JPH0653329U - スライドプレートの構造 - Google Patents

スライドプレートの構造

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JPH0653329U
JPH0653329U JP253393U JP253393U JPH0653329U JP H0653329 U JPH0653329 U JP H0653329U JP 253393 U JP253393 U JP 253393U JP 253393 U JP253393 U JP 253393U JP H0653329 U JPH0653329 U JP H0653329U
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plate
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慎二 菊谷
剛 野上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センターピラーのデザイン上の制約なしにア
ジャスタ機構付きアンカー装置が搭載可能なスライドプ
レートの曲折構造を提供することを目的とする。 【構成】 被覆部に設けられた突起により薄肉部を設け
たスライドプレートが曲折されその先端部が本体プレー
トに設けた開口孔に収納されるので、スライドプレート
が被覆部の係止クリップと干渉することがなくなる。ま
たアジャスタ機構付きアンカー装置のアジャスタレール
前面上端部に設けた突起によりスライドプレートが円滑
に曲折されかつ真っ直ぐ復元できるほか、開口孔端部に
ガイドとなる折り返しを設けているので、スライドプレ
ートが擦過して傷ついたり曲げ癖がついて美観を損ねる
といったこともない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は乗用自動車室内のセンターピラー部に設けてなる前部座席用シートベ ルトのアジャスタ機構付きアンカー装置が装備される乗用自動車に適用されるセ ンターピラーガーニッシュユニットのスライドプレートの曲折構造に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
乗用自動車室内側部は例えば図7に示すように、前部ドア34、後部ドア35 および天井部36を支持するフロントピラー38、センターピラー39、リアピ ラー40が配置されてなる。このうちセンターピラー39には前部座席用のシー トベルトウェビング17を折り返して固定するアンカー装置10が装着される。
【0003】 良く知られるように、シートベルト装置の乗員拘束用ウェビング17には車両 衝突時に乗員が移動することにより発生する慣性力によって大きな張力が加わり 、そのように大きな張力が加わっても乗員拘束用ウェビング17を車体に確実に 支持されるべくアンカー装置が設けられる。このアンカー装置によってウェビン グが乗員の肩部を保持するのであるが、乗員の体格は千差万別であり、乗員の体 格によりウェビングの支持位置を変更させることによって、一層確実な支持と乗 員の拘束感を軽減できるという観点からウェビングのアンカー部の上下位置を適 宜調節できるようにしたアジャスタ機構付きアンカー装置10が採用されてきて いる。
【0004】 ところで乗用自動車では、内装の一部としてセンターピラーガーニッシュを用 いウェビング17のアジャスタ機構付きアンカー装置10を内包することによっ て、車室内空間の美観を良好に保っている。
【0005】 図8、9は上記したアジャスタ機構付きアンカー装置10およびこれを内包す るセンターピラーガーニッシュユニット9の従来例を示す。 図8に示されるウェビング17の一端23は車体側壁下部位置に固定して取り 付けられると共に、他端22は図示しない巻取機へ巻取られる。このウェビング 17の中間部にはタングプレート45がウェビング17の長手方向に移動可能に 取り付けられ、一方支持部材47はアンカーボルト46を介してアンカープレー ト14に固定される。前記アンカープレート14は、本体パネルのセンターピラ ー18に固定されたアジャスタレール13上面を上下方向にスライドできるよう にアジャスタレール13に対し取り付けられる。一方アジャスタレール13には その上下方向に一定ピッチで係合穴16が形成され、この係合穴16に、前記ア ンカープレート14の裏面から進退可能に突出させる図示しないピンを係合させ ることによりアジャスタレール13の所望位置でアンカープレート14を固定す ることができる。このアンカープレート14を移動・固定するに当たってのピン の係合操作はアンカープレート14上部に設けられたロック解除用ノブ15を操 作することによって行う。
