JPH09105412A - 磁気軸受装置 - Google Patents

磁気軸受装置

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JPH09105412A
JPH09105412A JP7263162A JP26316295A JPH09105412A JP H09105412 A JPH09105412 A JP H09105412A JP 7263162 A JP7263162 A JP 7263162A JP 26316295 A JP26316295 A JP 26316295A JP H09105412 A JPH09105412 A JP H09105412A
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JP
Japan
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rotary shaft
bearing
radial
rotation
rotating shaft
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JP7263162A
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English (en)
Inventor
Yasushi Maejima
靖 前島
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Seiko Seiki KK
Original Assignee
Seiko Seiki KK
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C39/00Relieving load on bearings
    • F16C39/02Relieving load on bearings using mechanical means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
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    • F16C32/0442Active magnetic bearings with devices affected by abnormal, undesired or non-standard conditions such as shock-load, power outage, start-up or touchdown
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C32/0476Active magnetic bearings for rotary movement with active support of one degree of freedom, e.g. axial magnetic bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/44Centrifugal pumps
    • F16C2360/45Turbo-molecular pumps

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸の回転の立上り時に、保護軸受と回転
軸が接触状態になり連れ回ることを避け、もって正常に
回転数を上げて定常回転数に到達させる。 【解決手段】 回転軸2の大径部21と中径部22との
間に、軸方向に直線的に変化するテーパ面(曲率をもつ
接触面でも良い)を有する円錐台形部24を形成させ
る。この円錐台形部24のテーパ面が保護軸受7の内輪
71の内面側端縁に接触自在に形成させる。これによ
り、回転軸2の回転の立上り時に、回転軸2の円錐台形
部24のテーパ面を保護軸受7の内面側端縁に接触させ
る。従って、回転軸2の回転の立上り時には、回転軸2
の振れ回りを円錐台形部24のテーパ面が保護軸受7で
受けているので、回転軸2の振れ回りを抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ターボ分子ポンプや工
作機械の主軸などに応用される磁気軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ターボ分子ポンプに組み込まれて
使用される磁気軸受装置としては、例えば図8に示すよ
うな3軸制御型のものが知られている。この磁気軸受装
置は、両端が開口する円筒型の取付枠1を有し、この取
付枠1内の中央に回転軸2を駆動する高周波モータ3を
配置させている。回転軸2は、半径方向をラジアル軸受
4で磁気的に支持させるとともに、その軸方向をスラス
ト軸受5で磁気的に支持させるように構成されている。
【0003】ラジアル軸受4は、取付枠1の内周面に取
