JP3921959B2 - バンパフェイシャ保持構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バンパフェイシャ保持構造に関し、特に、バンパフェイシャにおいて車体サイドに回り込んでいる部分の保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のフロントバンパにおいて、バンパフェイシャのサイド部分の保持は、図7に示すような構成の樹脂製の取付ブラケット01のクリップ部01cをフロントフェンダ02の下部の凹部の縦壁03に形成した穴03hに嵌合させ、取付ブラケット01のコの字形状部01kにバンパフェイシャ04の上部に横向きに形成されたフランジ04fを差し込み、ブラケット01の爪01tとバンパフェイシャ04の係合穴04hとを係合させてバンパフェイシャ04のサイド部分を保持していた。
すなわち、取付ブラケット01は、クリップ部01cが略水平に取り付けられ、コの字形状部01kの内側下面にバンパフェイシャ04のフランジ04fの係合穴04hと係合する爪01tが設けられている。また、取付ブラケット01のクリップ設定面には、クッション材05が貼り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術にあっては、以下に列挙する問題があった。
1)取付ブラケット01を車体に取り付けるクリップ部01cが車体に対して略水平に嵌合しているとともに、取付ブラケット01によるバンパフェイシャ04の支持を取付ブラケット01の先端部で行っている構成であるため、バンパフェイシャ04から取付ブラケット01に入力される下向きの荷重により取付ブラケット01が基端部のクリップ部01cを中心として先端部が下方に下がるように揺動し易く、これによりバンパフェイシャ04とフロントフェンダ02との間に隙間0hが生じる。
そこで、その対策の1つとして、予めこのバンパフェイシャ04の上部とフロントフェンダ02との間に隙間0hを設定しておき、上述のように取付ブラケット01が回動するなどして隙間0hが広がっても目立たないようにしている。しかしながら、この部位に隙間0hが設定されているため、見栄えが悪い。
加えて、他の対策として、取付ブラケット01と縦壁03との間にクッション材05を設定して、取付ブラケット01が下方に回動するのを規制しているが、クッション材05の分だけコストが嵩む。
2)片輪乗り上げなどでの車体のたわみで、取付ブラケット01を取り付けている縦壁03と、バンパフェイシャ04とパーティングを形成しているフロントフェンダ02の角部とが相対変位をし、バンパフェイシャ04とフロントフェンダ02との間が口開きする。
3)取付ブラケット01のコの字形状部01kの先端が、ブラケット成形時に広がりやすく、寸法安定性が悪いので、バンパフェイシャ04の上部とフロントフェンダ02との間に隙間0hができやすいものであり、上述したように隙間0hにより見栄えが低下し、かつ、品質が低下する。
4)車両の軽衝突などでバンパフェイシャ04に負荷がかかったときでも、爪01tが簡単に外れないように設計するので、メンテナンスなどでバンパフェイシャ04を取付ブラケット01から外そうとする作業では、爪01tと孔04hとの係合を外そうとバンパフェイシャ04を車両外横方向に引っ張ったりして、ブラケット01の爪01tを破損し易い。
【0004】
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、バンパフェイシャ上部とフロントフェンダとの間に隙間ができないようにして、品質安定性の向上ならびに見栄えの向上を図ることを主たる目的とし、さらに、取付ブラケットの揺動防止を図るクッション材を不要として、コストダウンを図ること、および、バンパフェイシャ上部とフロントフェンダとの間の口開きを防止すること、加えて、軽衝突時にバンパフェイシャが外れ難いがメンテナンスなどで外そうとした場合には、簡単に係合が外れるようにして、メンテナンス性の向上を図ること、を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため本発明は、車体側面に凹部を設けて、車体側面と凹部の上端の段差面とで角部が形成され、前記凹部にバンパフェイシャの左右両端部に設けられたフェイシャ側部が配置され、このフェイシャ側部の上部の上端フランジ部に設けられた差込片を、凹部に配置された取付ブラケットの上側片と下側片との間に形成されたコの字形状部に差し込み、差込片に形成された係合穴とコの字形状部に上下に移動