【0006】 本体パネルのセンターピラー18には上記アジャスタレール13及びアンカー プレート14を内包させ、これを覆うためにセンターピラーガーニッシュユニッ ト9が取り付けられる。このセンターピラーガーニッシュユニット9はセンター ピラーガーニッシュ1、スライドプレート2からなり場合によっては更にガイド プレート12が付加される。
【0007】 センターピラーガーニッシュ1は芯材に表皮を貼り渡してなり、その中央部に は上下方向に伸びる調節長孔5が開設されて、ウェビング17の支持部材47が 上記長孔5内を上下方向に移動することができるようにされている。かかる調節 長孔5がそのまま遮蔽されない場合には、車室内の美観向上のためにセンターピ ラーガーニッシュユニット9を設ける目的を達成することができない。そこで前 記調節長孔5を遮蔽するためにスライドプレート2が設けられる。このスライド プレート2はポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板からなりセンターピラーガ ーニッシュ1の内壁側にセンターピラーガーニッシュ1とガイドプレート12と の間に挟圧保持して設けられる。 そしてこのスライドプレート2には、ウェビング支持部材47をアンカープレ ート14に対して取り付けるための取付用穴8並びにロック解除用ノブ15を挿 通するための挿通用穴7が設けられ、アンカープレート14の上下動に伴い上下 に移動し、支持部材47が調節長孔5のどの位置にあってもアンカープレート1 4が見えないように調節長孔5を覆っている。またこれらセンターピラーガーニ ッシュユニット9は一体となって係止クリップ48、49を用いて本体パネルの センターピラー18に係止される。
【0008】 以上に説明したアジャスタ機構付きアンカー装置10のウェビング17の支持 位置を上下に変更するに当たっては、ロック解除用ノブ15の操作により、アジ ャスタレール13に対してアンカープレート14の係合を解除し、アジャスタレ ール13に対してアンカープレート14がフリーになった状態でアンカープレー ト14並びにスライドプレート2を所望の位置までスライドさせ、その時点でロ ック解除用ノブ15を操作しアジャスタレール13の係合穴16内にピンを挿入 係合させてアンカープレート14を再び固定する。以上の操作によりウェビング の中間部の支持地点を容易に変更することができる。
【0009】 図8のアジャスタ機構付きアンカー装置10においてはアジャスタレール13 およびこのアジャスタレール表面をスライドするアンカープレート14とよりな っていたが、図9に示されるアジャスタ機構付きアンカー装置10では前面の解 放されたアジャスタレール25とその内部をスライドするアンカープレート14 とから構成されている。またこのアジャスタレール25の前面部26がスライド プレート2をセンターピラーガーニッシュ1との間に押さえつけるようになって いるので、図8において同じ機能を有していたガイドプレート12は不要となる 。他の機能は図8のものと全く同一である。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
さてこのようなアジャスタ機構付きアンカー装置10を覆うセンターピラーガ ーニッシュユニット9においてはセンターピラーガーニッシュ1の内部をスライ ドプレート2が往復運動することを可能にするため図10、11に示すような機 構が従来用いられてきた。
【0011】 図10はセンターピラーガーニッシュユニット9を本体プレート側から斜視し たものである。即ちセンターピラーガーニッシュ1には係止クリップ48、49 が固着されるがこのうちの一つ以上の係止クリップ(図10では上側の係止クリ ップ48)をブリッジ52を用いて嵩上げをし、その下側をスライドプレート2 の矢印53方向の移動スペースとして確保していた。 そしてこのように係止クリップ48を嵩上げした場合には、図11に示すよう に本体パネルのセンターピラー18とセンターピラーガーニッシュ1との間に係 止クリップ48を存在させるスペースを確保する目的で、本体パネルのセンター ピラー18にもエンボス部55を形成して事実上の嵩上げをしなくてはならない 。
【0012】 しかしながら車種によってはエンボス部55を形成するスペースが取れない場 合が存在しており、より安全で快適なアジャスタ機構付きアンカー装置がデザイ ン上の理由で消費者に供給できないという事態が生じていた。
