JPH0237654Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0237654Y2 JPH0237654Y2 JP14556184U JP14556184U JPH0237654Y2 JP H0237654 Y2 JPH0237654 Y2 JP H0237654Y2 JP 14556184 U JP14556184 U JP 14556184U JP 14556184 U JP14556184 U JP 14556184U JP H0237654 Y2 JPH0237654 Y2 JP H0237654Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer periphery
- ratchet gear
- pawl
- brake
- ratchet
- Prior art date
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- Expired
Links
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 9
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000000872 buffer Substances 0.000 description 2
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、鉄道車両のブレーキの弛め位置に
おける制輪子と車輪外周面との隙間を、制輪子が
所定の厚さだけ摩耗する毎に所定の誤差の範囲内
にあるように自動的に調節する隙間調整機構付ブ
レーキシリンダの改良に係るものである。
おける制輪子と車輪外周面との隙間を、制輪子が
所定の厚さだけ摩耗する毎に所定の誤差の範囲内
にあるように自動的に調節する隙間調整機構付ブ
レーキシリンダの改良に係るものである。
従来のこの種ブレーキシリンダとしては、実開
昭58−196433号公報(実公昭62−8443号公報)に
開示されるものがある。この従来の隙間調整機構
付ブレーキシリンダを第7図乃至第14図に基づ
いて説明する。
昭58−196433号公報(実公昭62−8443号公報)に
開示されるものがある。この従来の隙間調整機構
付ブレーキシリンダを第7図乃至第14図に基づ
いて説明する。
この従来の隙間調整機構付ブレーキシリンダ1
は、圧力空気の給排孔2を有するシリンダ体3
と、該シリンダ体3内に摺動自在に嵌入され、ブ
レーキの弛め方向へ弛めばね4により付勢された
ピストン5と、該ピストン5に後端が円周方向に
回動自在に取付けられ、軸線方向の直線キー溝6
および軸線方向に対してねじれ角度をもつ螺旋キ
ー溝7が外周に形成された円筒状のサヤ棒10
と、該サヤ棒10の内側に円周方向に回転自在に
螺着された押棒受11と、該押棒受11に後端が
取付けられ、先端に図外の制輪子を連結するフオ
ーク12が形成された押棒13と、前記サヤ棒1
0外周に軸線方向に移動不能に外嵌され、直線キ
ー溝6に嵌入する第1キー14が内側に突設され
た第1ラチエツト歯車15と、該第1ラチエツト
歯車15の外側から第1押えばね16により付勢
され、第1ラチエツト歯車15の外周に当接して
その反転を制限する第1爪17と、前記サヤ棒1
0外周に軸線方向に移動不能に外嵌され、螺旋キ
ー溝7に嵌入する第2キー18が内側に突設され
た第2ラチエツト歯車19と、該第2ラチエツト
歯車19の外側から第2押えばね20により付勢
され、第2ラチエツト歯車19の外周に当接して
その反転を制限する第2爪21と、から構成され
ている。
は、圧力空気の給排孔2を有するシリンダ体3
と、該シリンダ体3内に摺動自在に嵌入され、ブ
レーキの弛め方向へ弛めばね4により付勢された
ピストン5と、該ピストン5に後端が円周方向に
回動自在に取付けられ、軸線方向の直線キー溝6
および軸線方向に対してねじれ角度をもつ螺旋キ
ー溝7が外周に形成された円筒状のサヤ棒10
と、該サヤ棒10の内側に円周方向に回転自在に
螺着された押棒受11と、該押棒受11に後端が
取付けられ、先端に図外の制輪子を連結するフオ
ーク12が形成された押棒13と、前記サヤ棒1
0外周に軸線方向に移動不能に外嵌され、直線キ
ー溝6に嵌入する第1キー14が内側に突設され
た第1ラチエツト歯車15と、該第1ラチエツト
歯車15の外側から第1押えばね16により付勢
され、第1ラチエツト歯車15の外周に当接して
その反転を制限する第1爪17と、前記サヤ棒1
0外周に軸線方向に移動不能に外嵌され、螺旋キ
ー溝7に嵌入する第2キー18が内側に突設され
た第2ラチエツト歯車19と、該第2ラチエツト
歯車19の外側から第2押えばね20により付勢
され、第2ラチエツト歯車19の外周に当接して
その反転を制限する第2爪21と、から構成され
ている。
前記ピストン5の後端にはピストン5とシリン
ダ体3間の気密性を増加させるためのカツプパツ
