JP6375990B2 - アシストグリップ - Google Patents

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Description

本発明は、アシストグリップに関する。
従来、乗員室に臨むピラーガーニッシュやヘッドライニングなどの車両内装部材を乗員室側から挟んで、該車両内装部材で覆われた車体のフレームなどにネジ止め固定されるアシストグリップとして、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載のアシストグリップは、使用者が把持する部分となる把持部と、把持部の両端部に設けられ、乗員室側に開放する凹状に形成された固定部と、固定部の内側に繋がる開口部を開閉可能な蓋体を備えている。そして、蓋体はインテグラルヒンジを介して固定部に取り付けられており、蓋体の裏面には、開口部に形成された係止部に係脱可能な係止爪が形成され、係止爪を係止部に引っ掛けることで、開口部を塞いだ状態で保持されることが記載されている。
特開2014−177192号公報
ところで、カーテンシールドエアバッグの展開時等において、車両用内装部材(車両用内装材)が車体のフレーム(車両パネル)から引き離される場合には、蓋体(カバー部)に対して車両用内装材から車室内側に向けて力が掛かることが想定される。この際、アシストグリップの固定部は、車体のフレームに対してネジ止めされているため、車両用内装部材の動きに追従しない。
蓋体に対して車両用内装部材から車室内側に向けて力が掛かり、インテグラルヒンジ部が破損する事態が発生した場合には、特許文献1に開示の構成では、係止爪は蓋体の裏面から車室内外方向と交差する方向に突出する突起状をなすとともに、その突出基端部を撓み変形させて固定部の係止部に引っ掛けられる構成であるから、係止爪と係合部との係合が容易に解除されてしまう虞がある。そのような場合において、蓋体が車室内側に向けて飛散することをより確実に抑制する技術が求められている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、カバー部が車室内側に向けて飛散する事態の発生をより確実に抑制することができるアシストグリップを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のアシストグリップは、車両パネルとの間に車両用内装材を介在させる形で、前記車両パネルに対して締結部材を締結することで取り付けられるアシストグリップであって、前記車両用内装材に沿って延設されたグリップ部と、前記グリップ部から車室外側に向かって延設され、前記車両パネルに対して固定される固定部であって、当該固定部の車室内外方向に沿って延びる面に開口するとともに、その底面が前記締結部材に係止される凹部を有する固定部と、前記凹部の開口を塞ぐカバー部であって、前記開口の開口縁のうち車室外側に位置する部分に、インテグラルヒンジ部を介して一体的に設けられたカバー部と、を備え、前記カバー部には、前記凹部の内側に臨む面に、車室外側から車室内側に向けて延びるリブが立設され、前記固定部には、前記凹部の側面に、前記リブが嵌合する嵌合部が設けられ、前記嵌合部は、車室外側を向くとともに、前記リブの車室内側の端面に当接可能に設けられたリブ当接面を有する。
本発明によれば、カバー部にはリブが設けられるとともに、固定部には車室外側を向くリブ当接面を有する嵌合部が設けられているから、カバー部に車両用内装材を介して車室内側に向けて力が作用した場合には、リブ当接面がリブの端面を車室外側に向けて押さえるようにして、固定部からカバー部に力を作用させることができる。このため、仮にインテグラルヒンジ部が破損した場合であっても、カバー部が車室内側に向けて飛散する事態の発生をより確実に抑制することができる。
上記構成において、前記凹部は、前記固定部の車室内外方向に沿って延びる面のうち、前記グリップ部の延設方向に沿って延びる面に開口するものとされていてもよい。
一般的に、固定部の車室内外方向に沿って延びる面のうち、グリップ部の延設方向と交差する方向に沿って延びる外側の面は、グリップ部との間で緩やかなR形状をなして屈曲する屈曲面とされている。このため、そのような屈曲面に形成された開口を覆うカバー部は、インテグラルヒンジ部を軸として回動させた際に、その先端の回動軌跡を車室内外方向と直交する方向に対して大きい角度を有する構成とせざるを得ない。この結果、嵌合部をカバー部の回動に伴ってリブを受け入れ可能な構成とするためには、リブ当接面を車室外側に対して大きく斜めを向く面とせざるを得ない。