【0013】 したがって本考案はこのような従来技術における問題点に鑑みてなされたもの であって、アジャスタ機構付きアンカー装置を設備したセンターピラーガーニッ シュユニットのスライドプレートのスライドが滑らかにかつ容易に行われ、しか も本来必要な平面の維持性の高いスライドプレートの曲折構造を提供することを 目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
すなわち上記目的を達成するために本考案のスライドプレートの曲折構造は、 車体の本体プレートに取り付けられたアジャスタレールに対し上下位置調整可能 に取着されてウェビング支持部を介してシートベルトウェビングを支持するアン カープレートに連動するスライドプレートに薄肉部を設けると共に、前記アンカ ープレートと前記スライドプレートとを内包するように車体に装着され、前記ウ ェビング支持部の上下動を許容しかつ前記スライドプレートにより遮蔽される調 節長孔と前記本体プレートへ固着するための係止クリップを有するセンターピラ ーガーニッシュの前記調節長孔と係止クリップとの間の領域に前記スライドプレ ートが曲折可能に当接する傾斜面を備える当てリブを形成したことを特徴とする 。
【0015】 前記スライドプレートが前記当てリブの傾斜面に当接して曲折した状態でその 端部を収納する開口孔を前記本体プレートに形成するようにすれば、スライドプ レートの上下動を円滑に行うことができる。
【0016】 また前記スライドプレートを前記センターピラーガーニッシュとの間に狭圧保 持するアジャスタレールに、前記開口孔の下端部からその上方の領域に相当する 位置にガイド用の突起を設けるようにすれば、スライドプレートを下降させる場 合には、アジャスタレールに設けたガイド用の突起がガイドとなり、曲折して本 体プレートの開口孔に収納されていたスライドプレート上端部は再度真っ直ぐに 戻されながら下方へ進行し、スライドプレートの上下動を更に円滑にすることが できる。
【0017】 また前記スライドプレートを前記センターピラーガーニッシュとの間に狭圧保 持するガイドプレート上端を、前記開口孔の下端部からその上方の領域に相当す る位置に位置させてその上端部により前記スライドプレートをガイドするように した場合にはガイドプレートの上端部を例えばガイド用に丸みをもたせる様にす ることにより、この部分でガイドされたスライドプレートはしごかれるようにし て再度完全な平面状態に戻されて下方へ進行し、スライドプレートの上下動を更 に円滑にすることができる。
【0018】 さらに前記本体プレート開口孔の端部に前記スライドプレートの先端部を案内 する折り返しを設けることによりスライドプレートを上に動作させる際に曲折し たスライドプレートの先端が本体プレートの開口孔端部とこすれることがなくな るので、スライドプレートを曲折させる操作が一層円滑に行われまたスライドプ レート上面に傷が付くこともない。
【0019】
【作用】
以下に本考案のスライドプレートの曲折構造の作用につき説明する。 乗員の体格にあわせてシートベルト用アジャスタ機構付きアンカー装置のアン カープレートを上下させるに際して、スライドプレートも上下し、上方に移動す るスライドプレートはセンターピラーガーニッシュの調節長孔と係止クリップと の間の領域に傾斜面を持って配設された当てリブの傾斜面に添ってセンターピラ ーガーニッシュから離間するように本体プレート側に曲折される。この時スライ ドプレートには薄肉部が設けられているので、その曲折が極めて容易となる。そ のようにして曲折したスライドプレートの先端は本体プレートに設けられた開口 孔に滑らかに入り込む。
【0020】 次にスライドプレートを下降させる場合には、アジャスタレールの前面部の上 端部がガイドとなり、曲折して本体プレートの開口孔に収納されていたスライド プレート上端部は再度真っ直ぐに戻されながら下方へ進行して行く。またスライ ドプレートを押さえるガイドプレートを備える場合にはガイドプレートの上端部 がガイド用に丸みをもたせることによりこの部分でガイドされたスライドプレー トはしごかれるようにして再度完全な平面状態に戻されて下方へ進行する。
【0021】 更に曲折したスライドプレートを収納する前記本体プレートの開口孔端部に、 スライドプレートの先端部を案内する折り返しを設けることによりスライドプレ ートを上に動作させる際に曲折したスライドプレートの先端が本体プレートの開 口孔端部とこすれることがなくなるので、スライドプレートを曲折させる操作が 一層円滑に行われまたスライドプレート上面に傷が付くこともない。
