JP2570303Y2 - 締結具の取付構造 - Google Patents

締結具の取付構造

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JP2570303Y2
JP2570303Y2 JP8179792U JP8179792U JP2570303Y2 JP 2570303 Y2 JP2570303 Y2 JP 2570303Y2 JP 8179792 U JP8179792 U JP 8179792U JP 8179792 U JP8179792 U JP 8179792U JP 2570303 Y2 JP2570303 Y2 JP 2570303Y2
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昭二 室田
晴孝 岡本
治之 都築
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は締結具の取付構造に関す
るものであり、特に、コーナバンパ等の自動車用部品の
組付に使用される締結具の被収容部としてのボルトの頭
部またはナットを収容ボックス内に取付ける締結具の取
付構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の締結具の取付構造とし
て、図7及び図8に示す技術を挙げることができる。
【0003】図7は従来の締結具の取付構造を示す斜視
図である。また、図8は別の従来の締結具の取付構造を
示す斜視図である。
【0004】図7において、収容ボックス10は、アク
リロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、
アクリロニトリルエチレンプロピレンターポリマースチ
レン(AES)またはポリプロピレン(PP)等の所定
材料からなり、コーナバンパ等の自動車用部品Pの所定
位置に一体的に配設される。前記収容ボックス10は、
自動車用部品Pに下端を固着して立設される一対の側壁
11と、両側壁11の後端を接続する後壁(図示略)
と、側壁11及び後壁の上端を接続する上壁12によ
り、前端を開放して挿入口13とする所定寸法の四角箱
状に形成される。前記側壁11及び後壁により締結具の
被収容部としてのボルト1の頭部2の周面を係止して周
方向への回動を規制する係止部が、前記上壁12により
前記ボルト1の頭部2の軸方向への離脱を規制する支持
部が構成され、それらの内部に収容空間Sが形成され
る。収容ボックス10の上壁12には、その前端から略
中央まで延びるスライド孔14が穿設される。そして、
図に示すように、例えば、ボルト1の頭部2を収容ボッ
クス10の挿入口13から内部に挿入するとともに、軸
部3をスライド孔14に挿入してスライド孔14の後端
に当接させることにより、ボルト1の頭部2が収容ボッ
クス10内に収容される。これにより、ボルト1の軸部
3の先端からナット(図示略)を螺合する締付時に、ナ
ットからボルト1に回転力が伝達された場合でも、ボル
ト1の頭部2の周面が収容ボックス10の両側壁11及
び後壁の内面に係止され、ボルト1の空回りが防止され
る。
【0005】図8において、収容ボックス20は、上記
した構成の収容ボックス10と同様、所定材料からな
り、一対の側壁21、後壁(図示略)及び上壁22によ
り前端を開放する四角箱状に形成され、更に、上壁22
と自動車用部品Pとの間に位置する底壁23を両側壁2
1間に掛渡して形成して、上壁22と底壁23間に挿入
口24を設けている。前記側壁21及び後壁により締結
具の被収容部としてのナット5の周面を係止して周方向
への回動を規制する係止部が、前記上壁22及び底壁2
3により前記ナット5の軸方向への離脱を規制する支持
部が構成され、それらの内部に収容空間Sが形成され
る。また、収容ボックス20の上壁22には、その前端
から略中央に延びるスライド孔25が穿設されるととも
に、底壁23にも前記スライド孔25と対向する同様の
スライド孔26が穿設される。そして、図に示すよう
に、例えば、ナット5を収容ボックス20の挿入口24
から挿入することにより、ナット5が収容空間S内に収
容される。また、前記ナット5と螺合するボルト(図示
略)の軸部は、上方から上壁22のスライド孔25に挿
