JP2023013160A - リールシート - Google Patents

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    • A01KANIMAL HUSBANDRY; CARE OF BIRDS, FISHES, INSECTS; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K87/00Fishing rods
    • A01K87/06Devices for fixing reels on rods

Abstract

【課題】遊動フード及びナット部材の外径を大きくすることなく、簡易な構造でクリック音を発生するクリック機構を組み込んだリールシートを提供することを目的とする。【解決手段】本発明のリールシートは、リール脚載置部と、竿杆の後端部分が嵌合、固定される開口孔が形成された筒状部とを備えたシート本体を有する。シート本体は、軸方向に移動してリール脚載置部に載置されたリール脚を固定する遊動フード60と、遊動フード60を回り止めした状態で軸方向に移動させるように遊動フードに嵌合するナット部材70と、遊動フード60とナット部材70の嵌合領域に設けられるクリック機構80とを備えている。クリック機構80は、ナット部材の内周面に形成され、クリック音を発生させる凹凸82と、遊動フードの外周面に形成され、凹凸82と係合する頂部90aを備えた板バネ90を設置する円弧状の凹所84とを備えている。【選択図】 図6

Description

本発明は、リールが装着される各種の釣竿に取り付けられ、リールを装着、固定するのに用いられるリールシートに関し、詳細には、遊動フードを移動させる際にクリック音を発生するリールシートに関する。
従来、リールを使用する釣竿の元竿杆の外周面に、筒状のリールシートを固定することが知られている。一般的にこのようなリールシートは、リール脚載置部の軸方向一端側に固定フードが設けられ、軸方向他端側に遊動フードが設けられた構造となっている。前記遊動フードはナット部材と回り止め係合しており、ナット部材を回転操作することで、遊動フードを固定フードに対して接近/離間させる構造となっている。
上記した構造のリールシートには、ナット部材を回転操作した際、クラック音を発生させるクリック機構を設けたものが知られている。例えば、特許文献1には、ナット部材とリールシートとの間に、板バネを取り付けた支持部材を配設したクリック機構が開示されており、特許文献2には、ナット部材とリールシートとの間にコイルスプリングとボールパーツを取り付けた支持部材を配設したクリック機構が開示されている。いずれの構成も、ナット部材の内面に板バネ及びボールパーツが弾性係合する凹凸が周方向に亘って形成されており、ナット部材を回転操作することで、クリック音が生じるように構成されている。
特開2000-342123号 特開2001-145439号
従来のクリック機構は、ナット部材とリールシートとの間に弾性部材を取り付けるための支持部材を配設する構造であるため、遊動フードの外径が太くなってしまい、外観が低下すると共に機能的にも好ましくはない。この場合、遊動フードの外径を抑えようとすると、スクリュー外径を小さくする必要があり、使用できる範囲に制限がある。また、ボールパーツをコイルスプリングで付勢する構造は、部品点数が多く、コストも高くなり、構造的に不安定で故障などが生じ易い。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、遊動フード及びナット部材の外径を大きくすることなく、簡易な構造でクリック音を発生するクリック機構を組み込んだリールシートを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係るリールシートは、魚釣用リールのリール脚を載置するリール脚載置部と、竿杆の後端部分が嵌合、固定される開口孔が形成された筒状部とを備えており、前記シート本体は、軸方向に移動して前記リール脚載置部に載置されたリール脚を固定する遊動フードと、前記遊動フードを回り止めした状態で軸方向に移動させるように前記遊動フードに嵌合するナット部材と、前記遊動フードとナット部材の嵌合領域に設けられるクリック機構とを備えており、前記クリック機構は、前記ナット部材の内周面に形成され、クリック音を発生させる凹凸と、前記遊動フードの外周面に形成され、前記凹凸と係合する頂部を備えた板バネを設置する円弧状の凹所とを備えていることを特徴とする。