【0022】 このように本考案のスライドプレートの曲折構造においては、当てリブとガイ ドプレートまたはアジャスタレール上端部のガイドが協働し、かつスライドプレ ートに薄肉部を設けたことによりスライドプレートがスムーズに曲折され、また 真っ直ぐ元に戻すことができるので、アジャスタ機構付きアンカー装置が配設さ れるセンターピラーガーニッシュユニットのスライドプレートが本来必要な平面 の維持性を保持したまましかもスライドが滑らかにかつ容易に行われることとな る。
【0023】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案のスライドプレートの曲折構造の1実施例に係わるセンターピラ ーガーニッシュユニットの構造を示す図である。 センターピラーガーニッシュユニット9はセンターピラーガーニッシュ1とス ライドプレート2’とより主要部を構成する。まずスライドプレート2’は従来 品と同様ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板からなり、図示せぬウェビング 支持部材アンカープレートに対して取り付けるための取付用穴8並びにロック解 除用ノブを挿通するための挿通用穴7が設けられている。しかしこのスライドプ レート2’は従来品と異なり薄肉部6を有している。
【0024】 またセンターピラーガーニッシュ1は従来品と同様に芯材に表皮を貼り渡して なり、その中央部には上下方向に伸びる調節長孔5が開設されて、図示せぬウェ ビングの支持部材が上記長孔5内を上下方向に移動することができるようにされ ている。 そしてセンターピラーガーニッシュ1の上下端にはそれぞれ係止クリップ48 、49が配設され、センターピラーガーニッシュ1を図示せぬ本体プレートに固 着できるようになっている。この上端側係止クリップ48と前記調節長孔5の間 には、当てリブ4が形成されり。この当てリブ4は調節長孔5端部から上端側係 止クリップ48の方向に向けて隆起する斜面を備えている。
【0025】 このようにして構成される実施例の作用について図2を用いて説明する。図2 は図1で説明したセンターピラーガーニッシュユニット9と従来からある図8で 説明したアンカープレート14がアジャスタレール13の表面を上下動するタイ プのアジャスタ機構付きアンカー装置10を組み合わせて本体プレート18に固 着したセンターピラーガーニッシュユニットにおけるスライドプレートの曲折構 造の部分断面図である。
【0026】 すなわちセンターピラーガーニッシュ1はアジャスタ機構付きアンカー装置1 0およびスライドプレート2’とこのスライドプレートを挟圧保持するためのガ イドプレート12を内包するように係止クリップ48を用いて本体プレート18 の係止穴19に固着されている。 この時アジャスタ機構付きアンカー装置10そのものの動作機能については従 来品と変わるところがなく、ウェビング17をアンカーボルト46で係止しかつ ロック解除用ノブを備えたアンカープレート14がアジャスタレール13上を上 下動する。このときスライドプレート2’もアンカープレート14と共に上下動 するのであるが上方に移動する場合には、スライドプレート2’はセンターピラ ーガーニッシュ1の調節長孔5と係止クリップ48との間に配設された当てリブ 4の傾斜面に添ってセンターピラーガーニッシュ1から離間するように本体プレ ート18側に曲折される。この時スライドプレート2’の曲折部21には薄肉部 6が設けられているので、極めて曲がりやすい。続いて曲折したスライドプレー ト2’の先端は本体プレート18に設けられた開口孔20に入り込んで収納され る。
【0027】 次に別の実施例につき図3に示す。これはアジャスタ機構付きアンカー装置と して図8に示した、センターピラーガーニッシュユニット9がセンターピラーガ ーニッシュ1、スライドプレート2およびガイドプレート12とより構成されて いるタイプのものに本考案を適用したものである。 すなわち図3において本体パネル18、センターピラーガーニッシュ1’およ びスライドプレート2’は図2に示したものと同じ構成機能を有している。しか しガイドプレート12はその上端部61が本体プレート18の開口孔20の下端 部60より上の部位にまで延長されかつスライドプレートのガイド用に丸みを帯 びて設けられているので、一旦曲折されて本体パネル18の開口孔20に収納さ れていたスライドプレート2’を上下に動作させる場合にはこの上端部61と当 てリブ4が協働してしごくようにしてスライドプレート2’に作用するので、ス ライドプレート2は確実に開口孔20へ収納されるとともに、一旦曲折した曲折 部21は真っ直ぐに復元されて下に下ろされる。 またスライドプレート2’はアンカープレート14の上下動に伴い上下に移動 し、ウェビング17が調節長孔5のどの位置にあってもアンカープレート14が 見えないように調節長孔5を覆っており、しかも曲折し易く真っ直ぐに戻り易く 美観を損ねない構造となっている。
