JPH05305728A - 記録装置 - Google Patents
記録装置Info
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- JPH05305728A JPH05305728A JP11039992A JP11039992A JPH05305728A JP H05305728 A JPH05305728 A JP H05305728A JP 11039992 A JP11039992 A JP 11039992A JP 11039992 A JP11039992 A JP 11039992A JP H05305728 A JPH05305728 A JP H05305728A
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- insulating layer
- aperture
- toner
- aperture electrode
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アパチャー電極を安定して振動させることに
より、開口部のトナーによる詰まりを抑え、安価で、記
録不能に陥らない高品質な記録装置を提供することを目
的とする。 【構成】 アパチャー電極20は、絶縁層21を弾性体
である電極膜によってほぼサンドイッチされ、絶縁層2
1の露出される部分の最長距離が、絶縁層に励振される
振動の半波長よりも短いために、絶縁層の露出部分の振
動は、節のない振動のモードとなる。この結果、アパチ
ャー電極20に励振される振動が、絶縁層21によっ
て、振幅の乱れが生じることがなくなって、基準電極2
2及び制御電極23に主に伝わるようになる。
より、開口部のトナーによる詰まりを抑え、安価で、記
録不能に陥らない高品質な記録装置を提供することを目
的とする。 【構成】 アパチャー電極20は、絶縁層21を弾性体
である電極膜によってほぼサンドイッチされ、絶縁層2
1の露出される部分の最長距離が、絶縁層に励振される
振動の半波長よりも短いために、絶縁層の露出部分の振
動は、節のない振動のモードとなる。この結果、アパチ
ャー電極20に励振される振動が、絶縁層21によっ
て、振幅の乱れが生じることがなくなって、基準電極2
2及び制御電極23に主に伝わるようになる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開口部を備え、この開
口部を通過する帯電トナーの流れを変調制御する手段を
有する記録装置であって、複写機、プリンター等に適用
される記録装置に関する。
口部を通過する帯電トナーの流れを変調制御する手段を
有する記録装置であって、複写機、プリンター等に適用
される記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の記録装置は、トナー供給
源と、開口部を有するアパチャー電極と、対向電極とか
ら構成される。図4に示されるように、アパチャー電極
70は、ポリイミドなどから構成される絶縁層71を介
して、基準電極72と、多数の制御電極73とから構成
され、基準電極72と、制御電極73とが重なる部分に
開口部74が設けられる。トナー供給源から帯電したト
ナーがアパチャー電極の基準電極側に供給され、このア
パチャー電極によって、トナー流の前記開口部の通過が
変調される。そして、変調されたトナーは、対向電極の
方向へ引き寄せられて、この対向電極に搬送される支持
体に付着し、そして、画像が形成される。この記録装置
は、例えば、米国特許第3689935号の明細書及び
図面に開示されている。
源と、開口部を有するアパチャー電極と、対向電極とか
ら構成される。図4に示されるように、アパチャー電極
70は、ポリイミドなどから構成される絶縁層71を介
して、基準電極72と、多数の制御電極73とから構成
され、基準電極72と、制御電極73とが重なる部分に
開口部74が設けられる。トナー供給源から帯電したト
ナーがアパチャー電極の基準電極側に供給され、このア
パチャー電極によって、トナー流の前記開口部の通過が
変調される。そして、変調されたトナーは、対向電極の
方向へ引き寄せられて、この対向電極に搬送される支持
体に付着し、そして、画像が形成される。この記録装置