上記したリールシートのクリック機構は、遊動フードとナット部材の嵌合領域に設けられており、クリック機構は、ナット部材の内周面に形成された凹凸と係合する頂部を備えた板バネを有している。この板バネは、遊動フードの嵌合領域の外周面に形成された円弧状の凹所に設置する構成であることから、従来のように、別途、支持部材を設ける必要が無く、また、凹所に設置した板バネの弾性によってクリック音を生じさせる構成であるため、構造が簡単で、遊動フード及びナット部材の外径を大きくすることもない。
そして、上記した構成のリールシートは、各種の釣竿の竿杆(元竿杆)の外周面に固定することが可能である。
本発明によれば、遊動フード及びナット部材の外径を大きくすることなく、簡易な構造でクリック音を発生するクリック機構を組み込んだリールシート、及び、そのようなリールシートが装着された釣竿が得られる。
本発明に係るリールシートの一実施形態を示す軸方向の部分断面図。 図1に示すリールシート部分の分解斜視図であり、(a)は上方から見た図、(b)は下方から見た図。 リールシートを構成するナット部材を示しており、(a)は軸方向の断面図、(b)は図(a)のA-A線に沿った断面図。 リールシートを構成する遊動フードを示しており、(a)は軸方向の断面図、(b)は平面図、(c)は軸方向の前側から見た図。 遊動フードに設置される板バネの構成を示す図であり、(a)正面図、(b)は側面図。 遊動フードにナット部材を嵌合させた状態(クリック機構の構造)を示す図であり、(a)はナット部材を回転させて板バネの頂部が凹と係合した状態を示す図、(b)は板バネの頂部が凸と係合した状態を示す図。 クリック機構の変形例を示す図であり、(a)はナット部材を回転させて板バネの頂部が凹に位置した状態を示す図、(b)は板バネの頂部が凸と係合した状態を示す図。
以下、本発明に係るリールシートの実施形態について、添付図面を参照しながら具体的に説明する。
図1から図6は、本発明に係るリールシートの一実施形態を示す図である。
以下の説明において、前後方向(軸方向)及び上下方向は、図1で示した方向を意味し、左右方向(側方向)は、図1の紙面と直交する方向を意味する。なお、本実施形態のリールシートは、スピニングリールを取り付ける釣竿に適した構造(異形グリップ構造)となっており、リールは、下側に装着される。また、リールシートに固着される釣竿については図示しないが、竿杆の後端部分(元竿杆)がリールシートの開口孔を介して軸方向に嵌入され、接着等によって固着される。この釣竿については、振出式、並継式、1本竿等、その構成については限定されることはない。
本実施形態に係るリールシート1のシート本体1Aは、意匠性の向上が図れるように、透明性を有する材料、例えば、ナイロン、ポリカーボネート、アクリル、ウレタンなどで一体形成されており、内部まで視認できるよう構成されている。色彩については、無色透明であっても良いし、有彩色であっても良く、内部が視認できれば、透過率については限定されることはない。また、部分的に色分けされていたり、部分的に透過率が異なる構成であっても良い。或いは、透明でない材料で形成されていても良い。
前記シート本体1Aは、全体として筒状に形成されており、その筒状部1Bに形成された前後方向に亘って貫通する開口孔1Cに、釣竿を構成する竿杆(元竿杆)の基端側が挿入され、その外周面が接着等によって固定される。この場合、竿杆の基端側は、直接、開口孔1Cの内周面に固定されていても良いし、管状のスペーサを介在して固定されていても良い。
前記シート本体1Aには、握持、保持される筒状のグリップ50が一体化されるようになっている。本実施形態のグリップ50は、シート本体1Aの後方側に取着され、その本体50Aは、握持した際の感触、グリップ性や外観の向上、及び、軽量化が図れるような軟質材料、例えば、天然コルク、ウレタン、EVA、熱可塑性エラストマー、ゴム等で形成したり、硬質部材にこれらの材料を被着することで形成することが可能である。
前記グリップ50は、後述するカバー部材を介してシート本体1Aと一体化されるようになっており、両者が一体化されると、本体50Aの前後方向に亘って貫通する開口孔50Bは、シート本体1Aの前記開口孔1Cと同軸上となって、竿杆の基端側が挿通、固定される。この場合、挿通される竿杆の基端側は、開口孔50Bの内周面に直接、固定されても良いし、管状のスペーサを介在して固定されていても良い。
前記シート本体1Aには、スピニングリールのリール脚を載置するリール脚載置部3と、リール脚載置部3の後方側に配設されて、リール脚の後端側を受ける固定フード5が形成されている。また、前記シート本体1Aには、固定フード5と対向して軸方向前側に、遊動フード60と、遊動フード60を回り止めした状態で軸方向に移動させるように遊動フードに嵌合するナット部材70と、遊動フード60とナット部材70の嵌合領域に設けられるクリック機構80とが配設されている。すなわち、シート本体1Aの前方側(リール脚載置部3の前方側)には、前記固定フード5と対向して軸方向に進退可能な遊動フード60が配設されている。