【0028】 次に別の実施例につき図4、5に示す。すなわちアジャスタ機構付きアンカー 装置として図9に示した、前面の解放されたアジャスタレール25とその内部を スライドするアンカープレート14とから構成されているタイプのものを本考案 に用いたものである。
【0029】 図4はこのタイプのアジャスタレール25’のみを示したものであるが、本考 案においてはこのアジャスタレール25’の前面26の上端部に曲率を持って突 出する突起部27を備えている。しかもこの突起部27は本体プレート18の開 口孔20の下端部60より少なくとも同じ高さか上の部位に位置している。この アジャスタレール25’を本考案に適用したものが図5に部分断面図として示さ れている。
【0030】 図5において本体パネル18、センターピラーガーニッシュ1’およびスライ ドプレート2’は図2に示したものと同じ構成機能を有している。しかし一旦曲 折されて本体パネル18の開口孔20に収納されていたスライドプレート2’を 下に動作させる場合には、スライドプレート2’の曲折部21をアジャスタレー ル25’の突起部27がガイドとなり、しごくようにしてスライドプレート2’ を下に引き降ろすので一旦は曲折した曲折部21は真っ直ぐに復元されて下に下 りる。 この時突起部27は本体プレート18の開口孔20の下端部60より少なくと も同じ高さか上の部位に位置しているため、スライドプレート2’を曲折させた 後に開口孔に送り込み、また逆に真っ直ぐに引き延ばした後に下に引き下げると いう動作が確実に作動されることとなる。またスライドプレート2’は図3の場 合と同様にアンカープレート14の上下動に伴い上下に移動し、ウェビング17 が調節長孔5のどの位置にあってもアンカープレート14が見えないように調節 長孔5を覆っており、しかも曲折し易く真っ直ぐに戻り易く美観を損ねない構造 となっている。
【0031】 図6は更に別の実施例を示す。図6においては本体パネル18の開口孔20の 形状以外は全て図5と同等の構成機能を有している。しかし図5に加えてこの本 体パネル18の開口孔20の上側端部30に、スライドプレート2’の先端部を 案内する折り返し30を設けている。これによりスライドプレート2’を上に動 作させる際に曲折したスライドプレート2’の先端が本体プレート18の開口孔 20の上側端部30と干渉することがなくなる。
【0032】
【考案の効果】
以上に説明してきたように本考案のスライドプレートの曲折構造においては、 スライドプレートに薄肉部を設けたので容易に曲折と曲げ戻しができるので、ス ライドプレートの動きが滑らかになり、復元性の良さから激しい往復運動にも美 観を損なうことがない。
【0033】 また本考案のスライドプレートの曲折構造においては、センターピラーガーニ ッシュに設けた当てリブとガイドプレート上端部に設けたガイドとスライドプレ ートに設けた薄肉部とが協働して作用するので、スライドプレートが円滑に曲折 されかつ真っ直ぐ復元できるため、スライドプレートが擦過して傷ついたり、曲 げ癖がついて美観を損ねるといったことなくアジャスタ機構付きアンカー装置を あらゆる車種に搭載可能とすることができる。
【0034】 また本考案のスライドプレートの曲折構造においては、センターピラーガーニ ッシュに設けた当てリブとアジャスタ機構付きアンカー装置のアジャスタレール 前面上端部に設けた突起とスライドプレートに設けた薄肉部とが協働して作用す るので、スライドプレートが円滑に曲折されかつ真っ直ぐ復元できるため、スラ イドプレートが擦過して傷ついたり、曲げ癖がついて美観を損ねるといったこと なくアジャスタ機構付きアンカー装置をあらゆる車種に搭載可能とすることがで きる。
【0035】 またスライドプレート先端部が収納される開口孔端部にガイドとなる折り返し を設けているので、鋭利な開口孔端部と接触することなくスライドプレート先端 を所定位置に確実に収納することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係わるセンターピラーガ
ーニッシュユニットの構造を示す斜視図である。
【図2】 本考案の一実施例に係わるスライドプレート
