JP3308059B2 - 粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹脂 - Google Patents

粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹脂

Info

Publication number
JP3308059B2
JP3308059B2 JP21865793A JP21865793A JP3308059B2 JP 3308059 B2 JP3308059 B2 JP 3308059B2 JP 21865793 A JP21865793 A JP 21865793A JP 21865793 A JP21865793 A JP 21865793A JP 3308059 B2 JP3308059 B2 JP 3308059B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
units
resin
unit
glycol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21865793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0770475A (ja
Inventor
滋 中村
哲生 須藤
升也 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan U-Pica Co Ltd
Original Assignee
Japan U-Pica Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan U-Pica Co Ltd filed Critical Japan U-Pica Co Ltd
Priority to JP21865793A priority Critical patent/JP3308059B2/ja
Publication of JPH0770475A publication Critical patent/JPH0770475A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3308059B2 publication Critical patent/JP3308059B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉体塗料および粉体塗料
用ポリエステル樹脂に関する。更に詳しくは、長期の屋
外使用に耐えうるすぐれた耐候性と耐食性を有する塗膜
を形成しうる粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹
脂に関する。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性粉体塗料には大雑把に分類し
て、エポキシ系、アクリル系、ポリエステル系があり、
それぞれ長所短所を有するが、目的に応じて使い分けら
れている。近年、塗膜性能のバランスがとれているこ
と、塗料価格が有利である等の点でポリエステル系が注
目されて来ている。
【0003】特にブロックドイソシアネート硬化型ポリ
エステル粉体塗料は耐汚染性にすぐれ、耐候性も良好
で、可撓性にもすぐれたバランスの取れた塗膜を形成し
うる利点があり、いわゆる切り板PCM(切り板に塗装
後折曲げ加工する成型方法)用として箱物製品に多量に
使用されるようになってきた。
【0004】一方、屋外で使用される用途においても、
それなりの耐候性をもたせるようにポリエステル樹脂の
組成その他の工夫がなされたものが使用されているが、
耐候性についてはまだ不充分で、大幅な改良が強く望ま
れている。また一方では、耐食性を維持するために少量
のエピ・ビス型エポキシ樹脂を配合することが一般的に
行われており、それがさらに耐候性を損なうという状況
で、長期の屋外使用に耐えうるような高度の耐候性塗膜
を形成しうるブロックドイソシアネート硬化型ポリエス
テル粉体塗料および、それに使用し得る粉体塗料用ポリ
エステル樹脂はいまだに実現されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、上述のようにブロックドイソシアネート硬化型ポリ
エステル粉体塗料において、高度の耐候性を有し、尚か
つエポキシ樹脂を配合することなく充分な耐食性を保持
しうる塗膜を形成し得る粉体塗料、および粉体塗料用ポ
リエステル樹脂を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下本発明の構成につい
て詳しく説明する。 成分(A)のポリエステル樹脂成分について 前記した必須成分としてのポリエステル樹脂は、ゲルバ
ーミエーションクロマトグラフ法(以下GPCと略記)
によって測定した数平均分子量が2000〜7000、
好ましくは2500〜6500、ピリジンを溶媒とし、
その沸点近傍でリフラックスさせながらアセチル化する
方法で測定した水酸基価が20〜70mg KOH/
g、好ましくは25〜65mg KOH/gで、環球法
(JISK 2207)により測定した軟化点が100
〜140℃、好ましくは105〜135℃、示差走査熱
量測定法(以下DSCと略記)によって測定したガラス
転移点が40〜75℃好ましくは45〜70℃なる範囲
のもので、全モノマー単位中のイソフタル酸単位が18
〜52モル%であり、2−メチル−1,3−プロパンジ
オール単位が10〜40モル%で、かつ3または4の官
能基数を有する分岐剤たるモノマー単位が0.5〜8モ
ル%であるものを指称する。
【0007】数平均分子量が2000より低い場合は塗
膜の機械物性が不充分となり、また7000を超える場
合には塗膜の平滑性が劣ったものとなる。
【0008】水酸基価が20mg KOH/gより低い
場合は、充分な塗膜の機械物性が得られにくく、また7
0mg KOH/gを超える場合は、それに見合う量の
ブロックドイソシアネート硬化剤を配合すればコストの
上昇が大きくなり、またそれに見合うだけの塗膜性能の
向上も期待できない上に、むしろ塗膜の硬度が高くなり
可撓性が劣るものになる。また、ブロックドイソシアネ
ート硬化剤の配合量を水酸基価に見合う量以下にすれば
充分な塗膜機械物性が得られにくくなる。
【0009】軟化点およびガラス転移点については、軟
化点が100℃より低く、ガラス転移点が40℃より低
い場合には粉体塗料とした場合保管中にブロッキングを
起こしやすい等の欠点を持ったものとなり、軟化点が1
40℃より高く、ガラス転移点が75℃より高い場合に
は塗膜の仕上がり外観、特に平滑性が著しく劣る結果と
なる。
【0010】全モノマー単位中に占めるイソフタル酸単
位の割合は18モル%以上、好ましくは20モル%以上
が好適で、これより少ない場合は充分な効果が期待でき
ない。イソフタル酸単位の含有量の上限については、樹
脂の調製に使用する酸成分の全量をイソフタル酸として
も良い。この場合、分岐剤にはアルコール成分を使用す
ることになるが、その官能基数、使用量によって、イソ
フタル酸単位含有量の上限値が異なってくるので一概に
規定できないが、可能な最大値としては52モル%とな
る。
【0011】イソフタル酸を主体にした粉体塗料用ポリ
エステル樹脂に関しては、特開平2−284974号公
報に記載があるが、この場合はエポキシ化合物で硬化さ
せるカルボン酸末端を主体としたポリエステル樹脂であ
り、本発明のポリエステル樹脂とは異なる。
【0012】全モノマー単位に占める2−メチル−1,
3−プロパンジオール単位の割合は、10モル%より少
ないと塗膜の機械物性が劣ったものとなり、40モル%
を超えると軟化点、ガラス転移点が低いものとなり、こ
れより調製した粉体塗料は保存中にブロッキングを起こ
し使用に耐えなくなる。
【0013】先に本発明者などが提案した特願平5−9
350号明細書に記載のポリエステル樹脂における1,
3−プロパンジオールの代わりに2−メチル−1,3−
プロパンジオールを用いることにより、耐候性はやや低
下するものの低コストでほぼ同様の効果を実現できるこ
とを見い出し、鋭意研究の結果本発明に到達したもので
ある。
【0014】分岐剤の含有割合については、全モノマー
単位中の8モル%を超えると、分岐剤の種類によっては
部分的にゲル化した不適当な樹脂となり、また得られた
樹脂の水酸基価が70mg KOH/gを超えるように
なり、得られる塗膜の硬度が高くなり可撓性が劣るもの
になる。
【0015】当該ポリエステル樹脂の合成方法には特に
制限はなく周知慣用の方法が適用できる。
【0016】その酸成分としては主として芳香族二塩基
酸あるいはその誘導体が用いられアルコール成分には主
として脂肪族グリコールが用いられる。
【0017】イソフタル酸以外の二塩基酸成分に使用し
うるものとして、テレフタル酸、無水フタル酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジオン酸、
1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、フマル酸、無水マレイン酸、テ
トラヒドロ無水フタル酸などを例示することができる。
【0018】2−メチル−1,3−プロパンジオール以
外のグリコール成分に使用しうる化合物としては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロ
パンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、1,6−ヘキサンジオールなどを例
示することができる。
【0019】分岐剤となる3または4官能成分として
は、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、トリメ
チロールプロパン、トリメチロールエタン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトールなどを例示することができ
る。
【0020】更に、ポリエステル樹脂の製造方法に関し
ては、エステル交換法または直接エステル化法のいずれ
でもよく、加圧または減圧操作あるいは不活性ガスを通
じて反応を促進することもできる。
【0021】成分(B)のブロックドイソシアネート化
合物について 前記必須成分としてのブロックドイソシアネート化合物
とはトリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネートまたはジメチルシ
クロヘキサンジイソシアネートの如き芳香族、脂肪族ま
たは脂環族ポリイソシアネート化合物あるいはそのプレ
ポリマーの保有する分子末端イソシアネート基をラクタ
ム化合物、オキシム化合物などの公知慣用のブロック化
剤でブロックしたものが代表的なものである。
【0022】上記2成分の配合割合は、ポリエステル樹
脂の水酸基当量に対するブロックドイソシアネートのイ
ソシアネート当量の比が0.8から1.2の範囲になる
ようにするのが好ましい。
【0023】本発明の粉体塗料は、通常、顔料またはそ
の他の充填剤、アクリレート重合体などの流動調整剤、
有機錫系化合物などの硬化触媒、ベンゾインなどのピン
ホール防止剤などが配合され、公知慣用の溶融混練装置
を用いて混練され、ついで粉砕、分級して粉体塗料とさ
れる。
【0024】このようにして得られた粉体塗料は公知の
静電塗装法または流動浸漬塗装法などにより被塗物に塗
装、焼き付けされる。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例によりさら
に具体的に説明するが、以下部とあるのはすべて重量部
を示す。 実施例1 ポリエステル樹脂の調製 2−メチル−1,3−プロパンジオール(以下2MPD
と略記)316部、ネオペンチルグリコール(以下NP
Gと略記)754部、グリセリン(以下GLと略記)8
6部を攪拌装置、加熱装置、温度計、分留装置および不
活性ガスの導入口を有するステンレス製反応器に仕込
み、攪拌しながら160℃まで昇温し、内容物を溶融さ
せた。ついで、イソフタル酸(以下IPAと略記)91
3部およびジ−n−ブチルスズオキサイド(以下DTO
と略記)1部を仕込み、窒素ガス気流により、生成する
縮合水を分留装置頂部の温度が100℃を超えないよう
に保持して系外に除去しながら、徐々に230℃まで昇
温してエステル化反応を行った。縮合水の生成量が理論
量の90%以上になって一旦180℃まで冷却した後、
さらにIPA913部を仕込んで、同様に窒素ガス気流
により生成する縮合水を系外に除去しながら3時間を要
して230℃に昇温し、更にその温度で反応を続けた。
反応の途中で適宜反応物のサンプルを採取し、酸価、軟
化点を測定した。これらの値が所定の範囲内に入るよう
に反応の終点を決めた。この場合、230℃になってか
ら6時間の反応時間を要し、数平均分子量4600、酸
価3.2、水酸基価34.8、軟化点122℃、ガラス
転移点61℃のポリエステル樹脂を得た。得られた樹脂
をポリエステル樹脂(A−1)とした。得られた樹脂の
各モノマー単位の比率はアミンによる加熱分解後生成物
をガスクロマトグラフにかける方法で分析し、2MPD
単位が15モル%、NPG単位が32モル%、GL単位
が4モル%、IPA単位が49モル%であった。
【0026】塗料化および塗装、焼き付け操作 ポリエステル樹脂(A−1)を850部、ヒュルス社製
ブロックドイソシアネートB−1530を150部、酸
化チタン(石原産業(株)製)タイベークCR−90を
400部、ベンゾインを10部、流動調整剤ポリフロー
S(共栄社化学(株)製)を6部、硬化触媒TK−1
(武田薬品(株)製)を3部をヘンシェルミキサーに供
給し、ドライブレンドし、次いでブス社コニーダーPR
−46にてスクリウ温度50℃、バレル温度110℃で
溶融混練を行ない、冷却後粉砕、分級し150メッシュ
のふるい通過分を粉体塗料として以下の塗装に使用し
た。
【0027】この粉体塗料を静電粉体塗装機を用いて燐
酸亜鉛処理鋼板(SPCC−SB、PB3118M処
理、板厚0.8mm)に、膜厚が40〜60ミクロンに
なるように塗布し、熱風加熱炉で180℃で20分間焼
き付けて硬化塗膜を得た。このうよして得られた塗膜に
ついて諸性能を調べ、表1に示すような試験結果を得
た。
【0028】実施例2 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、2MPD
を792部、NPGを1331部、GLを81部、IP
Aを1660部、DTOを1部とし、2段目ではIPA
を1660部とした以外は実施例1と同様に操作しポリ
エステル樹脂(A−2)を得た。樹脂の特性値および分
析組成を表1に示した。また、実施例1の樹脂(A−
1)850部の代わりにこの樹脂870部、ヒュルス社
製ブロックドイソシアネートB−1530、150部を
130部とした以外は実施例1と同様に塗料化と塗装、
焼き付けを行い表1に示すような硬化塗膜の試験結果を
得た。
【0029】実施例3 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、2MPD
を1069部、NPGを700部、GLを146部、I
PAを1494部、DTOを1部とし、2段目ではIP
Aを1494部とした以外は実施例1と同様に操作しポ
リエステル樹脂(A−3)を得た。樹脂の特性値および
分析組成を表1に示した。また、実施例1の樹脂(A−
1)の代わりにこの樹脂を用い実施例1と同様に塗料化
と塗装、焼き付けを行い表1に示すような硬化塗膜の試
験結果を得た。
