JPH1132411A - 電気接続箱の固定構造 - Google Patents

電気接続箱の固定構造

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JPH1132411A
JPH1132411A JP10129002A JP12900298A JPH1132411A JP H1132411 A JPH1132411 A JP H1132411A JP 10129002 A JP10129002 A JP 10129002A JP 12900298 A JP12900298 A JP 12900298A JP H1132411 A JPH1132411 A JP H1132411A
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Hirokazu Tsuchiya
裕和 土屋
Keiichiro Kaneko
恵一朗 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインカバーとアンダーカバーの両取付部の
破損及びナットの外れを確実に防止することができる電
気接続箱の固定構造を提供する。 【解決手段】 電気接続箱10のメインカバー11とア
ンダーカバー21の相対向する位置に取付部12,22
をそれぞれ設け、これら両取付部12,22をボルト3
0とナット31により車両の取付部40に締結固定する
ようにした電気接続箱の固定構造において、メインカバ
ー11の取付部12とアンダーカバー21の取付部22
のいずれか一方の取付部22にナット31を収納するナ
ット収納凹部23を設け、このナット収納凹部23に収
納したナット31を他方の取付部12で抜け止め自在に
保持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネスの
相互接続等に用いられる電気接続箱のメインカバーとア
ンダーカバーとを車両の取付部等に固定する電気接続箱
の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の固定構造として、実開平4−1
27405号公報に開示されたものがある。これを図1
0によって具体的に説明すると、電気接続箱1の一側壁
1aには、上下に一対の移動溝2a,2bを有した取付
部2を一体突出形成してある。この取付部2の一対の移
動溝2a,2b間には、ナット3を圧入又はインサート
成形等により埋設した移動部材4の上,下部4a,4b
が移動自在に保持され、該移動部材4は一対の移動溝2
a,2bに設けられた係止手段としての各ロック爪5に
より該一対の移動溝2a,2b間から抜け落ちないよう
になっている。さらに、取付部2の移動部材4のナット
3に対向する位置には長孔2cを形成してある。そし
て、車両の取付部としてのパネル6の取付孔6aよりボ
ルト7を貫通させ、該ボルト7を取付部2の長孔2cよ
り移動部材4に埋設されたナット3に締め付けることに
より、電気接続箱1がパネル6に取り付けられるように
なっている。尚、この類似構造は、実開平2−8362
1号公報及び特開平5−292628号公報にそれぞれ
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電気接続箱1の固定構造では、移動部材4を挿入す
るスペースを確保するために取付部2の肉厚が薄肉とな
っていてその強度が弱いため、取付部2が破損する虞が
あると共に、取付部2の一対の移動溝2a,2b間に移
動部材4を圧入により挿入する際に、ロック爪5が破損
する虞がある。また、ナット3の圧入等による緩みやロ
ック爪5の緩みによりナット3が移動部材4から外れて
脱落したり、移動部材4が取付部2から外れる虞があ
る。さらに、取付部2の左右方向に延びる長孔2cによ
り、パネル6側の左右方向の取付ピッチのずれを吸収し
てパネル6に電気接続箱1を取り付けることができるよ
うになっているが、上下方向の取付ピッチのずれに対し
ては吸収することができなかった。
【0004】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、取付部の破損及びナットの外
れ等を確実に防止することができる電気接続箱の固定構
造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電気