前記遊動フード60は、筒状部1Bの前方の端部に形成された雄螺子部7に螺合されたナット部材70を回転操作することで、回転することなく軸方向に移動し、リール脚載置部3に載置されたスピニングリールの脚部の前端側を締め付け、固定する。このため、遊動フード60は、軸方向に移動してリール脚の前端側を受けるフード部61を備えている。
なお、遊動フード60とナット部材70の嵌合構造、及び、クリック機構80の構成については後述する。
前記シート本体1Aのグリップ側の端面(接続端面)8には、グリップ50の端面(接続端面)52が対向して配設されるようになっており、両者の間に、カバー部材30が介在されて両者は一体化される。
この場合、本実施形態のリールシート1及びグリップ50は、グリップの軸方向の一部が、リールシートのシート本体1Aに重なって配設される異形グリップとして構成されており、外観の向上を図っている。具体的には、シート本体1Aは、前記筒状部1Bが露出した状態で後方に突出するように形成されており、その露出する突出部(以下、露出突出部1B´とする)の外周面に沿って、下方から上方に向けて傾斜する接続端面8が形成されている。
前記接続端面8は、露出突出部1B´の外周面に沿って外方に突出する段部として構成されており、露出突出部1B´の下端位置で、軸方向に略半円形状で突出する突出段部8aと、突出段部8aの両側で、前方側に向けて次第に上昇するように形成された両側傾斜段部8bと、露出突出部1B´の上端位置において、前記両側傾斜段部8bと連続するように形成された上側突出段部8cと、を備えている。このような突出段部8a、両側傾斜段部8b、上側突出段部8cを具備する接続端面8は、後方側に向けて露出する当て付け面として構成されており、この当て付け面に、カバー部材30が密着するように面接される。また、前記固定フード5は、突出段部8aの下面から、両側傾斜段部8bの下方側と一体化されている。
前記グリップ50の本体50Aの接続側となる接続端面52は、シート本体側の接続領域において、上端から下方に向けて傾斜するようにカットされており、そのカット面は、前記シート本体1Aの突出段部8a、両側傾斜段部8b、上側突出段部8cと対向するように、下側端面52a、両側傾斜端面52b、上側端面52cを備えている。そして、これらの面は、グリップ50の前側の開口孔50Bに、前記シート本体1Aの露出突出部1B´を嵌入することでカバー部材30を介在した状態で対向するようになっている。
前記グリップ50の前側の開口孔50Bに、前記シート本体1Aの露出突出部1B´を嵌入する際、両者の間には、カバー部材30が介在される。このカバー部材30は、軸方向及び上下方向に延び、前側が屈曲して上昇するリング状のフレーム構造となっており、非透明な材料で形成されている。
このようなカバー部材30がシート本体1Aとグリップ60との間に介在された状態では、シート本体1A、カバー部材30、グリップ50の表面は略面一状となり、表面に凹凸のない握持し易い構成となる。前記カバー部材30は、例えば、樹脂、金属、木材等で一体形成することが可能であり、その表面には、色彩、模様を付しても良いし、光輝性を有するように、金、銀、銅、アルミ等の金属メッキを付しても良い。このように、シート本体1Aとカバー部材30との間の境界部分に、細い線状のカバー部材30が露出することで、意匠性を高めることができる。
前記カバー部材30は、一方の面(シート対向面)30Aが、前記シート本体1Aの接続端面8(突出段部8a、両側傾斜段部8b、上側突出段部8c)と面接するように屈曲形成されており、他方の面(グリップ対向面)30Bが、グリップの本体50Aの接続端面52(下側端面52a、両側傾斜端面52b、上側端面52c)と面接するように屈曲形成されている。
上記したように形成されるカバー部材30は、シート本体及びグリップを竿杆に装着する前に、シート本体1Aの接続端面8とグリップ50(接続端面52)との間に介在して両者を一体化し、一体化された状態で、竿杆を開口孔1C,50Bに挿通し接着剤等で固定される。この場合、カバー部材30とグリップ50を接着剤で接着しても、その接着剤は、非透明なカバー部材30によって、透明なシート本体1Aを介して視認することができないため、従来のように、シート本体1Aに接着剤を隠ぺいするような被膜を形成しておく必要が無い。すなわち、シート本体1Aの接続端面8に隠蔽塗料を塗布したり、メッキ処理する等の被膜形成工程を施す必要もないので、コスト及び加工の手間を軽減することができる。また、そのような被膜を形成しないことから、透明部分が減って外観が低下するようなことはなく、被膜のバラツキを修正、加工する等の後処理をする必要もない。
