JPH064392U - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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Publication number
JPH064392U
JPH064392U JP4459992U JP4459992U JPH064392U JP H064392 U JPH064392 U JP H064392U JP 4459992 U JP4459992 U JP 4459992U JP 4459992 U JP4459992 U JP 4459992U JP H064392 U JPH064392 U JP H064392U
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JP
Japan
Prior art keywords
rotor
dividing groove
molecular pump
turbo molecular
central step
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4459992U
Other languages
English (en)
Inventor
裕一 木下
学 野中
Original Assignee
セイコー精機株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by セイコー精機株式会社 filed Critical セイコー精機株式会社
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Publication of JPH064392U publication Critical patent/JPH064392U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速回転中のロータが外部からの衝撃力で全
壊するのを阻止する。 【構成】 中空状ロータ2の中央段部3に環状の分断溝
部14を設ける。分断溝部14はロータ2の上部2aと
中央段部3との境に位置させ、かつロータ2の内壁面に
穿設する。即ち、分断溝部14は、ロータ2が高速回転
中に外部からの衝撃を受け、最も応力が大きい部分、即
ち、下部2bからロータ2の破壊が始まったとき、その
破壊が瞬時に分断溝部14まで至るか、又は至らずと
も、ロータ2の上部2bが分断溝部14から分断される
ように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は超高真空を形成するターボ分子ポンプに関し、特に、高速回転中の ロータが外部からの衝撃力で全壊するのを阻止するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のターボ分子ポンプは図5に示す如くケーシング1の内部に中空 状のロータ2を有し、このロータ2はその中央段部3を境に上部2aと下部2b とに区分されていると共に、その下部2bは上部2aに比し大径に形成されてい る。
【0003】 また、上記ロータ2の中空部にはロータシャフト4が配設されており、ロータ シャフト4はロータ2の軸心上に位置し、かつその先端側がロータ2に取り付け られている。
【0004】 そして、上記ロータ2とロータシャフト4との間にはステータコラム5が設置 されており、このステータコラム5には、ロータ2を所定の位置で浮上支持する のに必要な電磁石6や位置センサ7、並びにロータ2を高速回転するのに必要な 高周波モータ8等が内蔵されている。
【0005】 さらに、上記ケーシング1の内壁面には複数のステータ翼9が取付けられてい る。一方、上記ロータ2の外周面には複数のロータ翼10が設けられており、各 ロータ翼10は隣り合うステータ翼9間にそれぞれ介在されるように配設されて いる。
【0006】 また、上記ロータ2の外周面にはねじ部11が形成されており、そのねじ部1 1はロータ2の中央段部3を境に下側に設けられている。
【0007】 即ち、このターボ分子ポンプは、電磁石6及び位置センサ7によりロータシャ フト4と共にロータ2を所定の位置に浮上支持した上で、高周波モータ8を起動 してロータ2を高速回転させ、これにより、吸気口12から吸ったガスを排気口 13へと排出するように構成されている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のターボ分子ポンプにあっては、上記の如くロ ータ2はその中央段部3を境に上部2aと下部2bとに区分され、しかも、その 下部2bは上部2aに比し径が大きいので、ロータ2の下部2bには上部2aに 比し大きな遠心力が生じることは避けられない。このため、特に、ロータ2が高 速回転しているとき、そこに衝撃力が加わると、最も応力が大きい部分、即ち、 ロータ2の下部2bから破壊が始まると共に、その破壊がロータ2の上部2aに 至り、ロータ2が全壊する等の不具合が生じる。
【0009】 また、ロータ2が全壊したときには、破壊によるロータ2の破片も多いため、 破片が吸気口12から飛散し、ターボ分子ポンプが取付けられている装置(図示 せず)に損傷を与えるおそれがあった。
【0010】 この考案は上述の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは高速 回転中のロータが外部からの衝撃力で全壊するのを阻止することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案は、ケーシングの内部に配設されると共 に中央段部を境に上部と下部とに区分された中空状のロータと、このロータの中 空部に配設されると共にそのロータに一体に取付けられたロータシャフトと、上 記ロータとロータシャフトとの間に設置されたステータコラムと、上記ロータの 上部に位置しかつそのロータの軸方向に沿って上記ケーシングの内壁面に取付け られた複数のステータ翼と、上記ロータの外周面に設けられると共に互いに隣り 合う上記ステータ翼間に介在されたロータ翼と、上記ロータの下部に位置しかつ そのロータの外周面又は上記ケーシングの内壁面側に形成されたねじ部とを有す るターボ分子ポンプにおいて、上記ロータの中央段部に分断溝部を設けたことを 特徴とする。
【0012】
【作用】
この考案によれば、ロータが高速回転中に外部からの衝撃を受け、最も応力が 大きい部分、即ち、ロータの下部から破壊が始まっても、その破壊が分断溝部ま で至ると、分断溝部からロータの下部が分断される。
【0013】
【実施例】
以下、この考案に係るターボ分子ポンプの一実施例について図1ないし図3を 用いて詳細に説明する。なお、従来と同一部材には同一符号を付し、その詳細説 明は省略する。