一方、上記構成によれば、凹部は固定部の車室内外方向に沿って延びる面のうち、グリップ部の延設方向に沿って延びる面に開口するから、上記屈曲面に開口する場合に比べて、リブ当接面が車室外側に対して傾く角度を小さいものとすることができる。このため、カバー部に車室内側に向けて力が作用した場合に、これと反対向きの力を、リブ当接面(固定部)からリブ(カバー部)に対して効率よく作用させることができる。
本発明によれば、カバー部が車室内側に向けて飛散する事態の発生をより確実に抑制することができるアシストグリップを提供することが可能となる。
本発明の実施形態1に係るアシストグリップを車室内から視た斜視図 カバー部を開いた状態におけるアシストグリップの側面図 アシストグリップの取付構造を示す斜視図 カバー部を開いた状態におけるアシストグリップの断面図(図2のIV−IV線で切断した図に対応) 図4のカバー部を閉じた状態を示すアシストグリップの断面図
本発明の一実施形態を図1ないし図5によって説明する。なお、図4及び図5における右側を車室外側とするとともに左側を車室内側として説明する。
車両10には、図1に示すように、車両ルーフ11の車室内側にアシストグリップ20が設けられている。詳しくは、車両ルーフ11のうち、ドア開口12に近接して、搭乗者の手が届く位置にアシストグリップ20が設けられており、搭乗者が車両に乗降する際や、車両が揺れたりする際に当該アシストグリップ20を把持可能とされている。
車両ルーフ11は、図5に示すように、天井外装材を構成する金属製のルーフパネル14(車両パネル)と、ルーフパネル14の車室内側に配され、天井内装材を構成するルーフトリム15(車両用内装材)と、を備えている。そして、車両ルーフ11には、ルーフパネル14とルーフトリム15との間に展開前のカーテンシールドエアバッグ16が折り畳まれた状態で配置されている。カーテンシールドエアバッグ16は、ドア開口12の開口縁に沿って、Aピラー13から車両ルーフ11の車幅方向における端部に沿って延在している。なお、図4及び図5においては、カーテンシールドエアバッグ16の外形のみを一点破線で示す。
ルーフトリム15は、ルーフパネル14より低剛性とされ、カーテンシールドエアバッグ16の展開時に、そのドア開口12側の端部がルーフパネル14から引き離されるようにして変形可能とされている。本実施形態では、ルーフトリム15として、基材15Aと、基材15Aの車室内側に貼着された表皮15Bとを備えるものを例示する。基材15Aとしては、繊維材料に熱可塑性樹脂であるポリプロピレンを含浸させたものを例示することができ、表皮15Bとしては、合成皮革、天然皮革あるいは繊維によって形成されたものを例示することができる。なお、ルーフトリム15の構成及び材質はこれに限られない。
アシストグリップ20は、図5に示すように、ルーフパネル14との間にルーフトリム15を介在させる形で、ルーフパネル14に対して締結部材17を締結することで取り付けられている。具体的には、締結部材17は、頭部17Aと、軸部17Bとで構成されるボルトとされる。また、ルーフトリム15は、締結部材17の軸部17Bを挿通するトリム側挿通孔15Cを有し、トリム側挿通孔15Cの孔縁がアシストグリップ20とルーフパネル14との間に介在する構成とされている。さらに、ルーフパネル14には、ルーフトリム15に沿って延在して、締結部材17が取り付けられる取付面14Bが形成されている。取付面14Bには、軸部17Bが挿通されるパネル側挿通孔14Aが形成されるとともに、パネル側挿通孔14Aと連通して車室外側にナット14Cが設けられている。そして、締結部材17は、その軸部17Bが車室内側からトリム側挿通孔15Cと、パネル側挿通孔14Aに挿通されて、ナット14Cに螺合する構成とされている。
アシストグリップ20は、図2及び図3に示すように、ルーフトリム15に沿って延設されたグリップ部21と、グリップ部21の両端から車室外側に向かってそれぞれ延設され、ルーフパネル14に対してそれぞれ固定される一対の固定部22,22と、を備える。そして、アシストグリップ20は、グリップ部21と一対の固定部22,22とが、概ねU字状をなす形で構成されている。一対の固定部22,22は、グリップ部21の中央を対称軸として線対称をなす態様で形成されており、以下の説明においては、図2における右側の固定部22について説明するとともに、左側の固定部22についての説明を省略する。
