JPH064785B2 - 粉体塗料用樹脂組成物 - Google Patents

粉体塗料用樹脂組成物

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JPH064785B2
JPH064785B2 JP57094776A JP9477682A JPH064785B2 JP H064785 B2 JPH064785 B2 JP H064785B2 JP 57094776 A JP57094776 A JP 57094776A JP 9477682 A JP9477682 A JP 9477682A JP H064785 B2 JPH064785 B2 JP H064785B2
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resin
powder coating
resin composition
polymer
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陽一 村上
章夫 東海林
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規にして有用なる、上塗り用の粉体塗料用
樹脂組成物に関する。さらに詳細には、本発明は、熱硬
化性樹脂それ自体に、あるいは、必須成分として、熱硬
化性樹脂を含んで成る組成物に、特定量のフッ素樹脂を
配合せしめることから成る、上塗り用の粉体塗料とし
て、極めて実用性の高い樹脂組成物に関する。
粉体塗料を金属板上に予め塗装せしめておき、その後、
この金属板を用途に応じてその都度加工して冷蔵庫また
は洗濯機などに供するという、いわゆるプレコート・メ
ソッド(PCM)が試みられている。
ところで、粉体塗料がかかるPCMに適用され得るために
は、当該粉体塗料それ自体が、短時間に硬化すること、
しかも得られる塗膜がその後における種々の加工に耐え
得るだけの可撓性を有すること、および家電用途が主体
であるという関係から、耐汚染性をも有することが、何
よりも必要となる。
ところが、粉体塗料として現在用いられているものの中
には、こうした相反する要求を全部に亘って満足するも
のは何一つとして存しないというのが実情である。
しかるに、本発明者らは上述した如き諸要求を同時に満
たし、あるいはこれら諸要求特性におけるバランスのと
れた粉体塗料を得るべく鋭意検討を重ねた結果、粉体塗
料用として公知慣用の熱硬化性樹脂にフッ素樹子を添加
せしめた処、短時間の焼き付けにも拘わらず、得られる
塗膜が平滑性に優れると共に、著しく可撓性に富んでお
り、しかも耐汚染性が大幅に改善されることを見出し
て、本発明を完成させるに到つた。
すなわち、本発明は、熱硬化性樹脂それ自体、あるい
は、必須成分として、熱硬化性樹脂を含んで成る樹脂組
成物のそれぞれの100重量部に対し、1〜30重量部
なる割合のフッ素樹脂を配合せしめることから成る、と
りわけ、上塗り用の粉体塗料として、極めて実用性の高
い樹脂組成物を提供しようとするものである。
ここにおいて、前記した熱硬化性樹脂とは分子中に水酸
基、カルボキシル基またはグリシジル基などの如き官能
基を有するものを指称するものであり、その代表的なも
のとしてはポリエステル樹脂、エポキシ樹脂またはビニ
ル系重合体などがある。
ポリエステル樹脂とは通常、多価アルコールと多価カル
ボン酸とから得られるものであって、本発明においては
自己架橋硬化性のポリエステル樹脂はもとよりのこと、
さら慣用の方法で得られるポリエステルに以下に記す如
き慣用の硬化剤を配合せしめた形の樹脂組成物も使用で
きる。
また、前記したエポキシ樹脂または該樹脂を含む組成物
とは、ビスフェノール型エポキシ樹脂もしくはエステル
型の多価エポキシ樹脂、またはこれらのエポキシ樹脂と
アミン系、酸系もしくは酸無水物系の公知慣用の硬化剤
などと組み合せた樹脂組成物を指称するものである。
さらに、前記したビニル系重合体とは水酸基、カルボキ
シル基、グリシジル基もしくはオキサゾリニル基などの
如き官能基を有するビニル単量体とその他のビニル単量
体とから得られる(共)重合体、またはブトキシメチル
アミド基の如き自己架橋硬化性の官能基を有する重合体
などを指称するものであるが、本発明においては後者の
如き自己架橋硬化性の官能基を有するものはそのまま
で、他方、前者の如き自己架橋硬化性の官能基を有しな
いものは下記する如き慣用の硬化剤と組み合せた形で、
あるいはこれら上述した各種のビニル形重合体をエポキ
シ樹脂もしくはポリエステル樹脂などで変性したものな
どが使用できる。
このさいに使用される硬化剤としては、前述した樹脂な
いしは重合体などの有する官能基が水酸基の場合には、
ヘキサメトキシメチルメラミンもしくはテトラブトキシ
ベンゾグアナミンなどの如きアミノ樹脂、あるいはブロ
ック化ポリイソシアネートなどが代表的なものであり、
官能基がカルボキシル基である場合には、エポキシ樹脂
またはポリオキサゾリンなどが代表的なものであり、官
能基がグリシジル基である場合には、多価カルボン酸ま
たは多価フェノールなどが代表的なものである。
他方、前記したフッ素樹脂として代表的なものには、フ
ッ素化エチレン・プロピレン共重合樹脂、フッ化ビニル
樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、エチレン・四フッ化エチ
レン共重合樹脂、三フッ化エチレン・塩化エチレン・エ
チレン共重合樹脂または四フッ化エチレン・パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合樹脂などがある。この
うち、フッ化ビニリデン樹脂は最も効果が大きいので、
特に好適なものである。
そして、本発明の組成物は前記したそれぞれの熱硬化性
樹脂または該樹脂を必須成分とする熱硬化性樹脂組成物
のそれぞれ100重量部に対して前記フッ素樹脂の1〜
30重量部、好ましくは2〜20重量部を配合せしめる
ことにより得られるものであるが、かかる配合の方法に
は特別な制限はないものの、前記熱硬化性樹脂の調製時
に溶融混合させることにより添加せしめる方法が特に好
ましい。
この配合量が1重量部未満である場合には耐汚染性とし
ての効果が得られ難く、逆に、30重量部を越える場合
には樹脂相互間の相溶性が低下し、機械的性能が低下す
るようになるので、いずれも好ましくない。
而して、本発明組成物を調製するには、熱硬化性樹脂ま
たは該樹脂を必須成分とする樹脂組成物にフッ素樹脂を
配合し、必要に応じて、さらに流動調製剤(流展剤)、
顔料その他の慣用の充填剤または添加剤をも配合せしめ
ればよいが、かくして得られる本発明組成物から粉体塗
料を得るには、かかる配合組成物を溶融混練させて微粉
砕せしめればよい。
このようにして得られた粉体塗料は流動浸漬法または静
電スプレー法などの如き公知慣用の塗装法により基体に
塗着され、たとえば5分間という比較的短時間の焼き付
けによって塗膜外観、機械的性質および耐汚染性などに
優れた硬化塗膜を与えるものである。
次に、本発明を実施例および比較例により具体的に説明
するが、以下において「部」とあるとは特に断りのない
限り、すべて重量基準であものとする。
実施例1 ネオペンチルグリコール1866部、1,6−ヘキサン
ジオール172部、ジメチルテレフタレート1760部
および酢酸亜鉛1.9部からなる混合物を、生成するメタ
ノールを系外に除去しながら150℃で1時間、次いで
210℃で2時間反応させたのち、トリメチロールプロ
パン182部、イソフタル酸1576部およびジ−n−
ブチル錫オキサイド2.3部を追加して210℃で4時
間、次いで240℃で15時間加熱脱水縮合せしめて水
酸基価が38で、酸価が6で、かつ、軟化点が109℃
なるポリエステル樹脂を得た。
次いで、この樹脂の100部に対し、「KFポリマー#10
00」(呉羽化学工業(株)製ポリフッ化ビニリデン)の
5部を、240℃で混合した。
しかるのち、この混合物の85部にε−カプロラクタム
でブロックされたイソホロンジイソシアネートの15
部、酸価チタンの57部、ジ−n−ブチル錫ジラウレー
トの0.1部および「アクロノール4F」(西ドイツ国BASF
社製流展剤)の0.5部を混合し、スイス国ブス社製「コ
ニーダーPR−46」を用いて溶融混練させてから冷却して
微粉砕せしめた。
さらに、この粉末を150メッシュの金網を通過せしめ
て得られた粉体塗料を燐酸亜鉛処理鋼板に静電塗装さ
せ、230℃で5分間焼き付けた。
ここに得られた塗膜は膜厚が30μmで、平滑性に優れ
ており、かつ、曲率半径が1mmとるように折り曲げたさ
いの試験の結果では全く割れを生じてはおらず、極めて
可撓性に富むと共に、耐汚染性も良好であった。
ここで言う耐汚染性とは、赤と黒とのそれぞれのフェル
トペンで着色して24時間後にメタノールで拭き取った
後の状態を観察して行うものがあるが、跡が残らなかっ
たものを、「良好」と判定し跡が残ったものを「不良」
と判定した。
比較例1 「KFポリマー#1000」の添加を一切欠いた以外は、実施
例1と同様にして塗膜を得た。
得られた塗膜は折り曲げ試験では割れを生じていたし、
フェルトペンで耐汚染性試験では「不良」となった。
実施例2 スチレン35部、メチルメタクリレート20部、ジブチ
ルフマレート15部、グリシジルメタクリレート20部
およびβ−メチルグリシジルメタクリレート10部から
なる混合物に、さらにアゾビスイソブチロニトリルの4
部とベンゾイルパーオキサイドの1部とを添加したもの
を120℃に加熱されたキシレンの100部に4時間を 要して滴下させたのち、さらに同温度に10時間保持さ
せて重合を完結せしめた。
次いで、この重合生成物を180℃、1mmHgにおける脱
溶剤にかけて、軟化点が110℃で数平均分子量が52
00なるビニル系重合体を得た。
しかるのち、この重合体の100部に「KFポリマー#10
00」の15部を200℃で溶融状態下に混合せしめた。
次いで、この混合物の85部にデカンジカルボン酸の1
5部、酸化チタンの20部および「モダフロー」(米国
モンサント社製の流展剤)の1部を混合せしめた。
ただ、200メッツュの金網通過分を用いるように変更
させた以外は、実施例1と同様にして膜圧が20μmな
る塗膜を得た。
ここに得られた塗膜は平滑性に優れ、しかも折り曲げ性
および耐汚染性のいずれもが良好なるものであった。
比較例2 「KFポリマー#1000」の使用を一切欠いた以外は、実施
例2と同様にして塗膜を得たが、この塗膜は平滑性に劣
っていたし、しかも折り曲げ性も著しく劣っていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−10633(JP,A) 特開 昭51−138726(JP,A) 特開 昭54−15938(JP,A) 特開 昭51−127131(JP,A) 特開 昭58−108274(JP,A) 特公 昭49−32648(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱硬化性樹脂または該熱硬化性樹脂を必須
    の成分として含有して成る熱硬化性樹脂組成物の100
    重量部に対し、1〜30重量部のフッ素樹脂を配合せし
    めることを特徴とする、上塗り用の粉体塗料用樹脂組成
    物。
JP57094776A 1982-06-04 1982-06-04 粉体塗料用樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH064785B2 (ja)

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JPS58213062A JPS58213062A (ja) 1983-12-10
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