は、例えば、米国特許第3689935号の明細書及び
図面に開示されている。
【0003】さて、この記録装置は、アパチャー電極の
開口部がトナーによって穴ずまりを起こすという致命的
な問題点があった。そこで、本出願人は、特願平2−1
96781号の願書に添付した明細書及び図面におい
て、励振手段をアパチャー電極に備え付けることによっ
て、アパチャー電極を振動させて、開口部に詰まったト
ナーをふるい落として記録安定性を飛躍的に向上させた
ものを提案した。
開口部がトナーによって穴ずまりを起こすという致命的
な問題点があった。そこで、本出願人は、特願平2−1
96781号の願書に添付した明細書及び図面におい
て、励振手段をアパチャー電極に備え付けることによっ
て、アパチャー電極を振動させて、開口部に詰まったト
ナーをふるい落として記録安定性を飛躍的に向上させた
ものを提案した。
【0004】図4に示される前記アパチャー電極70の
他に、図5に示されるような、絶縁性のポリイミドフィ
ルム81と、その片側に設けられた8本のスキャン電極
82と、その反対の面に設けられた多数のデータ電極8
3と、前記スキャン電極82とデータ電極83とが交差
した場所に設けられる開口部84とから構成される高解
像度記録可能なマトリックスタイプのアパチャー電極8
0を用いることも可能である。
他に、図5に示されるような、絶縁性のポリイミドフィ
ルム81と、その片側に設けられた8本のスキャン電極
82と、その反対の面に設けられた多数のデータ電極8
3と、前記スキャン電極82とデータ電極83とが交差
した場所に設けられる開口部84とから構成される高解
像度記録可能なマトリックスタイプのアパチャー電極8
0を用いることも可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の記録装置は、励振手段によって、アパチ
ャー電極を効率よく励振することができなかった。これ
は、アパチャー電極の絶縁層として用いられているポリ
イミドなどの樹脂フィルムが、金属に比べ、比較的低い
弾性率の材料であるために、20キロヘルツ以上の高周
波で安定して励振することが困難であったためである。
この結果、アパチャー電極にトナーが付着して、記録が
できなかった。
たような従来の記録装置は、励振手段によって、アパチ
ャー電極を効率よく励振することができなかった。これ
は、アパチャー電極の絶縁層として用いられているポリ
イミドなどの樹脂フィルムが、金属に比べ、比較的低い
弾性率の材料であるために、20キロヘルツ以上の高周
波で安定して励振することが困難であったためである。
この結果、アパチャー電極にトナーが付着して、記録が
できなかった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、アパチャー電極を安定して励振
できるようにすることによって、開口部のトナーによる
詰まりを抑え、安価で、記録不能に陥らない高品質な記
録装置を提供することを目的とする。
になされたものであり、アパチャー電極を安定して励振
できるようにすることによって、開口部のトナーによる
詰まりを抑え、安価で、記録不能に陥らない高品質な記
録装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の記録装置は、少なくとも2つの電極膜のパタ
ーンが絶縁層を介して設けられ、それら2つの電極膜の
重なった部分に開口部を備え、この開口部を通過するト
ナーの流れを変調制御するアパチャー電極と、そのアパ
チャー電極を励振する励振手段と、前記アパチャー電極
の開口部に帯電したトナーを供給するトナー供給手段
と、前記アパチャー電極に対向して、前記トナー供給手
段の反対側に配置され、前記開口部を通過するトナーを
引き寄せる対向電極とを備える記録装置に於いて、前記
アパチャー電極の電極膜を絶縁層よりも弾性率が高い材
料で構成し、更に、前記アパチャー電極の電極膜が形成
されない部分であって、絶縁層の露出した部分の最長距
離を絶縁層に励振される振動の半波長よりも短くしてい
る。
に本発明の記録装置は、少なくとも2つの電極膜のパタ
ーンが絶縁層を介して設けられ、それら2つの電極膜の
重なった部分に開口部を備え、この開口部を通過するト
ナーの流れを変調制御するアパチャー電極と、そのアパ
チャー電極を励振する励振手段と、前記アパチャー電極