入されて、収容ボックス20内のナット5に螺合され、
ナット5から下方に突出するボルトの軸部の先端部が、
底壁23のスライド孔26に挿通されるよう構成され
る。これにより、ナット5にボルトの軸部を螺合する締
付時に、ボルトからナット5に回転力が伝達された場合
でも、ナット5の周面が収容ボックス20の両側壁21
及び後壁の内面に係止され、ナット5の空回りが防止さ
れる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来の締結具の取付構
造は、上記のように収容ボックス10,20の前端を開
放してボルト1の頭部2またはナット5を挿入するため
の挿入口13,24を設けているため、収容ボックス1
0,20が合成樹脂、特に軟質の合成樹脂により形成さ
れる場合、図示しないナットまたはボルトの締付時に、
回転力が伝達されたボルト1の頭部2またはナット5の
周面により、収容ボックス10,20の側壁11,21
が外方に押圧され、スライド孔14,25,26を介し
て挿入口13,24が口開きすることがある。この場
合、収容ボックス10,20の側壁11,21の内面に
よるボルト1の頭部2またはナット5の係止が解除さ
れ、ボルト1またはナット5が空回りして、自動車用部
品Pの組付に支障を来たす可能性がある。この場合にお
いて、収容ボックス10,20にリブ等を設けて収容ボ
ックス10,20自体の剛性を増大することが考えられ
るが、かかる構成によれば、収容ボックス10,20に
設けたリブの存在によるヒケの発生等、新たな留意を必
要とする。
【0007】そこで、本考案は、ボルトまたはナットの
空回りを確実に防止した締結具の取付構造の提供を課題
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案にかかる締結具の
取付構造は、自動車用部品に一端を固着して立設され、
ボルトの頭部またはナットのいずれかの周面を係止して
周方向への回動を規制する係止部と、前記係止部の他端
に設けられ、前記ボルトの頭部または前記ナットの軸方
向への離脱を規制する支持部により、内部に収容空間を
有する箱状に形成されるとともに、前記係止部の一部を
開放して前記ボルトまたは前記ナットを前記収容空間に
挿入可能な挿入口を設け、かつ、前記支持部の前記挿入
口側の一端略中央から他端へと、前記挿入口に連続する
よう、前記ボルトの軸部または前記ナットに螺合される
ボルトの軸部を挿通可能なスライド孔を延設した収容ボ
ックスについて、前記収容ボックスの前記スライド孔の
幅方向両側を連結するよう前記ボルトの頭部または前記
ナットのいずれかに一体的に設けられたブラケットを前
記収容ボックスに着脱可能に取付け、前記スライド孔の
幅の増大を規制するものである。
【0009】
【作用】本考案においては、収容ボックスの挿入口から
収容空間内にボルトの頭部またはナットを挿入する一
方、収容ボックスにブラケットを取付けることにより、
収容ボックスのスライド孔の幅の増大が規制されるた
め、スライド孔に連続する挿入口もその幅の増大を規制
される。よって、ボルトの軸部にナットを螺合し、また
はナットにボルトの軸部を螺合する締付時に、ボルトの
頭部またはナットの周面から収容ボックスの係止部に回
転力が伝達され、係止部がスライド孔及び挿入口を介し
て口開きする方向に押圧された場合でも、係止部間の幅
が拡がり挿入口が口開きするようなことはない。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を説明する。
【0011】図1は本考案の第一実施例の締結具の取付
構造の斜視図、図2は本考案の第一実施例の締結具の取
付構造の断面図である。なお、図中、従来例と同一符号
及び同一記号は、従来例の構成部分と同一または相当部
分を示すものであるから、ここでは、重複する説明を省
略する。
【0012】図において、第一実施例の収容ボックス1
0は図7の収容ボックス10と同様の構成であり、締結
具の被収容部として、ボルト1の頭部2を挿入口13か
ら挿入して収容空間S内に収容するものである。収容ボ
ックス10の挿入口13の口開きを防止するブラケット
30は、長板状をなす連結部31の左右両端に、一対の
板状の規制部32を後方(図2中上方)に延びるよう一
体形成している。また、連結部31の上端には、四角板