接続箱のメインカバーとアンダーカバーの相対向する位
置に取付部をそれぞれ設け、これら両取付部をボルトと
ナットにより車両の取付部に締結固定するようにした電
気接続箱の固定構造において、前記メインカバーの取付
部と前記アンダーカバーの取付部のいずれか一方の取付
部に前記ナットを収納するナット収納凹部を設け、この
ナット収納凹部に収納した前記ナットを前記メインカバ
ーとアンダーカバーとの嵌合時に他方の取付部で抜け止
め自在に保持したことを特徴とする。
【0006】この電気接続箱の固定構造では、ナットを
両取付部間で挟み込むようにして保持したので、ナット
が両取付部間から外れることがない。また、ナットが取
付部の補強部材として機能するので、両取付部の強度が
向上して両取付部が破損することがない。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載の電気接
続箱の固定構造であって、前記ナット収納凹部を前記ナ
ットの外形形状より大きく設定したことを特徴とする。
【0008】この電気接続箱の固定構造では、車両の取
付部に電気接続箱をボルトとナットを介して締結固定す
る際に、車両側の取付ピッチのあらゆる方向のずれがナ
ット収納凹部内でナットが移動することで電気接続箱側
の取付部に負担をかけることなく簡単に吸収され、車両
の取付部に電気接続箱が確実に締結固定される。
【0009】請求項3の発明は、請求項1記載の電気接
続箱の固定構造であって、前記他方の取付部に前記ボル
トのシャンク部を挿入するボルト挿入孔を設け、このボ
ルト挿入孔の前記ボルトのシャンク部を挿入する面側の
回りにテーパーを設けると共に、前記ナットのネジ孔の
前記ボルトのシャンク部が螺合される面側の回りにテー
パーを設ける一方、前記ボルト挿入孔の孔径より前記ナ
ットのネジ孔の回りの前記テーパーの最外径を大きく設
定したことを特徴とする。
【0010】この電気接続箱の固定構造では、車両の取
付部にナットを介して電気接続箱を締結固定するボルト
がボルト挿入孔のテーパー及びナットのネジ孔のテーパ
ーにより該ナットのネジ孔に容易に導かれ、車両側の取
付ピッチのあらゆる方向のずれが吸収される。
【0011】請求項4の発明は、電気接続箱のメインカ
バーとアンダーカバーの相対向する位置に取付部をそれ
ぞれ設け、これら両取付部をボルトとナットにより車両
の取付部に締結固定するようにした電気接続箱の固定構
造において、前記メインカバーの取付部と前記アンダー
カバーの取付部のいずれか一方の取付部に前記ナットを
収納するナット収納凹部を設け、このナット収納凹部に
収納した前記ナットを前記メインカバーとアンダーカバ
ーとの嵌合時に他方の取付部で抜け止め自在に保持する
一方、前記一方の取付部のナット収納凹部の近傍に回転
防止用の突出部を設け、この突出部に対向する前記他方
の取付部に該突出部を挿入させる挿入凹部を設けたこと
を特徴とする。
【0012】この電気接続箱の固定構造では、ボルトの
締め付け時に発生する捩り方向の力が突出部と凹部を備
えた両取付部で吸収され、ボルトの締め付け時に両取付
部が破損することがない。
【0013】請求項5の発明は、請求項4記載の電気接
続箱の固定構造であって、前記回転防止用の突出部を前
記ナット収納凹部を挾むように一対突設したことを特徴
とする。
【0014】この電気接続箱の固定構造では、ボルトの
締め付け時に発生する捩り方向の力が突出部と凹部を備
えた両取付部で確実に吸収され、ボルトの締め付け時に
両取付部の破損が確実に防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態の電気接続箱の固定構造を示す要部の断面図、
図2は同電気接続箱の固定構造の要部の斜視図、図3
(a)は同電気接続箱の正面図、図3(b)は同電気接
続箱の背面図、図3(c)は同電気接続箱の右側面図で
ある。
【0017】図3(a),(b),(c)に示すよう
に、電気接続箱10は、底面側が開口した箱型で合成樹
脂製のメインカバー11と、このメインカバー11内に
嵌め込まれ、上面側が開口した箱型で合成樹脂製のアン
ダーカバー21で大略構成されている。このメインカバ
ー11とアンダーカバー21の嵌合状態は、メインカバ
ー11の左,右側壁11a,11bに設けられた複数の
