JP2549819Y2 - ポンプ - Google Patents

ポンプ

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JP2549819Y2
JP2549819Y2 JP1991014062U JP1406291U JP2549819Y2 JP 2549819 Y2 JP2549819 Y2 JP 2549819Y2 JP 1991014062 U JP1991014062 U JP 1991014062U JP 1406291 U JP1406291 U JP 1406291U JP 2549819 Y2 JP2549819 Y2 JP 2549819Y2
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JP
Japan
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rotor
bearing surface
support shaft
clearance
fluid
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幸二 島戸
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ポンプに関し、特に動
圧軸受け構造を有する大型のマグネットポンプに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、大型のマグネットポンプに
は、動圧軸受け構造が適用されている。この軸受け構造
として例えば、インペラを備えたロ−タと、そのロ−タ
を回転可能に支持する支軸とを有し、ロ−タの回転に伴
い、インペラによって流体を圧送するポンプにおいて、
ロ−タ及び支軸にそれぞれスラスト軸受け面及びラジア
ル軸受け面を形成すると共に、各軸受け面のロ−タ側若
しくは支軸側のいずれか一方には動圧発生用の溝を形成
したものが知られている。
【0003】この軸受け構造では、ロ−タの回転が上昇
するに従い、ロ−タとラジアル軸受け面との間に設けら
れたクリアランス、及びロ−タとスラスト軸受け面との
間に設けられたクリアランスの中に、溝を介して流体が
強制的に導入される。この時、クリアランス内に流体に
よる動圧が発生し、その圧力によってロ−タが支軸に接
触することなく回転される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような軸受けを大
型のマグネットポンプに適用する場合、軸受けに高い剛
性を確保する必要がある。そのため、一般にクリアラン
スは、10〜20μm程度と小さく形成される。ところ
が、前記の構造では、流体はスラスト軸受け面とロ−タ
との間のクリアランスに導入された後にラジアル軸受け
面とロ−タとの間のクリアランスに導入されるため、ロ
−タの回転当初には流体はラジアル軸受け側のクリアラ
ンス中央部分に充分に導入されないことがある。このよ
うな場合、ロ−タのラジアル支持に必要とされる充分な
動圧が発生しないため、ロ−タとラジアル軸受け面とが
互いに接触して発熱し、故障が生じ易くなるという問題
がある。
【0005】本考案は上記の問題点に鑑みて成されたも
のであり、その目的は、流体をラジアル軸受け面のクリ
アランス中央部分へ速やかにかつ確実に導入すること
で、ロ−タとラジアル軸受け面との接触に起因する発熱
を未然に防止することが可能な、動圧軸受け構造を有す
るポンプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために本考案は、インペラを備えたロータと、その
ロータを回転可能に支持する支軸とを有し、ロータの回
転に伴い、インペラによって流体を圧送するポンプにお
いて、前記ロータ及び支軸にそれぞれスラスト軸受け面
及びラジアル軸受け面を形成すると共に、各軸受け面の
ロータ側若しくは支軸側のいずれか一方には動圧発生用
の溝を形成し、前記支軸にはその支軸近傍の前記圧送前
の流体を動圧発生用としてラジアル軸受け面に導入可能
な通路を設けている。
【0007】従って、前記構造によれば、ロ−タの起動
時に流体はロータの回転の上昇によりスラスト軸受け面
とロ−タとの間に導入された後にラジアル軸受け面とロ
−タとの間導入される。また、流体は支軸に設けられ
た通路を介して、直接ラジアル軸受け面のクリアランス
中央部分に速やかにかつ確実に導入される。その結果、
ロ−タの回転当初からロ−タのラジアル支持に必要とさ
れる充分な動圧が発生するため、ロ−タとラジアル軸受
け面及びスラスト軸受け面とが互いに接触したり、発熱
したりすることがなく、故障の発生を未然に防止するこ
とが可能になる。
【0008】前記通路は前記支軸の軸線に沿って延びる
と共に、支軸の端部で閉口する軸方向部分と、その軸方
向部分から放射方向に分岐してラジアル軸受け面上にて
開口する放射方向部分とを備えることが望ましい。その
理由は、軸方向部分の開口を流体内に配置して、回転当
初においても圧送される流体を速やかに前記通路に導入
することができるからである。また、加工が容易だから
である。
【0009】前記通路は直径0.5〜3.0mm程度で
ことが望ましい。この値が0.5mm未満であると、ロ
−タの起動時に、流体が前記通路を介してクリアランス
中央部分まで充分に導入されない。また、3.0mmより
大きいと、クリアランス中央部分に流体が導入されても
高い動圧が発生しない。
【0010】
【実施例】以下に本考案を動圧軸受け構造を有する大型
のマグネットポンプに具体化した一実施例について、図
面を参照しながら詳細に説明する。図1に示されるよう
に、べ−スBの中央には支軸1が突設され、その支軸1
の外周部分にはラジアル軸受け2が形成されている。ま
た、この支軸1には、ラジアル軸受け2の両側に位置す
るように、炭化ケイ素等のセラミックスからなる一対の
スラスト軸受け3が所定の間隔を隔てて挿通固定されて
いる。
