JPH0648146A - 車両懸架装置 - Google Patents
車両懸架装置Info
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- JPH0648146A JPH0648146A JP4207716A JP20771692A JPH0648146A JP H0648146 A JPH0648146 A JP H0648146A JP 4207716 A JP4207716 A JP 4207716A JP 20771692 A JP20771692 A JP 20771692A JP H0648146 A JPH0648146 A JP H0648146A
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- control signal
- shock absorber
- dead zone
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- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G17/00—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
- B60G17/015—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements
- B60G17/019—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements characterised by the type of sensor or the arrangement thereof
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- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
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- B60G17/016—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements characterised by their responsiveness, when the vehicle is travelling, to specific motion, a specific condition, or driver input
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2400/00—Indexing codes relating to detected, measured or calculated conditions or factors
- B60G2400/10—Acceleration; Deceleration
- B60G2400/102—Acceleration; Deceleration vertical
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- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2400/00—Indexing codes relating to detected, measured or calculated conditions or factors
- B60G2400/50—Pressure
- B60G2400/51—Pressure in suspension unit
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2600/00—Indexing codes relating to particular elements, systems or processes used on suspension systems or suspension control systems
- B60G2600/18—Automatic control means
- B60G2600/184—Semi-Active control means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
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- B60G2600/60—Signal noise suppression; Electronic filtering means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2600/00—Indexing codes relating to particular elements, systems or processes used on suspension systems or suspension control systems
- B60G2600/60—Signal noise suppression; Electronic filtering means
- B60G2600/604—Signal noise suppression; Electronic filtering means low pass
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 減衰特性の急激な変動を防止しつつ、ばね上
上下速度の微小変動時における制御作動を防止してアク
チュエータの耐久性向上,消費電力の低減化を図り、制
御応答性を高め得る車両懸架装置の提供。 【構成】 ばね上上下速度から求められる制御信号に基
づいて制御する減衰特性制御手段eと、制御信号が所定
の不感帯しきい値内にある時は、ショックアブソーバa
の減衰特性を最低減衰特性に固定制御する不感帯制御部
fを備え、前記不感帯しきい値の初期値を、所定の行程
速度を基準とした時のショックアブソーバaの最大減衰
特性に対応する制御信号に対し、最大減衰特性に対する
最低減衰特性の比率を乗じた値に設定し、制御信号が最
大減衰特性に対応する制御信号を越えてからピーク値に
達するまでの間は、最大減衰特性に対応する制御信号の
値をその時の制御信号の値に更新すると共に、不感帯し
きい値も制御信号の増加に比例して増加させるようにし
た。
上下速度の微小変動時における制御作動を防止してアク
チュエータの耐久性向上,消費電力の低減化を図り、制
御応答性を高め得る車両懸架装置の提供。 【構成】 ばね上上下速度から求められる制御信号に基
づいて制御する減衰特性制御手段eと、制御信号が所定
の不感帯しきい値内にある時は、ショックアブソーバa
の減衰特性を最低減衰特性に固定制御する不感帯制御部
fを備え、前記不感帯しきい値の初期値を、所定の行程
速度を基準とした時のショックアブソーバaの最大減衰
特性に対応する制御信号に対し、最大減衰特性に対する
最低減衰特性の比率を乗じた値に設定し、制御信号が最
大減衰特性に対応する制御信号を越えてからピーク値に
達するまでの間は、最大減衰特性に対応する制御信号の
値をその時の制御信号の値に更新すると共に、不感帯し
きい値も制御信号の増加に比例して増加させるようにし
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバの
減衰特性を最適制御する車両の懸架装置に関する。
減衰特性を最適制御する車両の懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ショックアブソーバの減衰特性制
御を行う車両懸架装置としては、例えば、特開昭61−
163011号公報に記載されたものが知られている。
御を行う車両懸架装置としては、例えば、特開昭61−
163011号公報に記載されたものが知られている。
【0003】この従来の車両懸架装置は、ばね上上下速
度およびばね上−ばね下間の相対速度を検出し、両者が
同符号の時には、減衰特性をハードとし、両者が異符号
の時には減衰特性をソフトとして、スカイフック理論に
基づいた減衰特性制御を4輪独立に行うものであった。
度およびばね上−ばね下間の相対速度を検出し、両者が
同符号の時には、減衰特性をハードとし、両者が異符号
の時には減衰特性をソフトとして、スカイフック理論に
基づいた減衰特性制御を4輪独立に行うものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スカイ
フック理論に基づく制御では、ショックアブソーバの減
衰力が0になることを本来予定しているが、ショックア
ブソーバの構造上、最小のソフト状態でも減衰力は0と
