JPS643180Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、バツテリにより走行する無人搬送車
へのバツテリ装置の搭載を迅速に行なえるように
した無人搬送車のバツテリ装置固定構造に関す
る。

近年、工場やスーパーマーケツトの自動化が進
むにつれて、バツテリにより走行する無人搬送車
が多用されてきているが、この無人搬送車のバツ
テリに充電するに際し、従来は無人搬送車を充電
装置の前で停止させ、人手により車上に搭載して
いるバツテリに充電装置の電源を接続して充電す
るようにしていたため完全無人化を達成すること
ができなかつた。また、充電時間に８〜10時間を
要するため、この充電時間中無人搬送車を休止さ
せなければならず、効率が悪かつた。

本考案は、このような点に鑑み、無人搬送車へ
のバツテリ装置の搭載を迅速に行なえるようにし
て、無人搬送車の休止時間を短縮するようにした
無人搬送車のバツテリ装置固定構造を提供するこ
とを目的としてなされたもので、バツテリ装置の
底面に位置決め用凹凸および接点を設けるととも
に、無人搬送車のバツテリ装置の収納部の上面に
前記位置決め用凹凸が嵌合する凹凸および前記接
点が接する接点を設けたものである。

以下、本考案を図面に示す実施例により説明す
る。

第１図ないし第３図は本考案の第１実施例を示
すものであり、バツテリ装置１は、上面に端子
３，３の突設されたバツテリ２と、このバツテリ
２の下端部を収納するバツテリケース４とにより
構成されている。このバツテリケース４はプラス
チツクのような絶縁物質により形成されており、
その底面５の中央には凹部６が形成されている。
また、バツテリケース４の底壁７内には、この凹
部６内に先端が臨むように一対の導金具８，８が
埋設されており、この導金具８の先端にはそれぞ
れ接点９が形成されている。さらに、各導金具８
の外周には導体からなるリング１０が嵌着されて
おり、このリング１０と前記端子３とが導線１１
により電気的に接続されている。

前記バツテリケース４の底面５には左右一対の
位置決め用の円錐形状の凹部１２，１２が形成さ
れている。一方、無人搬送車の収納部１３の上面
１４には、第３図に示すように、これらの凹部１
２，１２間隔と等しい間隔をもつて凹部１２に嵌
合し得る円錐台状の一対の突部１５，１５が突設
されている。また、両突部１５，１５の間の空間
には位置決めされたバツテリ装置１の各接点９と
当接し得るＵ字状の板ばねからなる接点１６，１
６が配設されており、各接点１６は導線１７を介
して図示しないモータ制御装置、記憶装置などと
接続されている。

前述した構成によれば、バツテリケース４の位
置決め用凹部１２，１２が無人搬送車の収納部１
３の突部１５，１５と嵌合するようにバツテリ装
置１を収納部１３の上面１４上に搭載することに
より、バツテリ装置１の接点９にはばねからなる
無人搬送車の端子１６が圧接するので、ワンタツ
チでバツテリ装置１を無人搬送車に搭載すること
ができ、無人搬送車の休止時間を短かくすること
ができる。

第４図は本考案の第２実施例を示すものであ
り、前述した実施例の位置決め用凹部１２，１２
に代えてバツテリケース４の底面５に突部１８，
１８を突設したものである。この場合、無人搬送
車の収納部の上面にこの突部１８を嵌合しておけ
ば、前述した実施例と同様の作用、効果を得るこ
とができる。

第５図は本考案の第３実施例を示すものであ
り、第１実施例におけるバツテリ装置１の接点９
および位置決め用凹部１２を一体にするととも
に、無人搬送車の収納部１３の突部１５および接
点１６を一体にしたものである。

すなわち、バツテリケース４の底壁７に形成さ
れた接点２０を嵌合し、この接点２０と導線１１
とをねじ軸２２により接続してバツテリケース４
側が形成されている。また、収納部１３側は、前
記位置決め用凹部２１内に嵌合し得る円錐台形の
接点２２を収納部１３にねじ軸２３により突設
し、このねじ軸２３に導線１７が取付けられてな
る。

このような構成によれば、前述した第１および
第２実施例と同様の作用、効果が得られるほか、
構成がさらに簡単になるという効果を奏する。

なお、前述した各実施例において、バツテリ装
置１はバツテリ２およびバツテリケース４により
構成されるように説明したが、本考案は、これの
みに限定されるものではなく、バツテリ２および
バツテリケース４を一体に形成しても良いし、あ
るいは、バツテリケース４を設けず、直接バツテ
リ２の底面に位置決め用凹凸や接点を設けても良
い。

以上説明したように、本考案に係る無人搬送車
のバツテリ装置固定構造はバツテリ装置の底面に
位置決め用凹凸および接点を設けるとともに無人
搬送車のバツテリ装置収納部の上面に前記位置決
め用凹凸が嵌合する凹凸および前記接点および前
記接点が接する接点を設けたので、無人搬送車へ
のバツテリ装置の搭載を迅速に行なうことがで
き、無人搬送車の休止時間を短縮することができ
るという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る無人搬送車のバツテリ装
置固定構造の第１実施例を示すバツテリ装置の正
面図、第２図は第１図の−線による断面図、
第３図はバツテリ装置が位置決めされた状態を示
す断面図、第４図および第５図はそれぞれ本考案
の他の実施例を示す断面図である。 １……バツテリ装置、２′……バツテリ、４…
…バツテリケース、９，１６，２０，２２……接
点、１２……位置決め用凹部、１５，１８……突
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) バツテリ装置の底面に位置決め用凹凸および
   接点を設けるとともに、無人搬送車のバツテリ
   装置収納部の上面に前記位置決め用凹凸が嵌合
   する凹凸および前記接点が接する接点を設けた
   ことを特徴とする無人搬送車のバツテリ装置固
   定構造。 (2) 前記バツテリ装置および無人搬送車の凹凸お
   よび接点をそれぞれ一体化して成る実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の無人搬送車のバツテ
   リ装置固定構造。