キン22が設けられている。又、ピストン5とサ
ヤ棒10の後端との回動自在の取付けはボールベ
アリング23を介してなされ、一方、サヤ棒10
の前端はシリンダ体3の前端に連結したばね蓋2
4の側壁25及び該側壁25にボルト26によつ
て固定したラチエツトカバー27の側壁28のそ
れぞれの中心部を貫通して回動自在に支持されて
いるので、サヤ棒10は円周方向に回動自在とな
つている。弛めばね4はサヤ棒10に外嵌されて
おり前端側をばね蓋24の側壁25に当接し後端
側をピストン5に当接することにより、ピストン
5をブレーキの弛め方向に付勢している。又、前
記サヤ棒10の内周面には雌ねじ29が形成され
ており、この雌ねじ29には押棒受11の外周面
に形成した雄ねじ30が噛み合い嵌合することに
より、サヤ棒10の内側に押棒受11が円周方向
に回動自在に螺着されている。この押棒受11と
押棒13の後端との取付けは、押棒受1の内部へ
押棒13の後端を挿入し両者を止ピン31で回転
不能に固定することによりなされている。前記直
線キー溝6と螺旋キー溝7とは相互に相交わらな
いようにサヤ棒10の一端側から他端側へと向つ
て形成されている。前記第1ラチエツト歯車15
及び第2ラチエツト歯車19は、ばね蓋24の側
壁25とラチエツトカバー27の側壁28とが形
成する間隙内において軸線方向には移動不能であ
る。前記第1押えばね16及び第2押えばね20
はラチエツトカバー27の内周に嵌め込まれてい
る。35はラチエツトカバー27の外周に設けた
戻しボタンで、第1及び第2爪17,21の先端
を第1及び第2ラチエツト歯車15,19から手
動で外すためのものであり、更に、36は押棒1
3に印した制輪子の摩耗の限界を示す目印であ
る。
ダ体3間の気密性を増加させるためのカツプパツ
キン22が設けられている。又、ピストン5とサ
ヤ棒10の後端との回動自在の取付けはボールベ
アリング23を介してなされ、一方、サヤ棒10
の前端はシリンダ体3の前端に連結したばね蓋2
4の側壁25及び該側壁25にボルト26によつ
て固定したラチエツトカバー27の側壁28のそ
れぞれの中心部を貫通して回動自在に支持されて
いるので、サヤ棒10は円周方向に回動自在とな
つている。弛めばね4はサヤ棒10に外嵌されて
おり前端側をばね蓋24の側壁25に当接し後端
側をピストン5に当接することにより、ピストン
5をブレーキの弛め方向に付勢している。又、前
記サヤ棒10の内周面には雌ねじ29が形成され
ており、この雌ねじ29には押棒受11の外周面
に形成した雄ねじ30が噛み合い嵌合することに
より、サヤ棒10の内側に押棒受11が円周方向
に回動自在に螺着されている。この押棒受11と
押棒13の後端との取付けは、押棒受1の内部へ
押棒13の後端を挿入し両者を止ピン31で回転
不能に固定することによりなされている。前記直
線キー溝6と螺旋キー溝7とは相互に相交わらな
いようにサヤ棒10の一端側から他端側へと向つ
て形成されている。前記第1ラチエツト歯車15
及び第2ラチエツト歯車19は、ばね蓋24の側
壁25とラチエツトカバー27の側壁28とが形
成する間隙内において軸線方向には移動不能であ
る。前記第1押えばね16及び第2押えばね20
はラチエツトカバー27の内周に嵌め込まれてい
る。35はラチエツトカバー27の外周に設けた
戻しボタンで、第1及び第2爪17,21の先端
を第1及び第2ラチエツト歯車15,19から手
動で外すためのものであり、更に、36は押棒1
3に印した制輪子の摩耗の限界を示す目印であ
る。
次に、以上の構成からなるこの従来の隙間調整
機構付ブレーキシリンダの動作について説明す
る。
機構付ブレーキシリンダの動作について説明す
る。
第7図に示すブレーキの弛め位置において、ブ
レーキ作動のために圧力流体が給排孔2よりシリ
ンダ体3内部へ供給されると、ピストン5はサヤ
棒10、押棒受11、押棒13と共にフオーク1
2方向すなわちブレーキ位置方向(矢符A方向)
に弛めばね4の付勢力に抗して押され、押棒13
の先端に形成したフオーク12と繋ながる図外の
制輪子を車輪外周面に圧着させて車両にブレーキ
を作動させる。
レーキ作動のために圧力流体が給排孔2よりシリ
ンダ体3内部へ供給されると、ピストン5はサヤ
棒10、押棒受11、押棒13と共にフオーク1
2方向すなわちブレーキ位置方向(矢符A方向)
に弛めばね4の付勢力に抗して押され、押棒13
の先端に形成したフオーク12と繋ながる図外の
制輪子を車輪外周面に圧着させて車両にブレーキ
を作動させる。
このブレーキ動作を第9図から第14図を参照
しつつ説明すると、サヤ棒10の矢符Aに示され
るブレーキ位置方向への移動すなわちストローク
により、サヤ棒10の外周面に形成された螺旋キ
ー溝7に第2キー18が嵌入された第2ラチエツ
ト歯車19は、第9図に示すように、矢符B方向
つまりフオーク12側から見て時計回りに回転す
る。この時、サヤ棒10は反力を受けて矢符C方
向つまり反時計回りに反転しようとするが、第1
0図に示すように、サヤ棒10の直線キー溝6に
第1キー14が嵌入された第1ラチエツト歯車1