さらに、シート本体1Aの接続端面8、及び、グリップ50の接続端面52は、傾斜するように形成されているので、カバー部材30に対する接地面積が広くなって固定力の向上が図れると共に、目視できるカバー部材表面の面積も広くなり、デザイン性が向上する。
上記した構成では、カバー部材30は、シート本体1Aに予め固定しておき、この状態でカバー部材30にグリップ50を接着するように構成すれば、組付け作業を容易に行なうことが可能となる。
また、このような構成では、カバー部材30の接続端面(シート対向面)30Aと、シート本体1Aの接続端面8に、両者を移動不能に嵌合させる凹凸係合部を形成しておくことが好ましい。このような凹凸係合部は、両部材が当て付く領域に形成しておけば良く、本実施形態では、シート本体1Aの接続端面8の突出段部8aの中央部表面に凹所12を形成し、かつ、カバー部材30の接続端面(シート対向面)30Aに、前記凹所12aに嵌合する凸部32を形成することで構成されている(凹凸は逆でも良い)。
このような凹凸係合部12,32によれば、カバー部材30をシート本体1Aに対して、軸方向及び回転方向に移動不能に嵌合固定することができ、この状態で、グリップ50をカバー部材30に接着することで、組付け作業を容易に行なうことが可能となる。
また、上記した凹凸係合部は、軸方向に沿うように形成しておくことが好ましい。
両部材の凹凸係合部が軸方向に延出することで、カバー部材30を、シート本体1Aに対して、露出突出部1B´の外周面に嵌合するように軸方向に挿入し、そのまま両部材を一体化することが可能となり、一体化された状態では、カバー部材30は回転方向に移動しない状態で固定できるので、両部材を安定して固定することが可能となる。この場合、凹凸係合部は、軸方向に組付ける際に相対移動し易く、かつ、軸方向に抜け難くするような傾斜面や規制面を形成しておくことが好ましい。このようにすることで、組付け易く、かつ、組付けた後は、周方向及び軸方向に移動しないようにすることができる。
次に、前記遊動フード60とナット部材70の嵌合構造、及び、前記クリック機構80の構成について説明する。
前記遊動フード60とナット部材70の嵌合は、遊動フード60の前端部及びナット部材70の後端部でなされ、ナット部材70が遊動フード60の径方向外側に外嵌されるようになっている。ナット部材70の後端部は、図3(a)に示すように、径方向に膨出しており、その内面側に、図4に示す遊動フード60の前端部が嵌合される。
前記ナット部材70の内周面には、雌螺子部71が形成されており、前記筒状部1Bの前方の端部に形成された雄螺子部7と螺合されるようになっている。このため、ナット部材70を回転操作すると、ナット部材70は軸方向に移動する。また、遊動フード60とナット部材70の嵌合領域には、ナット部材70の軸方向移動と一体的に遊動フード60を移動させる係合構造が設けられている。この係合構造は、ナット部材70の後端縁に、径方向内側に向けて突出するフランジ72と、遊動フード60の先端の円筒突部63の後側に形成された円周溝62との係合関係によって構成される。
すなわち、ナット部材70のフランジ72が、遊動フード60の円周溝62に嵌まり込むことで、ナット部材70を回転操作してナット部材70が軸方向(前後方向)に進退しても、遊動フード60は、ナット部材と共に一体的に軸方向に移動される。この場合、ナット部材70を回転操作しても、遊動フード60が連れ回りしないように回り止め構造によって回り止めされた状態となっている。この回り止め構造は、例えば、遊動フード60の内周面に軸方向に延出するように突起65を形成すると共に、シート本体1A側に、この突起65が入り込む軸方向に延出する長溝1Eを形成することで構成することができる。このような構成によれば、遊動フード60がナット部材70と共に回転しようとしても、突起65と長溝1Eの係合関係によって、遊動フード60の回転が規制されると共に、遊動フード60の軸方向の移動が可能となる。
なお、このような突起と長溝による回り止め構造は、複数個所形成されていても良いし(本実施形態では、180°間隔で2箇所)、突起をシート本体1A側、長溝を遊動フード60側に形成したものであっても良い。
