JPH06504409A - メモリセル装置およびその作動方法 - Google Patents

メモリセル装置およびその作動方法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 メモリセル装置およびその作動方法 ダイナミックまたはスタティックメモリとして作動させられる半導体デバイスを 含んでいるメモリセルは一般に、供給電圧が遮断された後に、記憶された情報を 喪失する。自然発生的な電圧欠落の場合、これらのメモリに記憶されているすべ てのデータは消去される。
ダイナミックな単一トランジスタセルから構成されているメモリセルの別の欠点 は、漏れ電流により排出される電荷を補償するため規則的な時間間隔で更新が行 われなければならないことである。このことは電力消費および回路の複雑さを増 す。
さらに、ダイナミックメモリはアルファ放射に対して敏感である。このことはエ ラービットを生ずる。
永久記憶のためにいわゆる電気的にプログラム可能なメモリセル(EFROM> または電気的にプログラム可能かつ消去可能なメモリセル(EEFROM)を使 用することは知られている(たとえばニス・エム・スゼー著「半導体デバイス」 ジョン・ウィリー・アンドーソンズ、1985、第490頁参照)、これらの不 揮発性メモリでは、電圧供給が遮断されている時に、蓄積電向φ(保持されてい る。
これらのメモリでは、情報はホットキャリヤまたはフオウラー・ツートノ1イム ・トンネル電流の注入または誘電性境界層における不純物トラップ(NMO3) ランジスタ)の充電によるフローティングゲートの充電により記憶される。この 場合フローティングゲートまたは不純物トラップは、実際上電荷排出が生しない ように、高品賀の絶縁体により囲まれている。
これらのメモリの1つの欠点は、書込みプロセスがミリ妙の範囲内の時定数で、 すなわち比較的遅く行われることである。別の欠点は、高品賞の絶縁体が約lO 3ないし10’の書込みサイクルの後に疲労状態になることにある。その後は永 久的な電荷蓄積はもはや行われ得ない。
本発明の課題は、書込まれた情報が供給電圧の欠落時にも保持されており、また 書込みプロセスが公知の装置の場合よりも速いメモリセル装置およびその作動方 法を提供することである。
この課題は、本発明によれば、請求の範囲lに記載されているメモリセル装!に より解決される。
ゲート誘電体として強誘電性層を使用することにより、本発明によるメモリセル 装置は従来技術の上記の欠点を回避する。
たとえばジルコン酸チタン酸塩鉛のような強誘電性材料は、材料固有の飽和電界 強度よりも大きい電界を与えることにより残留分極され得る。残留分極の符号は 電界の方向を反転することにより変更され得る。ゲート誘電体として強誘電性層 を含んでいる電界効果トランジスタは強誘電性層の分極の符号に関係して2つの 異なるしきい電圧を有し、これらのしきい電圧で電流の流れが開始する。
この性質は強誘電性トランジスタを含んでいるメモリセルを構成するために本発 明によるメモリセル装置で利用される。上記の両しきい電圧には論理状態“0” およびビが対応付けられている。
強誘電性層の分極の状態は外部電界なしでも保持されているので、供給電圧の遮 断後に情報の喪失が生じない、また本発明によるメモリセル装置は更新を必要と せず、またメモリセルはアルファ放射に対して不敏感である。
本発明によるメモリセル装置では、完全なメモリセルがゲート誘電体として強誘 電性層を備えた誘電体電界効果トランジスタからのみ成っている。電界効果トラ ンジスタは情報記憶およびメモリセル装置の続出しの間のセル選択の双方のため に使用される。セル選択のための電界効果トランジスタの使用のための前提条件 は、両しきい電圧が同一の符号を有すること、すなわち電界効果トランジスタが nチャネルトランジスタであるときには両しきい電圧が正であり、また電界効果 トランジスタがPチャネルトランジスタであるときには両しきい電圧が負である ことである。電界効果トランジスタの両しきい電圧は、それらの双方が同一の符 号を存するような仕方で調節され得る。しきい電圧の大きさはより高い基板ドー ピングにより大きくされ、他方においてゲート誘電体のよりわずかな厚みはしき い電圧の大きさを減する。さらにしきい電圧の大きさは、ゲート電極と半導体基 板との間の仕事関数の差を変更することにより大きくされ得る。このことばたと えば、ソースおよびドレイン領域と反対の導電型でドープされているゲート電極 を使用することにより行われる。を界効果トランジスタのしきい電圧を設定する ためのこれらの措置は強誘電性層に対する材料の選択に無関係である。
選択されたメモリセルに書込まれた情報を読出すため、選択されたメモリセルの ゲート電極と接続されているワード線に電圧が与えられる。この電圧の値はしき い電圧の大きさの両値の間にあり、従ってこの電圧の印加の際に電界効果トラン ジスタは誘電性層の分極状態に応じて遮断または導通する。誘電性層が、電界効 果トランジスタのしきい電圧の大きさがより高い値であるような仕方で分極され ているときには、電流の流れは開始せず、従って論理″O″が読出される。しか しもし誘電性層がしきい電圧の大きさがより小さい値をとるような仕方で分極さ れているならば、トランジスタは導通し、このことは記憶された1″と対応付け られる。
