JP2004114715A - 車両のバンパーカバー支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】バンパーカバーをボデーから取り外す際に、ボデー側に設けた係合爪の破損を防止する。
【解決手段】バンパーカバー14をボデー10から取り外す場合には、ボデー側に形成された凹部24の上壁部24Aが、バンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fと当接し、係合解除方向の変形を阻止する。このため、バンパーカバー14の上壁部14Dが、車両下方へ弾性変形することで、バンパーカバー14の係合孔36と、ボデー10側に固定されたバンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fの係止爪32との係合が外れる。
【選択図】 図1
【解決手段】バンパーカバー14をボデー10から取り外す場合には、ボデー側に形成された凹部24の上壁部24Aが、バンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fと当接し、係合解除方向の変形を阻止する。このため、バンパーカバー14の上壁部14Dが、車両下方へ弾性変形することで、バンパーカバー14の係合孔36と、ボデー10側に固定されたバンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fの係止爪32との係合が外れる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のバンパーカバー支持構造に係り、特に、自動車等の車両のボデーにバンパーカバーを固定するための車両のバンパーカバー支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のバンパーカバー支持構造においては、バンパーカバーの両端部をボデーのフェンダー部に対して精度良く位置決めして外観性を向上させるために、ボデーのフェンダー部の開口に樹脂製のクリップ(グロメットともいう)の取付部を挿入し、ボルト孔に固定ボルトを螺入して取付部を上下に膨出させることにより固定する。また、バンパーカバーの端部から内向きに突設した取付ブラケットをクリップの支持板と一対の押え爪間に挟持して上下方向の位置決めを行うとともに、前記取付ブラケットに車体前後方向に形成した長孔を支持板の中央に上下方向に弾性変形可能に形成した係合片の係合爪に係合させ、これによりバンパーカバーを車体左右方向に位置決めする。この結果、バンパーカバーの車体前後方向の寸法誤差や取付誤差は前記長孔と係合爪により吸収されるようになっている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第2540642号公報(請求項1、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような車両のバンパーカバー支持構造においては、バンパーカバーをボデーに取付ける際に、ボデー側に配設した支持板の中央に形成した係合片の係合爪が、上下方向に弾性変形する構成となっている。このため、係合爪の両側にスリット(切欠)を形成し、係合爪が容易に弾性変形するようになっている。この結果、バンパーカバーの交換等によってバンパーカバーをボデーから取り外す際に、前記スリットを起点にして、ボデー側に配設した支持板の係合爪が破損することがある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、バンパーカバーをボデーから取り外す際に、ボデー側に設けた係合爪の破損を防止できる車両のバンパーカバー支持構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の車両のバンパーカバー支持構造は、車両のボデー側に固定されるバンパーカバー支持手段と、
該バンパーカバー支持手段に形成され係合爪を有する係合片と、
前記ボデー側に形成され前記係合片の係合解除方向の変形を阻止する変形阻止手段と、
バンパーカバーに形成され係合孔を有し、弾性変形することで前記係合爪と前記係合孔とが係合または係合解除する係合部と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
従って、バンパーカバーをボデーに取付ける場合には、ボデー側に形成された変形阻止手段が係合片の係合解除方向の変形を阻止する。このため、バンパーカバーに形成された係合部が弾性変形することで、係合部の係合孔が、ボデー側に固定されたバンパーカバー支持手段の係合片の係合孔に係合される。一方、バンパーカバーをボデーから取り外す場合にも、ボデー側に形成された変形阻止手段が係合片の係合解除方向の変形を阻止する。このため、バンパーカバーに形成された係合部が弾性変形することで、係合部の係合孔が、ボデー側に固定されたバンパーカバー支持手段の係合片の係合孔から外れる、この結果、バンパーカバーをボデーから取り外す際に、ボデー側に設けた係合爪の破損を防止できる。