り付けられた半径方向電磁石41と、半径方向電磁石4
1に対応して回転軸2に取り付けられた回転子鉄心42
とから形成される。スラスト軸受5は、取付枠1の内周
面に取り付けた軸方向電磁石51と、回転軸2の下端部
に一体に取り付けたアーマチャディスク52および永久
磁石53と、この永久磁石53に対向する永久磁石54
とから形成される。取付枠1の上側の内周面と軸方向電
磁石51の内周面には、回転軸2の異常回転などからラ
ジアル軸受4またはスラスト軸受5を保護するために、
ころがり軸受などの保護軸受6、7が設けられている。
【0004】回転軸2は、大径部21と、保護軸受7に
挿通される中径部22と、アーマチャディスク53など
を取り付ける小径部23からなり、これらは大径部2
1、中径部22、小径部23の順でその径が小さくなる
ように形成されている。回転軸2の小径部23にスペー
サ8、アーマチャディスク52、および永久磁石53を
挿通させたのち、ナット9を小径部23の先端にネジ結
合することにより、アーマチャディスク52および永久
磁石53を小径部23の所定位置に固定させるととも
に、アーマチャディスク52を軸方向電磁石51に対向
させている。
【0005】取付枠1の内周面には、回転軸2の半径方
向の変位を検出する半径方向センサ10を取り付けてい
る。また、回転軸2の軸方向の下方の所定位置には、回
転軸2の軸方向の変位を検出する軸方向センサ11を固
定状態で配置させている。次に、図8に示す磁気軸受装
置の動作について説明すると、回転軸2が半径方向電磁
石41と軸方向電磁石51とによって磁気浮上される。
そして、半径方向センサ10が回転軸2の半径方向の変
位を検出するとともに、軸方向センサ11が回転軸2の
軸方向の変位を検出し、この両検出変位が図示しない制
御回路に入力される。制御回路は、その検出変位に基づ
いて回転軸2の半径方向および軸方向の位置をそれぞれ
求め、その求めた位置を回転軸2の目標位置と比較し、
回転軸2が目標位置になるように、半径方向電磁石41
および軸方向電磁石51の各励磁電流を制御している。
【0006】このようにして目標位置に磁気浮上した回
転軸2は、高周波モータ3への通電が行われると、静止
状態から徐々に加速されて定格回転数に移行していく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この回転軸
2の回転の立上げの際に、回転軸2の回転数が1次共振
点(剛性モードの共振点)付近に達するときに、回転軸
2が大きく振れ回る。しかし、ターボ分子ポンプに使用
される従来の3軸制御型の磁気軸受装置では、上記回転
軸2の立ち上げ時における回転軸2の振れ回りを制御ま
たは防止する手段が特に設けられてはいなかった。
【0008】このため、回転軸2が保護軸受7に不規則
に衝突したり、または衝突後に接触状態になり、保護軸
受7が回転軸2と一体に連れ回って回転数が上がらず定
格回転数に到達しないという欠点があった。そこで、本
発明は、回転軸の回転の立上り時に、保護軸受と回転軸
が接触状態になり連れ回ることを避け、もって正常に回
転数を上げて定常回転数に到達させることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、回転軸と、この回転軸の半径方向を磁気的に支持す
るラジアル軸受と、前記回転軸の軸方向を磁気的に支持
するスラスト軸受と、前記ラジアル軸受および前記スラ
スト軸受を保護する保護軸受とを備えた3軸制御型の磁
気軸受装置に、前記回転軸と前記保護軸受とを接触自在
に形成し、前記回転軸の回転の立上り時に、前記回転軸
と前記保護軸受とが一時的に接触するように制御する制
御手段を具備させて前記目的を達成する。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
磁気軸受装置において、前記回転軸と前記保護軸受との
接触部において、前記回転軸と前記保護軸受との少なく
とも一方に傾斜面を形成させ、前記回転軸と前記保護軸
受とを接触させるようにしたことで前記目的を達成す
る。
【0011】請求項3記載の発明では、回転軸と、この
回転軸の半径方向を磁気的に支持するラジアル軸受と、
前記回転軸の軸方向を磁気的に支持するスラスト軸受
と、前記ラジアル軸受および前記スラスト軸受を保護す
る保護軸受とを備えた3軸制御型の磁気軸受装置に、前
記回転軸の振れ回りを抑制する回転軸振れ回り抑制用軸
受を備え、前記回転軸の回転の立上り時に、前記回転軸
振れ回り抑制用軸受が前記回転軸を一時的に軸受けする
ように制御する制御手段を備えたことで前記目的を達成
する。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、制御手段が、回転軸
の回転の立上り時に、回転軸と保護軸受とが一時的に接
触するように制御するので、回転軸の振れ回りが保護軸
受で受けられて、回転軸の振れ回りが抑制される。
【0013】請求項2記載の発明では、回転軸の回転の
