JP6974396B2 - スルーアンカ及びシートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシートベルト装置において挿通されたウェビングを折り返して支持するスルーアンカ及びシートベルト装置に関する。
車両の座席には、車両の急停止や衝突等、車両に大きな減速度が作用したときに乗員が慣性力によって前方へ飛び出してしまうことを抑止する乗員拘束用のシートベルト装置が装備されている。前席用シートベルトの場合、乗員を拘束するウェビングは、ウェビングを巻き取っているリトラクタから車内上方へ引き出され、センタピラー(Bピラー)上部に配置されたスルーアンカに挿通される。スルーアンカには長穴状の挿通孔が設けられていて、これを通ってウェビングは車内の下方に向けて折り返される。
折り返されたウェビング先端にはアンカプレートが取り付けられ車室下方に固定される。スルーアンカとアンカプレートとの間には、ウェビングを挿通させることによりウェビング上を摺動可能なタングプレートが配置されている。乗員は、タングプレートを把持し、リトラクタによる巻き取る方向の力に逆らってウェビングを引き出し、座席の反対側(車両中央側)に配置されたバックルにタングプレートを装着し、自身の身体を拘束する。
また、スルーアンカは、ウェビングによる乗員拘束時に他部品の機能を損なわないように、ウェビング挿通孔のウェビングとの摺動部に、低摩擦抵抗のピースを使用する場合がある。さらに、衝突時など、乗員が車両前方へ移動する挙動をした場合、ウェビング挿通孔の前方寄りの部分もウェビングとの摺動部になるため、該前方寄りの部分も低摩擦抵抗のピースで覆うことが望ましい。
特許文献1及び2では、低摩擦抵抗のピースを樹脂成型前の金属製のプレートに取り付け、該ピースをプレートと共に被覆樹脂で一体にモールド成形する技術が開示されている。特に、特許文献1では、摺動部の前方寄りの部分に立上り部を備え、略L字形に形成された大型のピースを備えるスルーアンカが記載されている。
特開2014−205422号公報 特開2014−108761号公報
しかしながら、ピースをプレートに取り付けた後、被覆樹脂で一体成形する特許文献1及び2に記載の従来技術によると、パターンが異なるピースごとに製品を成形する必要があり、仕様変更が生じると成形からやり直さなければならないという問題がある。特に、特許文献1に示すように、摺動部の前方寄りの部分も覆うことができる大型(L字形)のピースでは、形状的に被覆樹脂の成形後にピースを組み付けることは困難であり、ピースをプレートに取り付けた後、被覆樹脂で一体にモールド成形するしかなく、改善の余地があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、パターンや材質など、仕様が異なるピースにも、容易に対応することができるスルーアンカ及びシートベルト装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) ウェビングが挿通するウェビング挿通孔を備え、該ウェビング挿通孔が、略直線状の長孔部と、該長孔部の両端部から連続する一対の挿通孔立ち上がり部とを有し、該ウェビングが前記ウェビング挿通孔を通過して折り返されることで、該ウェビングを支持するスルーアンカであって、
金属プレートと、
該金属プレートの外面を被覆する被覆樹脂部と、
前記長孔部における下縁部を覆うように前記被覆樹脂部に取り付けられる第1ピースと、
前記一対の挿通孔立ち上がり部の一方において、前記下縁部から連続する側縁部を覆うように前記被覆樹脂部に取り付けられる第2ピースと、
を備え、
前記第1ピースの裏面には、前記被覆樹脂部の被係合部と係合する係合部が形成され、
前記第2ピースは、前記第1ピース側の側面から前記第1ピースに向けて突出し、第1ピースの裏面を支持する突出部を有し、
前記被覆樹脂部は、前記第1ピースの長手方向長さより短く、前記第1ピースの裏面を案内する第1凸条部と、前記第2ピースの凹溝状の裏面を案内する第2凸条部と、を備え、
前記被覆樹脂部が形成する前記挿通孔立ち上がり部の側縁部と前記第2凸条部との間に形成される段差面は、前記ウェビング挿通孔に向かって下縁部に接近するように傾斜しているスルーアンカ。
(2) (1)に記載のスルーアンカを備えたシートベルト装置。
なお、ここで言う「長孔部における下縁部」とは、長孔部において対向する両縁部のうち、スルーアンカが車両に取り付けられた状態において、車両の床方向の縁部を言う。