【0008】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車両のバンパーカバー支持構造において、前記係合孔の縁部に前記係合爪との係合解除荷重を低減するためのガイド手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
従って、請求項1記載の内容に加えて、バンパーカバーをボデーから取り外す場合には、バンパーカバーに形成された係合部の係合孔の縁部に設けたガイド手段によって、係合孔と係合爪との係合解除荷重を低減することができる。この結果、バンパーカバーのボデーからの取外しが容易になると共に、バンパーカバーに形成された係合部が破損し難くなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明における車両のバンパーカバー支持構造の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0011】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
【0012】
図5に示される如く、本実施形態では、自動車のボデー10の後端下部に配設されたリヤバンパー12のバンパーカバー14に本発明のバンパーカバー支持構造が適用されている。リヤバンパーカバー14の車幅方向両端部14Aは、ボデー10のボデーパネル後部側面10Aに沿って車両前方に屈曲しており、ボデーパネル後部側面10Aに車両前後方向に沿って固定されたバンパーカバー支持手段としてのバンパーカバー支持ブラケット16を介してボデー10に取付けられている。
【0013】
図2に示される如く、バンパーカバー支持ブラケット16は、樹脂材で構成されており、車両前後方向から見た断面形状は、開口部を車幅方向外側へ向けたコ字状となっている。バンパーカバー支持ブラケット16の縦壁部16Bには、車両前後方向に沿って所定の間隔で取付孔18が穿設されており、これらの取付孔18には、グロメット20が一体成形されている。
【0014】
図4に示される如く、ボデーパネル後部側面10Aの下部には、バンパーカバー取付部としての凹部24が車両前後方向に沿って形成されており、凹部24の上部には、変形阻止手段としての上壁部24Aが形成されている。また、凹部24の縦壁部24Bには、車両前後方向に沿って所定の間隔で取付孔26が穿設されている。これらの取付孔26には、バンパーカバー支持ブラケット16の縦壁部16Bに形成されたグロメット20が挿入されており、取付孔18に挿入されたビス22よって固定されている。
【0015】
図2に示される如く、バンパーカバー支持ブラケット16には、車両前後方向に沿って所定の間隔で仕切り壁部16Cが形成されており、隣接する仕切り壁部16Cと、上壁部16Dと下壁部16Eとによって、取付孔18の周囲は、ボックス部28となっている。また、上壁部16Dの上面の車両前後方向両端近傍には、それぞれ車幅方向に沿ってリブ30が突出形成されており、リブ30の車幅方向外側端部の上部30AはR形状となっている。
【0016】
バンパーカバー支持ブラケット16の隣接するボックス部28の間においては、縦壁部16Bが車両上方に延設されており、係合片16Fとなっている。
【0017】
図1に示される如く、バンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fは、ボデー10に形成された凹部24の上壁部24Aに隣接しており、上壁部24Aに沿って車幅方向外側に向かって延設されている。また、係合片16Fの先端下面側には、係合爪32が形成されている。一方、リヤバンパーカバー14の縦壁部14Bにおける上端部14Cの近傍からは、車幅方向内側斜め下方へ向かって上壁部14Dが形成されており、この上壁部14Dの根元部近傍に形成された係合孔36に、バンパーカバー支持ブラケット16の係合爪32が係合可能となっている。
【0018】
一方、図3に示される如く、リヤバンパーカバー14の上壁部14Dは、バンパーカバー支持ブラケット16の隣接するリブ30によって支持される部位の間が、車両上下方向(図3の矢印B方向)へ弾性変形可能となっている。
【0019】
従って、係合爪32と係合孔36とが係合または係合解除する際には、ボデー10に形成した凹部24の上壁部24Aが、係合片16Fの係合解除方向(図1の矢印A方向)の変形を阻止するため、リヤバンパーカバー14の上壁部14Dが弾性変形するようになっている。
【0020】
なお、係合孔36の車幅方向内側上端縁部には、ガイド手段部としてのR部40が形成されており、係合爪32との係合解除荷重を低減するようになっている。
【0021】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0022】
本実施形態では、バンパーカバー14をボデー10に取付ける場合には、ボデー側に形成された凹部24の上壁部24Aが、バンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fと当接し、係合片16Fの係合解除方向(図1の矢印A方向)の変形を阻止する。このため、バンパーカバー14の上壁部14Dが、図3に二点鎖線で示すように車両下方へ弾性変形することで、バンパーカバー14の係合孔36が、ボデー10側に固定されたバンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fの係止爪32に係合する。