の開口部に帯電したトナーを供給するトナー供給手段
と、前記アパチャー電極に対向して、前記トナー供給手
段の反対側に配置され、前記開口部を通過するトナーを
引き寄せる対向電極とを備える記録装置に於いて、前記
アパチャー電極の電極膜を絶縁層よりも弾性率が高い材
料で構成し、更に、前記アパチャー電極の電極膜が形成
されない部分であって、絶縁層の露出した部分の最長距
離を絶縁層に励振される振動の半波長よりも短くしてい
る。
【0008】
【作用】上記の構成を有する本発明の記録装置によれ
ば、アパチャー電極の電極膜はポリイミドなどの樹脂フ
ィルムよりも高い弾性率をもっている物質によって大部
分が構成されるため、励振手段により安定して振動す
る。また、絶縁層は電極膜から露出した部分の最長距離
が絶縁層に励振される振動の半波長よりも短いため、振
動の節がなく、振幅の乱れを生じることがない。
ば、アパチャー電極の電極膜はポリイミドなどの樹脂フ
ィルムよりも高い弾性率をもっている物質によって大部
分が構成されるため、励振手段により安定して振動す
る。また、絶縁層は電極膜から露出した部分の最長距離
が絶縁層に励振される振動の半波長よりも短いため、振
動の節がなく、振幅の乱れを生じることがない。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0010】図1は本発明を適用した記録装置の機械的
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【0011】装置外装5の側部には、挿入口3と取り出
し口4とが設けられており、装置内部には、記録部1と
それに隣接して熱定着部2とが設けられている。挿入口
3から入った支持体Pは記録部1で画像記録された後、
この支持体P上の画像は熱定着部2において支持体P上
に熱定着される。そして、支持体Pはガイド33を経由
して取り出し口4から取り出される。
し口4とが設けられており、装置内部には、記録部1と
それに隣接して熱定着部2とが設けられている。挿入口
3から入った支持体Pは記録部1で画像記録された後、
この支持体P上の画像は熱定着部2において支持体P上
に熱定着される。そして、支持体Pはガイド33を経由
して取り出し口4から取り出される。
【0012】記録部1の内部にはブラシローラ11と、
アパチャー電極20と対向電極25とが設けられてい
る。前記ブラシローラ11の周囲には、ブラシローラ1
1の回転方向の上流に、ブラシローラ11を掻く掻き部
材15と、供給ローラ12とが前記ブラシローラ11に
接触して設けられている。供給ローラ12とブラシロー
ラ11は、トナーケース14によって囲まれた領域にあ
る。また、トナーケース14の内部には、トナーTが貯
蔵されており、更には供給ローラ12に接触して、ここ
に付着したトナーTを均一なトナーTの層にするための
層厚規制部材13が設けられている。ブラシローラ11
は、アースに接続されている。ブラシローラ11の上方
にはアパチャー電極20が配置されている。
アパチャー電極20と対向電極25とが設けられてい
る。前記ブラシローラ11の周囲には、ブラシローラ1
1の回転方向の上流に、ブラシローラ11を掻く掻き部
材15と、供給ローラ12とが前記ブラシローラ11に
接触して設けられている。供給ローラ12とブラシロー
ラ11は、トナーケース14によって囲まれた領域にあ
る。また、トナーケース14の内部には、トナーTが貯
蔵されており、更には供給ローラ12に接触して、ここ
に付着したトナーTを均一なトナーTの層にするための
層厚規制部材13が設けられている。ブラシローラ11
は、アースに接続されている。ブラシローラ11の上方
にはアパチャー電極20が配置されている。
【0013】図2に詳細に示すようにアパチャー電極2
0は、絶縁層21を基準電極22と多数の制御電極23
とにより挟んで形成され、更に、列状に設けられた多数
の開口部24を有する。基準電極22は、絶縁層21の
ブラシローラ11側の全面に設けられ、各制御電極23
は、絶縁層21の上面において開口部24の周りに配置
される。絶縁層21は、厚さ25μmの高分子樹脂フィ
ルム、例えばポリイミドによって構成されている。ま
た、基準電極22及び制御電極23は、薄膜形成法、例
えばスパッタリング法で形成された厚さ1μm程度のポ