の曲折構造を示す部分断面図である。
【図3】 本考案の他の実施例に係わるスライドプレー
トの曲折構造を示す部分断面図である。
【図4】 本考案の別の実施例に係わるアジャスタレー
ルの斜視図である。
【図5】 本考案の別の実施例に係わるスライドプレー
トの曲折構造を示す部分断面図である。
【図6】 本考案の更に別の実施例に係わるスライドプ
レートの曲折構造を示す部分断面図である。
【図7】 乗用自動車の内側部の概観図である。
【図8】 従来例に係わるアジャスタ機構付きアンカー
装置およびセンターピラーガーニッシュユニットの構造
を示す説明図である。
【図9】 別の従来例に係わるアジャスタ機構付きアン
カー装置およびセンターピラーガーニッシュユニットの
構造を示す説明図である。
【図10】 従来例に係わるセンターピラーガーニッシ
ュユニットの構造を示す説明図である。
【図11】 従来例に係わるセンターピラーガーニッシ
ュユニットの本体パネルへの取付構造を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1、1’ センターピラーガーニ
ッシュ 2、2’ スライドプレート 4、27 突起 5、 調節長孔 6 薄肉部 9 センターピラーガーニ
ッシュユニット 10 アジャスタ機構付き
アンカー装置 10 材料押さえ部 12 ガイドプレート 13、25、25’ アジャスタレール 14 アンカーパネル 17 ウェビング 18 本体パネル 20 開口孔 30 開口孔上側端部 48 係止クリップ 60 開口孔下端部 61 ガイドプレート上端

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の本体プレートに取り付けられたア
    ジャスタレールに対し上下位置調整可能に取着されてウ
    ェビング支持部を介してシートベルトウェビングを支持
    するアンカープレートに連動するスライドプレートに薄
    肉部を設けると共に、前記アンカープレートと前記スラ
    イドプレートとを内包するように車体に装着され、前記
    ウェビング支持部の上下動を許容しかつ前記スライドプ
    レートにより遮蔽される調節長孔と前記本体プレートへ
    固着するための係止クリップを有するセンターピラーガ
    ーニッシュの前記調節長孔と係止クリップとの間の領域
    に前記スライドプレートが曲折可能に当接する傾斜面を
    備える当てリブを形成したことを特徴とするスライドプ
    レートの曲折構造。
  2. 【請求項2】 前記スライドプレートが前記当てリブの
    傾斜面に当接して曲折した状態でその端部を収納する開
    口孔が前記本体プレートに形成される請求項1記載のス
    ライドプレートの曲折構造。
  3. 【請求項3】 前記スライドプレートを前記センターピ
    ラーガーニッシュとの間に狭圧保持するアジャスタレー
    ルに、前記開口孔の下端部からその上方の領域に相当す
    る位置にガイド用の突起を設けたことを特徴とする請求
    項1記載または請求項2記載のスライドプレートの曲折
    構造。
  4. 【請求項4】 前記スライドプレートを前記センターピ
    ラーガーニッシュとの間に狭圧保持するガイドプレート
    上端を、前記開口孔の下端部からその上方の領域に相当
    する位置に位置させてその上端部により前記スライドプ
    レートをガイドするようにした請求項1または請求項2
    記載のスライドプレートの曲折構造。
  5. 【請求項5】 前記本体プレート開口孔の端部に前記ス
    ライドプレートの先端部を案内する折り返しを設けた請
    求項1乃至請求項3のいずれか1に記載のスライドプレ
    ートの曲折構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013244818A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Suzuki Motor Corp ピラートリム構造
WO2018029776A1 (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 河西工業株式会社 ピラートリム
WO2023160382A1 (zh) * 2022-02-23 2023-08-31 北京车和家汽车科技有限公司 安全带滑动组件和车辆

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