【0023】
一方、バンパーカバー14をボデー10から取り外す場合には、ボデー側に形成された凹部24の上壁部24Aが、バンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fと当接し、係合解除方向(図1の矢印A方向)の変形を阻止する。このため、バンパーカバー14の上壁部14Dが、図3に二点鎖線で示すように車両下方へ弾性変形することで、バンパーカバー14の係合孔36と、ボデー10側に固定されたバンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fの係止爪32との係合が外れる。この結果、バンパーカバー14をボデー10から取り外す際に、ボデー10側に設けたバンパーカバー支持ブラケット16の係合爪32の破損を防止できる。
【0024】
また、本実施形態では、バンパーカバー14をボデー10から取り外す場合には、バンパーカバー14の上壁部14Dにおける係合孔36の車幅方向内側上端縁部に形成されたR部40によって、係合孔36と係合爪32との係合解除荷重を低減することができる。この結果、バンパーカバー14のボデー10からの取外しが容易になると共に、バンパーカバー14の係合孔36が破損し難くなる。
【0025】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、バンパーカバー支持ブラケット16の縦壁部16Bにグロメット20を一体成形したが、バンパーカバー支持ブラケット16とグロメット20とを別部材としても良い。
【0026】
また、上記実施形態では、バンパーカバー支持ブラケット16の上壁部16Dにリブ30を形成したが、リブ30を形成しない構成としても良い。
【0027】
また、上記実施形態では、本発明の車両のバンパーカバー支持構造をリヤバンパー12のバンパーカバー14に適用したが、本発明の車両のバンパーカバー支持構造はフロントバンパーのバンパーカバーにも適用可能である。
【0028】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明の車両のバンパーカバー支持構造は、車両のボデー側に固定されるバンパーカバー支持手段と、バンパーカバー支持手段に形成され係合爪を有する係合片と、ボデー側に形成され係合片の係合解除方向の変形を阻止する変形阻止手段と、バンパーカバーに形成され係合孔を有し、弾性変形することで係合爪と係合孔とが係合または係合解除する係合部と、を備えたため、バンパーカバーをボデーから取り外す際に、ボデー側に設けた係合爪の破損を防止できるという優れた効果を有する。
【0029】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車両のバンパーカバー支持構造において、係合孔の縁部に係合爪との係合解除荷重を低減するためのガイド手段を設けたため、請求項1記載の効果に加えて、バンパーカバーのボデーからの取外しが容易になると共に、バンパーカバーに形成された係合部が破損し難くなるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の1−1線に沿った拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る車両のバンパーカバー支持構造を示す車両斜め前方外側から見た斜視図である。
【図3】図2の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】図5の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る車両のバンパーカバー支持構造が適用された車両を示す車両斜め後方から見た斜視図である。
【符号の説明】
10 ボデー
14 バンパーカバー
14D バンパーカバーの上壁部(係合部)
16 バンパーカバー支持ブラケット(バンパーカバー支持手段)
16F バンパーカバー支持ブラケットの係合片
24 ボデーの凹部
24A 凹部の上壁部(変形阻止手段)
32 バンパーカバー支持ブラケットの係止爪
36 バンパーカバーの係合孔