選択されたメモリセルに情報を書込むためには、誘電性層の飽和電界強度を越え る電界がそのゲート電極と基板との間に与えられなければならない、誘電性層は 次いでその分極方向を電界の方向に向け、それによってメモリトランジスタのし きい電圧が設定される。
たとえばnチャネルトランジスタである電界効果トランジスタが可能な両値の低 いほうの値をとるように、ゲート電極と基板との間の十分に高い電圧により必要 な分極電界が発生されなければならない、そのために、ワード線を介してゲート 電極に誘電性層の極性反転のために必要な飽和電界強度よりも大きい大きさの正 の電圧か与えられ、他方においてソース領域、ドレイン領域および基板は零電位 に接続されている。
そのゲート電極が駆動されたワード線と接続されているメモリセル装置の選択さ れないメモリセルにおいて同じく誘電性層の極性反転が生じるのを防止するため には、このメモリセルの誘電性層にかかる電界が減ぜられなければならない。
このことはたとえば、ソース領域およびドレイン領域に与えられている電位が相 応に、たとえばワード線に与えられている電位の値の半分の値に高められること により達成される。ワード線に与えられている電圧はしきい電圧のはるかに上に あるので、半導体表面はゲート誘電体の下で反転されている。従って、強誘電性 層にかかる電界強度はドレイン領域およびソース領域の電圧を介して決定される チャネル電位により、まだ誘電性層の極性反転が生しない値に設定される。
選択されないメモリセルの強誘電性層にかかる電界強度を減するための別の可能 性は、強誘電性層の下のこれらのメモリセルにおいて基板に個々にワード線に与 えられる電圧の値の半分に相当する電圧を与えることにある。それにより、強誘 電性層にかかる電界強度が、まだ強誘電性層の極性反転に通しない値に制限され る。そのために本発明によるメモリセル装置では、同一のワード線に位!する電 界効果トランジスタを基板内で互いに絶縁する絶縁範囲が設けられている。絶縁 範囲としてはたとえばBOX絶縁が通している。各電界効果トランジスタの下側 で基板内に、第1の導電型の基板のようにドープされている第1のドープ層およ び第1の導電型のソースおよびドレイン領域のようにドープされている第2のド ープ層が設けられている。第1のドープ層および第2のドープ層はその際に側方 を、そのつどの電界効果トランジスタを絶縁する絶縁範囲により境されている。
第1のドープ層はその際に、pn接合により一般的な基板から絶縁されている“ 個別の基板”をなす、第1のドープ層を介して、選択されないメモリセルのなか に強誘電性層にかかる電界強度を減するための電位が与えられる。
本発明の1つの実施例によれば、基板内の第2のドープ層の下に第1の導電型で ドープされている第3のドープ層が、また第3のドープ層の下に第2の導電型で ドープされている第4のドープ層が配!されている。第3のドープ層および第4 のドープ層はその際に同じく側方を、そのつどの電界効果トランジスタを絶縁す る絶縁範囲により境されている。ドープ層のドーピング物質濃度はその際に、第 1のドープ層および第2のドープ層から形成されるツェナーダイオードおよび第 2のドープ層および第3のドープ層から形成されるツェナーダイオードが強誘゛  に、強誘電性層の極性反転のための飽和電界強度を超過する電圧が与えられる と、ツェナーダイオードの降伏電圧が超過され、従って与えられた電圧はほとん ど完全に強誘電性層で降下する。他方において、よりわずかな電圧レベル、たと えば飽和電界強度の半分が第3のドープ層に与えられると、ツェナーダイオード の降伏電圧には達しない0強誘電性層にはその場合、ゲート電極と第3のドープ 層との間に与えられている電圧値のはるかに下側に位!するわずかな電圧のみが かかる。この実施例では強誘電性層にかかる電圧が分極電界強度のごくわずかに 下側に位置する場合に生ずる強誘電性層の部分的な極性反転が回避される。
強誘電性層が、電界効果トランジスタのしきい電圧が2つの可能な値のうち大き いほうの値をとるように、分極されるために、ソースおよびドレイン領域は飽和 電界強度に相当する正の電圧に接続され、他方において当該のセルのゲート電極 は零電位と接続されている0強誘電性層は選択されたメモリセルにおいてソース およびドレイン領域の範囲内で極性反転される。同一のドレインおよびピント線 に位置するその他のメモリセルのワード線の電位は飽和電界強度よりも低い正の 電圧値に高められる。それによりこれらのメモリセルでは極性反転のために必要 な電界強度に達しない。
強誘電性層をすべてのゲート範囲内で陽性反転し得るように、ゲート誘電体の下 に第1の導電型の第1のドープ層を、またその下に第2の導電型の第2のドープ 層を設け、また同一のワード線に位置する電界効果トランジスタを絶縁範囲によ り絶縁することは有利である。その場合、選択されたメモリセルの第1のドープ 層も正の電圧に相当する飽和電界強度と接続される。
第3のドープ層および第4のドープ層が設けられているメモリセル装置の実施例 では、選択されたメモリセルのワード線は零電位におかれ、他方において第3の ドープ層は飽和電界強度に相当する正の電圧におかれる。それによりツェナーダ イオードの降伏電圧が超過され、従って与えられた電圧はほとんど完全に強誘電 性層で降下し、また強誘電性層が極性反転される。その他の選択されなかったメ モリセルのワード線はたとえば飽和電界強度の半分の正の電圧におかれる。それ によりこれらのメモリセルのなかではツェナーダイオードの降伏電圧には達しな い0強誘電性層に与えられている電界強度はその場合に、それらの分極状態が不 変にとどまるように低い。
