JPH0419723Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えば携帯用小形テープレコーダ等に
使用して好適な電池収納装置に関する。

〔考案の概要〕

本考案は例えば携帯用小形テープレコーダ等に
使用して好適な電池収納装置において、電池を収
納する電池収納部内に電池の電極と接触する電極
接触子と外部へ電源を供給する電源供給端子とを
有する外部電源入力端子を設けたことにより、端
子、線材等の部品点数を減らすと共に半田付け処
理個所を削減し、半田付不良による故障を低減で
きると共に電池収納装置の製造工程数を低減でき
る様にしたものである。

〔従来の技術〕

一般に携帯用小形テープレコーダ等の電子機器
においては、電池収納装置を電子機器本体に対し
て着脱可能とするものが市販されているが、更に
近時、この電池収納装置内に外部電源入力端子を
設けたものが市販されるに至つている。

斯る電池収納装置は電池収納部内に電池の電極
と接触する電極接触子と外部へ電源を供給する電
源供給端子と外部電源入力端子とを設け、之等の
間を夫々線材によつて接続し、この電池収納装置
を電子機器本体に装着することによつて電池電源
又は外部電源を電子機器本体の電気回路に供給し
得る如くなつている。

斯る従来の電子収納装置に依れば、外部電源入
力端子が電池収納部に設けられているので、電池
収納装置のスペースを有効に利用できると共に電
子機器本体の小形化を図ることができるという利
益がある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、斯る従来の電池収納装置におい
ては、電池収納部内に電極接触子、電源供給端子
及び外部電源入力端子とが夫々別個に設けられ、
之等の間を線材によつて接続する如くされている
ので、端子、線材等の部品点数及び半田付処理個
所が多くなり、半田付不良等による信頼性の低下
を招く場合があると共に電池収納装置の構造工程
数が多くなるという不都合があつた。

本考案は、斯る点に鑑み、部品点数及び半田付
処理個所を削減し、半田付不良による故障を低減
できると共に製造工程数を低減できる様にした電
池収納装置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案に依る電池収納装置は、第１図〜第８図
に示す如く、電池を収納する電池収納部２４内に
電池の電極と接触する電極接触子９，１８と外部
へ電源を供給する電源供給端子１７ａ，１７ｂと
を有する外部電源入力端子１６ａ，１６ｂを設け
たものである。

〔作用〕

斯る本考案に依れば、電池収納装置の電池を収
納する電池収納部２４内に電池の電極と接触する
電極接触子９，１８と外部へ電源を供給する電源
供給端子１７ａ，１７ｂとを有する外部電源入力
端子１６ａ，１６ｂが設けられているので、電池
の電極接触子９，１８、電極供給端子１７ａ，１
７ｂ及び外部電源入力端子１６ａ，１６ｂを別個
に設ける必要がないと共に電池の電極接触子９，
１８と電源供給端子１７ａ，１７ｂと外部電源入
力端子１６ａ，１６ｂとを接続する線材が不要と
され、端子、線材等の部品点数及び半田付処理個
所が削減されるので半田付不良による故障が低減
すると共に電池収納装置の製造工程数も低減す
る。

〔実施例〕

以下、第１図〜第８図を参照して本考案の電池
収納装置の一実施例につき説明しよう。本例では
特に携帯用小形テープレコーダに使用し得る電池
収納装置につき説明する。

この第１図において１は筺体を示し、この筺体
１の長手方向に直交する一方の側壁２及び他方の
側壁３に係合部４，５及び６を設けると共に他方
の側壁３に突起７を設け、また底面８の所定の一
に第３図に示す如き孔部８ａを設ける如くする。

また筺体１の他方の側壁３に電池の負極と接触
する負極接触子９を設ける。この場合、この負極
接触子９を第２図Ｃに示す如く鋼材１０の一端を
スプリング状に形成したこのスプリング部を電池
の負極接触子９とする如くする。

また筺体１の一方の側壁２側の所定の位置に筺
体１の長手方向と直角に仕切板１１を設けると共
にこの仕切板１１を筺体１の一方の側壁２との間
に平滑用コンデンサ１２と外部電源入力端子１６
ａ，１６ｂとを配する如くする。

この場合、この外部電源入力端子１６ａ，１６
ｂを第４図に示す如く外部電源を供給するスリー
ブ状プラグ２７が挿入し得る孔部１４を形成した
ハウジング１５にこのプラグ２７と接触する外部
電源入力端子１６ａ，１６ｂと外部へ電源を供給
する電源供給端子１７ａ，１７ｂと電池の正極と
接触する正極接触子１８と負極接触子９を形成す
る鋼材１０の他端１０ａと接続すべき端子１９と
平滑用コンデンサ１２の端子１２ａ，１２と接続
すべきコンデンサ接続端子２０ａ，２０ｂとを設
ける如くして構成する。

この場合、外部電源入力端子の正極端子１６ａ
とコンデンサ接続端子の正極端子２０ａと電源供
給端子の正極端子１７ａとを銅チタン合金薄板で
一体として形成すると共にこの外部電源入力端子
の正極端子１６ａを第５図に示す如く矢印ａの方
向に付勢力を有する如くする。また、この場合、
この外部電源入力端子の正極端子１６ａと接触す
る固定接点２１を黄銅薄板で正極接触子１８と一
体として形成する如くすると共にこの固定接点２
１と外部電源入力端子の正極端子１６ａとで所謂
常閉スイツチを構成する如くする。

また電源供給端子の負極端子１７ｂとコンデン
サ接続端子の負極端子２０ｂと負極接触子９を有
する鋼材１０の他端１０ａに接続する端子１９と
を黄銅薄板で一体として形成すると共にこの黄銅
薄板に外部電源入力端子の負極端子１６ｂを構成
するピンを固定する如くする。

