JPH0671932A - 記録装置 - Google Patents
記録装置Info
- Publication number
- JPH0671932A JPH0671932A JP4229926A JP22992692A JPH0671932A JP H0671932 A JPH0671932 A JP H0671932A JP 4229926 A JP4229926 A JP 4229926A JP 22992692 A JP22992692 A JP 22992692A JP H0671932 A JPH0671932 A JP H0671932A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- toner
- opening
- amplitude
- aperture electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Fax Reproducing Arrangements (AREA)
- Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
- Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アパチャー電極の開口部付近に均一な振幅の
振動を与えることにより、開口部のトナーによる詰まり
を抑え、且つ支持体上でのトナーの飛散を抑えることに
より、安価で、高品質な記録装置を提供すること。 【構成】 厚さ1ミリ程度のアルミ板からなる振動補正
体50が振動体42に接着される。この振動補正体50
の形状は、振動体42の振幅の大きな部分に対して、そ
の振幅の小さな部分よりも幅広くなるようにしてある。
この振動補正体50はおもりであり、その振動補正体5
0によって、局部的に振動体42の質量が増加した分、
その部分に於いて振動の振幅を小さく抑制する効果があ
る。
振動を与えることにより、開口部のトナーによる詰まり
を抑え、且つ支持体上でのトナーの飛散を抑えることに
より、安価で、高品質な記録装置を提供すること。 【構成】 厚さ1ミリ程度のアルミ板からなる振動補正
体50が振動体42に接着される。この振動補正体50
の形状は、振動体42の振幅の大きな部分に対して、そ
の振幅の小さな部分よりも幅広くなるようにしてある。
この振動補正体50はおもりであり、その振動補正体5
0によって、局部的に振動体42の質量が増加した分、
その部分に於いて振動の振幅を小さく抑制する効果があ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開口部を有し、この開
口部を通過する帯電トナーの流れを変調制御する手段を
備える記録装置であって、複写機、プリンター等に適用
される記録装置に関する。
口部を通過する帯電トナーの流れを変調制御する手段を
備える記録装置であって、複写機、プリンター等に適用
される記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の記録装置は、トナー供給
源と、開口部を有するアパチャー電極と、対向電極とか
ら構成されている。アパチャー電極は、絶縁層を介し
て、基準電極と、多数の制御電極とから構成され、基準
電極と、制御電極とが重なる部分に開口部が設けられて
いる。上記構成により、トナー供給源から帯電したトナ
ーがアパチャー電極の基準電極側に供給され、このアパ
チャー電極によって、トナー流の前記開口部の通過が変
調されるようになっている。そして、変調されたトナー
は、対向電極の方向へ引き寄せられて、この対向電極に
搬送される支持体に付着し、画像が形成される。この記
録装置は、例えば、米国特許第3689935号明細書
及び図面に開示されている。
源と、開口部を有するアパチャー電極と、対向電極とか
ら構成されている。アパチャー電極は、絶縁層を介し
て、基準電極と、多数の制御電極とから構成され、基準
電極と、制御電極とが重なる部分に開口部が設けられて
いる。上記構成により、トナー供給源から帯電したトナ
ーがアパチャー電極の基準電極側に供給され、このアパ
チャー電極によって、トナー流の前記開口部の通過が変
調されるようになっている。そして、変調されたトナー
は、対向電極の方向へ引き寄せられて、この対向電極に
搬送される支持体に付着し、画像が形成される。この記
録装置は、例えば、米国特許第3689935号明細書
及び図面に開示されている。
【0003】さて、この記録装置は、アパチャー電極の
開口部がトナーによって穴づまりを起こすという致命的
な問題点があった。そこで、本出願人は、特願平2−1
96781号の願書に添付した明細書及び図面におい