矩形の係合孔(係合部)11cと、アンダーカバー21
の左,右側壁21a,21bに設けられた複数の係止爪
(係止部)21cの係止によりロックされるようになっ
ている。
【0018】また、メインカバー11の下部側壁11d
とアンダーカバー21の下部側壁21dの相対向する位
置には、台形板状の取付部12,22をそれぞれ一体突
出成形してある。
【0019】メインカバー11の取付部(他方の取付
部)12は上面側と略面一になるように下部側壁11d
より下方に一体突出形成してあり、その中央にはボルト
30のシャンク部30aが貫通する長孔(ボルト挿入
孔)13を上下方向に延びるように形成してある。ま
た、アンダーカバー21の取付部(一方の取付部)22
は三角柱形状の補強吊り部22aにより下部側壁21d
から上記メインカバー11の取付部12に重なり合うよ
うに下方に一体突出形成してあり、その中央には四角板
状のナット31を収納する四角穴状のナット収納凹部2
3を形成してある。このナット収納凹部23に収納され
たナット31はメインカバー11とアンダーカバー21
の嵌合時に該メインカバー11の取付部12の下面12
a側で抜け止め自在に保持されるようになっている。さ
らに、ナット収納凹部23の中央には、ナット31に螺
合されたボルト30のシャンク部30aが貫通する貫通
孔24を形成してある。
【0020】また、メインカバー11とアンダーカバー
21の嵌合時に重なり合った両取付部12,22は上記
ボルト30とナット31により車両の取付ブラケット
(取付部)40に締結固定されるようになっている。こ
の取付ブラケット40にはボルト30のシャンク部30
aが貫通する丸孔41を形成してある。
【0021】以上実施形態の電気接続箱10の固定構造
によれば、アンダーカバー21の取付部22のナット収
納凹部23にナット31を収納した後、メインカバー1
1とアンダーカバー21とを嵌合させ、メインカバー1
1の各係合孔11cにアンダーカバー21の各係止爪2
1cを係止させると、図1に示すように、アンダーカバ
ー21のナット収納凹部23に収納されたナット31が
メインカバー11の取付部12の下面12a側で抜け止
め自在に保持されるので、ナット31が両取付部12,
22間から外れて脱落することがない。この際に、ナッ
ト31は従来のように圧入やインサート成形等によりア
ンダーカバー21の取付部22側に固定する必要はな
く、単にアンダーカバー21の取付部22のナット収納
凹部23に収納するだけで済むので、メインカバー11
とアンダーカバー21の組付性が向上する。また、ナッ
ト31がアンダーカバー21の取付部22側の補強部材
として機能するので、両取付部12,22の強度を向上
させることができて該両取付部12,22の破損を確実
に防止することができる。
【0022】メインカバー11とアンダーカバー21と
を嵌合させた状態で、車両に固定する場合には、図1の
矢印に示すように、ボルト30のシャンク部30aを車
両の取付ブラケット40の丸孔41内に挿通させた後、
メインカバー11の取付部12の長孔13に挿通させ
る。そして、アンダーカバー21の取付部22のナット
収納凹部23に収納されたナット31に螺合させてボル
ト30を締め付けることにより、メインカバー11の取
付部12とボルト30の頭部30b間に車両の取付ブラ
ケット40が挾持固定される。このようにして、電気接
続箱10は車両に固定される。
【0023】(第2の実施形態)図4は本発明の第2の
実施形態の電気接続箱の固定構造を示す要部の断面図、
図5は同電気接続箱の固定構造に用いられる一方の取付
部の正面図である。
【0024】この第2の実施形態の電気接続箱10の固
定構造では、アンダーカバー21の取付部(一方の取付
部)22に形成された四角穴状のナット収納凹部23′
の大きさを、該ナット収納凹部23′に収納される四角
板状のナット31′の外形形状よりも大きくなるように
形成してある。また、ナット31′のネジ孔31aのボ
ルト30のシャンク部30aが螺合される面側の回りに
逆円錐面(テーパー)31bを形成してある。他の構成
は前記第1の実施形態と同様であるので、同一構成部分
には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0025】この第2の実施形態の電気接続箱10の固
定構造では、メインカバー11とアンダーカバー21と
を嵌合させた状態で、車両に固定する場合に、前記第1
の実施形態の場合と同様に、図4の矢印に示すように、
ボルト30のシャンク部30aを車両の取付ブラケット
40の丸孔41内及びメインカバー11の取付部12の
長孔13内に挿通させた後、アンダーカバー21の取付
部22のナット収納凹部23′に収納されたナット3
1′のネジ孔31aにボルト30のシャンク部30aを
螺合させて該ボルト30を締め付けることにより、車両
の取付ブラケット40に電気接続箱10が固定される
が、車両側に取付ピッチのずれがある場合、ナット3
1′の正面側の中央に形成されている逆円錐面31bに
よって該ナット31′をボルト30のシャンク部30a
が挿入されて来た位置へ導くことが可能となる。
【0026】また、ナット収納凹部23′とナット3
1′との間のクリアランス及びナット31′の逆円錐面
31bによって上下方向及び左右方向のピッチずれを無
理なく、さらにメインカバー11の取付部12とアンダ
ーカバー21の取付部22に負担をかけることなく簡単
に吸収することができる。これにより、メインカバー1
1の取付部12とアンダーカバー21の取付部22の破
損、特にアンダーカバー21の取付部22側の破損を確
実に防止することができると共に、車両の取付ブラケッ
ト40に電気接続箱10を確実に締結固定することがで
きる。
【0027】(第3の実施形態)図6は本発明の第3の
実施形態の電気接続箱の固定構造を示す要部の断面図、
図7は同電気接続箱の固定構造に用いられる他方の取付
部の正面図である。
【0028】この第3の実施形態の電気接続箱10の固
定構造では、アンダーカバー21の取付部(一方の取付
部)22に形成された四角穴状のナット収納凹部23′
の大きさを、該ナット収納凹部23′に収納される四角
板状のナット31′の外形形状よりも大きくなるように
形成してある。また、ナット31′のネジ孔31aのボ
ルト30のシャンク部30aが螺合される面側の回りに
逆円錐面(テーパー)31bを形成してある。
【0029】さらに、メインカバー11の取付部(他方
の取付部)12の中央にはボルト30のシャンク部30
aが貫通する丸孔(ボルト挿入孔)13′を穿設してあ
る。この丸孔13′のボルト30のシャンク部30aを
挿入する面側の回りには逆円錐面(テーパー)13aを
形成してある。図6に示すように、丸孔13′の孔径
R′よりもナット31′のネジ孔31aの回りの逆円錐
面31bの最外径Rの方が大きくなるように設定してあ
る(R′<R)。また、ナット31′のネジ孔31aの
孔径よりも丸孔13′の孔径R′の方が大きくなるよう
に設定してある。尚、他の構成は前記第2の実施形態と
同様であるので、同一構成部分には同一符号を付して詳
細な説明は省略する。
【0030】この第3の実施形態の電気接続箱10の固
定構造では、メインカバー11とアンダーカバー21と
を嵌合させた状態で、車両に固定する場合に、前記第2
の実施形態の場合と同様に、図6の矢印に示すように、
ボルト30のシャンク部30aを車両の取付ブラケット
40の丸孔41内及びメインカバー11の取付部12の
丸孔13′内に挿通させた後、アンダーカバー21の取
付部22のナット収納凹部23′に収納されたナット3
1′のネジ孔31aにボルト30のシャンク部30aを
螺合させて該ボルト30を締め付けることにより、車両
の取付ブラケット40に電気接続箱10が固定される
が、車両側に取付ピッチのずれがあって車両の取付ブラ
ケット40の丸孔41からメインカバー11の取付部1
2の丸孔13′が見えない場合でも、ボルト30のシャ
ンク部30aをメインカバー11の取付部12の丸孔1
3′の逆円錐面13a及びナット31′のネジ孔31a
の逆円錐面31bにより該ナット31′のネジ孔31a
に容易かつ確実に導くことができる。
【0031】また、ナット収納凹部23′とナット3
1′との間のクリアランス及びナット31′の逆円錐面
31bによって上下方向及び左右方向のピッチずれを無
理なく、さらにメインカバー11の取付部12とアンダ
ーカバー21の取付部22に負担をかけることなく簡単
に吸収することができる。これにより、メインカバー1
1の取付部12とアンダーカバー21の取付部22の破
損、特にアンダーカバー21の取付部22側の破損を確