はならないため、ばね上上下速度が0の時に最小減衰特
性に設定すると、ばね上上下速度が微小速度範囲内で変
動する路面でも常に減衰特性制御が働くことから、高周
波路面入力に対してはアクチュエータの切り換え頻度が
高くなって耐久性の低下と消費電力の増大をきたすとい
う問題点があった。
フック理論に基づく制御では、ショックアブソーバの減
衰力が0になることを本来予定しているが、ショックア
ブソーバの構造上、最小のソフト状態でも減衰力は0と
はならないため、ばね上上下速度が0の時に最小減衰特
性に設定すると、ばね上上下速度が微小速度範囲内で変
動する路面でも常に減衰特性制御が働くことから、高周
波路面入力に対してはアクチュエータの切り換え頻度が
高くなって耐久性の低下と消費電力の増大をきたすとい
う問題点があった。
【0005】なお、上述のような問題点は、ばね上上下
速度に所定の不感帯しきい値を設け、ばね上上下速度が
この所定の不感帯しきい値内にある時は減衰特性を変更
するアクチュエータの駆動を停止させる不感帯制御を行
なうことにより解消することは可能であるが、そうする
と、ばね上上下速度が不感帯しきい値を越えた時点で減
衰特性が急変するため、減衰特性の切り換えがスムーズ
に行なえなくなって、違和感を与えるという問題が生じ
る。
速度に所定の不感帯しきい値を設け、ばね上上下速度が
この所定の不感帯しきい値内にある時は減衰特性を変更
するアクチュエータの駆動を停止させる不感帯制御を行
なうことにより解消することは可能であるが、そうする
と、ばね上上下速度が不感帯しきい値を越えた時点で減
衰特性が急変するため、減衰特性の切り換えがスムーズ
に行なえなくなって、違和感を与えるという問題が生じ
る。
【0006】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、減衰特性の急激な変動を防止しつつ、
ばね上上下速度の微小変動時における制御作動を防止し
てアクチュエータの耐久性向上および消費電力の低減化
を図ることができる車両懸架装置の提供を第1の目的と
し、ばね上上下速度に対する制御応答性を高めることが
できる車両懸架装置の提供を第2の目的とするものであ
る。
なされたもので、減衰特性の急激な変動を防止しつつ、
ばね上上下速度の微小変動時における制御作動を防止し
てアクチュエータの耐久性向上および消費電力の低減化
を図ることができる車両懸架装置の提供を第1の目的と
し、ばね上上下速度に対する制御応答性を高めることが
できる車両懸架装置の提供を第2の目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1記載の車
両懸架装置は、図1のクレーム対応図に示すように、車
体側と各車輪側の間に介在されたショックアブソーバa
と、該ショックアブソーバaに設けられ、アクチュエー
タbにより駆動されて減衰特性を変更可能な減衰特性変
更手段cと、ばね上上下速度を求めるばね上上下速度検
出手段dと、各ショックアブソーバaの減衰特性を、ば
ね上上下速度から求められる制御信号に基づいて制御す
る減衰特性制御手段eと、該減衰特性制御手段eに設け
られ、制御信号が所定の不感帯しきい値内にある時は、
ショックアブソーバaの減衰特性を最低減衰特性に固定
制御する不感帯制御部fと、を備え、前記不感帯しきい
値の初期値を、所定の行程速度を基準とした時のショッ
クアブソーバaの最大減衰特性に対応する制御信号に対
し、最大減衰特性に対する最低減衰特性の比率を乗じた
値に設定し、制御信号が最大減衰特性に対応する制御信
号を越えてからピーク値に達するまでの間は、最大減衰
特性に対応する制御信号の値をその時の制御信号の値に
更新すると共に、不感帯しきい値も制御信号の増加に比
例して増加させるようにした。
両懸架装置は、図1のクレーム対応図に示すように、車
体側と各車輪側の間に介在されたショックアブソーバa
と、該ショックアブソーバaに設けられ、アクチュエー
タbにより駆動されて減衰特性を変更可能な減衰特性変
更手段cと、ばね上上下速度を求めるばね上上下速度検
出手段dと、各ショックアブソーバaの減衰特性を、ば
ね上上下速度から求められる制御信号に基づいて制御す
る減衰特性制御手段eと、該減衰特性制御手段eに設け
られ、制御信号が所定の不感帯しきい値内にある時は、
ショックアブソーバaの減衰特性を最低減衰特性に固定
制御する不感帯制御部fと、を備え、前記不感帯しきい
値の初期値を、所定の行程速度を基準とした時のショッ
クアブソーバaの最大減衰特性に対応する制御信号に対
し、最大減衰特性に対する最低減衰特性の比率を乗じた
値に設定し、制御信号が最大減衰特性に対応する制御信
号を越えてからピーク値に達するまでの間は、最大減衰
特性に対応する制御信号の値をその時の制御信号の値に
更新すると共に、不感帯しきい値も制御信号の増加に比
例して増加させるようにした。
【0008】また、請求項2記載の車両懸架装置は、上
記構成に加え、前記最大減衰特性に対応する制御信号の
値を車速に応じて変更するようにした。
記構成に加え、前記最大減衰特性に対応する制御信号の
値を車速に応じて変更するようにした。
【0009】また、請求項3記載の車両懸架装置は、上
記構成に加え、前記不感帯制御部における不感帯しきい
値を、ショックアブソーバの伸行程側と圧行程側とで独
立に設定するようにした。
記構成に加え、前記不感帯制御部における不感帯しきい
値を、ショックアブソーバの伸行程側と圧行程側とで独
立に設定するようにした。
【0010】また、請求項4記載の車両懸架装置は、上
記構成に加え、前記不感帯制御部における不感帯しきい
値を、前輪側のショックアブソーバと後輪側のショック
アブソーバとで独立に設定するようにした。
記構成に加え、前記不感帯制御部における不感帯しきい
値を、前輪側のショックアブソーバと後輪側のショック
アブソーバとで独立に設定するようにした。
【0011】また、請求項5記載の車両懸架装置は、上
記構成に加え、前記ショックアブソーバを、伸側が減衰
特性可変で圧側が低減衰特性に固定の伸側ハード領域
と、圧側が減衰特性可変で伸側が低減衰特性に固定の圧
側ハード領域と、伸側・圧側共に最低減衰特性のソフト
領域との3つの領域を有する構造に形成し、前記減衰特
性制御手段を、制御信号が上方向の不感帯しきい値を越
えた時ショックアブソーバを伸側ハード領域にて制御
し、制御信号が下方向の不感帯しきい値を越えた時ショ
ックアブソーバを圧側ハード領域にて制御し、制御信号
が上・下方向しきい値の間の時ショックアブソーバをソ
フト領域に固定するように構成した。
記構成に加え、前記ショックアブソーバを、伸側が減衰
特性可変で圧側が低減衰特性に固定の伸側ハード領域
と、圧側が減衰特性可変で伸側が低減衰特性に固定の圧
側ハード領域と、伸側・圧側共に最低減衰特性のソフト
領域との3つの領域を有する構造に形成し、前記減衰特
性制御手段を、制御信号が上方向の不感帯しきい値を越
えた時ショックアブソーバを伸側ハード領域にて制御
し、制御信号が下方向の不感帯しきい値を越えた時ショ
ックアブソーバを圧側ハード領域にて制御し、制御信号
が上・下方向しきい値の間の時ショックアブソーバをソ
フト領域に固定するように構成した。
【0012】
【作用】本発明の車両懸架装置では上述のように構成さ
れるので、制御信号が所定の不感帯しきい値内にある時
は、減衰特性制御手段の不感帯制御部では、ショックア
ブソーバの減衰特性を最低減衰特性に固定させる制御が
行なわれる。
れるので、制御信号が所定の不感帯しきい値内にある時
は、減衰特性制御手段の不感帯制御部では、ショックア
ブソーバの減衰特性を最低減衰特性に固定させる制御が
行なわれる。
【0013】これにより、ばね上上下速度の微小変動時
における制御作動を防止してアクチュエータの耐久性向
上と消費電力の低減化が図れる。
における制御作動を防止してアクチュエータの耐久性向
上と消費電力の低減化が図れる。
【0014】また、制御信号が所定の不感帯しきい値を
越えると、その時点からは制御信号に応じた減衰特性に
制御されるが、その制御開始時点では、減衰特性が最低
減衰特性となるため、制御開始時点における減衰特性の
急激な変動を防止することができる。
越えると、その時点からは制御信号に応じた減衰特性に
制御されるが、その制御開始時点では、減衰特性が最低
減衰特性となるため、制御開始時点における減衰特性の
急激な変動を防止することができる。
【0015】また、以上のように、不感帯しきい値に対
応する制御信号の値から減衰特性制御を開始させること
ができるため、減衰特性の可変幅を最大限に利用するこ
とができる。
応する制御信号の値から減衰特性制御を開始させること
ができるため、減衰特性の可変幅を最大限に利用するこ
とができる。
【0016】また、制御信号が最大減衰特性に対応する
制御信号を越えてからピーク値に達するまでの間は、最
大減衰特性に対応する制御信号の値をその時の制御信号