アシストグリップ20は、合成樹脂製とされ、グリップ部21と、一対の固定部22,22と、後述するカバー部40とが一体的に形成されている。具体的には、アシストグリップ20は、車室内外方向を型開き方向と一致させた成形型を用いて、カバー部40が開いた状態で成形されてなる。
グリップ部21は、柱状(棒状)をなし、ルーフトリム15との間に手指を差し入れるとともに、その全周を取り囲むようにして把持可能に設けられている。そして、グリップ部21は、その長手方向を車両前後方向に沿わせた姿勢で配設されている。
固定部22は、図2に示すように、柱状をなし、グリップ部21に対して鈍角をなして屈曲する形でそれぞれ延設されている。詳細には、アシストグリップ20は、グリップ部21の延設方向に対して固定部22の延設方向がなす角が鈍角とされるとともに、固定部22の外側(本実施形態では、固定部22の車両後側)においてグリップ部21に対して屈曲しつつ連なる屈曲面25Bが、緩やかなR形状をなすものされている。
固定部22には、図3に示すように、その車室内外方向に沿って延びる面25に開口するとともに、その底面32が締結部材17に係止される凹部30が形成されている。詳細には、凹部30は、固定部22の車室内外方向に沿って延びる面25のうち、グリップ部21の延設方向に沿って延びる面25Aに開口するものとされている。図1に示すアシストグリップ20を車両10に設置した状態において、グリップ部21の延設方向に沿って延びる面25Aは、車両下方を向く下面及び車両上方を向く上面とされるが、本実施形態では、凹部30は、アシストグリップ20を取り付ける際に車室内側からアクセスし易い、下面25Aに開口するものとされている。なお、本明細書では、「グリップ部21の延設方向に沿って延びる面25A」を「下面25A」と呼ぶ場合がある。
凹部30は、図3に示すように、底面32と、底面32から立ち上がる側面33とで構成されている。底面32は、グリップ部21の車室内側の面より車室外側に後退した段差状をなし、ルーフパネル14の取付面14Bに沿って延在する形で形成されている。底面32には、締結部材17の軸部17Bを挿通するアシストグリップ側挿通孔32Aが形成されている。このような構成により、アシストグリップ20は、底面32が締結部材17の頭部17Aに係止される構成とされている。なお、本実施形態では、アシストグリップ側挿通孔32Aには、ブッシュ32Bが取り付けられている。
側面33は、図3に示すように、車室内外方向、つまり、締結部材17の締結方向に沿って延びる面とされている。側面33は、凹部30において、車両前後方向については対向状をなして両側に設けられる一方、車両上下方向については車両上側にのみ設けられており、その立ち上がり高さが車両下側に向かうにつれて低くなる構成とされている。側面33には、その中央部に嵌合部34が形成されるとともに、当該側面33の車両前方及び後方に位置する部分にカバー部40が係止される被係止部36,37がそれぞれ形成されている。また、側面33の車室内側の端部は、カバー部40の車室内側の端部45を受ける受け面部38とされている。なお、嵌合部34、被係止部36,37、及び受け面部38の各構成については、後に説明する。
開口31は、図2に示すように、固定部22の下面25Aを、その車室外側の端部からU字状に切り欠いたような形で設けられている。本実施形態では、開口31は、車室内外方向に対してやや傾く姿勢で(例えば、凹部30の底面32に対して55°から80°程度の角度を有して)延在する下面25Aに対して(図4参照)、底面32の外形を車室内外方向(締結部材17の締結方向)に投影した形とされている。このような構成により、アシストグリップ20は、開口31からアクセスして、底面32に対して締結部材17を係止し易い構成とされている。
アシストグリップ20は、図5に示すように、凹部30の開口31を塞ぐカバー部40を備えている。カバー部40は、開口31の形状と同じ外形を有する板状をなす。そして、カバー部40は、その表面40Aが固定部22の下面25Aと面一状とされて、アシストグリップ20の意匠性を高めるとともに、搭乗者の手指が不測に凹部30や締結部材17に触ることがないように、ガードする役目を果たす。
カバー部40は、図4及び図5に示すように、開口31の開口縁のうち車室外側に位置する部分に、インテグラルヒンジ部41を介して一体的に設けられている。カバー部40は、インテグラルヒンジ部41がカバー部40の一般部より薄肉化された部分とされ、カバー部40を閉めた状態で、カバー部40の裏面40B側に位置するように、つまり、アシストグリップ20の意匠面側に露出しないようにして形成されている。そして、カバー部40は、インテグラルヒンジ部41を軸として、固定部22の下面25Aに対して近付く方向(閉じる方向)及び離れる方向(開く方向)に回動可能とされている。