本発明のスルーアンカ及びシートベルト装置によれば、第1及び第2ピースを変更して被覆樹脂部に取り付けることで、ピースのパターンや材質などの仕様が異なるスルーアンカに容易に対応することができる。
本発明の一実施形態に係るスルーアンカの斜視図である。 (a)は、スルーアンカを金属プレートの正面から見た正面図であり、(b)は、スルーアンカをウェビング挿通孔の正面から見た正面図である。 (a)は、図1に示す本体部の斜視図、(b)は、第2ピースの斜視図、(c)は、第1ピースの斜視図、(d)は、図3(c)に示すA矢視図である。 図1に示す本体部を被覆樹脂部の正面から見た正面図である。 (a)は、本体部に第2ピースが取り付けられた状態を示す正面図であり、(b)は、図5(a)の円Bで囲まれた部分の拡大図である。 本体部に第2ピースが取り付けられた状態を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係るスルーアンカを図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態のスルーアンカ10は、シートベルト装置に適用され、車両のセンタピラーに取り付けられて後述するウェビング挿通孔31に挿通された不図示のウェビングを折り返して支持する。
なお、以下では、スルーアンカ10が車両に取り付けられた状態において、車両前方及び車両後方を前後方向又はスルーアンカの長手方向、車室内側及び外側を表裏側又はスルーアンカの厚さ方向、天井側及び床側を上下方向として説明する。
図1及び図2に示すように、スルーアンカ10は、本体部20と、第1ピース50と、第2ピース60と、を主に備える。
図3及び図4も参照して、本体部20は、金属プレート21と、金属プレート21の外面を被覆する被覆樹脂部30とを含んで構成されている。金属プレート21は、例えば、打ち抜き加工により形成された金属板であり、上部にはボルト孔22が形成されている。スルーアンカ10は、ボルト孔22に不図示のボルトが挿通されることで、車室内の壁に対して回動自在に固定される。
被覆樹脂部30は、合成樹脂材料(例えば、ポリアミド等)によって、車両への取り付け部(ボルト孔22近傍)を除く金属プレート21の表面を覆ってモールド成形され、金属プレート21と一体に形成されている。
被覆樹脂部30の下部には、略U字形の貫通空間32が形成されると共に、該貫通空間32に臨む位置に、第1ピース50が装着される第1ピース装着部35と、第2ピース60が装着される第2ピース装着部36が形成される。したがって、第1ピース50及び第2ピース60が第1ピース装着部35及び第2ピース装着部36にそれぞれ装着されることで、被覆樹脂部30、第1ピース50、及び第2ピース60によって、ウェビングが挿通されるウェビング挿通孔31が形成される。
図1に示すように、ウェビング挿通孔31は、前後方向に略直線状に延びる長孔部33と、該長孔部33の前後方向両端部から連続し、上方に向かって湾曲して延びる一対の挿通孔立ち上がり部34とを有する。なお、車両前方側の挿通孔立ち上がり部を34A、車両後方側の挿通孔立ち上がり部を34Bとして図示する。
図3に示すように、第1ピース装着部35及び第2ピース装着部36は、第1ピース50及び第2ピース60が装着された際、第1ピース50及び第2ピース60の周縁部が被覆樹脂部30の外表面と段差なく連続するように、該外表面との境界部分と段差を持って形成されている。第1ピース装着部35は、挿通孔立ち上がり部34Bの側縁部37bの下端部37cより下方且つ側方に形成されており、スルーアンカ10の長手方向に延設された第1凸条部38と、該第1凸条部38の外周面の表側(図3において紙面表側)及び裏側に形成された被係合部である複数の凹溝39を備える。複数の凹溝39は、後述する第1ピース50の係合部53a,53bと係合する。第1ピース装着部35の長手方向中間部には、被覆樹脂部30の外表面が第1凸条部38の上方に向かって延びる略台形の第1ピース案内部44が被覆樹脂部30の表側に形成されている。
また、第1凸条部38の後側端部上面(図中右端)には、第1ピース50の裏面を支持する端部突出部(他の突出部)40が上方に突出して形成されている。第1凸条部38の前側端部は、後述する第2ピース装着部36の第2凸条部42との境に段部41を形成する。第1凸条部38の長さ、即ち、第1凸条部38の後側端部から前側端部(段部41)までの長さL1は、第1ピース50の前端面56aと後端面56bとの間の長手方向長さL2(図2(c)参照)より短い。