の値に更新すると共に、不感帯しきい値も制御信号の増
加に比例して増加させるようにしたため、制御信号がピ
ーク値を過ぎた下降段階においては、その下降開始時点
から減衰特性を低下させる方向の減衰特性制御が行なわ
れ、これにより、制御信号の変動に対する減衰特性切り
換え制御の応答性を高めることができる。
制御信号を越えてからピーク値に達するまでの間は、最
大減衰特性に対応する制御信号の値をその時の制御信号
の値に更新すると共に、不感帯しきい値も制御信号の増
加に比例して増加させるようにしたため、制御信号がピ
ーク値を過ぎた下降段階においては、その下降開始時点
から減衰特性を低下させる方向の減衰特性制御が行なわ
れ、これにより、制御信号の変動に対する減衰特性切り
換え制御の応答性を高めることができる。
【0017】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)まず、構成について説明する。図2は、
発明第1実施例の車両懸架装置を示す構成説明図であ
り、車体と4つの車輪との間に介在されて、4つのショ
ックアブソーバSA1 ,SA2 ,SA3,SA4 (な
お、ショックアブソーバを説明するにあたり、これら4
つをまとめて指す場合、およびこれらの共通の構成を説
明する時にはただ単にSAと表示する。)が設けられて
いる。そして、各ショックアブソーバSAの近傍位置の
車体には、上下方向の加速度を検出する上下加速度セン
サ(以後、上下Gセンサという)1が設けられ、また、
運転席の近傍位置には、各上下Gセンサ1からの信号を
入力して、各ショックアブソーバSAのパルスモータ3
に駆動制御信号を出力するコントロールユニット4が設
けられている。
発明第1実施例の車両懸架装置を示す構成説明図であ
り、車体と4つの車輪との間に介在されて、4つのショ
ックアブソーバSA1 ,SA2 ,SA3,SA4 (な
お、ショックアブソーバを説明するにあたり、これら4
つをまとめて指す場合、およびこれらの共通の構成を説
明する時にはただ単にSAと表示する。)が設けられて
いる。そして、各ショックアブソーバSAの近傍位置の
車体には、上下方向の加速度を検出する上下加速度セン
サ(以後、上下Gセンサという)1が設けられ、また、
運転席の近傍位置には、各上下Gセンサ1からの信号を
入力して、各ショックアブソーバSAのパルスモータ3
に駆動制御信号を出力するコントロールユニット4が設
けられている。
【0018】図3は、上記構成を示すシステムブロック
図であって、コントロールユニット4は、インタフェー
ス回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前記イ
ンタフェース回路4aには、上述の各上下Gセンサ1か
らの信号が入力される。
図であって、コントロールユニット4は、インタフェー
ス回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前記イ
ンタフェース回路4aには、上述の各上下Gセンサ1か
らの信号が入力される。
【0019】次に、図4は、ショックアブソーバSAの
構成を示す断面図であって、このショックアブソーバS
Aは、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下部
室Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外周
にリザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bとリ
ザーバ室32とを画成したベース34と、ピストン31
に連結されたピストンロッド7の摺動をガイドするガイ
ド部材35と、外筒33と車体との間に介在されたサス
ペンションスプリング36と、バンパラバー37とを備
えている。
構成を示す断面図であって、このショックアブソーバS
Aは、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下部
室Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外周
にリザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bとリ
ザーバ室32とを画成したベース34と、ピストン31
に連結されたピストンロッド7の摺動をガイドするガイ
ド部材35と、外筒33と車体との間に介在されたサス
ペンションスプリング36と、バンパラバー37とを備
えている。
【0020】次に、図5は前記ピストン31の部分を示
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する圧側減
衰バルブ20と伸側減衰バルブ12とが設けられてい
る。また、ピストンロッド7の先端に螺合されたバウン
ドストッパ41には、ピストン31を貫通したスタッド
38が螺合して固定されていて、このスタッド38に
は、上部室Aと下部室Bとを連通する連通孔39が形成
され、さらに、この連通孔39の流路断面積を変更する
ための調整子40と、流体の流通の方向に応じて流体の
連通孔39の流通を許容・遮断する伸側チェックバルブ
17および圧側チェックバルブ22とが設けられてい
る。なお、この調整子40は、前記パルスモータ3によ
りコントロールロッド70を介して回転されるようにな
っている(図4参照)。また、スタッド38には、上か
ら順に第1ポート21,第2ポート13,第3ポート1
8,第4ポート14,第5ポート16が形成されてい
る。
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する圧側減
衰バルブ20と伸側減衰バルブ12とが設けられてい
る。また、ピストンロッド7の先端に螺合されたバウン
ドストッパ41には、ピストン31を貫通したスタッド
38が螺合して固定されていて、このスタッド38に
は、上部室Aと下部室Bとを連通する連通孔39が形成
され、さらに、この連通孔39の流路断面積を変更する
ための調整子40と、流体の流通の方向に応じて流体の
連通孔39の流通を許容・遮断する伸側チェックバルブ
17および圧側チェックバルブ22とが設けられてい
る。なお、この調整子40は、前記パルスモータ3によ
りコントロールロッド70を介して回転されるようにな
っている(図4参照)。また、スタッド38には、上か
ら順に第1ポート21,第2ポート13,第3ポート1
8,第4ポート14,第5ポート16が形成されてい
る。
【0021】一方、調整子40は、中空部19が形成さ
れると共に、内外を連通する第1横孔24および第2横
孔25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成さ
れている。
れると共に、内外を連通する第1横孔24および第2横
孔25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成さ
れている。
【0022】したがって、前記上部室Aと下部室Bとの
間には、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔
31bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部
室Bに至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝2
3,第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外
周側を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2
ポート13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側
チェックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3
流路Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19
を経由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路
がある。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、
貫通孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側
第1流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート
21を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室
Aに至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔2
5,第3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス
流路Gとの3つの流路がある。
間には、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔
31bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部
室Bに至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝2
3,第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外
周側を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2
ポート13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側
チェックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3
流路Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19
を経由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路
がある。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、
貫通孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側
第1流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート
21を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室
Aに至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔2
5,第3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス
流路Gとの3つの流路がある。
【0023】すなわち、ショックアブソーバSAは、調
整子40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれ
とも図6に示すような特性で減衰特性を多段階に変更可
能に構成されている。つまり、図7に示すように、伸側
・圧側いずれもソフトとした状態(以後、ソフト領域S
Sという)から調整子40を反時計方向に回動させる
と、伸側のみ減衰特性を多段階に変更可能で圧側が低減
衰特性に固定の領域(以後、伸側ハード領域HSとい
う)となり、逆に、調整子40を時計方向に回動させる
と、圧側のみ減衰特性を多段階に変更可能で伸側が低減
衰特性に固定の領域(以後、圧側ハード領域SHとい
う)となる構造となっている。
整子40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれ
とも図6に示すような特性で減衰特性を多段階に変更可
能に構成されている。つまり、図7に示すように、伸側
・圧側いずれもソフトとした状態(以後、ソフト領域S
Sという)から調整子40を反時計方向に回動させる
と、伸側のみ減衰特性を多段階に変更可能で圧側が低減
衰特性に固定の領域(以後、伸側ハード領域HSとい
う)となり、逆に、調整子40を時計方向に回動させる
と、圧側のみ減衰特性を多段階に変更可能で伸側が低減
衰特性に固定の領域(以後、圧側ハード領域SHとい
う)となる構造となっている。
【0024】ちなみに、図7において、調整子40を
,,のポジションに配置した時の、図5における
K−K断面,L−LおよびM−M断面,N−N断面を、
それぞれ、図8,図9,図10に示し、また、各ポジシ
ョンの減衰力特性を図11,12,13に示している。
,,のポジションに配置した時の、図5における
K−K断面,L−LおよびM−M断面,N−N断面を、
それぞれ、図8,図9,図10に示し、また、各ポジシ
ョンの減衰力特性を図11,12,13に示している。
【0025】次に、パルスモータ3の駆動を制御するコ
ントロールユニット4の作動について、図14のフロー
チャートに基づき説明する。
ントロールユニット4の作動について、図14のフロー
チャートに基づき説明する。
【0026】ステップ201は、制御信号としてのばね
上上下速度Vn を読み込むステップである。なお、ばね
上上下速度Vn は、上方向が正の値で、下方向が負の値
で入力される。
上上下速度Vn を読み込むステップである。なお、ばね
上上下速度Vn は、上方向が正の値で、下方向が負の値
で入力される。
【0027】続くステップ202は、ばね上上下速度V
n が0より大きい(上方向)か否かを判定するステップ
であり、YES(上方向)の時はステップ203へ進
み、NO(下方向)の時はステップ210へ進む。
n が0より大きい(上方向)か否かを判定するステップ
であり、YES(上方向)の時はステップ203へ進
み、NO(下方向)の時はステップ210へ進む。
【0028】ステップ203は、前回のばね上上下速度
Vn-1 が0より小さい(下方向)か否かを判定するステ
ップであり、YES(下方向)の時はステップ204へ
進み、NO(上方向)の時はステップ205へ進む。
Vn-1 が0より小さい(下方向)か否かを判定するステ
ップであり、YES(下方向)の時はステップ204へ
進み、NO(上方向)の時はステップ205へ進む。
【0029】前記ステップ204は、初期設定値として
のばね上上下速度Vn の不感帯しきい値Ns を、次式に
基づいて設定するステップである。
のばね上上下速度Vn の不感帯しきい値Ns を、次式に
基づいて設定するステップである。
【0030】Ns =(Fmin /Fmax )Vp1 なお、Fmax は伸側の最大減衰特性,Fmin は伸側の最
小減衰特性,Vp1は伸側の最大減衰ポジションに対応す
るばね上上下速度のしきい値である。そして、Fmin /
Fmax の値は、ショックアブソーバSAの所定の行程速
度を基準とした時の、最大減衰特性と最小減衰特性との
比であって、これらは車速Vs に応じて可変となってい
て、コントロールユニット4に記憶された図17に示す
マップに基づいて設定されるようになっている。
小減衰特性,Vp1は伸側の最大減衰ポジションに対応す
るばね上上下速度のしきい値である。そして、Fmin /
Fmax の値は、ショックアブソーバSAの所定の行程速
度を基準とした時の、最大減衰特性と最小減衰特性との
比であって、これらは車速Vs に応じて可変となってい
て、コントロールユニット4に記憶された図17に示す
マップに基づいて設定されるようになっている。
【0031】前記ステップ205は、ばね上上下速度V
n が初期しきい値Vp1を越えたか否かを判定するステッ
プであり、YES(Vp1越え)の時はステップ206へ
進み、NO(Vp1未満)の時はステップ207へ進む。
n が初期しきい値Vp1を越えたか否かを判定するステッ
プであり、YES(Vp1越え)の時はステップ206へ
進み、NO(Vp1未満)の時はステップ207へ進む。
【0032】前記ステップ206は、しきい値Vp1をそ
の時のばね上上下速度Vn の値に更新すると共に、不感
帯しきい値Ns の値も更新されたしきい値Vp1の増加に
比例した値に更新するステップである。なお、前記両し
きい値Vp1,Ns の更新は、ばね上上下速度Vn がピー
ク値P1 に達するまでの間行なわれる(図16参照)。
の時のばね上上下速度Vn の値に更新すると共に、不感
帯しきい値Ns の値も更新されたしきい値Vp1の増加に
比例した値に更新するステップである。なお、前記両し
きい値Vp1,Ns の更新は、ばね上上下速度Vn がピー
ク値P1 に達するまでの間行なわれる(図16参照)。
【0033】ステップ207は、ばね上上下速度Vn が
不感帯しきい値Ns 以下か否かを判定するステップであ
り、YES(不感帯しきい値Ns 以下)の時はステップ
208へ進み、NO(不感帯しきい値Ns 越え)の時は
ステップ209へ進む。
不感帯しきい値Ns 以下か否かを判定するステップであ
り、YES(不感帯しきい値Ns 以下)の時はステップ
208へ進み、NO(不感帯しきい値Ns 越え)の時は
ステップ209へ進む。
【0034】前記ステップ208は、減衰ポジションを
目標値0に設定するステップである。すなわち、ショッ
クアブソーバSAをソフト特性SS領域に制御する。
目標値0に設定するステップである。すなわち、ショッ
クアブソーバSAをソフト特性SS領域に制御する。
【0035】前記ステップ209は、ショックアブソー
バSAを伸側ハード領域HS側で制御するために、伸側
の目標減衰ポジションを算出するステップである。な
お、この目標減衰ポジションの算出方法は後で詳述す
る。
バSAを伸側ハード領域HS側で制御するために、伸側
の目標減衰ポジションを算出するステップである。な
お、この目標減衰ポジションの算出方法は後で詳述す
る。
【0036】ステップ210は、前回のばね上上下速度
Vn-1 が0より大きい(上方向)か否かを判定するステ
ップであり、YES(上方向)の時はステップ211へ
進み、NO(下方向)の時はステップ212へ進む。
Vn-1 が0より大きい(上方向)か否かを判定するステ
ップであり、YES(上方向)の時はステップ211へ
進み、NO(下方向)の時はステップ212へ進む。
【0037】前記ステップ211は、初期設定値として
のばね上上下速度Vn の不感帯しきい値Ns を、次式に
基づいて設定するステップである。
のばね上上下速度Vn の不感帯しきい値Ns を、次式に
基づいて設定するステップである。
【0038】Ns =(Fmin /Fmax )Vp2 なお、Fmax は圧側の最大減衰特性,Fmin は圧側の最
小減衰特性,Vp2は圧側の最大減衰ポジションに対応す
る制御信号値である。そして、Fmin /Fmaxの値は、
ショックアブソーバSAの所定の行程速度を基準とした
時の、最大減衰特性と最小減衰特性との比であって、こ
れらは車速Vs に応じて可変となっていて、コントロー
ルユニット4に記憶された図17に示すマップに基づい
て設定されるようになっている。
小減衰特性,Vp2は圧側の最大減衰ポジションに対応す
る制御信号値である。そして、Fmin /Fmaxの値は、
ショックアブソーバSAの所定の行程速度を基準とした
時の、最大減衰特性と最小減衰特性との比であって、こ
れらは車速Vs に応じて可変となっていて、コントロー
ルユニット4に記憶された図17に示すマップに基づい
て設定されるようになっている。
【0039】前記ステップ212は、ばね上上下速度V
n の絶対値|Vn|が所定のしきい値Vp2を越えたか否か
を判定するステップであり、YES(Vp2越え)の時は
ステップ213へ進み、NO(Vp2未満)の時はステッ
プ214へ進む。
n の絶対値|Vn|が所定のしきい値Vp2を越えたか否か
を判定するステップであり、YES(Vp2越え)の時は
ステップ213へ進み、NO(Vp2未満)の時はステッ
プ214へ進む。
【0040】前記ステップ213は、しきい値Vp2をそ
の時のばね上上下速度Vn の絶対値|Vn|の値に更新す
ると共に、不感帯しきい値Ns の値も更新されたしきい
値Vp2の増加に比例した値に更新するステップである。
なお、前記両しきい値Vp1,Ns の更新は、ばね上上下
速度Vn がピーク値P2 に達するまでの間行なわれるこ
とになる(図16参照)。
の時のばね上上下速度Vn の絶対値|Vn|の値に更新す
ると共に、不感帯しきい値Ns の値も更新されたしきい
値Vp2の増加に比例した値に更新するステップである。
なお、前記両しきい値Vp1,Ns の更新は、ばね上上下
速度Vn がピーク値P2 に達するまでの間行なわれるこ
とになる(図16参照)。
【0041】ステップ214は、ばね上上下速度Vn の
絶対値|Vn|が不感帯しきい値Ns以下か否かを判定す
るステップであり、YES(不感帯しきい値Ns 以下)
の時はステップ215へ進み、NO(不感帯しきい値N
s 越え)の時はステップ216へ進む。
絶対値|Vn|が不感帯しきい値Ns以下か否かを判定す
るステップであり、YES(不感帯しきい値Ns 以下)
の時はステップ215へ進み、NO(不感帯しきい値N
s 越え)の時はステップ216へ進む。
【0042】前記ステップ215は、減衰ポジションを
目標値0に設定するステップである。すなわち、ショッ
クアブソーバSAをソフト領域SSに制御する。
目標値0に設定するステップである。すなわち、ショッ
クアブソーバSAをソフト領域SSに制御する。
【0043】前記ステップ216は、ショックアブソー
バSAを圧側ハード領域SH側で制御するために、圧側
の目標減衰ポジションを算出するステップである。な
お、この目標減衰ポジションの算出方法は後で詳述す
る。
バSAを圧側ハード領域SH側で制御するために、圧側
の目標減衰ポジションを算出するステップである。な
お、この目標減衰ポジションの算出方法は後で詳述す
る。
【0044】以上で一回の制御フローを終了し、以後は
この制御フローを繰り返すものである。
この制御フローを繰り返すものである。
【0045】次に、実施例装置の作動を図15のタイム
チャートにより説明する。ばね上上下速度Vn が、この
図に示すように変化した場合、図に示すように、ばね上
上下速度Vn が所定の不感帯しきい値Ns 以下である時
には、ショックアブソーバSAをソフト領域SSに制御
する(a領域)。
チャートにより説明する。ばね上上下速度Vn が、この
図に示すように変化した場合、図に示すように、ばね上
上下速度Vn が所定の不感帯しきい値Ns 以下である時
には、ショックアブソーバSAをソフト領域SSに制御
する(a領域)。
【0046】また、ばね上上下速度Vn (の絶対値|V
n|)が不感帯しきい値Ns を越えると、ばね上上下速度
Vn がしきい値Vp1(Vp2)に達するまでの間は、ばね
上上下速度Vn の方向が上向きである時は、伸側ハード
領域HSに制御して、圧側を低減衰特性に固定する一
方、伸側の目標減衰ポジションを制御信号Vに比例させ
て変更し(b領域)、また、ばね上上下速度Vn の方向
が下向きである時は、圧側ハード領域SHに制御して、
伸側を低減衰特性に固定する一方、圧側の目標減衰ポジ
ションを制御信号Vに比例させて変更する(e領域)。
この時、減衰特性Cは、C=k・Vn となるように制御
する。なお、kは比例定数である。
n|)が不感帯しきい値Ns を越えると、ばね上上下速度
Vn がしきい値Vp1(Vp2)に達するまでの間は、ばね
上上下速度Vn の方向が上向きである時は、伸側ハード
領域HSに制御して、圧側を低減衰特性に固定する一
方、伸側の目標減衰ポジションを制御信号Vに比例させ
て変更し(b領域)、また、ばね上上下速度Vn の方向
が下向きである時は、圧側ハード領域SHに制御して、
伸側を低減衰特性に固定する一方、圧側の目標減衰ポジ
ションを制御信号Vに比例させて変更する(e領域)。
この時、減衰特性Cは、C=k・Vn となるように制御
する。なお、kは比例定数である。
【0047】次に、ばね上上下速度Vn がしきい値Vp1
(Vp2)を越えると、ばね上上下速度Vn がピーク値P
1 (P2 )に達するまでの間、該しきい値Vp1(Vp2)
をその時のばね上上下速度Vn (の絶対値|Vn|)の値
に更新すると共に、不感帯しきい値Ns の値も更新され
たしきい値Vp1(Vp2)の増加に比例した値に更新され
る(c,f領域)。このため、その後、ばね上上下速度
Vn がピーク値P1 ,P2 を過ぎた下降段階において
は、その下降開始時点からばね上上下速度Vn の方向が
逆転するまでの間、減衰特性を低下させる方向の減衰特
性制御が行なわれる(d,g領域)。
(Vp2)を越えると、ばね上上下速度Vn がピーク値P
1 (P2 )に達するまでの間、該しきい値Vp1(Vp2)
をその時のばね上上下速度Vn (の絶対値|Vn|)の値
に更新すると共に、不感帯しきい値Ns の値も更新され
たしきい値Vp1(Vp2)の増加に比例した値に更新され
る(c,f領域)。このため、その後、ばね上上下速度
Vn がピーク値P1 ,P2 を過ぎた下降段階において
は、その下降開始時点からばね上上下速度Vn の方向が
逆転するまでの間、減衰特性を低下させる方向の減衰特
性制御が行なわれる(d,g領域)。
【0048】以上説明した第1実施例にあっては、以下
に列挙する効果が得られる。
に列挙する効果が得られる。
【0049】 ばね上上下速度Vn が所定の不感帯し
きい値Ns 内にある時は、不感帯制御部において、ショ
ックアブソーバSAの減衰特性を最低減衰特性(ソフト
領域SS)に固定させる制御が行なわれるため、ばね上
上下速度Vn の微小変動時におけるパルスモータ3の無
駄な駆動を防止してパルスモータ3の耐久性向上と消費
電力の低減化を図ることができるようになる。
きい値Ns 内にある時は、不感帯制御部において、ショ
ックアブソーバSAの減衰特性を最低減衰特性(ソフト
領域SS)に固定させる制御が行なわれるため、ばね上
上下速度Vn の微小変動時におけるパルスモータ3の無
駄な駆動を防止してパルスモータ3の耐久性向上と消費
電力の低減化を図ることができるようになる。
【0050】 ばね上上下速度Vn が所定の不感帯し
きい値Ns を越えると、その時点からはばね上上下速度
Vn に比例した減衰特性に制御されるが、その制御開始
時点では、減衰特性が最低減衰特性となることから、制
御開始時点における減衰特性の急激な変動を防止するこ
とができるようになる。
きい値Ns を越えると、その時点からはばね上上下速度
Vn に比例した減衰特性に制御されるが、その制御開始
時点では、減衰特性が最低減衰特性となることから、制
御開始時点における減衰特性の急激な変動を防止するこ
とができるようになる。
【0051】 以上のように、不感帯しきい値Ns に
対するばね上上下速度Vn の値から減衰特性制御を開始
させることができるため、減衰特性の可変幅を最大限に
利用することができるようになる。
対するばね上上下速度Vn の値から減衰特性制御を開始
させることができるため、減衰特性の可変幅を最大限に
利用することができるようになる。
【0052】 ばね上上下速度Vn が最大減衰特性に
対応するばね上上下速度のしきい値Vp1,Vp2を越えて
からピーク値P1 ,P2 に達するまでの間は、最大減衰
特性に対応するばね上上下速度のしきい値Vp1,Vp2の
値をその時のばね上上下速度Vn の値に随時更新すると
共に、不感帯しきい値Ns も更新されたばね上上下速度
のしきい値Vp1,Vp2の増加に比例して増加させるよう
にしたため、ばね上上下速度Vn がピーク値P1 ,P2
を過ぎた下降段階においては、その下降開始時点(ピー
ク値P1 ,P2 )から減衰特性をばね上上下速度Vn の
減少に比例して低下させる方向の減衰特性制御が行なわ
れ、これにより、ばね上上下速度Vn の変動に対する減
衰特性切り換え制御の応答性を高めることができる。
対応するばね上上下速度のしきい値Vp1,Vp2を越えて
からピーク値P1 ,P2 に達するまでの間は、最大減衰
特性に対応するばね上上下速度のしきい値Vp1,Vp2の
値をその時のばね上上下速度Vn の値に随時更新すると
共に、不感帯しきい値Ns も更新されたばね上上下速度
のしきい値Vp1,Vp2の増加に比例して増加させるよう
にしたため、ばね上上下速度Vn がピーク値P1 ,P2
を過ぎた下降段階においては、その下降開始時点(ピー
ク値P1 ,P2 )から減衰特性をばね上上下速度Vn の
減少に比例して低下させる方向の減衰特性制御が行なわ
れ、これにより、ばね上上下速度Vn の変動に対する減
衰特性切り換え制御の応答性を高めることができる。
【0053】次に、他の実施例について説明するが、こ
れら実施例を説明するにあたり、第1実施例との相違点
のみを説明することにする。なお、説明中の符号で第1
実施例と同じ符号は、同じ対象を示すものである。ま
た、他の実施例では、ばね上上下速度Vn に基づいて制
御信号Vを求め、この制御信号Vに基づいて減衰特性制
御を行なうようにしたものであり、このため、他の実施
例では、ばね上上下速度Vn を制御信号Vに置き換えた
形で第1実施例が適用される。
れら実施例を説明するにあたり、第1実施例との相違点
のみを説明することにする。なお、説明中の符号で第1
実施例と同じ符号は、同じ対象を示すものである。ま
た、他の実施例では、ばね上上下速度Vn に基づいて制
御信号Vを求め、この制御信号Vに基づいて減衰特性制
御を行なうようにしたものであり、このため、他の実施
例では、ばね上上下速度Vn を制御信号Vに置き換えた
形で第1実施例が適用される。
【0054】(第2実施例)第2実施例では、コントロ
ールユニット4の一部が第1実施例と異なっていて、す
なわち、インタフェース回路4a内には、図18に示す
5つで1組のフィルタ回路が各上下Gセンサ1毎に設け
られている。すなわち、LPF1は、上下Gセンサ1か
ら送られる信号の中から高周波域(30Hz以上)のノイズ
を除去するためのローパスフィルタ回路である。LPF
2は、ローパスフィルタ回路LPF1を通過した加速度
を示す信号を積分してばね上上下速度Vn に変換するた
めのローパスフィルタ回路である。BPF1は、ばね上
共振周波数を含む周波数域を通過させてバウンス成分信
号v(v1 ,v2 ,v3 ,v4 なお、1,2,3,4 の数字
は各ショックアブソーバSAの位置に対応している。以
下も同様である。)を形成するバンドパスフィルタ回路
である。BPF2は、ピッチ共振周波数を含む周波数域
を通過させてピッチ成分信号v’(v1 ’,v2 ’,v
3 ’,v4 ’)を形成するバンドパスフィルタ回路であ
る。BPF3は、ロール共振周波数を含む周波数域を通
過させてロール成分信号v”(v1 ”,v2 ”,v
3 ”,v4 ”)を形成するバンドパスフィルタ回路であ
る。ちなみに、本実施例では、ばね上共振,ピッチ共
振,ロール共振各周波数が、異なる場合を例にとってい
るが、これらの共振周波数が近似している場合には、バ
ンドパスフィルタはBPF1のみでよい。
ールユニット4の一部が第1実施例と異なっていて、す
なわち、インタフェース回路4a内には、図18に示す
5つで1組のフィルタ回路が各上下Gセンサ1毎に設け
られている。すなわち、LPF1は、上下Gセンサ1か
ら送られる信号の中から高周波域(30Hz以上)のノイズ
を除去するためのローパスフィルタ回路である。LPF
2は、ローパスフィルタ回路LPF1を通過した加速度
を示す信号を積分してばね上上下速度Vn に変換するた
めのローパスフィルタ回路である。BPF1は、ばね上
共振周波数を含む周波数域を通過させてバウンス成分信
号v(v1 ,v2 ,v3 ,v4 なお、1,2,3,4 の数字
は各ショックアブソーバSAの位置に対応している。以
下も同様である。)を形成するバンドパスフィルタ回路
である。BPF2は、ピッチ共振周波数を含む周波数域
を通過させてピッチ成分信号v’(v1 ’,v2 ’,v
3 ’,v4 ’)を形成するバンドパスフィルタ回路であ
る。BPF3は、ロール共振周波数を含む周波数域を通
過させてロール成分信号v”(v1 ”,v2 ”,v
3 ”,v4 ”)を形成するバンドパスフィルタ回路であ
る。ちなみに、本実施例では、ばね上共振,ピッチ共
振,ロール共振各周波数が、異なる場合を例にとってい
るが、これらの共振周波数が近似している場合には、バ
ンドパスフィルタはBPF1のみでよい。
【0055】また、この第2実施例では、ばね上上下速
度Vn に基づく制御信号Vを求めるにあたり、下記の数
式1に示す演算式を用いる。そして、この実施例では、
減衰特性Cは、C=k・Vとなるように制御する。な
お、この演算は、各ショックアブソーバSA毎に別個に
行う。
度Vn に基づく制御信号Vを求めるにあたり、下記の数
式1に示す演算式を用いる。そして、この実施例では、
減衰特性Cは、C=k・Vとなるように制御する。な
お、この演算は、各ショックアブソーバSA毎に別個に
行う。
【0056】すなわち、まず、各上下Gセンサ1,1,
1,1から得られる上下加速度を各フィルタ回路LPF
1,LPF2,BPF1,BPF2,BPF3で処理し
てバウンス成分信号v,ピッチ成分信号v’,ロール成
分信号v”を求める処理を行なった後、下記の数式1を
用い、各成分信号v,v’,v”に基づいて各輪の位置
の制御信号V(V1 ,V2 ,V3 ,V4 )を演算する。
1,1から得られる上下加速度を各フィルタ回路LPF
1,LPF2,BPF1,BPF2,BPF3で処理し
てバウンス成分信号v,ピッチ成分信号v’,ロール成
分信号v”を求める処理を行なった後、下記の数式1を
用い、各成分信号v,v’,v”に基づいて各輪の位置
の制御信号V(V1 ,V2 ,V3 ,V4 )を演算する。
【0057】
【数1】 なお、αf ,βf ,γf は、前輪の各比例定数 αr ,βr ,γr は、後輪の各比例定数 v1 ,v1 ’,v1 ”:前輪右のばね上上下方向速度信
号 v2 ,v2 ’,v2 ”:前輪左のばね上上下方向速度信
号 v3 ,v3 ’,v3 ”:後輪右のばね上上下方向速度信
号 v4 ,v4 ’,v4 ”:後輪左のばね上上下方向速度信
号である。
号 v2 ,v2 ’,v2 ”:前輪左のばね上上下方向速度信
号 v3 ,v3 ’,v3 ”:後輪右のばね上上下方向速度信
号 v4 ,v4 ’,v4 ”:後輪左のばね上上下方向速度信
号である。
【0058】また、各式において、最初のαf ,αr で
くくっている部分がバウンスレートであり、βf ,βr
でくくっている部分がピッチレートであり、γf ,γr
でくくっている部分がロールレートである。バウンス成
分に乗じる比例定数αf ,αr は上下方向のばね定数に
応じた数値に、ピッチ成分に乗じる比例定数βf ,βr
はピッチ剛性に応じた数値に、ロール成分に乗じる比例
定数γf ,γr はロール剛性に応じた数値にそれぞれ設
定されている。
くくっている部分がバウンスレートであり、βf ,βr
でくくっている部分がピッチレートであり、γf ,γr
でくくっている部分がロールレートである。バウンス成
分に乗じる比例定数αf ,αr は上下方向のばね定数に
応じた数値に、ピッチ成分に乗じる比例定数βf ,βr
はピッチ剛性に応じた数値に、ロール成分に乗じる比例
定数γf ,γr はロール剛性に応じた数値にそれぞれ設
定されている。
【0059】したがって、この第2実施例の車両用懸架
装置では、以下に列挙する効果が得られる。
装置では、以下に列挙する効果が得られる。
【0060】 制御信号Vにバウンスレートの他にロ
ールレートおよびピッチレートを含む構成としたこと
で、車体のバウンスのみでなくロール,ピッチに対して
も十分な制御力を発生することができ、これにより、乗
り心地と操縦安定性に優れた車両用懸架装置を提供する
ことができる。
ールレートおよびピッチレートを含む構成としたこと
で、車体のバウンスのみでなくロール,ピッチに対して
も十分な制御力を発生することができ、これにより、乗
り心地と操縦安定性に優れた車両用懸架装置を提供する
ことができる。
【0061】 上記のような制御を行うにあたり、
検出手段としては上下Gセンサ1のみしか用いないた
め、部品点数を少なくして低コスト化を図れると共に、
組付の手間,組付スペース,重量を少なくすることがで
きる。
検出手段としては上下Gセンサ1のみしか用いないた
め、部品点数を少なくして低コスト化を図れると共に、
組付の手間,組付スペース,重量を少なくすることがで
きる。
【0062】 バウンスレート,ピッチレート,ロー
ルレートを求めるにあたり、それぞれ異なる比例定数
α,β,γを用いているため、車両において、ばね上共
振周波数,ピッチ共振周波数,ロール共振周波数がそれ
ぞれ異なっていても、ばね上上下速度に基づいて、各レ
ートを的確に検出することができる。
ルレートを求めるにあたり、それぞれ異なる比例定数
α,β,γを用いているため、車両において、ばね上共
振周波数,ピッチ共振周波数,ロール共振周波数がそれ
ぞれ異なっていても、ばね上上下速度に基づいて、各レ
ートを的確に検出することができる。
【0063】(第3実施例)この第3実施例では、制御
信号Vを求めるにあたり、下記の数式2に示す演算式を
用いる。
信号Vを求めるにあたり、下記の数式2に示す演算式を
用いる。
【0064】
【数2】 すなわち、この実施例では、バウンスレートを各輪のば
ね上上下速度に基づいてそれぞれ独立に求めるようにし
たので、バウンス成分を強調した制御が行える。
ね上上下速度に基づいてそれぞれ独立に求めるようにし
たので、バウンス成分を強調した制御が行える。
【0065】(第4実施例)第4実施例は、ショックア
ブソーバSAとして、減衰特性可変タイプのものとし
て、パルスモータ3を駆動させた場合に、図20に示す
ように、伸側と圧側が、ともに高減衰〜低減衰に変化す
る周知構造のもの(例えば、実開昭63−112914
号公報参照)を用いた例である。
ブソーバSAとして、減衰特性可変タイプのものとし
て、パルスモータ3を駆動させた場合に、図20に示す
ように、伸側と圧側が、ともに高減衰〜低減衰に変化す
る周知構造のもの(例えば、実開昭63−112914
号公報参照)を用いた例である。
【0066】この第4実施例では、図21のブロック図
に示すように、入力手段として荷重センサ(ばね上・ば
ね下相対速度検出手段)6,6,6,6が設けられてい
る。なお、この荷重センサ6は、図19に示すように、
各ショックアブソーバSAの車体への取付部よりは下方
のピストンロッド7に設けられていて、各ショックアブ
ソーバSAで発生している減衰力(相対速度に相当)F
を荷重として検出するようになっている。
に示すように、入力手段として荷重センサ(ばね上・ば
ね下相対速度検出手段)6,6,6,6が設けられてい
る。なお、この荷重センサ6は、図19に示すように、
各ショックアブソーバSAの車体への取付部よりは下方
のピストンロッド7に設けられていて、各ショックアブ
ソーバSAで発生している減衰力(相対速度に相当)F
を荷重として検出するようになっている。
【0067】そして、この実施例では、減衰力Fと前記
第2実施例または第3実施例における数式1,2に基づ
いて求められた制御信号Vと荷重センサ6で検出された
減衰力Fとが同符号であるか否かを判定し、同符号であ
る時は、図14に示す第1実施例のフローチャートによ
る制御が行なわれ、異符号である時は、ショックアブソ
ーバSAの減衰特性を伸・圧とも最低減衰特性となるよ
うに制御するものである。なお、図14のフローチャー
トの適用に際しては、ばね上上下速度Vn を制御信号V
に置き換えた形で適用される。
第2実施例または第3実施例における数式1,2に基づ
いて求められた制御信号Vと荷重センサ6で検出された
減衰力Fとが同符号であるか否かを判定し、同符号であ
る時は、図14に示す第1実施例のフローチャートによ
る制御が行なわれ、異符号である時は、ショックアブソ
ーバSAの減衰特性を伸・圧とも最低減衰特性となるよ
うに制御するものである。なお、図14のフローチャー
トの適用に際しては、ばね上上下速度Vn を制御信号V
に置き換えた形で適用される。
【0068】すなわち、この実施例の車両懸架装置にお
いても、前記第1実施例および第2実施例と同様の効果
が得られる。
いても、前記第1実施例および第2実施例と同様の効果
が得られる。
【0069】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0070】例えば、第2,第3実施例において、ピッ
チ成分は、前後のばね上上下速度の差により求め、ま
た、ロール成分は、左右のばね上上下速度の差により求
めるようにしたが、ジャイロセンサのようにピッチ角度
変化を検出するセンサやロール角度変化を検出するセン
サを用いてもよい。
チ成分は、前後のばね上上下速度の差により求め、ま
た、ロール成分は、左右のばね上上下速度の差により求
めるようにしたが、ジャイロセンサのようにピッチ角度
変化を検出するセンサやロール角度変化を検出するセン
サを用いてもよい。
【0071】また、実施例では、図17のマップに示す
ように、最大減衰特性と最小減衰特性との比の値を車速
により変化させるようにしたが、図22のマップに示す
ように、ばね上加速度(またはばね下加速度,相対速
度)に基づいて変化させるようにしてもよく、この場合
は、良路での操縦安定性と、悪路での乗り心地を両立さ
せることができるようになる。
ように、最大減衰特性と最小減衰特性との比の値を車速
により変化させるようにしたが、図22のマップに示す
ように、ばね上加速度(またはばね下加速度,相対速
度)に基づいて変化させるようにしてもよく、この場合
は、良路での操縦安定性と、悪路での乗り心地を両立さ
せることができるようになる。
【0072】また、不感帯しきい値は、ショックアブソ
ーバの伸行程と圧行程とで、または、ショックアブソー
バ前輪側と後輪側とで、それぞれ独立に設定することが
できる。
ーバの伸行程と圧行程とで、または、ショックアブソー
バ前輪側と後輪側とで、それぞれ独立に設定することが
できる。
【0073】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の車両懸
架装置は、減衰特性制御手段に、制御信号が所定の不感
帯しきい値内にある時は、ショックアブソーバの減衰特
性を最低減衰特性に固定制御する不感帯制御部を備えた
ことで、ばね上上下速度の微小変動時における制御作動
を防止してアクチュエータの耐久性向上と消費電力の低
減化を図ることができるという効果が得られる。
架装置は、減衰特性制御手段に、制御信号が所定の不感
帯しきい値内にある時は、ショックアブソーバの減衰特
性を最低減衰特性に固定制御する不感帯制御部を備えた
ことで、ばね上上下速度の微小変動時における制御作動
を防止してアクチュエータの耐久性向上と消費電力の低
減化を図ることができるという効果が得られる。
【0074】また、不感帯しきい値の初期値を、所定の
行程速度を基準とした時のショックアブソーバの最大減
衰特性に対応する制御信号に対し、最大減衰特性に対す
る最低減衰特性の比率を乗じた値に設定したことで、制
御信号が所定の不感帯しきい値を越えると、その時点か
らは制御信号に応じた減衰特性に制御されるが、その制
御開始時点では、減衰特性が最低減衰特性となるため、
制御開始時点における減衰特性の急激な変動を防止する
ことができると共に、不感帯しきい値に対応する制御信
号の値から減衰特性制御を開始させることができるた
め、減衰特性の可変幅を最大限に利用することができる
という効果が得られる。
行程速度を基準とした時のショックアブソーバの最大減
衰特性に対応する制御信号に対し、最大減衰特性に対す
る最低減衰特性の比率を乗じた値に設定したことで、制
御信号が所定の不感帯しきい値を越えると、その時点か
らは制御信号に応じた減衰特性に制御されるが、その制
御開始時点では、減衰特性が最低減衰特性となるため、
制御開始時点における減衰特性の急激な変動を防止する
ことができると共に、不感帯しきい値に対応する制御信
号の値から減衰特性制御を開始させることができるた
め、減衰特性の可変幅を最大限に利用することができる
という効果が得られる。
【0075】また、制御信号が最大減衰特性に対応する
制御信号を越えてからピーク値に達するまでの間は、最
大減衰特性に対応する制御信号の値をその時の制御信号
の値に更新すると共に、不感帯しきい値も制御信号の増
加に比例して増加させるようにしたため、制御信号がピ
ーク値を過ぎた下降段階においては、その下降開始時点
から減衰特性を低下させる方向の減衰特性制御が行なわ
れ、これにより、制御信号の変動に対する減衰特性切り
換え制御の応答性を高めることができるという効果が得
られる。
制御信号を越えてからピーク値に達するまでの間は、最
大減衰特性に対応する制御信号の値をその時の制御信号
の値に更新すると共に、不感帯しきい値も制御信号の増
加に比例して増加させるようにしたため、制御信号がピ
ーク値を過ぎた下降段階においては、その下降開始時点
から減衰特性を低下させる方向の減衰特性制御が行なわ
れ、これにより、制御信号の変動に対する減衰特性切り
換え制御の応答性を高めることができるという効果が得
られる。
【図1】本発明の車両懸架装置を示すクレーム概念図で
ある。
ある。
【図2】本発明第1実施例の車両懸架装置を示す構成説
明図である。
明図である。
【図3】第1実施例の車両懸架装置を示すシステムブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】第1実施例装置に適用したショックアブソーバ
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図5】前記ショックアブソーバの要部を示す拡大断面
図である。
図である。
【図6】前記ショックアブソーバのピストン速度に対応
した減衰力特性図である。
した減衰力特性図である。
【図7】前記ショックアブソーバのパルスモータのステ
ップ位置に対応した減衰特性特性図である。
ップ位置に対応した減衰特性特性図である。
【図8】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のK
−K断面図である。
−K断面図である。
【図9】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のL
−L断面図およびM−M断面図である。
−L断面図およびM−M断面図である。
【図10】前記ショックアブソーバの要部を示す図5の
N−N断面図である。
N−N断面図である。
【図11】前記ショックアブソーバの伸側ハード時の減
衰力特性図である。
衰力特性図である。
【図12】前記ショックアブソーバの伸側・圧側ソフト
状態の減衰力特性図である。
状態の減衰力特性図である。
【図13】前記ショックアブソーバの圧側ハード状態の
減衰力特性図である。
減衰力特性図である。
【図14】第1実施例装置のコントロールユニットの制
御作動を示すフローチャートである。
御作動を示すフローチャートである。
【図15】第1実施例装置の作動を示すタイムチャート
である。
である。
【図16】第1実施例装置における不感帯しきい値の更
新状態を示すタイムチャートである。
新状態を示すタイムチャートである。
【図17】第1実施例装置における車速に対する最大減
衰特性と最小減衰特性との比の値の変化特性を示すマッ
プである。
衰特性と最小減衰特性との比の値の変化特性を示すマッ
プである。
【図18】第2実施例装置のコントロールユニットの要
部を示すブロック図である。
部を示すブロック図である。
【図19】第4実施例装置に適用したショックアブソー
バを示す断面図である。
バを示す断面図である。
【図20】第4実施例装置のショックアブソーバの減衰
特性特性図である。
特性特性図である。
【図21】第4実施例装置を示すシステムブロック図で
ある。
ある。
【図22】ばね上加速度またはばね下加速度に対する最
大減衰特性と最小減衰特性との比の値の変化特性を示す
マップである。
大減衰特性と最小減衰特性との比の値の変化特性を示す
マップである。
a ショックアブソーバ b アクチュエータ c 減衰特性変更手段 d ばね上上下速度検出手段 e 減衰特性制御手段 f 不感帯制御部
Claims (5)
- 【請求項1】 車体側と各車輪側の間に介在されたショ
ックアブソーバと、 該ショックアブソーバに設けられ、アクチュエータによ
り駆動されて減衰特性を変更可能な減衰特性変更手段
と、 ばね上上下速度を求めるばね上上下速度検出手段と、 各ショックアブソーバの減衰特性を、ばね上上下速度か
ら求められる制御信号に基づいて制御する減衰特性制御
手段と、 該減衰特性制御手段に設けられ、制御信号が所定の不感
帯しきい値内にある時は、ショックアブソーバの減衰特
性を最低減衰特性に固定制御する不感帯制御部と、を備
え、 前記不感帯しきい値の初期値を、所定の行程速度を基準
とした時のショックアブソーバの最大減衰特性に対応す
る制御信号に対し、最大減衰特性に対する最低減衰特性
の比率を乗じた値に設定し、 制御信号が最大減衰特性に対応する制御信号を越えてか
らピーク値に達するまでの間は、最大減衰特性に対応す
る制御信号の値をその時の制御信号の値に更新すると共
に、不感帯しきい値も制御信号の増加に比例して増加さ
せることを特徴とする車両懸架装置。 - 【請求項2】 前記最大減衰特性に対応する制御信号の
値を車速に応じて変更することを特徴とする請求項1記
載の車両懸架装置。 - 【請求項3】 前記不感帯制御部における不感帯しきい
値を、ショックアブソーバの伸行程側と圧行程側とで独
立に設定するようにしたことを特徴とする請求項1記載
の車両懸架装置。 - 【請求項4】 前記不感帯制御部における不感帯しきい
値を、前輪側のショックアブソーバと後輪側のショック
アブソーバとで独立に設定するようにしたことを特徴と
する請求項1記載の車両懸架装置。 - 【請求項5】 前記ショックアブソーバを、伸側が減衰
特性可変で圧側が低減衰特性に固定の伸側ハード領域
と、圧側が減衰特性可変で伸側が低減衰特性に固定の圧
側ハード領域と、伸側・圧側共に最低減衰特性のソフト
領域との3つの領域を有する構造に形成し、 前記減衰特性制御手段を、制御信号が上方向の不感帯し
きい値を越えた時ショックアブソーバを伸側ハード領域
にて制御し、制御信号が下方向の不感帯しきい値を越え
た時ショックアブソーバを圧側ハード領域にて制御し、
制御信号が上・下方向しきい値の間の時ショックアブソ
ーバをソフト領域に固定するように構成したことを特徴
とする請求項1記載の車両懸架装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4207716A JP3066445B2 (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 車両懸架装置 |
US08/099,651 US5467280A (en) | 1992-08-04 | 1993-07-30 | Vehicular suspension system utilizing variable damping force shock absorber |
DE4326227A DE4326227C2 (de) | 1992-08-04 | 1993-08-04 | Fahrzeug-Aufhängungssystem mit Stoßdämpfern mit variabler Dämpfung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4207716A JP3066445B2 (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 車両懸架装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648146A true JPH0648146A (ja) | 1994-02-22 |
JP3066445B2 JP3066445B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=16544375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4207716A Expired - Fee Related JP3066445B2 (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 車両懸架装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5467280A (ja) |
JP (1) | JP3066445B2 (ja) |
DE (1) | DE4326227C2 (ja) |
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