状の取付部33が後方に延びるよう一体形成され、取付
部33には、収容ボックス10の収容空間Sに配置され
るボルト1の軸部3に対応する位置に、ボルト1の軸部
3を挿通する挿通孔34が穿設されている。前記ブラケ
ット30の連結部31は、収容ボックス10の両側壁1
1間を掛渡す長さで、かつ、収容ボックス10の挿入口
13と略同一高さに形成され、また、取付部33はボル
ト1の頭部2より若干大きい寸法に形成される。そし
て、ブラケット30は、図1中二点鎖線及び図2に示す
ように、ボルト1の軸部3を取付部33の挿通孔34に
下方から挿通した状態で、取付部33を収容ボックス1
0の挿入口13から収容空間S内に挿入して、両規制部
32により収容ボックス10の側壁11の前端部外側面
を挾持するようになっている。なお、前記ブラケット3
0は、金属または合成樹脂等の所定材料により形成され
る。
【0013】次に、上記のように構成された第一実施例
の締結具の取付構造の使用方法を説明する。
【0014】コーナバンパ等の自動車用部品Pを車体に
取付けるには、まず、ボルト1の軸部3をブラケット3
0の取付部33の挿通孔34に下方から挿通して、図1
に実線で示すように、ボルト1及びブラケット30を一
体化する。そして、ボルト1の頭部2及びブラケット3
0の取付部33を収容ボックス10の挿入口13から収
容空間S内に挿入するとともに、ボルト1の軸部3をス
ライド孔14に挿通して後方へ移動させることにより、
ボルト1が収容ボックス10内に配置されるとともに、
ブラケット30の両規制部32が収容ボックス10の両
側壁11を挾持する。その後、自動車用部品Pを車体の
所定位置に配置して、収容ボックス10に取付けられた
ボルト1の軸部3にナットを螺合して締付けることによ
り、自動車用部品Pを車体に取付けることができる。こ
のとき、連結部31により連結された一対の規制部32
が収容ボックス10の側壁11を外側から支持して、外
方への移動を規制するため、ナットの締付時にボルト1
の頭部2が収容ボックス10の側壁11の内面に当接し
て側壁11を外方に押圧し、挿入口13を口開きしよう
とした場合でも、挿入口13が口開きすることはない。
また、ボルト1を予めブラケット30に取付けて一体化
した状態で、ボルト1及びブラケット30を収容ボック
ス10に取付けるため、それらの組付作業も簡単で作業
効率を低下することはない。
【0015】次に、本考案による別の実施例を以下に説
明する。なお、各実施例においては上記第一実施例との
相違点のみを説明し、上記第一実施例と同一の構成につ
いては図面に同一符号を付してその説明を省略する。
【0016】図3は本考案の第二実施例の締結具の取付
構造の斜視図、図4は本考案の第二実施例の締結具の取
付構造の断面図である。
【0017】図において、第二実施例の収容ボックス2
0は図8の収容ボックス20と同様の構成であり、締結
具の被収容部として、ナット5を挿入口24から挿入し
て収容空間S内に収容するものである。一方、ブラケッ
ト40は、第一実施例のブラケット30とほぼ同様の構
成であり、連結部41の左右両端に規制部42を、上端
に取付部43を一体形成するものであるが、前記規制部
42の構成において第一実施例と異なる。即ち、各規制
部42は連結部41より前方(図4中下方)に配置さ
れ、かつ、後方に開口する略コ字板状に形成され、収容
ボックス20の各側壁21の前端部に密嵌される。な
お、前記取付部43の挿通孔44は、第二実施例では、
ナット5の螺子孔6と整合するようになっている。そし
て、図4に示すように、ブラケット40は、ナット5の
螺子孔6を取付部43の挿通孔44と整合した状態で、
取付部43を収容ボックス20の挿入口24から収容空
間S内に挿入して、両規制部42により収容ボックス2
0の側壁21の前端部を挾持するようになっている。
【0018】上記のように構成された第二実施例の締結
具の取付構造を使用して自動車用部品Pを車体に取付け
るには、まず、ナット5を収容ボックス20の挿入口2
4から収容空間S内に挿入配置するとともに、ブラケッ
ト40の取付部43を収容ボックス20の挿入口24か
ら収容空間S内のナット5の上面と上壁22との間に介
装して収容空間Sに挿入する。そして、ナット5の螺子
孔6とブラケット40の挿通孔44を整合させるととも
