JPH0662539B2 - 2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレン誘導体の製造方法 - Google Patents
2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレン誘導体の製造方法Info
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- JPH0662539B2 JPH0662539B2 JP2069686A JP2069686A JPH0662539B2 JP H0662539 B2 JPH0662539 B2 JP H0662539B2 JP 2069686 A JP2069686 A JP 2069686A JP 2069686 A JP2069686 A JP 2069686A JP H0662539 B2 JPH0662539 B2 JP H0662539B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は有機化合物の合成中間体として有用な2,3−
ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレン誘導体の改
良された製造方法に関する。
ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレン誘導体の改
良された製造方法に関する。
<従来の技術> シアノ化反応混合物中に残存する遊離シアン類は極めて
有毒であり、それを除去する方法として一般の過酸化水
素、塩素または次亜塩素酸ナトリウムのごとき酸化剤を
用いて残存する遊離シアン類を分解して除去する方法が
知られている。
有毒であり、それを除去する方法として一般の過酸化水
素、塩素または次亜塩素酸ナトリウムのごとき酸化剤を
用いて残存する遊離シアン類を分解して除去する方法が
知られている。
<発明が解決しようとする問題点> しかし、2,3−ジハロゲノ−1,4−ナフトキノン誘
導体のシアノ化においては、反応混合物中に残存する遊
離シアン類を過酸化水素、塩素または次亜塩素酸ナトリ
ウムのごとき酸化剤を用いて除去を行なうと、目的とす
る2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレン
誘導体自身が不安定であるため分解してしまうという問
題点がある。
導体のシアノ化においては、反応混合物中に残存する遊
離シアン類を過酸化水素、塩素または次亜塩素酸ナトリ
ウムのごとき酸化剤を用いて除去を行なうと、目的とす
る2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレン
誘導体自身が不安定であるため分解してしまうという問
題点がある。
<問題を解決するための手段> 本発明者らは上記問題を解決すべく鋭意検討の結果、遊
離シアン類にハロゲン化第一銅を作用させてシアン化銅
とし、これを除去する方法が適当であることを見い出し
た。
離シアン類にハロゲン化第一銅を作用させてシアン化銅
とし、これを除去する方法が適当であることを見い出し
た。
すなわち、本発明は、2,3−ジハロゲノ−1,4−ナ
フトキノン誘導体をシアノ化剤によりシアノ化して、
2,3−ジシアン−1,4−ジヒドロキシナフタレン誘
導体を製造するに際し、反応終了後、反応混合物中に残
存する遊離シアン類をハロゲン化第一銅を添加してシア
ン化銅として沈殿させ分離した後単離することを特徴と
する2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレ
ン誘導体の製造方法である。
フトキノン誘導体をシアノ化剤によりシアノ化して、
2,3−ジシアン−1,4−ジヒドロキシナフタレン誘
導体を製造するに際し、反応終了後、反応混合物中に残
存する遊離シアン類をハロゲン化第一銅を添加してシア
ン化銅として沈殿させ分離した後単離することを特徴と
する2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレ
ン誘導体の製造方法である。
本発明において、2,3−ジハロゲノ−1,4−ナフト
キノン誘導体としては、たとえば次のものをあげること
ができる。
キノン誘導体としては、たとえば次のものをあげること
ができる。
2,3−ジクロル−1,4−ナフトキノン 2,3−ジブロム−1,4−ナフトキノン 2,3−ジクロル−5−ニトロ−1,4−ナフトキノン 2,3−ジブロム−5−ニトロ−1,4−ナフトキノン 2,3−ジクロル−6−ニトロ−1,4−ナフトキノン 2,3−ジブロム−6−ニトロ−1,4−ナフトキノン 2,3−ジクロル−5−クロル−1,4−ナフトキノン 2,3−ジブロム−5−クロル−1,4−ナフトキノン 本発明において、ハロゲン化第一銅としては、塩化第一