5が第1爪17により停止させられ、サヤ棒10
は反転できない。
しつつ説明すると、サヤ棒10の矢符Aに示され
るブレーキ位置方向への移動すなわちストローク
により、サヤ棒10の外周面に形成された螺旋キ
ー溝7に第2キー18が嵌入された第2ラチエツ
ト歯車19は、第9図に示すように、矢符B方向
つまりフオーク12側から見て時計回りに回転す
る。この時、サヤ棒10は反力を受けて矢符C方
向つまり反時計回りに反転しようとするが、第1
0図に示すように、サヤ棒10の直線キー溝6に
第1キー14が嵌入された第1ラチエツト歯車1
5が第1爪17により停止させられ、サヤ棒10
は反転できない。
このブレーキ作動時、ブレーキシリンダのピス
トンストロークが基準ストローク以内の場合に
は、第2ラチエツト歯車19は矢符B方向に規定
角度以上回転しないので、第2爪21は一歯を乗
り越せず、ブレーキの弛め時に第2ラチエツト歯
車19は螺旋キー溝7に沿つて矢符C方向に反転
して元の位置へ戻る。図に於ては、ブレーキの作
動時に第11図から第12図の位置へ第2ラチエ
ツト歯車19が回転するが、ブレーキの弛め時に
第12図から第11図の元の位置へもどる。
トンストロークが基準ストローク以内の場合に
は、第2ラチエツト歯車19は矢符B方向に規定
角度以上回転しないので、第2爪21は一歯を乗
り越せず、ブレーキの弛め時に第2ラチエツト歯
車19は螺旋キー溝7に沿つて矢符C方向に反転
して元の位置へ戻る。図に於ては、ブレーキの作
動時に第11図から第12図の位置へ第2ラチエ
ツト歯車19が回転するが、ブレーキの弛め時に
第12図から第11図の元の位置へもどる。
又、ブレーキ作動時のブレーキシリンダのピス
トンストロークが基準ストローク以上の場合に
は、第2ラチエツト歯車19が規定角度以上回転
するので、第2爪21は一歯を乗り越える。そし
て、ブレーキの弛め時に第2ラチエツト歯車19
は螺旋キー溝7に沿つて矢符C方向に反転しよう
とするが、第2爪21により停止させられるの
で、サヤ棒10が自身の螺旋キー溝7に沿つて第
2ラチエツト歯車19の一歯分、矢符B方向に直
線キー溝6の第1ラチエツト歯車15を伴なつて
回転する。このサヤ棒10の回転により、押棒受
11及び該押棒受11に回転不能に後端を固定さ
れた押棒13が矢符A方向へ繰出される。図に於
ては、ブレーキの作動時に第11図から第13図
の位置へ第2ラチエツト歯車19が回転するが、
ブレーキの弛め時には第2爪21が第14図に示
すように第2ラチエツト歯車19の歯に引掛かる
ので第2ラチエツト歯車19が第11図の元の位
置へ戻らない。
トンストロークが基準ストローク以上の場合に
は、第2ラチエツト歯車19が規定角度以上回転
するので、第2爪21は一歯を乗り越える。そし
て、ブレーキの弛め時に第2ラチエツト歯車19
は螺旋キー溝7に沿つて矢符C方向に反転しよう
とするが、第2爪21により停止させられるの
で、サヤ棒10が自身の螺旋キー溝7に沿つて第
2ラチエツト歯車19の一歯分、矢符B方向に直
線キー溝6の第1ラチエツト歯車15を伴なつて
回転する。このサヤ棒10の回転により、押棒受
11及び該押棒受11に回転不能に後端を固定さ
れた押棒13が矢符A方向へ繰出される。図に於
ては、ブレーキの作動時に第11図から第13図
の位置へ第2ラチエツト歯車19が回転するが、
ブレーキの弛め時には第2爪21が第14図に示
すように第2ラチエツト歯車19の歯に引掛かる
ので第2ラチエツト歯車19が第11図の元の位
置へ戻らない。
このようにして、ブレーキシリンダのピストン
ストロークが基準ストローク以内の場合には、押
棒13が繰出すことがなく、基準ストローク以上
の場合には、押棒13が繰出されるのである。
ストロークが基準ストローク以内の場合には、押
棒13が繰出すことがなく、基準ストローク以上
の場合には、押棒13が繰出されるのである。
尚、図外の制輪子が摩耗し尽して新しい制輪子
と取り換える際、戻しボタン35を押し込んで、
第1及び第2押えばね16,20の第1爪17及
び第2爪21へのばね付勢を解除して、戻しハン
ドル33を矢符CあるいはB方向へ回転させると
押棒13が軸線方向へ移動する。
と取り換える際、戻しボタン35を押し込んで、
第1及び第2押えばね16,20の第1爪17及
び第2爪21へのばね付勢を解除して、戻しハン
ドル33を矢符CあるいはB方向へ回転させると
押棒13が軸線方向へ移動する。
しかしながら、上述の従来の隙間調整機構付ブ
レーキシリンダは、螺旋キー溝7に嵌入する第2
ラチエツト歯車19の第2キー18の耐久度の低
下が著しく、破損の可能性が大きいのに加えて、
第2爪21を支持するボルト26にも破損が生じ
る恐れがあるという欠点を有していた。
レーキシリンダは、螺旋キー溝7に嵌入する第2
ラチエツト歯車19の第2キー18の耐久度の低
下が著しく、破損の可能性が大きいのに加えて、
第2爪21を支持するボルト26にも破損が生じ
る恐れがあるという欠点を有していた。
すなわち、振動や乗客の乗降、貨物の積下し時
