JP3096525B2 - 車両懸架装置 - Google Patents
車両懸架装置Info
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- JP3096525B2 JP3096525B2 JP20378292A JP20378292A JP3096525B2 JP 3096525 B2 JP3096525 B2 JP 3096525B2 JP 20378292 A JP20378292 A JP 20378292A JP 20378292 A JP20378292 A JP 20378292A JP 3096525 B2 JP3096525 B2 JP 3096525B2
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- sprung
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバの
減衰特性を最適制御する車両の懸架装置に関する。
減衰特性を最適制御する車両の懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ショックアブソーバの減衰特性制
御を行う車両懸架装置としては、例えば、特開昭64−
60411号公報に記載されたものが知られている。
御を行う車両懸架装置としては、例えば、特開昭64−
60411号公報に記載されたものが知られている。
【0003】この従来装置は、ショックアブソーバで発
生している減衰力を検出し、その信号強度より相対速度
を推定し、この相対速度が所定のしきい値を越えて悪路
もしくは単発入力が入ったと判断した時は、所定のイン
ターバルの間は車両の走破性を確保するためにショック
アブソーバの減衰特性を高減衰特性側に切り換え制御す
るようにしたものであった。
生している減衰力を検出し、その信号強度より相対速度
を推定し、この相対速度が所定のしきい値を越えて悪路
もしくは単発入力が入ったと判断した時は、所定のイン
ターバルの間は車両の走破性を確保するためにショック
アブソーバの減衰特性を高減衰特性側に切り換え制御す
るようにしたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置にあっては、上述のように、悪路と判定されると、ば
ね上の動きに関係なく所定のインターバルの間はショッ
クアブソーバが高減衰特性状態に保持されるため、悪路
走行時及び単発的な突起状入力時における車両の乗り心
地を確保できなくなるという問題点があった。
置にあっては、上述のように、悪路と判定されると、ば
ね上の動きに関係なく所定のインターバルの間はショッ
クアブソーバが高減衰特性状態に保持されるため、悪路
走行時及び単発的な突起状入力時における車両の乗り心
地を確保できなくなるという問題点があった。
【0005】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、良路走行時における車両の振動を抑制
して車両の乗り心地と操縦安定性とを確保しつつ、悪路
走行時や単発的な突起状入力時における高周波路面入力
の車体への伝達を抑制して車両の乗り心地を向上させる
ことができる車両懸架装置を提供することを目的として
いる。
なされたもので、良路走行時における車両の振動を抑制
して車両の乗り心地と操縦安定性とを確保しつつ、悪路
走行時や単発的な突起状入力時における高周波路面入力
の車体への伝達を抑制して車両の乗り心地を向上させる
ことができる車両懸架装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車両懸架装置
は、図1のクレーム対応図に示すように、車体側と各車
輪側の間に介在され、減衰特性変更手段aにより減衰特
性を変更可能なショックアブソーバbと、車両のばね上
上下加速度を検出するばね上上下加速度検出手段とc、
車両のばね上上下速度を検出するばね上上下速度検出手
段dと、前記ばね上上下加速度検出手段cから得られる
信号の中からばね上共振周波数を含む低周波成分をカッ
トするハイパスフィルタeと、該ハイパスフィルタeを
通過した加速度信号が所定のしきい値未満である時は、
ばね上上下速度検出手段dで検出されたばね上上下速度
に基づく制御信号の方向と同一のショックアブソーバb
の行程側を制御信号に応じて最適減衰特性に制御する信
号を減衰特性変更手段aに出力する基本制御部fを有す
る減衰特性制御手段gと、該減衰特性制御手段gに設け
られ、ハイパスフィルタeを通過した加速度信号が所定
のしきい値以上になるとその時点から制御信号の方向が
逆転するまでの間制御信号の方向と同一のショックアブ
ソーバbの行程側の減衰特性の上限リミット値を所定の
低減衰特性に設定する上限リミット値設定処理部hとを
備えた構成とした。
は、図1のクレーム対応図に示すように、車体側と各車
輪側の間に介在され、減衰特性変更手段aにより減衰特
性を変更可能なショックアブソーバbと、車両のばね上
上下加速度を検出するばね上上下加速度検出手段とc、
車両のばね上上下速度を検出するばね上上下速度検出手
段dと、前記ばね上上下加速度検出手段cから得られる
信号の中からばね上共振周波数を含む低周波成分をカッ
トするハイパスフィルタeと、該ハイパスフィルタeを
通過した加速度信号が所定のしきい値未満である時は、
ばね上上下速度検出手段dで検出されたばね上上下速度
に基づく制御信号の方向と同一のショックアブソーバb
の行程側を制御信号に応じて最適減衰特性に制御する信
号を減衰特性変更手段aに出力する基本制御部fを有す
る減衰特性制御手段gと、該減衰特性制御手段gに設け
られ、ハイパスフィルタeを通過した加速度信号が所定
のしきい値以上になるとその時点から制御信号の方向が
逆転するまでの間制御信号の方向と同一のショックアブ
ソーバbの行程側の減衰特性の上限リミット値を所定の
低減衰特性に設定する上限リミット値設定処理部hとを
備えた構成とした。
【0007】
【作用】本発明の車両懸架装置では、路面が低周波入力
状態の良路である時は、ばね下の動きを示すばね上上下
加速度信号が所定のしきい値未満であるため、減衰特性
制御手段の基本制御部では、その時のばね上上下速度に
基づく制御信号の方向と同一のショックアブソーバの行
程方向側を制御信号に応じて最適減衰特性に制御するも
ので、これにより、良路走行時における車両の振動を抑
制して車両の乗り心地と操縦安定性とを確保することが
できる。
状態の良路である時は、ばね下の動きを示すばね上上下
加速度信号が所定のしきい値未満であるため、減衰特性
制御手段の基本制御部では、その時のばね上上下速度に
基づく制御信号の方向と同一のショックアブソーバの行
程方向側を制御信号に応じて最適減衰特性に制御するも
ので、これにより、良路走行時における車両の振動を抑
制して車両の乗り心地と操縦安定性とを確保することが
できる。
【0008】また、路面が高周波入力状態の悪路である
時または単発的な突起状入力があった時は、ばね下の動
きを示すばね上上下加速度信号が所定のしきい値以上と
なるため、減衰特性制御手段の上限リミット値設定処理
部では、その時点から制御信号の方向が逆転するまでの
間制御信号の方向と同一のショックアブソーバの行程方
向側の減衰特性の上限リミット値を所定の低減衰特性に
設定する処理が行なわれるもので、これにより、悪路走
行時や単発的な突起状入力時における高周波路面入力の
車体への伝達を抑制して車両の乗り心地を向上させるこ
とができる。
時または単発的な突起状入力があった時は、ばね下の動
きを示すばね上上下加速度信号が所定のしきい値以上と
なるため、減衰特性制御手段の上限リミット値設定処理
部では、その時点から制御信号の方向が逆転するまでの
間制御信号の方向と同一のショックアブソーバの行程方
向側の減衰特性の上限リミット値を所定の低減衰特性に
設定する処理が行なわれるもので、これにより、悪路走
行時や単発的な突起状入力時における高周波路面入力の