前記クリック機構80は、遊動フード60とナット部材70の嵌合領域に設けられており、本実施形態では、ナット部材70の軸方向移動と一体的に遊動フード60を移動させる係合構造(フランジ72)の前側で、前記遊動フード60の先端の円筒突部63の部分の嵌合領域に設けられている。具体的に、クリック機構80は、前記ナット部材70の内周面に、周方向に亘って形成され、クリック音を発生させる凹凸82と、遊動フード60の外周面に形成され、前記凹凸82と係合する頂部90aを備えた板バネ90と、この板バネ90を設置する円弧状の凹所84とを備えている。
前記凹所84は、円筒突部63の表面に形成され、図4(a)(b)に示すように、前記遊動フード60のフード部61に、軸方向に隣接して配設されており、フード部61の近傍で発音するように構成されている。一方、板バネ90は、図5に示すように、頂部90a及び両端面90bを具備した山形状に形成されており、好ましくは、左右方向に対称となるように形成されて、前記凹所84内にそのまま設置(載置)できるように構成されている。すなわち、板バネ90は、円筒突部63に対して巻回されるのではなく、両部90aの両側が凹所84内に載置されるように構成されている。このため、凹所84の形成範囲(軸方向から見た円周方向における形成範囲の角度θ;図4(c)参照)については、軸心Xを中心にして180°未満に形成されていれば良い。実際には、板バネの弾発によって、効果的にクリック音が生じる大きさであれば良く、構造の簡略化、軽量化、組み込み作業性等を考慮すれば、50°~120°の範囲であれば良く、更には、60°~90°の範囲であれば良い。また、板バネ90の材料につては、アルミやSUS等の金属材料や樹脂材料で形成しても良く、その形状については、適宜、変形することが可能である。
また、凹所84の深さDについては、クリック機構が配設されていない従来のリールシートにおける遊動フードの円筒突部63の肉厚と略同等にすることを考慮した場合、強度低下を来さないように、0.5mm~1.5mm程度に形成しておくことが好ましい。また、そのような深さDの凹所に設置される板バネ90の厚さTについては、0.15mm~0.5mmに形成しておくことが好ましい。
前記クリック機構80よるクリック音の報音は、ナット部材70を回転操作した際、回転する凹凸82と板バネ90の頂部90aとの係合によってなされる。凹凸82の形成個数(一組となった凸82aと凹82bの周方向の形成個数)については限定されることはないが、本実施形態では、ナット部材70を回転操作した際の回し易さ、及び、クリック音の発音状態等を考慮して、30個以上としている。また、頂部90aと凹凸82の関係については、図6(a)に示すように、頂部90aが隣接する凸82aの間の凹82bの間に入り込む程度に形成されており、これにより、ナット部材70を回転操作すると、図6(b)に示すように、凸82aによって頂部90aが押さえ付けられて板バネ90が0.2mm程度変形し、その弾発で頂部90aが凹82bの間に入り込むことでクリック音が生じるようになる。
上記したクリック機構80の構成において、前記板バネ90と円弧状の凹所84は、円弧状の凹所84内に板バネ90を設置した際、図6に示すように、板バネ90の端面90bと凹所の内壁84aとの間に隙間が生じるように形成しておくことが好ましい。
このような隙間を形成することで、板バネ90の設置が容易に行えると共に、ナット部材70回転操作して凸82aによって頂部90aが押さえ付けられた際、板バネが変形し易くなり、ナット部材70の回転に大きな抵抗が作用することもない。
なお、このように隙間を形成する場合、ナット部材70を回転操作して、板バネ90が凹凸82の凸82aと頂部90aの弾発係合によって押さえ付けられた際に、その端面90b(いずれか一方の端面でも良いし、両側の端面でも良い)が、凹所84の内壁84aに当て付くことが好ましい。このように板バネ90の端面90bが凹所84の内壁84aに当て付くことで板バネ90の挙動が安定し、これにより安定したクリック音が得られるようになる。
図7は、上記したクリック機構80の変形例を示す図であり、(a)はナット部材を回転させて板バネの頂部が凹に位置した状態を示す図、(b)は板バネの頂部が凸と係合した状態を示す図である。
この変形例では、前記板バネ90を凹所84に設置した際、板バネ90が径方向外方へ抜けないように、円弧状の凹所84の内壁に傾斜面84bが形成されている。傾斜面84bは、径方向外側に移行するに連れて凹所側に倒れ込むように形成されており、凹所84内に設置された板バネ90は、傾斜面84bによって径方向外側への抜けが規制された状態となる。
このように板バネ90は径方向に変位しないことから、ナット部材70を回転操作すると、その頂部90aは安定して凸82aによって押さえ付けられ、安定したクリック音が得られるようになる。また、このような構成においても、図6に示した構成と同様、板バネ90端面90bと凹所84の内壁との間に隙間を形成しておくことが好ましい。
また、板バネ90の頂部90aと凹凸82(凸82a、凹82b)については、上記したように、ナット部材70の回転操作時にクリック音が生じるものであれば、その係合関係については限定されないが、板バネ90の頂部90aは、凹凸面に対して、曲率半径が大きくなるように形成する(凹82b内に頂部90aが入り込まず、隣接する凸82aが頂部90aを押さえ付ける)ことが好ましい。このように構成することで、ナット部材70を回転操作する際の抵抗が軽減され、回転操作性の向上が図れるようになる。
以上のようなリールシートのクリック機構80によれば、遊動フード60の外周面(先端の円筒突部63)に円弧状の凹所84を形成し、その部分に板バネ90を設置するだけの簡単な構造であるため、従来のように、別途、バネ部材用の支持部材を設ける必要はない。また、そのような凹所84に設置した板バネ90の弾性(上下方向の弾発)によってクリック音を生じさせる構成であるため、構造が簡単となり、遊動フード及びナット部材の外径を大きくすることもない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることは無く種々変形することが可能である。
上記したクリック機構80は、遊動フード60のフード部61に対して軸方向に隣接して形成したが、その形成する位置については限定されることはない。また、クリック機構80は、単に遊動フード60の嵌合領域に凹所84を形成するだけの簡単な構造であるため、周方向に沿って複数個所に形成しても、遊動フード及びナット部材の外径を大きくすることもない。また、シート本体1Aの形成材料については限定されることはなく、その表面形状については、凹凸、肉抜き部、開口を形成する等、種々変形することが可能である。また、上記したナット部材70については、その表面にグリップ等を取着しても良い。また、遊動フード60は、シート本体1Aの後方に配設されていても良く、両側が遊動フードであっても良い。さらに、本実施形態のリールシートは、スピニングリールを装着する構造となっていたが、両軸受けリールを装着するタイプであっても良く、このようなシート本体では、リール脚載置部と反対側にトリガーを形成しても良い。
1 リールシート
1A シート本体
1B 筒状部
1C 開口孔
3 リール脚載置部
5 固定フード
60 遊動フード
70 ナット部材
80 クリック機構
82 凹凸
84 凹所
90 板バネ

Claims (6)

  1. 魚釣用リールのリール脚を載置するリール脚載置部と、竿杆の後端部分が嵌合、固定される開口孔が形成された筒状部とを備えたシート本体を有するリールシートにおいて、
    前記シート本体は、軸方向に移動して前記リール脚載置部に載置されたリール脚を固定する遊動フードと、前記遊動フードを回り止めした状態で軸方向に移動させるように前記遊動フードに嵌合するナット部材と、前記遊動フードとナット部材の嵌合領域に設けられるクリック機構とを備えており、
    前記クリック機構は、前記ナット部材の内周面に形成され、クリック音を発生させる凹凸と、前記遊動フードの外周面に形成され、前記凹凸と係合する頂部を備えた板バネを設置する円弧状の凹所とを備えていることを特徴とするリールシート。
  2. 前記板バネと円弧状の凹所は、前記円弧状の凹所内に前記板バネを設置した際、板バネの端面と凹所の内壁との間に隙間が生じるように形成されており、
    前記ナット部材を回転操作した際、前記板バネは、前記凹凸と頂部の弾発係合によって押さえ付けられ、その端面が前記凹所の内壁に当て付くことを特徴とする請求項1に記載のリールシート。
  3. 前記凹所には、前記板バネが配設された際、板バネが径方向外方へ抜けないように、凹所の内壁に傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリールシート。
  4. 前記板バネの頂部は、前記ナット部材の凹凸面に対して曲率半径が大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のリールシート。
  5. 前記板バネの厚さTは、0.15mm~0.5mmに形成されており、前記凹所が形成される円周方向の範囲θは、50°~120°、凹所の深さDは、0.5mm~1.5mmであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のリールシート。
  6. 上記した請求項1から5のいずれか1項に記載のリールシートを固着したことを特徴とする釣竿。
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