JPH064172Y2 - 流動層燃焼装置の炉内圧制御装置 - Google Patents

流動層燃焼装置の炉内圧制御装置

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JPH064172Y2
JPH064172Y2 JP1987061318U JP6131887U JPH064172Y2 JP H064172 Y2 JPH064172 Y2 JP H064172Y2 JP 1987061318 U JP1987061318 U JP 1987061318U JP 6131887 U JP6131887 U JP 6131887U JP H064172 Y2 JPH064172 Y2 JP H064172Y2
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JP
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furnace
flue
fluidized bed
ash
combustion
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JP1987061318U
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久 田尾下
俊 石川
良一 勝盛
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バブコツク日立株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は流動層燃焼式ボイラに係り,特に流動層燃焼式
ボイラにおける流動層式燃焼炉の炉内圧を安定に維持す
る炉内圧制御装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に,流動層燃焼式ボイラ(流動層ボイラと言う)
は,燃料に対する適用範囲が広く,かつ炉内脱硫が可能
であり,そのうえ流動層内伝熱性能が高いなどの利点が
あり,石炭焚きボイラなどとして好適に採用されている
(特開昭57-117716号公報,同57-117717号公報,同57-1
17720号公報)。
従来の流動層ボイラは第3図に示すごとく,流動媒体17
に石灰石を使用し,脱硫剤粒子を含む主燃焼炉1と,該
主燃焼炉1の燃焼排ガスをマルチサイクロン8で捕集し
た未燃焼分を含む灰を燃焼するための灰再燃焼炉2とを
備えている。砕粒炭バンカ7より供給された石炭は、ま
ず主燃焼炉1で800〜820℃の温度に制御されて燃焼し,
ついでマルチサイクロン8で捕集された未燃焼分を含む
灰は灰再燃焼炉2に導入され800〜1000℃の温度で完全
に燃焼される。この流動層ボイラにおいて,第3図に示
すごとく,一つの風道および煙道系に二つの燃焼炉(主
燃焼炉1,灰再燃焼炉2)を設け,それぞれの燃焼炉の
炉内圧を,互に干渉し合う二つの燃焼炉の制御系で制御
されていた。
このように,従来の流動層ボイラにおいては,一つの風
道および煙道系にある二つの燃焼炉の炉内圧を,互に干
渉し合うそれぞれ二つの燃焼炉の制御系で制御するた
め,主燃焼炉1および灰再燃焼炉2の負荷が変動する毎
に二つの制御系が相互干渉を起こし、また主燃焼炉1の
負荷帯により,制御系全体のゲインが変わり灰再燃焼炉
2の制御系に影響を与えるため,灰再燃焼炉2の燃焼制
御が十分に行なえないなどのトラブルが発生し,場合に
よっては炉内圧異常による運転停止という問題が生じ
た。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述したごとく従来技術においては,一つの風道および
煙道系において,二つの炉を,それぞれ干渉する制御系
で制御していたため,二つの燃焼制御系が相互に干渉し
合って動揺し,流動層燃焼炉の炉内圧が異常に高くなる
など,遂には運転停止に至るという問題が発生した。
本考案の目的は,一つの風道および煙道系に設けられて
いる二つの燃焼炉の炉内圧を,各々最適な条件でそれぞ
れ単独の制御系で燃焼制御を行い,安定した流動層燃焼
を行わせることのできる炉内圧制御装置を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記本考案の目的は,一つの風道および煙道系に設けら
れている二つの流動層式燃焼炉の炉内圧制御方式におい
て,それぞれの燃焼炉の炉内圧制御系が相互干渉しない
独立した燃焼制御系にすることにより,達成される。す
なわち,一つの風道および煙道系において,例えば燃焼
排ガスを煙突へ放散する誘引送風機の入口ダンパ制御
を,主燃焼炉および副燃焼炉である灰再燃焼炉の炉内圧
制御と切り離して単独の制御系統として動作させ,二つ
の主燃焼炉と副燃焼炉のそれぞれの炉内圧制御を単独に
制御することにより,二つの燃焼炉の炉内圧制御の相互
干渉を防止することができ,安定燃焼を達成することが
できる。
本考案の流動層燃焼装置の炉内圧制御装置の具体的構成
は,主燃焼炉と灰再燃焼炉とを有し,各燃焼炉の出口排
ガス煙道が合流して一つの煙道を形成する流動層燃焼装
置の制御系において,主燃焼炉の炉内圧力検出手段と,
この検出値に基づいて制御される上記煙道の合流点より
上流の主燃焼炉用煙道に設けられた排ガス流量制御手段
と,灰再燃焼炉の炉内圧力検出手段と,この検出値に基
づいて制御される上記煙道の合流点より上流の灰再燃焼
炉用煙道に設けられた排ガス流量制御手段とを少なくと
も備えるものである。
〔実施例〕
以下に本考案の一実施例を挙げ,図面に基づいてさらに
詳細に説明する。
(実施例1) 第1図は,本考案の流動層ボイラの一例を示す系統図で
ある。この流動層ボイラは主燃焼炉1と副燃焼炉である
灰再燃焼炉2の二つの燃焼炉を有している。風道および
煙道系統は,押し込み送風機3で送風された空気をヒー
トパイプ式のエアーヒータ6で加熱し,主燃焼炉1およ
び灰再燃焼炉2に吹き込み,流動媒体17を流動させる。
また,燃料系は昇圧送風機4によってさらに加圧され,
砕粒炭バンカ7より供給される砕粒炭をそれぞれの燃焼
炉に気流搬送される。マルチサイクロン8にて捕集され
た未燃焼灰も,また昇圧送風機4の搬送用空気によって
灰再燃焼炉2に気流搬送される。各々の燃焼炉で燃焼さ
れた燃焼排ガスは煙道19から,マルチサイクロン8およ
びシングルサイクロン9を通って脱硫装置10,ヒートパ
イプ式のエアーヒータ6,バグフィルタ11から誘引送風
機5を通って煙突18から大気に放散される。また,エア
ーヒータ6の出口空気側,昇圧送風機4の出口,主燃焼
炉1,灰再燃焼炉2,脱硫装置10の入口にはそれぞれ圧
力発信器14が設置されており,各々の圧力発信器14より
単独の適正な信号をうけたそれぞれのコントローラ13
は,所定の圧力となるように,それぞれのダンパ12を動
作させて圧力制御を行うものである。なお,風道20は空
気を送気する通路であり,給炭管15は砕粒炭を供給し,
給灰管は未燃焼分を含む灰を炉に供給する通路である。
なお,ヒートパイプ式のエアーヒータ6の出口,圧力検
出器14は,通常2000mm水柱の圧力に設定された押し込み
送風機3の入口ダンパ12によって圧力制御されるもので
ある。昇圧送風機4の出口における圧力検出器14は,通
常3500〜4000mm水柱に設定され,昇圧送風機入口ダンパ
12により圧力制御される。脱硫装置10の入口圧力検出器
14は,通常-300〜-400mm水柱に設定され,誘引送風機5
の入口ダンパ12により圧力制御される。主燃焼炉1の炉
内圧は圧力発信器14にて-10mm水柱に設定され,マルチ
サイクロン8の出口ダンパ12により圧力制御される。灰
再燃焼炉2の炉内圧力は圧力発信器14により-10mm水柱
に設定され,シングルサイクロン9の出口ダンパ12によ
って,それぞれ圧力制御される。
以上のような制御系統によって,風道および煙道系の圧
力を制御すると,一つの風道および煙道系に二つの燃焼
炉がある場合においても,主燃焼炉の圧力制御系および
灰再燃焼炉の圧力制御系をそれぞれ単独の制御系で圧力
制御することができ,二つの燃焼炉による相互の炉内圧
干渉を無くすることが可能となる。
(実施例2) 本考案の他の一例を第2図に示す。本実施例において,
一つの風道および煙道系にある二つの燃焼炉の炉内圧を
相互干渉させないようにするという本考案の技術思想は
同じであるが,脱硫装置10,煙道ガス側のヒートパイプ
式エアーヒータ6およびバグフィルタ11を主燃焼炉用煙
道系および灰再燃焼炉用煙道系に分割して,それぞれの
煙道系の出口部に設けたコントローラ13によって主燃焼
炉1および灰再燃焼炉2の炉内圧を単独で制御する方式
であって,ハードな面で制御系統を一炉一制御系とな
し,二つの燃焼炉の炉内圧制御の相互干渉を防止したも
のである。
〔考案の効果〕
以上詳細に説明したごとく,本考案による一つの風道お
よび煙道系にある二つの燃焼炉の炉内圧の制御方式によ
れば,例えば流動層ボイラ装置において,主燃焼炉と灰
再燃焼炉の炉内圧をそれぞれ単独にしかも適正に制御す
ることができるため,従来技術における制御系の相互干
渉によって生じる炉内圧異常による緊急運転停止,ある
いは主燃焼炉の負荷帯が変動するごとに風道および煙道
系のゲインが変化し,風道および煙道系の圧力が不安定
となる現象も解消され,流動層燃焼式ボイラの長期安定
運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例1において示した流動層ボイラ
の制御系統図,第2図は実施例2において示した流動層
ボイラの制御系統図,第3図は従来の流動層ボイラの制
御系統図である。 1…主燃焼炉,2…灰再燃焼炉,3…押し込み送風機,
4…昇圧送風機,5…誘引送風機,6…エアーヒータ,
7…砕粒炭バンカ,8…マルチサイクロン,9…シング
ルサイクロン,10…脱硫装置,11…バグフィルタ,12…
ダンパ,13…コントローラ,14…圧力発信器,15…給炭
管,16…給灰管,17…流動媒体,18…煙突,19…煙道,
20……風道。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主燃焼炉と灰再燃焼炉とを有し、各燃焼炉
    の出口排ガス煙道が合流して一つの煙道を形成する流動
    層燃焼装置の制御系において、主燃焼炉の炉内圧力検出
    手段と、この検出値に基づいて制御される上記煙道の合
    流点より上流の主燃焼炉用煙道に設けられた排ガス流量
    制御手段と、灰再燃焼炉の炉内圧力検出手段と、この検
    出値に基づいて制御される上記煙道の合流点より上流の
    灰再燃焼炉用煙道に設けられた排ガス流量制御手段とを
    備えたことを特徴とする流動層燃焼装置の炉内圧制御装
    置。
JP1987061318U 1987-04-24 1987-04-24 流動層燃焼装置の炉内圧制御装置 Expired - Lifetime JPH064172Y2 (ja)

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