JPH0649777U - 可変容量形ピストンポンプのロッカーカム傾転装置 - Google Patents

可変容量形ピストンポンプのロッカーカム傾転装置

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JPH0649777U
JPH0649777U JP8665992U JP8665992U JPH0649777U JP H0649777 U JPH0649777 U JP H0649777U JP 8665992 U JP8665992 U JP 8665992U JP 8665992 U JP8665992 U JP 8665992U JP H0649777 U JPH0649777 U JP H0649777U
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JP
Japan
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port
rocker cam
dead center
piston
variable displacement
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Application number
JP8665992U
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Inventor
真 稲川
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダー室内が負圧とならないようにす
る。 【構成】 弁板15の下死点側に制御ポート42を形成
し、この制御ポート42と吸込ポートとなる第2ポート
41との間に補助吸込ポート45を形成し、その補助吸
込ポート45をチェック弁46を介してタンク44に連
通してシリンダーブロックのポート14が制御ポート4
2から第2ポート41に移動する時に補助吸込ポート4
5より油を吸込むようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ロッカーカムを揺動して、吐出量、つまり容量を可変とする可変容 量形ピストンポンプのロッカーカムを傾転する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
可変容量形ピストンポンプは、ハウジング内に軸とともに回転自在に支承した シリンダーブロックのシリンダー孔にピストンを嵌挿してシリンダー室を構成し 、そのピストンをハウジングに支承したロッカーカムに沿って摺動するピストン シューに連結し、前記シリンダー室をシリンダーブロックに形成したまゆ形のポ ートを経て弁板に形成した略半円形の第1・第2ポートを経て油圧源とタンクと に180度回転する毎に交互に連通するようにし、シリンダーブロックの回転に よりピストンが伸縮して吐出し、吸込みをくりかえすようになり、ロッカーカム を傾転してその角度を変更することでピストンのストロークが変化して、吐出量 を可変とするものである。
【0003】 前述のロッカーカムを傾転する装置としては、種々のが知られている。 例えば図1に示すように弁板aにおける吐出ポートとなる第1ポートbと吸込 ポートとなる第2ポートcとの中間の下死点側に制御ポートdを形成し、この制 御ポートdを切換弁で第1・第2ポートb,cの高圧側のポートとタンクに連通 制御し、制御ポートdに高圧油を供給するとピストンのモーメント着力点A2 が 弁板中心eより下死点寄りとなってロッカーカムを傾転し、制御ポートdをタン クに連通するピストンのモーメント着力点A1 が弁板中心eよりやや上死点寄り となってロッカーカムが元の位置に傾転復帰するようになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
かかるロッカーカム傾転装置であると、制御ポートdをタンクに連通した時に ピストンのモーメント着力点A1 が弁板中心eよりやや上死点寄りとするために 第1・第2ポートb,cを上死点側に寄せている。 このために、吸込工程において下死点近傍で吸込ポートとなる第2ポートcと シリンダーブロックのまゆ形のポートfとの開口面積が小さく十分な油がシリン ダーブロックのシリンダー室に供給されずにシリンダー室内が負圧となり、これ によってシリンダー室が吐出ポートとなる第1ポートbと連通する時にキャビテ ーションにより騒音を発生する。
【0005】 そこで、本考案は前述の課題を解決できるようにした可変容量型ピストンポン プのロッカーカム傾転装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
ケース1内にシリンダーブロック4を軸6とともに回転自在に支承し、そのシ リンダーブロック4のシリンダー孔11内にピストン12を嵌挿してシリンダー 室13を構成し、そのシリンダー室13を弁板15の第1ポート40と第2ポー ト41に順次連通し、前記ピストン12に連結したピストンシュー16をロッカ ーカム18の前面に沿って摺動自在にシューリテーナ17で押し付けた可変容量 形ピストンポンプにおいて、前記第1ポート40と第2ポート41を上死点側に 寄せ、前記弁板15における第1ポート40と第2ポート41の中間における下 死点側に制御ポート42を形成し、該制御ポート42を低圧側と高圧側に接続切 換え可能とし、前記弁板15の下死点における制御ポート42と第2ポート41 との間に補助の吸込みポート45を形成し、この補助吸込みポート45をタンク 44に接続した可変容量形ピストンポンプのロッカーカム傾転装置。
【0007】
【作 用】
シリンダーブロック4のシリンダー室13に連通したポート14が制御ポート 42から第2ポート41に移動する時に補助吸込ポート45より油を吸込んでシ リンダー室13内が負圧とならないので、そのシリンダー室13が第1ポート4 0に開口した時に騒音が発生することを防止できる。
【0008】
【実 施 例】
(可変容量型ピストンポンプの全体構成) 図2に示すように、ケース1と端板2より成るハウジング3内にシリンダーブ ロック4が回転自在に配設され、このシリンダーブロック4の回転中心のスプラ イン孔5にスプライン嵌合連結した軸6の一端部がケース1の底部1aの孔7に 軸受8で支承され、その軸6の他端部は端板2の盲穴9に軸受10で支承されて 軸6とともにシリンダーブロック4が回転動するように構成してある。