車体への伝達を抑制して車両の乗り心地を向上させるこ
とができる。
【0009】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。ま
ず、本発明実施例の車両懸架装置の構成について説明す
る。図2は、本発明実施例の車両懸架装置を示す構成説
明図であり、車体と各車輪との間に介在されて、4つの
ショックアブソーバSAが設けられている。そして、各
ショックアブソーバSAの車体への取付位置の近傍位置
の車体には、上下方向の加速度を検出するばね上上下加
速度センサ(以後、上下Gセンサという)1が設けら
れ、さらに、運転席の近傍位置には、各センサ1から信
号を入力して各ショックアブソーバSAのパルスモータ
3に駆動制御信号を出力するコントロールユニット4が
設けられている。
ず、本発明実施例の車両懸架装置の構成について説明す
る。図2は、本発明実施例の車両懸架装置を示す構成説
明図であり、車体と各車輪との間に介在されて、4つの
ショックアブソーバSAが設けられている。そして、各
ショックアブソーバSAの車体への取付位置の近傍位置
の車体には、上下方向の加速度を検出するばね上上下加
速度センサ(以後、上下Gセンサという)1が設けら
れ、さらに、運転席の近傍位置には、各センサ1から信
号を入力して各ショックアブソーバSAのパルスモータ
3に駆動制御信号を出力するコントロールユニット4が
設けられている。
【0010】以上の構成を示すのが図3のシステムブロ
ック図であって、コントロールユニット4は、インタフ
ェース回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前
記インタフェース回路4aに、各上下Gセンサ1からの
信号が入力される。そして、このインタフェース回路4
a内には、図14に示すように、5つで1組のフィルタ
回路が各上下Gセンサ1毎に設けられている。即ち、L
PF1は、上下Gセンサ1から送られるばね上上下加速
度Gの中から高周波(30HZ以上)のノイズを除去するた
めのローパスフィルタ回路である。HPF1は、ばね上
上下加速度Gからばね上共振周波数を含む低周波成分を
除去してばね下共振周波数を含む高周波の加速度信号G
1 を得るためのハイパスフィルタであり、この実施例で
は6HZのものが用いられている。LPF2は、ばね上上
下加速度Gを積分してばね上上下速度Vn に変換するロ
ーパスフィルタである。HPF2は、カットオフ周波数
1.0HZ のハイパスフィルタで、LPF3は、カットオフ
周波数1.5HZ のローパスフィルタであり、両フィルタで
ばね上共振周波数を含むばね上上下速度Vn を得るバン
ドパスフィルタを構成している。
ック図であって、コントロールユニット4は、インタフ
ェース回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前
記インタフェース回路4aに、各上下Gセンサ1からの
信号が入力される。そして、このインタフェース回路4
a内には、図14に示すように、5つで1組のフィルタ
回路が各上下Gセンサ1毎に設けられている。即ち、L
PF1は、上下Gセンサ1から送られるばね上上下加速
度Gの中から高周波(30HZ以上)のノイズを除去するた
めのローパスフィルタ回路である。HPF1は、ばね上
上下加速度Gからばね上共振周波数を含む低周波成分を
除去してばね下共振周波数を含む高周波の加速度信号G
1 を得るためのハイパスフィルタであり、この実施例で
は6HZのものが用いられている。LPF2は、ばね上上
下加速度Gを積分してばね上上下速度Vn に変換するロ
ーパスフィルタである。HPF2は、カットオフ周波数
1.0HZ のハイパスフィルタで、LPF3は、カットオフ
周波数1.5HZ のローパスフィルタであり、両フィルタで
ばね上共振周波数を含むばね上上下速度Vn を得るバン
ドパスフィルタを構成している。
【0011】次に、図4は、各ショックアブソーバSA
の構成を示す断面図であって、このショックアブソーバ
SAは、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下
部室Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外
周にリザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bと
リザーバ室32とを画成したベース34と、下端にピス
トン31が連結されたピストンロッド7の摺動をガイド
するガイド部材35と、外筒33と車体との間に介在さ
れたサスペンションスプリング36と、バンパラバー3
7とを備えている。
の構成を示す断面図であって、このショックアブソーバ
SAは、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下
部室Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外
周にリザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bと
リザーバ室32とを画成したベース34と、下端にピス
トン31が連結されたピストンロッド7の摺動をガイド
するガイド部材35と、外筒33と車体との間に介在さ
れたサスペンションスプリング36と、バンパラバー3
7とを備えている。
【0012】次に、図5は前記ピストン31の部分を示
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する圧側減
衰バルブ20と伸側減衰バルブ12とが設けられてい
る。また、ピストンロッド7の先端に螺合されたバウン
ドストッパ41にはピストン31を貫通したスタッド3
8が螺合して固定されていて、このスタッド38には、
上部室Aと下部室Bとを連通する連通孔39が形成さ
れ、さらに、この連通孔39の流路断面積を変更するた
めの調整子40と、流体の流通の方向に応じて流体の連
通孔39の流通を許容・遮断する伸側チェックバルブ1
7及び圧側チェックバルブ22とが設けられている。
尚、この調整子40は、前記パルスモータ3によりコン
トロールロッド70を介して回転されるようになってい
る(図4参照)。また、スタッド38には、上から順に
第1ポート21,第2ポート13,第3ポート18,第
4ポート14,第5ポート16が形成されている。
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する圧側減
衰バルブ20と伸側減衰バルブ12とが設けられてい
る。また、ピストンロッド7の先端に螺合されたバウン
ドストッパ41にはピストン31を貫通したスタッド3
8が螺合して固定されていて、このスタッド38には、
上部室Aと下部室Bとを連通する連通孔39が形成さ
れ、さらに、この連通孔39の流路断面積を変更するた
めの調整子40と、流体の流通の方向に応じて流体の連
通孔39の流通を許容・遮断する伸側チェックバルブ1
7及び圧側チェックバルブ22とが設けられている。
尚、この調整子40は、前記パルスモータ3によりコン
トロールロッド70を介して回転されるようになってい
る(図4参照)。また、スタッド38には、上から順に
第1ポート21,第2ポート13,第3ポート18,第
4ポート14,第5ポート16が形成されている。
【0013】一方、調整子40は、中空部19が形成さ
れると共に、内外を連通する第1横孔24及び第2横孔
25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成され
ている。
れると共に、内外を連通する第1横孔24及び第2横孔
25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成され
ている。
【0014】従って、前記上部室Aと下部室Bとの間に
