JPH0671913U - 締結具の取付構造 - Google Patents

締結具の取付構造

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JPH0671913U
JPH0671913U JP8179792U JP8179792U JPH0671913U JP H0671913 U JPH0671913 U JP H0671913U JP 8179792 U JP8179792 U JP 8179792U JP 8179792 U JP8179792 U JP 8179792U JP H0671913 U JPH0671913 U JP H0671913U
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昭二 室田
晴孝 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボルトまたはナットの空回りを確実に防止し
た締結具の取付構造を提供する。 【構成】 収容ボックス10の側壁11を、ブラケット
30の連結部31により連結される一対の規制部32に
より挾持するとともに、ボルト1の軸部3を取付部33
の挿通孔34に挿通し、ボルト1の軸部3にナットを螺
合する。 【効果】 自動車用部品の組付作業性が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は締結具の取付構造に関するものであり、特に、コーナバンパ等の自動 車用部品の組付に使用される締結具の被収容部としてのボルトの頭部またはナッ トを収容ボックス内に取付ける締結具の取付構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の締結具の取付構造として、図7及び図8に示す技術を挙げるこ とができる。
【0003】 図7は従来の締結具の取付構造を示す斜視図である。また、図8は別の従来の 締結具の取付構造を示す斜視図である。
【0004】 図7において、収容ボックス10は、アクリロニトリルブタジエンスチレン共 重合体(ABS)、アクリロニトリルエチレンプロピレンターポリマースチレン (AES)またはポリプロピレン(PP)等の所定材料からなり、コーナバンパ 等の自動車用部品Pの所定位置に一体的に配設される。前記収容ボックス10は 、自動車用部品Pに下端を固着して立設される一対の側壁11と、両側壁11の 後端を接続する後壁(図示略)と、側壁11及び後壁の上端を接続する上壁12 により、前端を開放して挿入口13とする所定寸法の四角箱状に形成される。前 記側壁11及び後壁により締結具の被収容部としてのボルト1の頭部2の周面を 係止して周方向への回動を規制する係止部が、前記上壁12により前記ボルト1 の頭部2の軸方向への離脱を規制する支持部が構成され、それらの内部に収容空 間Sが形成される。収容ボックス10の上壁12には、その前端から略中央まで 延びるスライド孔14が穿設される。そして、図に示すように、例えば、ボルト 1の頭部2を収容ボックス10の挿入口13から内部に挿入するとともに、軸部 3をスライド孔14に挿入してスライド孔14の後端に当接させることにより、 ボルト1の頭部2が収容ボックス10内に収容される。これにより、ボルト1の 軸部3の先端からナット(図示略)を螺合する締付時に、ナットからボルト1に 回転力が伝達された場合でも、ボルト1の頭部2の周面が収容ボックス10の両 側壁11及び後壁の内面に係止され、ボルト1の空回りが防止される。
【0005】 図8において、収容ボックス20は、上記した構成の収容ボックス10と同様 、所定材料からなり、一対の側壁21、後壁(図示略)及び上壁22により前端 を開放する四角箱状に形成され、更に、上壁22と自動車用部品Pとの間に位置 する底壁23を両側壁21間に掛渡して形成して、上壁22と底壁23間に挿入 口24を設けている。前記側壁21及び後壁により締結具の被収容部としてのナ ット5の周面を係止して周方向への回動を規制する係止部が、前記上壁22及び 底壁23により前記ナット5の軸方向への離脱を規制する支持部が構成され、そ れらの内部に収容空間Sが形成される。また、収容ボックス20の上壁22には 、その前端から略中央に延びるスライド孔25が穿設されるとともに、底壁23 にも前記スライド孔25と対向する同様のスライド孔26が穿設される。