JPH06220359A - 粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹脂 - Google Patents

粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹脂

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JPH06220359A
JPH06220359A JP935093A JP935093A JPH06220359A JP H06220359 A JPH06220359 A JP H06220359A JP 935093 A JP935093 A JP 935093A JP 935093 A JP935093 A JP 935093A JP H06220359 A JPH06220359 A JP H06220359A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 すぐれた耐候性と耐食性を有し、かつ機械物
性その他の性能においてもバランスのとれた塗膜を形成
しうる粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹脂を得
る。 【構成】 数平均分子量が2000〜7000、水酸基
価が20〜70mgKOH/g、ガラス転移点が40〜
75℃、軟化点が105〜140℃でありジカルボン酸
単位、グリコール単位および3または4の官能基数の分
岐剤たるモノマー単位を主体とし、イソフタル酸単位を
18〜52モル%および1,3プロパンジオール単位を
10〜40モル%、かつ3または4の官能基数の分岐剤
たるモノマー単位を0.5〜8モル%含有しているポリ
エステル樹脂。このポリエステル樹脂と、ブロックドイ
ソシアネート化合物および添加剤を含有して成る粉体塗
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉体塗料および粉体塗料
用ポリエステル樹脂に関する。更に詳しくは、長期の屋
外使用に耐えうるすぐれた耐候性と耐食性を有する塗膜
を形成しうる粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹
脂に関する。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性粉体塗料には大雑把に分類し
て、エポキシ系、アクリル系、ポリエステル系があり、
それぞれ長所短所を有するが、目的に応じて使い分けら
れている。近年、塗膜性能のバランスがとれているこ
と、塗料価格が有利である等の点でポリエステル系が注
目されてきている。
【0003】特にブロックドイソシアネート硬化型ポリ
エステル粉体塗料は耐汚染性にすぐれ、耐候性も良好
で、可撓性にもすぐれたバランスの取れた塗膜を形成し
うる利点があり、いわゆる切り板PCM(切り板に塗装
後折曲げ加工する成形方法)用として箱物製品に多量に
使用されるようになってきた。
【0004】一方、屋外で使用される用途においても、
それなりの耐候性をもたせるようにポリエステル樹脂の
組成その他の工夫がなされたものが使用されているが、
耐候性についてはまだ不充分で、大幅な改良が強く望ま
れている。また一方では、耐食性を維持するために少量
のエピ、ビス型エポキシ樹脂を配合することが一般的に
行われており、それがさらに耐候性を損なうという状況
で、長期の屋外使用に耐えうるような高度の耐候性塗膜
を形成しうるブロックドイソシアネート硬化型ポリエス
テル粉体塗料および、それに使用し得る粉体塗料用ポリ
エステル樹脂はいまだ実現されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、上述したようにブロックドイソシアネート硬化型ポ
リエステル粉体塗料において、高度の耐候性を有し、尚
かつエポキシ樹脂を配合することなく充分な耐食性を保
持しうる塗膜を形成し得る粉体塗料、および粉体塗料用
ポリエステル樹脂を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下本発明の構成につい
て詳しく説明する。 成分(A)のポリエステル樹脂成分について 前記した必須成分としてのポリエステル樹脂は、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフ法(以下GPCと略記)
によって測定した数平均分子量が2000〜7000、
好ましくは2500〜6500、ピリジンを溶媒とし、
その沸点でリフラックスさせながらアセチル化する方法
で測定した水酸基価が20〜70mgKOH/g、好ま