は、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔31
bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部室B
に至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝23,
第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外周側
を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2ポー
ト13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側チェ
ックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3流路
Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19を経
由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路があ
る。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、貫通
孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側第1
流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート21
を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室Aに
至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔25,第
3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス流路G
との3つの流路がある。
は、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔31
bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部室B
に至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝23,
第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外周側
を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2ポー
ト13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側チェ
ックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3流路
Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19を経
由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路があ
る。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、貫通
孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側第1
流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート21
を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室Aに
至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔25,第
3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス流路G
との3つの流路がある。
【0015】即ち、ショックアブソーバSAは、調整子
40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれとも
図6に示すような特性で減衰特性を多段階に変更可能に
構成されている。つまり、図7に示すように、伸側・圧
側いずれもソフトとなる領域(以後、ソフト領域SSと
いう)から、調整子40を反時計方向に回動させると、
伸側のみ減衰特性をハード側に多段階に変更可能で圧側
がソフトに固定の領域(以後、伸側ハード領域HSとい
う)となり、逆に、調整子40を時計方向に回動させる
と、圧側のみ減衰特性をハード側に多段階に変更可能で
伸側がソフトに固定の領域(以後、圧側ハード領域SH
という)となる構造となっている。
40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれとも
図6に示すような特性で減衰特性を多段階に変更可能に
構成されている。つまり、図7に示すように、伸側・圧
側いずれもソフトとなる領域(以後、ソフト領域SSと
いう)から、調整子40を反時計方向に回動させると、
伸側のみ減衰特性をハード側に多段階に変更可能で圧側
がソフトに固定の領域(以後、伸側ハード領域HSとい
う)となり、逆に、調整子40を時計方向に回動させる
と、圧側のみ減衰特性をハード側に多段階に変更可能で
伸側がソフトに固定の領域(以後、圧側ハード領域SH
という)となる構造となっている。
【0016】ちなみに、図7において、調整子40を
,,のポジションに配置した時の、図5における
K−K断面,L−L断面及びM−M断面,N−N断面
を、それぞれ、図8,図9,図10に示し、また、各ポ
ジションの減衰力特性を図11,12,13に示してい
る。
,,のポジションに配置した時の、図5における
K−K断面,L−L断面及びM−M断面,N−N断面
を、それぞれ、図8,図9,図10に示し、また、各ポ
ジションの減衰力特性を図11,12,13に示してい
る。
【0017】次に、前記コントロールユニット4におけ
る減衰特性制御部の作動を図15のフローチャート、及
び、図16のタイムチャートに基づいて説明する。
る減衰特性制御部の作動を図15のフローチャート、及
び、図16のタイムチャートに基づいて説明する。
【0018】図15のフローチャートにおいて、ステッ
プ101は、上下Gセンサ1からばね上上下加速度Gを
検出するステップである。
プ101は、上下Gセンサ1からばね上上下加速度Gを
検出するステップである。
【0019】ステップ102は、検出されたばね上上下
加速度Gを積分してばね上上下速度Vn を算出するステ
ップである。尚、ばね上上下速度Vn は、上方向が正の
値で、下方向が負の値で与えられ、そのまま各輪のショ
ックアブソーバSAの制御信号Vとして用いている。
加速度Gを積分してばね上上下速度Vn を算出するステ
ップである。尚、ばね上上下速度Vn は、上方向が正の
値で、下方向が負の値で与えられ、そのまま各輪のショ
ックアブソーバSAの制御信号Vとして用いている。
【0020】ステップ103は、ばね上上下速度Vn が
正の値(上方向)であるか否かを判定するステップであ
り、YES(上方向)でステップ104へ進み、NO
(下方向)でステップ105へ進む。
正の値(上方向)であるか否かを判定するステップであ
り、YES(上方向)でステップ104へ進み、NO
(下方向)でステップ105へ進む。
【0021】ステップ104は、前回のばね上上下速度
Vn-1 が負の値であるか否かを判定するステップであ
り、YESでステップ106へ進み、NOでステップ1
07へ進む。即ち、このステップではばね上上下速度V
n の方向が逆転したかどうかを判定するものである。
Vn-1 が負の値であるか否かを判定するステップであ
り、YESでステップ106へ進み、NOでステップ1
07へ進む。即ち、このステップではばね上上下速度V
n の方向が逆転したかどうかを判定するものである。
【0022】ステップ106は、上方向のばね上上下速
度Vn のしきい値VS1を所定の値に初期設定すると共
に、ばね上上下速度Vn の方向が逆転したかどうかを判
定するフラグを0(未逆転)にセットするステップであ
り、その後ステップ107へ進む。
度Vn のしきい値VS1を所定の値に初期設定すると共
に、ばね上上下速度Vn の方向が逆転したかどうかを判
定するフラグを0(未逆転)にセットするステップであ
り、その後ステップ107へ進む。
【0023】ステップ107は、ばね上上下速度Vn が
所定のしきい値VS1以上となったか否かを判定するステ
ップであり、YES(以上)でステップ108へ進み、
NO(未満)でステップ109へ進む。
所定のしきい値VS1以上となったか否かを判定するステ
ップであり、YES(以上)でステップ108へ進み、
NO(未満)でステップ109へ進む。
【0024】ステップ108は、初期設定されたしきい
値VS1の値をその時のばね上上下速度Vn の値に更新す
るステップであり、その後ステップ109へ進む。
値VS1の値をその時のばね上上下速度Vn の値に更新す
るステップであり、その後ステップ109へ進む。
【0025】ステップ109は、ショックアブソーバS
Aにおける伸側の目標減衰ポジションPn を設定し、そ
の設定された目標ポジションPn に向けてパルスモータ
3を駆動させるステップであり、この目標減衰ポジショ
ンPn は、(P+MAX /VS1)×Vn の演算式に基づい
て求められる。尚、P+MAXは、図6に示すように、伸側
の減衰力が最大となるポジションである。
Aにおける伸側の目標減衰ポジションPn を設定し、そ
の設定された目標ポジションPn に向けてパルスモータ
3を駆動させるステップであり、この目標減衰ポジショ
ンPn は、(P+MAX /VS1)×Vn の演算式に基づい
て求められる。尚、P+MAXは、図6に示すように、伸側
の減衰力が最大となるポジションである。
【0026】ステップ110は、フラグが0か否かを判
定するステップであり、YES(Vn の方向逆転)でス
テップ111へ進み、NO(未逆転)でステップ112
へ進む。
定するステップであり、YES(Vn の方向逆転)でス
テップ111へ進み、NO(未逆転)でステップ112
へ進む。
【0027】ステップ111は、加速度信号の絶対値|
G1|が所定のしきい値Gn を越えているか否かを判定す
るステップであり、YESでステップ112へ進み、N
Oでステップ101へ戻る。
G1|が所定のしきい値Gn を越えているか否かを判定す
るステップであり、YESでステップ112へ進み、N
Oでステップ101へ戻る。
【0028】ステップ112は、フラグを1(逆転)に
セットするステップであり、その後ステップ113へ進
む。
セットするステップであり、その後ステップ113へ進
む。
【0029】ステップ113は、目標ポジションPn が
所定の上限リミット値Xn1を越えているか否かを判定す
るステップであり、YESでステップ114へ進み、N
Oでステップ101へ戻る。
所定の上限リミット値Xn1を越えているか否かを判定す
るステップであり、YESでステップ114へ進み、N
Oでステップ101へ戻る。
【0030】ステップ114は、上限リミット値Xn1を
その時の目標ポジションPn に更新するステップであ
る。
その時の目標ポジションPn に更新するステップであ
る。
【0031】ステップ105は、前回のばね上上下速度
Vn-1 が正の値であるか否かを判定するステップであ
り、YESでステップ115へ進み、NOでステップ1
16へ進む。即ち、このステップは、ばね上上下速度V
n の方向が逆転したかどうかを判定するものである。
Vn-1 が正の値であるか否かを判定するステップであ
り、YESでステップ115へ進み、NOでステップ1
16へ進む。即ち、このステップは、ばね上上下速度V
n の方向が逆転したかどうかを判定するものである。
【0032】ステップ115は、下方向のばね上上下速
度Vn のしきい値VS2を所定の値に初期設定すると共
に、ばね上上下速度Vn の方向が逆転したかどうかを判
定するフラグを0(未逆転)にセットするステップであ
り、その後ステップ116へ進む。ステップである。
度Vn のしきい値VS2を所定の値に初期設定すると共
に、ばね上上下速度Vn の方向が逆転したかどうかを判
定するフラグを0(未逆転)にセットするステップであ
り、その後ステップ116へ進む。ステップである。
【0033】ステップ116は、ばね上上下速度の絶対
値|Vn|が所定のしきい値の絶対値|VS2|以上となっ
たか否かを判定するステップであり、YESでステップ
117へ進み、NOでステップ118へ進む。
値|Vn|が所定のしきい値の絶対値|VS2|以上となっ
たか否かを判定するステップであり、YESでステップ
117へ進み、NOでステップ118へ進む。
【0034】ステップ117は、初期設定されたしきい
値VS2の値をその時のばね上上下速度Vn の値に更新す
るステップである。
値VS2の値をその時のばね上上下速度Vn の値に更新す
るステップである。
【0035】ステップ118は、ショックアブソーバS
Aにおける圧側の目標減衰ポジションPn を設定し、そ
の設定された目標ポジションPn に向けてパルスモータ
3を駆動させるステップであり、この目標減衰ポジショ
ンPn は、(P-MAX/VS2)×Vn の演算式に基づいて
求められる。尚、P-MAXは、図6に示すように、圧側の
減衰力が最大となるポジションである。
Aにおける圧側の目標減衰ポジションPn を設定し、そ
の設定された目標ポジションPn に向けてパルスモータ
3を駆動させるステップであり、この目標減衰ポジショ
ンPn は、(P-MAX/VS2)×Vn の演算式に基づいて
求められる。尚、P-MAXは、図6に示すように、圧側の
減衰力が最大となるポジションである。
【0036】ステップ119は、フラグが0(未逆転)
か否かを判定するステップであり、YESでステップ1
20へ進み、NOでステップ121へ進む。
か否かを判定するステップであり、YESでステップ1
20へ進み、NOでステップ121へ進む。
【0037】ステップ120は、加速度信号の絶対値|
G1|が所定のしきい値Gn を越えているか否かを判定す
るステップであり、YESでステップ121へ進み、N
Oでステップ101へ戻る。
G1|が所定のしきい値Gn を越えているか否かを判定す
るステップであり、YESでステップ121へ進み、N
Oでステップ101へ戻る。
【0038】ステップ121は、フラグを1(逆転)に
セットするステップであり、その後ステップ122へ進
む。
セットするステップであり、その後ステップ122へ進
む。
【0039】ステップ122は、目標ポジションの絶対
値|Pn|が所定の上限リミット値の絶対値|Xn2|を越
えているか否かを判定するステップであり、YESでス
テップ123へ進み、NOでステップ101へ戻る。
値|Pn|が所定の上限リミット値の絶対値|Xn2|を越
えているか否かを判定するステップであり、YESでス
テップ123へ進み、NOでステップ101へ戻る。
【0040】ステップ123は、上限リミット値Xn2を
その時の目標ポジションPn に更新するステップであ
る。
その時の目標ポジションPn に更新するステップであ
る。
【0041】以上で一回の制御フローを終了し、コント
ロールユニット4では以上の制御フローを繰り返すもの
である。
ロールユニット4では以上の制御フローを繰り返すもの
である。
【0042】次に、コントロールユニット4の作動を図
16のタイムチャートに基づいて説明する。即ち、図1
6は車両走行時の作動を示すタイムチャートであり、上
から順に、加速度信号G1 ,ばね上上下速度Vn ,目標
ポジションPn を示している。
16のタイムチャートに基づいて説明する。即ち、図1
6は車両走行時の作動を示すタイムチャートであり、上
から順に、加速度信号G1 ,ばね上上下速度Vn ,目標
ポジションPn を示している。
【0043】(イ)ばね下の振動が小さい良路走行時 ばね上上下加速度Gからばね上共振周波数を含む低周波
成分をカットした加速度信号G1 が所定のしきい値Gn
未満である時は、ばね下の振動が激しくない(良路走行
中である)ので、その時のばね上上下速度Vn の方向と
同一のショックアブソーバSAの行程側がばね上上下速
度Vn に比例した高減衰特性となるような減衰特性の切
り換え制御(高減衰比例制御)が行なわれる。即ち、 a) 図16のr1 に示すように、加速度信号G1 (ばね
下の高周波数成分)が所定のしきい値Gn 以下であり、
かつ、ばね上上下速度Vn の方向が上向きである時は、
ばね上上下速度Vn の方向と同一方向である伸側がばね
上上下速度Vnに比例した高減衰ポジション[Pn =
(P+MAX /VS1)×Vn ]で、その逆行程の圧側が所
定の低減衰特性となる伸側ハード領域HS(図11の特
性)側に切り換えられる。
成分をカットした加速度信号G1 が所定のしきい値Gn
未満である時は、ばね下の振動が激しくない(良路走行
中である)ので、その時のばね上上下速度Vn の方向と
同一のショックアブソーバSAの行程側がばね上上下速
度Vn に比例した高減衰特性となるような減衰特性の切
り換え制御(高減衰比例制御)が行なわれる。即ち、 a) 図16のr1 に示すように、加速度信号G1 (ばね
下の高周波数成分)が所定のしきい値Gn 以下であり、
かつ、ばね上上下速度Vn の方向が上向きである時は、
ばね上上下速度Vn の方向と同一方向である伸側がばね
上上下速度Vnに比例した高減衰ポジション[Pn =
(P+MAX /VS1)×Vn ]で、その逆行程の圧側が所
定の低減衰特性となる伸側ハード領域HS(図11の特
性)側に切り換えられる。
【0044】b) 図16のr2 に示すように、加速度信
号の絶対値|G1|(ばね下の高周波数成分)が所定のし
きい値Gn 以下であり、かつ、ばね上上下速度Vn の方
向が下向きである時は、ばね上上下速度Vn の方向と同
一方向である圧側がばね上上下速度Vn に比例した高減
衰ポジション[Pn =(P-MAX /VS2)×Vn ]で、
その逆行程の伸側が所定の低減衰特性となる圧側ハード
領域SH(図13の特性)側に切り換えられる。
号の絶対値|G1|(ばね下の高周波数成分)が所定のし
きい値Gn 以下であり、かつ、ばね上上下速度Vn の方
向が下向きである時は、ばね上上下速度Vn の方向と同
一方向である圧側がばね上上下速度Vn に比例した高減
衰ポジション[Pn =(P-MAX /VS2)×Vn ]で、
その逆行程の伸側が所定の低減衰特性となる圧側ハード
領域SH(図13の特性)側に切り換えられる。
【0045】従って、ばね上共振周波数を含む低周波成
分を取り除いた加速度信号G1 により、ばね下の状態を
的確に把握し、ばね下の振動が激しくない時には、その
時のばね上上下速度Vn の方向と同一のショックアブソ
ーバSAの行程方向をばね上上下速度Vn に比例した高
減衰特性側に制御することで、ばね上の振動を抑制し
て、操縦安定性を確保すると共に、その時のばね上上下
速度Vn の方向とは逆方向のショックアブソーバSAの
行程を所定の低減衰特性として、制振制御時に行程方向
とは逆方向の路面入力を吸収して、車体への振動伝達を
阻止して乗り心地を確保することができる。
分を取り除いた加速度信号G1 により、ばね下の状態を
的確に把握し、ばね下の振動が激しくない時には、その
時のばね上上下速度Vn の方向と同一のショックアブソ
ーバSAの行程方向をばね上上下速度Vn に比例した高
減衰特性側に制御することで、ばね上の振動を抑制し
て、操縦安定性を確保すると共に、その時のばね上上下
速度Vn の方向とは逆方向のショックアブソーバSAの
行程を所定の低減衰特性として、制振制御時に行程方向
とは逆方向の路面入力を吸収して、車体への振動伝達を
阻止して乗り心地を確保することができる。
【0046】(ロ)ばね下の振動が大きい悪路走行また
は単発的な突起状入力時 ばね上上下加速度Gからばね上共振周波数を含む低周波
成分をカットした加速度信号値G1 が所定のしきい値G
n を越えている時は、ばね下の振動が激しい(悪路走行
中または単発的な突起状入力時である)ので、この場合
は、ばね上上下速度Vn の方向が逆転するまでの間は、
前記基本制御部による目標ポジションPn に上限リミッ
トXn1,Xn2を設定し、減衰ポジションが所定の低減衰
特性より高くならないような上限リミット制御が行なわ
れる。即ち、 a) 図16のs1 ,s2 に示すように、加速度信号G1
(ばね下の高周波数成分)が所定のしきい値Gn を越え
ており、かつ、前記基本制御部による目標ポジションが
上限リミットXn1,Xn2と越えている時は、ばね上上下
速度Vn の方向が逆転するまでの間は、その時のばね上
上下速度Vn の方向と同一行程方向の減衰ポジションを
上限リミットXn1,Xn2に固定させる処理が行なわれ
る。
は単発的な突起状入力時 ばね上上下加速度Gからばね上共振周波数を含む低周波
成分をカットした加速度信号値G1 が所定のしきい値G
n を越えている時は、ばね下の振動が激しい(悪路走行
中または単発的な突起状入力時である)ので、この場合
は、ばね上上下速度Vn の方向が逆転するまでの間は、
前記基本制御部による目標ポジションPn に上限リミッ
トXn1,Xn2を設定し、減衰ポジションが所定の低減衰
特性より高くならないような上限リミット制御が行なわ
れる。即ち、 a) 図16のs1 ,s2 に示すように、加速度信号G1
(ばね下の高周波数成分)が所定のしきい値Gn を越え
ており、かつ、前記基本制御部による目標ポジションが
上限リミットXn1,Xn2と越えている時は、ばね上上下
速度Vn の方向が逆転するまでの間は、その時のばね上
上下速度Vn の方向と同一行程方向の減衰ポジションを
上限リミットXn1,Xn2に固定させる処理が行なわれ
る。
【0047】b) 図16のt1 ,t2 に示すように、加
速度信号G1 (ばね下の高周波数成分)が所定のしきい
値Gn を越えた後で、かつ、前記基本制御部による目標
ポジションPn が上限リミットXn1,Xn2以下となった
時は、ばね上上下速度Vn の方向が逆転するまでの間
は、その時のばね上上下速度Vn の方向と同一行程側が
前記基本制御部により算出された目標ポジションPn に
従って制御される。
速度信号G1 (ばね下の高周波数成分)が所定のしきい
値Gn を越えた後で、かつ、前記基本制御部による目標
ポジションPn が上限リミットXn1,Xn2以下となった
時は、ばね上上下速度Vn の方向が逆転するまでの間
は、その時のばね上上下速度Vn の方向と同一行程側が
前記基本制御部により算出された目標ポジションPn に
従って制御される。
【0048】従って、ばね上共振周波数を含む低周波成
分を取り除いた加速度信号G1 により、ばね下の状態を
的確に把握し、ばね下の振動が激しい時には、その時の
ばね上上下速度Vn と同一のショックアブソーバSAの
行程側の減衰特性の上限を所定の低減衰特性(Xn1,X
n2)に制限することで、悪路走行時や単発的な突起状入
力時における高周波路面入力の車体への伝達を抑制して
車両の乗り心地を向上させることができる。
分を取り除いた加速度信号G1 により、ばね下の状態を
的確に把握し、ばね下の振動が激しい時には、その時の
ばね上上下速度Vn と同一のショックアブソーバSAの
行程側の減衰特性の上限を所定の低減衰特性(Xn1,X
n2)に制限することで、悪路走行時や単発的な突起状入
力時における高周波路面入力の車体への伝達を抑制して
車両の乗り心地を向上させることができる。
【0049】次に、加速度信号G1 がしきい値Gn 内に
ある良路走行時におけるコントロールユニット4の作動
を図17のタイムチャートにより説明すると、図におい
て、上から順に、ばね上上下速度Vn ,減衰力F及び相
対速度,ショックアブソーバSAの制御方向(行程),
目標ポジションPn を示しており、ばね上上下速度Vn
即ち、制御信号Vがサインカーブを描いて伸側・圧側交
互に行程し、かつ、ピーク値P1 ,P2 が上下方向にお
いてそれぞれ初期設定値のしきい値VS1,VS2を越える
ように変化する場合を示している。
ある良路走行時におけるコントロールユニット4の作動
を図17のタイムチャートにより説明すると、図におい
て、上から順に、ばね上上下速度Vn ,減衰力F及び相
対速度,ショックアブソーバSAの制御方向(行程),
目標ポジションPn を示しており、ばね上上下速度Vn
即ち、制御信号Vがサインカーブを描いて伸側・圧側交
互に行程し、かつ、ピーク値P1 ,P2 が上下方向にお
いてそれぞれ初期設定値のしきい値VS1,VS2を越える
ように変化する場合を示している。
【0050】図において、領域aは、ばね上上下速度V
n が上向きでかつ初期しきい値VS1未満である領域であ
る。この場合、目標となる伸側の目標ポジションPn を
ばね上上下速度Vn に比例して制御することになるが、
この時、ショックアブソーバSAの行程は圧行程となっ
ていることから、圧側のソフト特性(最低減衰ポジショ
ン)により路面入力による車体の突き上げを抑制するこ
とができる。
n が上向きでかつ初期しきい値VS1未満である領域であ
る。この場合、目標となる伸側の目標ポジションPn を
ばね上上下速度Vn に比例して制御することになるが、
この時、ショックアブソーバSAの行程は圧行程となっ
ていることから、圧側のソフト特性(最低減衰ポジショ
ン)により路面入力による車体の突き上げを抑制するこ
とができる。
【0051】次の領域bは、ばね上上下速度Vn が初期
しきい値VS1以上となってピーク値P1 に達するまでの
領域であって、この場合、図15のステップ107から
108の流れによりしきい値VS1を随時ばね上上下速度
に一致させる処理を行なう結果、ピーク値P1 に達する
まで目標ポジションを伸側最大減衰ポジションP+MAXに
保持することになる。このように伸側の減衰特性を高め
ることで、車体の上向き方向の振動を抑制することがで
きる。
しきい値VS1以上となってピーク値P1 に達するまでの
領域であって、この場合、図15のステップ107から
108の流れによりしきい値VS1を随時ばね上上下速度
に一致させる処理を行なう結果、ピーク値P1 に達する
まで目標ポジションを伸側最大減衰ポジションP+MAXに
保持することになる。このように伸側の減衰特性を高め
ることで、車体の上向き方向の振動を抑制することがで
きる。
【0052】次の領域cは、ばね上上下速度Vn がピー
ク値P1 からばね上上下速度Vn の方向が逆転するまで
の領域であって、この場合、ばね上上下速度Vn がピー
ク値P1 になった時点では、しきい値VS1もピーク値P
1 と等しくなっていることから、図15のステップ10
9に示す演算式に基づき、ばね上上下速度Vn がピーク
値P1 より低下すると、その時点から伸側の目標ポジシ
ョンPn がばね上上下速度Vn の低下に比例して低下す
ることになる。
ク値P1 からばね上上下速度Vn の方向が逆転するまで
の領域であって、この場合、ばね上上下速度Vn がピー
ク値P1 になった時点では、しきい値VS1もピーク値P
1 と等しくなっていることから、図15のステップ10
9に示す演算式に基づき、ばね上上下速度Vn がピーク
値P1 より低下すると、その時点から伸側の目標ポジシ
ョンPn がばね上上下速度Vn の低下に比例して低下す
ることになる。
【0053】次の領域dは、ばね上上下速度Vn の方向
が逆転してから、下向きの初期設定のしきい値VS2以上
となるまでの領域である。この場合、目標ポジションP
n をばね上上下速度Vn に比例して制御することになる
が、この時、ショックアブソーバSAの行程は伸行程と
なっていることから、伸側のソフト特性(最低減衰ポジ
ション)により路面入力に基づく車体の沈み込みを抑制
することができる。
が逆転してから、下向きの初期設定のしきい値VS2以上
となるまでの領域である。この場合、目標ポジションP
n をばね上上下速度Vn に比例して制御することになる
が、この時、ショックアブソーバSAの行程は伸行程と
なっていることから、伸側のソフト特性(最低減衰ポジ
ション)により路面入力に基づく車体の沈み込みを抑制
することができる。
【0054】次の領域eは、ばね上上下速度Vn が初期
しきい値VS2以上となってピーク値P2 に達するまでの
領域であって、この場合、図16のステップ116から
117の流れによりしきい値VS2を随時ばね上上下速度
に一致させる処理を行なう結果、ピーク値P2 に達する
まで目標ポジションPn を圧側最大減衰ポジションP
-MAXに保持することになる。このように圧側の減衰特性
を高めることで、車体の下向き方向の振動を抑制するこ
とができる。
しきい値VS2以上となってピーク値P2 に達するまでの
領域であって、この場合、図16のステップ116から
117の流れによりしきい値VS2を随時ばね上上下速度
に一致させる処理を行なう結果、ピーク値P2 に達する
まで目標ポジションPn を圧側最大減衰ポジションP
-MAXに保持することになる。このように圧側の減衰特性
を高めることで、車体の下向き方向の振動を抑制するこ
とができる。
【0055】次の領域fは、ばね上上下速度Vn がピー
ク値P2 からばね上上下速度Vn の方向が逆転するまで
の領域であって、この場合、ばね上上下速度Vn がピー
ク値P2 になった時点では、しきい値VS2ピーク値P2
と等しくなっていることから、図15のステップ118
に示す演算式に基づき、ばね上上下速度Vn がピーク値
P2 より上向きに変化すると、その時点から伸側の目標
ポジションPn がばね上上下速度Vn の変化に比例して
低下することになる。
ク値P2 からばね上上下速度Vn の方向が逆転するまで
の領域であって、この場合、ばね上上下速度Vn がピー
ク値P2 になった時点では、しきい値VS2ピーク値P2
と等しくなっていることから、図15のステップ118
に示す演算式に基づき、ばね上上下速度Vn がピーク値
P2 より上向きに変化すると、その時点から伸側の目標
ポジションPn がばね上上下速度Vn の変化に比例して
低下することになる。
【0056】また、図17のタイムチャートにおいて、
領域gは、ばね上上下速度Vn に基づくばね上上下速度
Vn が負の値(下向き)から正の値(上向き)に逆転し
た状態であるが、この時はまだ相対速度は負の値(ショ
ックアブソーバSAの行程は圧行程側)となっている領
域であるため、この時は、ばね上上下速度Vn の方向に
基づいてショックアブソーバSAは伸側ハード領域HS
に制御されており、従って、この領域ではその時のショ
ックアブソーバSAの行程である圧行程側がソフト特性
となる。
領域gは、ばね上上下速度Vn に基づくばね上上下速度
Vn が負の値(下向き)から正の値(上向き)に逆転し
た状態であるが、この時はまだ相対速度は負の値(ショ
ックアブソーバSAの行程は圧行程側)となっている領
域であるため、この時は、ばね上上下速度Vn の方向に
基づいてショックアブソーバSAは伸側ハード領域HS
に制御されており、従って、この領域ではその時のショ
ックアブソーバSAの行程である圧行程側がソフト特性
となる。
【0057】また、領域hは、ばね上上下速度Vn が正
の値(上向き)のままで、相対速度は負の値から正の値
(ショックアブソーバSAの行程は伸行程側)に切り換
わった領域であるため、この時は、ばね上上下速度Vn
の方向に基づいてショックアブソーバSAは伸側ハード
領域HSに制御されており、かつ、ショックアブソーバ
の行程も伸行程であり、従って、この領域ではその時の
ショックアブソーバSAの行程である伸行程側が、ばね
上上下速度Vn の値に比例したハード特性となる。
の値(上向き)のままで、相対速度は負の値から正の値
(ショックアブソーバSAの行程は伸行程側)に切り換
わった領域であるため、この時は、ばね上上下速度Vn
の方向に基づいてショックアブソーバSAは伸側ハード
領域HSに制御されており、かつ、ショックアブソーバ
の行程も伸行程であり、従って、この領域ではその時の
ショックアブソーバSAの行程である伸行程側が、ばね
上上下速度Vn の値に比例したハード特性となる。
【0058】また、領域jは、ばね上上下速度Vn が正
の値(上向き)から負の値(下向き)に逆転した状態で
あるが、この時はまだ相対速度は正の値(ショックアブ
ソーバSAの行程は伸行程側)となっている領域である
ため、この時は、ばね上上下速度Vn の方向に基づいて
ショックアブソーバSAは圧側ハード領域SHに制御さ
れており、従って、この領域ではその時のショックアブ
ソーバSAの行程である伸行程側がソフト特性となる。
の値(上向き)から負の値(下向き)に逆転した状態で
あるが、この時はまだ相対速度は正の値(ショックアブ
ソーバSAの行程は伸行程側)となっている領域である
ため、この時は、ばね上上下速度Vn の方向に基づいて
ショックアブソーバSAは圧側ハード領域SHに制御さ
れており、従って、この領域ではその時のショックアブ
ソーバSAの行程である伸行程側がソフト特性となる。
【0059】また、領域kは、ばね上上下速度Vn が負
の値(下向き)のままで、相対速度は正の値から負の値
(ショックアブソーバSAの行程は伸行程側)になる領
域であるため、この時は、ばね上上下速度Vn の方向に
基づいてショックアブソーバSAは圧側ハード領域SH
に制御されており、かつ、ショックアブソーバの行程も
圧行程であり、従って、この領域ではその時のショック
アブソーバSAの行程である圧行程側が、ばね上上下速
度Vn の値に比例したハード特性となる。
の値(下向き)のままで、相対速度は正の値から負の値
(ショックアブソーバSAの行程は伸行程側)になる領
域であるため、この時は、ばね上上下速度Vn の方向に
基づいてショックアブソーバSAは圧側ハード領域SH
に制御されており、かつ、ショックアブソーバの行程も
圧行程であり、従って、この領域ではその時のショック
アブソーバSAの行程である圧行程側が、ばね上上下速
度Vn の値に比例したハード特性となる。
【0060】以上のように、この実施例では、ばね上上
下速度とばね上・ばね下間の相対速度とが同符号の時
(領域h,領域k)は、その時のショックアブソーバS
Aの行程側をハード特性に制御し、異符号の時(領域
g,領域j)は、その時のショックアブソーバSAの行
程側をソフト特性に制御するという、スカイフック理論
に基づいた減衰特性制御と同一の制御が、ばね上・ばね
下間相対速度を検出することなしに行なわれることにな
る。そして、さらに、この実施例では、領域gから領域
h,及び領域jから領域kへ移行する時には、パルスモ
ータ3を駆動させることなしに減衰特性の切り換えが行
なわれることになる。
下速度とばね上・ばね下間の相対速度とが同符号の時
(領域h,領域k)は、その時のショックアブソーバS
Aの行程側をハード特性に制御し、異符号の時(領域
g,領域j)は、その時のショックアブソーバSAの行
程側をソフト特性に制御するという、スカイフック理論
に基づいた減衰特性制御と同一の制御が、ばね上・ばね
下間相対速度を検出することなしに行なわれることにな
る。そして、さらに、この実施例では、領域gから領域
h,及び領域jから領域kへ移行する時には、パルスモ
ータ3を駆動させることなしに減衰特性の切り換えが行
なわれることになる。
【0061】以上説明したように、この実施例では、以
下に列挙する効果が得られる。 良路走行時における車両の振動を抑制して車両の乗
り心地と操縦安定性とを確保しつつ、悪路走行時や単発
的な突起状入力時における高周波路面入力の車体への伝
達を抑制して車両の乗り心地を向上させることができ
る。
下に列挙する効果が得られる。 良路走行時における車両の振動を抑制して車両の乗
り心地と操縦安定性とを確保しつつ、悪路走行時や単発
的な突起状入力時における高周波路面入力の車体への伝
達を抑制して車両の乗り心地を向上させることができ
る。
【0062】 スカイフック理論に基づいた減衰特性
制御を行うにあたり、検出手段としては上下Gセンサ1
のみしか用いないため、部品点数を少なくして低コスト
化が図れると共に、組付の手間,組付スペース,重量を
少なくできる。
制御を行うにあたり、検出手段としては上下Gセンサ1
のみしか用いないため、部品点数を少なくして低コスト
化が図れると共に、組付の手間,組付スペース,重量を
少なくできる。
【0063】 従来のスカイフック理論に基づいた減
衰特性制御に比べ、減衰特性の切り換え頻度が少なくな
るため、制御応答性を高めることができると共に、パル
スモータ3の耐久性を向上させることができる。
衰特性制御に比べ、減衰特性の切り換え頻度が少なくな
るため、制御応答性を高めることができると共に、パル
スモータ3の耐久性を向上させることができる。
【0064】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0065】例えば、実施例では、ばね上上下速度が正
の値か負の値かによってハード特性側に制御する方の行
程を決定する制御内容としたが、ばね上上下速度に所定
のしきい値を設け、ばね上上下速度がこの正負しきい値
内にある間は、伸側・圧側が共にソフト特性となるソフ
ト領域SSに制御すると共に、正負しきい値を越えた時
にハード特性(伸側ハード領域HS、または、圧側ハー
ド領域SH)側に制御するようにすることもできる。
の値か負の値かによってハード特性側に制御する方の行
程を決定する制御内容としたが、ばね上上下速度に所定
のしきい値を設け、ばね上上下速度がこの正負しきい値
内にある間は、伸側・圧側が共にソフト特性となるソフ
ト領域SSに制御すると共に、正負しきい値を越えた時
にハード特性(伸側ハード領域HS、または、圧側ハー
ド領域SH)側に制御するようにすることもできる。
【0066】また、実施例では、目標ポジションを演算
式に基づいて求めるようにしたが、図18に示すような
マップ基づいて求めるようにしてもよい。尚、この図に
おいて、(イ)は伸側用マップ、(ロ)は圧側用マップ
であり、ばね上上下速度の値に対応した目標ポジション
が設定されている。
式に基づいて求めるようにしたが、図18に示すような
マップ基づいて求めるようにしてもよい。尚、この図に
おいて、(イ)は伸側用マップ、(ロ)は圧側用マップ
であり、ばね上上下速度の値に対応した目標ポジション
が設定されている。
【0067】また、実施例では、各車輪のばね上上下速
度をそのまま各ショックアブソーバの制御信号として用
いる場合を示したが、前後及び左右の各車輪相互間にお
けるばね上上下速度差に基づいて制御信号を求めるよう
にしてもよい。
度をそのまま各ショックアブソーバの制御信号として用
いる場合を示したが、前後及び左右の各車輪相互間にお
けるばね上上下速度差に基づいて制御信号を求めるよう
にしてもよい。
【0068】また、この実施例では、伸・圧両行程の内
の一方の側を高減衰特性側に制御する時は、その逆行程
側が所定の低減衰特性に固定される構造のショックアブ
ソーバを用いたが、伸・圧両行程が同時に変化する構造
のショックアブソーバを用いることができる。
の一方の側を高減衰特性側に制御する時は、その逆行程
側が所定の低減衰特性に固定される構造のショックアブ
ソーバを用いたが、伸・圧両行程が同時に変化する構造
のショックアブソーバを用いることができる。
【0069】また、上限リミット値を、ばね上上下加速
度や、車速に比例して変化させるようにしてもよい。
度や、車速に比例して変化させるようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の車両懸
架装置は、ハイパスフィルタを通過した加速度信号が所