リイミドよりも弾性率の高い物質(以後弾性体と表現す
る)である金属膜、例えば銅によって構成されている。
開口部24は、穴径80μmの貫通穴であり、ピッチ
0.25ミリで1列に配列されている。基準電極22は
アースに、各制御電極23は画像信号Sにそれぞれ接続
されている。
0は、絶縁層21を基準電極22と多数の制御電極23
とにより挟んで形成され、更に、列状に設けられた多数
の開口部24を有する。基準電極22は、絶縁層21の
ブラシローラ11側の全面に設けられ、各制御電極23
は、絶縁層21の上面において開口部24の周りに配置
される。絶縁層21は、厚さ25μmの高分子樹脂フィ
ルム、例えばポリイミドによって構成されている。ま
た、基準電極22及び制御電極23は、薄膜形成法、例
えばスパッタリング法で形成された厚さ1μm程度のポ
リイミドよりも弾性率の高い物質(以後弾性体と表現す
る)である金属膜、例えば銅によって構成されている。
開口部24は、穴径80μmの貫通穴であり、ピッチ
0.25ミリで1列に配列されている。基準電極22は
アースに、各制御電極23は画像信号Sにそれぞれ接続
されている。
【0014】このアパチャー電極20は、露出穴41を
備えた弾性体からなる振動体42に接着されている。露
出穴41は、アパチャー電極20の開口部24が露出さ
れ、トナーの供給ができるような位置に設けられるよう
に構成されている。この振動体42が、励振されること
によって、この振動体42に接着されたアパチャー電極
20が励振されることとなる。ここで、アパチャー電極
20の絶縁層21に形成される基準電極22及び制御電
極23の銅などの弾性体からなる電極膜は、弾性率が、
ポリイミドなどの樹脂フィルムに比べて、はるかに高い
弾性率をもっているために、波長の長い振動が励振され
ることができる。すなわち、電極膜には、絶縁層21に
比べて、より広い領域にわたって、振幅のむらの少ない
安定な振動が形成されることが可能である。この理由に
よって、アパチャー電極の電極膜は、特に前記振動体4
2の露出穴41に位置する部分に於て、極力広い面積
に、すなわち、前記アパチャー電極の電極膜の形成され
ずに絶縁層の露出した部分の最長距離が、絶縁層に励振
される振動の半波長よりも短くなるように形成されるよ
うにする。
備えた弾性体からなる振動体42に接着されている。露
出穴41は、アパチャー電極20の開口部24が露出さ
れ、トナーの供給ができるような位置に設けられるよう
に構成されている。この振動体42が、励振されること
によって、この振動体42に接着されたアパチャー電極
20が励振されることとなる。ここで、アパチャー電極
20の絶縁層21に形成される基準電極22及び制御電
極23の銅などの弾性体からなる電極膜は、弾性率が、
ポリイミドなどの樹脂フィルムに比べて、はるかに高い
弾性率をもっているために、波長の長い振動が励振され
ることができる。すなわち、電極膜には、絶縁層21に
比べて、より広い領域にわたって、振幅のむらの少ない
安定な振動が形成されることが可能である。この理由に
よって、アパチャー電極の電極膜は、特に前記振動体4
2の露出穴41に位置する部分に於て、極力広い面積
に、すなわち、前記アパチャー電極の電極膜の形成され
ずに絶縁層の露出した部分の最長距離が、絶縁層に励振
される振動の半波長よりも短くなるように形成されるよ
うにする。
【0015】本実施例の場合、基準電極22は、絶縁層
21の片側の面の全面に設けられている。そして、反対
側に、制御電極23は、極力大きな面積で形成されてい
る。例えば、各制御電極23は、幅0.2ミリの電極膜
で、開口部24と同じピッチで、すなわちピッチ0.2
5ミリで、1列に配列されている。従って、制御電極2
3の間隔は、0.05ミリあって、150ボルトの電位
差まで、絶縁破壊を起こさない構造とする。
21の片側の面の全面に設けられている。そして、反対
側に、制御電極23は、極力大きな面積で形成されてい
る。例えば、各制御電極23は、幅0.2ミリの電極膜
で、開口部24と同じピッチで、すなわちピッチ0.2
5ミリで、1列に配列されている。従って、制御電極2
3の間隔は、0.05ミリあって、150ボルトの電位
差まで、絶縁破壊を起こさない構造とする。
【0016】すなわち、このアパチャー電極20は、絶
縁層21を弾性体である電極膜によってほぼサンドイッ
チされ、絶縁層21の露出される部分の最長距離が、絶
縁層に励振される振動の半波長よりも短くされるため
に、絶縁層の露出部分の振動は、節のない振動のモード
となる。この結果、アパチャー電極20に励振される振
動が、絶縁層21によって、振幅の乱れが生じることが
なくなって、基準電極22及び制御電極23に主に伝わ
るようになる。
縁層21を弾性体である電極膜によってほぼサンドイッ
チされ、絶縁層21の露出される部分の最長距離が、絶
縁層に励振される振動の半波長よりも短くされるため
に、絶縁層の露出部分の振動は、節のない振動のモード
となる。この結果、アパチャー電極20に励振される振
動が、絶縁層21によって、振幅の乱れが生じることが
なくなって、基準電極22及び制御電極23に主に伝わ
るようになる。
【0017】アパチャー電極20の1ミリ上方には対向
電極25が配置されている。この対向電極25とこのア
パチャー電極20との間のスペースに支持体Pが通過す
る。対向電極25は、例えばマイナス(−)1000ボ
ルトのの電源Eに接続されている。
電極25が配置されている。この対向電極25とこのア
パチャー電極20との間のスペースに支持体Pが通過す
る。対向電極25は、例えばマイナス(−)1000ボ
ルトのの電源Eに接続されている。
【0018】支持体Pはガイド33及び一対のガイドロ
ーラ34によって、挿入口3から対向電極25を経由し
て熱定着部2まで搬送される。
ーラ34によって、挿入口3から対向電極25を経由し
て熱定着部2まで搬送される。
【0019】熱定着部2の内部には、内部に熱源を備え
たヒートローラ31とプレスローラ32とが接触して設
けられており、支持体Pがこのヒートローラ31とプレ
スローラ32との間を通過できるように構成されてい
る。
たヒートローラ31とプレスローラ32とが接触して設
けられており、支持体Pがこのヒートローラ31とプレ
スローラ32との間を通過できるように構成されてい
る。
【0020】次に、上記のように構成された記録装置に
ついて、その動作を説明する。
ついて、その動作を説明する。
【0021】記録部1内部において、供給ローラ12に
担持されたトナーTは、この供給ローラ12が回転する
ことによって一定のトナーTの層を形成し、そしてブラ
シローラ11に供給される。このとき、トナーTは供給
ローラ12及びブラシローラ11と接触しつつ摩擦し
て、例えばプラス(+)に帯電する。プラス(+)に帯
電したトナーTは、ブラシローラ11に担持され、アパ
チャー電極20まで供給される。
担持されたトナーTは、この供給ローラ12が回転する
ことによって一定のトナーTの層を形成し、そしてブラ
シローラ11に供給される。このとき、トナーTは供給
ローラ12及びブラシローラ11と接触しつつ摩擦し
て、例えばプラス(+)に帯電する。プラス(+)に帯
電したトナーTは、ブラシローラ11に担持され、アパ
チャー電極20まで供給される。
【0022】一方、挿入口3より装置内部に挿入された
支持体Pは、ガイド33とガイドローラ34とによって
対向電極25に搬送される。
支持体Pは、ガイド33とガイドローラ34とによって
対向電極25に搬送される。
【0023】そして、この場所で画像信号Sからアパチ
ャー電極20の制御電極23に画像信号電圧が印加され
る。この画像信号電圧に基づいてトナーTの流れが変調
制御される。すなわち、画像信号Sからマイナス(−)
75ボルトが制御電極23に印加されるとき、開口部2
4の内部においてプラス(+)帯電したトナーTが基準
電極22から制御電極23へと向かう電界が発生し、ト
ナーTは開口部24を通過する。また画像信号Sから制
御電極23に、0もしくは、プラス75ボルトの電圧が
印加されると、開口部24内部においてプラス帯電トナ
ーが通過できるような電界が存在しなくなるので、プラ
ス帯電したトナーTは開口部24を通過しない。
ャー電極20の制御電極23に画像信号電圧が印加され
る。この画像信号電圧に基づいてトナーTの流れが変調
制御される。すなわち、画像信号Sからマイナス(−)
75ボルトが制御電極23に印加されるとき、開口部2
4の内部においてプラス(+)帯電したトナーTが基準
電極22から制御電極23へと向かう電界が発生し、ト
ナーTは開口部24を通過する。また画像信号Sから制