しくは25〜65mg KOH/gで、環球法(JIS
K2207)により測定した軟化点が105〜140
℃、好ましくは110〜135℃、示差走査熱量測定法
(以下DSCと略記)によって測定したガラス転移点が
40〜75℃、好ましくは45〜70℃なる範囲のもの
で、全モノマー単位中のイソフタル酸単位が18〜52
モル%であり、1,3プロパンジオール単位が10〜4
0モル%で、かつ3または4の官能基数を有する分岐剤
たるモノマー単位が0.5〜8モル%であるものを指称
する。
【0007】数平均分子量が2000より低い場合は塗
膜の機械物性が不充分となり、また7000を超える場
合には塗膜の平滑性が劣ったものとなる。
【0008】水酸基価が20mg KOH/gより低い
場合は、充分な塗膜の機械物性が得られにくく、また7
0mg KOH/gの範囲を超える場合は、それに見合
う量のブロックドイソシアネート硬化剤を配合すればコ
ストの上昇が大きくなり、またそれに見合うだけの塗膜
性能の向上も期待できない上に、むしろ塗膜の硬度が高
くなり可撓性が劣るものになる。また、ブロックドイソ
シアネート硬化剤の配合量を水酸基価に見合う量以下に
すれば充分な塗膜機械物性が得られにくくなる。
【0009】軟化点およびガラス転移点については、軟
化点が105℃より低く、ガラス転移点が40℃より低
い場合には粉体塗料とした場合保管中にブロッキングを
起しやすい等の欠点を持ったものとなり、軟化点が14
0℃より高く、ガラス転移点が75℃より高い場合には
塗膜の仕上がり外観、特に平滑性が著しく劣る結果とな
る。
【0010】全モノマー単位中に占めるイソフタル酸単
位の割合は18モル%以上、好ましくは20モル%以上
が好適で、これより少ない場合は充分な効果が期待でき
ない。イソフタル酸単位の含有量の上限については、樹
脂の調製に使用する酸成分の全量をイソフタル酸として
も良い。この場合、分岐剤にはアルコール成分を使用す
ることになるが、その官能基数、使用量によって、イソ
フタル酸単位含有量の上限値が異なってくるので一概に
規定できないが、可能な最大値としては52モル%とな
る。
【0011】イソフタル酸を主体にした粉体塗料用ポリ
エステル樹脂に関しては、特開平2−284974号公
報に記載があるが、この場合はエポキシ化合物で硬化さ
せるカルボン酸末端を主体としたポリエステル樹脂であ
り、本発明のポエリステル樹脂とは異なる。
【0012】全モノマー単位に占める1,3プロパンジ
オール単位の割合は、10モル%より少ないと塗膜の機
械物性が劣ったものとなり、40モル%を超えると軟化
点、ガラス転移点が低いものとなり、これより調製した
粉体塗料は保存中にブロッキクを起し使用に耐えなくな
る。
【0013】分岐剤の含有割合については、全モノマー
単位中の8モル%を超えると、分岐剤の種類によっては
部分的にゲル化した不適当な樹脂となり、また得られた
樹脂の水酸基価が70mg KOH/gを超えるように
なり、得られる塗膜の硬度が高くなり可撓性が劣るもの
になる。
【0014】当該ポリエステル樹脂の合成方法には特に
制限はなく周知慣用の方法が適用できる。その酸成分と
しては主として芳香族二塩基酸あるいはその誘導体が用
いられアルコール成分には主として脂肪族グリコールが
用いられる。
【0015】イソフタル酸以外の二塩基酸成分に使用し
うるものとして、テレフタル酸、無水フタル酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジオン酸、
シクロヘキサンジカルボン酸、フマル酸、無水マレイン
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、なとを例示することが
できる。
【0016】1,3プロパンジオール以外のグリコール
成分に好適な化合物としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,4シクロヘキサンジメタノール、1,6ヘキ
サンジオール、などを例示することができる。
【0017】分岐剤となる3または4官能成分として
は、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、トリメ
チロールプロパン、トリメチロールエタン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、などを例示することができ
る。
【0018】更に、ポリエステル樹脂の製造方法に関し
ては、エステル交換法または直接エステル化法のいずれ
でもよく、加圧または減圧操作あるいは不活性ガスを通
じて反応を促進することもできる。
【0019】成分(B)のブロックドイソシアネート化