て、励振手段をアパチャー電極に備え付けることによっ
て、アパチャー電極を振動させて、開口部に詰まったト
ナーをふるい落として記録安定性を飛躍的に向上させた
ものを提案した。更に、本出願人は、特願平3−241
506号の願書に添付した明細書及び図面に於て、アパ
チャー電極の開口部を露出できるスリットを備えた振動
体と、この振動体に接着されたアパチャー電極とから構
成され、この弾性体に進行波を励振することによって、
アパチャー電極を均一に振動させるものを提案した。
開口部がトナーによって穴づまりを起こすという致命的
な問題点があった。そこで、本出願人は、特願平2−1
96781号の願書に添付した明細書及び図面におい
て、励振手段をアパチャー電極に備え付けることによっ
て、アパチャー電極を振動させて、開口部に詰まったト
ナーをふるい落として記録安定性を飛躍的に向上させた
ものを提案した。更に、本出願人は、特願平3−241
506号の願書に添付した明細書及び図面に於て、アパ
チャー電極の開口部を露出できるスリットを備えた振動
体と、この振動体に接着されたアパチャー電極とから構
成され、この弾性体に進行波を励振することによって、
アパチャー電極を均一に振動させるものを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の記録装置においては、前記振動体に均一
な進行波を励振することができなかった。従って、この
振動体に接着されたアパチャー電極に励振される振動が
均一とならなかった。この結果、振幅の小さいところで
は、開口部がトナーによって詰まったり、一方、振幅の
大きいところでは、支持体上でトナーが飛散を起こして
りするため、記録にむらがあった。
たような従来の記録装置においては、前記振動体に均一
な進行波を励振することができなかった。従って、この
振動体に接着されたアパチャー電極に励振される振動が
均一とならなかった。この結果、振幅の小さいところで
は、開口部がトナーによって詰まったり、一方、振幅の
大きいところでは、支持体上でトナーが飛散を起こして
りするため、記録にむらがあった。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、アパチャー電極の開口部付近に
均一な振幅の振動を励振することによって、開口部のト
ナーによる詰まりを抑え、且つ支持体上でのトナーの飛
散を抑えることにより、安価で、高品質な記録装置を提
供することを目的とする。
になされたものであり、アパチャー電極の開口部付近に
均一な振幅の振動を励振することによって、開口部のト
ナーによる詰まりを抑え、且つ支持体上でのトナーの飛
散を抑えることにより、安価で、高品質な記録装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の記録装置は、開口部を有し、この開口部を通
過するトナーの流れを変調制御するアパチャー電極と、
このアパチャー電極を励振する励振体と、前記アパチャ
ー電極の前記開口部に帯電したトナーを供給するトナー
供給手段と、前記アパチャー電極に対向して、前記トナ
ー供給手段の反対側に配置された対向電極とから構成さ
れるものであって、前記アパチャー電極、あるいは励振
体に、振動の振幅を補正する振動補正体を設けたことを
特徴とする。
に本発明の記録装置は、開口部を有し、この開口部を通
過するトナーの流れを変調制御するアパチャー電極と、
このアパチャー電極を励振する励振体と、前記アパチャ
ー電極の前記開口部に帯電したトナーを供給するトナー
供給手段と、前記アパチャー電極に対向して、前記トナ
ー供給手段の反対側に配置された対向電極とから構成さ
れるものであって、前記アパチャー電極、あるいは励振
体に、振動の振幅を補正する振動補正体を設けたことを
特徴とする。
【0007】
【作用】上記の構成を有する本発明の記録装置によれ
ば、振動補正体を設けることによって、アパチャー電極
に励振される振動の振幅のゆらぎが解消される。
ば、振動補正体を設けることによって、アパチャー電極
に励振される振動の振幅のゆらぎが解消される。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0009】図1は本発明を適用した記録装置の概略構
成図である。
成図である。
【0010】装置外装5の側部には、挿入口3と取り出
し口4とが設けられており、装置内部には、記録部1と
それに隣接して熱定着部2とが設けられている。挿入口
3から入った支持体Pは記録部1で画像記録された後、
この支持体P上の画像は熱定着部2において支持体P上
に熱定着される。そして、支持体Pはガイド33を経由
して取り出し口4から取り出される。