可能に設けられた爪とを係合させて抜け止め状態として保持するようにしたバンパフェイシャ保持構造において、前記取付ブラケットの上部に、前記段差面に係止可能な係止部が少なくとも一つ設けられ、前記係止部の下方位置に、前記上側片と下側片とを連結する連結部が設けられ、前記上端フランジに前記連結部を逃げる逃げ用切欠部が設けられ、前記爪の車両左右方向外側を向く面には、前記取付ブラケットへの前記差込片の差し込みによって前記爪が押し下げられる面が形成され、前記下側片の下方から前記下側片、連結部、上側片および係止部を貫通して貫通孔が形成され、前記取付ブラケットは、係止部を段差面に係止させ、かつ、貫通穴の下方からビスをねじ込んで車体に固定されていることを特徴とする手段とした。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバンパフェイシャ保持構造において、前記取付ブラケットにおいて、係止部と爪とが前後方向で略一直線上に配置されていることを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のバンパフェイシャ保持構造において、前記段差面において、前記係止部が取り付けられる取付用孔が角部の近傍に設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載のバンパフェイシャ保持構造において、前記爪フェイシャ側部の先端方向側に該フェイシャ側部が前方へ押されると前記係合穴の後縁部によって前記爪が押し下げられる面が形成され、前記フェイシャ側部の先端部は、ビスにより下方から段差面に固定されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
本発明では、取付ブラケットにおいて、バンパフェイシャの差込片を保持する上側片と下側片とを連結する連結部を設けたため、上側片と下側片との隙間寸法精度が高くなり、また、これら上側片と下側片とで形成されるコの字形状部が口開きをし難い。したがって、取付ブラケットに支持されたバンパフェイシャの位置が下方にずれ難く、見栄えを向上させることができるとともに、品質を高く保つことができる。また、差込片には、連結部と干渉するのを防止するための逃げ用切欠部を設けあるが、ビスは下側片の下方からねじ込むため、逃げ用切欠部は、ビスの頭部ではなく、ねじ軸部分およびその外側の連結部の樹脂厚を逃げるだけの寸法で済み、逃げ用切欠部の寸法を小さくして、差込片の剛性が低下しないようにすることができ、これにより品質を確保することができる。
また、フェイシャ側部の上端フランジには、連結部を逃げる逃げ用切欠部が設けられ、爪の車両左右方向外側を向く面には、取付ブラケットへの差込片の差し込みによって爪が押し下げられる面が形成されているため、差込片を取付ブラケットに差し込むと、逃げ用切欠部が取付ブラケットに設けられている連結部との干渉を避けるとともに、爪が押し下げられる面を差込片が押すことにより爪が下方に押し下げられ、さらに差込片が爪と係合穴が合う位置まで差し込まれると爪と係合穴とが係合し、取付ブラケットによりフロントフェンダにフェイシャ側部を保持することができる。
【0010】
上記に加えて、請求項2に記載の発明にあっては、取付ブラケットの段差面に対する固定をバンパフェイシャと係合する爪と前後方向略同じ位置で行うため、取付ブラケットに負荷がかかったときに、取付ブラケットは係合部を中心として揺動するようなモーメントが発生することがない。したがって、フェイシャ側部と車体の角部との間に隙間が生じることが無く、見栄えおよび品質を確保することができる。
さらに、取付ブラケットが揺動することがないため、この揺動を防止するクッション材などを追加する必用が無く、コストダウンを図ることができる。
【0011】
上記に加えて、請求項3に記載の発明では、段差などに乗り上げて車体が撓んでも、取付ブラケットは、段差面において剛性が高い角部に近い位置に取り付けているため、角部と段差面における取付位置とが相対変位することが無い。したがって、フェイシャ側部と角部との間が口開きすることがない。
【0012】