銅、臭化第一銅、ヨウ化第一銅があげられる。
銅、臭化第一銅、ヨウ化第一銅があげられる。
本発明において、シアノ化反応は、それ自体公知の方法
により行うことができ、たとえば次のように反応を行う
ことができる。
により行うことができ、たとえば次のように反応を行う
ことができる。
2,3−ジハロゲノ−1,4−ナフトキノン誘導体を、
約1−8倍(重量)、好ましくは2−4倍(重量)の溶
媒に溶解させたものに、2,3−ジハロゲノ−1,4−
ナフトキノン誘導体に対して、約3−5倍モル、好まし
くは3,5−4,5倍モルのシアノ化剤を40℃以下、
好ましくは0−30℃で滴下した後、0−50℃、好ま
しくは10−30℃で約0.5−5時間反応させることに
より2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレ
ン誘導体とする。
約1−8倍(重量)、好ましくは2−4倍(重量)の溶
媒に溶解させたものに、2,3−ジハロゲノ−1,4−
ナフトキノン誘導体に対して、約3−5倍モル、好まし
くは3,5−4,5倍モルのシアノ化剤を40℃以下、
好ましくは0−30℃で滴下した後、0−50℃、好ま
しくは10−30℃で約0.5−5時間反応させることに
より2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレ
ン誘導体とする。
このときに使用する溶媒としては、たとえば、エチルア
ルコール、メチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコールなどのアルコール類をあげるこ
とができる。
ルコール、メチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコールなどのアルコール類をあげるこ
とができる。
また、シアノ化剤としては、アルカリ金属のシアノ化
物、アルカリ土類金属のシアノ化物をあげることがで
き、具体的にはシアン化ナトリウム、シアン化カリウ
ム、シアン化バリウムがあげられる。
物、アルカリ土類金属のシアノ化物をあげることがで
き、具体的にはシアン化ナトリウム、シアン化カリウ
ム、シアン化バリウムがあげられる。
反応終了後の反応混合物中には、シアン化ナトリウム、
シアン化水素、(CN)2などの遊離シアン類が、通常CN
−として10,000−20,000ppm位残存している。
これに、2,3−ジハロゲノ−1,4−ナフトキノン誘
導体に対して約0.5−10モル比、好ましくは1−4モ
ル比の水酸化ナトリウム水溶液を加えた後、シアン類に
対して、1−10モル比、好ましくは1−2モル比のハ
ロゲン化第一銅を添加し、約0−80℃、好ましくは1
0−80℃で約0.5−30時間反応させる。反応後の反
応混合物中の遊離シアン類の濃度はCN−として50pp
m以下位まで減少させることができる。反応混合物を
過してシアン化銅を除去し、液から酸析または塩析等
の方法で、2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナ
フタレン誘導体を単離することができる。
シアン化水素、(CN)2などの遊離シアン類が、通常CN
−として10,000−20,000ppm位残存している。
これに、2,3−ジハロゲノ−1,4−ナフトキノン誘
導体に対して約0.5−10モル比、好ましくは1−4モ
ル比の水酸化ナトリウム水溶液を加えた後、シアン類に
対して、1−10モル比、好ましくは1−2モル比のハ
ロゲン化第一銅を添加し、約0−80℃、好ましくは1
0−80℃で約0.5−30時間反応させる。反応後の反
応混合物中の遊離シアン類の濃度はCN−として50pp
m以下位まで減少させることができる。反応混合物を
過してシアン化銅を除去し、液から酸析または塩析等
の方法で、2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナ
フタレン誘導体を単離することができる。
<本発明の効果> 本発明によれば、2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロ
キシナフタレン誘導体を分解することなく残存する有害
な遊離シアン類を回収することが可能となり、その工業
的な価値は大きい。
キシナフタレン誘導体を分解することなく残存する有害
な遊離シアン類を回収することが可能となり、その工業
的な価値は大きい。
<実施例> 実施例1 2,3−ジクロル−5−ニトロ−1,4−ナフトキノン
13.6g(0.05モル)を32gのエチルアルコールに懸濁