定のしきい値未満である時は、ばね上上下速度検出手段
で検出されたばね上上下速度に基づく制御信号の方向と
同一のショックアブソーバの行程側を制御信号に応じて
最適減衰特性に制御する一方で、加速度信号が所定のし
きい値以上になるとその時点から制御信号の方向が逆転
するまでの間制御信号の方向と同一のショックアブソー
バの行程側の減衰特性の上限リミット値を所定の低減衰
特性に設定するようにしたことで、低周波路面入力時に
はばね上上下速度に応じた減衰特性により車両の制振性
を確保して車両の操縦安定性を確保しつつ、悪路走行時
や単発的な突起状入力時には低減された低めの減衰特性
により車両の乗り心地を向上させることができるという
効果が得られる。
架装置は、ハイパスフィルタを通過した加速度信号が所
定のしきい値未満である時は、ばね上上下速度検出手段
で検出されたばね上上下速度に基づく制御信号の方向と
同一のショックアブソーバの行程側を制御信号に応じて
最適減衰特性に制御する一方で、加速度信号が所定のし
きい値以上になるとその時点から制御信号の方向が逆転
するまでの間制御信号の方向と同一のショックアブソー
バの行程側の減衰特性の上限リミット値を所定の低減衰
特性に設定するようにしたことで、低周波路面入力時に
はばね上上下速度に応じた減衰特性により車両の制振性
を確保して車両の操縦安定性を確保しつつ、悪路走行時
や単発的な突起状入力時には低減された低めの減衰特性
により車両の乗り心地を向上させることができるという
効果が得られる。
【図1】本発明の車両懸架装置を示すクレーム概念図で
ある。
ある。
【図2】本発明実施例の車両懸架装置を示す構成説明図
である。
である。
【図3】実施例の車両懸架装置を示すシステムブロック
図である。
図である。
【図4】実施例装置に適用したショックアブソーバを示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】前記ショックアブソーバの要部を示す拡大断面
図である。
図である。
【図6】前記ショックアブソーバのピストン速度に対応
した減衰力特性図である。
した減衰力特性図である。
【図7】前記ショックアブソーバのパルスモータのステ
ップ位置に対応した減衰特性特性図である。
ップ位置に対応した減衰特性特性図である。
【図8】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のK
−K断面図である。
−K断面図である。
【図9】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のL
−L,M−M断面図である。
−L,M−M断面図である。
【図10】前記ショックアブソーバの要部を示す図5の
N−N断面図である。
N−N断面図である。
【図11】前記ショックアブソーバの伸側ハード時の減
衰力特性図である。
衰力特性図である。
【図12】前記ショックアブソーバの伸側・圧側ソフト
状態の減衰力特性図である。
状態の減衰力特性図である。
【図13】前記ショックアブソーバの圧側ハード状態の
減衰力特性図である。
減衰力特性図である。
【図14】コントロールユニットの信号処理部を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図15】コントロールユニットの作動を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図16】コントロールユニットの作動を示すタイムチ
ャートである。
ャートである。
【図17】コントロールユニットの基本制御時の作動を
示すタイムチャートである。
示すタイムチャートである。
【図18】目標ポジションの求め方の他の例を示すマッ
プである。
プである。
a 減衰特性変更手段 b ショックアブソーバ c ばね上上下加速度検出手段 d ばね上上下速度検出手段 e ハイパスフィルタ f 基本制御部 g 減衰特性制御手段 h 上限リミット値設定処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−169958(JP,A) 特開 平4−353006(JP,A) 特開 平4−15113(JP,A) 特開 昭63−41223(JP,A) 特開 平4−90915(JP,A) 特開 平4−2516(JP,A) 特開 平3−276808(JP,A) 特開 昭62−61811(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 17/015 B60G 17/08
Claims (1)
- 【請求項1】 車体側と各車輪側の間に介在され、減衰
特性変更手段により減衰特性を変更可能なショックアブ
ソーバと、 車両のばね上上下加速度を検出するばね上上下加速度検
出手段と、 車両のばね上上下速度を検出するばね上上下速度検出手
段と、 前記ばね上上下加速度検出手段から得られる信号の中か
らばね上共振周波数を含む低周波成分をカットするハイ
パスフィルタと、 該ハイパスフィルタを通過した加速度信号が所定のしき
い値未満である時は、ばね上上下速度検出手段で検出さ
れたばね上上下速度に基づく制御信号の方向と同一のシ
ョックアブソーバの行程側を制御信号に応じて最適減衰
特性に制御する信号を減衰特性変更手段に出力する基本
制御部を有する減衰特性制御手段と、 該減衰特性制御手段に設けられ、ハイパスフィルタを通
過した加速度信号が所定のしきい値以上になるとその時
点から制御信号の方向が逆転するまでの間制御信号の方
向と同一のショックアブソーバの行程側の減衰特性の上
限リミット値を所定の低減衰特性に設定する上限リミッ
ト値設定処理部と、を備えたことを特徴とする車両懸架
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20378292A JP3096525B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 車両懸架装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20378292A JP3096525B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 車両懸架装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648142A JPH0648142A (ja) | 1994-02-22 |
JP3096525B2 true JP3096525B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=16479685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20378292A Expired - Fee Related JP3096525B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 車両懸架装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3096525B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4567034B2 (ja) * | 2007-08-08 | 2010-10-20 | 本田技研工業株式会社 | 減衰力可変ダンパの制御装置 |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP20378292A patent/JP3096525B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0648142A (ja) | 1994-02-22 |
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