御電極23に、0もしくは、プラス75ボルトの電圧が
印加されると、開口部24内部においてプラス帯電トナ
ーが通過できるような電界が存在しなくなるので、プラ
ス帯電したトナーTは開口部24を通過しない。
【0024】さてここで、アパチャー電極20は、振動
体42が振動することによって、これに追従して振動す
る。そして、鏡像力及びファンデルワールス力でアパチ
ャー電極20に付着している、または、付着しようとす
るほとんどのトナーTが、この励振によって振動加速度
が与えられて、落下する。
体42が振動することによって、これに追従して振動す
る。そして、鏡像力及びファンデルワールス力でアパチ
ャー電極20に付着している、または、付着しようとす
るほとんどのトナーTが、この励振によって振動加速度
が与えられて、落下する。
【0025】ここでアパチャー電極20に発生する振動
について詳細に述べる。振動体42には40キロヘルツ
の均一な進行波が励振される。この振動体42の励振方
法は、特願平3−241506号の出願等に詳細に記載
してあるため、ここでは説明を省略する。そして、この
振動体42の振動が、接着されたアパチャー電極20に
伝わることによって、アパチャー電極20が振動する。
ここで、図4や、図5に示される従来のアパチャー電極
70、80には、振動体42の振動がうまく伝わらなか
った。すなわち、アパチャー電極の構成部材が、絶縁層
21に用いられるポリイミドが、柔らかい物質であるた
めに、アパチャー電極に励振される振動が、露出穴41
に於て、乱れを生じるためである。
について詳細に述べる。振動体42には40キロヘルツ
の均一な進行波が励振される。この振動体42の励振方
法は、特願平3−241506号の出願等に詳細に記載
してあるため、ここでは説明を省略する。そして、この
振動体42の振動が、接着されたアパチャー電極20に
伝わることによって、アパチャー電極20が振動する。
ここで、図4や、図5に示される従来のアパチャー電極
70、80には、振動体42の振動がうまく伝わらなか
った。すなわち、アパチャー電極の構成部材が、絶縁層
21に用いられるポリイミドが、柔らかい物質であるた
めに、アパチャー電極に励振される振動が、露出穴41
に於て、乱れを生じるためである。
【0026】ここで、この振動の乱れについて、詳細に
説明する。一般に、弾性体を伝播する横並の波長を表わ
す式、
説明する。一般に、弾性体を伝播する横並の波長を表わ
す式、
【0027】
【数1】
【0028】によれば、25μmのポリイミドにできる
40キロヘルツの振動の半波長は、0.68ミリであ
る。従って、絶縁層であるポリイミドの露出される部分
の最長長さが、0.68ミリよりも大きい場合、この絶
縁層の露出部では、振動の節が現われて、周辺部での振
幅の乱れが生じる。一方、本発明では、この絶縁層の露
出部の最長長さが、0.68ミリよりも小さいとしてい
るために、この絶縁層の露出部では、振動の節が現われ
なくなり、同じ大きさの振幅で、周辺部が振動する。従
って、絶縁層部分での振動の乱れが生じなくなるわけで
ある。
40キロヘルツの振動の半波長は、0.68ミリであ
る。従って、絶縁層であるポリイミドの露出される部分
の最長長さが、0.68ミリよりも大きい場合、この絶
縁層の露出部では、振動の節が現われて、周辺部での振
幅の乱れが生じる。一方、本発明では、この絶縁層の露
出部の最長長さが、0.68ミリよりも小さいとしてい
るために、この絶縁層の露出部では、振動の節が現われ
なくなり、同じ大きさの振幅で、周辺部が振動する。従
って、絶縁層部分での振動の乱れが生じなくなるわけで
ある。
【0029】上記の作用によって、アパチャー電極の振
動に対して、絶縁層の振動が無視できるものとなるため
に、アパチャー電極20が、安定に励振されることとな
る。
動に対して、絶縁層の振動が無視できるものとなるため
に、アパチャー電極20が、安定に励振されることとな
る。
【0030】対向電極25には電源Eによってマイナス
(−)1000ボルトが印加されている。この電圧印加
によって対向電極25とアパチャー電極20との間には
電界が形成され、この電界に沿って変調されたトナーT
が対向電極25へ吸引される。そして、支持体Pにトナ
ーTが塗布される。
(−)1000ボルトが印加されている。この電圧印加
によって対向電極25とアパチャー電極20との間には
