JPH0490409A - 流動床式焼却炉における燃焼制御方法及び制御装置 - Google Patents

流動床式焼却炉における燃焼制御方法及び制御装置

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JPH0490409A
JPH0490409A JP20474190A JP20474190A JPH0490409A JP H0490409 A JPH0490409 A JP H0490409A JP 20474190 A JP20474190 A JP 20474190A JP 20474190 A JP20474190 A JP 20474190A JP H0490409 A JPH0490409 A JP H0490409A
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JP
Japan
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fluidized bed
exhaust gas
combustion
amount
secondary air
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Application number
JP20474190A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Yamamoto
山本 芳宏
Yoshio Doinaga
土井長 芳夫
Kenichi Koyama
謙一 小山
Akira Igarashi
明 五十嵐
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、給じん装置により連続的に切り出される焼却
物が流動床式焼却炉内に投入される前に焼却物の投入量
を検出して、検出した焼却物の投入量に対応した燃焼条
件をこの流動床式焼却炉に準備することにより焼却物を
完全燃焼させるようにした流動床式焼却炉における燃焼
制御方法及び制御装置に関する。
〔従来の技術〕
周知のように、流動床式焼却炉(以下、流動床炉という
)は都市ごみの焼却等に使用されており、都市ごみを流
動床炉で焼却する場合、ごみは高温の流動する砂の中で
激しく攪拌されながら燃焼する。このような流動床炉は
燃焼速度か極めて速い炉であり、焼却物が非常に良く燃
えるという利点かあるが、これか逆に欠点となる場合も
ある。
即ち、燃焼性能か良いため炉床に焼却物を投入すると早
いものは僅か数秒で、また遅いものでも数十秒以内で燃
え尽きてしまう。そのため、流動床炉への焼却物の投入
量のバラツキはそのまま炉内酸素濃度のバラツキとなり
、酸素不足時にはCO等の未燃ガスの発生に加えて、ダ
イオキシン等の育害物質も多く放出されて、特に極端な
場合には目視される黒煙や白煙が発生し大気汚染を防止
する上で大きな問題となる。そこで、これらを防止する
ために各種の工夫や改善か行われている。
例えば、その模式的構成説明図の第6図に示すような構
成の流動床炉における燃焼制御装置か、#開平2−86
09号公報にて開示されている。
即ち、符号(社)は炉床(4)と燃焼室(3)等を具備
する流動床炉て、流動床炉(社)には都市ごみ等の焼却
物か投入される投入ホッパ(1)を備えた給じん装置(
2)か付設されている。炉床(4)には流動床炉(社)
の底部側から1次空気供給ダクト(Pl)を通して1次
空気送風機(6)から1次空気か供給され、流動媒体で
ある砂を流動化させると共に、ごみ等の焼却物fa)の
ガス化・燃焼が行われるようになっている。
次に、燃焼室(3)にはガス化した未燃物を燃焼させる
2次空気が、2次空気調整ダンパ(9)と2次空気量検
出センサ(S、)とか介装されてなる2次空気供給ダク
ト(P2)を通して2次空気送風機(8)から供給され
ることによって完全燃焼が図られると共に、流動床炉(
社)から生じる排ガスは、排ガスダクト(P3)から排
熱ボイラ等の排ガス冷却装置taυと電気集じん器また
はバグフィルタ等の排ガス処理装置O2と排ガス誘引送
風機α3を通して煙突α4から大気中に放出されるよう
になっている。
そして、各種の異なるごみ等の焼却物の燃焼に要する必
