JPH0650226B2 - 可燃性粉体用間接式乾燥機における防爆装置 - Google Patents
可燃性粉体用間接式乾燥機における防爆装置Info
- Publication number
- JPH0650226B2 JPH0650226B2 JP5737486A JP5737486A JPH0650226B2 JP H0650226 B2 JPH0650226 B2 JP H0650226B2 JP 5737486 A JP5737486 A JP 5737486A JP 5737486 A JP5737486 A JP 5737486A JP H0650226 B2 JPH0650226 B2 JP H0650226B2
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- air
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、可燃性粉体用間接式乾燥機を効率よく安全に
運転するための防爆装置に関する。
運転するための防爆装置に関する。
粉体を乾燥する方法として、従来は粉体を熱風と接触さ
せて乾燥する方法、すなわち流動床乾燥や気流乾燥が用
いられてきた(特開昭50-140950号)。
せて乾燥する方法、すなわち流動床乾燥や気流乾燥が用
いられてきた(特開昭50-140950号)。
しかしながら、コークス炉廃熱等を熱媒体によって回収
し、これを乾燥する場合は、熱媒体を加熱管や円盤等
(以後加熱管と呼ぶことにする)の内に通し、加熱管表
面と粉体との接触によって粉体へ伝熱する間接式乾燥方
式が有利であることが多い。
し、これを乾燥する場合は、熱媒体を加熱管や円盤等
(以後加熱管と呼ぶことにする)の内に通し、加熱管表
面と粉体との接触によって粉体へ伝熱する間接式乾燥方
式が有利であることが多い。
通常、間接式乾燥機では、機内のガス雰囲気中の水蒸気
分圧を下げ、上記効率をよくするため、乾いたガスをキ
ャリアガスとして乾燥機内に導入している。このような
キャリアガスとしては、燃焼排ガスあるいは空気が使用
されている。
分圧を下げ、上記効率をよくするため、乾いたガスをキ
ャリアガスとして乾燥機内に導入している。このような
キャリアガスとしては、燃焼排ガスあるいは空気が使用
されている。
しかしながら、燃焼排ガスを使用する場合は、原料水分
が低く乾燥に必要な熱量が回収熱量より少ない時でも燃
焼排ガスを発生させる必要があり、熱量を無駄に消費す
るという問題がある。
が低く乾燥に必要な熱量が回収熱量より少ない時でも燃
焼排ガスを発生させる必要があり、熱量を無駄に消費す
るという問題がある。
一方空気をキャリアガスとして使用する場合、発生水蒸
気量とキャリアガス量の関係によっては酸素濃度が高く
なったり、被乾燥物が可燃性である場合乾燥機内、排ガ
スダクト、集塵機内で粉塵爆発を起こす危険がある。こ
の対策としてキャリアガスとして窒素を使用する方式も
考えられるが、これでは大量の窒素使用に起因してコス
トの上昇を招き、工業的に採用されるものではない。
気量とキャリアガス量の関係によっては酸素濃度が高く
なったり、被乾燥物が可燃性である場合乾燥機内、排ガ
スダクト、集塵機内で粉塵爆発を起こす危険がある。こ
の対策としてキャリアガスとして窒素を使用する方式も
考えられるが、これでは大量の窒素使用に起因してコス
トの上昇を招き、工業的に採用されるものではない。
本発明は、キャリアガスとして空気を使用する場合に生
じる上記の粉塵爆発の危険を解消しようとするものであ
る。
じる上記の粉塵爆発の危険を解消しようとするものであ
る。
本発明は、その粉塵爆発の危険を解消すべく、乾燥機内
部に配置された伝熱体と乾燥機外部に配置された熱交換
器との間を循環する熱媒体によって、乾燥機内に装入さ
れた且つキャリアガスとしての空気によって浮遊状態に
された可燃性粉体を乾燥させる間接式乾燥機において、
当該乾燥機への導入空気ラインに空気調節弁を配置し、
当該乾燥機からの排ガスラインに酸素濃度計を設置し、
且つその酸素濃度計の検出値に基づき、空気調節弁の開
度を調整する制御系を設けたものである。
部に配置された伝熱体と乾燥機外部に配置された熱交換
器との間を循環する熱媒体によって、乾燥機内に装入さ
れた且つキャリアガスとしての空気によって浮遊状態に
された可燃性粉体を乾燥させる間接式乾燥機において、
当該乾燥機への導入空気ラインに空気調節弁を配置し、
当該乾燥機からの排ガスラインに酸素濃度計を設置し、
且つその酸素濃度計の検出値に基づき、空気調節弁の開
度を調整する制御系を設けたものである。
さらに、導入空気ラインに窒素ガス導入用配管を付設
し、その窒素ガス導入用配管に酸素濃度計の検出値に基
づいて開度が調整される窒素ガス調節弁を設けることに
より、一層確実に酸素濃度が粉塵爆発限界濃度を越える
ことを防ぐものである。