基板としてシリコン単結晶を使用する際に低い相境界状態密度を有する良好な結 晶表面を電界効果トランジスタのチャネル範囲内に形成するためには、ゲート誘 電体を多層誘電体として構成すると有利である。ゲート誘電体はシリコン基板上 の薄い第■のSi01層と、強誘電性層と、たとえば多結晶シリコンから成るゲ ート誘電体が取付けられる第2の5ift層から成っている。この実施例では安 定なしきい電圧が達成される。
電界効果トランジスタのしきい電圧に有効に強誘電性層の極性反転により影響し 得るように、5ins層およびi誘電性層の厚みを、強誘電性層および340g 層の相対的誘電定数の比が層厚み比と比較可能であるように選ぶことは有利であ る。
電界効果トランジスタを基板内の縦溝の向かい合う側壁に配!することは本発明 の範囲内にある。それにより非常に小さいセル面積が達成される。
以下、実施例および図面により本発明を一層詳細に説明する。
第1図はゲート誘電体内に強誘電性層が含まれている電界効果トランジスタを有 するメモリセル装置を示す。
第2図は第1図に示されているメモリセル装置の平面図を示す。
第3図は多層誘電体を有する本発明によるメモリセル装!の電界効果トランジス タを示す。
第4図は個々のメモリセルに個別の基板電圧が与えられるメモリセル装置の断面 を示す。
第5図は基板内に集積されたツェナーダイオードを有するメモリセル装置を示す 。
第6図は第5図に示されているメモリセルの等価回路図を示す。
第7図は縦溝のなかに配置されたメモリセルを有するメモリセル装置を示す。
第8図は第7図中のVTII−Vlllにより示される断面を示す。
第9図は第7図に示されているメモリセルの等価回路図を示す。
第10図は個々のメモリセルに個別の基板電圧が与えられる溝のなかに配置され たメモリセルを有するメモリセル装置を示す。
たとえば単結晶シリコンから成りまたたとえばpドープされている基板1にはメ モリセルとして電界効果トランジスタが含まれている(第1図参照)、を界効果 トランジスタはそれぞれたとえばn゛ ドープされているソース領域2と、同し くたとえばn゛ドープれているドレイン領域3とを含んでいる。基板lの表面上 にソース領域2とドレイン領域3との間にそれぞれゲート誘電体4が配置されて いる。ゲート誘電体4はたとえばジルコン酸チタン酸鉛から成る強誘電性層を含 んでいる。ゲート誘電体4の上側にたとえば多結晶シリコンから成るゲート電極 5が配置されている。各電界効果トランジスタは強誘電性層の分極状態に関係し て、メモリセル装置内で2つの相い異なる論理状層に対応付けられる2つの相い 異なる正のしきい電圧を存する0強誘電性層の極性反転のため、従ってまたしき い電圧の一方の値から他方の値への切換のため、ゲート電極3と基板lとの間に 、強誘電性層の極性反転のために必要な飽和電界よりも大きい電界が与えられる 。電界の方向に応じてその際に一方または他方のしきい電圧が設定される。
電界効果トランジスタは基板1のなかにマトリックス状に行および列のなかに配 置されている。その際に各列のゲート電極5はそれぞれワードl15aと接続さ れている(第2図参照)、ワード線5aおよびゲート電極5はたとえば通しの多 結晶シリコン層として構成されている。基板のなかでそれぞれ1つの行のなかに 配置されている電界効果トランジスタのソース領域2はビット線2aを介して互 いに接続されている。ai板1のなかの1つの行のなかに配置されている電界効 果トランジスタのドレイン領域3はドレイン線3aを介して互いに接続されてい る。
ビット線2aおよびドレイン線3aばたとえば通しの拡散領域として基板1のな かに構成されている。ソース領域2およびドレイン領域3はワード線5aとの交 叉点においてそれぞれ絶縁体6によりワード線5aから絶縁されている(第1図 参照)。
たとえばpドープされた単結晶シリコンから成る基板11内にソース領域12お よびドレイン領域13が配置されている(第3図参照)、基板11の表面にソー ス領域12とドレイン領域差3との間にゲート誘電体I4が配置されている。
ゲート誘電体14は第1のSi0g層141、強誘電性層142および第2のS iO:層143から構成されている0強誘電性層i42はたとえばジルコン酸チ タン酸鉛から成っている。その際に5ins層および強誘電性層142の厚みの 比は強誘電体の分極に関して5totおよび強誘電体の誘電定数の比にほぼ等し い、厚みはたとえば強誘電性層142に対しては1100n、またSiO□層1 41143に対してはそれぞれ5層mである。ゲート誘電体14の上にゲート電 極15が配置されている。ゲー)1tffi15はたとえば多結晶ノリコンから 成っている。基板11の表面上に第10)siogJi141を使用することに より安定なしきい電圧のために重要であるチャネル範囲内に低い相境界状態密度 を有する良好な結晶表面が実現されている。
たとえばpドープされた単結晶シリコンから成る基板21内にメモリセルとして それぞれソース領域22およびドレイン領域23を有する電界効果トランジスタ が配置されている(第4図参照)、その際にソース領域22およびドレイン領域 23はそれぞれn″ドープれている。ソース領域22とドレイン領域23との間 に基板21の表面にゲート誘電体24が配置されている。ゲート誘電体24はた とえばジルコン酸チタン酸鉛から成る強誘電性層を含んでいる。ゲート誘電体2 4はたとえば第1の薄いSiOよ層、強誘電性層および第2の薄い540゜層か ら成る多層誘電体として構成されている。ゲート誘電体24の上にたとえば多結 晶シリコンから成るゲート電極25が配置されている(第4図参照)。電界効果 トランジスタは基板21内にマトリックス状に行および列の形で配置されている 。その際に1つの列のゲート電極25はワード線25aを介して互いに接続され ている0紙面に対して垂直に延びている1つの行のなかに配置されている電界効 果トランジスタのソース領域22およびドレイン領域23はそれぞれ重なり合っ て1つのビット線または1つのドレイン線(この断面では見えない)を介して互 いに接続されている。ゲート電極が同一のワード線25aと接続されている電界 効果トランジスタは基板21のなかで互いに絶縁筒[26により隔てられている 。絶縁範囲26はたとえばBOX絶縁としてまたは絶縁材料で満たされた溝(ト レンチ)として構成されている。基板21のなかでソース領域22およびドレイ ン領域23から下側に第1のドープ層27が配置されている。第1のドープ層2 7は基板21と同一の導電型であり、たとえばPドープされている。第1のドー プ層27はソース領域22とドレイン領域23との間でゲート誘電体24まで達 している。側方では第1のドープ層27は絶縁範囲26により境されている。
第1のドープ層27の下側に、第1のドープ層27と逆の導電型の第2のドープ 層2日が配置されている。すなわち第2のドープ層28はたとえばnドープされ ている。側方では第2のドープ層28は同しくwA縁範囲26により境されてい る。
第1のドープ層27を介して、ゲート電極25がワード線25aと接続されてい る各電界効果トランジスタに対して、同一のワード線25aにおけるその他の電 界効果トランジスタに舞関係な個別の基板電圧が与えられ得る。従って第1のド ープ層27は基板導線の作用を有する。第1のドープ層27は第2のドープ層2 8の表面におけるpn接合により一般的な基板21からも誘電的に絶縁されてい る。
予め定められた電界効果トランジスタのしきい電圧を2つの可能な値のうち低い ほうの値に設定するため、ゲート電極25にワード線25aを介して十分に高い 正の電圧が与えられる。第1のドープ層27は予め定められた電界効果トランジ スタに対しては零電位に設定され、また同一のワード線25aに接続されている その他の電界効果トランジスタに対しては正の電圧値、たとえばワード線25a に与えられている電圧の半分に設定される。それにより予め定められた電界効果 トランジスタ内でのみ強誘電性層の極性反転のための飽和電界強度に達する。
予め定められた電界効果トランジスタのしきい電圧を可能な値のうち高いほうの 値に設定するため、予め定められた電界効果トランジスタのワード線25aに零 電位が与えられる。ソース領域22、ドレイン領域23および第1のドープ層2 7には極性反転のために十分に高い電圧が与えられる。同一のドレインおよびビ ット線に接続されているすべての電界効果トランジスタのワード線は、たとえば 選択された電界効果トランジスタのワード線25aに与えられている電圧の半分 の大きさの正の電圧におかれる。それにより再び、選択された電界効果トランジ スタにおいてのみ強誘電性層の極性反転のための飽和電界強度に達する。
たとえばPドープされた単結晶シリコンから成る基板31のなかにマトリックス 状に行および列の形でメモリセルとして電界効果トランジスタが配!されている (第5図参照)、各電界効果トランジスタはn゛ドープれたソース領域32およ びドレイン領域33を含んでいる。ソース領域32とドレイン領域33との間に 基板310表面にゲート誘電体34が配置されている。ゲート誘電体34はたと えばジルコン酸チタン酸鉛から成る強誘電性層を含んでいる。ゲート誘電体34 はたとえば第1のS i O1層、強誘電性層および第2のS i Oz層から 成る多層誘電体として構成されている。ゲート誘電体34の上にゲート電極35 が配置されている。1つの列のなかに配!されているすべての電界効果トランジ スタのゲート電極35は1つのワード線35aを介して互いに接続されている。
ゲート電極35がワード線35aを介して互いに接続されている電界効果トラン ジスタは基板31のなかで側方に絶縁範囲36により絶縁されている。絶縁範囲 36はたとえばBOX絶縁からまたは絶縁材料で満たされた溝から成っている( 第5図参照)。
1つの行のなかに(紙面に対して垂直に)配置されているすべての電界効果トラ ンジスタのソース領域32は1つのビット線を介して互いに接続されている。
1つの行のなかに(紙面に対して垂直に)配置されている電界効果トランジスタ のドレイン領域33は1つのドレイン線を介して互いに接続されている。
ソース領域32およびドレイン領域33の下側に第1のと−ブ屡37が配!され ている。第1のドープ層37は基板31と等しい導電型であり、すなわちたとえ ばpドープされており、またソース領域32とドレイン領域33との間でゲート 誘電体34まで達している。第1のドープ層37は側方では絶縁鞘Wi36によ り境されている。第10ドープ層37の下側に第2のドープ層38が配置されて いる。第2のドープ層38は第1のドープ層37と反対の導電型であり、すなわ ちたとえばロドーブされている。第2のドープ層38は側方では絶縁範囲36に より境されている0紙面に対して垂直に第1のドープ層37および第2のドープ 層38は、それぞれ各電界効果トランジスタの範囲を境する絶縁により中断され ている。これらの絶縁はたとえばBOX絶縁として構成されており、また基板表 面から第2のドープ層38の下縁まで達している。
第2のドープ層38の下に、基板31と同一の導電型、すなわちpドープされた 第3のド−プ屡39が配置されている。第3のドープ層39は側方で絶縁範囲3 6により境されており、また紙面に対して垂直に1つの行のなかに配置されてい るすべての電界効果トランジスタの下側を延びている。第3のドープ層39の下 に、第2のドープ層3日と同一の導電型、すなわちたとえばロドーブされた第4 のドープ層40が配置されている。第4のドープ層4oは側方で絶縁範囲36に より境されており、また紙面に対して垂直に1つの行のなかに配置されているす べての電界効果トランジスタの下側を延びている。
第1のドープ層37と第2のドープ層3日との間の境界面および第2のドープ層 38と第3のドープ層39との間の境界面におけるpn接合は互いに逆極性に直 列に接続されている2つのツェナーダイオードを形成する。
この実施例では第3のドープ層39は基板導線として作用し、それを介して各電 界効果トランジスタに同一のワード*に接続されている電界効果トランジスタと 無関係に個別の基板電圧が与えられる。第3のドープ層39は第4のドープ層4 0により一般的な基板31から誘電的に絶縁されている。
第1のドープ層37、第2のドープ層38および第3のドープ層39のドーピン グは、両ツェナーダイオードが強誘電性層の極性反転のための電圧レヘルの印加 の際に超過される降伏電圧を有するように設定される。しかし半分の電圧レベル の印加の際にはツェナーダイオードの降伏電圧には達しない、ツェナーダイオー ドはたとえば約10”cm−’の範囲内のドーピングを有する。
第3のドープ層39とゲート電極35との間の電圧の印加の際にツェナーダイオ ードは容量分圧を住しさせる。!圧の主要部分はツェナーダイオードに降下する 。なぜならば、そのキャパシタンスはメモリトランジスタのゲートキャパシタン スに比較して小さいからである。ゲート電極35と第3のドープ層39との間に ツェナーダイオードの降伏電圧よりも小さい電圧が与えられるでいると、ゲート 誘電体34内の強誘電性層には強誘電性層の極性反転のために必要な値のはるか に下側の小さい電圧のみが一下する。それに対して第3のドープ層39とゲート 電極35との間にツェナーダイオードの降伏電圧よりも大きい電圧が与えられる でいると、与えられている電圧はほとんど完全に強誘電性層に降下する。ツェナ ーダイオードの降伏電圧は本発明によれば強誘電性層の飽和電界強度よりも大き い電圧において到達されるので、強誘電性層に与えられている電圧はその場合に 極性反転のために十分である。
ツェナーダイオードの有限の逆抵抗に基づいてメモリセルの基板電位は時定数τ −Rx XCzattoで第3のドープ層39の電位に近づく、ここでRχはツ ェナーダイオードの逆抵抗、またcZeLI@はメモリセルのキャパシタンスで ある。この時定数は、情報の書込みのための電圧レベルがメモリセルに与えられ ている継続時間に比較して大きいように選ばれなければならない。たとえば時定 数1μs、継続時間5〜10ns、!圧しヘル3.3■の値が使用される。
第6図には第5図により説明されたメモリセルに対する等価回路図が示されてい る。ゲート電極35と第3のドープ層39との間に2つのツェナーダイオードが 逆極性で直列に接続されている。
たとえばpドープされた単結晶シリコンから成る基板41のなかに溝410が設 けられている(第7図参照)、溝410の2つの向かい合う縁にそれぞれゲート 誘電体44が配Iされている。溝410の底には基板41のなかにゲート誘電体 44に隣接してn゛ ドープされたドレイン領域43が配置されている。基板4 1の表面にはゲート誘電体44の側方に0゛ ドープされたソース領域42が配 置されている。溝410の外側に基板41の表面には絶縁層49が設けられてい る。
ゲート誘電体44の上にたとえばポリシリコンから成るゲート電極45が、それ がドレイン領域43およびソース領域42から絶縁体46aにより絶縁されてお り、またそれが側方でゲート誘電体44を越えて突出しておりまた部分的に溝4 10の外側で絶縁層49の表面に配置されているように配置されている。こうし て溝410の向かい合う縁に各1つの電界効果トランジスタがメモリセルとして 配置されている。
ゲート誘電体44はそれぞれ強誘電性層を含んでおり、従って電界効果トランジ スタは強誘電性層の分極に関係する相い異なる正のしきい電圧を有する。向かい 合うゲート電極45および向かい合うドレイン領域43は絶縁範囲46により互 いに絶縁されている。絶縁範囲46としてはたとえばBOX絶縁が適している。
絶縁範囲46はドレイン領域43よりも深く基板41のなかに入り込んでいる。
ワード線45aを介してゲート電極45は互いに接続されている。