において、車輪に対して車両が上下動すると、制
輪子と車輪外周面の相対的な位置関係も変化し、
制輪子が車輪外周面に押し付けられている場合に
は、制輪子が車輪からの反力を受け、押棒13、
押棒受11、サヤ棒10がブレーキの弛め時と同
方向へ押し戻される。ブレーキの作動時におい
て、ピストン5およびサヤ棒10が基準ストロー
ク以上移動した場合には前記したようにその後の
ブレーキ弛め時にサヤ棒10が回転して押棒13
が繰り出されるが、このブレーキ作動時、振動等
により前記した車輪から制輪子への反力が生じて
サヤ棒10、押棒受11、押棒13がブレーキ弛
め時と同方向へ押し戻されると、サヤ棒10はブ
レーキ作動によるピストン5の押力に対し押棒1
3を介して伝達される車輪からの反力を受けるこ
とになり、サヤ棒10の内側の雌ねじ29と押棒
受11の外周の雄ねじ30との嵌合部分が圧着さ
れた状態となる。また、第2ラチエツト歯車19
は螺旋キー溝7に嵌合する第2キー18により軸
線方向のみの移動を制限されているためにブレー
キ弛め時と同方向に反転しようとするが、このと
き第14図に示す通り第2爪21が第2ラチエツ
ト歯車19の一歯を乗り越えた状態にあるために
反転できない。この結果、前記車輪からの反力に
よつて、螺旋キー溝7およびこれに嵌合する第2
キー18の耐久度が低下し、さらに、第2爪2
1、第2爪21を支持するボルト26が過荷重を
受けて破損する問題点がある。
において、車輪に対して車両が上下動すると、制
輪子と車輪外周面の相対的な位置関係も変化し、
制輪子が車輪外周面に押し付けられている場合に
は、制輪子が車輪からの反力を受け、押棒13、
押棒受11、サヤ棒10がブレーキの弛め時と同
方向へ押し戻される。ブレーキの作動時におい
て、ピストン5およびサヤ棒10が基準ストロー
ク以上移動した場合には前記したようにその後の
ブレーキ弛め時にサヤ棒10が回転して押棒13
が繰り出されるが、このブレーキ作動時、振動等
により前記した車輪から制輪子への反力が生じて
サヤ棒10、押棒受11、押棒13がブレーキ弛
め時と同方向へ押し戻されると、サヤ棒10はブ
レーキ作動によるピストン5の押力に対し押棒1
3を介して伝達される車輪からの反力を受けるこ
とになり、サヤ棒10の内側の雌ねじ29と押棒
受11の外周の雄ねじ30との嵌合部分が圧着さ
れた状態となる。また、第2ラチエツト歯車19
は螺旋キー溝7に嵌合する第2キー18により軸
線方向のみの移動を制限されているためにブレー
キ弛め時と同方向に反転しようとするが、このと
き第14図に示す通り第2爪21が第2ラチエツ
ト歯車19の一歯を乗り越えた状態にあるために
反転できない。この結果、前記車輪からの反力に
よつて、螺旋キー溝7およびこれに嵌合する第2
キー18の耐久度が低下し、さらに、第2爪2
1、第2爪21を支持するボルト26が過荷重を
受けて破損する問題点がある。
この考案は前記問題点を解決するためになされ
たものであつて、その具体的技術手段は、 前記シリンダ体の前端に連結しかつ前記第2ラ
チエツト歯車に面するばね蓋の側壁と前記第1ラ
チエツト歯車に面するラチエツトカバーの側壁と
を複数のボルトで連結すると共に、第2ラチエツ
ト歯車とばね蓋の側壁との間及び第1ラチエツト
歯車とラチエツトカバーの側壁との間、あるいは
前記両ラチエツト歯車の間に支え板をサヤ棒の外
周で回転自在に介在させ、更に、前記支え板の外
周に形成した第1突起に支持させたピンに前記第
1爪及び第2爪を回転自在に連結し、これら支え
板の外周に形成した第2突起には一端側を前記複
数のボルトの一つに連結固定された戻しばねの他
端側を連結し、これら支え板の外周に形成した第
3突起を前記戻しばねによる付勢力により支え板
が所定量以上回転しないように前記複数のボルト
の一つに当接するように構成したことである。
たものであつて、その具体的技術手段は、 前記シリンダ体の前端に連結しかつ前記第2ラ
チエツト歯車に面するばね蓋の側壁と前記第1ラ
チエツト歯車に面するラチエツトカバーの側壁と
を複数のボルトで連結すると共に、第2ラチエツ
ト歯車とばね蓋の側壁との間及び第1ラチエツト
歯車とラチエツトカバーの側壁との間、あるいは
前記両ラチエツト歯車の間に支え板をサヤ棒の外
周で回転自在に介在させ、更に、前記支え板の外
周に形成した第1突起に支持させたピンに前記第
1爪及び第2爪を回転自在に連結し、これら支え
板の外周に形成した第2突起には一端側を前記複
数のボルトの一つに連結固定された戻しばねの他
端側を連結し、これら支え板の外周に形成した第
3突起を前記戻しばねによる付勢力により支え板
が所定量以上回転しないように前記複数のボルト
の一つに当接するように構成したことである。
この技術的手段によると、ブレーキ作動中のピ
ストンストロークが基準ストローク以上であつ
て、第2爪が第2ラチエツト歯車の一歯を乗り越
えた状態にあるとき、車両が上下動して制輪子と
車輪外周面との相対的位置関係が変化し、サヤ棒
がブレーキ作動によるピストンからの押力に対し
押棒を介して伝達される車輪からの反力を受ける
と、螺旋キー溝が嵌合する第2キーを有する第2
ラチエツト歯車が反転しようとし、このとき、第
2爪の先端が第2ラチエツト歯車の歯に引掛かつ
てはいるものの、この第2爪をピンを介して第1
突起で支持する支え板がサヤ棒外周で回転自在と
されているので、支え板の第2突起に連結した戻
しばねの付勢力に抗して、この支え板と第2爪と
第2ラチエツト歯車が一体的にブレーキ弛め時と
同方向に反転し、この反転によつて前記車輪から
の反力が緩衝されることになるため、螺旋キー溝
およびこれに嵌合する第2キーの耐久度の低下を
防止でき、さらに、第2爪の破損も防止できる。
ストンストロークが基準ストローク以上であつ
て、第2爪が第2ラチエツト歯車の一歯を乗り越
えた状態にあるとき、車両が上下動して制輪子と
車輪外周面との相対的位置関係が変化し、サヤ棒
がブレーキ作動によるピストンからの押力に対し
押棒を介して伝達される車輪からの反力を受ける
と、螺旋キー溝が嵌合する第2キーを有する第2
ラチエツト歯車が反転しようとし、このとき、第
2爪の先端が第2ラチエツト歯車の歯に引掛かつ
てはいるものの、この第2爪をピンを介して第1
突起で支持する支え板がサヤ棒外周で回転自在と
されているので、支え板の第2突起に連結した戻
しばねの付勢力に抗して、この支え板と第2爪と
第2ラチエツト歯車が一体的にブレーキ弛め時と
同方向に反転し、この反転によつて前記車輪から
の反力が緩衝されることになるため、螺旋キー溝
およびこれに嵌合する第2キーの耐久度の低下を
防止でき、さらに、第2爪の破損も防止できる。
上記技術的手段を有するこの考案によれば、以
下に述べる特有の効果が得られる。
下に述べる特有の効果が得られる。
この考案と同様に上記従来技術の問題点を解決
するための別の技術的手段として、本出願人の先
願である実開昭59−110440号公報(実公昭62−
8444号公報)に開示されるものがある。この別の
技術的手段は、前記サヤ棒外周の螺旋キー溝が、
ピストンが基準ストロークした時点における第2
キーの螺旋部上の位置を始端として軸線方向に形
成される逃げ部とこの逃げ部の終端から螺旋部に
帰還する戻り部とからなる逃げ溝を有する構成と
したことである。しかし、この別の技術的手段に
おいて、逃げ溝の逃げ部の長さは制輪子の車輪に
対するセツト位置や車輪径および車体上下動の巾
等の条件によつて設定されるものであり、これら
の条件が同様でシリンダのピストンストロークが
短い場合、ピストンストロークが長い場合と同程
度に逃げ部の長さを設定すると、戻り部の長さが
短くなつて逃げ部に対する戻り部の角度が急にな
るため、車輪からの反力を逃がすことができて第
2キーが螺旋キー溝にスムーズに戻れず、またこ
れとは逆に、戻り部を長くして逃げ部に対する角
度を緩やかにすると、逃げ部の長さが短くなつて
車輪からの反力を十分に逃がすことができず、逃
げ溝としての機能が果せない。
するための別の技術的手段として、本出願人の先
願である実開昭59−110440号公報(実公昭62−
8444号公報)に開示されるものがある。この別の
技術的手段は、前記サヤ棒外周の螺旋キー溝が、
ピストンが基準ストロークした時点における第2
キーの螺旋部上の位置を始端として軸線方向に形
成される逃げ部とこの逃げ部の終端から螺旋部に
帰還する戻り部とからなる逃げ溝を有する構成と
したことである。しかし、この別の技術的手段に
おいて、逃げ溝の逃げ部の長さは制輪子の車輪に
対するセツト位置や車輪径および車体上下動の巾
等の条件によつて設定されるものであり、これら
の条件が同様でシリンダのピストンストロークが
短い場合、ピストンストロークが長い場合と同程
度に逃げ部の長さを設定すると、戻り部の長さが
短くなつて逃げ部に対する戻り部の角度が急にな
るため、車輪からの反力を逃がすことができて第
2キーが螺旋キー溝にスムーズに戻れず、またこ
れとは逆に、戻り部を長くして逃げ部に対する角
度を緩やかにすると、逃げ部の長さが短くなつて
車輪からの反力を十分に逃がすことができず、逃
げ溝としての機能が果せない。
これに対し、この考案の技術的手段によれば、
上述した通り、サヤ棒が車輪からの反力を受ける
と、サヤ棒の螺旋キー溝に嵌入する第2キーを有
する第2ラチエツト歯車とその歯に引掛かつた第
2爪とこの爪をピンを介して支持する支え板と
が、支え板の第2突起に連結した戻しばねの付勢
力に抗して反転し、車輪からの反力が解除される
と、支え板が前記戻しばねの付勢力により引戻さ
れてボルトの一つに当接するまで回転し、このと
き、この支え板の第1突起にピンを介して支持さ
れた第2爪が第2ラチエツト歯車に引掛かつてい
るので、これら第2爪および第2ラチエツト歯車
も支え板と共に引き戻されて回転し、この戻り回
転は前記逃げ反転とただ単に逆方向になつている
だけであり、その移動量も円周方向に十分にとれ
るため、上記別の技術的手段のようにピストンス
トロークに制約を受けることなく、ピストンスト
ロークの長短に拘わらず常に十分な反力逃し機能
が果たせる。