し口4とが設けられており、装置内部には、記録部1と
それに隣接して熱定着部2とが設けられている。挿入口
3から入った支持体Pは記録部1で画像記録された後、
この支持体P上の画像は熱定着部2において支持体P上
に熱定着される。そして、支持体Pはガイド33を経由
して取り出し口4から取り出される。
【0011】記録部1の内部にはブラシローラ11と、
アパチャー電極20と対向電極25とが設けられてい
る。前記ブラシローラ11の周囲には、ブラシローラ1
1の回転方向の上流に、ブラシローラ11を掻く掻き部
材15と、供給ローラ12とが前記ブラシローラ11に
接触して設けられている。この供給ローラ12とブラシ
ローラ11などは、トナーケース14によって囲まれた
領域にある。更にトナーケース14の内部には、トナー
Tが貯蔵されている。更に供給ローラ12に接触して、
ここに付着したトナーTを均一なトナーTの層にするた
めの層厚規制部材13が設けられている。ブラシローラ
11は、アースに接続されている。
アパチャー電極20と対向電極25とが設けられてい
る。前記ブラシローラ11の周囲には、ブラシローラ1
1の回転方向の上流に、ブラシローラ11を掻く掻き部
材15と、供給ローラ12とが前記ブラシローラ11に
接触して設けられている。この供給ローラ12とブラシ
ローラ11などは、トナーケース14によって囲まれた
領域にある。更にトナーケース14の内部には、トナー
Tが貯蔵されている。更に供給ローラ12に接触して、
ここに付着したトナーTを均一なトナーTの層にするた
めの層厚規制部材13が設けられている。ブラシローラ
11は、アースに接続されている。
【0012】ブラシローラ11の上方にはアパチャー電
極20が配置されている。
極20が配置されている。
【0013】図2に詳細に示すようにアパチャー電極2
0は、絶縁層21を基準電極層22と多数の制御電極層
23とにより挟んで形成され、更に、列状に設けられた
多数の開口部24を有している。基準電極層22は、絶
縁層21のブラシローラ11側の全面に設けられ、各制
御電極層23は、絶縁層21の上面において開口部24
の周りに配置されている。絶縁層21は、厚さ25μm
の高分子樹脂フィルム、例えばポリイミドによって構成
されている。また、基準電極層22及び制御電極層24
は、薄膜形成法、例えばスパッタリング法で形成された
厚さ1μm程度の金属膜、例えば銅によって構成されて
いる。開口部24は、穴径約80μmの貫通穴である。
基準電極層22はアースに、各制御電極層23は画像信
号Sにそれぞれ接続されている。
0は、絶縁層21を基準電極層22と多数の制御電極層
23とにより挟んで形成され、更に、列状に設けられた
多数の開口部24を有している。基準電極層22は、絶
縁層21のブラシローラ11側の全面に設けられ、各制
御電極層23は、絶縁層21の上面において開口部24
の周りに配置されている。絶縁層21は、厚さ25μm
の高分子樹脂フィルム、例えばポリイミドによって構成
されている。また、基準電極層22及び制御電極層24
は、薄膜形成法、例えばスパッタリング法で形成された
厚さ1μm程度の金属膜、例えば銅によって構成されて
いる。開口部24は、穴径約80μmの貫通穴である。
基準電極層22はアースに、各制御電極層23は画像信
号Sにそれぞれ接続されている。
【0014】更に、図2に示すように、前記アパチャー
電極20は、スリット41を備えた弾性体からなる振動
体42に接着されている。スリット41は、アパチャー
電極20の開口部24が露出され、トナーの供給ができ
るような位置に設けられるように構成されている。振動
体42の両端には、励振体43、及び振動吸収体44が
設けられ、振動体42に進行波が走るように構成されて
いる。励振体43及び、振動吸収体44は、例えば、圧
電素子を挟み込んだ構成のランジュバン振動子が用いら
れる。励振体43は、ランジュバン振動子の圧電体に適
当な振動電圧を印加することによって振動体42を励振
できるように構成されている。また、振動吸収体44の
ランジュバン振動子の圧電素子には、抵抗が接続され、
振動の歪による起電力を消費できるように構成されてい
る。振動体42には、アルミやステンレスなどの金属か
らなる材料が用いられる。振動体42には、例えば3m
mの厚みのアルミの板が用いられる。
電極20は、スリット41を備えた弾性体からなる振動
体42に接着されている。スリット41は、アパチャー
電極20の開口部24が露出され、トナーの供給ができ
るような位置に設けられるように構成されている。振動
体42の両端には、励振体43、及び振動吸収体44が
設けられ、振動体42に進行波が走るように構成されて
いる。励振体43及び、振動吸収体44は、例えば、圧