40 R部(ガイド手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のバンパーカバー支持構造に係り、特に、自動車等の車両のボデーにバンパーカバーを固定するための車両のバンパーカバー支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のバンパーカバー支持構造においては、バンパーカバーの両端部をボデーのフェンダー部に対して精度良く位置決めして外観性を向上させるために、ボデーのフェンダー部の開口に樹脂製のクリップ(グロメットともいう)の取付部を挿入し、ボルト孔に固定ボルトを螺入して取付部を上下に膨出させることにより固定する。また、バンパーカバーの端部から内向きに突設した取付ブラケットをクリップの支持板と一対の押え爪間に挟持して上下方向の位置決めを行うとともに、前記取付ブラケットに車体前後方向に形成した長孔を支持板の中央に上下方向に弾性変形可能に形成した係合片の係合爪に係合させ、これによりバンパーカバーを車体左右方向に位置決めする。この結果、バンパーカバーの車体前後方向の寸法誤差や取付誤差は前記長孔と係合爪により吸収されるようになっている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第2540642号公報(請求項1、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような車両のバンパーカバー支持構造においては、バンパーカバーをボデーに取付ける際に、ボデー側に配設した支持板の中央に形成した係合片の係合爪が、上下方向に弾性変形する構成となっている。このため、係合爪の両側にスリット(切欠)を形成し、係合爪が容易に弾性変形するようになっている。この結果、バンパーカバーの交換等によってバンパーカバーをボデーから取り外す際に、前記スリットを起点にして、ボデー側に配設した支持板の係合爪が破損することがある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、バンパーカバーをボデーから取り外す際に、ボデー側に設けた係合爪の破損を防止できる車両のバンパーカバー支持構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の車両のバンパーカバー支持構造は、車両のボデー側に固定されるバンパーカバー支持手段と、
該バンパーカバー支持手段に形成され係合爪を有する係合片と、
前記ボデー側に形成され前記係合片の係合解除方向の変形を阻止する変形阻止手段と、
バンパーカバーに形成され係合孔を有し、弾性変形することで前記係合爪と前記係合孔とが係合または係合解除する係合部と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
従って、バンパーカバーをボデーに取付ける場合には、ボデー側に形成された変形阻止手段が係合片の係合解除方向の変形を阻止する。このため、バンパーカバーに形成された係合部が弾性変形することで、係合部の係合孔が、ボデー側に固定されたバンパーカバー支持手段の係合片の係合孔に係合される。一方、バンパーカバーをボデーから取り外す場合にも、ボデー側に形成された変形阻止手段が係合片の係合解除方向の変形を阻止する。このため、バンパーカバーに形成された係合部が弾性変形することで、係合部の係合孔が、ボデー側に固定されたバンパーカバー支持手段の係合片の係合孔から外れる、この結果、バンパーカバーをボデーから取り外す際に、ボデー側に設けた係合爪の破損を防止できる。
【0008】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車両のバンパーカバー支持構造において、前記係合孔の縁部に前記係合爪との係合解除荷重を低減するためのガイド手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
従って、請求項1記載の内容に加えて、バンパーカバーをボデーから取り外す場合には、バンパーカバーに形成された係合部の係合孔の縁部に設けたガイド手段によって、係合孔と係合爪との係合解除荷重を低減することができる。この結果、バンパーカバーのボデーからの取外しが容易になると共に、バンパーカバーに形成された係合部が破損し難くなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明における車両のバンパーカバー支持構造の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0011】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
【0012】
図5に示される如く、本実施形態では、自動車のボデー10の後端下部に配設されたリヤバンパー12のバンパーカバー14に本発明のバンパーカバー支持構造が適用されている。リヤバンパーカバー14の車幅方向両端部14Aは、ボデー10のボデーパネル後部側面10Aに沿って車両前方に屈曲しており、ボデーパネル後部側面10Aに車両前後方向に沿って固定されたバンパーカバー支持手段としてのバンパーカバー支持ブラケット16を介してボデー10に取付けられている。
【0013】
図2に示される如く、バンパーカバー支持ブラケット16は、樹脂材で構成されており、車両前後方向から見た断面形状は、開口部を車幅方向外側へ向けたコ字状となっている。バンパーカバー支持ブラケット16の縦壁部16Bには、車両前後方向に沿って所定の間隔で取付孔18が穿設されており、これらの取付孔18には、グロメット20が一体成形されている。
【0014】