電界が形成され、この電界に沿って変調されたトナーT
が対向電極25へ吸引される。そして、支持体Pにトナ
ーTが塗布される。
【0031】その後、支持体Pは記録部1から熱定着部
2へと搬送され、支持体P上の画像は熱定着される。熱
定着部2を通過した支持体Pはガイド33を経由して取
り出し口4へ搬送され、取り出される。
2へと搬送され、支持体P上の画像は熱定着される。熱
定着部2を通過した支持体Pはガイド33を経由して取
り出し口4へ搬送され、取り出される。
【0032】以上説明したことから明かなように本実施
例によれば、アパチャー電極を効率よく励振できるよう
になるため、アパチャー電極の振動が安定になる。従っ
て、アパチャー電極の開口部のトナーによる詰まりが、
抑えられることとなる。
例によれば、アパチャー電極を効率よく励振できるよう
になるため、アパチャー電極の振動が安定になる。従っ
て、アパチャー電極の開口部のトナーによる詰まりが、
抑えられることとなる。
【0033】本発明は、以上詳述した実施例に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種
々の変更を加えることができる。
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種
々の変更を加えることができる。
【0034】本実施例では、電極膜を銅で形成すること
を特徴としたが、電極膜は、ポリイミドよりも弾性率の
高い材料であれば何でもよく、アルミ、金、銀、ニッケ
ル、モリブデン等のほとんどの金属材料が適用され得
る。
を特徴としたが、電極膜は、ポリイミドよりも弾性率の
高い材料であれば何でもよく、アルミ、金、銀、ニッケ
ル、モリブデン等のほとんどの金属材料が適用され得
る。
【0035】例えば、本実施例ではアパチャー電極の電
極膜を、極力大きな面積で形成させることを特徴ずけた
が、電極膜の厚みを厚くすることによって、更に、振動
を伝わり易くすることも可能である。
極膜を、極力大きな面積で形成させることを特徴ずけた
が、電極膜の厚みを厚くすることによって、更に、振動
を伝わり易くすることも可能である。
【0036】また、あえて述べるまでもないものの、例
えば、図3に示されるように、大きな解像度が要求され
る場合、マトリックス構造をしたアパチャー電極50が
用いられる。このアパチャー電極50は、8本のスキャ
ン電極52と、多数のデータ電極53とが、ポリイミド
からなる絶縁層51を挟んで設けられ、前記データ電極
53とスキャン電極52との交差した部分に、開口部5
4が設けられる。このアパチャー電極50は、図5に示
される従来のマトリックスタイプのアパチャー電極80
に比べて、データ電極53を広く形成したことを特徴と
する。この構成によれば、弾性体からなる電極膜は振動
体42により励振され、その結果アパチャー電極50は
効率よくが励振される。
えば、図3に示されるように、大きな解像度が要求され
る場合、マトリックス構造をしたアパチャー電極50が
用いられる。このアパチャー電極50は、8本のスキャ
ン電極52と、多数のデータ電極53とが、ポリイミド
からなる絶縁層51を挟んで設けられ、前記データ電極
53とスキャン電極52との交差した部分に、開口部5
4が設けられる。このアパチャー電極50は、図5に示
される従来のマトリックスタイプのアパチャー電極80
に比べて、データ電極53を広く形成したことを特徴と
する。この構成によれば、弾性体からなる電極膜は振動
体42により励振され、その結果アパチャー電極50は
効率よくが励振される。
【0037】また、本実施例では、制御電極や、データ
電極の形成される面積を広く取ることによって、アパチ
ャー電極に振動が伝わり易くしたが、電圧を印加する電
極膜としての役割を果たさない場所に、振動伝播を促進
するための弾性体の電極膜を形成しておくことも可能で
ある。この場合、リソグラフィーによって、制御電極な
どを形成するときに、振動伝播を促進する電極膜を同時
に形成することができる。
電極の形成される面積を広く取ることによって、アパチ
ャー電極に振動が伝わり易くしたが、電圧を印加する電
極膜としての役割を果たさない場所に、振動伝播を促進
するための弾性体の電極膜を形成しておくことも可能で
ある。この場合、リソグラフィーによって、制御電極な
どを形成するときに、振動伝播を促進する電極膜を同時
に形成することができる。
【0038】更に、電極膜のピッチ間に、絶縁性の弾性
体、例えば、セラミックス材料などを形成すれば更に効
果がある。
体、例えば、セラミックス材料などを形成すれば更に効
果がある。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したことから明かなように、本
発明の記録装置は、アパチャー電極の電極膜を絶縁層よ
りも弾性率が高い材料で構成し、更に、アパチャー電極
の電極膜が形成されない部分であって、絶縁層の露出し
た部分の最長距離を絶縁層に励振される振動の半波長よ
りも短くしたことにより、アパチャー電極は振幅の乱れ
を生じることなく、安定して振動することができる。従
って、アパチャー電極の開口部のトナーによる詰まりを
十分に抑えることができる。
発明の記録装置は、アパチャー電極の電極膜を絶縁層よ
りも弾性率が高い材料で構成し、更に、アパチャー電極
の電極膜が形成されない部分であって、絶縁層の露出し
た部分の最長距離を絶縁層に励振される振動の半波長よ
りも短くしたことにより、アパチャー電極は振幅の乱れ
を生じることなく、安定して振動することができる。従
って、アパチャー電極の開口部のトナーによる詰まりを
十分に抑えることができる。
【図1】本発明を実施した記録装置の構成を示す断面図
である。
である。
【図2】本発明の記録装置に搭載されるアパチャー電極
の斜視図である。
の斜視図である。
【図3】本発明の記録装置に搭載されるアパチャー電極
の変形例を示す斜視図である。
の変形例を示す斜視図である。
【図4】従来の記録装置に搭載されるアパチャー電極を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図5】従来の記録装置に搭載される他のアパチャー電
極を示す斜視図である。
極を示す斜視図である。
12 供給ローラ 20 アパチャー電極 21 絶縁層 22 基準電極 23 制御電極 24 開口部 42 振動体 T トナー
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも2つの電極膜のパターンが絶
縁層を介して設けられ、それら2つの電極膜の重なった
部分に開口部を備え、この開口部を通過するトナーの流
れを変調制御するアパチャー電極と、 そのアパチャー電極を励振する励振手段と、 前記アパチャー電極の開口部に帯電したトナーを供給す
るトナー供給手段と、 前記アパチャー電極に対向して、前記トナー供給手段の
反対側に配置され、前記開口部を通過するトナーを引き
寄せる対向電極とを備える記録装置に於いて、 前記アパチャー電極の電極膜を絶縁層よりも弾性率が高
い材料で構成し、更に、前記アパチャー電極の電極膜が
形成されない部分であって、絶縁層の露出した部分の最
長距離を絶縁層に励振される振動の半波長よりも短くし
たことを特徴とする記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11039992A JPH05305728A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11039992A JPH05305728A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05305728A true JPH05305728A (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=14534824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11039992A Pending JPH05305728A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05305728A (ja) |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP11039992A patent/JPH05305728A/ja active Pending
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