JP2003183811A - メタルマスク、及び、その製造方法 - Google Patents

メタルマスク、及び、その製造方法

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JP2003183811A
JP2003183811A JP2001402771A JP2001402771A JP2003183811A JP 2003183811 A JP2003183811 A JP 2003183811A JP 2001402771 A JP2001402771 A JP 2001402771A JP 2001402771 A JP2001402771 A JP 2001402771A JP 2003183811 A JP2003183811 A JP 2003183811A
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Koji Yoda
康二 養田
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KOKEN CHEMICAL CO Ltd
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F1/00Etching metallic material by chemical means
    • C23F1/10Etching compositions
    • C23F1/14Aqueous compositions
    • C23F1/16Acidic compositions
    • C23F1/28Acidic compositions for etching iron group metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F1/00Etching metallic material by chemical means
    • C23F1/02Local etching

Abstract

(57)【要約】 【課題】メタルマスクの壁面の構造を改善し、メタルマ
スクの下面のパターンと正確に同一の形状の製品を製造
できるメタルマスクを提供する。 【解決手段】金属Aからなる本体層の下側にエッチング
特性が金属Aとは異なる金属Cの分離層を設けた母材の
両面に光硬化樹脂層を設け、下面はパターンを形成する
ための形状に、上面は母材をエッチングする形状に焼き
付け、下側からエッチング特性が金属Cとは異なる金属
Bからなるパターン層を電着し、上面から金属Aからな
る本体層次いで金属Cからなる分離層をエッチングし
て、逆台形の空孔を有するメタルマスクを製造し提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、半導
体、ガラス、金属等の表面に、蒸着やスパッタリングに
より、特定の形状の金属薄膜層を形成されるために使用
され、また、前述の素材の表面に塗布された光硬化樹脂
層の特定の部分を光により硬化されるためにも使用され
るメタルマスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の電子機器の小型化、高集積化にと
もない、金属の細密加工に対する要求が高まってきた。
その一つの方法として、半導体、ガラス、金属等の表面
をメタルマスクで覆い、その空孔の形状の部分だけに蒸
着やスパッタリングにより金属薄膜層を形成させて、金
属薄膜からなる部品を製造してきた。また、メタルマス
クは、金属、半導体等の母材の表面に塗布された光硬化
樹脂層を覆い、その空孔の部分の樹脂だけを硬化させる
にも使用され、未硬化の樹脂を除去した後、樹脂で被覆
されていない部分だけを、化学的手法でエッチングし
て、微小部品を製造したり、樹脂で被覆されていない部
分に、電着により金属層を形成させて、そのまま部品と
して製造したり、又は、金属層を母材から取り出して部
品を製造したりすることも可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、前述のような部
品の製造方法において使用されるメタルマスクは、メタ
ルマスクの厚さが薄いこともあって、空孔を形成する壁
面の構造については、殆ど関心がはらわれていなかっ
た。しかしながら、メタルマスクの厚さが薄いといって
も一定の厚さを有しており、しかも、この空孔の壁面
は、通常メタルマスクの上下面にほぼ垂直になってい
る。一方、蒸着する際に飛来する金属粒子は、すべてが
空孔の壁面に平行に飛来するとは限らないし、また、光
硬化樹脂に当てる光が空孔の壁面に対して多少斜めに当
たる場合も起こりうる。このような場合には壁面の直下
に影の部分が生じて、正確にメタルマスクの空孔と同一
の形状の製品を製造することができなくなる。本発明が
解決しようとする課題は、かかるメタルマスクの壁面の
構造を改善して、メタルマスクの下面の空孔の形状と正
確に同一の形状の製品を製造することができる新規なメ
タルマスクとその製造方法を提案することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述の課題
を解決するため、少なくとも、下側に設けられた比較的
薄くて精度の高い形状の空孔を有するパターン層と、上
側に設けられた比較的厚くて下側のパターン層の空孔か
ら上方に向かって次第に大きい形状に拡がって行く空孔
を有する本体層とを含め、2以上の層からなることを特
徴とするメタルマスク(以下「第1発明」という)を提
供し、その製造方法を提案する。
【0005】第1のメタルマスクの製造方法は、メタル
マスクの母材となる金属(以下「金属A」という)から
なる本体層の両面に光硬化樹脂層を設け、フォトマスク
を用いて、下面は正確な寸法の形状の部分を硬化させ、
また、上面は、下面の硬化させる部分に対応しかつ下面
の硬化させる部分より若干大きい部分を残して硬化させ
て、未硬化樹脂を溶解除去し、次いで、下面の硬化した
樹脂層以外の部分に、エッチング特性が金属Aとは異な
る金属(以下「金属B」という)のパターン層を設け、
更に、上面の樹脂で被覆されていない部分から下面の樹
脂層まで金属Aをエッチングすることを特徴とする第1
発明に係わるメタルマスクの製造方法(以下「第2発
明」という)である。
【0006】第2のメタルマスクの製造方法は、メタル
マスクの母材となる金属(以下「金属A」という)から
なる本体層の下面にエッチング特性が金属Aとは異なる
金属(以下「金属B」という)のパターン層を設けた
後、その両面に光硬化樹脂層を設け、フォトマスクを用
いて、下面は正確な寸法の形状の部分を硬化させ、ま
た、上面は下面の硬化させる部分に対応しかつ下面の硬
化させる部分より若干大きい部分を硬化させて、未硬化
樹脂を溶解除去し、次いで、下面から硬化した樹脂層以
外の部分の金属Bからなるパターン層をエッチングし、
次いで、上面から硬化した樹脂層以外の金属Aからなる
本体層をエッチングすることを特徴とする第1発明に係
わるメタルマスクの製造方法(以下「第3発明」とい
う)である。
【0007】第3のメタルマスクの製造方法は、メタル
マスクの母材が、少なくとも、本体を構成する金属(以
下「金属A」という)からなる本体層と、その下面に設
けられたエッチング特性が金属Aとは異なる金属(以下
「金属C」という)からなる分離層からなり、この母材
の両面に光硬化樹脂層を設け、フォトマスクを用いて、
下面は正確な寸法の形状の部分を硬化させ、また、上面
は、下面の硬化させる部分に対応しかつ下面の硬化させ
る部分より若干大きい部分を残して硬化させて、未硬化
樹脂を溶解除去し、次いで、下面の硬化した樹脂層以外
の部分に、エッチング特性が金属Cとは異なる金属(以
下「金属B」という)からなるパターン層を設け、上面
の樹脂で被覆されていない部分から金属Aからなる本体
層をエッチングし、更に、金属Cからなる分離層をエッ