実に防止することができると共に、車両の取付ブラケッ
ト40に電気接続箱10を確実に締結固定することがで
きる。
【0032】(第4の実施形態)図8は第4の実施形態
の電気接続箱の固定構造を示す要部の断面図、図9は同
電気接続箱の固定構造の要部の斜視図である。
【0033】この第4の実施形態の電気接続箱10の固
定構造では、アンダーカバー21の取付部(一方の取付
部)22′のナット収納凹部23を挾むようにその上下
に回転防止用の矩形板状で一対の突起(突出部)25,
25を一体突出形成すると共に、この各突起25に対向
するメインカバー11の取付部(他方の取付部)12′
に該各突起25を挿入させる挿入凹部15をそれぞれ形
成してある。他の構成は前記第1の実施形態と同様であ
るので、同一構成部分には同一符号を付して詳細な説明
は省略する。
【0034】この第4の実施形態の電気接続箱10の固
定構造では、メインカバー11とアンダーカバー21と
を嵌合させた状態で、車両に固定する場合に、図8の矢
印に示すように、ボルト30のシャンク部30aを車両
の取付ブラケット40の丸孔41内及びメインカバー1
1の取付部12′の長孔13内に挿通させた後、アンダ
ーカバー21の取付部22′のナット収納凹部23に収
納されたナット31に螺合させてボルト30を締め付け
ていくと、アンダーカバー21の取付部22′がボルト
30の回転力を受け止めようとする。この際、アンダー
カバー21の取付部22′が受ける力を該取付部22′
の各突起25及び該各突起25を挿入する挿入凹部15
を備えたメインカバー11の取付部12′を介して該取
付部12′側に分散させることができる。このように、
ボルト30の締め付け時に発生する捩り方向の力を、突
起25を備えたアンダーカバー21の取付部22′と該
突起25を収納する挿入凹部15を備えたメインカバー
11の取付部12′とが相俟って受け止めて確実に吸収
することができる。これにより、メインカバー11の取
付部12′とアンダーカバー21の取付部22′の破
損、特にアンダーカバー21の取付部22′側の破損を
確実に防止することができる。
【0035】尚、前記各実施形態によれば、メインカバ
ーとアンダーカバーの下部側に取付部を設けたが、上下
両側に取付部を設けてもよい。また、ナット及びアンダ
ーカバーの取付部のナット収納凹部の形状は四角形状に
限らず、六角形状等の他の形状でもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、メインカバーとアンダーカバーの嵌合時にナッ
トを両取付部間で挟み込むようにして保持したので、ナ
ットが両取付部間から外れて脱落することがなく、ま
た、ナットがアンダーカバーの取付部の補強部材として
機能するので、両取付部の強度を向上させて該両取付部
の破損を確実に防止することができる。
【0037】請求項2の発明によれば、請求項1の効果
に加え、メインカバーの取付部とアンダーカバーの取付
部のいずれか一方の取付部に設けられたナット収納凹部
をナットの外形形状より大きく設定したので、車両の取
付部に電気接続箱をボルトとナットを介して締結固定す
る際に、車両側の取付ピッチのあらゆる方向のずれをナ
ット収納凹部内でナットが移動することにより電気接続
箱側の取付部に負担をかけることなく簡単に吸収するこ
とができ、車両の取付部に電気接続箱を確実に締結固定
することができる。
【0038】請求項3の発明によれば、請求項1の効果
に加え、車両の取付部にナットを介して電気接続箱を締
結固定するボルトを、ボルト挿入孔のテーパー及びナッ
トのネジ孔のテーパーにより該ナットのネジ孔に容易に
導くことができ、車両側の取付ピッチのあらゆる方向の
ずれを吸収することができる。
【0039】請求項4の発明によれば、請求項1の効果
に加え、ボルト締結時に発生する捩り方向の力を突出部
と凹部を備えた両取付部で吸収することができる。
【0040】請求項5の発明によれば、ボルト締結時に
発生する捩り方向の力を突出部と凹部を備えた両取付部
で確実に吸収することができ、ボルト締結時に両取付部
の破損を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電気接続箱の固定構
造を示す要部の断面図である。
【図2】上記電気接続箱の固定構造の要部の斜視図であ
る。
【図3】(a)は上記電気接続箱の正面図、(b)は同