続いて、カバー部40を固定部22に対して係止するための構成及びその作用について説明する。
カバー部40には、図2に示すように、その幅方向(車両前後方向)の両側に裏面40B側に突出する係止爪42,43がそれぞれ設けられている。また、カバー部40の裏面40Bのうち、車室内側の端部45は、板状のカバー部40の角が面取りされたような面状をなすとともに、当該面取り形状をなす面を、さらに当該裏面40Bの内方に向かって延長する形で延長リブ45Aが形成されている。
一方、固定部22は、図2及び図3に示すように、凹部30の側面33に、係止爪42,43に係止される被係止部36,37が形成されている。被係止部36,37は、側面33に開口する開口部とされている。係止爪42,43は、その突出基端部を凹部30の内方に向けて撓み変形させて、被係止部36,37の開口内に挿入されるとともに、カバー部40が閉じた状態では、被係止部36,37の開口縁にそれぞれ係止される構成とされている。カバー部40は、係止爪42(係止爪43)が被係止部36(被係止部37)に係止されることで、インテグラルヒンジ部41を軸として、開く方向に回動することが規制される。また、カバー部40は、一対の係止爪42,43が、凹部の幅方向(車両前後方向)両側において、凹部30の内側から外側に向かって一対の被係止部36,37にそれぞれ係止されることで、当固定部22に対して車両前後方向に移動することが規制される。
さらに、固定部22は、図2及び図3に示すように、凹部30の側面33に、カバー部40の車室内側の端部45及び延長リブ45Aを受ける受け面部38が形成されている。受け面部38は、カバー部40の車室内側の端部45及び延長リブ45Aに宛がわれる形で、車両上下方向に沿って延在している。そして、カバー部40が閉じた状態では、カバー部40の車室内側の端部45及び延長リブ45Aが受け面部38に支持されることで、カバー部40がインテグラルヒンジ部41を軸として、閉じる方向に過度に回動することが規制される。
上述した構成において、カバー部40が固定部22に対して車室内側に移動することを規制する構造は、係止爪42,43と被係止部36,37との係止構造及びインテグラルヒンジ部41ということとなる。このため、カバー部40に対して車室内側に向けて大きな力が掛かり、係止爪42,43と被係止部36,37との間の係止状態が解除されるとともに、インテグラルヒンジ部41が破損した場合には、カバー部40が固定部22から外れて車室内側に向けて飛散する虞があるが、本実施形態では、さらに、カバー部40にリブ46を設けるとともに、固定部22に当該リブ46と嵌合する嵌合部34を設けることで、そのような事態の発生を抑制可能としている。
リブ46は、図5に示すように、カバー部40の裏面(凹部30の内側に臨む面)40Bに、車室外側から車室内側に向けて延びる形で立設されている。具体的には、リブ46は、カバー部40を閉じた状態において、その一端が締結部材17の頭部17A付近とされるとともに、その他端がカバー部40の車室内側の端部45付近とされるように延び、かつ、車室内側に向かうにつれてその高さが高くなるように立設されている。言い換えれば、リブ46は、凹部30の内側において、締結部材17を底面32に対してアクセスするために必要な空間を、一部利用する(埋める)形で設けられている。また、リブ46には、後述する角部46Cの両側に、当該リブ46を補強する補強リブ47,47が形成されている。
リブ46は、図5に示すように、車室内側に位置する内側端面(車室内側の端面)46Aが、車室内側を向く面とされている。詳細には、内側端面46Aは、カバー部40のインテグラルヒンジ部41を軸とした回動方向に沿って延びる面、すなわち、カバー部40の裏面40Bに対して略垂直に延びる面とされている。また、リブ46は、その立ち上がり先端に位置する端面のうち、車室内側に位置する先端面46Bが、カバー部40を閉めた状態で、車室内外方向に沿って延びる面とされている。そして、先端面46Bと内側端面46Aとの間の角部46Cが鈍角に構成されている。
