JP3048298B2 - 焼却溶融炉 - Google Patents
焼却溶融炉Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物を焼却溶融して
処理する焼却溶融炉に係わり、特に、廃棄物が、クッシ
ョン材、ゴム、レザー等の可燃の軽量物と、金属等の不
燃の重量物が混在する自動車シュレッダーダスト等であ
る場合に適した焼却溶融炉に関する。
処理する焼却溶融炉に係わり、特に、廃棄物が、クッシ
ョン材、ゴム、レザー等の可燃の軽量物と、金属等の不
燃の重量物が混在する自動車シュレッダーダスト等であ
る場合に適した焼却溶融炉に関する。
【０００２】
【従来の技術】不燃物と可燃物が混在した廃棄物の焼却
溶融炉としては、図３に示すものが知られている。図３
に示す焼却溶融炉は廃棄物が都市ごみ等の場合に使用さ
れるもので、図３において、５１は廃棄物投入口である
ホッパー、５２は回転ストーカ炉、５３後燃焼ストー
カ、５４は炉床、５５及び５６は燃焼空気を高温に加熱
する予熱機、５７はボイラー、５８は廃棄物を炉内の奥
へ押し込むプッシャーである。
溶融炉としては、図３に示すものが知られている。図３
に示す焼却溶融炉は廃棄物が都市ごみ等の場合に使用さ
れるもので、図３において、５１は廃棄物投入口である
ホッパー、５２は回転ストーカ炉、５３後燃焼ストー
カ、５４は炉床、５５及び５６は燃焼空気を高温に加熱
する予熱機、５７はボイラー、５８は廃棄物を炉内の奥
へ押し込むプッシャーである。
【０００３】この焼却溶融炉は、ホッパー５１から投入
された廃棄物５９を回転ストーカ炉５２と後燃焼ストー
カ５３において、不完全燃焼を起こさないように燃焼を
促進する燃焼空気を供給しながら焼却する。廃棄物５９
中の可燃物は燃焼排ガス（図中鎖線）となり、炉外のボ
イラ５７、図示していない電気集塵機等を経由して害の
無い煙となって煙突から排出される。不燃物は焼却灰５
９ａとなり、炉床５４へ搬送される。炉床５４では、炉
床をヒータによって温め、更に、炉床から高温の空気流
を吹き込んで、焼却灰５９ａを溶融し、焼却灰５９ａ中
の有害な一酸化炭素やダイオキシン等の物質を燃焼分解
させて、害の無いスラグ（燃えかす）にする。そして、
スラグ化した不燃物の焼却灰５９ａは炉外に排出され、
図示していないスラグホッパーに収集される。
された廃棄物５９を回転ストーカ炉５２と後燃焼ストー
カ５３において、不完全燃焼を起こさないように燃焼を
促進する燃焼空気を供給しながら焼却する。廃棄物５９
中の可燃物は燃焼排ガス（図中鎖線）となり、炉外のボ
イラ５７、図示していない電気集塵機等を経由して害の
無い煙となって煙突から排出される。不燃物は焼却灰５
９ａとなり、炉床５４へ搬送される。炉床５４では、炉
床をヒータによって温め、更に、炉床から高温の空気流
を吹き込んで、焼却灰５９ａを溶融し、焼却灰５９ａ中
の有害な一酸化炭素やダイオキシン等の物質を燃焼分解
させて、害の無いスラグ（燃えかす）にする。そして、
スラグ化した不燃物の焼却灰５９ａは炉外に排出され、
図示していないスラグホッパーに収集される。
【０００４】ここで、不完全燃焼を起こさないように燃
焼を促進する燃焼空気の供給量は、都市ごみ中に含まれ
ている可燃物の平均的な量を目安に定められ、運転中
は、回転ストーカ炉５２等内に設けられた図示していな
い温度センサ等の測定温度の変動に合わせて、調整する
ようになっている。尚、可燃物の燃焼排ガスは高温であ
るので、炉外に排出される前に予熱機５５及び５６を経
由して燃焼空気を高温に加熱するのに一部が使用されて
いる。このようにして上記従来の焼却溶融炉は、不燃物
と可燃物が混在した廃棄物である都市ごみを、可燃物の
焼却、不燃物の溶融という過程を経て処理する。
焼を促進する燃焼空気の供給量は、都市ごみ中に含まれ
ている可燃物の平均的な量を目安に定められ、運転中
は、回転ストーカ炉５２等内に設けられた図示していな
い温度センサ等の測定温度の変動に合わせて、調整する
ようになっている。尚、可燃物の燃焼排ガスは高温であ
るので、炉外に排出される前に予熱機５５及び５６を経
由して燃焼空気を高温に加熱するのに一部が使用されて
いる。このようにして上記従来の焼却溶融炉は、不燃物
と可燃物が混在した廃棄物である都市ごみを、可燃物の
焼却、不燃物の溶融という過程を経て処理する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
シュレッダーダストの場合は、都市ごみと同じように不
燃物と可燃物が混在した廃棄物といっても、不燃物と可
燃物が混在する割合が平均しておらず、自動車の種類や
自動車のシュレッダーされた部分によって、不燃物と可
燃物が混在する割合がかなり異なっている。そのため、
不完全燃焼を起こさないように燃焼空気の供給量を調整
するのが難しく運転制御が安定しないという問題を有し
ている。それ故、不完全燃焼を起こさないように、供給
する燃焼空気の量は必要と想定される量の最大値に合わ
せる傾向となり、燃焼空気の供給量の無駄が多くなる。
それに伴い、燃焼空気を予熱するためのエネルギーも無
駄な燃焼空気の予熱のために増加し、エネルギー効率が
大変悪くなるという問題が生じる。
シュレッダーダストの場合は、都市ごみと同じように不
燃物と可燃物が混在した廃棄物といっても、不燃物と可
燃物が混在する割合が平均しておらず、自動車の種類や
自動車のシュレッダーされた部分によって、不燃物と可
燃物が混在する割合がかなり異なっている。そのため、
不完全燃焼を起こさないように燃焼空気の供給量を調整
するのが難しく運転制御が安定しないという問題を有し
ている。それ故、不完全燃焼を起こさないように、供給
する燃焼空気の量は必要と想定される量の最大値に合わ
せる傾向となり、燃焼空気の供給量の無駄が多くなる。
それに伴い、燃焼空気を予熱するためのエネルギーも無
駄な燃焼空気の予熱のために増加し、エネルギー効率が
大変悪くなるという問題が生じる。
【０００６】本発明の焼却溶融炉は、上記問題に鑑みな
されたもので、その目的とするところは、不燃物と可燃
物が混在する割合が平均していない自動車のシュレッダ
ー等の廃棄物であっても、安定した運転制御が行え、し
かも、省エネルギーに寄与することが可能な焼却溶融炉
を提供しようとするものである。
されたもので、その目的とするところは、不燃物と可燃
物が混在する割合が平均していない自動車のシュレッダ
ー等の廃棄物であっても、安定した運転制御が行え、し
かも、省エネルギーに寄与することが可能な焼却溶融炉
を提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明の焼却溶融炉は、可燃物が比較的軽量である
こと、不燃物が金属等で比較的重量であることに着目
し、可燃物と不燃物を大まかに選別するための選別手段
として、自動車シュレッダーダスト等の廃棄物を軽量物
と重量物とに選別する選別手段を設け、前記不燃物であ
る重量物を炉床で溶融する重量物溶融炉部分と、前記可
燃物である軽量物を燃焼して燃焼排ガスにするための軽
量物焼却炉部分とを炉床を共有するように設け、前記軽
量物焼却炉部分からの燃焼排ガスによって前記重量物溶
融炉部分の重量物を溶融させてスラグ化するようにした
ものである。
に、本発明の焼却溶融炉は、可燃物が比較的軽量である
こと、不燃物が金属等で比較的重量であることに着目
し、可燃物と不燃物を大まかに選別するための選別手段
として、自動車シュレッダーダスト等の廃棄物を軽量物
と重量物とに選別する選別手段を設け、前記不燃物であ
る重量物を炉床で溶融する重量物溶融炉部分と、前記可
燃物である軽量物を燃焼して燃焼排ガスにするための軽
量物焼却炉部分とを炉床を共有するように設け、前記軽
量物焼却炉部分からの燃焼排ガスによって前記重量物溶
融炉部分の重量物を溶融させてスラグ化するようにした
ものである。
【０００８】
【作用】上記手段によると、可燃物と不燃物が、選別手
段によって軽量重量という基準で大まかに選別され、可
燃物の大まかな量が把握される。そして、軽量物焼却炉
部分において、焼却に必要な燃焼空気がこの可燃物の大
まかな量に合わせて供給され、可燃物である軽量物が焼
却される。次に、その燃焼排ガスによって不燃物である
重量物が、軽量物焼却炉部分と炉床を共有する重量物溶
融炉部分において溶融されてスラグ化する。
段によって軽量重量という基準で大まかに選別され、可
燃物の大まかな量が把握される。そして、軽量物焼却炉
部分において、焼却に必要な燃焼空気がこの可燃物の大
まかな量に合わせて供給され、可燃物である軽量物が焼
却される。次に、その燃焼排ガスによって不燃物である
重量物が、軽量物焼却炉部分と炉床を共有する重量物溶
融炉部分において溶融されてスラグ化する。
【０００９】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図１は、本発明の焼却溶融炉を示す図で
ある。１は選別手段としてのブロア、２は横型の重量物
溶融炉部分、４は縦型の軽量物焼却炉部分、３は横型の
重量物溶融炉部分２と縦型の軽量物焼却炉部分４に共通
の炉床である。横型の重量物焼却炉部分２は、縦型の軽
量物溶融炉部分４に対して水平よりもやや排出口側が下
がるように斜めに傾斜して連結されている。この傾斜
は、溶融される重量物の材質、溶融されスラグ化された
材料によって異なる。
つつ説明する。図１は、本発明の焼却溶融炉を示す図で
ある。１は選別手段としてのブロア、２は横型の重量物
溶融炉部分、４は縦型の軽量物焼却炉部分、３は横型の
重量物溶融炉部分２と縦型の軽量物焼却炉部分４に共通
の炉床である。横型の重量物焼却炉部分２は、縦型の軽
量物溶融炉部分４に対して水平よりもやや排出口側が下
がるように斜めに傾斜して連結されている。この傾斜
は、溶融される重量物の材質、溶融されスラグ化された
材料によって異なる。
【００１０】本発明の焼却溶融炉は、ベルトコンベア１
１によって搬送されたきた廃棄物５９を選別手段である
ブロア１によって重量物１２と軽量物１３とに風力選別
し、大まかに可燃物と不燃物に分ける。選別された軽量
物１３は軽量物ホッパー５からスクリューフィーダによ
り定量切り出されてブロア６によって軽量物焼却炉部分
４の供給口４ａへ気送される。そして、軽量物焼却炉部
分４において、主バーナー７及び補助バーナ８によっ
て、不完全燃焼を起こさないように燃焼を促進する燃焼
空気を供給されながら焼却される。焼却された軽量物１
３は、燃焼排ガス１４となって炉床３へ移動する。この
時、軽量物１３に混じっていた少しばかりの不燃物も燃
焼排ガス１４と共に溶融しながら炉床３へ移動する。
１によって搬送されたきた廃棄物５９を選別手段である
ブロア１によって重量物１２と軽量物１３とに風力選別
し、大まかに可燃物と不燃物に分ける。選別された軽量
物１３は軽量物ホッパー５からスクリューフィーダによ
り定量切り出されてブロア６によって軽量物焼却炉部分
４の供給口４ａへ気送される。そして、軽量物焼却炉部
分４において、主バーナー７及び補助バーナ８によっ
て、不完全燃焼を起こさないように燃焼を促進する燃焼
空気を供給されながら焼却される。焼却された軽量物１
３は、燃焼排ガス１４となって炉床３へ移動する。この
時、軽量物１３に混じっていた少しばかりの不燃物も燃
焼排ガス１４と共に溶融しながら炉床３へ移動する。
【００１１】一方、選別された重量物１２はベルトコン
ベア等によって重量物溶融炉部分２の供給口に設けられ
たホッパー２ａに搬送され、重量物溶融炉部分２の炉床
３において、前記軽量物焼却炉部分４からの高温の燃焼
排ガス１４によって熱せられて溶融し、スラグ化する。
そして、溶融したスラグは排出口へと流れていく。この
時、重量物１２に混じっていた少しばかりの可燃物は高
温の燃焼排ガス１４によって燃焼し、燃焼排ガスとなっ
て排ガス出口１５から排出する。
ベア等によって重量物溶融炉部分２の供給口に設けられ
たホッパー２ａに搬送され、重量物溶融炉部分２の炉床
３において、前記軽量物焼却炉部分４からの高温の燃焼
排ガス１４によって熱せられて溶融し、スラグ化する。
そして、溶融したスラグは排出口へと流れていく。この
時、重量物１２に混じっていた少しばかりの可燃物は高
温の燃焼排ガス１４によって燃焼し、燃焼排ガスとなっ
て排ガス出口１５から排出する。
【００１２】ここで、９は重量物１２を供給口側から炉
床３へ押し込むためのプッシャーで、プッシャー９が嵌
め込まれる部分の炉壁２ｂは水冷されている。尚、重量
物１２を炉床３へ供給する供給機としては、プッシャー
９の他にスクリューフィーダでもよい。１０は燃焼空気
を加熱するための予熱器で、排ガス出口１５からの燃焼
排ガスの熱を利用して加熱している。
床３へ押し込むためのプッシャーで、プッシャー９が嵌
め込まれる部分の炉壁２ｂは水冷されている。尚、重量
物１２を炉床３へ供給する供給機としては、プッシャー
９の他にスクリューフィーダでもよい。１０は燃焼空気
を加熱するための予熱器で、排ガス出口１５からの燃焼
排ガスの熱を利用して加熱している。
【００１３】図２は、本発明の他の焼却溶融炉を示す図
である。図２（ａ）において、図１と異なるところは、
重量物溶融炉部分１６が縦型であり、軽量物焼却炉部分
１７が横型となっている点である。横型の軽量物焼却炉
部分１７は、上面からみると円形の円盤状で、縦型の重
量物溶融炉部分１６対して水平よりもやや排出口側が下
がるように斜めに傾斜して連結されている。尚、図２
（ｂ）は、図２（ａ）のＡ−Ａ断面図である。
である。図２（ａ）において、図１と異なるところは、
重量物溶融炉部分１６が縦型であり、軽量物焼却炉部分
１７が横型となっている点である。横型の軽量物焼却炉
部分１７は、上面からみると円形の円盤状で、縦型の重
量物溶融炉部分１６対して水平よりもやや排出口側が下
がるように斜めに傾斜して連結されている。尚、図２
（ｂ）は、図２（ａ）のＡ−Ａ断面図である。
【００１４】このような構造の本発明の他の焼却溶融炉
は、選別手段１によって選別され供給口１７ａ通って軽
量物焼却炉部分１７内に供給された軽量物１３が、バー
ナ７によって焼却され燃焼排ガス１４となる。軽量物焼
却炉部分１７内は、その中央の炉床３を中心に燃焼空気
が循環しており、燃焼排ガス１４も炉床３を中心に循環
している。一方、選別手段１によって選別された重量物
１２は、供給口１６ａからロータリーバルブ１８を通っ
て重量物溶融炉部分１６内に供給され溜まる。この重量
物溶融炉部分１６内に溜まった重量物１２が、前記炉床
３で循環している燃焼排ガス１４の中心に向かって自重
落下し、循環している燃焼排ガス１４によって溶融され
スラグ化する。そして、溶融された重量物１２のスラグ
は排出管１７ｂを通って、排出口へと流れていく。
は、選別手段１によって選別され供給口１７ａ通って軽
量物焼却炉部分１７内に供給された軽量物１３が、バー
ナ７によって焼却され燃焼排ガス１４となる。軽量物焼
却炉部分１７内は、その中央の炉床３を中心に燃焼空気
が循環しており、燃焼排ガス１４も炉床３を中心に循環
している。一方、選別手段１によって選別された重量物
１２は、供給口１６ａからロータリーバルブ１８を通っ
て重量物溶融炉部分１６内に供給され溜まる。この重量
物溶融炉部分１６内に溜まった重量物１２が、前記炉床
３で循環している燃焼排ガス１４の中心に向かって自重
落下し、循環している燃焼排ガス１４によって溶融され
スラグ化する。そして、溶融された重量物１２のスラグ
は排出管１７ｂを通って、排出口へと流れていく。
【００１５】このように本発明の他の焼却溶融炉は、縦
型の重量物溶融炉部分１６内に溜まっている重量物１２
が、炉床３で循環している排ガス１４の中心に向かって
自重落下して溶融する旋回溶融炉となっているため、バ
ーナー７等を具備しなければならない軽量物焼却炉部分
１７よりも小型化が可能である。そのため、焼却溶融炉
を設置する際に、設置フロアーからの上への突出部が小
さく、焼却溶融炉全体としては安定した形状となる。
型の重量物溶融炉部分１６内に溜まっている重量物１２
が、炉床３で循環している排ガス１４の中心に向かって
自重落下して溶融する旋回溶融炉となっているため、バ
ーナー７等を具備しなければならない軽量物焼却炉部分
１７よりも小型化が可能である。そのため、焼却溶融炉
を設置する際に、設置フロアーからの上への突出部が小
さく、焼却溶融炉全体としては安定した形状となる。
【００１６】
【発明の効果】このように本発明の焼却溶融炉は、選別
手段によって可燃物の量が大まかではあるけれど把握で
きるので、焼却に必要な燃焼空気の供給量をこの可燃物
の大まかな量に合わせて設定すると、従来の可燃物と不
燃物が混在した自動車シュレッダーダスト等の廃棄物を
そのまま焼却する場合に比べ、運転中の燃焼空気の供給
量の調整が容易なり、安定した運転制御が可能となる。
その結果、燃焼空気の供給量の無駄がなくなり、それに
伴い、無駄な燃焼空気の予熱のためのエネルギーの増加
ということも無くなる。
手段によって可燃物の量が大まかではあるけれど把握で
きるので、焼却に必要な燃焼空気の供給量をこの可燃物
の大まかな量に合わせて設定すると、従来の可燃物と不
燃物が混在した自動車シュレッダーダスト等の廃棄物を
そのまま焼却する場合に比べ、運転中の燃焼空気の供給
量の調整が容易なり、安定した運転制御が可能となる。
その結果、燃焼空気の供給量の無駄がなくなり、それに
伴い、無駄な燃焼空気の予熱のためのエネルギーの増加
ということも無くなる。
【００１７】更に、可燃物である軽量物の燃焼排ガスに
よって、不燃物である重量物を直接、溶融してスラグ化
する構造となっているので、燃焼排ガスの持っているエ
ネルギーを全て利用でき、エネルギー効率が大変良くな
る。
よって、不燃物である重量物を直接、溶融してスラグ化
する構造となっているので、燃焼排ガスの持っているエ
ネルギーを全て利用でき、エネルギー効率が大変良くな
る。
【００１８】又、廃棄物の重量物と軽量物の選別によ
り、廃棄物を炉へ送る供給手段がそれぞれに適した手段
をとることができ合理的に行える。例えば、軽量物をブ
ロア等による気送にし、気送できない重量物はベルトコ
ンベアにて搬送するというように。その結果、廃棄物の
炉へ供給がより確実となる。
り、廃棄物を炉へ送る供給手段がそれぞれに適した手段
をとることができ合理的に行える。例えば、軽量物をブ
ロア等による気送にし、気送できない重量物はベルトコ
ンベアにて搬送するというように。その結果、廃棄物の
炉へ供給がより確実となる。
【図１】本発明実施の焼却溶融炉を示す図である。
【図２】本発明実施の他の焼却溶融炉を示す図である。
【図３】従来の焼却溶融炉を示す図である。
１ ブロアー（選別手段） ２ 重量物溶融炉部分 ３ 炉床 ４ 軽量物焼却炉部分 １２ 重量物 １３ 軽量物 １４ 燃焼灰ガス ５９ 廃棄物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−141641（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−272723（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−90127（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F23G 7/00 102 F23G 5/00 115 F23G 5/02 ZAB
Claims (3)
- 【請求項１】 可燃物等の軽量物と金属等の重量物が混
在する自動車シュレッダーダスト等の廃棄物を軽量物と
重量物とに選別する選別手段と、前記重量物を炉床で溶
融する重量物溶融炉部分と、炉床を該重量物溶融炉部分
と共有するように設けられた前記軽量物を燃焼して燃焼
排ガスにする軽量物焼却炉部分とを備え、前記軽量物焼
却炉部分からの燃焼排ガスによって前記重量物溶融炉部
分の重量物を溶融させてスラグ化することを特徴とする
焼却溶融炉。 - 【請求項２】 請求項１記載の焼却溶融炉であって、前
記軽量物溶融炉部分が縦型であり、該縦型の軽量物溶融
炉部分に対して、重量物焼却炉部分が炉床を共有するよ
うにして水平若しくは斜めに連結された横型の重量物焼
却炉部分であることを特徴とする焼却溶融炉。 - 【請求項３】 請求項１記載の焼却溶融炉であって、前
記重量物溶融炉部分が縦型であり、該縦型の重量物溶融
炉部分に対して、前記軽量物焼却炉部分が炉床を共有す
るようにして水平若しくは斜めに連結された横型の軽量
物焼却炉部分であることを特徴とする焼却溶融炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5292751A JP3048298B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 焼却溶融炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5292751A JP3048298B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 焼却溶融炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07119947A JPH07119947A (ja) | 1995-05-12 |
| JP3048298B2 true JP3048298B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=17785869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5292751A Expired - Lifetime JP3048298B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 焼却溶融炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3048298B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111692596A (zh) * | 2020-06-20 | 2020-09-22 | 段云雷 | 一种用于市政垃圾处理的环保型处理装置 |
-
1993
- 1993-10-27 JP JP5292751A patent/JP3048298B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07119947A (ja) | 1995-05-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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