なお、第1本体部82の厚さ(軸方向の長さ)は、蓋部62の凹部621の深さよりも大きい。そして、第1本体部82は、蓋部62と後述する第2本体部92とによって軸方向において挟まれている。これにより、第1シール部材8は、蓋部材6上に支持されている。
第1リップ部83は、環状に形成されており、内周側ほど厚みが小さくなるように形成されている。第1リップ部83は、第1シール部材8の内周側端部に位置している。第1リップ部83は、内周側に向かって、前方に傾斜している。この第1リップ部83の内周側端面が、上述した第2内周面81に相当する。
第1シール部材8の第2内周面81は、撥水性を有する。詳細には、第2内周面81に撥水層が形成されている。例えば、フッ素樹脂又はシリコン樹脂などの撥水性を有する物質が第2内周面81に塗布されている。なお、第1シール部材8自体が、撥水性を有する材質によって形成されていてもよい。
第2シール部材9は、第1シール部材8の前方においてワンウェイクラッチ5への浸水を防止する。詳細には、第2シール部材9は、環状に形成されている。また、第2シール部材は、第1シール部材8の前方において蓋部材6から筒状部材7に向かって延びるように配置されている。第2シール部材9は、筒状部材7の外周面と間隔をあけて対向する第1内周面91を有する。なお、第1内周面91は、筒状部材7の大径部71の外周面と間隔をあけて対向している。
第2シール部材9は、スプール軸2周りに回転不能に配置されている。例えば、第2シール部材9は、ネジ部材などによって、リール本体1に固定されている。また、第2シール部材9は、蓋部材6の前面上に配置されている。
第2シール部材9は、第2本体部92と、突出部93とを有する。第2本体部92は、円板状に形成されており、中央に開口部を有する。この第2シール部材9の開口部の内周面が、上述した第1内周面91に相当する。
第1内周面91と筒状部材7の外周面との間隔は0.05mm以上0.3mm以下程度とすることが好ましく、0.1mm以上0.2mm以下程度とすることがより好ましい。また、第1内周面91の軸方向における長さは、第1内周面91と筒状部材7の大径部71の外周面との距離よりも大きい。また、この第1内周面91と筒状部材7の大径部71の外周面との境界部を第2境界部と称する。なお、本実施形態では、第2境界部は、第1内周面91と筒状部材7の大径部71の外周面との間の空間を示す。第1境界部と第2境界部とは、径方向の位置が異なっている。すなわち、第1境界部は、第2境界部よりも径方向内側に位置している。
第2シール部材9の第1内周面91は、撥水性を有する。詳細には、第1内周面91に撥水層が形成されている。例えば、フッ素樹脂又はシリコン樹脂などの撥水性を有する物質が第1内周面91に塗布されている。なお、第2シール部材9自体が、撥水性を有する材質によって形成されていてもよい。
突出部93は、第2本体部92の内周側端部から前方に突出している。突出部93は、全周に亘って形成されている。具体的には、突出部93は、円筒状に形成されている。突出部93の内周面が第1内周面91の一部を構成する。この突出部93の高さは、1.0mm以上1.5mm以下程度とすることが好ましく、1.2mm程度とすることがより好ましい。
[特徴]
本実施形態に係るスピニングリールは、次の特徴を有する。
本実施形態に係るスピニングリール100は、第1シール部材8に加え、第2シール部材9によっても、ワンウェイクラッチ5への浸水を防止するため、ワンウェイクラッチ5への浸水をより確実に防止することができる。また、第2シール部材9の第1内周面91は筒状部材7の外周面と間隔をあけているため、第2シール部材9が筒状部材7の回転を妨げることがなく、筒状部材7はスムーズに回転することができる。この結果、ピニオンギア3もスムーズに回転することができる。そして、第2シール部材9の第1内周面91及び筒状部材7の外周面は撥水性を有しているため、第2シール部材9の第1内周面91と筒状部材7の外周面との隙間を介して水などが浸入することを抑制することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
変形例1
図5に示すように、第1シール部材8は、内周側ほど厚みが小さくなる第2リップ部84をさらに有している。第2リップ部84は、第1リップ部83の前方に位置している。第2リップ部84は、環状に形成されており、第1シール部材8の内周側端部に位置している。第2リップ部84は、内周側に向かって前方に傾斜している。この第2リップ部84の内周面は、筒状部材7の外周面と間隔をあけて位置していてもよく、撥水性を有していてもよい。また、筒状部材7は、大径部71を有していなくてもよい。