電素子を挟み込んだ構成のランジュバン振動子が用いら
れる。励振体43は、ランジュバン振動子の圧電体に適
当な振動電圧を印加することによって振動体42を励振
できるように構成されている。また、振動吸収体44の
ランジュバン振動子の圧電素子には、抵抗が接続され、
振動の歪による起電力を消費できるように構成されてい
る。振動体42には、アルミやステンレスなどの金属か
らなる材料が用いられる。振動体42には、例えば3m
mの厚みのアルミの板が用いられる。
【0015】振動体42に形成される振動は、図3に示
されるように、ある一定の周期で振幅のゆらぎが発生し
ている。本実施例においては、図4に示されるような形
状をした厚さ1ミリ程度のアルミ板からなる振動補正体
50が振動体42に接着されている。この振動補正体5
0の形状は、振動体42の振幅の大きな部分に対して、
その振幅の小さな部分よりも幅広くなるようにしてあ
る。つまり、この振動補正体50は、いわゆるおもりで
あって、その振動補正体50によって、局部的に振動体
42の質量が増加した分、その部分に於いて振動の振幅
を小さく抑制する効果がある。
されるように、ある一定の周期で振幅のゆらぎが発生し
ている。本実施例においては、図4に示されるような形
状をした厚さ1ミリ程度のアルミ板からなる振動補正体
50が振動体42に接着されている。この振動補正体5
0の形状は、振動体42の振幅の大きな部分に対して、
その振幅の小さな部分よりも幅広くなるようにしてあ
る。つまり、この振動補正体50は、いわゆるおもりで
あって、その振動補正体50によって、局部的に振動体
42の質量が増加した分、その部分に於いて振動の振幅
を小さく抑制する効果がある。
【0016】アパチャー電極20の上方には対向電極2
5が配置されている。更に、この対向電極25とこのア
パチャー電極20との間に支持体Pが通過できるような
スペースが設けられている。この対向電極25は、例え
ばマイナス(−)の電源Eに接続されている。
5が配置されている。更に、この対向電極25とこのア
パチャー電極20との間に支持体Pが通過できるような
スペースが設けられている。この対向電極25は、例え
ばマイナス(−)の電源Eに接続されている。
【0017】支持体Pはガイド33及び一対のガイドロ
ーラ34によって、挿入口3から対向電極25を経由し
て熱定着部2まで搬送される。
ーラ34によって、挿入口3から対向電極25を経由し
て熱定着部2まで搬送される。
【0018】熱定着部2の内部には、内部に熱源を備え
たヒートローラ31とプレスローラ32とが接触して設
けられており、支持体Pがこのヒートローラ31とプレ
スローラ32との間を通過できるように構成されてい
る。
たヒートローラ31とプレスローラ32とが接触して設
けられており、支持体Pがこのヒートローラ31とプレ
スローラ32との間を通過できるように構成されてい
る。
【0019】次に、上記のように構成された記録装置に
ついて、その動作を説明する。
ついて、その動作を説明する。
【0020】記録部1内部において、供給ローラ12に
担持されたトナーTが、この供給ローラ12が回転する
ことによって一定のトナーTの層が形成され、そしてブ
ラシローラ11に供給される。このとき、トナーTは供
給ローラ12及びブラシローラ11と接触しつつ摩擦し
て、例えばプラス(+)に帯電する。プラス(+)に帯
電したトナーTは、ブラシローラ11に担持され、アパ
チャー電極20まで供給される。
担持されたトナーTが、この供給ローラ12が回転する
ことによって一定のトナーTの層が形成され、そしてブ
ラシローラ11に供給される。このとき、トナーTは供
給ローラ12及びブラシローラ11と接触しつつ摩擦し
て、例えばプラス(+)に帯電する。プラス(+)に帯
電したトナーTは、ブラシローラ11に担持され、アパ
チャー電極20まで供給される。
【0021】一方、挿入口3より装置内部に挿入された
支持体Pは、ガイド33とガイドローラ34とによって
対向電極25に搬送される。
支持体Pは、ガイド33とガイドローラ34とによって
対向電極25に搬送される。
【0022】そして、この場所で画像信号Sからアパチ
ャー電極20の制御電極層23に画像信号電圧が印加さ
れる。この画像信号電圧に基づいてトナーTの流れが変
調制御される。すなわち、画像信号Sからマイナス
(−)電圧が制御電極層23に印加されるとき、開口部
24の内部においてプラス(+)帯電したトナーTが基
準電極層22から制御電極層23へと向かう電界が発生
し、トナーTは開口部24を通過する。また画像信号S
から電圧が印加されないときは、開口部24内部におい
て電界は発生しないので、トナーTは開口部24を通過
しない。
ャー電極20の制御電極層23に画像信号電圧が印加さ