立上り時に、回転軸と保護軸受とが一時的に接触され、
回転軸の振れ回りが保護軸受で受けられるので、回転軸
の振れ回りが抑制される。請求項3記載の発明では、制
御手段が、回転軸の回転の立上り時に、回転軸振れ回り
抑制用軸受が回転軸を一時的に軸受けするように制御す
るので、回転軸の振れ回りが回転軸振れ回り抑制用軸受
で受けられて、回転軸の振れ回りが抑制される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図7を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例の
磁気軸受装置において、要部であるスラスト軸受5およ
び保護軸受7の部分の構成を表したものである。なお、
第1実施例の磁気軸受装置は、スラスト軸受5および保
護軸受7の部分を除き図8で説明した磁気軸受装置とほ
ぼ同様の構成であるので、同一部分には同一符号を付し
てその説明を適宜省略する。
【0015】この磁気軸受装置では、図1に示すよう
に、回転軸2の大径部21と中径部22との間に、軸方
向に直線的に変化するテーパ面を有する円錐台形部24
を形成させるとともに、この円錐台形部24のテーパ面
が保護軸受7の内輪71の内面側端縁に接触自在に形成
させる。円錐台形部24の接触面(テーパ面)は、図4
(A)に示す円錐台形部24Aまたは図4(B)に示す
円錐台形部24Bのように、曲率を持つ接触面、すなわ
ち軸方向に曲線的に変化する接触面でも良い。また、円
錐台形部24と保護軸受7の内輪71との接触は、3点
以上で接触する構成であれば良い。
【0016】図2は、図1の磁気軸受装置の制御系の構
成を表したものである。この磁気軸受装置の制御系は、
回転軸2の磁気浮上位置をラジアル軸受4およびスラス
ト軸受5の目標位置に制御するとともに、回転軸2の回
転の立上り時に回転軸2の振れ回りを抑制するために、
回転軸2の軸方向の位置を制御する制御回路12を備え
ている。
【0017】すなわち、制御回路12の入力側に半径方
向センサ10、軸方向センサ11、および回転軸2の回
転数を検出する回転数センサ16が接続され、制御回路
12の出力側に半径方向電磁石41および軸方向電磁石
51が接続されている。そして、制御回路12は、半径
方向センサ10と軸方向センサ11の両検出変位に基づ
いて回転軸2の位置を求め、その求めた回転軸2の位置
を目標位置と比較し、回転軸2が目標位置になるよう
に、半径方向電磁石41および軸方向電磁石51の各励
磁電流を制御するようになっている。さらに制御回路1
2は、上記の制御に加えて、回転軸2の回転の立上り時
に、回転軸2の円錐台形部24のテーパ面を保護軸受7
の内輪71の内面側端縁に一時的に接触させ、回転軸2
の振れ回りを抑制するための制御をするようになってい
る。
【0018】次に、このように構成される第1実施例の
動作について説明する。いま、電源が投入されると、磁
気軸受装置の回転軸2は、半径方向電磁石41と軸方向
電磁石51とによって磁気浮上される。制御回路12に
は、半径方向センサ10が検出する回転軸2の半径方向
の変位と、軸方向センサ11が検出する回転軸2の軸方
向の変位とが入力される。制御回路12は、その検出変
位に基づいて回転軸2の半径方向と軸方向の位置を求
め、その求めた回転軸2の位置を目標位置と比較し、目
標位置になるように、半径方向電磁石41および軸方向
電磁石51の各励磁電流を制御する。
【0019】ところで、回転軸2の回転の立上り時(開
始時)には、回転軸2の半径方向の目標位置はラジアル
軸受4の中心位置とする。回転軸2の軸方向の目標位置
は、図3(A)に示すように円錐台形部24のテーパ面
が保護軸受7の内輪71の内面側端縁と接触状態になる
位置とし、しかも回転軸2の自重がその内輪71の内面
側端縁にかからない状態とする。そのため、制御回路1
2は、その求めた回転軸2の半径方向と軸方向の位置が
その目標位置になり、しかも回転軸2の自重がその内輪
71の内面側端縁にかからない状態になるように、半径
方向電磁石41および軸方向電磁石51の各励磁電流を
制御する。
【0020】このようにして所定位置に磁気浮上した回
転軸2は、高周波モータ3への通電が行われると、静止
状態から徐々に加速されて定格回転数に移行していく。
ところが、この回転軸2の回転の立上げ時には、上述の
ように回転軸2の軸方向はその円錐台形部24のテーパ
面が保護軸受7の内輪71の内面側端縁と接触状態にな
るように制御されている。そのため、回転軸2の回転の
立上り時において、回転軸2の回転数が1次共振点(剛
性モードの共振点)付近に達しても、回転軸2の振れ回
りを円錐台形部24のテーパ面が保護軸受7で受けてい
るので、回転軸2は大きく振れ回ることはない。
【0021】その後、回転数センサ16が検出する回転
軸2の回転数が1次共振点を通過すると、回転軸2の軸
方向の目標位置が定常回転の位置に変更されるので、回
転軸2は、図3(A)の状態から上昇して図3(B)に
示すように保護軸受7と非接触状態になる。回転軸2の
上昇時には、円錐台形部24がテーパ面を有するので、
その上昇は迅速かつ円滑に行われる。以後、回転軸2
は、その軸方向の位置が定常回転の位置になるように、
制御回路12により制御される。
【0022】以上述べた第1実施例によれば、回転軸2
の回転の立上り時に、回転軸2の円錐台形部24のテー
パ面を保護軸受7の内面側端縁に接触させるようにし
た。従って、回転軸2の回転の立上り時には、保護軸受
7と回転軸2が共振点を過ぎても連れ回ることが避けら
れ、もって定常回転数に到達させることができる。
【0023】なお、上記の第1実施例では、回転軸2に
円錐台形部24を設け、この円錐台形部24のテーパ面
が保護軸受7の内輪71の内面側端縁に接触自在とし
た。しかし、本発明は、回転軸2と保護軸受7とが接触
自在とする構成であればその形態は問わず、例えば回転
軸2は図8と同様に構成し、この回転軸2の大径部21
の下端縁が保護軸受7の内輪71に接触自在になるよう
に、その内輪71の内面側を漏斗状に形成するようにし
てもよい。また、回転軸2と保護軸受7とは、回転軸2
の回転の立上がり時に、面接触するようにしてもよい。
この場合には、回転軸2の円錐台形部24が面接触する
ように、保護軸受7の内輪71の内面側を漏斗状に形成
させる。
【0024】次に、本発明の第2実施例の磁気軸受装置
について説明する。なお、この第2実施例の磁気軸受装
置は、スラスト軸受5および保護軸受7の部分を除き図
1で説明した磁気軸受装置とほぼ同様の構成であるの
で、同一部分には同一符号を付してその説明を適宜省略
する。
【0025】図5は、第2実施例の磁気軸受装置におい
て、スラスト軸受5および保護軸受7の部分の構成を表
したものである。この磁気軸受装置では、図5に示すよ
うに、回転軸2の下端部に取付けた永久磁石53に、軸
方向に直線的に変化するテーパ面を有する円錐台形部5
31を下方に向けて突設させるとともに、この円錐台形
部531が回転軸2の回転の立上り時に、回転軸2の振
れ回りを抑制する回転軸振れ回り抑制用軸受13に軸受
けされるように構成される。円錐台形部531の接触面
(テーパ面)は、軸方向に直線的に変化するのみなら
ず、軸方向に曲線的に変化するもの,すなわち曲率を持
つ接触面でも良い。
【0026】回転軸振れ回り抑制用軸受13は、ころが
り軸受などからなり、その内輪131の内面側が、永久
磁石53の円錐台形部531が挿通して軸受けできるよ
うに漏斗状に形成される。また、回転軸振れ回り抑制用
軸受13は、ソレノイド(図示せず)などの利用によ
り、図5で示す位置とその位置よりも下方の所定位置と
の間を往復動できるように構成される。
【0027】なお、上記のように、永久磁石53側に円
錐台形部531を形成させ、これに対応して回転軸振れ
回り抑制用軸受13を漏斗状にするのは、後述のように
回転軸振れ回り抑制用軸受13が上昇、下降する際に、
その動作が円滑に行えるようにするためである。
【0028】図6は、図5の磁気軸受装置の制御系の構
成を表したものである。この磁気軸受装置の制御系で
は、回転軸2の磁気浮上位置をラジアル軸受4およびス
ラスト軸受5の目標位置に制御するとともに、回転軸2
の回転の立上り時に回転軸2の振れ回りを抑制するため
に、回転軸振れ回り抑制用軸受13の軸方向の位置を制
御する制御回路14を備えている。
【0029】すなわち、制御回路14の入力側に半径方
向センサ10、軸方向センサ11、および回転軸2の回
転数を検出する回転数センサ16が接続され、その出力
側に半径方向電磁石41、軸方向電磁石51、および回
転軸振れ回り抑制用軸受13を上述のように往復動させ
るためのソレノイド15が接続されている。そして、制
御回路14は、半径方向センサ10と軸方向センサ11
の両検出変位に基づいて回転軸2の位置を求め、その求
めた回転軸2の位置を目標位置と比較し、回転軸2が目
標位置になるように、半径方向電磁石41および軸方向
電磁石51の各励磁電流を制御するようになっている。
さらに制御回路14は、上記の制御に加えて、回転軸2
の回転の立上り時に、回転軸2が回転軸振れ回り抑制用
軸受13に一時的に軸受けされるように、回転軸振れ回
り抑制用軸受13の位置を制御をするようになってい
る。
【0030】次に、このように構成される第2実施例の
動作について説明する。いま、電源が投入されると、磁
気軸受装置の回転軸2は、半径方向電磁石41と軸方向
電磁石51とによって磁気浮上される。制御回路14に
は、半径方向センサ10が検出する回転軸2の半径方向
の変位と、軸方向センサ11が検出する回転軸2の軸方
向の変位とが入力される。制御回路14は、その検出変
位に基づいて回転軸2の半径方向と軸方向の位置を求
め、その求めた回転軸2の位置を目標位置と比較し、目
標位置になるように、半径方向電磁石41および軸方向
電磁石51の各励磁電流を制御する。この回転軸2の回
転の開始に先立って、制御回路14がソレノイド15を
励磁するので、回転軸振れ回り抑制用軸受13は図7
(A)に示す位置にある。
【0031】このようにして目標位置に磁気浮上した回
転軸2は、高周波モータ3への通電が行われると、静止
状態から徐々に加速されて定格回転数に移行していく。
ところが、この回転軸2の回転の立上げ時には、上述の
ように回転軸2と一体の永久磁石53の円錐台形部53
1が回転軸振れ回り抑制用軸受13に一時的に挿通して
軸受けされる。そのため、回転軸2の回転の立上り時に
おいて、回転軸2の回転数が1次共振点(剛性モードの
共振点)付近に達しても、回転軸2の振れ回りを磁石5
3の円錐台形部531のテーパ面が回転軸振れ回り抑制
用軸受13で受けているので、回転軸2の大きな振れ回
りが抑制される。
【0032】その後、回転数センサ16が検出する回転
軸2の回転数が1次共振点を通過した時点で、制御回路
14がソレノイド15の励磁を解くので、回転軸振れ回
り抑制用軸受13は、図7(A)に示す位置から図7
(B)に示すように所定位置まで下降して永久磁石53
の円錐台形部531と非接触の状態となり、その状態を
維持する。以後は、回転軸2は目標位置になるように、
制御回路14により制御される。
【0033】以上述べた第2実施例によれば、回転軸2
の回転の立上り時に、回転軸2と一体の永久磁石53の
円錐台形部531が回転軸振れ回り抑制用軸受13に一
時的に軸受されるようにした。従って、回転軸2の回転
の立上り時には、保護軸受7と回転軸2が共振点を過ぎ
ても連れ回ることが避けられ、もって定常回転数に到達
させることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の磁気軸受装
置によれば、回転軸の回転の立上り時に、回転軸の振れ
回りを抑制するようにしたので、保護軸受と回転軸が共
振点を過ぎても連れ回ることが避けられ、もって定常回
転数に到達させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である磁気軸受装置の断面
図である。
【図2】同磁気軸受装置の制御系の構成を示すブロック
図である。
【図3】同磁気軸受装置の動作を説明する図である。
【図4】同磁気軸受装置の円錐台形部の他の例を示す図
である。
【図5】本発明の第2実施例である磁気軸受装置の断面
図である。
【図6】同磁気軸受装置の制御系の構成を示すブロック
図である。
【図7】同磁気軸受装置の動作を説明する図である。
【図8】従来の磁気軸受装置の構成を示す概略断面図で
あり、図面を見易くするために必要に応じて適宜ハッチ
ングは省略している。
【符号の説明】
1 取付枠 2 回転軸 3 高周波モータ 4 ラジアル軸受 5 スラスト軸受 6 保護軸受 7 保護軸受 8 スペーサ 9 ナット 10 半径方向センサ 11 軸方向センサ 12 制御回路 13 回転軸振れ回り抑制用軸受 14 制御回路 15 ソレノイド 16 回転数センサ 21 大径部 22 中径部 23 小径部 24、24A、24B 円錐台形部 41 半径方向電磁石 42 回転子鉄心 51 軸方向電磁石 52 アーマチャディスク 53、54 永久磁石 71 内輪 131 内輪 531 円錐台形部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、この回転軸の半径方向を磁気
    的に支持するラジアル軸受と、前記回転軸の軸方向を磁
    気的に支持するスラスト軸受と、前記ラジアル軸受およ
    び前記スラスト軸受を保護する保護軸受とを備えた3軸
    制御型の磁気軸受装置において、 前記回転軸と前記保護軸受とを接触自在に形成し、 前記回転軸の回転の立上り時に、前記回転軸と前記保護
    軸受とが一時的に接触するように制御する制御手段を備
    えたことを特徴とする磁気軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記回転軸と前記保護軸受との接触部に
    おいて、前記回転軸と前記保護軸受との少なくとも一方
    に傾斜面を形成させ、前記回転軸と前記保護軸受とを接
    触させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の磁
    気軸受装置。
  3. 【請求項3】 回転軸と、この回転軸の半径方向を磁気
    的に支持するラジアル軸受と、前記回転軸の軸方向を磁
    気的に支持するスラスト軸受と、前記ラジアル軸受およ
    び前記スラスト軸受を保護する保護軸受とを備えた3軸
    制御型の磁気軸受装置において、 前記回転軸の振れ回りを抑制する回転軸振れ回り抑制用
    軸受を備え、前記回転軸の回転の立上り時に、前記回転
    軸振れ回り抑制用軸受が前記回転軸を一時的に軸受けす
    るように制御する制御手段を備えたことを特徴とする磁
    気軸受装置。
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