JP3277379B2 - 車両懸架装置 - Google Patents

車両懸架装置

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JP3277379B2 JP28787791A JP28787791A JP3277379B2 JP 3277379 B2 JP3277379 B2 JP 3277379B2 JP 28787791 A JP28787791 A JP 28787791A JP 28787791 A JP28787791 A JP 28787791A JP 3277379 B2 JP3277379 B2 JP 3277379B2
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史之 山岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバの
減衰係数を最適制御する車両の懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ショックアブソーバの減衰係数制
御を行う車両懸架装置としては、例えば、特開昭61−
163011号公報に記載されたものが知られている。
【0003】この従来の車両懸架装置は、ばね上上下速
度およびばね上−ばね下間の相対速度を検出し、両者が
同符号のときには、減衰係数をハードとし、両者が異符
号のときには減衰係数をソフトにするといった減衰係数
制御を、4輪独立に行うものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来装置にあっては、上述のような構成となっていたた
め、車体がバウンス方向に運動している場合に適したハ
ードの特性とした場合、バウンスとピッチングとが連成
した車体運動に対しては、ばね上マスに対し車体中央の
重心まわりの車体慣性モーメントが加わるため、減衰力
(制御力)が不足し、操縦安定性に劣るという問題点が
あった。
【0005】また、ロールやピッチングを抑える制御を
行う装置も知られているが、これらは、別個に独立した
制御となるし、ステアリングセンサなどの他のセンサも
必要となり、制御の簡素化や部品点数の削減も望まれて
いた。
【0006】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされもので、慣性モーメントに対する十分な制振性
が得られて操縦安定性を向上できるようにするととも
に、構成の簡略化を図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の車両懸架装置は、図1のクレーム対応図
に示すように、車体側と各車輪側の間に介在され、減衰
係数変更手段aにより伸側が減衰係数可変で圧側が低減
衰係数に固定の伸側ハード領域と、圧側が減衰係数可変
で伸側が低減衰係数に固定の圧側ハード領域と、伸側・
圧側共に低減衰係数のソフト領域との3つの領域に変更
可能なショックアブソーバbと、各ショックアブソーバ
bが設けられている位置近傍のばね上上下速度を検出す
るばね上上下速度検出手段cと、各ショックアブソーバ
の減衰係数を、ばね上上下速度により求めた制御信号に
基づき制御する減衰係数制御手段fと、を備えた車体懸
架装置であって、前記減衰係数制御手段fが、ばね上上
下速度をばね上共振周波数を含むバンドパスフィルタに
通してバウンスレートを求めるバウンスレート検出手段
gと、ばね上上下速度をピッチ共振周波数を含むバンド
パスフィルタに通して形成した信号の車体前後差からピ
ッチレートを求めるピッチレート検出手段dと、ばね上
上下速度をロール共振周波数を含むバンドパスフィルタ
に通して形成した信号の車体左右差からロールレートを
求めるロールレート検出手段eと、を有し、バウンスレ
ートに車両の上下方向ばね定数に応じた第1の比例定数
を掛け、ピッチレートに車両のピッチ剛性に応じた第2
の比例定数を掛け、ロールレートに車両のロール剛性に
応じた第3の比例定数を掛け、こうして得られた各値を
合算して制御信号を形成し、かつ、この制御信号のみに
基づいて、制御信号が正のしきい値以上のときショック
アブソーバbを伸側ハード領域において伸側の減衰係数
を前記制御信号に応じた係数に制御し、制御信号が負の
しきい値以下のときショックアブソーバbを圧側ハード
領域において伸側の減衰係数を前記制御信号に応じた係
数に制御し、制御信号が正・負しきい値の間のときショ
ックアブソーバbをソフト領域に制御する構成であるこ
とを特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】減衰係数制御手段は、ばね上上下速度をばね上
共振周波数を含むバンドパスフィルタに通してバウンス
レートを求め、ばね上上下速度をピッチ共振周波数を含