に、ブラケット40の規制部42を収容ボックス20の
側壁21に密嵌させて両側壁21を挾持する。その後、
自動車用部品Pを車体の所定位置に配置して、収容ボッ
クス20内に配置されたナット5にボルト7の軸部8を
螺合して締付けることにより、自動車用部品Pを車体に
取付けることができる。このとき、連結部41により連
結された一対の規制部42が収容ボックス20の側壁2
1を外側から支持して、外方への移動を規制するため、
ボルト7の締付時にナット5が収容ボックス20の側壁
21の内面に当接して側壁21を外方に押圧し、挿入口
24を口開きしようとした場合でも、挿入口24が口開
きすることはない。
【0019】図5は本考案の第三実施例の締結具の取付
構造の斜視図、図6は本考案の第三実施例の締結具の取
付構造の正面図である。
【0020】図において、第三実施例の収容ボックス2
0は、図8の収容ボックス20の上壁22に、スライド
孔25の左右の側縁からそれぞれ垂下する一対のフラン
ジ27を一体形成したもので、その他の構成は図8の収
容ボックス20と同様であり、ナット5を挿入口24か
ら挿入して収容空間S内に収容するものである。一方、
ブラケット50は、ナット5より大きい四角板状の連結
部51の左右両端に、上方に延びる一対の板状の規制部
52を一体形成するとともに、規制部52の上端に外方
に延びる板状の当接部53を一体形成している。図6に
示すように、ブラケット50の連結部51は、収容ボッ
クス20の両フランジ27の間と略同一寸法に形成さ
れ、また、規制部52及び当接部53は、収容ボックス
20のフランジ27及びフランジ27の左右の上壁22
に密接する寸法に形成される。なお、ブラケット50の
連結部51には、ナット5の螺子孔6に整合する挿通孔
54が穿設されている。即ち、第三実施例の連結部51
は第一及び第二実施例の取付部33,43と同様の取付
部として兼用される。そして、ブラケット50は、全体
を収容ボックス20の収容空間S内に収容され、両規制
部52の内側面を収容ボックス20のフランジ27の外
側面にそれぞれ当接され、両規制部52により両フラン
ジ27を挾持可能となっている。
【0021】上記のように構成された第三実施例の締結
具の取付構造を使用して自動車用部品Pを車体に取付け
るには、まず、ナット5を収容ボックス20の挿入口2
4から収容空間S内に挿入配置するとともに、ブラケッ
ト50の連結部51を収容ボックス20の挿入口24か
ら収容空間S内のナット5の上面とフランジ27の下端
との間に介装して収容空間Sに挿入する。そして、ナッ
ト5の螺子孔6とブラケット50の挿通孔54を整合さ
せるとともに、ブラケット50の規制部52を収容ボッ
クス20のフランジ27に密接させて両フランジ27を
挾持するとともに、当接部53をフランジ27の左右の
上壁22に密接させる。その後、自動車用部品Pを車体
の所定位置に配置して、収容ボックス20内に配置され
たナット5にボルト7の軸部8を螺合して締付けること
により、自動車用部品Pを車体に取付けることができ
る。このとき、連結部51により連結された一対の規制
部52が、収容ボックス20のスライド孔25周縁から
垂下するフランジ27を外側から支持して、外方への移
動を規制するため、ボルト7の締付時にナット5が収容
ボックス20の側壁21の内面に当接して側壁21を外
方に押圧し、スライド孔25を介して挿入口24を口開
きしようとした場合でも、挿入口24が口開きすること
はない。
【0022】このように、上記第一乃至第三実施例の締
結具の取付構造は、ボルト1の頭部2またはナット5を
収容する収容ボックス10,20の挿入口13,24の
口開きを規制するブラケット30,40,50を具備
し、収容ボックス10,20の一対の側壁11,21ま
たは一対のフランジ27を、前記ブラケット30,4
0,50の連結部31,41,51により連結される一
対の規制部32,42,52により挾持するとともに、
ボルト1の軸部3を取付部33,43または連結部51
の挿通孔34,44,54に挿通し、或いは、ナット5
の螺子孔6を取付部33,43または連結部51の挿通
孔34,44,54に整合して、ボルト1の軸部3にナ
ットを螺合し、或いは、ナット5の螺子孔6にボルト7
の軸部8を螺合するようにしたものである。