要空気量の変化に対応し得るように、炉排ガス出口αα
の近くに設けた残存酸素濃度検出センサ(S、)の検出
信号を受信した2次空気量調節計(C2)の出力により
、必要かつ充分な2次空気を供給するように2次空気調
整ダンパ(9)が制御される。
さらに、残存酸素濃度検出及びその応答速度の遅れを補
うため、流動床炉口の上部に設けた明るさ検出センサ(
S、)の出力により2次空気量設定器(C3)を介して
2次空気の供給量を補正すると共に、給じん装置(2)
からの焼却物の供給量も明るさ検出センサ(S8)の出
力により明るさ検出センサ用調節計(C1)を介して制
御している。
また、この給じん装置(2)は炉床(4)に設けた砂温
度検出センサ(S7)の出力を砂温度検出センサ用調節
計(C,。)を介しても合わせて制御して、より安定し
た燃焼状態を図るようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、流動床炉における都市ごみ等の焼却物の燃焼
を、その排ガス中の酸素濃度で制御しようとする場合、
排ガス中の残存酸素はごみを燃焼した後の残りであり、
さらに酸素濃度検出センサの検出遅れもあるため、特に
燃焼時間の短い流動床炉ては、給じん装置から投入され
る焼却物の瞬間毎の燃焼による発熱量及び焼却物投入量
の変動に対して対応し制御することができない。
また、明るさ検出センサの検出信号により2次空気量を
補正するようにしているが、その明るさは短時間で検出
し得るとしても、明るさの変化か焼却物か燃焼した結果
であるため、それを用いて制御するのでは基本的に間に
合わない。
それ故、上記従来の制御方式では、各種の変動に対して
の余裕を多少大きくするのみて、完全に可視煙等の発生
を防止することか困難である。
従って、本発明は焼却物の投入量に応じて1次空気送風
機、2次空気送風機、排ガス誘引送風機及び給じん装置
のそれぞれを制御して、良好な燃焼状態を維持し得る流
動床焼却炉における燃焼制御方法及び創部装置の提供を
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記した課題を解決するためになされたもの
であって、従って本発明の第1発明に係る流動床炉にお
ける燃焼制御方法の要旨は、1次空気送風機から1次空
気を供給して流動床の流動媒体を流動させ、該流動媒体
に給じん装置により焼却物を連続的に切り出して投入し
てガス化・燃焼させ、これにより生じた未燃ガスを燃焼
室に2次空気を供給して完全燃焼させる流動床式焼却炉
における燃焼制御方法において、前記焼却物の投入量を
ごみ供給量検出センサにより検出し、該検出値か所定量
より多いときは、1次空気の供給量を少なくし、2次空
気量を増大させる一方、排ガス誘引送風機の誘引力を増
し、併せて後続の焼却物の停止または低減することを特
徴とする。
また、本発明の第2発明に係る流動床式焼却炉における
燃焼制御装置の構成は、流動床の流動媒体を流動させる
1次空気を供給する1次空気送風機、流動床上部に2次
空気を供給する2次空気送風機及び焼却物を連続的に流
動床に切り出す給じん装置、排ガスを誘引する排ガス誘
引送風機を具備してなる流動床式焼却炉において、前記
流動床式焼却炉への給じん装置の接続部に、該接続部を
通る焼却物の投入量を検出するごみ供給量検出センサを
設け、該検出センサの出力信号に基づく出力信号に対応
する前記炉内の燃焼条件を実現させるべく、前記1次空
気送風機、2次空気送風機、給じん装置、排ガス誘引送
風機のそれぞれを制御する制御装置を設けてなることを
特徴とする。
〔作用〕
第1発明に係る燃焼制御方法によれば、焼却物の投入量
がごみ供給量検出センサにより検出され、この検出値が
所定量より多いときは、後続の焼却物の投入か一次的に
減少または停止され、同時に1次空気の供給量を少なく
されるので、投入された焼却物は流動媒体中において蒸
し焼きされ、急激なガス化・燃焼が抑制され、炉内の急
激な酸素不足とそれに伴う多量の未燃ガスの発生が抑制
される。同時にその上部の燃焼室内に2次空気量か増大
されるので、燃焼室内には十分な酸素が供給され、発生
した未燃ガスは完全燃焼される。
そして、これにより発生した排ガスは排ガス誘引送風機