変形例2
上記実施形態では、収容部材4とリール本体1とは別部材によって形成されていたが、特にこれに限定されない。例えば、収容部材4は、リール本体1と一体的に形成されていてもよい。すなわち、リール本体1と収容部材4とは一つの部材によって形成されていてもよい。
変形例3
上記実施形態では、第2シール部材9は、突出部93を有しているが、特にこれに限定されない。例えば、第2シール部材9は突出部93を有していなくてもよい。
変形例4
上記実施形態では、第1シール部材8の第2内周面81は、筒状部材7の外周面と間隔をあけて配置されているが、特にこれに限定されない。例えば、第1シール部材8の第2内周面81は、筒状部材7の外周面と接触していてもよい。
変形例5
上記実施形態では、第1内周面91、第2内周面81、及び筒状部材7の外周面の全てが撥水性を有していたが、特にこれに限定されない。例えば、筒状部材7の外周面が撥水性を有する場合、第1内周面91及び第2内周面81は、撥水性を有していなくてもよい。また、第1内周面91及び第2内周面81が撥水性を有している場合、筒状部材7の外周面は撥水性を有していなくてもよい。
1 リール本体
2 スプール軸
3 ピニオンギア
4 収容部材
5 ワンウェイギア
6 蓋部材
61 第3内周面
7 筒状部材
8 第1シール部材
81 第2内周面
9 第2シール部材
91 第1内周面

Claims (11)

  1. 前方に釣糸を繰り出すスピニングリールであって、
    リール本体と、
    前記リール本体に設けられたスプール軸と、
    前記リール本体に設けられ前記スプール軸周りに回転可能に配置されるピニオンギアを有する回転部材と、
    前記リール本体と前記ピニオンギアとの間で動力を一方向に伝達するように構成されたワンウェイクラッチと、
    前記ワンウェイクラッチの前方において前記ワンウェイクラッチへの浸水を防止し、前記回転部材の外周面と対向する第2内周面を有する第1シール部材と、
    前記第1シール部材の前方において前記ワンウェイクラッチへの浸水を防止し、前記回転部材の外周面と間隔をあけて対向する第1内周面を有する第2シール部材と、
    前記ピニオンギアと一体的に回転するロータと、
    を備え、
    前記回転部材は、前記ピニオンギアと一体的に回転する筒状部材をさらに有し、
    前記筒状部材の外周面は、前記第1内周面及び前記第2内周面と対向し、
    筒状部材の外周面は、撥水性を有する、
    スピニングリール。
  2. 記第1内周面は、撥水性を有する、
    請求項1に記載のスピニングリール。
  3. 記第2内周面は、撥水性を有する、
    請求項1又は2に記載のスピニングリール。
  4. 前記第1シール部材の第2内周面と前記筒状部材の外周面との間の第1境界部は、前記第1内周面と前記筒状部材の外周面との第2境界部と径方向の位置が異なる、
    請求項1から3のいずれかに記載のスピニングリール。
  5. 前記第1境界部は、前記第2境界部よりも径方向内側に位置する、
    請求項4に記載のスピニングリール。
  6. 前記第1シール部材は、環状に形成され、
    前記第1シール部材は、内周側ほど厚みが小さくなる第1リップ部を有する、
    請求項1から5のいずれかに記載のスピニングリール。
  7. 前記第1シール部材は、内周側ほど厚みが小さくなる第2リップ部をさらに有する、
    請求項6に記載のスピニングリール。
  8. 前方に開口する収容空間を有し、前記リール本体に固定される収容部材をさらに備え、
    前記ワンウェイクラッチは、前記収容空間内に配置される、
    請求項1から7のいずれかに記載のスピニングリール。
  9. 前記収容部材は、前記リール本体と一体的に形成される、
    請求項8に記載のスピニングリール。
  10. 前記筒状部材の外周面と間隔をあけて対向する第3内周面を有し、前記収容部材の前方に配置される蓋部材をさらに備え、
    前記第1シール部材は、前記蓋部材と前記筒状部材との隙間をシールするように構成される、
    請求項8又は9に記載のスピニングリール。
  11. 前記筒状部材は、小径部と、前記小径部よりも外径が大きい大径部と、を有し、
    前記小径部は、前記第2内周面と対向し、
    前記大径部は、前記第1内周面と対向する、
    請求項1から10のいずれかに記載のスピニングリール。
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