れる。この画像信号電圧に基づいてトナーTの流れが変
調制御される。すなわち、画像信号Sからマイナス
(−)電圧が制御電極層23に印加されるとき、開口部
24の内部においてプラス(+)帯電したトナーTが基
準電極層22から制御電極層23へと向かう電界が発生
し、トナーTは開口部24を通過する。また画像信号S
から電圧が印加されないときは、開口部24内部におい
て電界は発生しないので、トナーTは開口部24を通過
しない。
【0023】さてここで、アパチャー電極20は、振動
体42が振動することによって、これに追従して振動す
る。そして、鏡像力及びファンデルワールス力でアパチ
ャー電極20に付着している、または、付着しようとす
るほとんどのトナーTが、この励振によって振動加速度
が与えられて、落下する。
体42が振動することによって、これに追従して振動す
る。そして、鏡像力及びファンデルワールス力でアパチ
ャー電極20に付着している、または、付着しようとす
るほとんどのトナーTが、この励振によって振動加速度
が与えられて、落下する。
【0024】ここでアパチャー電極20に発生する振動
について詳細に述べる。励振体43の圧電素子に振動体
42が共振できるような周波数、例えば47キロヘルツ
の振動電圧が印加される。すると、振動体42には47
キロヘルツの進行波が発生する。振動体42に形成され
る振動は、図3に示されるように、100パーセントの
進行波が形成されるのではなく、定在波も混在したゆら
ぎをもった振動である。
について詳細に述べる。励振体43の圧電素子に振動体
42が共振できるような周波数、例えば47キロヘルツ
の振動電圧が印加される。すると、振動体42には47
キロヘルツの進行波が発生する。振動体42に形成され
る振動は、図3に示されるように、100パーセントの
進行波が形成されるのではなく、定在波も混在したゆら
ぎをもった振動である。
【0025】本実施例の場合、振動補正体50を取り付
けられない振動体42には、厚さ3mmのアルミが用い
られているので、基本的に約24mmの波長のゆらぎが
発生する。この波長は、一般に、金属弾性体を伝播する
横波の波長を表わす次式から求められる。
けられない振動体42には、厚さ3mmのアルミが用い
られているので、基本的に約24mmの波長のゆらぎが
発生する。この波長は、一般に、金属弾性体を伝播する
横波の波長を表わす次式から求められる。
【0026】
【数1】
【0027】本実施例においては、上述の振幅のゆらぎ
は、振動補正体50によって抑えられる。すなわち、図
4に示されるように、振動体42の振幅の大きな部分に
対して、その振幅の小さな部分よりも幅広くなるように
してある。この結果、局部的に幅の広い振動補正体の取
り付けられた場所においては、その質量が増加すること
によって、振動の振幅を大きく抑えることができる。従
って、振動体42の振幅のゆらぎ大きさによって、振動
補正体50の幅を変化させて、振動体42に取り付ける
ことによって、振動体42の長手方向の振幅を均一にす
ることができる。
は、振動補正体50によって抑えられる。すなわち、図
4に示されるように、振動体42の振幅の大きな部分に
対して、その振幅の小さな部分よりも幅広くなるように
してある。この結果、局部的に幅の広い振動補正体の取
り付けられた場所においては、その質量が増加すること
によって、振動の振幅を大きく抑えることができる。従
って、振動体42の振幅のゆらぎ大きさによって、振動
補正体50の幅を変化させて、振動体42に取り付ける
ことによって、振動体42の長手方向の振幅を均一にす
ることができる。
【0028】アパチャー電極は、以上のような振幅の均
一化された振動体に取り付けられ、この振動体に追従し
て振動することができるために、スリット41に露出さ
れた全ての開口部付近において、均一に振動する。この
結果、最適均一な振幅で、アパチャー電極20の開口部
24全域にわたってアパチャー電極を振動させることが
できるために、開口部がトナーによって詰まったり、支
持体に付着したトナーが飛散することがなくなって、良
好な記録が達成される。
一化された振動体に取り付けられ、この振動体に追従し
て振動することができるために、スリット41に露出さ
れた全ての開口部付近において、均一に振動する。この
結果、最適均一な振幅で、アパチャー電極20の開口部
24全域にわたってアパチャー電極を振動させることが
できるために、開口部がトナーによって詰まったり、支
持体に付着したトナーが飛散することがなくなって、良
好な記録が達成される。
【0029】対向電極25には電源Eによってマイナス
(−)電圧が印加されている。この電圧によって対向電
極25とアパチャー電極20との間に電界が形成され、