【0011】一対のスラスト軸受け3の間に位置するロ
−タ4は、支軸1に挿通された状態で、回転可能に支持
されている。ロ−タ4とスラスト軸受け3のスラスト軸
受け面3aとの間及びロ−タ4とラジアル軸受け2のラ
ジアル軸受け面2aとの間には10〜20μm程度のク
リアランスC1、C2が形成される。このロ−タ4は炭
化ケイ素等のセラミックスからなり、リング状に形成さ
れる。ロ−タ4の外周部分には、樹脂或いはアルミニウ
ム製のインペラ5がロ−タ4と一体回転可能に形成さ
れ、この回転により水が所定方向に圧送される。
【0012】インペラ5のベ−スB側表面には、着磁さ
れたリング状のマグネット6が装着されている。また、
前記ベ−スBのマグネット6に対向する位置には、複数
のコイル7が一定間隔を隔てて同心円状に配置されてい
る。更に、スラスト軸受け3のスラスト軸受け面3aに
は、クリアランスC1に流体(本実施例では水)を導入
するための複数の放射状の溝8が形成されている。ま
た、ラジアル軸受け2のラジアル軸受け面2aには、前
記クリアランスC1に導入された水をクリアランスC2
に導入して、動圧を発生するための複数の溝9が形成さ
れている。
【0013】前記支軸1には通路10が形成されてい
る。この通路10は支軸1の端部にて開口すると供に、
軸方向に延びる軸方向部分11と、その軸方向部分11
から分岐して放射状に延びる放射方向部分12とを備え
ている。放射方向部分12はラジアル軸受け面2a上に
おいてクリアランスC2に向かって開口している。更に
この通路10の内径は3mmに設定されている。
【0014】上記のように構成された本実施例では、ロ
−タ4の停止時には、ロ−タ4及びインペラ5の自重に
よりロ−タ4がいずれかの軸受け面2aまたは3aに接
触した状態で停止している。そこで、各コイル6に通電
されると、コイル6に発生する磁界とマグネット7との
相互作用により、ロ−タ4及びインペラ5が一体回転
始め、インペラ5による水の圧送が開始される。
【0015】回転が徐々に上昇するに従い、インペラ5
が水を圧送し下方向の水流Wが形成される。この時、支
軸1の近傍には水流Wが発生し、水が通路10を通って
クリアランスC2の中央部分に供給される。また、水は
先ずスラスト軸受け面3aの溝8によってクリアランス
C1内に導入され、そして、ラジアル軸受け面2aの溝
9によって、前記クリアランスC1からクリアランスC
2に導入される。この時、既に前記通路10の作用によ
りクリアランスC2の中央部分に水が充分導入されてい
るため、回転当初であっても、ロ−タ4のラジアル支持
に必要とされる充分な動圧が発生する。その結果、ロ−
タ4は各軸受け面に2a及び3aに接触することはな
く、速やかに回転速度が上昇し1800rpm 以上の所望
の回転数に到達する。
【0016】また、各コイル7への通電が停止される
と、ロ−タ4が徐々に減速し、やがて停止する。この実
施例によると、クリアランスC1及びC2を小さくして
もクリアランスC1及びC2に確実に水を供給できるた
め、ロ−タ4と各軸受け面2a及び3aとが互いに接触
する虞がなく、軸受けに高い剛性を確保することが容易
になる。また、起動停止が頻繁に行われるような用途
や、耐久性及び信頼性が要求されるような用途に対して
も充分使用し得るものである。
【0017】
【別の実施例】尚、本考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲においてその
態様を変更することが可能である。水をクリアランスC
2中央部分に導入可能な構造であれば、前記通路10を
任意の形状にすることも可能である。例えば、放射状部
分を複数個設けてもよい。また、水以外の流体を圧送す
るポンプに具体化しても良い。加えて、溝8,9をそれ
ぞれロ−タ側に設けても良い。
【0018】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案は流体をラ
ジアル軸受け面のクリアランス中央部分へ速やかにかつ
確実に導入することで、ロ−タとラジアル軸受け面との
接触に起因する発熱を未然に防止することが可能になる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案を動圧軸受け構造を有する大型のマグ
ネットポンプに具体化した場合の一実施例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 支軸、2 ラジアル軸受け(2a,軸受け面)、3
スラスト軸受け(3a,軸受け面)、4 ロ−タ、5
インペラ、8 溝(スラスト軸受け面側)、9 溝
(ラジアル軸受け面側)、10 通路。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インペラ(5)を備えたロータ(4)
    と、そのロータ(4)を回転可能に支持する支軸(1)
    とを有し、ロータ(4)の回転に伴い、インペラ(5)
    によって流体を圧送するポンプにおいて、 前記ロータ(4)及び支軸(1)にそれぞれスラスト軸
    受け面(3a)及びラジアル軸受け面(2a)を形成す
    ると共に、各軸受け面(2a,3a)のロータ(4)側
    若しくは支軸(1)側のいずれか一方には動圧発生用の
    溝(8,9)を形成し、前記支軸(1)にはその支軸
    (1)近傍の前記圧送前の流体を動圧発生用としてラジ
    アル軸受け面(2a)に導入可能な通路(10)を設け
    たことを特徴とするポンプ。
JP1991014062U 1991-03-12 1991-03-12 ポンプ Expired - Lifetime JP2549819Y2 (ja)

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JPH04109494U JPH04109494U (ja) 1992-09-22
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