電気接続箱の背面図、(c)は同電気接続箱の右側面図
である。
【図4】本発明の第2の実施形態の電気接続箱の固定構
造を示す要部の断面図である。
【図5】上記第2の実施形態の電気接続箱の固定構造に
用いられる一方の取付部の正面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態の電気接続箱の固定構
造を示す要部の断面図である。
【図7】上記第3の実施形態の電気接続箱の固定構造に
用いられる他方の取付部の正面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態の電気接続箱の固定構
造を示す要部の断面図である。
【図9】上記第4の実施形態の電気接続箱の固定構造の
要部の斜視図である。
【図10】従来例の電気接続箱の固定構造の要部の斜視
図である。
【符号の説明】
10 電気接続箱 11 メインカバー 12,12′ 他方の取付部 13′ 丸孔(ボルト挿入孔) 13a 逆円錐面(テーパー) 15 挿入凹部 21 アンダーカバー 22,22′ 一方の取付部 23,23′ ナット収納凹部 25 突起(回転防止用の突出部) 30 ボルト 30a シャンク部 31,31′ ナット 31a ネジ孔 31b 逆円錐面(テーパー) 40 取付ブラケット(車両の取付部) R 最外径 R′ 孔径

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接続箱のメインカバーとアンダーカ
    バーの相対向する位置に取付部をそれぞれ設け、これら
    両取付部をボルトとナットにより車両の取付部に締結固
    定するようにした電気接続箱の固定構造において、 前記メインカバーの取付部と前記アンダーカバーの取付
    部のいずれか一方の取付部に前記ナットを収納するナッ
    ト収納凹部を設け、このナット収納凹部に収納した前記
    ナットを前記メインカバーとアンダーカバーとの嵌合時
    に他方の取付部で抜け止め自在に保持したことを特徴と
    する電気接続箱の固定構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気接続箱の固定構造で
    あって、 前記ナット収納凹部を前記ナットの外形形状より大きく
    設定したことを特徴とする電気接続箱の固定構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電気接続箱の固定構造で
    あって、 前記他方の取付部に前記ボルトのシャンク部を挿入する
    ボルト挿入孔を設け、このボルト挿入孔の前記ボルトの
    シャンク部を挿入する面側の回りにテーパーを設けると
    共に、前記ナットのネジ孔の前記ボルトのシャンク部が
    螺合される面側の回りにテーパーを設ける一方、前記ボ
    ルト挿入孔の孔径より前記ナットのネジ孔の回りの前記
    テーパーの最外径を大きく設定したことを特徴とする電
    気接続箱の固定構造。
  4. 【請求項4】 電気接続箱のメインカバーとアンダーカ
    バーの相対向する位置に取付部をそれぞれ設け、これら
    両取付部をボルトとナットにより車両の取付部に締結固
    定するようにした電気接続箱の固定構造において、 前記メインカバーの取付部と前記アンダーカバーの取付
    部のいずれか一方の取付部に前記ナットを収納するナッ
    ト収納凹部を設け、このナット収納凹部に収納した前記
    ナットを前記メインカバーとアンダーカバーとの嵌合時
    に他方の取付部で抜け止め自在に保持する一方、前記一
    方の取付部のナット収納凹部の近傍に回転防止用の突出
    部を設け、この突出部に対向する前記他方の取付部に該
    突出部を挿入させる挿入凹部を設けたことを特徴とする
    電気接続箱の固定構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電気接続箱の固定構造で
    あって、 前記回転防止用の突出部を前記ナット収納凹部を挾むよ
    うに一対突設したことを特徴とする電気接続箱の固定構
    造。
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