この様に構成した外部電極入力端子１６ａ，１
６ｂを筺体１の底面８の孔部８ａとハウジング１
５の孔部１４とが一致する様に仕切板１１と筺体
１の一方の側壁２との間に配し、電池の負極接触
子９を構成する鋼材１０の他端１０ａを端子１９
に半田付け接続すると共に平滑用コンデンサの端
子１２ａ及び１２ｂをコンデンサ接続端子２０ａ
及び２０ｂに夫々半田付け接続する。

また仕切板１１と一方の側壁２との間の筺体１
の上面に蓋板２２を設ける如くする。

尚、第７図にこの電池収納装置に電池２３を収
納した場合の電気回路を示す。

この様に構成された本例の電池収納装置におい
ては、所定の電池例えば所謂単三電池を電池収納
部２４に収納すると共に係合部４，５及び６を携
帯用小形テープレコーダ本体の係合部と係合する
ことによつて第８図に示す如く本例の電池収納装
置２５を携帯用小形テープレコーダ本体２６に装
着することができる。この場合、携帯用小形テー
プレコーダ本体２６の電池収納装置２５の電源供
給端子１７ａ，１７ｂに対応する位置に設けられ
た電源入力端子と電池収納装置２５の電源供給端
子１７ａ，１７ｂとを当接させる如くすることに
よつて携帯用小形テープレコーダ本体２６の電気
回路に電池電源を供給することができる。

また第６図に示す如く外部電源装置の出力端子
に接続されたプラグ２７をこのプラグ２７の負極
端子２８を形成する内壁を有する穴部２９が電池
収納装置の外部電源入力端子の負極端子１６ｂを
形成するピンと接触する如く嵌入することによつ
て外部電源装置の負極側と電池収納装置の電源供
給端子の負極端子１７ｂとが電気的に接続される
と共にプラグの正極端子を形成する外周部３０が
外部電源入力端子の正極端子１６ａと当接しこの
正極端子１６ａを矢印ｂの方向い押圧しこの正極
端子１６ａと電池の正極接触子１８に接続された
固定接点２１との接触を解除し、電池の正極接触
子１８と電源供給端子の正極端子１７ａとの電気
的接続は中断され、外部電源装置の正極側と電池
収納装置の電源供給端子の正極端子１７ａとが電
気的に接続され、外部電源が携帯用小形テープレ
コーダ本体の電気回路に供給される如くなる。即
ち、第７図においてプラブ２７を電源入力端子１
６ａ，１６ｂに接続することによつて、固定接点
２１と電源入力端子の正極端子１６ａとの接点が
開かれると共に外部電源が外部電源入力端子１６
ａ，１６ｂを介して電源供給端子１７ａ，１７ｂ
に供給される如くなる。

この場合、外部電源に含まれる所謂リツプルは
平滑用コンデンサ１２で除去される。

斯る本実施例に依れば、電池の正極接触子１８
と電源供給端子１７ａ，１７ｂとを外部電源入力
端子１６ａ，１６ｂに設けているので、電池の正
極接触子１８と電源供給端子１７ａ，１７ｂと外
部電源入力端子１６ａ，１６ｂとを夫々接続すべ
き線材を不要にし半田付処理個所も削減され、半
田付不良による故障を低減できると共に電池収納
装置２５の製造工程数を低減できるという利益が
ある。

また本例においては、平滑用コンデンサ１２が
電池収納装置２５内に設けられているので、電池
収納装置２５のスペースが有効に利用できると共
に携帯用小形テープレコーダ本体の小形化を図る
ことができるという利益がある。

尚、上述実施例においては外部電源入力端子１
６ａ，１６ｂを電池収納部２４の電池の正極側に
設けた場合について述べたが、この代りに、電池
の負極側に設けることもでき、この場合にも上述
同様の作用効果を得ることができることは勿論で
ある。

また、上述実施例においては携帯用小形テープ
レコーダに適用する場合について述べたが、本考
案は携帯用小形テープレコーダに限らず、その他
種々の電子機器に適用することができ、この場合
にも上述同様の作用効果を得ることができること
は勿論である。

更に本考案は上述実施例に限らず、本考案の要
旨を逸脱することなくその他の種々の構成が取り
得ること勿論である。

〔考案の効果〕

本考案に依れば、電池収納装置の電池を収納す
る電池収納部内に電池の電極と接触する電極接触
子と外部へ電源を供給する電源供給端子とを有す
る外部電源入力端子が設けられているので、端
子、線材等の部品点数及び半田付処理個所が削減
され、半田付不良による故障を低減できると共に
電池収納装置の製造工程数を低減できるという利
益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案電池収納装置の一実施例を示す
一部切欠斜視図、第２図は本考案の一実施例を別
の角度から見た斜視図、第３図は本考案の一実施
例の分解斜視図、第４図、第５図、第６図、第７
図及び第８図は本考案の説明に供する線図であ
る。 ９は電池の負極接触子、１２は平滑用コンデン
サ、１５はハウジング、１６ａ及び１６ｂは夫々
外部電源入力端子、１７ａ及び１７ｂは夫々電源
供給端子、１８は電池の正極接触子、２０ａ及び
２０ｂは夫々コンデンサ接触端子、２５は電池収
納装置、２６は携帯用テープレコーダ本体であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電池を収納す電池収納部内に電池の電極と接触
   する電極接触子と外部へ電源を供給する電源供給
   端子とを有する外部電源入力端子を設けたことを
   特徴とする電池収納装置。