の誘引力の増大により確実に排出される。
また、第2発明に係る燃焼制御装置によれば、1次空気
送風機、2次空気送風機、給じん装置及び排ガス誘引送
風機のそれぞれは、給じん装置の接続部に設けたごみ供
給量検出センサによる焼却物の量の検出信号に基づく出
力信号により直ちに制御されるので、供しん装置から一
定量以上の焼却物が切り出されると、その投入物かガス
化・燃焼を開始する前に1次空気送風機と2次空気送風
機を制御して、炉床での燃焼を制御し、かつ上部の燃焼
室では未燃ガスを完全燃焼させるに適した空気の供給条
件をつくり、併せて給じん装置からの焼却物の投入量を
調整する一方、排ガス誘引送風機は燃焼排ガスを確実に
吸引するように運転制御される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を、第1図乃至第5図とに基づい
て、従来と同一のもの並びに同一機能を有するものを同
一符号を以て説明する。
第1実施例 この第1実施例を、流動床炉における燃焼制御装置の概
略構成説明図の第1図と、マイクロ波式ごみ供給量検出
センサ配設部拡大図の第2図と、第2図のI−I線断面
図の第3図と、稼働時における流動床炉内の時間的経過
状況説明図の第4図とを参照しながら以下に説明する。
同図において、符号(社)は流動床炉であり、上部には
この流動床炉(社)に都市ごみ等の焼却物(alを投入
する投入ホッパ(1)が設けられている。投入ホッパ(
11には給じん装置(2)と、内部に焼却物(alの供
給量を検出するごみ供給量検出センサ(Sl)が付設さ
れてなる給じんシュート(3)を介して上記炉(社)の
上部に連通している。また、この炉口には従来と同様に
、炉床(4)に1次空気を供給する1次空気送風機(6
)か、1次空気の供給量を調整する1次空気調整ダンパ
(7)と1次空気量検出センサ(S2)とが介装されて
なる1次空気供給ダクト(Pl)を介して連通し、さら
に炉床(4)の上方の燃焼室(5)には2次空気を供給
する2次空気送風機(8)が、2次空気の供給量を調整
する2次空気調整ダンパ(9)と2次空気量検出センサ
(S3)とか介装されてなる2次空気供給ダクト(P2
)を介して連通している。また、この短面の上部の排ガ
スダクト(P、)は排熱ボイラ等の排ガス冷却装置αυ
と、電気業じん器またはバグフィルタ等の排ガス処理装
置(1zと排ガス誘引送風機α3とを介して煙突a4に
連通しているが、上記排ガスダクト(P、)の炉排ガス
出口α0)付近には排ガス中に残存する酸素の濃度を検
出する残存酸素濃度検出センサ(S4)か設けられてい
る。さらに、この炉(社)の内部上部には炉内圧検出セ
ンサ(S、)が設けられている。一方、上記給じん装置
(2)、1次・2次空気調整ダンパ(7)、(9)及び
排ガス誘引送風機a3は以下に説明する構成になる制御
系で制御される。
先ず、1次空気調整ダンパ(7)は1次空気量検出セン
サ(S2)の検出信号が1次空気量調節計(C1)に入
力され、この1次空気量調節計(鈷)から1次空気調整
ダンパ(7)に1次空気供給量制御信号が送信されて制
御される。また、2次空気調整ダンパ(9)は2次空気
量検出センサ(S、)の検出信号が2次空気量調節計(
C2)に入力され、この2次空気量調節計(C2)から
2次空気調整ダンパf911m2次空気供給量制御信号
が送信されて制御されると共に、排ガスダクト(P、)
中に設けた残存酸素濃度検出センサ(S4)から排ガス
中に含まれている残存酸素量の検出信号が酸素供給量調
節計(C4)に入力され、この酸素供給量調節計(C4
)からの出力信号は2次空気量設定器(C6)を介して
、必要酸素量を常に確保するよう前記2次空気量調節計
(C±)をとおして2次空気調整ダンパ(9)が制御さ
れる。
また、排ガス誘引送風機α3の回転数は、炉頂に設けた
炉内圧検出センサ(S5)の炉内圧検出信号を炉内圧調
節計(C6)に受け、この信号を炉内圧設定器(C7)
をとおして、排ガス誘引送風機用の回転数制御器(C1
)に送り、これからの信号により流動床炉内が常に負圧
となるように排ガス誘引送風機α3の回転数が制御され
ている。
次に、本考案の主要部をなすごみ供給量検出センサ(S
、)によるごみ量検出信号は、ごみ供給量調節計(C3