【0009】 前記シリンダーブロック4のシリンダー孔11内にピストン12が嵌挿されて シリンダー室13を構成し、このシリンダー室13はポート14を経て弁板15 に形成した略半円形の第1ポート、第2ポート(図示せず)に略180度回転す るごとに交互に開口し、各ピストン12に揺動自在に連結したピストンシュー1 6はシューリテーナ17でロッカーカム18の前面に押しつけられている。
【0010】 (ロッカーカム18の支承構造) ロッカーカム18は軸6が貫通する孔30を有し、その後面31には角度の異 なる第1・第2ストッパ面32,33と円弧面34が形成され、その円弧面34 がケース1の底壁1aに形成した円弧状ガイト凹溝35に揺動自在に嵌合し、ロ ッカーカム18が上死点側に傾転して第1ストッパー面32がケース1の底壁1 aの前面、つまりストッパー36に当るとロッカーカム18の前面37の角度が 大きくなり、ロッカーカム18が下死転側に傾転して第2ストッパー面33がス トッパー36に当るとロッカーカム18の前面37の角度が小さくなるようにし てある。
【0011】 (ロッカーカムの傾転装置) 図3に示すように、弁板15の第1ポート40と第2ポート41の中間におけ る下死点側に制御ポート42が形成され、その第2ポート41は管路43でタン ク44に連通し、シリンダーブロック4のポート14が下死点から上死点に向け て移動する時にシリンダー室13内にタンク44内の油を吸込み、上死点から下 死点に移動する時にシリンダー室13内の油を加圧して第1ポート40より吐出 する。
【0012】 前記弁板15における制御ポート42と第2ポート41との中間に補助吸込ポ ート45が形成され、この補助吸込ポート45はチェック弁46を介して前記管 路43に接続し、シリンダーブロック4のポート14が制御ポート42と第2ポ ート41との間に位置する時に補助吸込ポート45よりシリンダー室13内に油 を吸込むようにしてある。
【0013】 次に作動を説明する。 制御ポート42をタンクに接続した時には第1・第2ポート40,41が上死 点側に寄っているためにピストンのモーメント着力点A1 が弁板中心15aより も上死点寄りとなり、ロッカーカム18に上死点寄りの傾転力が作用して第1ス トッパー面32がストッパー36に当って前面37の角度か大きくなってロッカ ーカム18の傾転角度が大となってピストン12のストロークが長くなるからシ リンダーブロック4が1回転する時に吐出する流量が多くなる。
【0014】 この時、前述のようにシリンダーブロック4のポート14が制御ポート42か ら第2ポート41に移動する際に補助吸込ポート45よりシリンダー室13内に 油を吸込むので、シリンダー室13内が負圧となることがない。
【0015】 制御ポート42に高圧油を供給するとピストンのモーメント着力点A2 が弁板 中心15aより下死点寄りとなってロッカーカム18に下死点寄りの傾転力が作 用して第2ストッパー面33がストッパー36に当って前面37の角度が小さく なってロッカーカム18の傾転角度が小さくなり、ピストン12のストロークが 短くなるからシリンダーブロック4が1回転するときに吐出する流量が少なくな る。
【0016】 この時、前述と同様に補助吸込ポート45より油を吸い込むのでシリンダー室 13内が負圧となることがないし、シリンダーブロック4のポート14が制御ポ ート42と補助吸込ポート45に開口した時に制御ポート42の高圧油が補助吸 込ポート45よりタンク44に流出することをチェック弁46で防止できる。
【0017】
【考案の効果】
シリンダーブロック4のシリンダー室13に連通したポート14が制御ポート 42から第2ポート41に移動する時に補助吸込ポート45より油を吸込んでシ リンダー室13内が負圧とならないので、そのシリンダー室13が第1ポート4 0に開口した時に騒音が発生することを防止できる。 制御ポート42に供給される高圧油が補助吸込みポート45よりタンク44に 流出することをチェック弁46で防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の弁板部分の説明図である。
【図2】本考案の可変容量形ピストンポンプの断面図で
ある。
【図3】本考案の弁板部分の説明図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【符号の説明】
1…ケース、4…シリンダーブロック、6…軸、11…
シリンダー孔、12…ピストン、13…シリンダー室、
14…ポート、15…弁板、16…ピストンシュー、1
7…シューリテーナ、18…ロッカーカム、40…第1
ポート、41…第2ポート、41…制御ポート、44…
タンク、45…補助吸込ポート、46…チェック弁。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース1内にシリンダーブロック4を軸
    6とともに回転自在に支承し、そのシリンダーブロック
    4のシリンダー孔11内にピストン12を嵌挿してシリ
    ンダー室13を構成し、そのシリンダー室13を弁板1
    5の第1ポート40と第2ポート41に順次連通し、前
    記ピストン12に連結したピストンシュー16をロッカ
    ーカム18の前面に沿って摺動自在にシューリテーナ1
    7で押し付けた可変容量形ピストンポンプにおいて、 前記第1ポート40と第2ポート41を上死点側に寄
    せ、前記弁板15における第1ポート40と第2ポート
    41の中間における下死点側に制御ポート42を形成
    し、該制御ポート42を低圧側と高圧側に接続切換え可
    能とし、 前記弁板15の下死点における制御ポート42と第2ポ
    ート41との間に補助吸込みポート45を形成し、この
    補助吸込みポート45をタンク44に接続したことを特
    徴とする可変容量形ピストンポンプのロッカーカム傾転
    装置。
  2. 【請求項2】 前記補助吸込みポート45をチェック弁
    46を介してタンク44に接続したことを特徴とする可
    変容量形ピストンポンプのロッカーカム傾転装置。
JP8665992U 1992-12-17 1992-12-17 可変容量形ピストンポンプのロッカーカム傾転装置 Pending JPH0649777U (ja)

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