図4に示される如く、ボデーパネル後部側面10Aの下部には、バンパーカバー取付部としての凹部24が車両前後方向に沿って形成されており、凹部24の上部には、変形阻止手段としての上壁部24Aが形成されている。また、凹部24の縦壁部24Bには、車両前後方向に沿って所定の間隔で取付孔26が穿設されている。これらの取付孔26には、バンパーカバー支持ブラケット16の縦壁部16Bに形成されたグロメット20が挿入されており、取付孔18に挿入されたビス22よって固定されている。
【0015】
図2に示される如く、バンパーカバー支持ブラケット16には、車両前後方向に沿って所定の間隔で仕切り壁部16Cが形成されており、隣接する仕切り壁部16Cと、上壁部16Dと下壁部16Eとによって、取付孔18の周囲は、ボックス部28となっている。また、上壁部16Dの上面の車両前後方向両端近傍には、それぞれ車幅方向に沿ってリブ30が突出形成されており、リブ30の車幅方向外側端部の上部30AはR形状となっている。
【0016】
バンパーカバー支持ブラケット16の隣接するボックス部28の間においては、縦壁部16Bが車両上方に延設されており、係合片16Fとなっている。
【0017】
図1に示される如く、バンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fは、ボデー10に形成された凹部24の上壁部24Aに隣接しており、上壁部24Aに沿って車幅方向外側に向かって延設されている。また、係合片16Fの先端下面側には、係合爪32が形成されている。一方、リヤバンパーカバー14の縦壁部14Bにおける上端部14Cの近傍からは、車幅方向内側斜め下方へ向かって上壁部14Dが形成されており、この上壁部14Dの根元部近傍に形成された係合孔36に、バンパーカバー支持ブラケット16の係合爪32が係合可能となっている。
【0018】
一方、図3に示される如く、リヤバンパーカバー14の上壁部14Dは、バンパーカバー支持ブラケット16の隣接するリブ30によって支持される部位の間が、車両上下方向(図3の矢印B方向)へ弾性変形可能となっている。
【0019】
従って、係合爪32と係合孔36とが係合または係合解除する際には、ボデー10に形成した凹部24の上壁部24Aが、係合片16Fの係合解除方向(図1の矢印A方向)の変形を阻止するため、リヤバンパーカバー14の上壁部14Dが弾性変形するようになっている。
【0020】
なお、係合孔36の車幅方向内側上端縁部には、ガイド手段部としてのR部40が形成されており、係合爪32との係合解除荷重を低減するようになっている。
【0021】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0022】
本実施形態では、バンパーカバー14をボデー10に取付ける場合には、ボデー側に形成された凹部24の上壁部24Aが、バンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fと当接し、係合片16Fの係合解除方向(図1の矢印A方向)の変形を阻止する。このため、バンパーカバー14の上壁部14Dが、図3に二点鎖線で示すように車両下方へ弾性変形することで、バンパーカバー14の係合孔36が、ボデー10側に固定されたバンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fの係止爪32に係合する。
【0023】
一方、バンパーカバー14をボデー10から取り外す場合には、ボデー側に形成された凹部24の上壁部24Aが、バンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fと当接し、係合解除方向(図1の矢印A方向)の変形を阻止する。このため、バンパーカバー14の上壁部14Dが、図3に二点鎖線で示すように車両下方へ弾性変形することで、バンパーカバー14の係合孔36と、ボデー10側に固定されたバンパーカバー支持ブラケット16の係合片16Fの係止爪32との係合が外れる。この結果、バンパーカバー14をボデー10から取り外す際に、ボデー10側に設けたバンパーカバー支持ブラケット16の係合爪32の破損を防止できる。
【0024】
また、本実施形態では、バンパーカバー14をボデー10から取り外す場合には、バンパーカバー14の上壁部14Dにおける係合孔36の車幅方向内側上端縁部に形成されたR部40によって、係合孔36と係合爪32との係合解除荷重を低減することができる。この結果、バンパーカバー14のボデー10からの取外しが容易になると共に、バンパーカバー14の係合孔36が破損し難くなる。
【0025】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、バンパーカバー支持ブラケット16の縦壁部16Bにグロメット20を一体成形したが、バンパーカバー支持ブラケット16とグロメット20とを別部材としても良い。
【0026】
また、上記実施形態では、バンパーカバー支持ブラケット16の上壁部16Dにリブ30を形成したが、リブ30を形成しない構成としても良い。
【0027】
また、上記実施形態では、本発明の車両のバンパーカバー支持構造をリヤバンパー12のバンパーカバー14に適用したが、本発明の車両のバンパーカバー支持構造はフロントバンパーのバンパーカバーにも適用可能である。