)に入力され、その検出信号の結果他の制御系と連携動
作が必要な場合は、このごみ供給量調節計(C8)から
それぞれ1次空気量調節計(C1)、2次空気量調節計
(C2)、排ガス誘引送風機用の回転数制御器(CD及
び給じん装# (2+にそれぞれ制御信号を送り、同時
に連携した制御作動が行えるよう相互に接続された制御
系か構成されている。
次に、前記ごみ供給量検出センサ(S、)の配設状態の
詳細は、第2図と第3図とに示すように、給じんシュー
ト(3)の上面に所定の間隔を以て配設される送波器と
これに対応する位置の下側に配設される受波器とからな
る2組の上下配置ごみ供給量検出センサ(S、、)、(
Sv−2)と、横側面に配設される送波器とこれに対応
する位置の相対する側面に配設される受波器とからなる
1組の横配置ごみ供給量検出センサ(S、I)との3組
からなる構成になっている。上記した上下配置ごみ供給
量検出センサ(Sv−I)、(S、−2)はごみの幅を
検出し、また横配置ごみ供給量検出センサ(S=−+)
はごみの層厚さを検出するものである。この実施例では
横配置ごみ供給量検出センサ(S、、)の配設位置を、
検知試験の結果に基づいて給じんシュート(3)の下面
から約1/4の高さとした。この配設高さは酸素不足と
coの異常発生という燃焼不良の一因となるごみの一時
的な多量供給の発生を検知する上において極めて重要な
意味を持っている。
つまり、流動床炉(社)内の燃焼不良は、上下配置のご
み供給量検出センサ(S、、)と(Sv−t)で検出さ
れると同時に、約1/4高さに配設した横配置ごみ供給
量検出センサ(S、I)でも検出された場合、即ち3組
のセンサで同時に検出された場合に発生するという事実
を知見したからである。
なお、横配置ごみ供給量検出センサ(S、りの配設位置
は一般的に固定されるか、ごみ質に応じて例えばシリン
ダによりこの検出セン゛す(S、l)を上下方向に移動
自在に支持しても良い。
さらに、この実施例ではごみ供給量検出センサとして、
マイクロ波式のものを用いたが、投光器と受光器との組
合わせになる光線式のものも用いることができる。なお
、光線式のもは給じんシュート3)に多数装着し得るの
でその測定精度を向上させ得るという利点を育している
が、薄い紙等の付着によっても誤作動するという欠点を
持っているので、給じんシュート(3)の形状や寸法等
に応してマイクロ波式、光線式の何れかの検出゛センサ
を適宜選択的に採用すれば良い。
以下、上記構成になる制御系の作用態様を説明すると、
先ずごみクレーン(図示省略)等により投入ホッパ(1
)に投入された焼却物であるごみ(alは、投入ホッパ
(1)の下部のブツシャ(1a)により定量づつ押し込
まれて給じん装置(2)に供給される。
給じん装置(2)は、押し込まれたごみfa)を破砕部
(2a)て粗破砕或いは破袋されて給じんシュート(3
)を通して流動床炉(社)の炉床(4)の上に供給され
る。
この流動床炉(社)内では、ごみ(alは炉床(4)の
流動している高温の砂によって攪拌されて、ガス化並び
に燃焼される。このときの燃焼用空気兼砂流動用空気と
して1次空気送風機(6)により1次燃焼空気が炉床(
4)を構成する砂層内に吹込まれており、その供給量は
1次空気調整ダンパ(7)によって調整される。そして
、炉床(4)の砂層部内でガス化した未燃ガスは、燃焼
室(5)内に供給される2次空気により完全燃焼化か図
られる。この2次空気は2次空気送風機(8)により供
給され、その供給量は2次空気調整ダンパ(9)によっ
て調整される。
次いて、燃焼により生じる排ガスは排ガス誘引送風機1
3により誘引され、途中排ガス冷却装置αDで冷却され
、排ガス処理装置α2によりダストか除去された後、煙
突α4から大気中に排出される。
上記の排ガス誘引送風機σ3は炉内圧検出センサ(S、
)の炉内圧検出信号を受ける炉内圧調節計(C1)の出
力信号が誘引送風機回転数設定器(C7)を通して誘引
送風機回転数制御器(C,)へ送信することによりその
回転が自動制御されるので、炉内圧は所定の範囲内圧力
に保持され続ける。そして、通常の燃焼状態では、炉床
(4)の砂層部には流動兼燃焼用空気として1次空気量
検出センサ(Sl)で流量を検出し、その検出信号か1
次空気量調節計(C1)に送信され、その出力される制
御信号により1次空気調整ダンパ(7)の開度が調整さ
れて所定の1次空気が供給される。また、燃焼室(5)
に供給される2次空気量は、2次空気量検出センサ(S
2)でその流量を検出し、検出信号か2次空気量調節計
(C2)に送信され、その出力された制WJ信号で2次
空気調整ダンパ(9)の開度の制御によって調整される
さらに、流動床炉−内の燃焼条件を適切に保持し、完全
燃焼が図れるよう、残存酸素濃度検出センサ(S4)に
より排ガス中に所定量以上の酸素が存在するように酸素
供給量調節計(C4)により2次空気量設定器(C5)
を介して2次空気量調節計(C2)に制御信号か送信さ
れ、2次空気調整ダンパ(9)の開度か自動制御される
ところで、この制御においては、残存酸素量を検出して
から制御信号か発せられ、さらに2次空気調整ダンパ(
9)の制御により空気流量が変化するのに約5秒以上の
時間遅れがあるので、ごみ質やごみ量の小変動に対して
はその余裕範囲内で吸収し得ても、15%を越えるよう
な大変動には追随し得す、空気量即ち酸素量が不足する
事態を招き、−酸化炭素やカーボンを含む未燃の排ガス
が排出される。このような燃焼条件の不具合を防止する
ために、本実施例ではごみ(a)が流動床炉(5)に投
入され、これか燃焼する前に、ごみ量の大きな変動を事
前に検出してこれを確実に燃焼し得る燃焼条件を設定す
る。つまり、給じんシュート(3)に付設したごみ供給
量検出センサ(Sl)により検出した検出信号によりご
み供給量調節系(C2)を介して燃焼条件に関する各種
調節計類を制御するものてあって、それぞれごみ供給量
検出センサ(Sl)で以下の如くにして検出し、制御さ
れる。
即ち、流動床炉(5)に投入さりるごみ(alは、′通
常は破砕部(2a)において粗破砕されて比較的小さな
形状で供給され、3組のセンサのうち、例えば1つのセ
ンサ、または2つのセンサてしか検出されないときは、
残存酸素濃度検出センサ(S4)の検出信号に基づく制
御で十分完全燃焼し得る範囲と判断する。しかし、3組
全てのセンサにより検出されたときは、多量のごみが供
給され通常の運転条件で対応できなくなると判断する。
ところで、ごみ供給量検出センサ(S、)の検出時間と
燃焼状況の関係を実炉にて検証してみると、ごみ供給量
検出センサ(Sl)の配設部位を通過して炉床(4)の
砂層部に供給されなごみ(a)は、先ず砂層部内で加熱
され、ごみ中の水分が蒸発した後にガス化され、これに
より発生した可燃ガスに着火して燃焼が開始されるとい
う経過を経るが、この燃焼開始によるガス量の増加に伴
って炉内圧か上昇するまでには5〜10秒間(平均8秒
間)を要することか判った。つまり、流動床炉(社)に
万一多量のごみが投入されても約8秒以内にそれに適し
た燃焼条件を準備しておけば良いことを知見した。
この時間は電気的信号を発して1次空気量や2次空気量
を変更するに十分足りる時間である。
そこて、通常の運転条件で対応できなくなると判断され
た場合の好ましい燃焼条件を設定するには、先ず1次空
気量を少なくして炉床(4)の砂の流動状態を静め、砂
層部に投入されたごみを蒸し焼きすることにより急激な
ガス化による多量の未燃ガスの発生を抑制すると共に、
多量の未燃ガスを充分に燃焼させ得るように燃焼室(5
)への2次空気の供給量を増大させ、併せて多量の排ガ
スを排出し得るよう排ガス誘引送風機の回転数を上げる
その一方では、これに続いてさらに多量のごみか供給さ
れないように給じん装置(2)による流動床炉(社)へ
の後続ごみの供給を一次的に停止または低減させる。こ
のような各装置の操作は、ごみ供給量検出センサ(Sl
)によるごみ量の検出と同時にその検出信号をごみ供給
量調節計(C3)に送信し、ごみ供給量調節計(C3)
からの出力をそれぞれ1次空気量調節計(C1)、2次
空気量調節計(C2)、誘引送風機回転数制御器(C8
)及び給じん装置(2)に送信することにより炉床(4
)の砂層部においてごみの燃焼か開始されるまでの間に
完了できることとなる。
そして、炉床(4)の砂層部に多量のごみ(a+が供給
されたとき、このようにしてごみ供給量検出センサ(S
l)を用いて各装置を制御することによって、煙突α4
からの可視煙の排出を防止し、また−酸化炭素等の未燃
ガスの発生量も少なくすることができた。さらに、これ
は単に可視的な公害を防止し得るだけでなく、−酸化炭
素の量とそれと相関関係にあるダイオキシン等の微量育
害物質の排出量も十分に低減し得ることを意味するもの
である。
因みに、稼働時における流動床炉(社)の炉内の時間的
経過状況をその記録図の第4図を参照しなから説明する
。なお、同図に示す符号CH−1は炉内圧(mmAq)
を、符号CH−2は排ガス中の酸素の残存率(%)を、
符号CH−3はごみ供給量検出センサによる多量供給の
パルス信号を、符号CH−4は押込空気量を、さらに符
号CH−5は2次空気量をそれぞれ示し、時間は図の右
側から左側に経過している。
同図によれば、右側の安定した燃焼状態において、CH
−3のパルス信号の点でごみ供給量検出センサ(S、)
か流動床炉(社)内への多量ごみの投入を検知した。こ
の信号によりCI(−4の1次空気を大きく減少させ、
併せてCH−5の2次空気を大きく増大させる制御か自
動的に行われたことが、それぞれのチャートに示されて
いる。また、これと同時に排ガス誘引送風機α3の回転
数も上げられ、−次的に流動床炉−の炉内圧か大きく負
圧倒に引っ張られているのかCH−1のチャートに示さ
れている。
このように、流動床炉(社)内の燃焼条件が準備された
後、流動床炉(社)内に投入されたごみは、砂層内で緩
やかにガス化され、その排ガス中の未燃ガスは、燃焼室
(5)内で多量の2次空気により確実に燃焼されるため
、排ガス中の酸素は極端な不足状態にならず、良好な燃
焼が続いていることをCH−2のカーブで示されている
。また、CH−3のパルスを検知した後約20〜30秒
後には、ごみの燃焼か最大となり、その後は次第に2次
空気量も減少し、約80秒後からは良好な燃焼を続けな
がら1次空気量も自動的に通常の運転状態へ緩やかなカ
ーブで戻っていることか示されている。
第2実施例 この第2実施例を、流動床炉における燃焼制御装置の概
略構成説明図の第5図を参照しなから、第1実施例と相
違する点についてだけ説明する。
同図から良く理解されるように、この第2実施例は1次
空気を供給する供給ダクトの構成が第1実施例と相違す
るものであって、炉床(4月二連通する1次空気供給ダ
クト(Pl)に介装されている1次空気調整ダンパ(7
)と1次空気量検出センサ(S2)との間から、1次空
気量調節計(C3)から出力される制御信号によりその
開度か調整されるバイパスダンパ(7a)が介装され、
かつ炉床(4)の上方の燃焼室(5)に連通ずるバイパ
スダクト(P4)を分岐させてなる構成としたものであ
る。
従って、より多量のごみがごみ供給量検出センサ(Sl
)によって検出されると、燃焼室(5)には2次空気供
給ダクト(Pl)から供給される2次空気に加えて、ご
み供給量調節計(C2)の出力を受けた1次空気量調節
計(C1)から出力される制御信号によってバイパスダ
ンパ(7a)の開度か調整され、バイパスダクト(P4
)から空気が供給されるので、その作用と効果とは第1
実施例と同効である。
この場合、1次空気送風機(6)から送風される空気の
1部か燃焼室(5)に分配され、2次空気を補うことに
より燃焼室(5)での未燃ガスの燃焼をより確実なもの
とすることになるか、一方炉床(4)に供給される1次
空気量も1次空気量検出センサ(S2)によって検出さ
れ、この検出信号を受ける1次空気量調節計(C1)に
よって所定の減量すべき空気量となるよう1次空気調整
ダンパ(7)の開度か開開されるのて、炉床(4)には
制御された適切な1次空気量が供給される。
また、以上の2実施例に係る説明から良く理解されるよ
うに、比較的ごみの供給量に変動か少ない場合の流動床
炉口の通常運転に際しては、実施例に示した残存酸素濃
度検出センサのみてはなく、同種のセンサである炉内圧
検出センサ、明るさ検出センサ或いは炎の温度検出セン
サ(パイロメータ)等の検出信号に基づく2次空気量に
対する各制御機器の制御によってもごみの完全燃焼を図
ることか可能であって、上記各センサはそれなりに有用
であることか判る。
なお、上記した実施例は本発明の具体例にすぎず、従っ
て上記した実施例によって本発明の技術的思想の範囲が
限定されるものではない。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、第1発明に係る流動床炉における
燃焼制御方法と第2発明に係る流動床炉における燃焼制
御装置とによれば、流動床炉の炉床に投入される焼却物
の量を予め検出して、この焼却物を完全燃焼し得る炉内
における燃焼条件を事前に準備するものであるため、従
来の制御装置ては不可能であったごみ供給量の大きな変
動に対しても十分追随して投入さりた焼却物を完全燃焼
させ得るので、公害の発生源となる可視的な煙の発生は
勿論のこと、−酸化炭素或いはこれに相関関係を持つダ
イオキシン等の有害物質の発生防止に対して極めて多大
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は第1実施例に係り、第1図は第1実
施例になる流動床炉における燃焼制御装置の概略構成説
明図、第2図はマイクロ波式ごみ供給量検出センサ配設
部拡大図、第3図は第2図の■−■線断面図、第4図は
稼働時における流動床炉内の時間的経過状況記録図、第
5図は第2実施例になる流動床炉における燃焼制御装置
の概略構成説明図、第6図は従来例になる流動床炉にお
ける燃焼制御装置の概略構成説明図である。 (1)・・・投入ホッパ、(2)・・・給じん装置、(
2a)−・・ブツシャ、(2b)・・・破砕部、+31
−・・給じんシュート、(4)・・・炉床、(5)・・
・燃焼室、(6)・・・1次空気送風機、(7)・・弓
次空気調整ダンパ、(7b)・・・バイパスダンパ、C
8)−2次空気送風機、(9)・・・2次空気調整ダン
パ、C0)・・・炉排ガス出口、αυ・・・排ガス冷却
装置、C2・・・排ガス処理装置、C3・・・排ガス誘
引送風機、C4・・・煙突、(C,)−弓次空気量調節
計、(C2)・・・2次空気量調節計、(C3)・・・
ごみ供給量調節計、(C4)・・・酸素供給量調節計、
(C3)・・・2次空気量調節計、(C6)・・・炉内
圧調節計、(C7)・・・誘引送風機回転数設定器、(
C8)・・・誘引送風機回転数制御器、(5)・・・流
動床炉、(Pl)・・・1次空気供給ダクト、(Pl)
・・・2次空気供給ダクト、CP、)・・排ガスダクト
、(P、)−・・バイパスダクト、(Sl)・・・ごみ
供給量検出センサ、(S、)−・1次空気量検出センサ
、(S、)・・・2次空気量検出センサ、(S、)−・
・残存酸素濃度検出センサ、(S、)・・・炉内圧検出
センサ。 特許出願人 株式会社神戸製鋼所 代理人 弁理士 金 丸 章 − 第3図 第4図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1次空気送風機から1次空気を供給して流動床の
    流動媒体を流動させ、該流動媒体に給じん装置により焼
    却物を連続的に切り出して投入してガス化・燃焼させ、
    これにより生じた未燃ガスを燃焼室に2次空気を供給し
    て完全燃焼させる流動床式焼却炉における燃焼制御方法
    において、前記焼却物の投入量をごみ供給量検出センサ
    により検出し、該検出値が所定量より多いときは、1次
    空気の供給量を少なくし、2次空気量を増大させる一方
    、排ガス誘引送風機の誘引力を増し、併せて後続の焼却
    物の停止または低減することを特徴とする流動床式焼却
    炉における燃焼制御方法。
  2. (2)流動床の流動媒体を流動させる1次空気を供給す
    る1次空気送風機、流動床上部に2次空気を供給する2
    次空気送風機及び焼却物を連続的に流動床に切り出す給
    じん装置、排ガスを誘引する排ガス誘引送風機を具備し
    てなる流動床式焼却炉において、前記流動床式焼却炉へ
    の給じん装置の接続部に、該接続部を通る焼却物の投入
    量を検出するごみ供給量検出センサを設け、該検出セン
    サの出力信号に基づく出力信号に対応する前記炉内の燃
    焼条件を実現させるべく、前記1次空気送風機、2次空
    気送風機、給じん装置、排ガス誘引送風機のそれぞれを
    制御する制御装置を設けてなることを特徴とする流動床
    式焼却炉における燃焼制御装置。
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