固定部22は、図2に示すように、凹部30の側面33に、リブ46が嵌合する嵌合部34が設けられている。具体的には、嵌合部34は、車両上下方向に沿って延びる溝状とされ、その内側にリブ46の角部46Cが収容可能とされている。さらに、嵌合部34は、その幅方向についてリブ46より幅広とされ、角部46Cを補強リブ47,47とともに収容可能とされている。そして、嵌合部34は、その車室内側に、リブ46の内側端面46Aに当接可能に設けられたリブ当接面35を有している。リブ当接面35は、リブ46の立設方向に線状に延びる内側端面46Aより幅広な面状をなし、内側端面46Aに対して、面当たりする態様で当接するものとされている。なお、嵌合部34は、その車室外側の部分が、凹部30の底面32を貫通する貫通孔と連通する形とされており、嵌合部34は、当該貫通孔を挿通する形で配される成形型を用いて溝状に形成されている。
リブ当接面35は、図5に示すように、車室外側を向く面とされている。具体的には、リブ当接面35は、側面33と交差する方向に延びる面(本実施形態では、溝状をなす嵌合部34の底面から立ち上がる面)とされるとともに、凹部30の底面32に対して対向状に形成されている。リブ当接面35は、凹部30の内方側(側面33側、嵌合部34の底面からの立ち上がり先端側)が、底面32に対して開く方向に傾斜した面とされ、カバー部40の回動方向に沿ってリブ46の内側端面46Aを受け入れ可能となっている。そして、リブ当接面35は、カバー部40を閉めた状態で、リブ46の内側端面46Aに沿って延びる面とされるとともに、内側端面46Aに対向してこれに当接するものとされている。なお、本実施形態では、カバー部40を閉めた状態で、リブ当接面35とリブ46の内側端面46Aとが当接する態様を例示したが、リブ当接面35とリブ46の内側端面46Aとは、カバー部40を閉めた状態ではわずかな隙間を有して対向するとともに、カバー部40が車室内側に移動した際に、リブ当接面35がリブ46の内側端面46Aに当接するものとされていてもよい。
続いて、カーテンシールドエアバッグ16の展開時における、アシストグリップ20(リブ当接面35及びリブ46)の作用について、図5を参照しつつ説明する。
まず、カーテンシールドエアバッグ16が作動すると、インフレータ(図示せず)からカーテンシールドエアバッグ16にガスが供給されてカーテンシールドエアバッグ16が膨張し始める。カーテンシールドエアバッグ16は、その膨張に伴ってルーフパネル14に接触しつつルーフトリム15をルーフパネル14から引き離す方向に作用する。
すると、ルーフトリム15はそのドア開口12側の端部が車室内側に移動するように変形して、ルーフトリム15とルーフパネル14との間から、カーテンシールドエアバッグ16が車室内に向けて展開される。この際、ルーフトリム15は、トリム側挿通孔15Cの孔縁がアシストグリップ20の固定部22とルーフパネル14の取付面14Bとの間に介在しており、トリム側挿通孔15Cの孔縁から固定部22に対して車室内側に向かう力が作用する。固定部22は締結部材17を介してルーフパネル14対して固定されているから、相対的に固定部22やその締結構造より剛性の低いルーフトリム15は、例えば、そのトリム側挿通孔15Cの孔縁が割けたり、トリム側挿通孔15Cが変形したりする態様で、固定部22とルーフパネル14の取付面14Bとの間から抜けることとなる。そして、ルーフトリム15のトリム側挿通孔15Cの孔縁は、アシストグリップ20のカバー部40の車室外側の端部40Cを車室内側に向けて押圧するような力をカバー部40に作用させつつ、車室内側に向けて移動する。
カバー部40に車室内側に向けて力が作用すると、リブ46の内側端面46Aが固定部22のリブ当接面35に当接する。そして、リブ当接面35は、リブ46を介してカバー部40を車室内側から押さえて、カバー部40が車室内側に向けて移動しないように規制する。この際、リブ46は、車室外側から車室内側に向けて、つまり、ルーフトリム15からカバー部40に作用する力の方向に沿って延びる構成であるから、リブ当接面35からの押圧力をリブ46全体で受けることができる。また、リブ46には、補強リブ47,47が設けられているから、例えば、内側端面46Aに大きな押圧力が掛かって、内側端面46Aの基端部が割けたりする事態が抑制されている。一方、リブ当接面35は、リブ46の幅寸法より大きい面状をなすから、リブ46からの力を面で受けることができ、カバー部40からの力でリブ当接面35(固定部22)が破損する事態が抑制されている。