そして 、図に示すように、例えば、ナット5を収容ボックス20の挿入口24から挿入 することにより、ナット5が収容空間S内に収容される。また、前記ナット5と 螺合するボルト(図示略)の軸部は、上方から上壁22のスライド孔25に挿入 されて、収容ボックス20内のナット5に螺合され、ナット5から下方に突出す るボルトの軸部の先端部が、底壁23のスライド孔26に挿通されるよう構成さ れる。これにより、ナット5にボルトの軸部を螺合する締付時に、ボルトからナ ット5に回転力が伝達された場合でも、ナット5の周面が収容ボックス20の両 側壁21及び後壁の内面に係止され、ナット5の空回りが防止される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来の締結具の取付構造は、上記のように収容ボックス10,20の前端を開 放してボルト1の頭部2またはナット5を挿入するための挿入口13,24を設 けているため、収容ボックス10,20が合成樹脂、特に軟質の合成樹脂により 形成される場合、図示しないナットまたはボルトの締付時に、回転力が伝達され たボルト1の頭部2またはナット5の周面により、収容ボックス10,20の側 壁11,21が外方に押圧され、スライド孔14,25,26を介して挿入口1 3,24が口開きすることがある。この場合、収容ボックス10,20の側壁1 1,21の内面によるボルト1の頭部2またはナット5の係止が解除され、ボル ト1またはナット5が空回りして、自動車用部品Pの組付に支障を来たす可能性 がある。この場合において、収容ボックス10,20にリブ等を設けて収容ボッ クス10,20自体の剛性を増大することが考えられるが、かかる構成によれば 、収容ボックス10,20に設けたリブの存在によるヒケの発生等、新たな留意 を必要とする。
【0007】 そこで、本考案は、ボルトまたはナットの空回りを確実に防止した締結具の取 付構造の提供を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案にかかる締結具の取付構造は、自動車用部品に一端を固着して立設され 、ボルトの頭部またはナットのいずれかの周面を係止して周方向への回動を規制 する係止部と、前記係止部の他端に設けられ、前記ボルトの頭部または前記ナッ トの軸方向への離脱を規制する支持部により、内部に収容空間を有する箱状に形 成されるとともに、前記係止部の一部を開放して前記ボルトまたは前記ナットを 前記収容空間に挿入可能な挿入口を設け、かつ、前記支持部の前記挿入口側の一 端略中央から他端へと、前記挿入口に連続するよう、前記ボルトの軸部または前 記ナットに螺合されるボルトの軸部を挿通可能なスライド孔を延設した収容ボッ クスについて、前記収容ボックスの前記スライド孔の幅方向両側を連結するよう 前記ボルトの頭部または前記ナットのいずれかに一体的に設けられたブラケット を前記収容ボックスに着脱可能に取付け、前記スライド孔の幅の増大を規制する ものである。
【0009】
【作用】
本考案においては、収容ボックスの挿入口から収容空間内にボルトの頭部また はナットを挿入する一方、収容ボックスにブラケットを取付けることにより、収 容ボックスのスライド孔の幅の増大が規制されるため、スライド孔に連続する挿 入口もその幅の増大を規制される。よって、ボルトの軸部にナットを螺合し、ま たはナットにボルトの軸部を螺合する締付時に、ボルトの頭部またはナットの周 面から収容ボックスの係止部に回転力が伝達され、係止部がスライド孔及び挿入 口を介して口開きする方向に押圧された場合でも、係止部間の幅が拡がり挿入口 が口開きするようなことはない。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を説明する。
【0011】 図1は本考案の第一実施例の締結具の取付構造の斜視図、図2は本考案の第一 実施例の締結具の取付構造の断面図である。なお、図中、従来例と同一符号及び 同一記号は、従来例の構成部分と同一または相当部分を示すものであるから、こ こでは、重複する説明を省略する。
【0012】 図において、第一実施例の収容ボックス10は図7の収容ボックス10と同様 の構成であり、締結具の被収容部として、ボルト1の頭部2を挿入口13から挿 入して収容空間S内に収容するものである。収容ボックス10の挿入口13の口 開きを防止するブラケット30は、長板状をなす連結部31の左右両端に、一対 の板状の規制部32を後方(図2中上方)に延びるよう一体形成している。また 、連結部31の上端には、四角板状の取付部33が後方に延びるよう一体形成さ れ、取付部33には、収容ボックス10の収容空間Sに配置されるボルト1の軸 部3に対応する位置に、ボルト1の軸部3を挿通する挿通孔34が穿設されてい る。前記ブラケット30の連結部31は、収容ボックス10の両側壁11間を掛 渡す長さで、かつ、収容ボックス10の挿入口13と略同一高さに形成され、ま た、取付部33はボルト1の頭部2より若干大きい寸法に形成される。そして、 ブラケット30は、図1中二点鎖線及び図2に示すように、ボルト1の軸部3を 取付部33の挿通孔34に下方から挿通した状態で、取付部33を収容ボックス 10の挿入口13から収容空間S内に挿入して、両規制部32により収容ボック ス10の側壁11の前端部外側面を挾持するようになっている。なお、前記ブラ ケット30は、金属または合成樹脂等の所定材料により形成される。
【0013】 次に、上記のように構成された第一実施例の締結具の取付構造の使用方法を説 明する。
【0014】 コーナバンパ等の自動車用部品Pを車体に取付けるには、まず、ボルト1の軸 部3をブラケット30の取付部33の挿通孔34に下方から挿通して、図1に実 線で示すように、ボルト1及びブラケット30を一体化する。そして、ボルト1 の頭部2及びブラケット30の取付部33を収容ボックス10の挿入口13から 収容空間S内に挿入するとともに、ボルト1の軸部3をスライド孔14に挿通し て後方へ移動させることにより、ボルト1が収容ボックス10内に配置されると ともに、ブラケット30の両規制部32が収容ボックス10の両側壁11を挾持 する。その後、自動車用部品Pを車体の所定位置に配置して、収容ボックス10 に取付けられたボルト1の軸部3にナットを螺合して締付けることにより、自動 車用部品Pを車体に取付けることができる。このとき、連結部31により連結さ れた一対の規制部32が収容ボックス10の側壁11を外側から支持して、外方 への移動を規制するため、ナットの締付時にボルト1の頭部2が収容ボックス1 0の側壁11の内面に当接して側壁11を外方に押圧し、挿入口13を口開きし ようとした場合でも、挿入口13が口開きすることはない。また、ボルト1を予 めブラケット30に取付けて一体化した状態で、ボルト1及びブラケット30を 収容ボックス10に取付けるため、それらの組付作業も簡単で作業効率を低下す ることはない。
【0015】 次に、本考案による別の実施例を以下に説明する。なお、各実施例においては 上記第一実施例との相違点のみを説明し、上記第一実施例と同一の構成について は図面に同一符号を付してその説明を省略する。
【0016】 図3は本考案の第二実施例の締結具の取付構造の斜視図、図4は本考案の第二 実施例の締結具の取付構造の断面図である。
【0017】 図において、第二実施例の収容ボックス20は図8の収容ボックス20と同様 の構成であり、締結具の被収容部として、ナット5を挿入口24から挿入して収 容空間S内に収容するものである。一方、ブラケット40は、第一実施例のブラ ケット30とほぼ同様の構成であり、連結部41の左右両端に規制部42を、上 端に取付部43を一体形成するものであるが、前記規制部42の構成において第 一実施例と異なる。即ち、各規制部42は連結部41より前方(図4中下方)に 配置され、かつ、後方に開口する略コ字板状に形成され、収容ボックス20の各 側壁21の前端部に密嵌される。なお、前記取付部43の挿通孔44は、第二実 施例では、ナット5の螺子孔6と整合するようになっている。そして、図4に示 すように、ブラケット40は、ナット5の螺子孔6を取付部43の挿通孔44と 整合した状態で、取付部43を収容ボックス20の挿入口24から収容空間S内 に挿入して、両規制部42により収容ボックス20の側壁21の前端部を挾持す るようになっている。