し、その窒素ガス導入用配管に酸素濃度計の検出値に基
づいて開度が調整される窒素ガス調節弁を設けることに
より、一層確実に酸素濃度が粉塵爆発限界濃度を越える
ことを防ぐものである。
第1図及び第2図は本発明のフローを示し、第3図はキ
ャリアガスとして空気を使用する従来のフローを示す。
ャリアガスとして空気を使用する従来のフローを示す。
これらの図において、可燃性粉体aは間接式乾燥機1に
よって乾燥される。以下可燃性粉体aとして石炭を使用
する場合で説明する。
よって乾燥される。以下可燃性粉体aとして石炭を使用
する場合で説明する。
間接式乾燥機1としては例えば多管回転乾燥機等があ
る。この間接式乾燥機1の熱源としては、廃熱回収熱交
換器3との間を循環する熱媒体bを使用する。熱媒体b
は乾燥機1内に配置された伝熱管,円盤等の伝熱体の内
部を流通し、その伝熱体の伝熱面を介して、乾燥機1内
に吹込まれた可燃性粉体である石炭aを加熱乾燥する。
る。この間接式乾燥機1の熱源としては、廃熱回収熱交
換器3との間を循環する熱媒体bを使用する。熱媒体b
は乾燥機1内に配置された伝熱管,円盤等の伝熱体の内
部を流通し、その伝熱体の伝熱面を介して、乾燥機1内
に吹込まれた可燃性粉体である石炭aを加熱乾燥する。
乾燥機1へは空気ブロア4によって空気cを導入する。
場合によっては、空気ブロア4を設置せずに排ガスブロ
ア5によってのみ空気を吸引することもできる。このと
きは、空気ブロア4を省略できる。乾燥機1で発生する
水蒸気と空気の混合した排ガスdは、集塵機2を通って
排ガスブロア5で吸引され大気に排出される。第3図の
従来法では、排ガスd中の酸素濃度は、発生水蒸気と導
入空気量との関係で変動する。すなわち、供給石炭の水
分変動、乾燥機1の立上がり,立下がり操業時の石炭供
給量の変化、或いは熱媒体bの温度,流量変動によって
発生水蒸気量は変動する。
場合によっては、空気ブロア4を設置せずに排ガスブロ
ア5によってのみ空気を吸引することもできる。このと
きは、空気ブロア4を省略できる。乾燥機1で発生する
水蒸気と空気の混合した排ガスdは、集塵機2を通って
排ガスブロア5で吸引され大気に排出される。第3図の
従来法では、排ガスd中の酸素濃度は、発生水蒸気と導
入空気量との関係で変動する。すなわち、供給石炭の水
分変動、乾燥機1の立上がり,立下がり操業時の石炭供
給量の変化、或いは熱媒体bの温度,流量変動によって
発生水蒸気量は変動する。
これによって、酸素濃度が石炭の粉塵爆発限界濃度以上
になる恐れが生じ、最悪の場合は爆発を起こす。この限
界濃度は通常14%程度である。
になる恐れが生じ、最悪の場合は爆発を起こす。この限
界濃度は通常14%程度である。
第1図は乾燥機1以降に酸素濃度計6を設置し、排ガス
dの酸素濃度を一定値以下にするように調節弁7によっ
て空気cの導入量を調節するものである。
dの酸素濃度を一定値以下にするように調節弁7によっ
て空気cの導入量を調節するものである。
ここで乾燥機1の熱負荷が小さい場合、隙間から系内へ
の侵入空気量が多くなり、第1図の方式では、必要なキ
ャリアガスとしての空気量を確保することが困難となる
ことがある。
の侵入空気量が多くなり、第1図の方式では、必要なキ
ャリアガスとしての空気量を確保することが困難となる
ことがある。
このようなときには、第2図に示すように窒素を部分的
に使用するとよい。
に使用するとよい。
すなわち、石炭供給量、石炭入口,出口水分から発生水
蒸気量を計算し、調節弁7を手動あるいは自動で調節す
る。これに加え窒素配管系に調整弁8を設置し、酸素濃
度計6によって排ガス中酸素濃度を一定値以下になるよ
うに必要に応じ、必要量の窒素ガスを乾燥機1内に導入
する。
蒸気量を計算し、調節弁7を手動あるいは自動で調節す
る。これに加え窒素配管系に調整弁8を設置し、酸素濃
度計6によって排ガス中酸素濃度を一定値以下になるよ
うに必要に応じ、必要量の窒素ガスを乾燥機1内に導入
する。
以上述べたとおり本発明により、不必要な燃料を燃焼さ
せて燃焼排ガスを発生させたり、排ガス中酸素濃度を過
大にして粉塵爆発を生じさせたり、また窒素を過大に使
用して経済性を悪くすることなく間接式乾燥機に必要な
乾ガスを安全に経済的に供給することができる。
せて燃焼排ガスを発生させたり、排ガス中酸素濃度を過
大にして粉塵爆発を生じさせたり、また窒素を過大に使
用して経済性を悪くすることなく間接式乾燥機に必要な
乾ガスを安全に経済的に供給することができる。
第1図は本願の第1発明に従う防爆装置を付設した乾燥
機を示し、第2図は同じく第2発明に従う防爆装置を付
設した乾燥機を示し、第3図は従来の乾燥機を示す。
機を示し、第2図は同じく第2発明に従う防爆装置を付
設した乾燥機を示し、第3図は従来の乾燥機を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】乾燥機内部に配置された伝熱体と乾燥機外