上述した通り、サヤ棒が車輪からの反力を受ける
と、サヤ棒の螺旋キー溝に嵌入する第2キーを有
する第2ラチエツト歯車とその歯に引掛かつた第
2爪とこの爪をピンを介して支持する支え板と
が、支え板の第2突起に連結した戻しばねの付勢
力に抗して反転し、車輪からの反力が解除される
と、支え板が前記戻しばねの付勢力により引戻さ
れてボルトの一つに当接するまで回転し、このと
き、この支え板の第1突起にピンを介して支持さ
れた第2爪が第2ラチエツト歯車に引掛かつてい
るので、これら第2爪および第2ラチエツト歯車
も支え板と共に引き戻されて回転し、この戻り回
転は前記逃げ反転とただ単に逆方向になつている
だけであり、その移動量も円周方向に十分にとれ
るため、上記別の技術的手段のようにピストンス
トロークに制約を受けることなく、ピストンスト
ロークの長短に拘わらず常に十分な反力逃し機能
が果たせる。
更に、別の技術的手段として第6図に示すもの
がある。これは、第2爪21の先端にリベツト7
0によつて板ばね71を固着し、この板ばね71
を第2ラチエツト歯車19の歯に当接させてなる
ものである。これによると、板ばね71の先端が
常に第2ラチエツト歯車19の外周面を摺動する
ので摩耗や欠損を生じやすく、隙間調整時に第2
ラチエツト歯車21の反転を阻止する板ばね71
の先端位置が変わつて隙間調整に支障を来たすこ
とがある。
がある。これは、第2爪21の先端にリベツト7
0によつて板ばね71を固着し、この板ばね71
を第2ラチエツト歯車19の歯に当接させてなる
ものである。これによると、板ばね71の先端が
常に第2ラチエツト歯車19の外周面を摺動する
ので摩耗や欠損を生じやすく、隙間調整時に第2
ラチエツト歯車21の反転を阻止する板ばね71
の先端位置が変わつて隙間調整に支障を来たすこ
とがある。
これに対し、この考案の技術的手段によれば、
上記別の技術的手段における板ばね71に対応す
るこの考案の戻しばねが、支え板外周の第2突起
に連結されて第2ラチエツト歯車とは離れている
ので、摩耗や欠損が発生せず、隙間調整に何ら支
障がない。
上記別の技術的手段における板ばね71に対応す
るこの考案の戻しばねが、支え板外周の第2突起
に連結されて第2ラチエツト歯車とは離れている
ので、摩耗や欠損が発生せず、隙間調整に何ら支
障がない。
この考案の実施例について、第1図乃至第5図
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
第1図乃至第3図に示す第1の実施例において
支え板及び該支え板に付属する構成要件を除いた
他の構成要件は前述の従来技術の箇所で説明した
隙間調整機構付ブレーキシリンダと同一であるの
で、対応する構成には同一符号を符してその説明
を省略する。
支え板及び該支え板に付属する構成要件を除いた
他の構成要件は前述の従来技術の箇所で説明した
隙間調整機構付ブレーキシリンダと同一であるの
で、対応する構成には同一符号を符してその説明
を省略する。
この第1の実施例の隙間調整機構付ブレーキシ
リンダは、前述の従来技術の隙間調整機構付ブレ
ーキシリンダにおいて、シリンダ体3の前端に連
結しかつ第2ラチエツト歯車19に面するばね蓋
24の側壁25と、第1ラチエツト歯車15に面
するラチエツトカバー27の側壁28と、を複数
のボルト40で連結すると共に、第2ラチエツト
歯車19とばね蓋24の側壁25との間及び第1
ラチエツト歯車15とラチエツトカバー27の側
壁28との間にそれぞれ支え板41をサヤ棒10
の外周で回転自在に介在させ、更に、これら支え
板41の外周に形成した第1突起42に両端を支
持されたピン43に第1爪17及び第2爪21を
回転自在に連結している。又、これら支え板41
の外周に形成した第2突起44には、一端側を前
記複数のボルト40の一つに連結固定させた戻し
ばね45の他端側を連結部材50を介して連結
し、更に、これら支え板41の外周に形成した第
3突起46を前記し戻しばね45による付勢力に
より所定量以上回転しないように前記複数のボル
ト40の一つに当接するようにしている。
リンダは、前述の従来技術の隙間調整機構付ブレ
ーキシリンダにおいて、シリンダ体3の前端に連
結しかつ第2ラチエツト歯車19に面するばね蓋
24の側壁25と、第1ラチエツト歯車15に面
するラチエツトカバー27の側壁28と、を複数
のボルト40で連結すると共に、第2ラチエツト
歯車19とばね蓋24の側壁25との間及び第1
ラチエツト歯車15とラチエツトカバー27の側
壁28との間にそれぞれ支え板41をサヤ棒10
の外周で回転自在に介在させ、更に、これら支え
板41の外周に形成した第1突起42に両端を支
持されたピン43に第1爪17及び第2爪21を
回転自在に連結している。又、これら支え板41
の外周に形成した第2突起44には、一端側を前
記複数のボルト40の一つに連結固定させた戻し
ばね45の他端側を連結部材50を介して連結
し、更に、これら支え板41の外周に形成した第
3突起46を前記し戻しばね45による付勢力に
より所定量以上回転しないように前記複数のボル
