JPH03279704A - 流動床式焼却炉の燃焼制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、流動床式焼却炉の燃焼制御方法に関するもの
である。

［従来の技術］ 流動床焼却炉５は、第７図に示すように、炉内下部に循
環供給される流動砂からなる流動床６の流動砂を予め６
００℃程度に加熱しておき、流動用空気１６により砂を
流動させた状態で、投入シュート２から投入される被燃
焼物を短時間に燃焼させる。そして、流動床６で完全に
燃焼しなかった未燃ガスはフリーボード部に通風される
二次空気１５により燃焼され、燃焼排ガス１４は炉頂部
から排出されるようになっている。

一方、被燃焼物中の不燃物は流動砂と共に炉の底部から
炉外に排出される。そして、流動砂は分離されて、炉内
に再循環されるようになっている。

そして、この流動床焼却炉の燃焼状態を制御するのに、
例えば特開昭５３−１４８２６５に開示されているよう
に、排ガス中の酸素濃度を検出して、例えば生ゴミ等の
被燃焼物の供給量を制御する方法がとられている。

［解決しようとする課題］ ところで、例えば投入シュートから一時に多量の廃棄物
が焼却炉に投入された場合、流動床での燃焼は数秒とい
う短時間になされるので、燃焼空気が不足して多量の未
燃ガスか発生することがある。この多量の未燃ガスはフ
リーボード部でも完全に燃焼されないまま炉外に排出さ
れるようになる。この排ガス中の酸素濃度は低下し、例
えばＣＯ等の有害ガスが含まれており、環境管理上問題
がある。

この様な場合、上記のような排ガス中の酸素濃度により
炉の操業を管理しようとしても、現状の酸素濃度計では
測定に数十秒の遅れがあるので、短時間における燃焼状
態の変化に対応することができない。

また、−時に多量の廃棄物が焼却炉内に投入された場合
、炉内の排ガス量が急激に増えるので、炉内圧力が高く
なり、炉圧が変動し炉が不安定になる。

本発明は上記のような問題点を解消できるようにした流
動床式焼却炉の燃焼制御方法を提供することを課題とす
るものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明の流動床式焼却炉の燃焼制御方法は、流動床式焼
却炉において、焼却用廃棄物を給塵機から焼却炉に向け
供給するシュートに設けられた非接触物体検知素子を用
いた供給量測定装置により廃棄物供給量を測定し、この
廃棄物供給量がある一定値より大きいときに、焼却用廃
棄物の給塵機、種々の送風機等を所定時間制御し、廃棄
物の供給量１、誘引ガス量及び送風量等を調整すること
により燃焼制御することをを特徴とするものである。

［作用］ 焼却用廃棄物を焼却炉に供給するシュートに設けられた
供給量測定装置により廃棄物供給量を測定するので、焼
却炉内に廃棄物が供給される前に、瞬時に廃棄物供給量
を測定できるから、廃棄物の供給ｍの変動に伴う炉内燃
焼状態の変動に対して適切な制御をすることができる。

そして、供給ｆｆｉ　ｉ’１ｌｌＪ定装置からの信号に
より、廃棄物供給量を調製するために給塵機を所定時間
制御したり、流動用または燃焼用の送風機の空気量を調
製することにより、炉内で供給量過剰による燃焼が続い
て起こらず、未燃ガスが炉外へ流出されることを防止す
ることができる。

また、供給量測定装置からの信号により、排ガス誘引送
風機の誘引ガス量を調整することにより、大きな炉内圧
変動を防ぎ、炉を安定させることができる。

この一連の燃焼制御をすることにより、流動床焼却炉の
燃焼を安定させることができる。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を流動床式都市ごみ焼却プラン
トに適用した場合について、図面を参照して説明する。

給塵機４と焼却炉５との間の廃棄物３の投入シュート２
に、非接触物体検知素子１が取り付けられている。この
検知素子１は、例えば、発光部１ａと受光部１ｂとから
なる透過型の光電スイッチである。

この検知素子１からの検出信号は、測定装置１０で演算
処理され、廃棄物３の供給量が瞬時に測定されるように
なっている。この場合、１ｍｓ毎に検出信号を出力させ
、１秒単位で供給量を計測し、燃焼制御装置１１により
燃焼制御を行うようになっている。

制御装置１１からの制御信号は、給塵機４、流動用空気
１６の送風機７、フリーボード部１３への二次空気１５
の送風機８、および排ガス１４の誘引送風機９へ出力さ
れるようになっている。そして、廃棄物３の性状により
、給塵機４、流動用送風機７、二次空気送風機８、又は
誘引送風機９の中の何を制御するか決められるようにな
っている。

従来、例えば第２図（ａ）に示すように、廃棄物が定格
量に対して過剰に供給されたとき、炉内で過負荷燃焼と
なり、（ｂ）に示すように炉圧が上昇する。また、燃焼
空気か不足するため未燃ガスか発生することかあり、（
Ｃ）に示すように排ガス中の酸素濃度が急激に低下する
。

そこで、このような場合に、廃棄物の供給量を測定装置
１０により測定し、制御装置１１によって給塵機４、二
次空気送風機８及び誘引送風機９等を制御する。

例えば、第２図（ａ）に示したように供給量が設定レベ
ルを越えたとき、給塵機４の供給を一定時間停止し、更
に二次空気送風機８を制御して二次空気量を一定時間増
加する。これにより、急激な燃焼は防止され、第２図（
ａ）　　　（ｂ）及び（Ｃ）にそれぞれ破線で示すよう
な安定した供給量、炉圧及び酸素の変動となる。この結
果、排ガス中の有害ガスが炉外に排出されることが防止
できた。

次に、都市こみ（Ｈｕ＝２０００ＫｃａΩ／　ｋｇ　）
の焼却時に、この発明の燃焼制御の有無による運転結果
を第３図〜第６図に示す。

非接触物体検出素子として光電センサを利用し、この検
出信号を基にごみ供給量の瞬時測定を行った。燃焼制御
は、給塵機４、流動用送風機７、二次空気送風機８及び
誘引送風機９のすべてを制御して行った。炉内圧は一５
０ｍｍＡ’ｑに設定して運転した。

まず、廃棄物供給量ｍ１１定装置を利用せずに焼却運転
を行った結果、第３図、第５図にそれぞれ示すような炉
内圧力変動、ＣＯガス濃度変動を示した。

そこで、廃棄物供給量測定装置を利用した燃焼制御をし
た焼却運転を行った結果、第４図に示すように炉内圧力
変動は大幅に小さくなり、また第６図に示すように、Ｃ
Ｏガス濃度は大幅に低減された。

こうして、廃棄物供給量測定装置を用い廃棄物供給量を
測定し、燃焼制御することにより、大幅に未燃ガスの発
生を防ぎ、炉内圧の変動を抑え、炉内圧が正圧になる可
能性を極力減少させることができた。

［発明の効果］ 本発明の流動床式焼却炉の燃焼制御方法は上記のような
もので、廃棄物を焼却炉内に供給するシュートに設けら
れた供給量測定装置によって刻々と供給量を測定し、給
塵機、送風機等を制御して燃焼制御することにより、未
燃ガスの発生を防止し、炉内圧を安定させることができ
、こうして炉内の燃焼を安定させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施するための装置構成の一例を
示す説明図、第２図はこの発明の利用の有無による（ａ
）供給量、（ｂ）炉圧及び（ｃ）酸素濃度の経時変化を
示す説明図、第３図は従来法の場合の炉内圧力の経時変
化を示す説明図、第４図は本発明方法による場合の炉内
圧力の経時変化を示す説明図、第５図は従来法の場合の
ＣＯ濃度の経時変化を示す説明図、第６図は本発明方法
による場合のＣＯ濃度の経時変化を示す説明図、第７図
は流動床焼却炉の説明図である。 １・・・非接触物体検知素子　２・・・シュート３・・
・廃棄物　４・・・給塵機　５・・・焼却炉　７・・・
流動用送風機　８・・・二次空気送風機　９・・・誘引
送風機　１０・・・供給量測定装置　］２・・・燃焼制
御装置　］３・・・フリーボード部　１４・・・燃焼排
ガス　１５・・・二次空気　］６・・・流動用空気。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）流動床式焼却炉において、焼却用廃棄物を給塵機か
   ら焼却炉に向け供給するシュートに設けられた非接触物
   体検知素子を用いた供給量測定装置により廃棄物供給量
   を測定し、この廃棄物供給量がある一定値より大きいと
   きに、 焼却用廃棄物の給塵機を所定時間制御し、廃棄物の供給
   量を調整することにより燃焼制御することを特徴とする
   燃焼制御方法。 ２）焼却炉の排ガス誘引送風機の誘引ガス量を調整する
   ことにより燃焼制御することを特徴とする請求項１に記
   載の燃焼制御方法。 ３）流動用空気の押込送風機の送風量を調整することに
   より燃焼制御することを特徴とする請求項１に記載の燃
   焼制御方法。 ４）フリーボード部に通風される送風機の送風量を調整
   することにより燃焼制御することを特徴とする請求項１
   に記載の燃焼制御方法。 ５）請求項１〜４に記載の調整を２つ以上組合わせて行
   い燃焼制御することを特徴とする請求項１に記載の燃焼
   制御方法。