させたものに、シアン化ナトリウム9.8g(0.20モル)
を32gの水に溶解させたものを5〜10℃で1時間か
けて滴下した後、20〜25℃で2時間攪拌した。この
時の残存する遊離シアン類の濃度は、CN−として13
500ppmであった。反応混合物に1.5%水酸化ナトリウ
ム水溶液133g(0.05モル)を20〜25℃で20分
かけて滴下した後、塩化第一銅10g(0.10モル)を添
加し、25℃で3時間攪拌する。反応混合物中の残存す
る遊離シアン類の濃度はCN−として35ppmまで減少
した。次いで過によりシアン化銅を過残渣として分
離し、液を酸析する。2,3−ジシアノ−5−ニトロ
−1,4−ジヒドロキシナフタレンの粗ケーキ9.25gが
得られた。酢酸エチルで再結晶し精製ケーキ7.67gが得
られた。収率60.1%。融点238−240℃。
13.6g(0.05モル)を32gのエチルアルコールに懸濁
させたものに、シアン化ナトリウム9.8g(0.20モル)
を32gの水に溶解させたものを5〜10℃で1時間か
けて滴下した後、20〜25℃で2時間攪拌した。この
時の残存する遊離シアン類の濃度は、CN−として13
500ppmであった。反応混合物に1.5%水酸化ナトリウ
ム水溶液133g(0.05モル)を20〜25℃で20分
かけて滴下した後、塩化第一銅10g(0.10モル)を添
加し、25℃で3時間攪拌する。反応混合物中の残存す
る遊離シアン類の濃度はCN−として35ppmまで減少
した。次いで過によりシアン化銅を過残渣として分
離し、液を酸析する。2,3−ジシアノ−5−ニトロ
−1,4−ジヒドロキシナフタレンの粗ケーキ9.25gが
得られた。酢酸エチルで再結晶し精製ケーキ7.67gが得
られた。収率60.1%。融点238−240℃。
実施例2 2,3−ジクロル−5−ニトロ−1,4−ナフトキノン
13.6gを32gのエチルアルコールに懸濁させたもの
に、シアン化ナトリウム9.8g(0.20モル)を32gの
水に溶解させたものを5〜10℃で1時間かけて滴下し
た後、20〜25℃で2時間攪拌した。この時の残存す
る遊離シアン類の濃度はCN−として13200ppmで
あった。その反応混合物に5%水酸化ナトリウム水溶液
160g(0.20モル)を20〜25℃で20分かけて滴
下した後、塩化第一銅30g(0.30モル)を加え25
℃、3時間攪拌する。反応混合物中に残存する遊離シア
ン類の濃度はCN−として20ppmまで減少した。次い
で過によりシアン化銅を過残渣として分離し、液
を酸析する。2,3−ジシアノ−5−ニトロ−1,4−
ジヒドロキシナフタレンの粗ケーキ8.31gが得られた。
酢酸エチルで再結晶し、精製ケーキ7.15gが得られた。
収率56.0%。融点238−241℃。
13.6gを32gのエチルアルコールに懸濁させたもの
に、シアン化ナトリウム9.8g(0.20モル)を32gの
水に溶解させたものを5〜10℃で1時間かけて滴下し
た後、20〜25℃で2時間攪拌した。この時の残存す
る遊離シアン類の濃度はCN−として13200ppmで
あった。その反応混合物に5%水酸化ナトリウム水溶液
160g(0.20モル)を20〜25℃で20分かけて滴
下した後、塩化第一銅30g(0.30モル)を加え25
℃、3時間攪拌する。反応混合物中に残存する遊離シア
ン類の濃度はCN−として20ppmまで減少した。次い
で過によりシアン化銅を過残渣として分離し、液
を酸析する。2,3−ジシアノ−5−ニトロ−1,4−
ジヒドロキシナフタレンの粗ケーキ8.31gが得られた。
酢酸エチルで再結晶し、精製ケーキ7.15gが得られた。
収率56.0%。融点238−241℃。
実施例3 2,3−ジクロル−5−ニトロ−1,4−ナフトキノン
13.6g(0.05モル)を32gのエタノールに懸濁させた
ものに、シアン化カリウム13.0g(0.20モル)を32g
の水に溶解させたものを5〜10℃で1時間かけて滴下
した後、20〜25℃で2時間攪拌した。この時に、反
応混合物中に残存する遊離シアン類の濃度はCN−とし
て12800ppmであった。反応混合物に1.5%水酸化ナ
トリウム水溶液133g(0.05モル)を20〜25℃で
20分かけて滴下した後、塩化第一銅10g(0.10モ
ル)を添加し、25℃3時間攪拌する。反応混合物中に
残存する遊離シアン類の濃度はCN−として33ppmま
で減少した。次に過によりシアン化銅を過残渣とし
て分離し、液を酸析する。2,3−ジシアノ−5−ニ
トロ−1,4−ジヒドロキシナフタレンの粗ケーキ8.92
gが得られた。酢酸エチルで再結晶し精製ケーキ7.39g
が得られた。収率57.9%融点237−240℃ 実施例4 2,3−ジクロル−1,4−ナフトキノン11.4g(0.