上記に加えて、請求項4に記載の発明では、バンパフェイシャを車体から外す場合、まず、フェイシャ側部の先端を固定しているビスを外してこの部位の固定を解除し、次に、フェイシャ側部の先端を基端方向に押して、フェイシャ側部と車体とを前後方向で相対変位させる。これにより、差込片の係合穴の縁部が、フェイシャ側部が前方へ押されると係合穴の後縁部によって爪が押し下げられる面を押して爪を押し下げて、爪と係合穴との係合が外れ、取付ブラケットによる保持を解除して、フェイシャ側部を車体から外すことができる。なお、車両の軽衝突時には、フェイシャ側部と車体とは上記とは逆方向に相対変位し、このときに爪において係合穴の端縁と当接する側には斜面を形成しないことにより、爪と係合穴との係合は外れない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施の形態のバンパフェイシャ保持構造を示す分解斜視図である。
まず、車体の構成について説明すると、本実施の形態では、車体の前部に取り付けられるフロントバンパ1を支持するものとするが、リヤバンパにも適用できるのはもちろんである。
図において2はフロントフェンダであり、このフロントフェンダ2とフロントバンパ1の表面を形成する樹脂製のバンパフェイシャ11とには、ホイールアーチ部WAが連続して形成されている。
また、フロントフェンダ2にあっては、ホイールアーチ部WAの前端から連続して、車体内側に凹んだ凹部21が形成され、かつ、凹部21の上端部には、下方を向いた段差面22と、この段差面22とフロントフェンダ2の外表面とが成す角部23が形成されている。さらに、段差面22には、その前端部に2つの取付用孔221と後端部に1つの取付用孔222とが穿設されている。
【0014】
前記バンパフェイシャ11には、車両の側面に回り込んで前後方向に延在されてフロントフェンダ2の下方に配置されるフェイシャ側部12が設けられ、このフェイシャ側部12の上端部には、略水平方向に伸ばされた上端フランジ部13が形成されている。
また、この上端フランジ部13の下面には、薄い金属板により形成されたリテーナ14が取り付けられて上端フランジ部13の強度の確保が成されている。
さらに、上端フランジ部13の前端部には、逃げ用切欠部15が前後に2つ形成され、これら逃げ用切欠部15に挟まれている部位の先端部に差込片16が設けられている。この差込片16は、図3および図4に示すように、上端フランジ部13の一般部よりも薄い板厚に形成されている。
また、差込片16の略中央には、略四角形状の係合穴17が穿設されている。
【0015】
前記上端フランジ部13は、その後端部がビス31によりフロントフェンダ2の段差面22に固定され、かつ、その前端部が取付ブラケット4によりフロントフェンダ2の段差面22に保持されている。
すなわち、フェイシャ側部12の後端部は、その上下寸法が短くなっているために、ビス31を締結させる工具がフェイシャ側部12の下方から届くもので、ビス31により段差面22に直接固定させることができる。
この固定構造は、図6の断面図に示すように、段差面22に穿設された取付用孔222に樹脂製のグロメット32を差し込み、その下側に上端フランジ部13を当接させてビス31をグロメット32に締結させた構造となっている。なお、取付用孔222の周囲は、グロメット32のフランジ部32fの板厚分だけ板厚を薄く形成されている。
【0016】
一方、上端フランジ部13の前端部にあっては、フェイシャ側部12の上下寸法が大きくなっており、下方から工具を差し込むことが困難である。そこで、段差面22に予め取付ブラケット4を取り付けておき、その後、この取付ブラケット4によりフェイシャ側部12を保持するようにしている。この取付手順は、従来技術と同様である。
【0017】
次に、本実施の形態で用いる取付ブラケット4の構成について説明する。
この取付ブラケット4は、樹脂により形成され、前記フロントフェンダ2の段差面22に当接される略四角板形状の上側片41と、この上側片41の端部から下方に垂下された略四角板形状の垂下片42と、前記上側片41の下方に離間して上側片41と略平行に配置されて垂下片42に連結された下側片43と、この下側片43と垂下片42とを連結した略三角板形状の4枚のリブ44とを備え、前記上側片41と下側片43と垂下片42とで囲まれて前記フェイシャ側部12の差込片16の板厚に等しい幅の隙間Lを有したコの字形状部45が形成されている。なお、この隙間Lと上側片41の板厚とを足し合わせた寸法が、前記フェイシャ側部12の上端フランジ部13の一般部の板厚と等しい寸法となっている。
【0018】
また、上側片41と下側片43とは、前後の連結部46により連結されて口開きが防止されている。さらに、前記連結部46の上方位置には、上側片41から係止部47が上方に立設されている。この係止部47は、フロントフェンダ2の段差面22に穿設されている取付用孔221に係合可能に形成され、これら2組の連結部46および係止部47の少なくとも一方には、下側片43の下面から上方に貫通した貫通孔48が形成されている。
