JPS5824765Y2 - 温度検出器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、金属製のケース内にサーミスタ素子を収納し
て構成される温度検出器に関して、特に低コスト、耐熱
性、耐振性、耐衝撃性等の機械的強度の向上を目的とす
るものである。

従来の温度検出器は、第１図および第２図に示すように
金属ケース１内での短絡を防ぐ為に、金属製ケース１の
内壁に絶縁体２を介在し、金属製ケース１内の底面に両
面銀電極を施したディスク状サーミスタ素子３を収納さ
せ、その上面にリード線４及びスプリング５を有する金
属製端子板６をサーミスタ素子３に加圧密着している。

金属製端子板６はリード線４を介して金属製端子７とハ
ンダ１０で固定され、導通している。

また、スプリング５の加圧は、絶縁板８がケース１をか
しめることによって行われ、さらには樹脂９によって固
定されている。

しかしながら、短絡を防ぐことを目的として絶縁体２を
使用している為に、工数、コストのアップとなり、作業
性も低下したものとなっている。

また、耐熱性についても絶縁体２の保証温度までしか使
用できない等の問題がある。

耐熱性については絶縁体を磁器管等に変えることにより
向上するが、反面耐振性、耐衝撃性等の機械的強度が弱
くなると云う問題がある。

本考案は、このような欠点を解消するべく提案されたも
のである。

第３図、第４図に本考案の一実施例による温度検出器を
示す。

第３図、第４図に上記と同一個所には同一番号を付して
示すように、金属製ケース１′の素子収納部にテーパー
１１を設け、テ゛イスク状サーミスタ素子３はこのテー
パー１１に添って位置決めされている。

すなわち、金属製ケース１′のテーパー１１部に収納さ
れたサーミスタ素子３は、下面の電磁面１２がテーパー
１１部の底面に加圧密着され、金属製ケース１′と導通
している。

テーパー１１の形状は素子３の下面で位置決めされるよ
うになっている為、素子３の上面の電極面１３がケース
１′と短絡することは皆無である。

また、端子板６′および端子７′にはスプリング５をケ
ース１′に接触させないように保持する突起部が設けら
れている。

第５図は本考案の他の実施例を示し、サーミスタ素子３
に直接端子７″を接触させ、この端子７″によってスプ
リング５が保持され、スプリング５とケース１′との接
触を防ぐものである。

このように、本考案による温度検出器は従来に比べ、絶
縁体２が不要となる他、構造が簡単で、しかも安価とな
る。

また、素子収納部がテーパー状の為、素子挿入の位置決
めが確実で作業性も一段と向上し、耐熱性、耐振性、耐
衝撃性等の機械的強度も非常に良好となる。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は従来の温度検出器の正面図と断面図、
第３図は本考案による温度検出器の一実施例を示す断面
図、第４図は同要部拡大断面図、第５図は本考案の他の
実施例を示す温度検出器の断面図である。 １′・・・・・・金属製ケース、３・・・・・・サーミ
スタ素子、１１・・・・・・テーパー、１２・・・・・
・下電極面、１３・・・・・・上電極面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属製のケース内の底面に両面銀電極を施したテ゛イス
   ク状サーミスタ素子を収納した温度検出器において、上
   記ケース内の素子収納部にテーパーを設けた温度検出器
   。