この電界に沿って変調されたトナーTが対向電極25へ
吸引される。そして支持体PにトナーTが塗布される。
(−)電圧が印加されている。この電圧によって対向電
極25とアパチャー電極20との間に電界が形成され、
この電界に沿って変調されたトナーTが対向電極25へ
吸引される。そして支持体PにトナーTが塗布される。
【0030】その後、支持体Pは記録部1から熱定着部
2へと搬送され、支持体P上の画像は熱定着される。
2へと搬送され、支持体P上の画像は熱定着される。
【0031】熱定着部2を通過した支持体Pはガイド3
3を経由して取り出し口4へ搬送され、取り出される。
3を経由して取り出し口4へ搬送され、取り出される。
【0032】以上説明したように本実施例によれば、ア
パチャー電極の開口部がトナーによって詰まることがな
く、しかも、支持体に付着したトナーが飛散することが
なくなって、良好な記録を達成することができる。
パチャー電極の開口部がトナーによって詰まることがな
く、しかも、支持体に付着したトナーが飛散することが
なくなって、良好な記録を達成することができる。
【0033】本発明は、以上詳述した実施例に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種
々の変更を加えることができる。
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種
々の変更を加えることができる。
【0034】例えば、本実施例においては、振動補正体
50をアパチャー電極を接着する前に、振動体に取り付
けるようにしたが、振動体にアパチャー電極を取り付け
た後に、振動補正体をアパチャー電極などに取り付ける
ようにすることもできる。
50をアパチャー電極を接着する前に、振動体に取り付
けるようにしたが、振動体にアパチャー電極を取り付け
た後に、振動補正体をアパチャー電極などに取り付ける
ようにすることもできる。
【0035】また、本実施例においては、振動体42の
振動の大きな部分に、局部的に幅の広い振動補正体を取
り付けるようにしたが、振動体の振幅の大きな部分を局
部的に重くすることによって振幅を抑えるという趣旨を
逸脱しない範囲においては、いろいろな方法がある。例
えば、振幅の大きな部分には、局部的に厚みの大きな振
動補正体を取り付けることも可能である。また、振動補
正体を分割して、振幅の大きな部分にのみ取り付けるよ
うにすることも可能である。
振動の大きな部分に、局部的に幅の広い振動補正体を取
り付けるようにしたが、振動体の振幅の大きな部分を局
部的に重くすることによって振幅を抑えるという趣旨を
逸脱しない範囲においては、いろいろな方法がある。例
えば、振幅の大きな部分には、局部的に厚みの大きな振
動補正体を取り付けることも可能である。また、振動補
正体を分割して、振幅の大きな部分にのみ取り付けるよ
うにすることも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の記録装置は、前記アパチャー電極、あるいは励振
体に、振動の振幅を補正する振動補正体を設けたことに
より、アパチャー電極が開口部の全域にわたって均一な
振幅で励振されることができるために、開口部がトナー
によって詰まったり、あるいは支持体に付着したトナー
が飛散したりして記録を不良にすることがなくなる。こ
の結果、安価で、高品質な記録装置を提供することが可
能となる。
発明の記録装置は、前記アパチャー電極、あるいは励振
体に、振動の振幅を補正する振動補正体を設けたことに
より、アパチャー電極が開口部の全域にわたって均一な
振幅で励振されることができるために、開口部がトナー
によって詰まったり、あるいは支持体に付着したトナー
が飛散したりして記録を不良にすることがなくなる。こ
の結果、安価で、高品質な記録装置を提供することが可
能となる。
【図1】本発明の記録装置を具体化した一実施例の構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】本発明の記録装置に搭載されるアパチャー電極
周辺の斜視図である。
周辺の斜視図である。
【図3】本発明の記録装置に搭載される振動体の上面
図、及びその振動体の長手方向における振幅分布を示す
図である。
図、及びその振動体の長手方向における振幅分布を示す
図である。
【図4】本発明の記録装置に搭載される振動体に振動補
正体が取り付けられた状態を示す上面図である。
正体が取り付けられた状態を示す上面図である。
20 アパチャー電極 24 開口部 42 振動体 50 振動補正体
Claims (1)
- 【請求項1】 開口部を有し、この開口部を通過するト