むバンドパスフィルタに通して形成した信号の車体前後
差からピッチレートを求め、ばね上上下速度をロール共
振周波数を含むバンドパスフィルタに通して形成した信
号の車体左右差からロールレートを求め、バウンスレー
トに車両の上下方向ばね定数に応じた第1の比例定数を
掛け、ピッチレートに車両のピッチ剛性に応じた第2の
比例定数を掛け、ロールレートに車両のロール剛性に応
じた第3の比例定数を掛け、こうして得られた各値を合
算して制御信号を形成し、かつ、この制御信号のみに基
づいて、制御信号が正のしきい値以上のときショックア
ブソーバを伸側ハード領域において伸側の減衰係数を前
記制御信号に応じた係数に制御し、制御信号が負のしき
い値以下のときショックアブソーバを圧側ハード領域に
おいて伸側の減衰係数を前記制御信号に応じた係数に制
御し、制御信号が正・負しきい値の間のときショックア
ブソーバをソフト領域に制御する。このように、バウン
スレート、ピッチレートおよびロールレートは、ばね上
上下速度検出手段で検出したばね上上下速度をバンドパ
スフィルタに通した信号により求めるため、ばね上上下
速度検出手段の他にセンサを設けなくて済む。したがっ
て、部品点数を少なくしつつ、バウンスのみでなく、ピ
ッチ、ロールに対しても十分な制御力が得られる。
【0012】
【0013】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】(第1実施例) まず、構成について説明する。
【0015】図2は、第1実施例の車両懸架装置を示す
構成説明図であり、車体と4つの車輪との間に介在され
て、4つのショックアブソーバSA1 ,SA2 ,SA3
,SA4 (なお、ショックアブソーバを説明するにあ
たり、これら4つをまとめて指す場合、およびこれらの
共通の構成を説明するときにはただ単にSAと表示す
る。)が設けられている。そして、各ショックアブソー
バSAの近傍位置の車体には、上下方向の加速度を検出
する上下加速度センサ(以後、上下Gセンサという)1
が設けられている。また、運転席の近傍位置には、各セ
ンサ1からの信号を入力して、各ショックアブソーバS
Aのパルスモータ3に駆動制御信号を出力するコントロ
ールユニット4が設けられている。
【0016】図3は、上記構成を示すシステムブロック
図であって、コントロールユニット4は、インタフェー
ス回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前記イ
ンタフェース回路4aには、上述の各センサ1からの信
号が入力される。なお、前記インタフェース回路4a内
には、図14に示す5つで1組のフィルタ回路が各上下
Gセンサ1毎に設けられている。すなわち、LPF1
は、上下Gセンサ1から送られる信号の中から高周波域
(30Hz以上)のノイズを除去するためのローパスフィル
タ回路である。LPF2は、ローパスフィルタ回路LP
F1を通過した加速度を示す信号を積分してばね上上下
速度に変換するためのローパスフィルタ回路である。B
PF1は、ばね上共振周波数を含む周波数域を通過させ
てバウンス成分信号v(v1 ,v2 ,v3 ,v4 な
お、1,2,3,4 の数字は各ショックアブソーバSAの位置
に対応している。以下も同様である。)を形成するバン
ドパスフィルタ回路である。BPF2は、ピッチ共振周
波数を含む周波数域を通過させてピッチ成分信号v’
(v1 ',v2 ',v3 ',v4 ')を形成するバンドパス
フィルタ回路である。BPF3は、ロール共振周波数を
含む周波数域を通過させてロール成分信号v”(v1
",v2 ",v3 ",v4 ")を形成するバンドパスフィ
ルタ回路である。ちなみに、本実施例では、ばね上共
振,ピッチ共振,ロール共振各周波数が、異なる場合を
例にとっているが、これらの共振周波数が近似している
場合には、バンドパスフィルタはBPF1のみでよい。
【0017】次に、図4は、ショックアブソーバSAの
構成を示す断面図であって、このショックアブソーバS
Aは、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下部
室Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外周
にリザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bとリ
ザーバ室32とを画成したベース34と、ピストン32
に連結されたピストンロッド7の摺動をガイドするガイ
ド部材35と、外筒33と車体との間に介在されたサス
ペンションスプリング36と、バンパラバー37とを備
えている。
【0018】次に、図5は前記ピストン31の部分を示
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する伸側減
衰バルブ12および圧側減衰バルブ20が設けられてい
る。また、ピストン31を貫通しているピストンロッド
7の先端部には、上部室Aと下部室Bとを連通する連通
孔39が形成され、さらに、この連通孔39の流路断面
積を変更するための調整子40と、流体の流通の方向に
応じて流体の連通孔39の流通を許容・遮断する伸側チ
ェックバルブ17および圧側チェックバルブ22とが設
けられている。なお、この調整子40は、前記パルスモ
ータ3により回転されるようになっている(図4参
照)。また、ピストンロッド7の先端部には、上から順
に第1ポート21,第2ポート13,第3ポート18,
第4ポート14,第5ポート16が形成されている。ま
た、図中38は圧側チェックバルブ22が着座するリテ
ーナである。
【0019】一方、調整子40は、中空部19が形成さ
れると共に、内外を連通する第1横孔24および第2横
孔25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成さ
れている。
【0020】したがって、前記上部室Aと下部室Bとの
間には、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔
31bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部
室Bに至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝2
3,第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外
周側を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2
ポート13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側
チェックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3
流路Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19
を経由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路
がある。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、
貫通孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側
第1流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート
21を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室
Aに至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔2
5,第3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス
流路Gとの3つの流路がある。
【0021】すなわち、ショックアブソーバSAは、調
整子40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれ
とも図6に示すような特性で減衰係数を多段階に変更可
能に構成されている。つまり、図7に示すように、伸側
・圧側いずれもソフトとした状態(図中;以後、ソフ
ト領域SSという)から調整子40を反時計方向に回動
させると、伸側のみ減衰係数を多段階に変更可能で圧側
が低減衰係数に固定の領域(以後、伸側ハード領域HS
という)となり、逆に、調整子40を時計方向に回動さ
せると、圧側のみ減衰係数を多段階に変更可能で伸側が
低減衰係数に固定の領域(以後、圧側ハード領域SHと
いう)となる構造となっている。
【0022】ちなみに、図7において、調整子40を
,,のポジションに配置した時の、図5における
K−K断面,M−M断面,N−N断面を、それぞれ、図
8,図9,図10に示し、また、各ポジションの減衰力
特性を図11,12,13に示している。
【0023】次に、パルスモータ3の駆動を制御するコ
ントロールユニット4の作動について、図15のフロー
チャートに基づき説明する。なお、この制御は、各ショ
ックアブソーバSA毎に別個に行う。
【0024】ステップ101は、各上下Gセンサ1,
1,1,1から得られる上下加速度を各フィルタ回路L
PF1,LPF2,BPF1,BPF2,BPF3で処
理してバウンス成分信号v,ピッチ成分信号v’,ロー
ル成分信号v”を求める処理を行うステップである。
【0025】ステップ102は、下記の数式1を用い、
各成分信号v,v’,v”に基づいて各輪の位置の制御
信号V(V1 ,V2 ,V3 ,V4 )を演算するステップ
である。
【0026】
【数1】 なお、αf ,βf ,γf は、前輪の各比例定数 αr ,βr ,γr は、後輪の各比例定数 v1 ,v1 ’,v1 ”:前輪右のばね上上下方向速度信
号 v2 ,v2 ’,v2 ”:前輪左のばね上上下方向速度
信号 v3 ,v3 ’,v3 ”:後輪右のばね上上下方向速度
信号 v4 ,v4 ’,v4 ”:後輪左のばね上上下方向速度
信号である。
【0027】また、各式において、最初のαf ,αr で
くくっている部分がバウンスレートであり、βf ,βr
でくくっている部分がピッチレートであり、γf ,γr
でくくっている部分がロールレートである。このよう
に、上下Gセンサ1からの信号により、バウンスレート
(ばね上上下速度),ピッチレート,ロールレートを求
めるようにしている。ステップ103は、制御信号V
が、所定のしきい値δT 以上であるか否かを判定するス
テップであり、YESでステップ104に進み、NOで
ステップ105に進む。
【0028】ステップ104は、ショックアブソーバS
Aを伸側ハード領域HSに制御するステップである。
【0029】ステップ105は、制御信号Vが所定のし
きい値δT としきい値−δC との間の値であるか否かを
判定するステップであり、YESでステップ106に進
み、NOでステップ107に進む。
【0030】ステップ106は、ショックアブソーバS
Aをソフト領域SSに制御するステップである。
【0031】ステップ107は、便宜上表示しているス
テップであり、ステップ103およびステップ105で
NOと判定した場合には、制御信号Vは、所定のしきい
値−δC 以下であり、この場合、ステップ108に進
む。
【0032】ステップ108は、ショックアブソーバS
Aを圧側ハード領域SHに制御するステップである。
【0033】次に、実施例装置の作動を図16のタイム
チャートにより説明する。
【0034】ばね上上下速度が、この図の制御信号Vに
示すように変化した場合、図に示すように、制御信号V
が所定のしきい値δT ,−δC の間の値であるときに
は、ショックアブソーバSAをソフト領域SSに制御す
る。
【0035】また、制御信号Vがしきい値δT 以上とな
ると、伸側ハード領域HSに制御して、圧側を低減衰係
数に固定する一方、伸側の減衰係数を制御信号Vに比例
させて変更する。このとき、減衰係数Cは、C=k・V
となるように制御する。
【0036】また、制御信号Vがしきい値−δC 以下と
なると、圧側ハード領域SHに制御して、伸側を低減衰
係数に固定する一方、圧側の減衰係数を制御信号Vに比
例させて変更する。このときも、減衰係数Cは、C=k
・Vとなるように制御するものである。
【0037】以上説明した第1実施例にあっては、以下
に列挙する効果が得られる。
【0038】 バウンスのみでなくロール,ピッチ
に対しても十分な制御力を発生することができることか
ら、乗り心地と操縦安定性に優れた車両用懸架装置を提
供することができる。
【0039】 上記のような制御を行うにあた
り、検出手段としては上下Gセンサ1のみしか用いない
ため、部品点数を少なくして低コスト化を図れると共
に、組付の手間,組付スペース,重量を少なくできると
いう効果が得られる。
【0040】 バウンスレート,ピッチレート,ロ
ールレートを求めるにあたり、それぞれ異なる定数α,
β,γを用いているため、車両において、ばね上共振周
波数,ピッチ共振周波数,ロール共振周波数がそれぞれ
異なっていても、ばね上上下速度に基づいて、各レート
を的確に検出することができる。
【0041】次に、他の実施例について説明するが、こ
れら実施例を説明するにあたり、第1実施例との相違点
のみを説明することにする。また、説明中の符号で第1
実施例と同じ符号は、同じ対象を示すものである。
【0042】(第2実施例) 第2実施例は、コントロールユニット4の一部が第1実
施例と異なっていて、すなわち、この第2実施例では、
制御信号Vを求めるにあたり、下記の数式2に示す演算
式を用いる。
【0043】
【数2】 この第2実施例では、バウンス成分vを求める部分が異
なっていて、バウンス成分vは各ショックアブソーバS
Aの位置の成分のみを入力する。したがって、この第2
実施例は、第1実施例と比較して、各輪のバウンス成分
を強調した制御となって、ロールおよびピッチに対する
制振性は抑えた特性となる。
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の車両懸
架装置は、減衰係数制御手段で、ばね上上下速度とピッ
チレートとロールレートにより制御信号を求め、この制
御信号に基づきショックアブソーバの減衰係数を制御す
るようにしたため、バウンスのみでなく、ピッチ、ロー
ルに対しても十分な制御力が得られるもので、これによ
って、乗り心地と操縦安定性を向上させることができる
という効果が得られる。
【0052】さらに、ピッチレートおよびロールレート
は、ばね上上下速度検出手段で検出したばね上上下速度
共振周波数を含むバンドパスフィルタを通した信号
り求めるため、ばね上上下速度検出手段が、ピッチレー
ト検出手段およびロールレート検出手段を兼ねることに
なって部品点数が少なくなるもので、これによって、構
成の簡略化、コスト・組付手間・重量の低減を図ること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両懸架装置を示すクレーム概念図で
ある。
【図2】本発明第1実施例の車両懸架装置を示す構成説
明図である。
【図3】第1実施例の車両懸架装置を示すシステムブロ
ック図である。
【図4】第1実施例装置に適用したショックアブソーバ
を示す断面図である。
【図5】前記ショックアブソーバの要部を示す拡大断面
図である。
【図6】前記ショックアブソーバのピストン速度に対応
した減衰力特性図である。
【図7】前記ショックアブソーバのパルスモータのステ
ップ位置に対応した減衰係数特性図である。
【図8】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のK
−K断面図である。
【図9】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のM
−M断面図である。
【図10】前記ショックアブソーバの要部を示す図5の
N−N断面図である。
【図11】前記ショックアブソーバの伸側ハード時の減
衰力特性図である。
【図12】前記ショックアブソーバの伸側・圧側ソフト
状態の減衰力特性図である。
【図13】前記ショックアブソーバの圧側ハード状態の
減衰力特性図である。
【図14】第1実施例のコントロールユニットの要部を
示すブロック図である。
【図15】第1実施例装置のコントロールユニットの制
御作動を示すフローチャートである。
【図16】第1実施例装置の作動を示すタイムチャート
である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−217313(JP,A) 特開 昭61−236938(JP,A) 特開 平3−42319(JP,A) 特開 平3−42320(JP,A) 特開 平3−276807(JP,A) 特表 平1−502972(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 17/015

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側と各車輪側の間に介在され、減衰
    係数変更手段により伸側が減衰係数可変で圧側が低減衰
    係数に固定の伸側ハード領域と、圧側が減衰係数可変で
    伸側が低減衰係数に固定の圧側ハード領域と、伸側・圧
    側共に低減衰係数のソフト領域との3つの領域に変更可
    能なショックアブソーバと、 各ショックアブソーバが設けられている位置近傍のばね
    上上下速度を検出するばね上上下速度検出手段と、 各ショックアブソーバの減衰係数を、ばね上上下速度に
    より求めた制御信号に基づき制御する減衰係数制御手段
    と、 を備えた車体懸架装置であって、前記減衰係数制御手段が、ばね上上下速度をばね上共振
    周波数を含むバンドパスフィルタに通してバウンスレー
    トを求めるバウンスレート検出手段と、ばね上上下速度
    をピッチ共振周波数を含むバンドパスフィルタに通して
    形成した信号の車体前後差からピッチレートを求めるピ
    ッチレート検出手段と、ばね上上下速度をロール共振周
    波数を含むバンドパスフィルタに通して形成した信号の
    車体左右差からロールレートを求めるロールレート検出
    手段と、を有し、バウンスレートに車両の上下方向ばね
    定数に応じた第1の比例定数を掛け、ピッチレートに車
    両のピッチ剛性に応じた第2の比例定数を掛け、ロール
    レートに車両のロール剛性に応じた第3の比例定数を掛
    け、こうして得られた各値を合算して制御信号を形成
    し、かつ、この制御信号のみに基づいて、制御信号が正
    のしきい値以上のときショックアブソーバを伸側ハード
    領域において伸側の減衰係数を前記制御信号に応じた係
    数に制御し、制御信号が負のしきい値以下のときショッ
    クアブソーバを圧側ハード領域において伸側の減衰係数
    を前記制御信号に応じた係数に制御し、制御信号が正・
    負しきい値の間のときショックアブソーバをソフト領域
    に制御する構成である ことを特徴とする車両懸架装置。
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