チングすることを特徴とする第1発明に係わるメタルマ
スクの製造方法(以下「第4発明」という)である。
【0008】第4のメタルマスクの製造方法は、メタル
マスクの母材が、少なくとも、本体を構成する金属(以
下「金属A」という)からなる本体層と、その下面に設
けられたエッチング特性が金属Aとは異なる金属(以下
「金属C」という)からなる分離層からなり、更に、こ
の母材の下面にエッチング特性が金属Cとは異なる金属
(以下「金属B」という)からなるパターン層を設けた
後、その両面に光硬化樹脂層を設け、フォトマスクを用
いて、下面は正確な寸法の形状の部分を硬化させ、ま
た、上面は、下面の硬化させる部分に対応しかつ下面の
硬化させる部分より若干大きい部分を硬化させて、未硬
化樹脂を溶解除去し、次いで、下面から硬化した樹脂層
以外の部分の金属Bからなるパターン層をエッチング
し、次いで、上面から硬化した樹脂層以外の金属Aから
なる本体層をエッチングし、更に、金属Cからなる分離
層をエッチングすることを特徴とする第1発明に係わる
メタルマスクの製造方法(以下「第5発明」という)で
ある。
【0009】第1発明に係わるメタルマスクは、少なく
とも上下2層の金属層からなり、下側のパターン層は比
較的薄くて精度の高い形状の空孔を有しており、上側の
本体層は比較的厚くて下層の空孔から上方に向かって次
第に大きい形状に拡がって行く空孔を有することを特徴
としている。第1発明において、上下2層の他には、こ
の発明に係わるメタルマスクを効率よく製造するため
に、この2層の間に分離層を設けてもよいし、更に、上
面に保護層や識別のための着色層等を設けてもよい。下
側のパターン層は、その下に置かれた素材に正確なパタ
ーンを転写するための層であり、上側の本体層は、メタ
ルマスクの形状を保持し、取り扱う際の強度を維持する
ためのものであり、空孔の構造は上に行くにつれて拡が
っており、影ができ難い構造になっている。
【0010】第2発明に係わるメタルマスクの製造方法
は、メタルマスクの母材となる金属(以下「金属A」と
いう)からなる本体層の両面に光硬化樹脂層を設け、フ
ォトマスクを用いて、下面は正確な寸法の形状の部分を
硬化させ、また、上面は、下面の硬化させる部分に対応
しかつ下面の硬化させる部分より若干大きい部分を残し
て硬化さて、未硬化樹脂を溶解除去し、次いで、下面の
硬化した樹脂層以外の部分に、エッチング特性が母材の
金属とは異なる金属(以下「金属B」という)のパター
ン層を設け、更に、上面の樹脂で被覆されていない部分
から下面の樹脂層まで金属Aをエッチングすることを特
徴としている。この発明において、金属Bからなるパタ
ーン層を設けるには、電着、無電解鍍金、蒸着、スパッ
タリング等の方法が用いられる。具体的に、一つの例と
して、ガラス板の表面の指定の位置に直径2mmの円形
に金を蒸着する際に使用するメタルマスクを製造する方
法を、図1により説明する。図1は一つの空孔の付近を
模式的に示した断面図であって、1は金属Aからなる本
体層、2は金属B層からなるパターン層、3は硬化した
光硬化樹脂層である。金属Aとしてニッケル合金を用
い、このニッケル合金からなる本体層1の両面に光硬化
樹脂層を設け、下面の光硬化樹脂層には指定の位置に直
径2mmの円形の空孔を有するフォトマスクを置いてそ
の円形の空孔部3だけを硬化させ、上面の光硬化樹脂層
には、下面の空孔の中心に対応する位置に中心を有する
直径2.02mmの円形の部分だけを遮蔽するフォトマ
スクを置いて、その円形の部分以外の部分3を硬化させ
て、(1)に示したように、上面及び下面の未硬化樹脂
層を除く。次いで、上面をマスキングして、(2)に示
したように、下面の円形の硬化した樹脂層の部分3を除
いた部分に金属Bとしてニッケルを電着させてパターン
層2を生成させた後、下面をマスキングし、上面のマス
クを外して、(3)に示したように、上面の硬化樹脂層
の円形の空孔部からエッチング液でニッケル合金からな