溝410は紙面に対して垂直な縦方向に広がりを有する(第7図中のVlll− VI I Iによる断面を示す第8図も参照)0本発明によるメモリセル装置で は電界効果トランジスタはマトリックス状に行および列の形で配置されている。
その原にそれぞれ溝410の縁に電界効果トランジスタの1つの行が配置されて いる。it電界効果トランジスタ第2の行はそれぞれ等しい溝410の向がい合 う縁に配置されている。それに対して平行して別の溝が基板41のなかに延びて いる。
溝410の縁に対して平行にそれぞれ111410の1つの縁に沿つて配置され ているソース領域42がビット線42aを介して互いに接続されている。それぞ れ1つの列のなかに配置されている電界効果トランジスタのゲート電極45はワ ード線45aを介して互いに接続されている。ワード線45aの延び方は第8図 中に破線により示されている。
第9図は第7図で説明されたメモリセル対に対する等価回路図を示す。
たとえばpドープされた単結晶シリコンから成るa[51のなかにマトリックス 状に行および列の形で電界効果トランジスタがメモリセルとして配置されている (第10図参照)、その際に電界効果トランジスタのそれぞれ2つの行が溝51 0の向かい合う縁に配置されている(第10図参照)、溝510は紙面に対して 垂直な広がりを存する。
各電界効果トランジスタに対して溝510の縁にゲート誘電体54が配置されて いる。ゲート誘電体54は強誘電性層を含んでいる。基板51のなかに溝510 の上側範囲の縁内にソース領域52が、溝510の縁にも基板51の表面にも隣 接するように配置されている。ソース領域52はたとえばn゛ ドープされてい る。溝510の縁と反対側のソース領!!!52の側にそれぞれ絶縁範囲56が 基板51のなかに、溝510の縁と絶縁範囲56との間の間隔がソース領域52 の範囲内でソース領域52により満たされているように配置されている。基板5 1の表面に対して垂直に絶縁範囲56は、ドープ範囲57が絶縁範囲54、ソー ス領域52、ゲート誘電体54および溝510の底に配置されゲート誘電体54 に隣接するドレイン領域53により完全に囲まれるまで基板51のなかに延ばさ れている。ドレイン領域53はたとえばnl ドープされている。
ゲート誘電体54のドープ領域57と反対側にゲート電極55が配置されている 。ゲートを極55はたとえば単結晶シリコンから成っており、また、それがソー ス領域52からもドレイン領域53からも絶縁体56aにより絶縁されているよ うに、またそれがゲート誘電体54から側方に突出しまた少なくとも部分的に基 板51の表面に配置されている絶縁層の上に配置されているように、ゲート誘電 体54の上に配置されている0両ゲート電極55は、溝510を完全に満たす別 の絶縁範囲56により互いに絶縁されている。この別の絶縁範囲56は同しくド レイン領域53を互いに絶縁する。ドレイン領域53はそれらに隣接する両絶縁 範囲56の間の空間を完全に満たす。
向かい合うゲート電極55はワード線55aを介して互いに接続されている。
ワード線55aはたとえば多結晶シリコンから成っている。
ドープ領域57を介して1つの行の電界効果トランジスタにその他の行に沿う電 界効果トランジスタに無関係に個別の基板電圧が与えられる。ドープ領域57は 一般的な基板51から完全に絶縁されている。
第7図および第10図により説明された本発明の実施例は、メモリセルあたりの 占有面積が非常に小さいという利点ををする。
図示の実施例では電界効果トランジスタはnチャネルトランジスタである0本発 明は相応にpチャネルトランジスタによっても実施可能である。
IG 1 IG7 FIGlo 国際調査報告 国際調査報告 フロントページの続き (51) Int、 Ct、5 識別記号 庁内整理番号HOIL 27/11 5 7210−4M I HOLL 27/10 434

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)半導体基板(1、11、21、31、41、51)内にメモリセルとし てソース領域(2、12、22、32、42、52)、ドレイン領域(13、2 3、33、43、53)、ゲート誘電体(14、24、34、54)およびゲー ト電極(5、15、25、35、45、55)を有する少なくとも1つの電界効 果トランジスタが設けられており、その際に半導体基板(1、11、21、31 、41、51)は第1の導電型によりドープされており、またソース領域(2、 12、22、32、42、52)およびドレイン領域(13、23、33、43 、53)は第1の導電型に対して逆の第2の導電型によりドープされており、 b)ゲート誘電体(14、24、34、54)が少なくとも1つの強導電性層( 142)を含んでいる ことを特徴とするメモリセル装置。 2.a)半重体基板(1、11、21、31、41、51)内にメモリセル電界 効果トランジスタとして、それぞれ強誘電性層を含んでいるゲート誘電体(4、 14、24、34、54)、ゲート電極(5、15、25、35、45、55) 、ソース領域(2、12、22、32、42、52)およびドレイン領域(13 、23、33、43、53)を有する電界効果トランジスタがマトリックス状に 行および列の形で配置されており、 b)電界効果トランジスタが強誘電性層(142)の分極に関係して、同一の符 号を有し、また2つの異なる論理状態に対応付けられている2つの相い異なるし きい電圧を有し、 c)各列のゲート電極(5、15、25、35、45、55)がそれぞれワード 線(5a、25a、35a、45a、55a)と接続されており、各行のソース 領域(2、12、22、32、42、52)がそれぞれビット線(2a、42a )と接続されており、また各行のドレイン領域(13、23、33、43、53 )がそれぞれドレイン線(3a)と接続されていることを特徴とする請求の範囲 1記載のメモリセル装置。 