05モル)を32gのエチルアルコールに懸濁させたも
のに、シアン化ナトリウム9.8g(0.20モル)を32g
の水に溶解させたものを5〜10℃で1時間かけて滴下
した後、20〜25℃で2時間攪拌した。この時、反応
混合物中に残存する遊離シアン類の濃度はCN−として
13900ppmであった。反応混合物に1.5%水酸化ナト
リウム水溶液133g(0.05モル)を20〜25℃で2
0分かけて滴下した後、塩化第一銅10g(0.10モル)
を添加し、25℃3時間攪拌する。反応混合物中に残存
する遊離シアン類の濃度はCN−として35ppmまで減
少した。次に過によりシアン化銅を過残渣として分
離し、液を酸析する。2,3−ジシアノ−1,4−ジ
ヒドロキシナフタレンの粗ケーキ10.50gが得られた。
酢酸エチルで再結晶し、精製ケーキ8.93gが得られた。
収率85.0%。融点300℃以上。
13.6g(0.05モル)を32gのエタノールに懸濁させた
ものに、シアン化カリウム13.0g(0.20モル)を32g
の水に溶解させたものを5〜10℃で1時間かけて滴下
した後、20〜25℃で2時間攪拌した。この時に、反
応混合物中に残存する遊離シアン類の濃度はCN−とし
て12800ppmであった。反応混合物に1.5%水酸化ナ
トリウム水溶液133g(0.05モル)を20〜25℃で
20分かけて滴下した後、塩化第一銅10g(0.10モ
ル)を添加し、25℃3時間攪拌する。反応混合物中に
残存する遊離シアン類の濃度はCN−として33ppmま
で減少した。次に過によりシアン化銅を過残渣とし
て分離し、液を酸析する。2,3−ジシアノ−5−ニ
トロ−1,4−ジヒドロキシナフタレンの粗ケーキ8.92
gが得られた。酢酸エチルで再結晶し精製ケーキ7.39g
が得られた。収率57.9%融点237−240℃ 実施例4 2,3−ジクロル−1,4−ナフトキノン11.4g(0.
05モル)を32gのエチルアルコールに懸濁させたも
のに、シアン化ナトリウム9.8g(0.20モル)を32g
の水に溶解させたものを5〜10℃で1時間かけて滴下
した後、20〜25℃で2時間攪拌した。この時、反応
混合物中に残存する遊離シアン類の濃度はCN−として
13900ppmであった。反応混合物に1.5%水酸化ナト
リウム水溶液133g(0.05モル)を20〜25℃で2
0分かけて滴下した後、塩化第一銅10g(0.10モル)
を添加し、25℃3時間攪拌する。反応混合物中に残存
する遊離シアン類の濃度はCN−として35ppmまで減
少した。次に過によりシアン化銅を過残渣として分
離し、液を酸析する。2,3−ジシアノ−1,4−ジ
ヒドロキシナフタレンの粗ケーキ10.50gが得られた。
酢酸エチルで再結晶し、精製ケーキ8.93gが得られた。
収率85.0%。融点300℃以上。
実施例5 2,3−ジブロム−5−ニトロ−1,4−ナフトキノン
18.0g(0.05モル)を32gのエチルアルコールに溶解
させたものに、シアン化ナトリウム9.8g(0.20モル)
を32gの水に溶解させたものを5〜10℃で1時間か
けて滴下した後、20〜25℃で2時間攪拌した。この
時、反応混合物中に残存する遊離シアン類はCN−とし
て13800ppmであった。その反応混合物に2%水酸
化ナトリウム水溶液100g(0.05モル)を20〜25
℃で20分かけて滴下した後、塩化第一銅10g(0.10
モル)を添加し、25℃3時間攪拌すると反応混合物中
に残存する遊離シアン類の濃度はCN−として30ppm
まで減少した。その後過によりシアン化銅を過残渣
として分離し、液を酸析する。2,3−ジシアノ−5
−ニトロ−1,4−ジヒドロキシナフタレンの粗ケーキ
9.20gが得られた。酢酸エチルより再結晶して精製ケー
キ7.59gが得られた。収率59.5%。融点237−240
℃。
18.0g(0.05モル)を32gのエチルアルコールに溶解
させたものに、シアン化ナトリウム9.8g(0.20モル)
を32gの水に溶解させたものを5〜10℃で1時間か
けて滴下した後、20〜25℃で2時間攪拌した。この
時、反応混合物中に残存する遊離シアン類はCN−とし
て13800ppmであった。その反応混合物に2%水酸
化ナトリウム水溶液100g(0.05モル)を20〜25
℃で20分かけて滴下した後、塩化第一銅10g(0.10
モル)を添加し、25℃3時間攪拌すると反応混合物中
に残存する遊離シアン類の濃度はCN−として30ppm
まで減少した。その後過によりシアン化銅を過残渣
として分離し、液を酸析する。2,3−ジシアノ−5
−ニトロ−1,4−ジヒドロキシナフタレンの粗ケーキ
9.20gが得られた。酢酸エチルより再結晶して精製ケー
キ7.59gが得られた。収率59.5%。融点237−240
℃。
実施例6 2,3−ジクロル−6−ニトロ−1,4−ナフトキノン
13.6g(0.05モル)を32gのエチルアルコールに懸濁
させたものに、シアン化ナトリウム9.8g(0.20モル)