【0023】したがって、上記実施例は、収容ボックス
10,20の挿入口13,24から収容空間S内にボル
ト1の頭部2またはナット5を挿入する一方、収容ボッ
クス10,20にブラケット30,40,50を取付け
ることにより、収容ボックス10,20の両側壁11,
21がブラケット30,40の両規制部32,42によ
り外方への移動を規制され、或いは、収容ボックス20
のスライド孔25から垂下するフランジ27がブラケッ
ト50の両規制部52により外方への移動を規制される
ため、スライド孔14,25の幅の増大が防止されるこ
とになり、スライド孔14,25に連続する挿入口1
3,24もその幅の増大を防止される。即ち、収容ボッ
クス10,20は、ブラケット30,40,50を取付
けることにより、その開放部である挿入口13,24及
びスライド孔14,25を左右方向に連結した完全ボッ
クスタイプとすることができる。よって、ボルト1の軸
部3にナットを螺合し、またはナット5にボルト7の軸
部8を螺合する締付時に、ボルト1の頭部3またはナッ
ト5の周面から収容ボックス10,20の側壁11,2
1に回転力が伝達され、側壁11,21がスライド孔1
4,25及び挿入口13,24を介して口開きする方向
に押圧された場合でも、側壁11,21の幅が拡がり挿
入口13,24が口開きするようなことはない。その結
果、ボルト1,7またはナット5の空回りを防止して、
自動車用部品Pの車体への組付作業を円滑に行ない、作
業効率を向上することができる。
【0024】特に、第一及び第二実施例の場合、ブラケ
ット30,40の連結部31,41が収容ボックス1
0,20の挿入口13,24を閉塞する構成のため、ボ
ルト1の頭部2またはナット5の周面をブラケット3
0,40の連結部31,41によっても係止して、その
回動を規制することができ、ボルト1,7またはナット
5の空回り防止を一層有効に行なうことができる。
【0025】ところで、上記第一実施例は、締結具の被
収容部として、収容ボックス10にボルト1の頭部2を
収容し、第二及び第三実施例は、収容ボックス20にナ
ット5を収容したが、各実施例のブラケット30,4
0,50は、収容ボックス10,20にボルト1の頭部
2を収容する場合またはナット5を収容する場合のいず
れにも適用可能である。即ち、収容ボックス10,20
にボルト1の頭部2を収容する場合は、ブラケット3
0,40,50の挿通孔34,44,54にボルト1の
軸部3を挿通し、ナット5を収容する場合は、ブラケッ
ト30,40,50の挿通孔34,44,54にナット
5の螺子孔6を整合させて組付を行なうことになる。ま
た、第一及び第二実施例のブラケット30,40の取付
部33,43は、ブラケット30,40を収容ボックス
10,20に安定して保持するよう、収容ボックス1
0,20の上壁12,22の内面と略同一寸法に形成す
ることが好ましい。
【0026】そして、第一乃至第三実施例のブラケット
30,40,50は、収容ボックス10,20に着脱可
能に取付けて、挿入口13,24の口開きを防止すべく
機能するものであればよい。例えば、第一及び第二実施
例のブラケット30,40は、ボルト1の軸部3を挿通
し、またはナット5の螺子孔6と整合する挿通孔34,
44を穿設した取付部33,43により、収容ボックス
10,20に取付ける構成とされているが、これを、ブ
ラケット30,40の規制部32,42により収容ボッ
クス10,20を弾性的に挾持する等、取付部33,4
3の代りに、ブラケット30,40を収容ボックス1
0,20に取付けるべく機能する別の取付手段を設けて
もよい。しかし、取付部33,43の挿通孔34,44
にボルト1,7の軸部3,8を挿通してブラケット3
0,40を収容ボックス10,20に取付ける場合、取
付が確実となるという効果が得られる。更に、収容ボッ
クス20にナット5を収容する場合は、ブラケット3
0,40の取付部33,43またはブラケット50の連
結部51をナット5の下面と底壁23との間に介装する
構成とすることもできる。
【0027】なお、第一及び第二実施例において、収容
ボックス20にナット5を収容する場合は、前記ブラケ
ット30,40の挿通孔34,44は、ナット5を連結
部31,41に当接させたときにナット5の螺子孔6に
対向する位置に形成し、収容ボックス20へのナット5
及びブラケット30,40の取付時に、ナット5の螺子
孔6及びブラケット30,40の挿通孔34,44が自
動的に整合するようにすることが好ましい。または、ブ
ラケット30,40にナット5の位置決めのためのガイ
ドを設けてもよい。同様に、第三実施例において、前記
ブラケット50の連結部51にナット5の位置決めのた
めのガイドを設けてもよい。そして、第三実施例におい
て、フランジ27はスライド孔25の左右側縁に垂下形
成してもよく、周縁の全体に沿って垂下形成してもよ
い。
【0028】
【考案の効果】以上のように、本考案の締結具の取付構
造は、収容ボックスのスライド孔の幅方向両側を連結す
るようブラケットを前記収容ボックスに着脱可能に取付
け、前記スライド孔の幅の増大を規制するものであるか
ら、収容ボックスの挿入口から収容空間内にボルトの頭
部またはナットを挿入する一方、収容ボックスにブラケ
ットを取付けることにより、収容ボックスのスライド孔
の幅の増大が規制されるため、スライド孔に連続する挿
入口もその幅の増大を規制される。よって、ボルトの軸
部にナットを螺合し、またはナットにボルトの軸部を螺
合する締付時に、ボルトの頭部またはナットの周面から
収容ボックスの係止部に回転力が伝達され、係止部がス
ライド孔及び挿入口を介して口開きする方向に押圧され
た場合でも、係止部間の幅が拡がり挿入口が口開きする
ようなことはない。その結果、ボルトまたはナットの空
回りを防止して、組付作業を円滑に行ない、作業効率を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の第一実施例の締結具の取付構造
の斜視図である。
【図2】図2は本考案の第一実施例の締結具の取付構造
の断面図である。
【図3】図3は本考案の第二実施例の締結具の取付構造
の斜視図である。
【図4】図4は本考案の第二実施例の締結具の取付構造
の断面図である。
【図5】図5は本考案の第三実施例の締結具の取付構造
の斜視図である。
【図6】図6は本考案の第三実施例の締結具の取付構造
の正面図である。
【図7】図7は従来の締結具の取付構造を示す斜視図で
ある。
【図8】図8は別の従来の締結具の取付構造を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1,7 ボルト 2 頭部 5 ナット 8 軸部 11,21 側壁(係止部) 12,22 上壁(支持部) 13,24 挿入口 14,25 スライド孔 30,40,50 ブラケット P 自動車用部品 S 収容空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 都築 治之 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラ コ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−368249(JP,A) 実開 昭55−165116(JP,U) 実開 昭63−119920(JP,U) 実開 昭63−121164(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用部品に立設され、ボルトの頭部
    またはナットのいずれかの周面を係止して周方向への回
    動を規制する係止部、前記係止部の他端に設けられ、前
    記ボルトの頭部または前記ナットの軸方向への離脱を規
    制する支持部、前記支持部によって内部に収容空間を有
    する箱状に形成され、前記係止部の一部を開放して前記
    ボルトまたは前記ナットを前記収容空間に挿入可能な挿
    入口、前記挿入口に連続するように前記ボルトの軸部ま
    たは前記ナットに螺合されるボルトの軸部を挿通可能な
    スライド孔で構成される収容ボックスと、 前記収容ボックスの前記スライド孔の幅方向両側を連結
    すべく前記収容ボックスに着脱可能に取付けられ、前記
    スライド孔の幅の増大を規制し、前記ボルトの頭部また
    は前記ナットのいずれかに一体的に設けられるブラケッ
    トとを具備することを特徴とする締結具の取付構造。
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