る本体層をエッチングした後、(4)に示したように、
上面及び下面の硬化樹脂層3を溶解除去してメタルマス
クを製造する。
【0011】第3発明に係わるメタルマスクの製造方法
は、メタルマスクの母材となる金属(以下「金属A」と
いう)からなる本体層の下面にエッチング特性が金属A
とは異なる金属(以下「金属B」という)のパターン層
を設けた後、その両面に光硬化樹脂層を設け、フォトマ
スクを用いて、下面は正確な寸法の形状の部分を硬化さ
せ、また、上面は下面の硬化させる部分に対応しかつ下
面の硬化させる部分より若干大きい部分を硬化させて、
未硬化樹脂を溶解除去し、次いで、下面から硬化した樹
脂層以外の部分の金属Bからなるパターン層をエッチン
グし、次いで、上面から硬化した樹脂層以外の金属Aか
らなる本体層をエッチングすることを特徴としている。
この発明において、金属Bからなるパターン層を設ける
には、電着、無電解鍍金、蒸着、スパッタリング、金属
箔の圧着等の方法が用いられる。具体的に、一つの例と
して、ガラス板の表面の指定の位置に直径2mmの円形
に金を蒸着する際に使用するメタルマスクを製造する方
法を、図2により説明する。図2は一つの空孔の付近を
模式的に示した断面図であって、1、2、および、3は
図1と同様のものを示す。金属Aとしてニッケル合金を
用い、その本体層1の下面に金属Bとしてニッケル2を
電着してパターン層2を生成させ、その両面に光硬化樹
脂層を設け、下面の光硬化樹脂層には、指定の位置に直
径2mmの円形の部分を遮蔽するフォトマスクを置いて
その円形の部分以外の部分3を硬化させ、上面の光硬化
樹脂層には、下面の空孔の中心に対応する位置に中心を
有する直径2.02mmの円形の部分だけを遮蔽するフ
ォトマスクを置いて、その円形の部分以外の部分3を硬
化させ、(1)に示したように、上面および下面の未硬
化樹脂層を除く。次いで、上面をマスキングして、
(2)に示したように、下面の硬化した樹脂層の円形の
空孔部から、エッチング液でニッケルからなるパターン
層をエッチングした後、下面をマスキングし、上面のマ
スクを外して、(3)に示したように、上面の硬化樹脂
層の円形の空孔部から、エッチング液でニッケル合金か
らなる本体層をエッチングし、(4)に示したように、
上面及び下面の硬化樹脂層を溶解除去してメタルマスク
を製造する。
【0012】前述の第2発明に係わるメタルマスクの製
造方法、及び、第3発明に係わるメタルマスクの製造方
法では、エッチング特性の異なる2種の金属を選択する
ことが必要になる。しかしながら、完全に一方の金属だ
けをエッチングし他方の金属はエッチングしないという
エッチング液と金属の組み合わせについて、多数の例を
見いだすことは困難である。また、これらの2種の金属
の熱膨張係数が異なる場合には、温度の変化によって2
種の金属からなる複合体が湾曲するおそれがある。この
ような問題を解決するために、第4発明に係わるメタル
マスクの製造方法、及び、第5発明に係わるメタルマス
クの製造方法が開発された。
【0013】第4発明に係わるメタルマスクの製造方法
を図3により説明する。図3は一つの空孔の付近を模式
的に示した断面図であって、1は金属Aからなる本体
層、2は金属Bからなるパターン層、3は硬化した光硬
化樹脂層、4は金属Cからなる分離層である。母材は、
少なくとも、金属Aからなる本体層1と、エッチング特
性が金属Aとは異なる金属Cとからなる分離層4からな
り、この母材の両面に光硬化樹脂層を設け、フォトマス
クを用いて、下面は正確な寸法の形状の部分3を硬化さ
せ、また、上面は、下面の硬化させる部分に対応しかつ
下面の硬化させる部分より若干大きい部分を残した部分
3を硬化させ、(1)に示したように、上面及び下面の
未硬化部分を溶解除去する。次いで、下面の硬化した樹
脂層以外の部分に、(2)に示したように、エッチング
特性が金属Cとは異なる金属Bからなるパターン層5を
設け、(3)に示したように、上面の樹脂で被覆されて