また、下側片43には、フェイシャ側部12の差込片16に形成されている係合穴17と係合する爪49が前記連結部46および係止部47と前後方向で重なる位置に設けられている。この爪49は、下側片43の中央部に形成された切欠部431において片持ち状態で支持されていることで、上下に弾性移動可能に支持され、かつ、取付時に車両後方を向く面と車両左右方向外側を向く面との2側面にそれぞれ後側斜面491と外側斜面492とが形成されている。
【0019】
上述した取付ブラケット4は、フロントフェンダ2の段差面22に形成された取付用孔221に係止部47を差し込み、さらに、貫通孔48の下方から図3に示すようにビス33を締結させて係止部47の先端を開かせて係止を確実なものとして取り付けられている。このビス33の締結は、両方の係止部47について行ってもよいし、また、一方についてのみ行ってもよい。さらに、ビス33を一方のみに設けるようにした場合、他方の係止部47の下側に設けられている連結部46を廃止してもよい。なお、本実施の形態にあっては、取付用孔221は、段差面22において、極力角部23に近づけて配置されている。
【0020】
また、バンパフェイシャ11は、上端フランジ部13に設けられた差込片16を、取付ブラケット4のコの字形状部45に差し込んで保持される。すなわち、差込片16を取付ブラケット4のコの字形状部45に差し込むと、その先端部が爪49の外側斜面492を押し、これにより爪49が下方に押し下げられて差込片16の先端部が爪49を乗り越えた時点で、図4に示すように爪49と係合穴17とが係合し、フェイシャ側部12が取付ブラケット4によりフロントフェンダ2に保持される。また、差込片16の前後には逃げ用切欠部15が設けられており、コの字形状部45に設けられている連結部46との干渉が避けられる。
【0021】
この保持状態において、フェイシャ側部12の上端フランジ部13は、図3,4および図6に示すように一般部の上面がフロントフェンダ2の段差面22に当接されて、角部23とフェイシャ側部12との間に隙間が生じないため、見栄えがよい。
また、取付ブラケット4では、コの字形状部45を形成する上側片41と下側片43とが連結部46で連結されているため、高い寸法精度が得られるとともにコの字形状部45が口開きをすることが無く、よって、上述のように、角部23とフェイシャ側部12との間に隙間が生じない状態を保つことができ、外観品質に優れている。
さらに、取付ブラケット4の連結部46を逃げるための逃げ用切欠部15の大きさは、図3に示すように、ビス33のねじ部分と連結部46の樹脂厚を逃げるだけでよいため、小さい寸法で済む。したがって、上端フランジ部13を大きく切り欠かなくてよく、切り欠きによる剛性低下を抑えて、品質低下を防止することができる。ちなみに、本実施の形態のようにビス33を下側片43の下方から締結するのではなく上側片41の下側から締結するようにした場合には、ビス33の頭部やワッシャが上端フランジ部13と水平方向で重なることになり、逃げ用切欠部15の寸法を大きくする必要がある。
【0022】
また、本実施の形態では、取付ブラケット4を従来のように凹部21の部分ではなく段差面22に取り付け、しかも、この取付点である係止部47と爪49との位置を前後方向で重なる位置としたため、バンパフェイシャ11から取付ブラケット4に負荷が入力されたときに取付ブラケット4が下方に揺動することが無く、したがって、上述のように、角部23とフェイシャ側部12との間に隙間が生じない状態を保つことができ、外観品質を保持することができる。加えて、揺動を防止するクッション材も不要となり、コスト低減も図ることができる。
【0023】
さらに、段差を乗り越えるなどして車体が撓んでも、取付ブラケット4の取付位置は、フロントフェンダ2の強度を有した角部23に極めて近い位置であり、取付位置と角部23との間で相対変位が生じ難く、よって、角部23とフェイシャ側部12との間が口開きすることが無く、外観品質を保つことができる。特に本実施の形態にあっては、取付用孔221を極力角部23に近づけて配置しているため、車体としてのフロントフェンダ2において角部23と取付ブラケット4が取り付けられている位置との相対変位がいっそう生じがたいものであり、よって口開きをいっそう防止することができる。
【0024】