第2ピース装着部36は、挿通孔立ち上がり部34Aを形成する被覆樹脂部30の側縁部37aと第1凸条部38の段部41の間に湾曲して形成された、第1凸条部38より外形寸法が小さい第2凸条部42を備える。挿通孔立ち上がり部34Aの側縁部37aと第2凸条部42との間に形成される段差面43は、ウェビング挿通孔31に向かって下縁部に接近するように傾斜している。該傾斜角度は、例えば、10°に設定されている。第2ピース60が第2ピース装着部36に組み付けられる際、第2ピース60の上部が、第2ピース装着部36に楔状に装着された状態で、第2凸条部42が第2ピース60の凹溝状の裏面61と嵌合する(図3(b)参照)。
図3(c),(d)に示すように、第1ピース50は、断面略逆U字形の柱状に形成されている。第1ピース50の裏面には、下方に延設された片持ち状の一対の係合片52a,52bが、第1ピース50の長手方向に沿って分割して設けられている。各係合片52a,52bの先端部には、第1凸条部38の複数の凹溝39と係合する係合部53a,53bが内側に向かって対向して形成されている。また、第1ピース50の周縁部は、その長手方向中央部に、上方に向かって幅狭となる略台形の被案内部55が切り欠かれて形成されている。
第1ピース50の外周面には、複数の線状凸部54が形成されている。これらの線状凸部54は、その長手方向が第1ピース50の外周面における周方向に対して車両前後方向に傾斜して形成されている。これらの線状凸部54は、ウェビング挿通孔31に挿通されたウェビングの一方の面に摺接する際、ウェビングとウェビング挿通孔31との摩擦抵抗を低減させる。
第1ピース50は、ウェビングとの摩擦抵抗が、被覆樹脂部30の合成樹脂材料よりも低い合成樹脂材料(例えば、ポリアセタール)によって形成されている。
図3(b)に示すように、第2ピース60は、第2ピース装着部36の第2凸条部42に案内される断面略U字形の凹溝状の裏面61を有し、正面視において湾曲形成されている。第2ピース60の上面62は、第2ピース装着部36の段差面43と同じ略10°の傾斜角を有し、段差面43と同じ方向に傾斜している。また、第2ピース60の第1ピース側の側面63には、第1ピース50に向けて突出し、第1ピース50の裏面を支持する突出部64が突出形成されている。突出部64の高さは、第2ピース60が第2ピース装着部36に取り付けられたとき、被覆樹脂部30の端部突出部40の高さと略同じ高さになる。なお、本実施形態では、突出部64は、その下面が断面台形状の第2凸条部42の上面と当接するように、側面視半円状に形成されている。
第2ピース60は、第1ピース50と同様に、被覆樹脂部30よりも摩擦抵抗の低い合成樹脂材料(例えば、ポリアセタール)によって形成されている。
したがって、スルーアンカ10を組み立てる際には、先ず、図5及び図6に示すように、第2ピース60が被覆樹脂部30の第2ピース装着部36に組み付けられる。具体的には、被覆樹脂部30の貫通空間32内の挿通孔立ち上がり部34A付近に配置した後、第2ピース装着部36に向けて移動させることで、第2ピース60の上面62を第2ピース装着部36の段差面43に当接させると共に、第2ピース60の断面略U字形の裏面61を第2凸条部42に嵌合させる。
この第2ピース60が第2ピース装着部36に組み付けられた状態において、第2ピース60の突出部64の上面は、端部突出部40の上面と同じ高さとなる。また、図5(b)に示すように、第2ピース60の突出部64と、被覆樹脂部30の第1凸条部38とは、長孔部33の長手方向に隙間sをもって対向している。これにより、対向面間の距離が狭いウェビング挿通孔31であっても、第2ピース60は、被覆樹脂部30の貫通空間32内に移動自在に配置されるので、第2ピース60を被覆樹脂部30に容易に組み付けることができる。
次いで、第1ピース50を第1ピース装着部35に組み付ける。具体的には、断面略逆U字形に形成された第1ピース50を、被覆樹脂部30の貫通空間32の裏面側から、第1凸条部38に形状に沿って回転させるようにして挿入する。さらに、第1ピース50を貫通空間32内で下方に押圧することで係合片52aが弾性変形して、第1ピース50の係合部53aが第1凸条部38の表側及び裏側に形成された複数の凹溝39に係合する。
これにより、第1ピース50の略台形の被案内部55が、第1凸条部38の第1ピース案内部44と嵌合して第1ピース50の長手方向の位置がより確実に決められる。また、第1ピース50の裏面は被覆樹脂部の端部突出部40と、第2ピース60の突出部64に支持される。さらに、第1ピース50の前端面56aが第2ピース60の側面63に当接する。
このように、第1ピース50は、係合部53a及び53bが第1凸条部38の複数の凹溝39に係合することによって被覆樹脂部30に強固に固定される。また、第2ピース60は、上面62が、ウェビング挿通孔31に向かって下方に傾斜する被覆樹脂部30の段差面43と当接しているため、第2ピース60の上部に対して、被覆樹脂部30の外表面が挿通孔立ち上がり部34A寄りに位置しているので、第2ピース60の上部を後方に移動させることができず、第2ピース60の上部は被覆樹脂部30から外すことはできない。また、第2ピース60を第2ピース装着部36から取り外すには、第2ピース60を後方且つ下方に移動させなければいけない。しかしながら、第2ピース60は、側面63が第1ピース50の前端面56aと当接しているため後方に移動することができないので、被覆樹脂部30から外れることがない。
したがって、第1ピース50及び第2ピース60は、被覆樹脂部30に強固に係合しているので、仮にウェビングとの摩擦により大きな力が第1及び第2ピース50、60に作用しても、被覆樹脂部30から離脱する虞はない。
また、乗員がウェビングを車両前側へ引出す場合には、スルーアンカ10が金属プレート21のボルト孔22を中心として車両前側へ略45°傾斜し、ウェビング挿通孔31から車両前方へ引き出される。このとき、ウェビングは、幅方向(前側)における縁部がウェビング挿通孔31の前側部分に摺接する。しかしながら、ウェビング挿通孔31の前側部分を形成する第2ピース60も、摩擦抵抗が小さな合成樹脂材料で成形されているので、ウェビングとの摩擦力が低減し、ウェビングの引出力が低減する。
なお、本実施形態の長孔部33及び一対の挿通孔立ち上がり部34A,34Bからなるウェビング挿通孔31は、対向縁部間の距離が狭く、第1ピース50と第2ピース60とが一体となった状態では、第1ピース50及び第2ピース60が装着される空間を含む貫通空間32内に配置することができない。しかしながら、本実施形態のように、第2ピース60、第1ピース50の順に、被覆樹脂部30に装着することで、狭いウェビング挿通孔31を形成する貫通空間32内に組み付けることができる。
したがって、本実施形態のスルーアンカ10は、本体部20の被覆樹脂部30を成形した後、第1ピース50、及び第2ピース60を組み付けることができ、第1ピース50、及び/又は第2ピース60のみを変更することができ、材料や溝パターン等の仕様が異なるスルーアンカ10に容易に対応することが可能となる。これにより、本体部20を共用化することで本体部20およびその成形型の種類を低減することができる。また、ウェビングの引出し性能の調整が可能となり、各種要求に対する対応可能範囲が拡大する。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、第1凸条部38及び第2凸条部42の外径形状は、第1ピース50及び第2ピース60の裏面に合わせて適宜変更してもよい。ただし、第2凸条部42の外径形状が第1凸条部38の外径形状よりも小さいほうが第2ピース60の突出部64の取り付け位置の観点から好ましい。
また、被覆樹脂部30が、第1凸条部38上に、端部突出部40を有しない場合には、第2ピース60の突出部64は、第1凸条部38の上面と同じ高さに設計されてもよい。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) ウェビングが挿通するウェビング挿通孔を備え、該ウェビングが前記ウェビング挿通孔を通過して折り返されることで、該ウェビングを支持し、前記ウェビング挿通孔が、略直線状の長孔部と、該長孔部の両端部から連続する一対の挿通孔立ち上がり部とを有する、スルーアンカであって、
金属プレートと、
該金属プレートの外面を被覆する被覆樹脂部と、
前記長孔部における下縁部を覆うように前記被覆樹脂部に取り付けられる第1ピースと、
前記一対の挿通孔立ち上がり部の一方において、前記下縁部から連続する側縁部を覆うように前記被覆樹脂部に取り付けられる第2ピースと、
を備え、
前記第1ピースの裏面には、前記被覆樹脂部の被係合部と係合する係合部が形成され、
前記第2ピースは、前記第1ピース側の側面から前記第1ピースに向けて突出し、第1ピースの裏面を支持する突出部を有し、
前記被覆樹脂部は、前記第1ピースの長手方向長さより短く、前記第1ピースの裏面を案内する第1凸条部と、前記第2ピースの凹溝状の裏面を案内する第2凸条部と、を備え、
前記被覆樹脂部が形成する前記挿通孔立ち上がり部の側縁部と前記第2凸条部との間に形成される段差面は、前記ウェビング挿通孔に向かって下縁部に接近するように傾斜している、(1)に記載のスルーアンカ。
この構成によれば、第1及び第2ピースを被覆樹脂部に強固に組み付けることができ、また、第1及び第2ピースを変更して被覆樹脂部に取り付けることで、被覆樹脂部の共用化が可能となり、安価、かつ仕様変更に容易に対応することができるスルーアンカを製作できる。
(2) 前記第2ピースが前記被覆樹脂部に組み付けられた際、前記第2ピースの突出部と、前記被覆樹脂部の前記第1凸条部とは、前記長孔部の長手方向に隙間をもって対向している、(1)に記載のスルーアンカ。
この構成によれば、対向面間の距離が狭いウェビング挿通孔であっても、第2ピースを被覆樹脂部に容易に組み付けることができる。
(3) 前記被覆樹脂部は、前記第1凸条部上で、前記突出部と略等しい高さを有し、前記第1ピースの裏面を支持する他の突出部を有する、(1)に記載のスルーアンカ。
この構成によれば、第1ピースの係合部が被覆樹脂部の被係合部と係合する際、第1ピースの裏面が第2ピースの突出部と被覆樹脂部の他の突出部とで支持されるので、第1ピース及び第2ピースを被覆樹脂部に安定して固定することができる。
(4) 前記第1及び第2ピースは、前記被覆樹脂部より前記ウェビングに対する摺動抵抗が低い樹脂材料で形成される、(1)乃至(3)の何れかに記載のスルーアンカ。
この構成によれば、ウェビングが第1及び第2ピースと摺接する際、ウェビングとの摩擦力が低減し、ウェビングの引出力を低減することができる。
(5) (1)乃至(4)の何れかに記載のスルーアンカを備えたシートベルト装置。
この構成によれば、安価、かつ容易に仕様変更に対応することができるスルーアンカを備えたシートベルト装置を提供できる。
10 スルーアンカ
21 金属プレート
30 被覆樹脂部
31 ウェビング挿通孔
33 長孔部
34,34A,34B 挿通孔立ち上がり部
35 第1ピース装着部
36 第2ピース装着部
37a,37b 側縁部
38 第1凸条部
39 凹溝(被係合部)
40 端部突出部(他の突出部)
42 第2凸条部
43 段差面
50 第1ピース
53a,53b 係合部
56a 前端面
60 第2ピース
61 裏面
64 突出部

Claims (5)

  1. ウェビングが挿通するウェビング挿通孔を備え、該ウェビング挿通孔が、略直線状の長孔部と、該長孔部の両端部から連続する一対の挿通孔立ち上がり部とを有し、該ウェビングが前記ウェビング挿通孔を通過して折り返されることで、該ウェビングを支持するスルーアンカであって、
    金属プレートと、
    該金属プレートの外面を被覆する被覆樹脂部と、
    前記長孔部における下縁部を覆うように前記被覆樹脂部に取り付けられる第1ピースと、
    前記一対の挿通孔立ち上がり部の一方において、前記下縁部から連続する側縁部を覆うように前記被覆樹脂部に取り付けられる第2ピースと、
    を備え、
    前記第1ピースの裏面には、前記被覆樹脂部の被係合部と係合する係合部が形成され、
    前記第2ピースは、前記第1ピース側の側面から前記第1ピースに向けて突出し、第1ピースの裏面を支持する突出部を有し、
    前記被覆樹脂部は、前記第1ピースの長手方向長さより短く、前記第1ピースの裏面を案内する第1凸条部と、前記第2ピースの凹溝状の裏面を案内する第2凸条部と、を備え、
    前記被覆樹脂部が形成する前記挿通孔立ち上がり部の側縁部と前記第2凸条部との間に形成される段差面は、前記ウェビング挿通孔に向かって下縁部に接近するように傾斜しているスルーアンカ。
  2. 前記第2ピースが前記被覆樹脂部に組み付けられた際、前記第2ピースの突出部と、前記被覆樹脂部の前記第1凸条部とは、前記長孔部の長手方向に隙間をもって対向している、請求項1に記載のスルーアンカ。
  3. 前記被覆樹脂部は、前記第1凸条部上で、前記突出部と略等しい高さを有し、前記第1ピースの裏面を支持する他の突出部を有する、請求項1に記載のスルーアンカ。
  4. 前記第1及び第2ピースは、前記被覆樹脂部より前記ウェビングに対する摺動抵抗が低い樹脂材料で形成される、請求項1乃至3の何れか1項に記載のスルーアンカ。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のスルーアンカを備えたシートベルト装置。
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