いない部分から金属Aからなる本体層1をエッチングし
た後、(4)に示したように、金属Cからなる分離層4
をエッチングして、(5)に示したように、硬化した樹
脂層3を溶解除去する。なお、この硬化した樹脂層3の
除去は分離層4のエッチング前に行ってもよい。この発
明では、金属Aと金属Bとはエッチング特性が同じでも
よく、金属Cだけが金属Aや金属Bとエッチング特性が
異なればよい。従って、金属Cには、金属Aや金属Bよ
りはエッチングされ難く、展性に富む銀等の金属が選ば
れる。また、本体層1に金属Cからなる分離層4を設け
るには、電着、無電解鍍金、金属箔の圧着、蒸着、スパ
ッタリング等の方法があるが、一般的には電着が用いら
れる。その他の部分は第2発明と同様である。
【0014】第5発明に係わるメタルマスクの製造方法
を図4により説明する。図4は一つの空孔の付近を模式
的に示した断面図であって、1、2、3、及び、4は図
3と同様のものを示す。母材が、少なくとも、金属Aか
らなる本体層1と、その下面に設けられたエッチング特
性が金属Aとは異なる金属Cとからなる分離層4からな
り、更に、この母材の下面にエッチング特性が金属Cと
は異なる金属Bからなるパターン層2を設けた後、その
両面に光硬化樹脂層を設け、フォトマスクを用いて、下
面は正確な寸法の形状の部分3を硬化させ、また、上面
は、下面の硬化させる部分に対応しかつ下面の硬化させ
る部分より若干大きい部分3を硬化させ、(1)に示し
たように、上面及び下面の未硬化部分を溶解除去する。
次いで、(2)に示したように、下面から硬化した樹脂
層以外の部分の金属Bからなるパターン層2をエッチン
グし、次いで、(3)に示したように、上面から硬化し
た樹脂層以外の金属Aからなる本体層1をエッチング
し、(4)に示したように、金属Cからなる分離層4を
エッチングし、(5)に示したように、硬化した樹脂層
3を溶解除去する。なお、この硬化した樹脂層3の除去
は分離層4のエッチング前に行ってもよい。この発明に
おいて、本体層に分離層を設ける方法、及び、パターン
層を設ける方法には、電着、無電解鍍金、金属箔の圧
着、蒸着、スパッタリング等の方法があるが、一般的に
は電着が用いられる。その他の部分は第3発明及び第4
発明と同様である。
【0015】
【発明の実施の形態】1.第4発明に係わるメタルマス
クの製造方法 〔実施例1〕厚さ0.1mm(10cm×10cm)の
ニッケル合金(日立金属(株)製「42アロイ」)を本
体層として、脱脂処理、酸洗処理をして、その片面(以
下「A面」という)に分離層として銀を鍍金して母材と
した。クリーンルーム内で、この母材のA面と分離層の
ない面(以下「B面」という)とに光硬化樹脂フィルム
(東京応化製「ドライフィルムAF225」)を貼り付
け、A面上に精度の高い形状の空孔を有するフォトマス
クを載せ、また、B面上に前述の空孔より若干大きい部
分を残して他の部分を空孔としたフォトマスクを載せ
て、それぞれの面を、紫外線露光機で10秒間紫外線を
照射した後、現像機で未露光部分を主として炭酸カルシ
ウム水溶液からなる現像液で溶解除去して乾燥した。次
いで、B面をマスキングして、A面にニッケルを電着し
てパターン層とした。このニッケルを電着したA面をフ
ィルムで保護し、B面のマスクを外して、主として47
ボーメの塩化第二鉄水溶液からなるエッチング液でB面
の空孔部から分離層まで本体層をエッチングし水洗し
た。次いで、エッチングした本体層の底部に現れた銀か
らなる分離層を主として硝酸水溶液からなるエッチング
液で溶解除去した。次いで、A面の保護フィルムを剥が
し、剥離機でA面及びB面の硬化した光硬化樹脂フィル
ムを主として水酸化ナトリウム水溶液からなる溶解液で
溶解し除去して、第1発明に係わるメタルマスクを製造
した。
【0016】〔実施例2〕実施例1と同様の本体層を脱
脂処理、酸洗処理をして、その両面に銀を鍍金して母材
とした。クリーンルーム内で、この母材の両面に実施例
1と同様の光硬化樹脂フィルムを貼り付け、A面上に精