合物について 前記必須成分としてのブロックドイソシアネート化合物
とはトリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネートまたはジメチルシ
クロヘキサンジイソシアネートの如き芳香族、脂肪族ま
たは脂環族ポリイソシアネート化合物あるいはそのプレ
ポリマーの保有する分子末端イソシアネート基をラクタ
ム化合物、オキシム化合物などの公知慣用のブロック化
剤でブロックしたものが代表的なものである。
【0020】上記2成分の配合割合は、ポリエステル樹
脂の水酸基当量に対するブロックドイソシアネートのイ
ソシアネート当量の比が0.8から1.2の範囲になる
ようにするのが好ましい。
【0021】本発明の粉体塗料は、通常、顔料またはそ
の他の充填剤、アクリレート重合体などの流動調整剤、
有機錫系化合物などの硬化触媒、ベンゾインなどのピン
ホール防止剤などが配合され、公知慣用の溶融混練装置
を用いて混練され、ついで粉砕、分級して粉体塗料とさ
れる。
【0022】このようにして得られた粉体塗料は公知の
静電塗装法または流動浸漬塗装法などにより被塗物に塗
装、焼き付けされる。
【0023】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例によりさら
に具体的に説明するが、以下部とあるのはすべて重量部
を示す。
【0024】実施例1 ポリエステル樹脂の調製 1,3プロパンジオール(以下1,3PDと略記)26
7部、ネオペンチルグリコール(以下NPGと略記)7
54部、グリセリン(以下GLと略記)86部を攪拌装
置、加熱装置、温度計、分留装置および不活性ガスの導
入口を有するステンレス製反応器に仕込み、攪拌しなが
ら160℃まで昇温し、内容物を溶融させた。次いで、
イソフタル酸(以下IPAと略記)913部およびジn
−ブチルスズオキサイド(以下DTOと略記)1部を仕
込み、窒素ガス気流により、生成する縮合水を分留装置
頂部の温度が100℃を超えないように系外に除去しな
がら、徐々に230℃まで昇温してエステル化反応を行
った。縮合水の生成量が理論量の90%以上になって一
旦180℃まで冷却した後、さらにイソフタル酸913
部を仕込んで、同様に窒素ガス気流により生成する縮合
水を系外に除去しながら3時間を要して230℃に昇温
し、更にその温度で反応を続けた。反応の途中で適宜反
応物サンプルを採取し、酸価、軟化点を測定した。これ
らの値が所定の範囲内に入るように反応の終点を決め
た。この場合、230℃になってから6時間の反応時間
を要し、数平均分子量4500、酸価3.5、水酸基価
34.1、軟化点121℃、ガラス転移点60℃のポリ
エステル樹脂を得た。得られた樹脂をポリエステル樹脂
(A−1)とした。得られた樹脂の各モノマー単位の比
率はアミンによる加熱分解後生成物をガスクロマトグラ
フにかける方法で分析し、1,3PD単位が15モル
%、NPG単位が32モル%、GL単位が4モル%、1
PA単位が49モル%であった。
【0025】塗料化および塗装、焼き付け操作 ポリエステル樹脂(A−1)850部、ヒュルス社製ブ
ロックドイソシアネートB−1530を150部、酸化
チタン(石原産業(株)製)タイペークCR−90を4
00部、ベンゾイン10部、流動調整剤ポリフローS
(共栄社油脂化学工業(株)製)6部、硬化触媒TK−
1(武田薬品(株)製)3部をヘンシェルミキサーでド
ライブレンドし、次いでブス社コニーダーPR−46に
てスクリュ温度50℃、バレル温度110℃で溶融混練
を行い、冷却後粉砕、分級し150メッシュのふるい通
過分を粉体塗料として以下の塗装に使用した。
【0026】この粉体塗料を静電粉体塗装機を用いて燐
酸亜鉛処理鋼板(SPCC−SB、PB3118M処
理、板厚0.8mm)に、膜厚が40〜60ミクロンに
なるように塗布し、熱風加熱炉で180℃で20分間焼
き付けて硬化塗膜を得た。このようにして得られた塗膜
について諸性能を調べ、表1に示すような試験結果を得
た。
【0027】実施例2 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、1,3P
D669部、NPG1331部、GL81部、IPA1
660部、DTO1部とし、2段目ではIPAを166
0部とした以外は実施例1と同様に操作しポリエステル
樹脂(A−2)を得た。樹脂の特性値を表1に示した。
また、実施例1の樹脂(A−1)850部の代わりにこ
の樹脂870部、ヒュルス社製ブロックドイソシアネー
トB−1530、150部を130部とした以外は実施
例1と同様に塗料化と塗装、焼き付けを行い表1に示す
ような硬化塗膜の試験結果を得た。
【0028】実施例3 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、1,3P
D643部、NPG1143部、GL194部、IPA
1660部、DTO1部とし、2段目ではIPAを16
60部とした以外は実施例1と同様に操作しポリエステ
ル樹脂(A−3)を得た。樹脂の特性値を表1に示し
た。また、実施例1の樹脂(A−1)850部の代わり
にこの樹脂800部、ヒュルス社製ブロックドイソシア
ネートB−1530、150部を200部とした以外は
実施例1と同様に塗料化と塗装、焼き付けを行い表1に
示すような硬化塗膜の試験結果を得た。
【0029】実施例4 実施例1における1,3PDの仕込み量を355部、N
PGの仕込み量を631部に変更した以外は実施例1と
同様にポリエステル樹脂を調製した。これを(A−4)
とした。実施例1の樹脂(A−1)の代わりにこの樹脂
を用い実施例1と同様な方法で塗料化および塗装、焼き
付けを行った。得られた樹脂の特性値、硬化塗膜の諸性
能を表1に示す。
【0030】実施例5 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、1,3P
D903部、NPG700部、GL146部、IPA1
494部、DTO1部とし、2段目ではIPAを149
4部とした以外は実施例1と同様に操作しポリエステル
樹脂(A−5)を得た。樹脂の特性値を表1に示した。
また、実施例1の樹脂(A−1)の代わりにこの樹脂を
用い実施例1と同様に塗料化と塗装、焼き付けを行い表
1に示すような硬化塗膜の試験結果を得た。
【0031】実施例6 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、1,3P
D534部、NPG1142部、無水トリメリット酸
(以下TMAと略記)138部、IPA1434部、D
TO1部とし、2段目ではIPAを1434部とした以
外は実施例1と同様に操作しポリエステル樹脂(A−
6)を得た。樹脂の特性値を表1に示した。また、実施
例1の樹脂(A−1)850部の代わりにこの樹脂87
0部、ヒュルス社製ブロックドイソシアネートB−15
30、150部を130部とした以外は実施例1と同様
に塗料化と塗装、焼き付けを行い表1に示すような硬化
塗膜の試験結果を得た。
【0032】実施例7 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、1,3P
D385部、NPG788部、IPA913部、DTO
1部とし、2段目ではIPA767部、TMA169部
とした以外は実施例1と同様に操作しポリエステル樹脂
(A−7)を得た。樹脂の特性値を表1に示した。ま
た、実施例1の樹脂(A−1)の代わりにこの樹脂を用
い実施例1と同様に塗料化と塗装、焼き付けを行い表1
に示すような硬化塗膜の試験結果を得た。
【0033】実施例8 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、1,3P
D617部、NPG1420部、TMA346部、IP
A1315部、DTO1部とし、2段目ではIPAを1
315部とした以外は実施例1と同様に操作しポリエス
テル樹脂(A−8)を得た。樹脂の特性値を表1に示し
た。また、実施例1の樹脂(A−1)850部の代わり
にこの樹脂800部、ヒュルス社製ブロックドイソシア
ネートB−1530、150部を200部とした以外は
実施例1と同様に塗料化と塗装、焼き付けを行い表1に
示すような硬化塗膜の試験結果を得た。
【0034】実施例9 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、1,3P
D268部、NPG757部、GL86部、IPA54
8部、テレフタル酸(以下TAと略記)548部、DT
O1部とし、2段目ではIPAを730部とした以外は
実施例1と同様に操作しポリエステル樹脂(A−9)を
得た。樹脂の特性値を表1に示した。また、実施例1の
樹脂(A−1)の代わりにこの樹脂を用い実施例1と同
様に塗料化と塗装、焼き付けを行い表1に示すような硬
化塗膜の試験結果を得た。
【0035】実施例10 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、1,3P
D538部、NPG319部、1,6ヘキサンジオール
(以下1,6HDと略記)83部、GL87部、TA5
48部、IPA548部、DTO1部とし、2段目では
IPAを730部とした以外は実施例1と同様に操作し
ポリエステル樹脂(A−10)を得た。樹脂の特性値を
表1に示した。また、実施例1の樹脂(A−1)の代わ
りにこの樹脂を用い実施例1と同様に塗料化と塗装、焼
き付けを行い表1に示すような硬化塗膜の試験結果を得
た。
【0036】比較例1 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、1,3P
D841部、1,6HD91部、GL95部、IPA1
195部、DTO1部とし、2段目ではIPAを797
部とした以外は実施例1と同様に操作しポリエステル樹
脂(A−11)を得た。樹脂の特性値を表1に示した。
また、この樹脂を用い実施例1と同様に塗料化と塗装、
焼き付けを行い表1に示すような硬化塗膜の試験結果を
得た。
【0037】比較例2 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、1,3P
D54部、NPG1050部、GL86部、TA548
部、IPA548部、DTO1部とし、2段目ではIP
Aを730部とした以外は実施例1と同様に操作しポリ
エステル樹脂(A−12)を得た。樹脂の特性値を表1
に示した。また、この樹脂を用い実施例1と同様に塗料
化と塗装、焼き付けを行い表1に示すような硬化塗膜の
試験結果を得た。
【0038】比較例3 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、1,3P
D268部、NPG757部、GL86部、TA548
部、IPA548部、DTO1部とし、2段目ではTA
を730部とし、さらに2段目の反応温度を240℃と
した以外は実施例1と同様に操作しポリエステル樹脂
(A−13)を得た。樹脂の特性値を表1に示した。ま
た、この樹脂を用い実施例1と同様に塗料化と塗装、焼
き付けを行い表1に示すような硬化塗膜の試験結果を得
た。
【0039】比較例4 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、NPG1
019部、1,6HD78部、GL51部、TA498
部、IPA498部、DTO1部とし、2段目ではTA
を664部とし、さらに2段目の反応温度を240℃と
した以外は実施例1と同様に操作しポリエステル樹脂
(A−14)を得た。樹脂の特性値を表1に示した。ま
た、この樹脂を用い実施例1と同様に塗料化と塗装、焼
き付けを行い表1に示すような硬化塗膜の試験結果を得
た。
【表1】
【0040】表1の実施例に示されるように、本発明の
粉体塗料用ポリエステル樹脂から得られた粉体塗料によ
る硬化塗膜は、いずれも耐候性、耐食性のいずれにもす
ぐれており、機械物性や粉体塗料の耐ブロッキング性の
点でも充分な実用性を持っていることが判る。一方、比
較例の場合は、耐候性、耐食性、機械物性、粉体塗料の
耐ブロッキング性のうちいずれかが劣っており、4者す
べての性能を満足することができないことがわかる。
【0041】
【発明の効果】本発明の粉体塗料用ポリエステル樹脂を
用いた粉体塗料は耐ブロッキング性良好で、耐候性、耐
食性にすぐれ、かつ機械物性その他の各種性能において
もバランスのとれたすぐれた塗膜を与えることができ
る。
【0042】また、本発明の粉体塗料用ポリエステル樹
脂は、耐ブロッキング性良好で、耐候性、耐食性にすぐ
れ、かつ機械物性その他の各種性能においてもバランス
のとれたすぐれた塗膜を与え得る粉体塗料となすことが
できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)数平均分子量が2000〜700
    0、水酸基価が20〜70mg KOH/g、ガラス転
    移点が40〜75℃、軟化点が105〜140℃であり
    ジカルボン酸単位、グリコール単位および3または4の
    官能基数の分岐剤たるモノマー単位を主体とし、イソフ
    タル酸単位を18〜52モル%および1,3プロパンジ
    オール単位を10〜40モル%、かつ3または4の官能
    基数の分岐剤たるモノマー単位を0.5〜8モル%含有
    しているポリエステル樹脂、(B)ブロックドイソシア
    ネート化合物および慣用の添加剤を含有してなる粉体塗
    料。
  2. 【請求項2】 数平均分子量が2000〜7000、水
    酸基価が20〜70mg KOH/g、ガラス転移点が
    40〜75℃、軟化点が105〜140℃でありジカル
    ボン酸単位、グリコール単位および3または4の官能基
    数の分岐剤たるモノマー単位を主体とし、イソフタル酸
    単位を18〜52モル%および1,3プロパンジオール
    単位を10〜40モル%、かつ3または4の官能基数の
    分岐剤たるモノマー単位を0.5〜8モル%含有してい
    る粉体塗料用ポリエステル樹脂。
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