そして、カバー部40は、車室内外方向(ルーフトリム15からカバー部40に作用する力の方向)に対してやや傾いて延設されているから、リブ46の内側端面46Aを軸として、車室外側の端部40Cが固定部22(底面32)から離れる方向に回動する。そして、この過程或いはこれまでの過程で、係止爪42,43と被係止部36,37との係合が解除されるとともに、インテグラルヒンジ部41が破損した場合には、カバー部40が開口31(固定部22)から外れた状態となる。カバー部40が回動する方向に作用する力は、カバー部40の車室内外方向に対する傾きが小さい程、すなわち、車室内外方向と直交する方向(本実施形態では、車両上下方向)における内側端面46Aと車室外側の端部40Cとの距離が小さい程、小さいものとなる。本実施形態では、仮に、カバー部を固定部22における屈曲面25Bに設けた場合に比べて、内側端面46Aと車室外側の端部40Cとの距離を小さくすることができ、カバー部40が回動する方向に移動しようとする力を低減することができる。
カバー部40が固定部22から外れた場合であっても、カバー部40は直接的に車室内側に向けて飛散することがなく、リブ当接面35に押さえられる形で回動しつつ飛散する。アシストグリップ20の車室内側には、搭乗者がシートに着座していることが想定されるが、本実施形態では、搭乗者に向けてカバー部40が飛散する事態の発生が抑制されている。また、カバー部40が回動する方向、つまり、その飛散する方向に作用する力は、リブ当接面35を備えない構成において、カバー部が直接的に車室内に向けて飛散する場合に比べて、小さいものとされている。
以上説明したように、本実施形態のアシストグリップ20は、ルーフパネル14との間にルーフトリム15を介在させる形で、ルーフパネル14に対して締結部材17を締結することで取り付けられるアシストグリップ20であって、ルーフトリム15に沿って延設されたグリップ部21と、グリップ部21から車室外側に向かって延設され、ルーフパネル14に対して固定される固定部22であって、当該固定部22の車室内外方向に沿って延びる面に開口するとともに、その底面32が締結部材17に係止される凹部30を有する固定部22と、凹部30の開口31を塞ぐカバー部40であって、開口31の開口縁のうち車室外側に位置する部分に、インテグラルヒンジ部41を介して一体的に設けられたカバー部40と、を備え、カバー部40には、裏面40Bに、車室外側から車室内側に向けて延びるリブ46が立設され、固定部22には、凹部30の側面33に、リブ46が嵌合する嵌合部34が設けられ、嵌合部34は、車室外側を向くとともに、リブ46の車室内側の内側端面46Aに当接可能に設けられたリブ当接面35を有する。
本実施形態では、カバー部40にはリブ46が設けられるとともに、固定部22には車室外側を向くリブ当接面35を有する嵌合部34が設けられているから、カバー部40にルーフトリム15を介して車室内側に向けて力が作用した場合には、リブ当接面35がリブ46の内側端面46Aを車室外側に向けて押さえるようにして、固定部22からカバー部40に力を作用させることができる。このため、仮にインテグラルヒンジ部41が破損した場合であっても、カバー部40が車室内側に向けて飛散する事態の発生をより確実に抑制することができる。
さらに、本実施形態では、カバー部40を閉めた状態で、リブ46の内側端面46Aがリブ当接面35に当接するから、カバー部40の車室内側の部分において、カバー部40が固定部22に対して車室内側に移動することを規制することができ、カバー部40と開口31との合わせ部の見栄えを向上することができる。特に、インテグラルヒンジ部41は、その回動性を確保するために、カバー部40と固定部22との合わせ寸法に対して伸びしろが設定されていることがあるが、そのような場合であっても、カバー部40においてインテグラルヒンジ部41側とは反対側の端部がブカつくことを抑制することができる。
また、本実施形態では、凹部30は、固定部22の車室内外方向に沿って延びる面25のうち、グリップ部21の延設方向に沿って延びる面25Aに開口するものとされている。一般的に、固定部22の車室内外方向に沿って延びる面25のうち、グリップ部の延設方向と交差する方向に沿って延びる外側の面は、グリップ部との間で緩やかなR形状をなして屈曲する屈曲面25Bとされている。このため、そのような屈曲面25Bに形成された開口を覆うカバー部は、インテグラルヒンジ部を軸として回動させた際に、その先端の回動軌跡を車室内外方向と直交する方向に対して大きい角度を有する構成とせざるを得ない。この結果、嵌合部をカバー部の回動に伴ってリブを受け入れ可能な構成とするためには、リブ当接面を車室外側に対して大きく斜めを向く面とせざるを得ない。