度の高い形状の空孔を有するフォトマスクを載せ、ま
た、B面上に前述の空孔より若干大きい部分を残して他
の部分を空孔としたフォトマスクを載せて、それぞれの
面を、紫外線露光機で10秒間紫外線を照射した後、現
像機で未露光部分を主として炭酸カルシウム水溶液から
なる現像液で溶解除去して乾燥した。次いで、B面をマ
スキングして、A面にニッケルを電着してパターン層と
した。このニッケルを電着したA面をフィルムで保護
し、B面のマスクを外して、B面の空孔部の銀の層を実
施例1と同様のエッチング液で溶解除去し、更に、本体
層を実施例1と同様のエッチング液で分離層までエッチ
ングし水洗した。次いで、A面の保護フィルムを剥が
し、剥離機でA面及びB面の硬化した光硬化樹脂フィル
ムを実施例1と同様の溶解液で溶解し除去して、B面の
銀の層とエッチングした本体層の底部に現れた銀の分離
層を実施例1と同様のエッチング液で溶解除去して、第
1発明に係わるメタルマスクを製造した。
【0017】2.第5発明に係わるメタルマスクの製造
方法 〔実施例3〕実施例1の同様の本体層を脱脂処理、酸洗
処理をして、その片面(以下「A面」という)に分離層
として銀を鍍金して母材とし、更に、その銀の層の上に
ニッケルを電着してパターン層とした。次いで、クリー
ンルーム内で、この母材の両面に実施例1と同様な光硬
化樹脂フィルムを貼り付け、A面上に精度の高い形状の
空孔を有するフォトマスクを載せ、また、B面上に前述
の空孔に対応しかつ前述の空孔より若干大きい空孔を有
するフォトマスクを載せて、それぞれの面を、紫外線露
光機で10秒間紫外線を照射した後、現像機で未露光部
分を実施例1と同様の現像液で溶解除去して乾燥した。
次いで、B面をマスキングして、A面からニッケルから
なるパターン層を実施例1と同様のエッチング液で分離
層までエッチングした。更に、このA面をマスキングし
て、B面から本体層を実施例1と同様のエッチング液で
分離層までエッチングし、底部に現れた銀からなる分離
層を実施例1と同様のエッチング液で溶解除去して、A
面のマスクを外し、剥離機でA面及びB面の硬化した光
硬化樹脂フィルムを実施例1と同様の溶解液で溶解し除
去して、第1発明に係わるメタルマスクを製造した。
【0018】
【発明の効果】本発明に係わるメタルマスク、及び、そ
の製造方法は、前述ような構成と作用を有するので、加
工しようとする素材の表面に、蒸着・スパッタリング等
の方法で、金属薄膜の成型品を製造する場合に、極めて
正確なパターンの成型品の製造を可能にするものであ
り、電子機器の小型化、高集積化に大きな貢献をなすも
のであり、産業の発展を大きく寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2発明に係わるメタルマスクの製造方法を説
明するための一つの空孔の付近を模式的に示した断面図
であある。
【図2】第3発明に係わるメタルマスクの製造方法を説
明するための一つの空孔の付近を模式的に示した断面図
であある。
【図3】第4発明に係わるメタルマスクの製造方法を説
明するための一つの空孔の付近を模式的に示した断面図
であある。
【図4】第5発明に係わるメタルマスクの製造方法を説
明するための一つの空孔の付近を模式的に示した断面図
であある。
【符号の説明】
(1)……未感光樹脂を除去した状態 (2)……パターン層を形成した状態 (3)……本体層をエッチングした状態 (4)……図1、2では硬化樹脂を除去した状態 図3、4では分離層をエッチングした状態 (5)……図3、4で硬化樹脂を除去した状態 1 ……金属Aからなる本体層 2 ……金属Bからなるパターン層 3 ……硬化した光硬化樹脂層 4 ……金属Cからなる分離層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、下側に設けられた比較的薄
    くて精度の高い形状の空孔を有するパターン層と、上側
    に設けられた比較的厚くて下側のパターン層の空孔から