3.半導体基板(1、11、21、31、41、51)がシリコン単結晶である ことを特徴とする請求の範囲1または2記載のメモリセル装置。 4.ゲート誘電体(14)が第1のSiO2層(141)、強誘電性層(142 )および第2のSiO2層(143)から成っていることを特徴とする請求の範 囲3記載のメモリセル装置。 5.強誘電性層の材料およびSiO2の相対的誘電定数の比が強誘電性層(14 2)および第1のSiO2層(141)の厚みの比にほぼ等しいことを特徴とす る請求の範囲4記載のメモリセル装置。 6.a)ゲート電極(25、35)がワード線(25a、35a)を介して互い に接続されている隣接する電界効果トランジスタが、絶縁範囲(26、36)に より基板(21、31)のなかで互いに絶縁されており、b)各電界効果トラン ジスタの下側に基板(21、31)のなかに、第1の誘電型によりドープされた 第1のドープ層(27、37)と、第2の導電型によりドープされた第2のドー プ層(28、38)とが設けられており、c)第1のドープ層(27、37)お よび第2のドープ層(28、38)がそのつどの電界効果トランジスタを側方で 絶縁する絶縁範囲(26、36)により側方で境されている ことを特徴とする請求の範囲1ないし5の1つに記載のメモリセル装置。 7.絶縁範囲(26、36)がBOX絶縁として構成されていることを特徴とす る請求の範囲6記載のメモリセル装置。 8.a)第2のドープ層(38)の下の基板(31)のなかに、第1の導電型に よりドープされた第3のドープ層(39)が配置されており、また第3のドープ 層(39)の下に、第2の導電型によりドープされた第4のドープ層(40)が 配置されており、 b)第3のドープ層(39)および第4のドープ層(40)が側方でそのつどの 電界効果トランジスタを側方で絶縁する絶縁範囲(36)により境されており、 c)その際に第1のドープ層(37)、第2のドープ層(38)および第3のド ープ層(39)のドーピング濃度が、第1のドープ層(37)および第2のドー プ層(38)から形成されるツェナーダイオードならびに第2のドープ層(38 )および第3のドープ層(39)から形成されるツェナーダイオードが強誘電性 層の極性反転のために必要な電圧により超過される降伏電圧を有するように高い ことを特徴とする請求の範囲6または7記載のメモリセル装置。 9.a)半導体基板(41、51)内に基板(41、51)の表面に対して垂直 に向けられた少なくとも1つの溝(410、510)が設けられており、b)溝 (410、510)内に基板(41、51)の表面に対して垂直な向かい合う縁 に電界効果トランジスタの各1つが配置されていることを特徴とする請求の範囲 1ないし5の1つに記載のメモリセル装置。 10.a)ゲート誘電体(44、54)がそれぞれ溝(410、510)の縁の 上に配置されており、 b)ゲート誘電体(44、54)の上にゲート電極(45、55、)が、それが 側方にゲート誘電体(44、54)を越えて突出し、また部分的に溝(410、 510)の外側で基板(41、51)の表面に配置されているように配置されて おり、 c)溝(410、510)内に配置されている両電界効果トランジスタのゲート 電極(45、55)が、溝(410、510)を満たす絶縁構造(46、56) により互いに絶縁されている ことを特徴とする請求の範囲9記載のメモリセル装置。 11.a)ソース領域(42、52)がそれぞれ基板(41、51)のなかに、 それが溝(410、510)の縁にも基板(41、51)の表面にも隣接するよ うに配置されており、 b)基板(41、51)の表面においてソース領域(42、52)が絶縁層(4 9、59)によりゲート電極(45、55)から絶縁されており、o)ドレイン 領域(43、53)が基板(41、51)のなかでそれぞれ溝(410、510 )の底に配置されており、d)絶縁構造(46、56)が少なくとも、それが溝 (410、510)のなかに配置されている両電界効果トランジスタのドレイン 領域(43、53)を互いに絶縁するまで基板(41、51)のなかに入り込ん でいることを特徴とする請求の範囲10記載のメモリセル装置。 12.a)ソース領域(52)の溝(510)の縁と反対向きの側にそれぞれ絶 縁範囲(56)が基板(51)のなかに、溝(510)の縁と絶縁範囲(56) との間の間隔がソース領域(52)の範囲内でソース領域(52)により満たさ れているように配置されており、 b)基板(51)の表面に対して垂直な方向に絶縁範囲(56)がドレイン領域 (53)よりも深く基板(51)のなかに入り込んでおり、c)ソース領域(5 2)とドレイン領域(53)との間に、電気的に基板(51)から絶縁されてい る第1の導電型によりドープ領域(57)が配置されるように、ドレイン領域( 53)が絶縁構造(56)と絶縁範囲(56)との間の間隔をドレイン領域(5 3)の高さまで完全に満たしていることを特徴とする請求の範囲11記載のメモ リセル装置。 