ト40の一つに当接するようにしている。
上記構成からなるこの第1の実施例において、
ピストンストロークが基準ストロークを越えたブ
レーキ作動時に、前述した振動等により車輪から
制輪子への反力が生じた場合の動作について説明
する。
ピストンストロークが基準ストロークを越えたブ
レーキ作動時に、前述した振動等により車輪から
制輪子への反力が生じた場合の動作について説明
する。
前述した車輪から制輪子への反力が生じた場
合、螺旋キー溝7に嵌合する第2キー18を有す
る第2ラチエツト歯車19が第2爪21の方向へ
反転する力が作用して、第2爪21の先端を歯で
押す。第2爪21は支え板41の第1突起42に
両端を支持されたピン43に回転自在に固定さ
れ、且つ、支え板41はサヤ棒10の外周で回転
自在となつているため、支え板41と第2爪21
と第2ラチエツト歯車19とが一体となつて反転
し、車輪から制輪子を経由して生じた反力を緩衝
するのである。このとき、支え板41は戻しばね
45によつてこの第2ラチエツト歯車19の反転
方向と逆方向へ回転するように付勢されている
が、この付勢力に打ち勝つて回転するのである。
このときの第2爪21の後端がラチエツトカバー
27に当接しないように、第2爪21とラチエツ
トカバー27の端部との間には、第2図に示すよ
うに所定間隔αが設けられている。このようにし
て前記車輪から制輪子への反力を逃がすことがで
きるので、サヤ棒10は、押棒13、押棒受11
と共にピストン5側へ移動することができ、回転
力を生じない。又、支え板41は戻しばね45に
よつて付勢されているので、前記反力が解除され
れば、ただちに元の状態に復帰する。このとき、
支え板41の外周に形成した第3突起46がボル
ト40に当接するために、所定量以上の回転が阻
止され、定位置で静止している状態となる。
合、螺旋キー溝7に嵌合する第2キー18を有す
る第2ラチエツト歯車19が第2爪21の方向へ
反転する力が作用して、第2爪21の先端を歯で
押す。第2爪21は支え板41の第1突起42に
両端を支持されたピン43に回転自在に固定さ
れ、且つ、支え板41はサヤ棒10の外周で回転
自在となつているため、支え板41と第2爪21
と第2ラチエツト歯車19とが一体となつて反転
し、車輪から制輪子を経由して生じた反力を緩衝
するのである。このとき、支え板41は戻しばね
45によつてこの第2ラチエツト歯車19の反転
方向と逆方向へ回転するように付勢されている
が、この付勢力に打ち勝つて回転するのである。
このときの第2爪21の後端がラチエツトカバー
27に当接しないように、第2爪21とラチエツ
トカバー27の端部との間には、第2図に示すよ
うに所定間隔αが設けられている。このようにし
て前記車輪から制輪子への反力を逃がすことがで
きるので、サヤ棒10は、押棒13、押棒受11
と共にピストン5側へ移動することができ、回転
力を生じない。又、支え板41は戻しばね45に
よつて付勢されているので、前記反力が解除され
れば、ただちに元の状態に復帰する。このとき、
支え板41の外周に形成した第3突起46がボル
ト40に当接するために、所定量以上の回転が阻
止され、定位置で静止している状態となる。
第4図および第5図に示す第2の実施例は、両
ラチエツト歯車15,19の間に支え板41を設
けた点、ピン43の中央部を支え板41に固定し
その両側に第1爪17と第2爪21とを回転自在
に支持させた点、戻しばね45の他端側を第2突
起44の取付孔44aに連結した点において、上
記第1の実施例と異なるが、その他の構成、作動
は第1の実施例と同様であるので、その説明を省
略する。
ラチエツト歯車15,19の間に支え板41を設
けた点、ピン43の中央部を支え板41に固定し
その両側に第1爪17と第2爪21とを回転自在
に支持させた点、戻しばね45の他端側を第2突
起44の取付孔44aに連結した点において、上
記第1の実施例と異なるが、その他の構成、作動
は第1の実施例と同様であるので、その説明を省
略する。
なお、上記実施例における第2突起44と第3
突起46とを1つにまとめて兼用させることもで
きる。
突起46とを1つにまとめて兼用させることもで
きる。
第1図はこの考案の第1の実施例の縦断面説明
図、第2図は第1図の−線断面説明図、第3
図は反力を受けた場合の作動説明図、第4図は第
2の実施例の縦断面部分説明図、第5図は第4図
の−線断面説明図、第6図は従来の問題点を
解決するための別の技術的手段の説明図、第7図
乃至第14図は従来技術の説明図であつて、第7
図は縦断面説明図、第8図は第7図の−線断
面説明図、第9図から第14図はブレーキ作動説
明図である。 2……給排孔、3……シリンダ体、4……弛め
ばね、5……ピストン、6……直線キー溝、7…
…螺旋キー溝、10……サヤ棒、11……押棒
受、12……フオーク、13……押棒、14……
第1キー、15……第1ラチエツト歯車、16…
…第1押えばね、17……第1爪、18……第2
キー、19……第2ラチエツト歯車、20……第
2押えばね、21……第2爪、40……ボルト、
41……支え板、42……第1突起、43……ピ
ン、44……第2突起、45……戻しばね、46
……第3突起。
図、第2図は第1図の−線断面説明図、第3
図は反力を受けた場合の作動説明図、第4図は第
2の実施例の縦断面部分説明図、第5図は第4図
の−線断面説明図、第6図は従来の問題点を
解決するための別の技術的手段の説明図、第7図
乃至第14図は従来技術の説明図であつて、第7
図は縦断面説明図、第8図は第7図の−線断
面説明図、第9図から第14図はブレーキ作動説
明図である。 2……給排孔、3……シリンダ体、4……弛め
ばね、5……ピストン、6……直線キー溝、7…
…螺旋キー溝、10……サヤ棒、11……押棒
受、12……フオーク、13……押棒、14……
第1キー、15……第1ラチエツト歯車、16…
…第1押えばね、17……第1爪、18……第2
キー、19……第2ラチエツト歯車、20……第
2押えばね、21……第2爪、40……ボルト、
41……支え板、42……第1突起、43……ピ
ン、44……第2突起、45……戻しばね、46
……第3突起。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 圧力空気の給排孔を有するシリンダ体と、該
シリンダ体内に摺動自在に嵌入され、ブレーキ
の弛め方向へ弛めばめにより付勢されたピスト
ンと、該ピストンに後端が円周方向に回動自在
に取り付けられ、軸線方向の直線キー溝および
軸線方向に対してねじれ角度をもつ螺旋キー溝
が外周に形成された円筒状のサヤ棒と、該サヤ
棒内側に円周方向に回動自在に螺着された押棒
受と、該押棒受に後端が取付られ、先端に制輪
子連結用のフオークが形成された押棒と、前記
サヤ棒外周に軸線方向に移動不能に外嵌され、
直線キー溝に嵌入する第1キーが内側に突設さ
れた第1ラチエツト歯車と、第1押えばねによ
り付勢され、第1ラチエツト歯車の外周に当接
してその反転を制限する第1爪と、前記サヤ棒
外周に軸線方向に移動不能に外嵌され、螺旋キ
ー溝に嵌入する第2キーが内側に突設された第
2ラチエツト歯車と、第2押えばねにより付勢
され、第2ラチエツト歯車の外周に当接してそ
の反転を制限する第2爪と、からなる隙間調整
機構付ブレーキシリンダにおいて、 前記シリンダ体の前端に連結しかつ前記第2
ラチエツト歯車に面するばね蓋の側壁と前記第
1ラチエツト歯車に面するラチエツトカバーの
側壁とを複数のボルトで連結すると共に、第2
ラチエツト歯車とばね蓋の側壁との間及び第1
ラチエツト歯車とラチエツトカバーの側壁との
間、あるいは前記両ラチエツト歯車の間に支え
板をサヤ棒の外周で回転自在に介在させ、更
に、前記支え板の外周に形成した第1突起に支
持させたピンに前記第1爪及び第2爪を回転自
在に連結し、これら支え板の外周に形成した第
2突起には一端側を前記複数のボルトの一つに
連結固定された戻しばねの他端側を連結し、こ
れら支え板の外周に形成した第3突起を前記戻
しばねによる付勢力により支え板が所定量以上
回転しないように前記複数のボルトの一つに当
接するように構成したことを特徴とする隙間調
整機構付ブレーキシリンダ。 (2) 上記第2突起と第3突起とを兼用させた実用
新案登録請求の範囲第1項記載の隙間調整機構
付ブレーキシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14556184U JPH0237654Y2 (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14556184U JPH0237654Y2 (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6159158U JPS6159158U (ja) | 1986-04-21 |
JPH0237654Y2 true JPH0237654Y2 (ja) | 1990-10-11 |
Family
ID=30703815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14556184U Expired JPH0237654Y2 (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0237654Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5283763B2 (ja) | 2009-12-28 | 2013-09-04 | ナブテスコ株式会社 | ブレーキシリンダ装置及びディスクブレーキ装置 |
-
1984
- 1984-09-25 JP JP14556184U patent/JPH0237654Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6159158U (ja) | 1986-04-21 |
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