    上方に向かって次第に大きい形状に拡がって行く空孔を
    有する本体層とを含め、2以上の層からなることを特徴
    とするメタルマスク
  2. 【請求項2】 メタルマスクの母材となる金属(以下
    「金属A」という)からなる本体層の両面に光硬化樹脂
    層を設け、フォトマスクを用いて、下面は正確な寸法の
    形状の部分を硬化させ、また、上面は、下面の硬化させ
    る部分に対応しかつ下面の硬化させる部分より若干大き
    い部分を残して硬化させて、未硬化樹脂を溶解除去し、
    次いで、下面の硬化した樹脂層以外の部分に、エッチン
    グ特性が金属Aとは異なる金属(以下「金属B」とい
    う)のパターン層を設け、更に、上面の樹脂で被覆され
    ていない部分から下面の樹脂層まで金属Aをエッチング
    することを特徴とする請求項1記載のメタルマスクの製
    造方法
  3. 【請求項3】 メタルマスクの母材となる金属(以下
    「金属A」という)からなる本体層の下面にエッチング
    特性が金属Aとは異なる金属(以下「金属B」という)
    のパターン層を設けた後、その両面に光硬化樹脂層を設
    け、フォトマスクを用いて、下面は正確な寸法の形状の
    部分を硬化させ、また、上面は下面の硬化させる部分に
    対応しかつ下面の硬化させる部分より若干大きい部分を
    硬化させて、未硬化樹脂を溶解除去し、次いで、下面か
    ら硬化した樹脂層以外の部分の金属Bからなるパターン
    層をエッチングし、次いで、上面から硬化した樹脂層以
    外の金属Aからなる本体層をエッチングすることを特徴
    とする請求項1記載のメタルマスクの製造方法
  4. 【請求項4】 メタルマスクの母材が、少なくとも、本
    体を構成する金属(以下「金属A」という)からなる本
    体層と、その下面に設けられたエッチング特性が金属A
    とは異なる金属(以下「金属C」という)からなる分離
    層からなり、この母材の両面に光硬化樹脂層を設け、フ
    ォトマスクを用いて、下面は正確な寸法の形状の部分を
    硬化させ、また、上面は、下面の硬化させる部分に対応
    しかつ下面の硬化させる部分より若干大きい部分を残し
    て硬化させて、未硬化樹脂を溶解除去し、次いで、下面
    の硬化した樹脂層以外の部分に、エッチング特性が金属
    Cとは異なる金属(以下「金属B」という)からなるパ
    ターン層を設け、上面の樹脂で被覆されていない部分か
    ら金属Aからなる本体層をエッチングし、更に、金属C
    からなる分離層をエッチングすることを特徴とする請求
    項1記載のメタルマスクの製造方法
  5. 【請求項5】 メタルマスクの母材が、少なくとも、本
    体を構成する金属(以下「金属A」という)からなる本
    体層と、その下面に設けられたエッチング特性が金属A
    とは異なる金属(以下「金属C」という)からなる分離
    層からなり、更に、この母材の下面にエッチング特性が
    金属Cとは異なる金属(以下「金属B」という)からな
    るパターン層を設けた後、その両面に光硬化樹脂層を設
    け、フォトマスクを用いて、下面は正確な寸法の形状の
    部分を硬化させ、また、上面は、下面の硬化させる部分
    に対応しかつ下面の硬化させる部分より若干大きい部分
    を硬化させて、未硬化樹脂を溶解除去し、次いで、下面
    から硬化した樹脂層以外の部分の金属Bからなるパター
    ン層をエッチングし、次いで、上面から硬化した樹脂層
    以外の金属Aからなる本体層をエッチングし、更に、金
    属Cからなる分離層をエッチングすることを特徴とする
    請求項1記載のメタルマスクの製造方法
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