13.溝(410、510)の向かい合う縁にそれぞれ多数の電界効果トランジ スタが縦方向に並び合って配置されているように、溝(410、510)が基板 (41、51)の表面に対して平行な縦方向に広がりを有することを特徴とする 請求の範囲9ないし12の1つに記載のメモリセル装置。 14.メモリセルとして基板内にマトリックス状に行および列の形で配置されて おり、強誘電性層を含んでいるゲート誘電体、ゲート電極、ソース領域およびド レイン領域を有する電界効果トランジスタを含んでおり、電界効果トランジスタ が強誘電性層の分極に関係して、同一の符号を有しかつ2つの異なる論理状態に 対応付けられる相い異なるしきい電圧を有し、また各列のゲート電極がそれぞれ ワード線と、また各行のソース領域がそれぞれビット線と接続されているメモリ セル装置内の選択されたメモリセルを読出すための方法において、a)選択され たメモリセルのワード線(5a、25a、35a、45a、55a)に、大きさ がしきい電圧の間に位置する電圧が与えられ、b)選択されたメモリセルのビッ ト線(2a、42a)を介して、書込まれた論理状態に関係する信号が取り出さ れる ことを特徴とするメモリセルの読出し方法。 15.メモリセルとして基板内にマトリックス状に行および列の形で配置されて おり、強誘電性層を含んでいるゲート誘電体、ゲート電極、ソース領域およびド レイン領域を有する電界効果トランジスタを含んでおり、電界効果トランジスタ が強誘電性層の分極に関係して、同一の符号を有しかつ2つの異なる論理状態に 対応付けられる相い異なるしきい電圧を有し、また各列のゲート電極がそれぞれ ワード線と、また各行のソース領域がそれぞれビット線と、また各行のドレイン 領域がそれぞれドレイン線と接続されているメモリセル装置内の選択されたメモ リセルに情報を書込むための方法において、a)基板(1、11、21、31、 41、51)と選択されたメモリセルのワード線(5a、25a、35a、45 a、55a)との間に、大きさが強誘電性層の飽和電界強度よりも大きく、また 方向が論理情報に関係する分極電界が与えられ、 b)基板(1、11、21、31、41、51)とその他のメモリセルのワード 線(5a、25a、35a、45a、55a)との間に、分極電界強度よりも小 さい電界強度が与えられている ことを特徴とするメモリセルの書込み方法。 16.a)選択されたメモリセルのワード線(5a、25a、35a、45a、 55a)に分極電界強度の大きさの正の電圧が与えられ、b)選択されたメモリ セルの基板(1、11、41)ならびにソース領域(2、12、42)およびド レイン領域(3、13、43)が零電位におかれており、c)選択されたメモリ セルと同一のワード線(5a、45a)に接続されているメモリセルのソース領 域(2、12、42)およびドレイン領域(3、13、43)が、強誘電性層に 極性反転のために必要な飽和電界強度よりも小さい電界強度が生ずるように、正 の電圧と接続されることを特徴とする請求の範囲15記載の方法。 17.a)選択されたメモリセルのワード線(25a、35a、55a)に分極 電界強度の大きさの正の電圧が与えられ、b)選択されたメモリセルの基板(2 1、31、51)ならびにソース領域(22、32、52)およびドレイン領域 (23、33、53)が零電位におかれており、 c)同一のワード線に位置しており選択されないメモリセルの強誘電性層に生ず る電界強度が、基板(21、31、51)内に設けられ同一のワード線(25a 、35a、55a)に位置するその他のメモリセルから絶縁されているドープ層 (27、37、57)に正の電圧を与えることにより、極性反転のために必要な 飽和電界強度の下の値に設定されることを特徴とする請求の範囲15記載の方法 。 18.正の電圧がドープされた層(37)に、逆極性に直列に接続されており基 板(31)内に集積されている2つのツェナーダイオードを介して与えられるこ とを特徴とする請求の範囲17記載の方法。 19.a)選択されたメモリセルのビット線(2a、42a)およびドレイン線 (3a)に分極電界強度の大きさの正の電圧が与えられ、b)選択されたメモリ セルのワード線(5a、25a、35a、45a、55a)が零電位におかれ、 c)その他のワード線(5a、25a、35a、45a、55a)に、選択され ないメモリセル内で強誘電性層に極性反転のために必要な飽和電界強度よりも小 さい電界強度が生ずるように正の電圧が与えられることを特徴とする請求の範囲 15記載の方法。 20.a)同一のワード線(25a、35a、55a)におけるその他のメモリ セルから絶縁されており、基板(21、31、51)内の強誘電性層の下に配置 されているドープ層(27、37、57)に、選択されたメモリセルのなかで分 極電圧の大きさの正の電圧が与えられ、b)同一のビット線に位置するメモリセ ル内のワード線(25a、35a、55a)に、選択されないメモリセル内で強 誘電性層に極性反転のために必要な飽和電界強度よりも小さい電界強度が生ずる ように正の電圧が与えられることを特徴とする請求の範囲19記載の方法。
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