【0018】 上記のように構成された第二実施例の締結具の取付構造を使用して自動車用部 品Pを車体に取付けるには、まず、ナット5を収容ボックス20の挿入口24か ら収容空間S内に挿入配置するとともに、ブラケット40の取付部43を収容ボ ックス20の挿入口24から収容空間S内のナット5の上面と上壁22との間に 介装して収容空間Sに挿入する。そして、ナット5の螺子孔6とブラケット40 の挿通孔44を整合させるとともに、ブラケット40の規制部42を収容ボック ス20の側壁21に密嵌させて両側壁21を挾持する。その後、自動車用部品P を車体の所定位置に配置して、収容ボックス20内に配置されたナット5にボル ト7の軸部8を螺合して締付けることにより、自動車用部品Pを車体に取付ける ことができる。このとき、連結部41により連結された一対の規制部42が収容 ボックス20の側壁21を外側から支持して、外方への移動を規制するため、ボ ルト7の締付時にナット5が収容ボックス20の側壁21の内面に当接して側壁 21を外方に押圧し、挿入口24を口開きしようとした場合でも、挿入口24が 口開きすることはない。
【0019】 図5は本考案の第三実施例の締結具の取付構造の斜視図、図6は本考案の第三 実施例の締結具の取付構造の正面図である。
【0020】 図において、第三実施例の収容ボックス20は、図8の収容ボックス20の上 壁22に、スライド孔25の左右の側縁からそれぞれ垂下する一対のフランジ2 7を一体形成したもので、その他の構成は図8の収容ボックス20と同様であり 、ナット5を挿入口24から挿入して収容空間S内に収容するものである。一方 、ブラケット50は、ナット5より大きい四角板状の連結部51の左右両端に、 上方に延びる一対の板状の規制部52を一体形成するとともに、規制部52の上 端に外方に延びる板状の当接部53を一体形成している。図6に示すように、ブ ラケット50の連結部51は、収容ボックス20の両フランジ27の間と略同一 寸法に形成され、また、規制部52及び当接部53は、収容ボックス20のフラ ンジ27及びフランジ27の左右の上壁22に密接する寸法に形成される。なお 、ブラケット50の連結部51には、ナット5の螺子孔6に整合する挿通孔54 が穿設されている。即ち、第三実施例の連結部51は第一及び第二実施例の取付 部33,43と同様の取付部として兼用される。そして、ブラケット50は、全 体を収容ボックス20の収容空間S内に収容され、両規制部52の内側面を収容 ボックス20のフランジ27の外側面にそれぞれ当接され、両規制部52により 両フランジ27を挾持可能となっている。
【0021】 上記のように構成された第三実施例の締結具の取付構造を使用して自動車用部 品Pを車体に取付けるには、まず、ナット5を収容ボックス20の挿入口24か ら収容空間S内に挿入配置するとともに、ブラケット50の連結部51を収容ボ ックス20の挿入口24から収容空間S内のナット5の上面とフランジ27の下 端との間に介装して収容空間Sに挿入する。そして、ナット5の螺子孔6とブラ ケット50の挿通孔54を整合させるとともに、ブラケット50の規制部52を 収容ボックス20のフランジ27に密接させて両フランジ27を挾持するととも に、当接部53をフランジ27の左右の上壁22に密接させる。その後、自動車 用部品Pを車体の所定位置に配置して、収容ボックス20内に配置されたナット 5にボルト7の軸部8を螺合して締付けることにより、自動車用部品Pを車体に 取付けることができる。このとき、連結部51により連結された一対の規制部5 2が、収容ボックス20のスライド孔25周縁から垂下するフランジ27を外側 から支持して、外方への移動を規制するため、ボルト7の締付時にナット5が収 容ボックス20の側壁21の内面に当接して側壁21を外方に押圧し、スライド 孔25を介して挿入口24を口開きしようとした場合でも、挿入口24が口開き することはない。
【0022】 このように、上記第一乃至第三実施例の締結具の取付構造は、ボルト1の頭部 2またはナット5を収容する収容ボックス10,20の挿入口13,24の口開 きを規制するブラケット30,40,50を具備し、収容ボックス10,20の 一対の側壁11,21または一対のフランジ27を、前記ブラケット30,40 ,50の連結部31,41,51により連結される一対の規制部32,42,5 2により挾持するとともに、ボルト1の軸部3を取付部33,43または連結部 51の挿通孔34,44,54に挿通し、或いは、ナット5の螺子孔6を取付部 33,43または連結部51の挿通孔34,44,54に整合して、ボルト1の 軸部3にナットを螺合し、或いは、ナット5の螺子孔6にボルト7の軸部8を螺 合するようにしたものである。
【0023】 したがって、上記実施例は、収容ボックス10,20の挿入口13,24から 収容空間S内にボルト1の頭部2またはナット5を挿入する一方、収容ボックス 10,20にブラケット30,40,50を取付けることにより、収容ボックス 10,20の両側壁11,21がブラケット30,40の両規制部32,42に より外方への移動を規制され、或いは、収容ボックス20のスライド孔25から 垂下するフランジ27がブラケット50の両規制部52により外方への移動を規 制されるため、スライド孔14,25の幅の増大が防止されることになり、スラ イド孔14,25に連続する挿入口13,24もその幅の増大を防止される。即 ち、収容ボックス10,20は、ブラケット30,40,50を取付けることに より、その開放部である挿入口13,24及びスライド孔14,25を左右方向 に連結した完全ボックスタイプとすることができる。よって、ボルト1の軸部3 にナットを螺合し、またはナット5にボルト7の軸部8を螺合する締付時に、ボ ルト1の頭部3またはナット5の周面から収容ボックス10,20の側壁11, 21に回転力が伝達され、側壁11,21がスライド孔14,25及び挿入口1 3,24を介して口開きする方向に押圧された場合でも、側壁11,21の幅が 拡がり挿入口13,24が口開きするようなことはない。その結果、ボルト1, 7またはナット5の空回りを防止して、自動車用部品Pの車体への組付作業を円 滑に行ない、作業効率を向上することができる。
【0024】 特に、第一及び第二実施例の場合、ブラケット30,40の連結部31,41 が収容ボックス10,20の挿入口13,24を閉塞する構成のため、ボルト1 の頭部2またはナット5の周面をブラケット30,40の連結部31,41によ っても係止して、その回動を規制することができ、ボルト1,7またはナット5 の空回り防止を一層有効に行なうことができる。
【0025】 ところで、上記第一実施例は、締結具の被収容部として、収容ボックス10に ボルト1の頭部2を収容し、第二及び第三実施例は、収容ボックス20にナット 5を収容したが、各実施例のブラケット30,40,50は、収容ボックス10 ,20にボルト1の頭部2を収容する場合またはナット5を収容する場合のいず れにも適用可能である。即ち、収容ボックス10,20にボルト1の頭部2を収 容する場合は、ブラケット30,40,50の挿通孔34,44,54にボルト 1の軸部3を挿通し、ナット5を収容する場合は、ブラケット30,40,50 の挿通孔34,44,54にナット5の螺子孔6を整合させて組付を行なうこと になる。また、第一及び第二実施例のブラケット30,40の取付部33,43 は、ブラケット30,40を収容ボックス10,20に安定して保持するよう、 収容ボックス10,20の上壁12,22の内面と略同一寸法に形成することが 好ましい。
【0026】 そして、第一乃至第三実施例のブラケット30,40,50は、収容ボックス 10,20に着脱可能に取付けて、挿入口13,24の口開きを防止すべく機能 するものであればよい。例えば、第一及び第二実施例のブラケット30,40は 、ボルト1の軸部3を挿通し、またはナット5の螺子孔6と整合する挿通孔34 ,44を穿設した取付部33,43により、収容ボックス10,20に取付ける 構成とされているが、これを、ブラケット30,40の規制部32,42により 収容ボックス10,20を弾性的に挾持する等、取付部33,43の代りに、ブ ラケット30,40を収容ボックス10,20に取付けるべく機能する別の取付 手段を設けてもよい。しかし、取付部33,43の挿通孔34,44にボルト1 ,7の軸部3,8を挿通してブラケット30,40を収容ボックス10,20に 取付ける場合、取付が確実となるという効果が得られる。更に、収容ボックス2 0にナット5を収容する場合は、ブラケット30,40の取付部33,43また はブラケット50の連結部51をナット5の下面と底壁23との間に介装する構 成とすることもできる。
【0027】 なお、第一及び第二実施例において、収容ボックス20にナット5を収容する 場合は、前記ブラケット30,40の挿通孔34,44は、ナット5を連結部3 1,41に当接させたときにナット5の螺子孔6に対向する位置に形成し、収容 ボックス20へのナット5及びブラケット30,40の取付時に、ナット5の螺 子孔6及びブラケット30,40の挿通孔34,44が自動的に整合するように することが好ましい。または、ブラケット30,40にナット5の位置決めのた めのガイドを設けてもよい。同様に、第三実施例において、前記ブラケット50 の連結部51にナット5の位置決めのためのガイドを設けてもよい。そして、第 三実施例において、フランジ27はスライド孔25の左右側縁に垂下形成しても よく、周縁の全体に沿って垂下形成してもよい。
【0028】
【考案の効果】
以上のように、本考案の締結具の取付構造は、収容ボックスのスライド孔の幅 方向両側を連結するようブラケットを前記収容ボックスに着脱可能に取付け、前 記スライド孔の幅の増大を規制するものであるから、収容ボックスの挿入口から 収容空間内にボルトの頭部またはナットを挿入する一方、収容ボックスにブラケ ットを取付けることにより、収容ボックスのスライド孔の幅の増大が規制される ため、スライド孔に連続する挿入口もその幅の増大を規制される。よって、ボル トの軸部にナットを螺合し、またはナットにボルトの軸部を螺合する締付時に、 ボルトの頭部またはナットの周面から収容ボックスの係止部に回転力が伝達され 、係止部がスライド孔及び挿入口を介して口開きする方向に押圧された場合でも 、係止部間の幅が拡がり挿入口が口開きするようなことはない。その結果、ボル トまたはナットの空回りを防止して、組付作業を円滑に行ない、作業効率を向上 することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の第一実施例の締結具の取付構造
の斜視図である。
【図2】図2は本考案の第一実施例の締結具の取付構造
の断面図である。
【図3】図3は本考案の第二実施例の締結具の取付構造
の斜視図である。
【図4】図4は本考案の第二実施例の締結具の取付構造
の断面図である。
【図5】図5は本考案の第三実施例の締結具の取付構造
の斜視図である。
【図6】図6は本考案の第三実施例の締結具の取付構造
の正面図である。
【図7】図7は従来の締結具の取付構造を示す斜視図で
ある。
【図8】図8は別の従来の締結具の取付構造を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1,7 ボルト 2 頭部 5 ナット 8 軸部 11,21 側壁(係止部) 12,22 上壁(支持部) 13,24 挿入口 14,25 スライド孔 30,40,50 ブラケット P 自動車用部品 S 収容空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡本 晴孝 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)考案者 都築 治之 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用部品に立設され、ボルトの頭部
    またはナットのいずれかの周面を係止して周方向への回
    動を規制する係止部、前記係止部の他端に設けられ、前
    記ボルトの頭部または前記ナットの軸方向への離脱を規
    制する支持部、前記支持部によって内部に収容空間を有
    する箱状に形成され、前記係止部の一部を開放して前記
    ボルトまたは前記ナットを前記収容空間に挿入可能な挿
    入口、前記挿入口に連続するように前記ボルトの軸部ま
    たは前記ナットに螺合されるボルトの軸部を挿通可能な
    スライド孔で構成される収容ボックスと、 前記収容ボックスの前記スライド孔の幅方向両側を連結
    すべく前記収容ボックスに着脱可能に取付けられ、前記
    スライド孔の幅の増大を規制し、前記ボルトの頭部また
    は前記ナットのいずれかに一体的に設けられるブラケッ
    トとを具備することを特徴とする締結具の取付構造。
JP8179792U 1992-11-26 1992-11-26 締結具の取付構造 Expired - Lifetime JP2570303Y2 (ja)

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