JPH0649954B2 - 時計用針の製造方法 - Google Patents

時計用針の製造方法

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JPH0649954B2
JPH0649954B2 JP5025689A JP5025689A JPH0649954B2 JP H0649954 B2 JPH0649954 B2 JP H0649954B2 JP 5025689 A JP5025689 A JP 5025689A JP 5025689 A JP5025689 A JP 5025689A JP H0649954 B2 JPH0649954 B2 JP H0649954B2
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JP
Japan
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needle
hakama
etching
manufacturing
pattern
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清美 鈴木
昭三郎 福山
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セイコー電子工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アナログ表示式時計に用いられる時計用針の
製造方法に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、アナログ表示式時計に用いる時計用針をプレ
ス加工とフォトエッチング加工により製造する方法にお
いて、プレス加工で形成された立体形状のハカマ部分に
ついては、後のフォトリソ工程において従来のフォトレ
ジストでは完全にマスキングされないことからエッチン
グで腐食される欠点があるため、ハカマ部分への新たな
マスキングとしてハクリ型の合成樹脂剤を用いたことに
より、エッチングでの腐食を防止するとともに、針の外
形抜きエッチング加工における脱落を防止したものであ
る。
〔従来の技術〕
従来の時計用針の製造方法としては、プレス打ちによる
製造方法が主体であるが、プレス主体の加工方法におい
ては、金型の制作に多時間要することから金型が高価と
なることや、形状および模様形成などに制約がありデザ
インの多様化に対応できないなどの欠点があったため、
プレス加工とフォトエッチング加工による針の製造方法
を取り入れている。従来方法の一実施例は、第2図(a)
〜(d)に示される。先ず、金属の帯材1にハカマ2をプ
レス加工で形成した後(第2図(a)),帯材1の両面に
ドライフィルムレジスト4を塗布し(第2図(b)),露
光、現像により第2図(c)に示すような模様7と針の外
形8の画像を形成し、次に第2図(d)に示すようにエッ
チングにより模様7を形成し針の外形8を抜き、ドライ
フィルムレジスト4を剥離して、時計用針を製造する。
又、従来方法の他の実施例は、第3図(a)〜(d)に示され
る。先ず、第3図(a)に示すように金属の帯材1にフォ
トレジスト14を塗布し、露光、現像により第3図(b)に
示すような針の中心穴12と外形8の画像を形成し、次に
第3図(b)に示すようにエッチングにより針の中心穴12
と外形8を抜き第3図(d)に示すような形とする加工法
であり、その後針の中心穴12にパイプを圧入しハカマ2
を形成する方法であり、針の外形を抜く方法は(特公昭
62-5303号公報)に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上記のプレス加工とフォトエッチング加工
との製造方法によると、プレス加工で形成された立体形
状であるハカマ部分を次のフォトリソ工程で使用する液
状フォトレジストではハカマ高さ以上にマスキングでき
ないため、ドライフィルムレジストを使用したがドライ
フィルムレジストによるマスキングにおいては第4図
(a)に示すようにハカマ2と羽根9の周辺部分にスキマ1
0ができることから、後のエッチング加工においてエッ
チング液がスキマ10に浸み込み第4図(b)に示すように
羽根9の部分およびハカマ2の部分に腐食11が発生して
しまい針の機能に支障となる欠点があった。
又、エッチング加工時にハカマ2の部分の腐食を回避す
るために、エッチング加工において針中心穴を形成し、
パイプを圧入することによりハカマ形成を行う方法では
針の中心穴の断面形状および寸法精度のバラツキによ
り、機能上問題となっている。
更に、針の外形抜きを行うエッチングにおいて、第5図
に示す如く針の一部分にブリッジ13を設け、針の脱落防
止を行っているが、エッチング後ブリッジ13を切断する
作業に非常に手間がかかり、そのため針の製作に多大な
時間を要し、針のコストアップにつながる欠点があっ
た。
そこで本発明は、このような欠点を解決するものであ
り、従来のプレス加工主体の製造方法では制約があった
針の形状および模様形成などをフォトエッチングとの複
合加工により、デザインの多様化への対応を可能とし、
付加価値の高い針を品質よく、短納期で製造する方法を
提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本発明は、金属の帯材にプ
レス加工によって形成された立体形状のハカマの部分お
よび羽根の部分が後のエッチングにおいて腐食されない
ように、先ずハカマ側の反対の平面側にドライフィルム
レジストを塗布した後、ハカマ部分およびハカマ側にハ
クリ型の合成樹脂剤を塗布して完全にマスキングを行っ
た後、ドライフィルムを塗布した平面側にフォトマスク
を使用し、露光、現像により針の外形と模様の画像を形
成し、片面エッチングにより針の加工を行なう製造方法
であり、従来困難であった立体形状であるハカマ部分へ
のマスキング方法を改善したことにより、フォトエッチ
ングでは寸法精度的に問題となるハカマをプレス加工で
形成し、プレス加工において制約のある形状および模様
などをフォトエッチングで加工する複合加工を取り入れ
たことによりデザインの多様化への対応を可能にして、
付加価値の高い多品種の針を製造できるようにしたもの
である。
〔作用〕
上記のように、金属の帯材にプレス加工で形成された立
体形状であるハカマ側へハカマの高さ以上にハクリ型の
合成樹脂剤を塗布することによって、その後のエッチン
グ加工による針の外形抜きにおいてハカマ部分にエッチ
ング液の付着を防止することができることから、ハカマ
および羽根の形状が保持され、更に、ハクリタイプの合
成樹脂剤を針の脱落防止支持体として用いることによ
り、従来のフォトエッチングによる針の製造方法で適用
していた針の脱落防止としてのブリッジを除去すること
ができ、ブリッジ切断の多大な作業を解消でき、付加価
値の高い針を品質良く製造できるとともに、針の製作を
容易にし短納期で製造できるものである。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図(a)〜(e)は、本発明による時計用針の製造工程を
示す断面図であり、第7図(a)〜(d)は本発明により製造
された時計用針の例を示す概略図である。プレス加工に
よりハカマ形成した金属の帯材に、フォトエッチング加
工で模様形成、外形抜きを行なう方法により針を製造す
るため、厚さ0.1mm,幅40mmのBsの帯材1にプレス加
工で3.65mmピッチ毎にハカマ2を形成した(第1図
(a))後、ハカマ2側の反対の平面側3にアルカリ現像
タイプのドライフィルムレジスト4(日本合成化学工業
(株)製)を塗布した(第1図(b))後、第1図(c)に示
すように立体形状であるハカマ側5に本発明で適用した
ハクリ型の合成樹脂剤6((株)リンレイ製)をハカマ
高さ0.15mm以上の厚さに塗布してマスキングを行なった
後、平面側3からフォトマスクを当て露光、現像により
第1図(d)に示すような模様7および針の外形8の画像
形成を行い、さらに平面側3の方向から片面エッチング
を7分00秒間行い、第1図(e)に示すような形状とし
た。第6図はこのときの斜視図であり、外形抜きされた
針はハクリ型の合成樹脂剤6に保持され、針の脱落はみ
られなかった。次に、ドライフィルムレジスト4および
ハクリ型の合成樹脂剤6を剥離したところ第7図(a)に
示すような模様付の針が得られた。
次に他の実施例を説明する。
前記実施例と同様な工程により厚さ0.15mm,幅40mmのB
sの帯材の平面側にアルカリ現像タイプのドライフィル
ムレジストを塗布した後、一方の立体形状であるハカマ
側へ0.20mmのハカマ高さ以上にハクリ型の合成樹脂剤を
塗布してマスキングを行った後、模様および外形の異な
るパターンを配置したフォトマスクを平面側に当て露
光、現像により画像形成を行った後、10分30秒間の片面
エッチングにより針の外形抜きを行い、ハクリ型の合成
樹脂剤6およびドライフィルムレジスト4を剥離し、第
7図(b)〜(d)に示すようなそれぞれ異なった模様および
形状の針が得られた。
〔発明の効果〕
本発明は以上説明したように、時計用針の製造方法にお
いて、フォトエッチング加工では寸法精度的に問題とな
るハカマをプレス加工で形成し、その立体形状であるハ
カマの部分および羽根の部分が後の模様形成および針の
外形抜きを行なうエッチング加工のときに腐食されない
ように帯材のハカマ側にハクリ型の合成樹脂剤をハカマ
高さ以上に塗布する工程を組入れたことにより、ハカマ
の部分および羽根の部分の腐食を防止することができ、
更にハクリ型の合成樹脂剤で外形抜きされた針を保持で
き、プレス加工とフォトエッチング加工との複合加工が
可能となり従来のプレス主体による針の製造方法に比べ
付加価値の高い針を多品種にわたり、短納期で製造でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(e)は本発明による時計用針の製造工程の一
実施例を示す断面図、第2図(a)〜(d)は従来の時計用針
の製造工程の一実施例を示す断面図、第3図(a)〜(d)は
従来の時計用針の製造工程の他の実施例を示す断面図、
第4図(a),(b)は従来方法による立体形状であるハカマ
部分のマスキング状態とエッチング加工形状を示す断面
図、第5図は従来方法のエッチング加工での針の外形抜
きにおける脱落防止方法の一例を示す斜視図、第6図は
本発明の方法によるエッチング加工後の状態を示す斜視
図、第7図(a)〜(d)は本発明により製造された時計用針
の一例を示す概略図である。 1……帯材 2……ハカマ 3……平面側 4……ドライフィルムレジスト 5……ハカマ側 6……ハクリ型の合成樹脂剤 8……針の外形 12……針の中心穴 13……ブリッジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレス加工によって所定の間隔でハカマ形
    成した金属の帯材に、フォトリソ工程で模様および針の
    外形画像を形成し、フォトエッチングにより連続的に加
    工を行なう時計用針の製造方法において、前記プレス加
    工で形成された立体形状である該ハカマの部分および羽
    根の部分が後のエッチングにより腐食されないように先
    ず、ハカマ側の反対の平面側にドライフィルムレジスト
    を塗布し、一方の立体形状であるハカマ側のマスキング
    としてハクリ型の合成樹脂剤を塗布した後、平面側に露
    光、現像により模様および外形画像を形成した後、片面
    エッチングにより連続的に加工を行なうことを特徴とす
    る時計用針の製造方法。
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EP3168696A1 (fr) * 2015-11-11 2017-05-17 Nivarox-FAR S.A. Procédé de fabrication d'une pièce à base de silicium avec au moins un motif à illusion d'optique

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