JPH0650948Y2

JPH0650948Y2 - アダプター

Info

Publication number: JPH0650948Y2
Application number: JP3309490U
Authority: JP
Inventors: 孝志星
Original assignee: Nidec Corp
Current assignee: Nidec America Corp
Priority date: 1990-03-28
Filing date: 1990-03-28
Publication date: 1994-12-21
Anticipated expiration: 2004-12-21
Also published as: JPH03124483U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案はアダプターに関する。

〔従来の技術と考案が解決しようとする課題〕

電源を降圧するトランスを具備するアダプターにおい
て、トランスから突設された突出端子を直接電源に接続
できないものでは、電源に接続可能な一対の突出ピンを
リード線を介して該突出端子に接続させなければならな
かった。

しかし、従来の如く、リード線を用いたのでは、リード
線と突出ピン及び突出端子をハンダ付けしなければなら
ず、その作業が困難であり、また組立の自動化に不向き
であった。

そこで、本考案では、簡単な構造にて一対の突出ピンが
相互に絶縁状態を保持しつつトランスの一対の突出端子
に夫々確実に接続することができるアダプターを提供す
ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するために、本考案に係るアダプター
は、収納ケースの内部に、トランスが収納可能な大収納
室と、先端壁の一対の貫通孔にて外部に連通する小収納
室とを、連通状に形成すると共に、上記貫通孔を介して
突出する一対の突出ピンと、該突出ピンが固着される絶
縁性保持壁部と、該突出ピンに接続されて上記トランス
の突出端子に接触する板バネ状の一対の導電性接触子
と、該保持壁部に突設されて一対の接触子間に介在して
該接触子を非接触状態に隔離する絶縁性区画壁部と、で
もって突出ピンサブユニット体を形成し、かつ、該突出
ピンサブユニット体の保持壁部と接触子と区画壁部とを
上記小収納室に内有させると共に、上記トランスを上記
大収納室に内有させて、上記区画壁部の基端面を該トラ
ンスにて押圧状に当接保持させたものである。

〔作用〕

大収納室に、トランスを内有させると共に、小収納室
に、突出ピンサブユニット体の保持壁部と接触子と区画
壁部とを内有させれば、一対の突出端子と一対の導通性
接触子とは夫々接触し、一対の突出端子と一対の突出ピ
ンとは夫々導通状態となり、しかも、この際、区画壁部
にて各接触子は非接触状態にあり、各突出ピンは確実に
絶縁状態となる。さらに、区画壁部の基端面はトランス
にて押圧され、サブユニット体の保持壁部と接触子と区
画壁部は確実に小収納室に収納される。

〔実施例〕

以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説する。

第１図は本考案に係るアダプターを示し、このアダプタ
ーは、収納ケース１と、該収納ケース１内に収納される
トランス２と、一対の突出ピン3,3を有する突出ピンサ
ブユニット体４と、を備えたものであり、突出ピン3,3
が電源部５（第７図参照）に挿脱自在に挿入されて接続
される。

しかして、収納ケース１は、第１部材６と第２部材７と
からなり、その内部に、トランス２が収納可能な大収納
室８と、該大収納室８に連通される小収納室９と、を形
成している。

ここで、第１部材６は、第１図〜第５図に示すように、
一つの側壁10と、該側壁10の外周に沿って突設される周
囲壁11を有する皿状体かなり、該側壁10の上端部に、突
出部12が形成され、該突出部12の内部をもって上記小収
納室９が形成される。また、突出部12の先端壁13には一
対の貫通孔14,14が貫設され、該貫通孔14,14に突出ピン
3,3が夫々挿通される。そして、周囲壁11の端面15の外
方側には、切欠き部16が設けられ、周囲壁11の下端壁部
11aには第５図に示すように半円形状の切欠き17が設け
られると共に、周囲壁11の上下壁部11b,11aの中央部に
は突出片18b,18aが突設されている。また、側壁10内面1
9には、規制片20a,20b,20c,20d、及び、突出子21a,21b,
21c,21dが設けられている。

次に、第２部材７は、第２図と第６図に示すように、一
つの側壁22と、該側壁22の外周に突設される周囲壁23
と、を有する皿状体からなり、周囲壁23の端面24の内方
側に切欠き部25が形成されると共に、周囲壁23の上下壁
23b,23aの端面中央部に凹所26b,26aが設けられている。
また、側壁22の内面に、一対の突出条部27,27が平行に
突設されている。なお、この突出条部27,27の先端部は
先細テーパ部とされている。

しかして、第１部材６と第２部材７とが、第１図と第２
図に示すように、組み合わされてケース１が形成される
ものであるが、この場合、第１部材６の周囲壁11の端面
15に設けられる突出部28が第２部材７の周囲壁23の端面
24に設けられる切欠き部25に嵌合すると共に、第１部材
６の切欠き部16に第２部材７の突出部29が嵌合し、か
つ、第１部材６の突出片18a,18bと第２部材７の凹所26
a,26bとが嵌合した状態で第１部材６と第２部材７とは
組み合わされ、この状態でその嵌合部30が溶着一体化さ
れる。なお、組み合わされた状態では、第１部材６に形
成された切欠き17にて、コード41（第７図参照）が引き
出される引出孔が形成される。