部に配置された熱交換器との間を循環する熱媒体によっ
て、乾燥機内に装入された且つキャリアガスとしての空
気によって浮遊状態にされた可燃性粉体を乾燥させる間
接式乾燥機において、当該乾燥機への導入空気ラインに
空気調節弁を配置し、当該乾燥機からの排ガスラインに
酸素濃度計を設置し、且つその酸素濃度計の検出値に基
づき空気調節弁の開度を調整する制御系を設けたことを
特徴とする可燃性粉体用間接式乾燥機における防爆装
置。 - 【請求項2】乾燥機内部に配置された伝熱体と乾燥機外
部に配置された熱交換器との間を循環する熱媒体によっ
て、乾燥機内に装入された且つキャリアガスとしての空
気によって浮遊状態にされた可燃性粉体を乾燥させる間
接式乾燥機において、当該乾燥機への導入空気ラインに
空気調節弁を配置し、当該乾燥機からの排ガスラインに
酸素濃度計を設置し、且つその酸素濃度計の検出値に基
づき空気調節弁の開度を調整する制御系を設け、さらに
導入空気ラインに窒素ガス導入用配管を付設し、その窒
素ガス導入用配管に酸素濃度計の検出値に基づいて開度
が調整される窒素ガス調節弁を設けたことを特徴とする
可燃性粉体用間接式乾燥機における防爆装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57037486A JPS6058061B2 (ja) | 1982-03-10 | 1982-03-10 | 安全ベルトのリトラクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62213679A JPS62213679A (ja) | 1987-09-19 |
JPH0650226B2 true JPH0650226B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=12498844
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57037486A Expired JPS6058061B2 (ja) | 1982-01-28 | 1982-03-10 | 安全ベルトのリトラクタ |
JP5737486A Expired - Fee Related JPH0650226B2 (ja) | 1982-03-10 | 1986-03-15 | 可燃性粉体用間接式乾燥機における防爆装置 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57037486A Expired JPS6058061B2 (ja) | 1982-01-28 | 1982-03-10 | 安全ベルトのリトラクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JPS6058061B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS607260U (ja) * | 1983-06-29 | 1985-01-18 | 日本精工株式会社 | 巻取力ロツク機構を備えた緊急ロツク式リトラクタ |
JPH043893Y2 (ja) * | 1985-12-06 | 1992-02-05 | ||
JPS62141568U (ja) * | 1986-03-03 | 1987-09-07 | ||
JPH061496Y2 (ja) * | 1987-03-26 | 1994-01-12 | 株式会社東海理化電機製作所 | ウエビング巻取装置用ロツク機構 |
JP2015017741A (ja) * | 2013-07-10 | 2015-01-29 | 株式会社Ihi | 流動層乾燥装置 |
JP6399400B2 (ja) * | 2015-01-21 | 2018-10-03 | 月島機械株式会社 | 被乾燥物の乾燥方法 |
JP6488852B2 (ja) * | 2015-04-21 | 2019-03-27 | 宇部興産株式会社 | 乾燥設備における乾燥系統内の酸素濃度制御システム及び汚泥乾燥設備 |
-
1982
- 1982-03-10 JP JP57037486A patent/JPS6058061B2/ja not_active Expired
-
1986
- 1986-03-15 JP JP5737486A patent/JPH0650226B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6058061B2 (ja) | 1985-12-18 |
JPS58155873A (ja) | 1983-09-16 |
JPS62213679A (ja) | 1987-09-19 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |