JPH0589874U - 可変式モータのロッカーカム傾転装置 - Google Patents
可変式モータのロッカーカム傾転装置Info
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- JPH0589874U JPH0589874U JP3178692U JP3178692U JPH0589874U JP H0589874 U JPH0589874 U JP H0589874U JP 3178692 U JP3178692 U JP 3178692U JP 3178692 U JP3178692 U JP 3178692U JP H0589874 U JPH0589874 U JP H0589874U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 容積効率・スリップ性能が悪くならず、しか
も容積効率低下・騒音が大きくならないようにする。 【構成】 弁板15の第1ポート40と第2ポート41
との間における上死点側と下死点側に制御ポート42を
それぞれ形成し、この第1・第2ポート40,41の高
圧側の圧油をチェック弁と切換弁47でどちらか一方の
制御ポート42に供給してロッカーカムを傾転させる。
前記第1・第2ポート40,41と制御ポート42とシ
リンダー室13のポート14が同時に連通しないように
して高圧油が低圧側に流出しないようにする。前記弁板
15の第1・第2ポート40,41と制御ポート42と
の中間に中間ポート50をそれぞれ形成し、この中間ポ
ート50をチェック弁51を介してシャトル弁の出力側
に連通してシリンダー室13内の閉じ込み圧を高圧油圧
力まで低下できるようにする。
も容積効率低下・騒音が大きくならないようにする。 【構成】 弁板15の第1ポート40と第2ポート41
との間における上死点側と下死点側に制御ポート42を
それぞれ形成し、この第1・第2ポート40,41の高
圧側の圧油をチェック弁と切換弁47でどちらか一方の
制御ポート42に供給してロッカーカムを傾転させる。
前記第1・第2ポート40,41と制御ポート42とシ
リンダー室13のポート14が同時に連通しないように
して高圧油が低圧側に流出しないようにする。前記弁板
15の第1・第2ポート40,41と制御ポート42と
の中間に中間ポート50をそれぞれ形成し、この中間ポ
ート50をチェック弁51を介してシャトル弁の出力側
に連通してシリンダー室13内の閉じ込み圧を高圧油圧
力まで低下できるようにする。
Description
【0001】
本考案は、ロッカーカムを揺動して、吐出量、つまり容量を可変とする可変モ ータのロッカムを傾転する装置に関する。
【0002】
可変モータは、ハウジング内に軸とともに回転自在に支承したシリンダーブロ ックのシリンダー孔にピストンを嵌挿してシリンダー室を構成し、そのピストン をハウジングに支承したロッカーカムに沿って摺動するピストンシューに連結し 、前記シリンダー室を弁板に形成した略半円形の第1・第2ポート(高圧側ポー ト、低圧側ポート)を経て油圧源とタンクとに略180度回転する毎に交互に連 通するようにし、シリンダーブロックの回転によりピストンが伸縮して吐出し、 吸込みをくりかえすようになり、ロッカーカムを傾転してその角度を変更するこ とでピストンのストロークが変化して、吐出量を可変とするものである。
【0003】 前述のロッカーカムを傾転する装置としては、種々のものが知られている。 例えば図1に示すように弁板aにおける第1ポートb(高圧側ポート)と第2 ポートc(低圧側ポート)との中間の上死点側と下死点側に制御ポートdをそれ ぞれ形成し、この一方の制御ポートdを切換弁eとシャトル弁fで第1・第2ポ ートb、cの高圧側のポート、他方の制御ポートdをタンクgに連通制御するも のが提案されている。 このものであれば、上死点側の制御ポートdに高圧油を供給すればピストンの モーメント着力点A1 が弁板中心hにより上死点寄りとなり、下死点側の制御 ポートdに高圧油を供給すればピストンのモーメント着力点A2 弁板中心hよ り下死点寄りとなり、これによってロッカーカムを上死点側、下死点側に傾転す ることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 かかる構造であると図2、図3に示すように、シリンダブロックiのシリンダ 室jに連通したまゆ型のポートkと第1・第2ポートb、cの連通初期の連通面 積を小さくしてシリンダ室j内圧変化がなめらかになるようにするためにノッチ lが形成してあるから、高圧側ポートとなる第1ポートbの高圧油がノッチl、 ポートkにより下死点側(低圧側)の制御ポートdに流れるし、上死点側(高圧 側)の制御ポートdの高圧油がポートk、ノッチlより低圧側ポートとなる第2 ポートcに流れて高圧油の低圧側への流出量が多くなるから、スリップ性能及び 容積効率が悪くなる。
【0005】 これを解消するには図4、図5、図6に示すように、制御ポートdがポートk を介して第1・第2ポートb、cに連通しないようにして高圧油の低圧側への流 出量を減少し、それによってスリップ性能及び容積効率を向上することが考えら れる。 しかしながら、このようにするとシリンダ室j内に閉じ込み圧が発生して圧力 変動が大きくなり、シリンダブロックiと弁板aの摺動面の油圧バランスがくず れ容積効率が悪く騒音も大きくなる。
【0006】 そこで、本考案は前述の課題を解決できるようにした可変モータのロッカーカ ム傾転装置を提供することを目的とする。
【0007】
ケース1内にシリンダーブロック4を軸6とともに回転自在に支承し、そのシ リンダーブロック4のシリンダー孔11内にピストン12を嵌挿してシリンダー 室13を構成し、そのシリンダー室13をポート14で弁板15の高圧ポートと 低圧ポートに順次連通し、前記ピストン12に連結したピストンシュー16をロ ッカーカム18の前面に沿って摺動自在にシューリテーナ17で押し付けた可変 式モータにおいて、前記弁板15における第1ポート40と第2ポート41の中 間における上死点側と下死点側とに制御ポート42をそれぞれ形成し、前記第1 ポート40と第2ポート41における高圧側の高圧油をシャトル弁又はチェック 弁を介して導き、ケースドレン側と高圧油を制御ポート42に選択的に供給する 切換弁47を設け、前記第1ポート40と第2ポート41と上死点側の制御ポー ト42とポート14及び第1ポート40と第2ポート41と下死点側の制御ポー ト42とポート14が同時に連通しないようにし、前記弁板15における上死点 側、下死点側の制御ポート42と第1・第2ポート40,41との間に中間ポー ト50をそれぞれ形成し、この各中間ポート50をチェック弁51を介して前記 シャトル弁又はチェック弁の出力側にそれぞれ連通して成る可変式モータのロッ カーカム傾斜転送装置。
【0008】
第1・第2ポート40,41と制御ポート42とポート14が同時に連通する ことがなく、高圧油が低圧側に流出することがなくスリップ性能、容積効率が悪 くなることがないとし、上死点側のピストン12のシリンダー室13の閉じ込み 圧が中間ポート50、チェック弁51を経て高圧側に連通して高圧油の圧力と同 一となるから容積効率低下や騒音が大きくならない。
【0009】
(可変モータの全体構成) 図7に示すように、ケース1と端板2より成るハウジング3内にシリンダーブ ロック4が回転自在に配設され、このシリンダーブロック4の回転中心のスプラ イン孔5にスプライン嵌合連結した軸6の一端部がケース1の底部1aの孔7に 軸受8で支承され、その軸6の他端部は端板2の盲穴9に軸受10で支承されて 軸6とともにシリンダーブロック4が回転動するように構成してある。 前記シリンダー4にはシリンダー孔11内にピストン12が嵌挿されてシリン ダー室13を構成し、このシリンダー室13はポート14を経て弁板15に形成 した略半円形の第1ポート、第2ポート(図示せず)に略180度回転するごと に交互に開口し、各ピストン12に揺動自在に連結したピストンシュー16はシ ューリテーナ17でロッカーカム18の前面に押し付けられている。
【0010】 (ロッカーカム18の支承構造) ロッカーカム18は軸6が貫通する孔30を有し、その後面31には角度の異 なる第1・第2ストッパ面32,33と円孤面34が形成され、その円孤面34 がケース1の底壁1aに形成した円孤状ガイド凹溝35に揺動自在に嵌合し、ロ ッカーカム18が上死点側に傾転して第1ストッパー面32がケース1の底壁1 aの前面、つまりストッパー36に当たるとロッカーカム18の前面37の角度 が大きくなり、ロッカーカム18が下死点側に傾転して第2ストッパー面33が ストッパー36に当たるとロッカーカム18の前面37の角度が小さくなるよう にしてある。
【0011】 (ロッカーカムの傾転装置) 図8に示すように、弁板15の第1ポート40と第2ポート41の中間におけ る上死点側と下死点側に制御ポート42がそれぞれ形成され、その第1・第2ポ ート40,41には油圧ポンプ43の吐出圧油が操作弁44、ブレーキ弁45を 経て供給制御され、その第1・第2ポート40,41の高圧油がシャトル弁46 又はチェック弁で検出されて切換弁47でどちらか一方の制御ポート42に供給 される。 該切換弁47は前記端板2に設けられてバネ48で第1位置aに保持され、受 圧部49にパイロット圧油が供給されると第2位置bに切換えるパイロット式弁 となり、その受圧部49には速度切換弁を高速位置とした時にパイロット圧油が 外部から供給される。
【0012】 前記弁板15における上死点側の制御ポート42と第1・第2ポート40,4 1との中間及び下死点側の制御ポート42と第1・第2ポート40,41との中 間に中間ポート50がそれぞれ形成され、この各中間ポートはチェック弁51を 介してシャトル弁46の出口側にそれぞれ接続してある。 前記制御ポート42と第1・第2ポート40,41とポート14の大きさはそ れらの各ポートが同時に連通しないようにしてあり、これによって高圧油が低圧 側に流出しないようにしてある。
【0013】 (動作説明) 切換弁47が第1位置aの時には高圧油が上死点側の制御ポート42に供給さ れ、下死点側の制御ポート42はケースドレン側に連通されてピストンのモーメ ント着力点A1 が弁板中心15aよりも上死点寄りとなり、ロッカーカム18 に上死点寄りの傾転力が作用して第1ストッパー面32がストッパー36に当た って前面37の角度が大きくなってロッカーカム18の傾転角度が大となってピ ストン12のストロークが長くなるからシリンダーブロック4が1回転するのに 必要とする流量が多くなって軸6は低速回転となる。 切換弁47を第2位置bとすると高圧油が下死点側の制御ポート42に供給さ れ、上死点側の制御ポート42はケースドレン側に連通されてピストンのモーメ ント着力点A1 が弁板中心15aより下死点寄りとなってロッカーカム18に 下死点寄りの傾転力が作用して第2ストッパー面33がストッパー36に当たっ て前面37の角度が小さくなってロッカーカム18の傾転角度が小さくなり、ピ ストン12のストロークが短くなるからシリンダーブロック4が1回転するのに 必要とする流量が少なくなって軸6が高速回転する。
【0014】 シリンダブロック4が回転して上死点近くなってピストン12がストロークエ ンド近くなった時には図9に示すようにポート14が上死点側の中間ポート50 に開口し、シリンダー室13内が中間ポート50、チェック弁51を経てシャト ル弁46の出口側に連通し、そのシリンダー室13内の閉じ込み圧は高圧側ポー ト(第1ポート40)の高圧油と同圧に低圧となる。 また、下死点近くのピストン12のポート14が図10に示すように下死点側 の中間ポート50に開口した時にはシャトル弁46の出力側の高圧油が中間ポー ト50よりポート14に流入しようとするが、チェック弁51で流入することが 阻止される。
【0015】
上死点側と下死点側に制御ポート42を形成し、その一方の制御ポート42に 高圧油を供給することでロッカーカム18を傾転させるので、ロッカーカム18 をどちらかに傾転させる場合でもロッカーカム18に作用する傾転力が大きくな って傾転速度が早くなるから応答性が向上する。 第1・第2ポート40,41の高圧側の高圧油を制御ポート42に供給するの で、高圧となるポートが逆となっても常に同一の制御ポート42に高圧油が供給 されてロッカーカム18が傾転せず安定する。 また、第1・第2ポート40,41と制御ポート42とポート14が同時に連 通することがなく、高圧油が低圧側に流入することがなくスリップ性能、容積効 率が悪くなることがないし、上死点側のピストン12のシリンダー室13の閉じ 込み圧が中間ポート50、チェック弁51を経て高圧側に連通して高圧油の圧力 と同一になるから容積効率低下や騒音が大きくならない。
【図1】従来例の弁板部分の説明図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】他の従来例の弁板部分の説明図である。
【図5】図4のC−C断面図である。
【図6】図4のD−D断面図である。
【図7】本考案の実施例を示す可変モータの断面図であ
る。
る。
【図8】弁板部分の説明図である。
【図9】図8のE−E断面図である。
【図10】図8のF−F断面図である。
1…ケース、1a…底壁、4…シリンダーブロック、6
…軸、11…シリンダー孔、12…ピストン、13…シ
リンダー室、14…ポート、15…弁板、16…ピスト
ンシュー、17…シューリテーナ、18…ロッカーカ
ム、40…第1ポート、41…第2ポート、42…制御
ポート、47…切換弁、50…中間ポート、51…チェ
ック弁。
…軸、11…シリンダー孔、12…ピストン、13…シ
リンダー室、14…ポート、15…弁板、16…ピスト
ンシュー、17…シューリテーナ、18…ロッカーカ
ム、40…第1ポート、41…第2ポート、42…制御
ポート、47…切換弁、50…中間ポート、51…チェ
ック弁。
Claims (1)
- 【請求項1】 ケース1内にシリンダーブロック4を軸
6とともに回転自在に支承し、そのシリンダーブロック
4のシリンダー孔11内にピストン12を嵌挿してシリ
ンダー室13を構成し、そのシリンダー室13をポート
14で弁板15の高圧ポートと低圧ポートに順次連通
し、前記ピストン12に連通したピストンシュー16を
ロッカーカム18の前面に沿って摺動自在にシューリテ
ーナ17で押し付けた可変式モータにおいて、 前記弁板15における第1ポート40と第2ポート41
の中間における上死点側と下死点側とに制御ポート42
をそれぞれ形成し、前記第1ポート40と第2ポート4
1における高圧側の高圧油をシャトル弁又はチェック弁
を介して導き、ケースドレン側と高圧油を制御ポート4
2に選択的に供給する切換弁47を設け、 前記第1ポ
ート40と第2ポート41上死点側の制御ポート42と
ポート14及び第1ポート40と第2ポート41と下死
点側の制御ポート42とポート14が同時に連通しない
ようにし、前記弁板15における上死点側、下死点側の
制御ポート42と第1・第2ポート40,41との間に
中間ポート50をそれぞれ形成し、この各中間ポート5
0をチェック弁51を介して前記シャトル弁又はチェッ
ク弁の出力側にそれぞれ連通して成る可変式モータのロ
ッカーカム傾転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3178692U JPH0589874U (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 可変式モータのロッカーカム傾転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3178692U JPH0589874U (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 可変式モータのロッカーカム傾転装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0589874U true JPH0589874U (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=12340746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3178692U Pending JPH0589874U (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 可変式モータのロッカーカム傾転装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0589874U (ja) |
-
1992
- 1992-05-14 JP JP3178692U patent/JPH0589874U/ja active Pending
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