【0028】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明の車両のバンパーカバー支持構造は、車両のボデー側に固定されるバンパーカバー支持手段と、バンパーカバー支持手段に形成され係合爪を有する係合片と、ボデー側に形成され係合片の係合解除方向の変形を阻止する変形阻止手段と、バンパーカバーに形成され係合孔を有し、弾性変形することで係合爪と係合孔とが係合または係合解除する係合部と、を備えたため、バンパーカバーをボデーから取り外す際に、ボデー側に設けた係合爪の破損を防止できるという優れた効果を有する。
【0029】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車両のバンパーカバー支持構造において、係合孔の縁部に係合爪との係合解除荷重を低減するためのガイド手段を設けたため、請求項1記載の効果に加えて、バンパーカバーのボデーからの取外しが容易になると共に、バンパーカバーに形成された係合部が破損し難くなるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の1−1線に沿った拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る車両のバンパーカバー支持構造を示す車両斜め前方外側から見た斜視図である。
【図3】図2の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】図5の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る車両のバンパーカバー支持構造が適用された車両を示す車両斜め後方から見た斜視図である。
【符号の説明】
10 ボデー
14 バンパーカバー
14D バンパーカバーの上壁部(係合部)
16 バンパーカバー支持ブラケット(バンパーカバー支持手段)
16F バンパーカバー支持ブラケットの係合片
24 ボデーの凹部
24A 凹部の上壁部(変形阻止手段)
32 バンパーカバー支持ブラケットの係止爪
36 バンパーカバーの係合孔
40 R部(ガイド手段)
Claims (2)
- 車両のボデー側に固定されるバンパーカバー支持手段と、
該バンパーカバー支持手段に形成され係合爪を有する係合片と、
前記ボデー側に形成され前記係合片の係合解除方向の変形を阻止する変形阻止手段と、
バンパーカバーに形成され係合孔を有し、弾性変形することで前記係合爪と前記係合孔とが係合または係合解除する係合部と、
を備えたことを特徴とする車両のバンパーカバー支持構造。 - 前記係合孔の縁部に前記係合爪との係合解除荷重を低減するためのガイド手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両のバンパーカバー支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002276787A JP2004114715A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 車両のバンパーカバー支持構造 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008126712A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Suzuki Motor Corp | 車両のバンパー取付構造 |
JP2011020617A (ja) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Suzuki Motor Corp | バンパホルダの取り付け構造 |
US8226133B2 (en) | 2008-12-17 | 2012-07-24 | Newfrey Llc | Bumper attachment device |
KR101228285B1 (ko) | 2009-07-03 | 2013-01-30 | (주)엘지하우시스 | 클립 내장형 부착 부재의 지지 부재 결합 구조 |
DE202012104139U1 (de) * | 2012-10-29 | 2014-02-04 | Rehau Ag + Co | System zum Ausbilden einer Befestigung eines Verkleidungselementes an einem Karosserieteil eines Fahrzeuges |
US8684428B2 (en) | 2011-05-18 | 2014-04-01 | Newfrey Llc | Bumper retainer |
-
2002
- 2002-09-24 JP JP2002276787A patent/JP2004114715A/ja active Pending
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