また、トランス２には、小収納室９内に突入する一対の
突出端子31,31が突設され、該トランス２は、大収納室
８に収納された状態では、その基端面32が第２部材７の
突出条部27,27に当接すると共に、第１部材６の各規制
片20a,20b,20c,20d、及び、突出子21a,21b,21c,21dに当
接し、大収納室８内に確実に保持される。

しかして、突出ピンサブユニット体４は、第１図に示す
ように、貫通孔14,14を介して外部へ突出される上述の
突出ピン3,3と、該突出ピン3,3が固着される絶縁性保持
壁部33と、突出ピン3,3に接続される板バネ状の一対の
導電性接触子34,34と、該保持壁部33に突設される絶縁
性区画壁部35と、から形成される。

具体的には、保持壁部33と区画壁部35とは絶縁性樹脂か
ら一体状に形成されるものであり、保持壁部33は平板状
体からなり、区画壁部35は該保持壁部33の基端面中央部
から内方へ突出される。そして、突出ピン3,3の基端ネ
ジ部3a,3aは、保持壁部33を貫通して小収納室９内に突
入し、該基端ネジ部3a,3bに接触子34,34が接続されてい
る。ここで、接触子34とは、接続片部34aと、端子接触
部34bと、からなり、該接続片部34aが突出部３の基端ネ
ジ部3aに挿通され、ナット等の固着具36が該ネジ部3aに
螺着され、該接触子34は突出ピン３に接続される。

しかして、第１図に示すように、大収納室８にトランス
２が内有され、かつ、保持壁部33、接触子34,34、及び
区画壁部35が小収納室９に内有された状態では、突出端
子31,31は接触子34,34を相互に接近する方向に押圧し、
突出端子31,31と接触子34,34とは夫々接触した状態とさ
れ、区画壁部35の基端面37は、トランス２（具体的に
は、トランス２先端面38）にて押圧状に当接保持されて
いる。つまり、基端面37はトランス２の先端面38に当接
し、保持壁部33の先端面39は突出部12の先端壁13内面40
に当接した状態となっている。

従って、突出ピンサブユニット体４及びトランス２は収
納ケース１内においてがたつくことなく安定した状態で
保持され、しかも、一方の突出端子31とそれに対応する
一方の突出ピン３とは確実な導通状態であり、他方の突
出端子31とそれに対応する他方の突出ピン３とは確実な
導通状態であり、さらには、突出ピン3,3同士は絶縁状
態にある。

第７図は上述の如く構成されたアダプターの使用状態を
示し、この場合、突出部12が、壁面42に設けられる差し
込み用凹所43に嵌脱自在に嵌合され、該凹所43の内部に
連設された電源部５に突出ピン3,3を挿入している。従
って、電源部５の電圧が降圧されてコード41から所定の
低電圧が出力される。

上述の図示の実施例によれば、組付けも第１部材６にサ
ブユニット体４を装着し、次いでこれにトランス２を装
着し、しかる後第２部材７を組み合せればよく、その作
業が簡単で組立の自動化も容易である。

〔考案の効果〕本考案は上述の如く構成されているので、次に記載する
効果を奏する。

一対の突出ピン3,3は確実に絶縁状態が保持され、しか
も、突出ピンサブユニット体４はがたつくことなく所定
位置に正確に保持され、突出ピン3,3の電源部５への接
続が確実なものとなる。また、全体の構造としても部品
点数が少なく簡単なものとなる利点がある。また、先端
壁13の貫通孔14,14に内方から突出ピン3,3を挿入状とし
て小収納室９内に突出ピンサブユニット体４を組込み、
次いで、大収納室８内へトランス２を組込めば、突出ピ
ンサブユニット体４は区画壁部35を介して確実に保持さ
れ、組立作業が簡単であり、組立の自動化も容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す拡大断面平面図、第２
図は収納ケースの拡大断面正面図、第３図は第１部材の
右側面図、第４図は同左側面図、第５図は同底面図、第
６図は第２部材の側面図、第７図は使用状態の簡略図で
ある。１……収納ケース、２……トランス、３……突出ピン、
４……突出ピンサブユニット体、８……大収納室、９…
…小収納室、13……先端壁、14……貫通孔、31……突出
端子、33……絶縁性保持壁部、34……導通性接触子、35
……絶縁性区画壁部、37……基端面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】収納ケース１の内部に、トランス２が収納
可能な大収納室８と、先端壁13の一対の貫通孔14,14に
て外部に連通する小収納室９とを、連通状に形成すると
共に、上記貫通孔14,14を介して突出する一対の突出ピ
ン3,3と、該突出ピン3,3が固着される絶縁性保持壁部33
と、該突出ピン3,3に接続されて上記トランス２の突出
端子31,31に接触する板バネ状の一対の導電性接触子34,
34と、該保持壁部33に突設されて一対の接触子34,34間
に介在して該接触子34,34を非接触状態に隔離する絶縁
性区画壁部35と、でもって突出ピンサブユニット体４を
形成し、かつ、該突出ピンサブユニット体４の保持壁部
33と接触子34,34と区画壁部35とを上記小収納室９に内
有させると共に、上記トランス２を上記大収納室８に内
有させて、上記区画壁部35の基端面37を該トランス２に
て押圧状に当接保持させたことを特徴とするアダプタ
ー。