ナーの流れを変調制御するアパチャー電極と、 そのアパチャー電極を励振する励振体と、 前記アパチャー電極の開口部に帯電したトナーを供給す
るトナー供給手段と、 前記アパチャー電極に対向して、前記トナー供給手段の
反対側に配置された対向電極とから構成される記録装置
に於いて、 前記アパチャー電極、あるいは励振体に、振動の振幅を
補正する振動補正体を設けたことを特徴とする記録装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4229926A JPH0671932A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4229926A JPH0671932A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671932A true JPH0671932A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=16899907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4229926A Pending JPH0671932A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0671932A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000026035A1 (fr) * | 1998-11-04 | 2000-05-11 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Procede et dispositif de formation d'image |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP4229926A patent/JPH0671932A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000026035A1 (fr) * | 1998-11-04 | 2000-05-11 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Procede et dispositif de formation d'image |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5357274A (en) | Image recording apparatus with a vibrating particle controller | |
US5233392A (en) | Image recording apparatus having a particle control electrode | |
JPH0671932A (ja) | 記録装置 | |
JPH0640067A (ja) | 記録装置 | |
JPH06127014A (ja) | 記録装置 | |
JPH0671929A (ja) | 記録装置 | |
JPH04164659A (ja) | トナージェット記録装置 | |
JPH0671928A (ja) | 記録装置 | |
JPH06328766A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH05201059A (ja) | 記録装置 | |
JPH05185639A (ja) | 記録装置 | |
JPH06138757A (ja) | トナー供給装置 | |
JP3134353B2 (ja) | 記録装置 | |
JP3263448B2 (ja) | 記録装置 | |
JPH05305728A (ja) | 記録装置 | |
JPH05286165A (ja) | 記録装置 | |
JPH0615866A (ja) | 記録用電極 | |
JPH05345440A (ja) | 記録用電極 | |
JP3018469B2 (ja) | トナージェット記録装置 | |
JPH06262798A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH05345439A (ja) | 記録用電極 | |
JPH06115146A (ja) | 画像記録装置 | |
JPH06115145A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH05286163A (ja) | 画像記録装置 | |
JPH04286662A (ja) | 静電記録装置 |