【0030】実施例4 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、2MPD
を761部、NPGを1143部、GLを194部、I
PAを1660部、DTOを1部とし、2段目ではIP
Aを1660部とした以外は実施例1と同様に操作しポ
リエステル樹脂(A−4)を得た。樹脂の特性値および
分析組成を表1に示した。また、実施例1の樹脂(A−
1)850部の代わりにこの樹脂800部、ヒュルス社
製ブロックドイソシアネートB−1530、150部を
200部とした以外は実施例1と同様に塗料化と塗装、
焼き付けを行い表1に示すような硬化塗膜の試験結果を
得た。
【0031】実施例5 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、2MPD
を317部、NPGを757部、GLを86部、IPA
を548部、テレフタル酸(以下TAと略記)を548
部、DTOを1部とし、2段目ではIPAを730部と
した以外は実施例1と同様に操作しポリエステル樹脂
(A−5)を得た。樹脂の特性値および分析組成を表1
に示した。また、実施例1の樹脂(A−1)の代わりに
この樹脂を用い実施例1と同様に塗料化と塗装、焼き付
けを行い表1に示すような硬化塗膜の試験結果を得た。
【0032】実施例6 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、2MPD
を637部、NPGを319部、1,6−ヘキサンジオ
ール(以下1,6HDと略記)を83部、GLを87
部、TAを548部、IPAを548部、DTOを1部
とし、2段目ではIPAを730部とした以外は実施例
1と同様に操作しポリエステル樹脂(A−6)を得た。
樹脂の特性値および分析組成を表1に示した。また、実
施例1の樹脂(A−1)の代わりにこの樹脂を用い実施
例1と同様に塗料化と塗装、焼き付けを行い表1に示す
ような硬化塗膜の試験結果を得た。
【0033】実施例7 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、2MPD
を632部、NPGを1142部、無水トリメリット酸
(以下TMAと略記)を138部、IPAを1434
部、DTOを1部とし、2段目ではIPAを1434部
とした以外は実施例1と同様に操作しポリエステル樹脂
(A−7)を得た。樹脂の特性値および分析組成を表1
に示した。また、実施例1の樹脂(A−1)850部の
代わりにこの樹脂870部、ヒュルス社製ブロックドイ
ソシアネートB−1530、150部を130部とした
以外は実施例1と同様に塗料化と塗装、焼き付けを行い
表1に示すような硬化塗膜の試験結果を得た。
【0034】実施例8 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、2MPD
を456部、NPGを788部、IPAを913部、D
TOを1部とし、2段目ではIPAを767部、TMA
を169部とした以外は実施例1と同様に操作しポリエ
ステル樹脂(A−8)を得た。樹脂の特性値および分析
組成を表1に示した。また、実施例1の樹脂(A−1)
の代わりにこの樹脂を用い実施例1と同様に塗料化と塗
装、焼き付けを行い表1に示すような硬化塗膜の試験結
果を得た。
【0035】実施例9 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、2MPD
を731部、NPGを1420部、TMAを346部、
IPAを1315部、DTOを1部とし、2段目ではI
PAを1315部とした以外は実施例1と同様に操作し
ポリエステル樹脂(A−9)を得た。樹脂の特性値およ
び分析組成を表1に示した。また、実施例1の樹脂(A
−1)850部の代わりにこの樹脂を800部、ヒュル
ス社製ブロックドイソシアネートB−1530、150
部を200部とした以外は実施例1と同様に塗料化と塗
装、焼き付けを行い表1に示すような硬化塗膜の試験結
果を得た。
【0036】比較例1 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、2MPD
を317部、NPGを757部、GLを86部、TAを
548部、IPAを548部、DTOを1部とし、2段
目ではTAを730部とし、さらに2段目の反応温度を
240℃とした以外は実施例1と同様に操作しポリエス
テル樹脂(A−10)を得た。樹脂の特性値および分析
組成を表1に示した。また、この樹脂を用い実施例1と
同様に塗料化と塗装、焼き付けを行い表1に示すような
硬化塗膜の試験結果を得た。
【0037】比較例2 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、NPGを
1019部、1,6HDを78部、GLを51部、TA
を498部、IPAを498部、DTOを1部とし、2
段目ではTAを664部とし、さらに2段目の反応温度
を240℃とした以外は実施例1と同様に操作しポリエ
ステル樹脂(A−11)を得た。樹脂の特性値および分
析組成を表1に示した。また、この樹脂を用い実施例1
と同様に塗料化と塗装、焼き付けを行い表1に示すよう
な硬化塗膜の試験結果を得た。
【0038】比較例3 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、2MPD
を996部、1,6HDを91部、GLを95部、IP
Aを1195部、DTOを1部とし、2段目ではIPA
を797部とした以外は実施例1と同様に操作しポリエ
ステル樹脂(A−12)を得た。樹脂の特性値および分
析組成を表1に示した。また、この樹脂を用い実施例1
と同様に塗料化と塗装、焼き付けを行い表1に示すよう
な硬化塗膜の試験結果を得た。
【0039】比較例4 ポリエステル調製における仕込み量を1段目、2MPD
を64部、NPGを1050部、GLを86部、TAを
548部、IPAを548部、DTOを1部とし、2段
目ではIPAを730部とした以外は実施例1と同様に
操作しポリエステル樹脂(A−13)を得た。樹脂の特
性値および分析組成を表1に示した。また、この樹脂を
用い実施例1と同様に塗料化と塗装、焼き付けを行い表
1に示すような硬化塗膜の試験結果を得た。
【0040】
【表1】
【0041】表1の実施例に示されるように、本発明の
粉体塗料用ポリエステル樹脂から得られた粉体塗料によ
る硬化塗膜は、いずれも耐候性、耐食性のいずれにもす
ぐれており、機械物性や粉体塗料の耐ブロッキング性の
点でも充分な実用性を持っていることが判る。一方、比
較例の場合は、耐候性、耐食性、機械物性、粉体塗料の
耐ブロッキング性のうちいずれかが劣っており、4者す
べての性能を満足することができないことがわかる。
【0042】
【発明の効果】本発明の粉体塗料用ポリエステル樹脂を
用いた粉体塗料は耐ブロッキング性良好で、耐候性、耐
食性にすぐれ、かつ機械物性その他の各種性能において
もバランスのとれたすぐれた塗膜を与えることができ
る。また、本発明の粉体塗料用ポリエステル樹脂は、耐
ブロッキング性良好で、耐候性、耐食性にすぐれ、かつ
機械物性その他の各種性能においてもバランスのとれた
すぐれた塗膜を与え得る粉体塗料となすことができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−26291(JP,A) 特開 昭48−39591(JP,A) 特開 昭53−45333(JP,A) 特開 昭54−152097(JP,A) 特開 昭59−91118(JP,A) 特開 平3−21632(JP,A) 特開 平6−220359(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 167/00 - 167/08 C08G 63/00 - 63/91 C09D 5/03 C09D 175/00 - 175/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)数平均分子量が2000〜700
    0、水酸基価が20〜70mgKOH/g、ガラス転移
    点が40〜75℃、軟化点が100〜140℃でありジ
    カルボン単位、グリコール単位及び3または4の官能基
    数の分岐剤たるモノマー単位を主体とするポリエステル
    樹脂であって、ジカルボン酸単位中のイソルタル酸単位
    の比率が70〜100重量%であり、かつ、イソフタル
    酸単位を34〜52モル%、グリコール単位中のネオペ
    ンチルグリコール単位の比率が30〜70重量%であ
    り、かつ、ネオペンチルグリコール単位を14〜34モ
    ル%、2−メチル−1,3プロパンジオール単位を10〜4
    0モル%、及び3または4の官能基数の分岐剤たるモノ
    マー単位を0.5〜8モル%含有しているポリエステル
    樹脂、(B)ブロックドイソシアネート化合物を含有し
    てなる粉体塗料。
  2. 【請求項2】 数平均分子量が2000〜7000、水
    酸基価が20〜70mgKOH/g、ガラス転移点が4
    0〜75℃、軟化点が100〜140℃であり、ジカル
    ボン単位、グリコール単位及び3または4の官能基数の
    分岐剤たるモノマー単位を主体とするポリエステル樹脂
    であって、ジカルボン酸単位のイソルタル酸単位の比率
    が70〜100重量%であり、かつ、イソフタル酸単位
    34〜52モル%、グリコール単位中のネオペンチル
    グリコール単位の比率が30〜70重量%であり、か
    つ、ネオペンチルグリコール単位を14〜34モル%、
    2−メチル−1,3プロパンジオール単位を10〜40モル
    %、及び3または4の官能基数の分岐剤たるモノマー単
    位を0.5〜8モル%含有している粉体塗料用ポリエス
    テル樹脂。
JP21865793A 1993-09-02 1993-09-02 粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹脂 Expired - Fee Related JP3308059B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21865793A JP3308059B2 (ja) 1993-09-02 1993-09-02 粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹脂

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21865793A JP3308059B2 (ja) 1993-09-02 1993-09-02 粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹脂

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0770475A JPH0770475A (ja) 1995-03-14
JP3308059B2 true JP3308059B2 (ja) 2002-07-29

Family

ID=16723382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21865793A Expired - Fee Related JP3308059B2 (ja) 1993-09-02 1993-09-02 粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹脂

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3308059B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100526484B1 (ko) * 1997-12-31 2006-03-03 주식회사 케이씨씨 내후성 및 내오염성이 우수한 분체도료용 폴리에스테르 수지 및이를 함유하는 분체도료 조성물
JP5267795B2 (ja) * 2006-07-19 2013-08-21 東洋紡株式会社 共重合ポリエステル、それからなる粉体塗料用共重合ポリエステル組成物並びに粉体塗料
EP2085441A1 (en) * 2008-01-31 2009-08-05 Cytec Surface Specialties, S.A. Powder Composition

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0770475A (ja) 1995-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5229470A (en) Resin composition for matte powder coating
JPH04103678A (ja) 粉体塗料組成物
JPH0463872A (ja) 粉体塗料
EP0573687B1 (en) Resin composition for powder coatins
US5310848A (en) Resin composition for powder coating
JP5313676B2 (ja) 1,3−および1,4−シクロヘキサンジメタノールを組み入れた重合体
JP3227001B2 (ja) 粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹脂
JP3308059B2 (ja) 粉体塗料および粉体塗料用ポリエステル樹脂
JPH09221612A (ja) 熱硬化性ポリエステル粉体塗料
JP3259150B2 (ja) 粉体塗料用樹脂組成物
JP4189175B2 (ja) 粉体塗料樹脂組成物
JPS58129021A (ja) 酸でキヤツプされたポリエステル樹脂の製造方法
JP2000256581A (ja) 粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物及び粉体塗料
JP3636402B2 (ja) 粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物及び粉体塗料
JPH09272838A (ja) 粉体塗料用ポリエステル樹脂及び粉体塗料
JP4467086B2 (ja) 粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物および粉体塗料
JP2662248B2 (ja) 粉体塗料用樹脂組成物
JPS63154771A (ja) 艶消し粉体塗料用樹脂組成物
JP4189176B2 (ja) 粉体塗料樹脂組成物
JP3237279B2 (ja) 粉体塗料用樹脂組成物
JP2002212496A (ja) 熱硬化性ポリエステル粉体塗料
JPH01193369A (ja) 粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物
JP2001172563A (ja) 粉体塗料用樹脂組成物
JP2001106773A (ja) ポリエステル樹脂および粉体塗料
JPH02178371A (ja) 粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090517

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100517

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100517

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110517

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130517

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees