JP3524174B2 - ねじ溝式真空ポンプ - Google Patents

ねじ溝式真空ポンプ

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JP3524174B2 JP27438094A JP27438094A JP3524174B2 JP 3524174 B2 JP3524174 B2 JP 3524174B2 JP 27438094 A JP27438094 A JP 27438094A JP 27438094 A JP27438094 A JP 27438094A JP 3524174 B2 JP3524174 B2 JP 3524174B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成膜や核融合実験などに
使用されるねじ溝式真空ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気軸受型ねじ溝式真空ポンプと
しては、図4に示す如く、磁気軸受部a、a′と駆動用
モータ部bを備えたスピンドルcは駆動及び支承の機能
のみを受け持ち、真空ポンプとしての機能は該スピンド
ルcの一端に取付けられたアルミ合金製のロータdがタ
ーボ分子ポンプ部e及びねじ溝ポンプ部fで受け持って
いた例が知られている。尚gは該真空ポンプの始動時又
は停止時にスピンドルcを支承するためのタッチダウン
軸受である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ねじ溝式真空ポンプは
圧縮性能の向上を図るために該ポンプのロータ、ステー
タ間の隙間を狭くする必要があるが、この隙間の最小値
は前記タッチダウン軸受部における軸と該軸受との隙間
により規制される。
【0004】スピンドルの一端にアルミ合金製のロータ
を取付けた従来の方法では、高速回転による遠心力及び
熱膨張により該ロータ外径が延びること、及びタッチダ
ウン時には該ロータの半径方向の変位が前記タッチダウ
ン軸受と軸との隙間よりも拡大されることから、該ロー
タ、ステータ間の隙間をタッチダウン軸受と軸の隙間の
数倍に設定していたが、これでは1Torr以上の圧力
領域で充分な排気速度を得ようとする時には性能的に不
充分であるという問題点があった。
【0005】本発明はこれらの問題点を解決し、ねじ溝
式真空ポンプのロータ、ステータ間の隙間をタッチダウ
ン軸受と軸との隙間と同程度にすることを可能にした、
磁気軸受を使用したねじ溝式真空ポンプを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、竪型に配置したスピンドルの上部及び下部
に各ラジアル磁気軸受を配置すると共にスラスト磁気軸
受を該スピンドルの端部に配置し、該スピンドルの中間
部を該スピンドルを駆動するモータの回転子に形成する
と共に、該スピンドルの外周と該ラジアル磁気軸受の電
磁石内周及び該モータの固定子内周との間をねじ溝ポン
プ部に形成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1のねじ溝式真空ポンプにおいて、前記
ラジアル磁気軸受の電磁石内周及び前記モータの固定子
内周と該スピンドルとの間をねじ溝ポンプ部に形成した
ので、該ねじ溝ポンプ部のロータとステータ間の隙間を
該ラジアル磁気軸受の電磁石とスピンドル間の隙間と同
じ程度に小さくすることができる
【0008】請求項2のねじ溝式真空ポンプにおいて、
該スピンドルの上下端部に各タッチダウン軸受を設置し
たので、該スピンドルの始動時又は停止時に前記ラジア
ル磁気軸受部で機械的摩擦のおきる心配がない。
【0009】請求項3のねじ溝式真空ポンプにおいて、
ステータ側にねじ溝部を設けたので、高速回転するスピ
ンドルは外周が平滑側となり、加工が容易である。
【0010】請求項4のねじ溝式真空ポンプにおいて、
ラジアル磁気軸受の電磁石部内周及びモータの固定子部
内周と挿通してスリーブを嵌設したので、回転子側との
エアギャップの増大を防止することができる。
【0011】
【実施例】本発明の1実施例を図1乃至図3により説明
する。
【0012】1はねじ溝式真空ポンプ、2はそのねじ溝
ポンプ部、3はスピンドルである。該スピンドル3は、
後述するラジアル磁気軸受6のロータ及び同じく後述す
るモータ5の回転子を形成している。
【0013】該スピンドル3の上下端部には該スピンド
ル3の始動時又は停止時に該スピンドル3を支承するた
めのタッチダウン軸受4が設けてある。
【0014】5aは該スピンドル3を駆動するモータ5
の固定子側で、内側には軟磁性体でできたスリーブ2′
を嵌設し、該スリーブ2′の内周はねじ溝ポンプ部2の
ステータ2aを形成している。
【0015】6aは該スピンドル3を支承するラジアル
磁気軸受6の電磁石であり、又6bはラジアルセンサー
で、該電磁石6aの内側にも前記軟磁性体でできたスリ
ーブ2′を嵌設している。
【0016】該ねじ溝ポンプ部2はスピンドル3と、該
スピンドル3に沿って連続した前記スリーブ2′に形成
のねじ溝を持った前記ステータ2aとで構成されてお
り、該ステータ2aの内周面とスピンドルの外周面3と
の間には僅かな隙間2bが付与されている。
【0017】又、スピンドル3と前記タッチダウン軸受
4の間は隙間2bよりわずかに小さな隙間4aが付与さ
れている。
【0018】スピンドル3の上方には円板状のスラスト
カラー3aが固着してあり、該スラストカラー3aを挟
んで円環状のスラスト磁気軸受7の電磁石7a、7aが
該スピンドル3を吊設している。
【0019】該スラストカラー3aとスラスト磁気軸受
7の電磁石7a、7aとの軸受隙間を調節するため、ス
ラストセンサー7bがスピンドル3の軸端面と相対して
設置してある。
【0020】尚、該スピンドル3が形成する前記ラジア
ル磁気軸受6のロータ側部及びモータ5の回転子側部
(共に図示せず)は積層ケイ素鋼板製としてある。
【0021】次に本発明の実施例の作動について説明す
る。
【0022】スピンドル3の停止中で各ラジアル磁気軸
受6及びスラスト磁気軸受7の各電磁石6a、7aが通
電されていない時は、スピンドル3はタッチダウン軸受
4に支持されて静止している。
【0023】該各磁気軸受6、7の電磁石6a、7aが
通電されて励磁されれば、該スピンドル3に固着したス
ラストカラー3aの上面が上側の電磁石7aの磁力を受
けて浮上し、該上下の電磁石7a、7aの間で適正な軸
方向隙間を保つと共に、該スピンドル3の横方向につい
ても、ラジアルセンサー6bの信号を受けた制御部から
の制御信号を入力したラジアル磁気軸受6の電磁石6a
の作用により、該電磁石6aの中心位置を保つようにな
る。
【0024】この状態においてモータ5の固定子5aに
通電すれば、該スピンドル3は摩擦なく無潤滑で回動す
ることができる。
【0025】吸気口Aより入った作動流体は、高速回転
するスピンドル3と該作動流体との粘性作用により、ね
じ溝ポンプ部2のステータ2aのねじ溝を通って排気口
Bへ送られる。
【0026】本発明の目的とする1Torr以上の圧力
領域で充分な排気速度を得ようとすれば、このステータ
2aとスピンドル3との隙間2bをできるだけ狭くする
必要がある。
【0027】本発明ではこの隙間2bをタッチダウン軸
受4とスピンドル3との隙間4aに略等しい0.15乃
至0.2mmとすることができ、従来型のアルミ合金製
中空円筒ポンプにおいては該隙間が0.5mm程度必要
であったのと較べると、著しく性能が改善される。
【0028】図2及び図3は、本発明に係るねじ溝ポン
プと従来型ねじ溝ポンプの性能を示したものである。
【0029】本発明に係るねじ溝ポンプは、モータ5の
回転子側をケイ素帯鋼S18材で構成し、スピンドル3
の外径を100mm、ねじ溝ポンプ部2の軸方向長さを
220mm、該ねじ溝ポンプ部2のステータ2aとスピ
ンドル3との隙間2bを0.15mm、該スピンドル3
の回転速度を525rpsとした時の流量QH2 をパラ
メータとした水素ガスに対する流量・圧力特性は図2の
通りである。
【0030】これに対し従来型ねじ溝ポンプはアルミ円
筒製とし、ロータ外径を200mm、ねじ溝ポンプ部の
軸方向長さを220mm、該ねじ溝部のポンプギャップ
を0.5mm、該ロータの回転速度を426rpsとし
た時の流量QH2 をパラメータとした水素ガスに対する
流量圧力特性は図3の通りである。
【0031】従来型ポンプの場合は図3によれば高々1
Torr程度迄の排気口圧力しか得られないのに対し、
本発明の第1実施例の場合は図2によれば20Torr
近くの排気口圧力が得られる。
【0032】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、ねじ溝ポ
ンプ部のステータとロータの隙間は、該磁気軸受用スピ
ンドルのタッチダウン軸受の軸受隙間と同程度とするこ
とができ、圧縮性能の高いねじ溝式真空ポンプが得られ
る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の截断図である。
【図2】本発明の実施例の性能曲線のグラフである。
【図3】従来のものの性能曲線のグラフである。
【図4】従来のものの截断図である。
【符号の説明】
1 ねじ溝式真空ポンプ 2 ねじ溝ポンプ部 2a ステータ 2′ スリーブ 3 スピンドル 4 タッチダウン軸受 5 モータ 5a 固定子 6 ラジアル磁気軸受 6a 電磁石 6b ラジアルセンサー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竪型に配置したスピンドルの上部及び下
    部に各ラジアル磁気軸受を配置すると共にスラスト磁気
    軸受を該スピンドルの端部に配置し、該スピンドルの中
    間部を該スピンドルを駆動するモータの回転子に形成す
    ると共に、該スピンドルの外周と該ラジアル磁気軸受の
    電磁石内周及び該モータの固定子内周との間をねじ溝ポ
    ンプ部に形成したことを特徴とするねじ溝式真空ポン
    プ。
  2. 【請求項2】 前記スピンドルの上下端部に各タッチダ
    ウン軸受を設置したことを特徴とする請求項1に記載の
    ねじ溝式真空ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記ねじ溝ポンプ部はステータ側にねじ
    溝を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載のねじ溝式真空ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記ラジアル磁気軸受の電磁石部内周及
    び前記モータの固定子部内周を挿通して軟磁性体製のス
    リーブを嵌設し、該スリーブを前記ねじ溝ポンプ部のス
    テータ側としたことを特徴とする請求項1及び2及び3
    に記載のねじ溝式真空ポンプ。
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