次に、修理などのためにバンパフェイシャ11を取り外す際には、フェイシャ側部12にあっては、まず、フェイシャ側部12の後端部において下方から工具を差し込んで、ビス31を取り外す。次に、フェイシャ側部12を後方から前方に向けて押して、フロントフェンダ2とフェイシャ側部12とで前後方向に相対変位させると、フェイシャ側部12の差込片16に形成された係合穴17の後縁部が、爪49の後側斜面491を押して爪49を下方に押し下げ、これにより爪49と係合穴17との係合が外れて、差込片16を取付ブラケット4のコの字形状部45から引き出すことができる。
このように、取付ブラケット4に対して工具などを用いることなく、簡単に取り外すことができるため、高い整備性を得ることができる。
なお、車両の前面軽衝突時には、フェイシャ側部12が取付ブラケット4に対して後方に相対変位し、係合穴17の前縁部が爪49の前面にあたるが、爪49の前面は図5に示すように立っており、係合穴17と爪49との係合が外れることはない。
【0025】
以上、図面により実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本発明は、フロントバンパだけでなく、リヤバンパにも適用することができる。
また、連結部46,爪49,係止部47の数は、それぞれ実施の形態で示した数に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のバンパフェイシャ保持構造を適用した車両の前部を示す分解斜視図である。
【図2】実施の形態における取付ブラケットを示す斜視図である。
【図3】図2のS3−S3断面図である。
【図4】図2のS4−S4断面図である。
【図5】図2のS5−S5断面図である。
【図6】実施の形態のフェイシャ後端部固定構造を示す断面図である。
【図7】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フロントバンパ
2 フロントフェンダ
4 取付ブラケット
11 バンパフェイシャ
12 フェイシャ側部
13 上端フランジ部
14 リテーナ
15 逃げ用切欠部
16 差込片
17 係合穴
21 凹部
22 段差面
221 取付用孔
222 取付用孔
23 角部
31 ビス
32 グロメット
32f フランジ部
33 ビス
41 上側片
42 垂下片
43 下側片
431 切欠部
44 リブ
45 コの字形状部
46 連結部
47 係止部
48 貫通孔
49 爪
491 後側斜面
492 外側斜面
L 隙間
WA ホイールアーチ部

Claims (4)

  1. 車体側面に凹部を設けて、車体側面と凹部の上端の段差面とで角部が形成され、前記凹部にバンパフェイシャの左右両端部に設けられたフェイシャ側部が配置され、このフェイシャ側部の上部の上端フランジ部に設けられた差込片を、凹部に配置された取付ブラケットの上側片と下側片との間に形成されたコの字形状部に差し込み、差込片に形成された係合穴とコの字形状部に上下に移動可能に設けられた爪とを係合させて抜け止め状態として保持するようにしたバンパフェイシャ保持構造において、前記取付ブラケットの上部に、前記段差面に係止可能な係止部が少なくとも一つ設けられ、前記係止部の下方位置に、前記上側片と下側片とを連結する連結部が設けられ、前記上端フランジに前記連結部を逃げる逃げ用切欠部が設けられ、前記爪の車両左右方向外側を向く面には、前記取付ブラケットへの前記差込片の差し込みによって前記爪が押し下げられる面が形成され、前記下側片の下方から前記下側片、連結部、上側片および係止部を貫通して貫通孔が形成され、前記取付ブラケットは、係止部を段差面に係止させ、かつ、貫通穴の下方からビスをねじ込んで車体に固定されていることを特徴とするバンパフェイシャ保持構造。
  2. 前記取付ブラケットにおいて、係止部と爪とが前後方向で略一直線上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバンパフェイシャ保持構造。
  3. 前記段差面において、前記係止部が取り付けられる取付用孔が角部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のバンパフェイシャ保持構造。
  4. 前記爪フェイシャ側部の先端方向側に該フェイシャ側部が前方へ押されると前記係合穴の後縁部によって前記爪が押し下げられる面が形成され、前記フェイシャ側部の先端部は、ビスにより下方から段差面に固定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のバンパフェイシャ保持構造。
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