【0014】 このターボ分子ポンプには図1に示す如く中空状ロータ2の中央段部3に環状 の分断溝部14が設けられており、その分断溝部14はロータ2の上部2aと中 央段部3との境に位置し、かつロータ2の内壁面に穿設されている。
【0015】 また、上記分断溝部14の溝幅は、図2に示す如く最下段のステータ翼9と中 央段部3との間に形成される隙間15の幅に比し、その略半分の寸法となるよう に設けられているが、これに限定されることはない。
【0016】 即ち、上記の如く構成されたターボ分子ポンプでは、ロータ2が高速回転中に 外部からの衝撃を受けたときは、最も応力が大きい部分、即ち、ロータ2の下部 2bからロータ2の破壊が始まるが、その破壊が瞬時に分断溝部14まで至るか 、又は至る途中で、分断溝部14からちぎれるようにしてロータ2の下部2bが 分断され、この時点で、ロータ2の破壊が終る。その結果、ロータ2の破壊力は ロータ2の上部2aへと直接伝達されることはなく、上部2aはある程度原形を 残した状態で維持される。
【0017】 図3はこの考案の第2の実施例を示すもので、同図に示す如くロータ2の中央 段部3に設けた分断溝部14はロータ2の外周面に穿設されていると共に、最下 段のステータ翼9と中央段部3との隙間15に位置するように設けられている。 なお、この分断溝部15の溝幅は上記実施例と同様な寸法に設定されている。
【0018】 図4はこの考案の第3の実施例を示すもので、同図に示す如くロータ2の中央 段部3に設けた分断溝部14は、ロータ2の下部2bと中央段部3との境に位置 し、かつロータ2の内壁面に穿設されている。
【0019】 なお、図3及び図4に示す分断溝部14にあっても、図1に示す分断溝部14 と同様に、ロータ2の破壊が始まったときには、そのロータ2の下部2bと上部 2aとを分断するように作用する。
【0020】 したがって、上記のような実施例によれば、ロータが高速回転中に外部からの 衝撃を受け、最も応力が大きい部分、即ち、ロータの下部から破壊が始まっても 、その破壊が分断溝部まで至るか、又は至る途中で、分断溝部からロータの下部 が分断されるので、ロータの破壊力はロータの上部へと直接伝達されることはな く、ロータの上部はある程度原形を残した状態で維持され、ロータの全壊を防止 できる。
【0021】 しかも、上記の如くロータが全壊することなく半壊で済むときは、全壊したと きに比し、破壊によるロータの破片も少なく、また、ロータの上部は破壊しない ため、破片が吸気口から飛び出しターボ分子ポンプが取付けられている装置に損 傷を与える割合も低くなり、破壊した場合に発生するエネルギーも小さくなる。
【0022】 なお、上記実施例では図1に示す如くロータ2の外周面にねじ部11を形成し たターボ分子ポンプについて説明したが、この考案は上記のようなねじ部11を ケーシング1の内壁面側に形成したターボ分子ポンプについても適用することが できる。
【0023】
【考案の効果】
この考案に係るターボ分子ポンプにあっては、上記の如くロータの中央段部に 分断溝部を設けたため、ロータが高速回転中に外部からの衝撃を受け、最も応力 が大きい部分、即ち、ロータの下部から破壊が始まっても、その破壊が分断溝部 に至るか、又は至る途中で、分断溝部からロータの下部が分断されるので、ロー タの破壊力はロータの上部へと直接伝達されることはなく、ロータの上部はある 程度原形を残した状態で維持され、ロータの全壊を防止でき、破壊時に発生する エネルギーが小さくなる。
【0024】 しかも、上記の如くロータが全壊することなく半壊で済み、ロータの上部は破 壊しないため、全壊したときに比し、破壊によるロータの破片が吸気口から飛び 出すことがなくなり、ターボ分子ポンプが取付けられている装置に損傷を与える ことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るターボ分子ポンプの断面図。
【図2】図1に示すA部の拡大断面図。
【図3】この考案の第2の実施例を示す要部断面図。
【図4】この考案の第3の実施例を示す要部断面図。
【図5】従来のターボ分子ポンプの断面図。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 ロータ 2a 小断面積部 2b 大断面積部 3 中央段部 4 ロータシャフト 5 ステータコラム 9 ステータ翼 10 ロータ翼 11 ねじ部 14 分断溝部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの内部に配設されると共に中
    央段部を境に上部と下部とに区分された中空状のロータ
    と、このロータの中空部に配設されると共にそのロータ
    に一体に取付けられたロータシャフトと、上記ロータと
    ロータシャフトとの間に設置されたステータコラムと、
    上記ロータの上部に位置しかつそのロータの軸方向に沿
    って上記ケーシングの内壁面に取付けられた複数のステ
    ータ翼と、上記ロータの外周面に設けられると共に互い
    に隣り合う上記ステータ翼間に介在されたロータ翼と、
    上記ロータの下部に位置しかつそのロータの外周面又は
    上記ケーシングの内壁面側に形成されたねじ部とを有す
    るターボ分子ポンプにおいて、 上記ロータの中央段部に分断溝部を設けたことを特徴と
    するターボ分子ポンプ。
JP4459992U 1992-06-26 1992-06-26 ターボ分子ポンプ Withdrawn JPH064392U (ja)

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JP4459992U JPH064392U (ja) 1992-06-26 1992-06-26 ターボ分子ポンプ

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JP4459992U JPH064392U (ja) 1992-06-26 1992-06-26 ターボ分子ポンプ

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JPH064392U true JPH064392U (ja) 1994-01-21

Family

ID=12695924

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JP4459992U Withdrawn JPH064392U (ja) 1992-06-26 1992-06-26 ターボ分子ポンプ

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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19961003