JP2729915B2 - 流動床炉の冷却方法 - Google Patents

流動床炉の冷却方法

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尚一郎 横山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみ、産業廃棄
物、石炭等の比較的カロリーの高い被処理物(燃料)を
焼却又は燃焼する流動床炉の冷却方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、流動床炉においては、流動媒体と
して、砂等が用いられており、流動層の温度は600〜
650℃の範囲に入るように制御されている。被処理物
の燃焼により流動層温度が上昇するので、従来、流動床
炉の冷却は、炉内に注水することにより行われている
(例えば、特開平4−39509号公報、特開平5−1
18523号公報参照)。
【0003】図5は、従来の水注入方式の流動床炉10
を示している。12は流動層、14は不燃物排出装置、
16は篩等の分級装置、18はガス冷却装置、20は排
ガス処理装置、22は煙突である。流動層12の温度が
上昇すると、炉内に注水して減温する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す従来の注水
方式の流動床炉では、炉内に注水して流動層温度を冷却
するので、水の潜熱分、炉出口温度が低下し過ぎ、CO
低減、ダイオキシン低減のための高温燃焼に逆行するも
のである。高温を維持するためには空気量を絞ることに
なり、これが不完全燃焼の原因ともなるという問題点が
あった。また、ガス冷却装置がボイラ方式の場合は、注
水により、ボイラ蒸発量が減少するという欠点があっ
た。これらの熱ロスは、被処理物のカロリーが高くなる
程、大きくなる傾向がある。
【0005】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、炉外部すなわち、流動媒体循環搬
送ラインの不燃物排出装置に注水による冷却部を設け、
その排気をガス冷却装置の後流に導入することにより、
従来の炉内注水による問題点を解消し、熱の有効利用及
び良好な燃焼を可能とする流動床炉の冷却方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本出願人が開発
した流動床炉の冷却方法は、図1に示すように、流動床
炉10の流動層12から不燃物を含む流動媒体を不燃物
排出装置14で抜き出し、篩等の分級装置16で大径の
不燃物と流動媒体とに分離し、不燃物を系外に排出し、
流動媒体を流動床炉に循環する方法において、不燃物排
出装置14内に注水して不燃物及び流動媒体を冷却し、
水蒸気を含む排気を系外へ排出するとともに、炉外部で
冷却された流動媒体を流動床炉10に循環するように構
成されたものである。15は排風機、18は燃焼排ガス
冷却装置、20は排ガス処理装置、22は煙突である。
上記の目的を達成するために、本発明の流動床炉の冷却
方法は、図2に示すように、流動床炉10の流動層12
から不燃物を含む流動媒体を不燃物排出装置14で抜き
出し、篩等の分級装置16で大径の不燃物と流動媒体と
に分離し、不燃物を系外に排出し、流動媒体を流動床炉
に循環する方法において、 燃物排出装置14内に注水
して不燃物及び流動媒体を冷却し、発生した水蒸気を含
む排気を燃焼排ガス冷却装置18の後流に導入するとと
もに、炉外部で冷却された流動媒体を流動床炉10に循
環することを特徴としている。本発明の方法では、水蒸
気を含む排気を燃焼排ガス冷却装置18の後流に導入す
るので、排気を排出するための排風機は不要である。
【0007】上記の方法において、不燃物排出装置14
に注水する水の量を、循環する流動媒体が乾燥状態を保
持する範囲内の量とする。流動媒体が湿潤した状態にな
ると、流動媒体の循環搬送が円滑にできなくなるからで
ある。また、不燃物排出装置14に注水する水の量を、
流動層12の温度により制御することが好ましい。ま
た、冷却量が多い場合は、不燃物排出装置14に注水す
るとともに、流動床炉10にも注水することがある。こ
の場合、不燃物排出装置14に注水する水の量及び流動
床炉10に注水する水の量を、流動層12の温度により
制御することが好ましい。本発明の方法においては、注
水により発生する水蒸気を含む排気は、流動床炉10内
を通ることなく、ガス冷却装置18の下流(後流)に導
入されるので、流動床炉10の冷却は、主として循環さ
れる流動媒体により行われることになる。このため、流
動床炉10及びガス冷却装置18囲りでの熱損失が少な
くなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、適宜変更して実施することが可能なもので
ある 3は、本出願人が開発した流動床炉の冷却方法
を実施する装置の一例を示している。流動床炉10の流
動層12から不燃物を含む流動媒体が、スクリュー13
を備えた不燃物排出装置14により抜き出され、篩等の
分級装置16で大径の不燃物と流動媒体とに分離され、
不燃物は系外に排出され、流動媒体は流動媒体循環搬送
ライン(例えば、バケットコンベア)24により流動床
炉10に循環される。26は空気分散板、28は空気供
給管である。
【0009】上記の流動床炉10において、スクリュー
13を備えた不燃物排出装置14の内部に水を供給、例
えば水をスプレーして不燃物を含む流動媒体を冷却し、
その時発生する水蒸気を含む排気を排気ライン30に設
けられた排風機15で大気へ排気する。18はボイラ方
式の熱交換器、空気予熱器等の燃焼排ガス冷却装置、2
0は脱硝装置、脱硫装置、脱塵装置等の排ガス処理装
置、22は煙突である。
【0010】流動層12の温度は、燃焼を安定させるた
めに、550〜700℃、望ましくは600〜650℃
の範囲に制御される必要がある。この範囲未満である
と、ガス化反応になるため、被処理物が充分燃焼しなく
なり、一方、この範囲を超えると、燃焼速度が速すぎ
て、CO及びダイオキシンの発生量が増加する傾向があ
る。不燃物排出装置14に注水される水の量は、流動層
12に接続された温度検出制御手段32と注水ライン3
4に設けられた水量調節弁36とを接続して、流動層1
2の温度が前記の温度範囲に入るように制御される。
【0011】また、注水ライン34を分岐して流動床炉
10へ接続することもある。この場合は、不燃物排出装
置14への注水ライン38をメインとして使用し、流動
床炉10への注水ライン40を補助として使用する。そ
して、不燃物排出装置14に注水する水の量及び流動床
炉に注水する水の量を流動層12の温度により制御す
る。42は流動床炉への注水ライン40に設けられた水
量調節弁である。この場合は、温度検出制御手段32の
検出温度が高いと、不燃物排出装置への制御弁36を全
開とし、流動床炉への制御弁42で水量を制御するよう
にする。
【0012】実施例本実施例は、図4に示すように、
不燃物排出装置14の内部に水を供給して不燃物を含む
流動媒体を冷却し、その時発生する水蒸気を含む排気を
燃焼排ガス冷却装置18の下流(後流)に排気ライン3
0を介して導入するようにしたものである。本実施例で
は、排気を排出するための排風機が不要になるという利
点がある。他の構成及び作用は、図3についての説明
場合と同様である。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 本発明の方法では、不燃物を含む流動媒体が
動床炉の外部にて注水により冷却(炉内で使用する流動
媒体は冷却後、炉に循環されるため、これで冷却を兼ね
る)される。このため、冷却水の顕熱分、潜熱分は炉温
度が高くなる(燃焼に必要な空気比は保持することを前
提とする)ので、CO、ダイオキシンを十分に低減でき
る利点を有する。 (2) ガス冷却装置がボイラ方式の場合、従来方式で
は、注水のカロリー分、ボイラ蒸発量が低下する欠点が
あるが、本発明の方法では、注水による冷却が炉の外側
で行なわれ、かつ、水蒸気を含む排気をガス冷却装置の
後流に導入するので、流動床炉、ガス冷却装置囲りでの
熱ロスがなくなり、ボイラ蒸発量を低下させることがな
くなる。 (3) 不燃物排出装置の高温の流動媒体(例えば、熱
砂)に注水を行なうため、この不燃物排出装置の出口ま
でに注水は蒸発し、低温乾燥流動媒体が炉に循環され
る。このため、ハンドリング上の難しさはない。この減
温された乾燥流動媒体(約110℃)が炉に投入される
ため、流動媒体を約110℃から約600〜650℃に
昇温する分の加熱損失分だけ、炉内注水による炉内減温
が不要となり、炉温を高温に維持することができ、C
O、ダイオキシンを低減することができる。 (4) 不燃物排出装置のスクリューにより、注水時、
加湿流動媒体(例えば、熱砂)が攪拌され、付着水分は
蒸発し、流動媒体は冷却される。このため、注水の潜熱
分、冷却効果は大となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願人が開発した流動床炉の冷却方法を実施
する装置の一例を示すフローシートである。
【図2】本発明の流動床炉の冷却方法を実施する装置の
例を示すフローシートである。
【図3】本出願人が開発した方法を実施する装置の他の
例を示すフローシートである。
【図4】本発明の方法を実施する装置の他の例を示すフ
ローシートである。
【図5】従来の流動床炉の冷却方法を実施する装置を示
すフローシートである。
【符号の説明】
10 流動床炉 12 流動層 13 スクリュー 14 不燃物排出装置 15 排風機 16 分級装置 18 ガス冷却装置 20 排ガス処理装置 22 煙突 24 流動媒体循環搬送ライン 26 空気分散板 28 空気供給管 30 排気ライン 32 温度検出制御手段 34 注水ライン 36 水量調節弁 38 注水ライン 40 注水ライン 42 水量調節弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−79615(JP,A) 特開 昭63−21411(JP,A) 実開 昭57−100022(JP,U) 実開 昭56−121931(JP,U) 実開 昭63−142575(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動床炉の流動層から不燃物を含む流動
    媒体を不燃物排出装置で抜き出し、分級装置で大径の不
    燃物と流動媒体とに分離し、不燃物を系外に排出し、流
    動媒体を流動床炉に循環する方法において、 不燃物排出装置内に注水して不燃物及び流動媒体を冷却
    し、水蒸気を含む排気を燃焼排ガス冷却装置の後流に導
    入するとともに、炉外部で冷却された流動媒体を流動床
    炉に循環することを特徴とする流動床炉の冷却方法。
  2. 【請求項2】 不燃物排出装置に注水する水の量を、循
    環する流動媒体が乾燥状態を保持する範囲内の量とする
    ことを特徴とする請求項記載の流動床炉の冷却方法。
  3. 【請求項3】 不燃物排出装置に注水する水の量を、流
    動層の温度により制御することを特徴とする請求項
    載の流動床炉の冷却方法。
  4. 【請求項4】 不燃物排出装置に注水するとともに、流
    動床炉にも注水することを特徴とする請求項記載の流
    動床炉の冷却方法。
  5. 【請求項5】 不燃物排出装置に注水する水の量及び流
    動床炉に注水する水の量を、流動層の温度により制御す
    ることを特徴とする請求項記載の流動床炉の冷却方
    法。
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