以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係る取付構造を適用するセンタークラスタパネル10は、車両1の車室2の前方に配置されるインストルメントパネル3に取り付けられる。
図1及び図2に示すように、インストルメントパネル3は、車室2の前方で車幅方向に沿って延びる樹脂製のパネルであって、上下方向と交叉するインパネ上面部(上パネル部)3aと、インパネ上面部3aの後端縁から下方へ延びるインパネ後面部(後パネル部)3bとを有する。
インパネ後面部3bの車幅方向中央部には、エアコンの吹き出し口4と、ラジオやオーディオ機器等の複数の車載機器5が配置されるインパネ中央開口(上部開口)6が形成される。インパネ中央開口6は、インパネ後面部3bの上部に配置される。インパネ後面部3bには、車幅方向中央部の吹き出し口4やインパネ中央開口6を含む被覆領域(領域)7を後方から覆うように、センタークラスタパネル10が取り付けられる。なお、インパネ後面部3bにエアコンの吹き出し口4を設けなくてもよい。
インパネ上面部3aの車幅方向中央部には、下方へ凹むトレイ収納凹部8が形成され、トレイ収納凹部8には、後述するセンターアッパートレイ(カバー部材)11が挿入される。トレイ収納凹部8は、略矩形状の上方開口9から下方へ延びてトレイ収納凹部8の前後左右を区画する4つの壁面部12と、下方を区画する底面部13とを有する。4つの壁面部12のうちの後側の壁面部12aの下端縁15は、インパネ後面部3bのインパネ中央開口6の上端縁14よりも下方に配置される(図4参照)。後側の壁面部12aのうち、インパネ中央開口6の上端縁14よりも下方の領域には、車幅方向に長孔状の開口16が形成され、開口16は、後側の壁面部12aを前後方向に貫通する。開口16の車幅方向の長さは、インパネ中央開口6の車幅方向の長さよりも短い。底面部13には、後側の壁面部12aの開口16の前方近傍に配置される左右のボルト挿通孔17a,17bが形成される。
インパネ後面部3bの被覆領域7の周縁部(開口周縁部)24のうち、左右の側縁部24a,24bと下縁部24cには、インパネ後面部3bを前後方向に貫通する矩形状の複数(本実施形態では、10カ所)のクリップ係止孔35が設けられる。複数のクリップ係止孔35は、左右の側縁部24a,24bでは互いに上下に離間し、下縁部24cでは互いに左右に離間している。
図1及び図4に示すように、センターアッパートレイ11は、上方へ開口する有底のトレイ本体18と、車幅方向に延びる軸を中心としてトレイ本体18の前端部に回転自在に支持される蓋部19とを有する。トレイ本体18は、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8よりも僅かに小さく形成され、トレイ収納凹部8に上方から嵌め込まれる。
図1及び図3に示すように、センタークラスタパネル10は、インパネ後面部3bの被覆領域7に対して後方から前方へ向かって取り付けられて、インパネ後面部3bの被覆領域7を後方から覆う略矩形状の化粧パネルであって、車載機器5の後面(操作面等)を車室2側へ露出させる開口20と、インパネ後面部3bの吹き出し口4に対応する位置に配置されるエアコンの吹き出し口21と、複数のクリップ(被係止部)22と、固定用リブ(固定部)23とを備える。なお、以下の説明において、センタークラスタパネル10に関する方向は、特に説明のない限り、センタークラスタパネル10をインパネ後面部3bの被覆領域7に取り付けたパネル取付状態における方向を示す。
図3、図5(a)、及び図5(b)に示すように、複数(本実施形態では、10カ所)のクリップ22は、センタークラスタパネル10の前面10aから前方へ突出するクリップであって、センタークラスタパネル10の周縁部のうち、左右の側端部25a,25b及び下端縁部25cに一体的に設けられる。複数のクリップ22は、インパネ後面部3bの複数のクリップ係止孔35と対応する位置に配置される。クリップ22は、インパネ後面部3bのクリップ係止孔35に対して後方から前方へ挿入されることによって、インパネ後面部3bの被覆領域7の周縁部24に係止される。インパネ後面部3bの被覆領域7の周縁部24に係止されたクリップ22に対して後方への所定の大きさ以上の荷重が入力すると、クリップ22が被覆領域7の周縁部24に対して後方へ移動して、クリップ22と被覆領域7の周縁部24との係止状態が解除される。すなわち、クリップ22は、インパネ後面部3bの被覆領域7の周縁部24に着脱可能に係止される。なお、本発明において「一体的に設けられる」とは、一体成形されることによって一体になっていることの他に、別体で成形されたものを固定することによって一体化されることを含む。
図3及び図4に示すように、固定用リブ23は、センタークラスタパネル10の前面10aから上下方向と交叉した状態で前方へ直線状に突出する板体であって、センタークラスタパネル10の上端縁部25dに一体的に設けられる。固定用リブ23は、パネル取付状態でインパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の後側の壁面部12aの開口16に挿入可能な長さを有し、開口16に挿入可能な位置(本実施形態では、開口16と略同じ高さ位置)に配置される。固定用リブ23の前端部には、パネル取付状態でインパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の底面部13の左右のボルト挿通孔17a,17b(図2参照)の上方に配置されて、左右のボルト挿通孔17a,17bと連通する左右のボルト挿通孔33a,33bが形成される。すなわち、パネル取付状態では、固定用リブ23の前端部は、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の後側の壁面部12aの開口16に後方から挿入されて底面部13に上方から面接触し、固定用リブ23の左右のボルト挿通孔33a,33bが、底面部13の左右のボルト挿通孔17a,17bと連通する。固定用リブ23は、インパネ上面部3aの底面部13に対し、左右のボルト挿通孔17a,17b,33a,33bを挿通するボルト34によって締結固定される。
次に、インストルメントパネル3に対するセンタークラスタパネル10の取り付け、及び取り外しについて説明する。
センタークラスタパネル10を取り付ける場合には、センタークラスタパネル10の固定用リブ23をインパネ後面部3bのインパネ中央開口6に後方から挿入する。そして、センタークラスタパネル10を前方へ押圧し、複数のクリップ22を、インパネ後面部3bの被覆領域7の周縁部24の複数のクリップ係止孔35に後方から挿入して係合させるとともに、固定用リブ23を、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の後側の壁面部12aの開口16に後方から挿入する。最後に、センタークラスタパネル10の固定用リブ23とインパネ上面部3aの底面部13とを、ボルト34によって締結固定し、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8にセンターアッパートレイ11を嵌め込む。インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8にセンターアッパートレイ11を取り付けた状態では、ボルト34は、センターアッパートレイ11に上方から覆い隠される。
センタークラスタパネル10を取り外す場合には、先ず、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8からセンターアッパートレイ11を取り外し、センタークラスタパネル10の固定用リブ23とインパネ上面部3aの底面部13とを締結固定するボルト34を緩めて取り外す。次に、センタークラスタパネル10の左右の側端部25a,25b及び下端縁部25cを上記所定の大きさ以上の力で引っ張り、複数のクリップ22とインパネ後面部3bの被覆領域7の周縁部24の複数のクリップ係止孔35との係止状態を解除し、センタークラスタパネル10を後方へ取り外す。
上記のように構成されたセンタークラスタパネル10の取付構造では、センタークラスタパネル10の固定用リブ23とインパネ上面部3aの底面部13とが、ボルト34によって締結固定されるので、車両1の衝突時にインストルメントパネル3側から後方へのセンタークラスタパネル10の離脱を確実に防止することができる。
また、車両1の衝突時には、乗員の頭部は、インストルメントパネル3のインパネ上面部3aではなく、インパネ後面部3bの所定の領域(例えば、インパネ後面部3bの上部の領域)に衝突し易い。センタークラスタパネル10の固定用リブ23とインパネ上面部3aの底面部13とを固定するボルト34は、インパネ後面部3b側に露出しないので、車両1の衝突時にボルト34への乗員の頭部の衝突を防止して、乗員の安全性の向上を図ることができる。
従って、車両1の衝突時にインストルメントパネル3側からのセンタークラスタパネル10の離脱を防止するとともに、乗員が前方へ移動した際の乗員の安全性の向上を図ることができる。
また、センタークラスタパネル10の固定用リブ23を固定するボルト34を取り外し、センタークラスタパネル10を上記所定の大きさ以上の力で後方へ移動させることによって、センタークラスタパネル10を容易に取り外すことができる。
また、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8にセンターアッパートレイ11を取り付けた状態では、ボルト34は、センターアッパートレイ11に上方から覆い隠される。すなわち、ボルト34がインパネ上面部3aの上方に露出しないので、外観上の見栄えを向上させることができる。
なお、本実施形態では、固定用リブ23を、センタークラスタパネル10の前面10aから上下方向と交叉した状態で前方へ直線状に突出させたが、固定用リブ23の形状はこれに限定されるものではなく、インパネ上面部3aに対して固定可能な様々な形状を適用することができる。
また、本実施形態では、固定用リブ23をインパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の底面部13の上面に締結固定したが、固定用リブ23を締結固定する位置はこれに限定されるものではなく、固定用リブ23をインパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の底面部13の上面以外の他の位置に締結固定してもよい。例えば、固定用リブ23を、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の底面部13に下方から面接触させた状態で締結固定してもよいし、或いは、固定用リブ23の前端部を上方へ曲折し、曲折した前端部をトレイ収納凹部8の後側の壁面部12aに後方から接触させた状態で締結固定してもよい。この場合、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の後側の壁面部12aに開口16を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、固定用リブ23の前端部に、左右のボルト挿通孔33a,33bを設けたが、ボルト挿通孔の数はこれに限定されるものではなく、1つのボルト挿通孔であってもよいし、或いは3以上のボルト挿通孔であってもよい。
また、本実施形態では、センタークラスタパネル10にエアコンの吹き出し口21を設けたが、インパネ後面部3bに吹き出し口4を設けない場合には、センタークラスタパネル10にエアコンの吹き出し口21を設けなくてもよい。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態のセンタークラスタパネル40の取付構造は、ブラケット41を備える点で第1実施形態と相違する。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、センタークラスタパネル40の取付構造は、ブラケット41と、ブラケット41に係止される左右一対の爪部(第1被係止部)42a,42bと、インパネ後面部3bの周縁部24の複数のクリップ係止孔35に着脱自在に係止される複数のクリップ(第2被係止部)43とを備える。
図6及び図7に示すように、ブラケット41は、板体を略L字状に曲折成形したブラケットであって、上下方向と交叉する上板部41aと、上板部41aの後端縁から曲折して下方へ延びて前後方向と交叉する後板部41bとを一体的に有する。上板部41aは、前端部に上下方向に貫通する左右一対のボルト挿通孔44a,44bを有し、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の後側の壁面部12aの開口16に挿入され、インパネ上面部3aの底面部13に上方から面接触する。左右のボルト挿通孔44a,44bは、トレイ収納凹部8の底面部13の左右のボルト挿通孔17a,17bの上方に配置されて、左右のボルト挿通孔17a,17bと連通する。ブラケット41は、インパネ上面部3aの底面部13に対し、左右のボルト挿通孔17a,17b,44a,44bを挿通するボルト48によって締結固定される。後板部41bは、前後方向に貫通した状態で下方へ開放される左右一対の係止溝(係止部)49a,49bを有し、ブラケット41をインパネ上面部3aの底面部13に対して締結固定した状態で、インパネ後面部3bのインパネ中央開口6内に配置される。
図6及び図8に示すように、センタークラスタパネル40は、インパネ後面部3bの被覆領域7に対して後方から前方へ向かって取り付けられて、インパネ後面部3bの被覆領域7を後方から覆う略矩形状の化粧パネルであって、車載機器5の後面(操作面等)を車室2側へ露出させる開口45と、インパネ後面部3bの吹き出し口4に対応する位置に配置されるエアコンの吹き出し口46と、複数のクリップ43と、左右一対の爪部42a,42bとを有する。なお、複数のクリップ43は、インパネ後面部3bの被覆領域7の周縁部24の複数のクリップ係止孔35に着脱可能に係止されるクリップであって、上記第1実施形態のクリップ22(図5(a)及び図5(b)参照)と略同様の構成を有するため、その説明を省略する。また、以下の説明において、センタークラスタパネル40に関する方向は、特に説明のない限り、センタークラスタパネル40をインパネ後面部3bの被覆領域7に取り付けたパネル取付状態における方向を示す。
図6、図8、及び図9に示すように、左右の爪部42a,42bは、ブラケット41の後板部41bの左右の係止溝49a,49bと対応する位置に配置され、センタークラスタパネル40の上端縁部47の前面40aから前方へ突出する。左右の爪部42a,42bは、前方へ突出する支持部50と、支持部50の前端側に配置されて支持部50と一体的に形成されるヘッド部51とを有する。ヘッド部51の上下方向と交叉する断面形状は、前方へ先細る略三角形状である。ヘッド部51の後端の車幅方向の長さは、ブラケット41の後板部41bの左右の係止溝49a,49bの幅(車幅方向の長さ)よりも僅かに広い。左右の爪部42a,42bを、ブラケット41の後板部41bの左右の係止溝49a,49bに対して後方から当接させた状態で前方へ押圧すると、ブラケット41の左右の係止溝49a,49bの周辺の後板部41bが僅かに変形し、左右の爪部42a,42bのヘッド部51がブラケット41の後板部41bよりも前方へ移動し、左右の爪部42a,42bがブラケット41の後板部41bの左右の係止溝49a,49bに係止される。左右の爪部42a,42bは、ブラケット41の後板部41bの左右の係止溝49a,49bに係止された状態で後方への移動が規制される嵌め殺しの爪部42a,42bである。
次に、インストルメントパネル3に対するセンタークラスタパネル40の取り付け、及び取り外しについて説明する。
センタークラスタパネル40を取り付ける場合には、先ず、ブラケット41を、インパネ後面部3bのインパネ中央開口6からインパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の後側の壁面部12aの開口16に挿入し、インパネ上面部3aの底面部13に対してボルト48によって締結固定する。次に、センタークラスタパネル40を、インパネ後面部3bの被覆領域7を後方から覆うように前方へ押圧し、左右の爪部42a,42bを、ブラケット41の後板部41bの左右の係止溝49a,49bに係止するとともに、複数のクリップ43を、インパネ後面部3bの被覆領域7の周縁部24の複数のクリップ係止孔35に係止する。最後に、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8にセンターアッパートレイ11を嵌め込む。インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8にセンターアッパートレイ11を取り付けた状態では、ボルト48は、センターアッパートレイ11に上方から覆い隠される。なお、ブラケット41をインパネ上面部3aの底面部13に対してボルト48によって締結固定した後、センタークラスタパネル40を取り付ける前に、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8にセンターアッパートレイ11を嵌め込んでもよい。
センタークラスタパネル40を取り外す場合には、先ず、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8からセンターアッパートレイ11を取り外し、ブラケット41とインパネ上面部3aの底面部13とを締結固定するボルト48を緩めて取り外す。次に、センタークラスタパネル40を上記所定の大きさ以上の力で引っ張り、複数のクリップ43とインパネ後面部3bの被覆領域7の周縁部24の複数のクリップ係止孔35との係止状態を解除し、センタークラスタパネル40をブラケット41と共に後方へ取り外す。最後に、センタークラスタパネル40の左右の爪部42a,42bを、ブラケット41の後板部41bの左右の係止溝49a,49bに対して下方へスライド移動して、センタークラスタパネル40をブラケット41から取り外す。
上記のように構成されたセンタークラスタパネル40の取付構造では、ブラケット41が、インパネ上面部3aに対してボルト48によって締結固定され、センタークラスタパネル40の左右の爪部42a,42bは、ブラケット41の後板部41bの左右の係止溝49a,49bに係止された状態で、後方への移動が規制される。このため、車両1の衝突時にインストルメントパネル3側から後方へのセンタークラスタパネル40の離脱を確実に防止することができる。
また、車両1の衝突時には、乗員の頭部は、インストルメントパネル3のインパネ上面部3aではなく、インパネ後面部3bの所定の領域(例えば、インパネ後面部3bの上部の領域)に衝突し易い。ブラケット41とインパネ上面部3aとを固定するボルト48は、インパネ後面部3b側に露出しないので、車両1の衝突時にボルト48への乗員の頭部の衝突を防止して、乗員の安全性の向上を図ることができる。
従って、車両1の衝突時にインストルメントパネル3側からのセンタークラスタパネル40の離脱を防止するとともに、乗員が前方へ移動した際の乗員の安全性の向上を図ることができる。
また、ボルト48によって締結固定するブラケット41をインパネ上面部3aに対して先に固定した状態で、後からセンタークラスタパネル40をインストルメントパネル3側へ容易に取り付けることができるので、例えば、インパネ後面部3bのインパネ中央開口6内にラジオやオーディオ機器等の車載機器5を取り付ける前に、ブラケット41をインパネ中央開口6から挿入してインパネ上面部3aに対して固定し、その後インパネ後面部3bのインパネ中央開口6内に車載機器5を取り付けた後、センタークラスタパネル40をインストルメントパネル3に対して容易に取り付けることができる。このように、インパネ後面部3bのインパネ中央開口6内に車載機器5を取り付ける前に、ブラケット41をボルト48によって締結固定することができるので、車載機器5を取り付けた後に狭くなったインパネ中央開口6からボルト48の締結作業をする場合に比べて、センタークラスタパネル40の取付作業を容易化することができる。
また、ブラケット41とインパネ上面部3aとを締結固定するボルト48を取り外し、センタークラスタパネル40を上記所定の大きさ以上の力で後方へ移動させることによって、センタークラスタパネル40を容易に取り外すことができる。
また、センタークラスタパネル40をブラケット41と共にインストルメントパネル3側から取り外した後、センタークラスタパネル40の左右の爪部42a,42bを、ブラケット41の後板部41bの左右の係止溝49a,49bに対して下方へスライド移動して、センタークラスタパネル40をブラケット41から取り外せるので、センタークラスタパネル40及びブラケット41のいずれか一方のみを交換することができる。
また、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8にセンターアッパートレイ11を取り付けた状態では、ボルト48は、センターアッパートレイ11に上方から覆い隠される。すなわち、ボルト48がインパネ上面部3aの上方に露出しないので、外観上の見栄えを向上させることができる。
なお、本実施形態では、板体を略L字状に曲折成形したブラケット41を設けたが、ブラケット41の形状はこれに限定されるものではなく、インパネ上面部3aに対して固定可能な様々な形状を適用することができる。
また、本実施形態では、ブラケット41を、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の底面部13の上面に締結固定したが、ブラケット41を締結固定する位置はこれに限定されるものではなく、ブラケット41をインパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の底面部13の上面以外の他の位置に締結固定してもよい。例えば、ブラケット41を、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の底面部13に下方から面接触させた状態で締結固定してもよいし、或いは、ブラケット41の上板部41aの前端部を上方へ曲折し、曲折した前端部をトレイ収納凹部8の後側の壁面部12aに後方から接触させた状態で締結固定してもよい。この場合、インパネ上面部3aのトレイ収納凹部8の後側の壁面部12aに開口16を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、ブラケット41の上板部41aの前端部に、左右のボルト挿通孔44a,44bを設けたが、ボルト挿通孔の数はこれに限定されるものではなく、1つのボルト挿通孔であってもよいし、或いは3以上のボルト挿通孔であってもよい。
また、本実施形態では、ブラケット41の後板部41bに左右の係止溝49a,49bを設けたが、係止溝の数はこれに限定されるものではなく、1つの係止溝であってもよいし、或いは3以上の係止溝であってもよい。また、係止溝を開放する方向は下方に限定されず、前後方向と交叉する様々な方向に開放することができる。
また、本実施形態では、ブラケット41の後板部41bに下方(前後方向と交叉する方向)へ開放される左右の係止溝(係止部)49a,49bを設けたが、係止部は、これに限定されるものではなく、例えば、ブラケット41の後板部41bを前後方向に貫通し、前後方向と交叉する方向へ開放されない貫通孔を設け、該貫通孔を係止部として機能させてもよい。
また、本実施形態では、ブラケット41の後板部41bに左右の係止溝(係止部)49a,49bを設け、各係止溝49a,49bにセンタークラスタパネル40側の左右の爪部(第1被係止部)42a,42bを係止したが、係止部及び第1被係止部はこれに限定されるものではない。例えば、ブラケット41の後板部41bに左右に長尺の矩形状の1つの貫通孔(係止部)を設け、該貫通孔の左の側端縁に係止可能な左側の爪部(第1被係止部)、及び前記貫通孔の右の側端縁に係止可能な右側の爪部(第1被係止部)をセンタークラスタパネル40側に設けてもよい。
また、センタークラスタパネル40側の第1被係止部(本実施形態では、左右の爪部42a,42b)の形状は、上記に限定されるものではなく、ブラケット41側の係止部(本実施形態では、左右の係止溝49a,49b)に係止された状態で後方への移動が規制される嵌め殺しの第1被係止部であればよい。
また、本実施形態では、センタークラスタパネル40にエアコンの吹き出し口46を設けたが、インパネ後面部3bに吹き出し口4を設けない場合には、センタークラスタパネル40にエアコンの吹き出し口46を設けなくてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記第1実施形態及び上記第2実施形態では、クリップ(被係止部、第2被係止部)22,43を、センタークラスタパネル10,40の上端縁部25d,47以外の他の全ての端縁部(左右の側端部25a,25b及び下端縁部25c)に設けたが、これに限定されるものではなく、上端縁部25d,47以外の他の端縁部のうち少なくとも一つの端縁部に設けていればよい。
また、クリップ(被係止部、第2被係止部)22,43の形状は、上記第1実施形態及び上記第2実施形態の形状に限定されるものではなく、インパネ後面部3bの被覆領域7の周縁部24に対して前後方向に着脱可能に係止される形状であればよい。
また、上記第1実施形態及び上記第2実施形態では、トレイ収納凹部8の底面部13の上方に露出するボルト34,48を、センターアッパートレイ(カバー部材)11によって上方から覆い隠したが、センターアッパートレイ11に代えて板状のカバー(カバー部材)をインパネ上面部3aに取り付けて、該カバーによってボルト34,48を上方から覆い隠してもよい。或いは、カバー部材を設けることなく、インパネ上面部3aの上方にボルト34,48を露出させてもよい。この場合、インパネ上面部3aにトレイ収納凹部8を設けなくてもよい。