を32gの水に溶解させたものを5〜10℃で1時間か
けて滴下した後、20〜25℃で2時間攪拌した。この
時の残存する遊離シアン類の濃度は、CN−として13
200ppmであった。反応混合物に1.5%水酸化ナトリウ
ム水溶液133g(0.05モル)を20〜25℃で20分
かけて滴下した後、塩化第一銅10g(0.10モル)を添
加し、25℃で3時間攪拌する。反応混合物中に残存す
る遊離シアン類の濃度はCN−として35ppmまで減少
した。次いで過によりシアン化銅を過残渣として分
離し、液を酸析し、2,3−ジシアノ−6−ニトロ−
1,4−ジヒドロキシナフタレンの粗ケーキ8.91gが得
られた。酢酸エチルで再結晶し、精製ケーキ7.45gが得
られた。収率58.4%。融点282−284℃。
13.6g(0.05モル)を32gのエチルアルコールに懸濁
させたものに、シアン化ナトリウム9.8g(0.20モル)
を32gの水に溶解させたものを5〜10℃で1時間か
けて滴下した後、20〜25℃で2時間攪拌した。この
時の残存する遊離シアン類の濃度は、CN−として13
200ppmであった。反応混合物に1.5%水酸化ナトリウ
ム水溶液133g(0.05モル)を20〜25℃で20分
かけて滴下した後、塩化第一銅10g(0.10モル)を添
加し、25℃で3時間攪拌する。反応混合物中に残存す
る遊離シアン類の濃度はCN−として35ppmまで減少
した。次いで過によりシアン化銅を過残渣として分
離し、液を酸析し、2,3−ジシアノ−6−ニトロ−
1,4−ジヒドロキシナフタレンの粗ケーキ8.91gが得
られた。酢酸エチルで再結晶し、精製ケーキ7.45gが得
られた。収率58.4%。融点282−284℃。
Claims (1)
- 【請求項1】2,3−ジハロゲノ−1,4−ナフトキノ
ン誘導体をシアノ化剤によりシアノ化して、2,3−ジ
シアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレン誘導体を製造
するに際し、反応終了後、反応混合物中に残存する遊離
シアン類をハロゲン化第一銅を添加してシアン化銅とし
て沈澱させ分離した後単離することを特徴とする2,3
−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレン誘導体の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2069686A JPH0662539B2 (ja) | 1986-01-31 | 1986-01-31 | 2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレン誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2069686A JPH0662539B2 (ja) | 1986-01-31 | 1986-01-31 | 2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレン誘導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62178560A JPS62178560A (ja) | 1987-08-05 |
JPH0662539B2 true JPH0662539B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=12034315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2069686A Expired - Lifetime JPH0662539B2 (ja) | 1986-01-31 | 1986-01-31 | 2,3−ジシアノ−1,4−ジヒドロキシナフタレン誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0662539B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5272325B2 (ja) * | 2006-04-17 | 2013-08-28 | 住友化学株式会社 | 多環式プロリン誘導体またはその酸付加塩の製造方法 |
CN106631892A (zh) * | 2016-12-15 | 2017-05-10 | 苏州汉德创宏生化科技有限公司 | 1,4‑二羟基‑2,3‑萘二腈及其衍生物的合成方法 |
-
1986
- 1986-01-31 JP JP2069686A patent/JPH0662539B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62178560A (ja) | 1987-08-05 |
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