一方、本実施形態の上記構成によれば、凹部30は固定部22の車室内外方向に沿って延びる面25のうち、グリップ部21の延設方向に沿って延びる面25Aに開口するから、仮に上記屈曲面25Bに開口する場合に比べて、リブ当接面35が車室外側に対して傾く角度を小さいものとすることができる。このため、カバー部40に車室内側に向けて力が作用した場合に、これと反対向きの力を、リブ当接面35(固定部22)からリブ46(カバー部40)に対して効率よく作用させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、アシストグリップの配設場所として車両ルーフを例示するとともに、車両パネル及び車両用内装材としてルーフパネル及びルーフトリムを例示したが、アシストグリップの配設場所並びに、車両パネル及び車両用内装材はこれに限られない。例えば、アシストグリップがピラーに配設されるとともに、車両パネル及び車両用内装材がピラーパネル及びピラーガーニッシュとされるものであってもよい。
(2)上記実施形態では、凹部の開口が形成される固定部の下面が車室内外方向に対してやや傾く構成を開示したが、開口が形成される面は、車室内外方向に略平行な面であってもよい。
(3)上記実施形態では、開口が固定部の下面に形成される構成を例示したが、固定部において開口が形成される位置は、これに限られない。例えば、開口部が形成される位置は、固定部の上面であってもよい。
(4)上記実施形態では、グリップ部の両端に一対の固定部が設けられる構成を例示したが、固定部の位置及び配設数はこれに限られない。例えば、1つの固定部によって、グリップ部を車両パネルに対して片持ち状に取り付ける構成であってもよい。
(5)上記実施形態では、嵌合部が溝状をなす構成を例示したが、嵌合部の構成はこれに限られない。例えば、嵌合部は、側面を構成する側壁を貫通する形で形成された開口部であってもよい。
(6)上記実施形態以外にも、係止爪及び被係止部の数及び配置は、適宜変更可能である。
(7)上記実施形態では、締結部材としてボルトを例示したが、締結部材はこれに限られない。例えば、締結部材は、車両パネルの取付孔に締結されるクリップなどであってもよい。
14…ルーフパネル、15…ルーフトリム、17…締結部材、20…アシストグリップ、21…グリップ部、22…固定部、25…車室内外方向に沿って延びる面、25A…下面(グリップ部の延設方向に沿って延びる面)、30…凹部、31…開口、32…底面、33…側面、34…嵌合部、35…リブ当接面、40…カバー部、40B…裏面(凹部の内側に臨む面)、41…インテグラルヒンジ部、46…リブ、46A…内側端面(車室内側の端面)

Claims (2)

  1. 車両パネルとの間に車両用内装材を介在させる形で、前記車両パネルに対して締結部材を締結することで取り付けられるアシストグリップであって、
    前記車両用内装材に沿って延設されたグリップ部と、
    前記グリップ部から車室外側に向かって延設され、前記車両パネルに対して固定される固定部であって、当該固定部の車室内外方向に沿って延びる面に開口するとともに、その底面が前記締結部材に係止される凹部を有する固定部と、
    前記凹部の開口を塞ぐカバー部であって、前記開口の開口縁のうち車室外側に位置する部分に、インテグラルヒンジ部を介して一体的に設けられたカバー部と、を備え、
    前記カバー部には、係止部と、前記凹部の内側に臨む面に、車室外側から車室内側に向けて延びるリブが立設され、
    前記固定部には、前記係止部に係止される被係止部と、前記凹部の側面に、前記リブが嵌合する嵌合部が設けられ、
    前記係止部は、前記被係止部に係止されることで、前記カバー部が前記インテグラルヒンジ部を軸として開く方向に回動することを規制する構成とされ、
    前記嵌合部は、車室外側を向くとともに、前記リブの車室内側の端面に当接可能に設けられたリブ当接面を有し、
    前記リブの車室内側の端面と前記リブ当接面とは、ともに前記カバー部の前記インテグラルヒンジ部を軸とした回動方向に沿って延びる面とされるとともに、前記リブ当接面は、前記車両パネルと前記車両用内装材との間に配されるカーテンシールドエアバッグと対向する面とされていることを特徴とするアシストグリップ。
  2. 前記リブは、前記リブ当接面と対向する位置から前記カーテンシールドエアバッグが配された側へ延びる構成とされている請求項1に記載のアシストグリップ。
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