JP4759859B2 - ハードディスク駆動用モータ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体動圧軸受を備え、ハードディスク等の記録ディスクを駆動する、記録ディスク駆動用モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコンなどで主に使用されるハードディスク駆動装置(HDD)等の記録ディスク駆動装置における記録ディスクの大容量化に伴い、これら記録ディスクを回転駆動するモータに対しても、より高速、且つ高精度な回転が要求されるようになってきた。このような要求に応える形で、ボールベアリングよりも高速回転時の安定性に優れる動圧軸受が普及し、様々な提案がされるようになっている。例えば、特開平11−27895号公報に開示されるように、シャフトと、このシャフトを回転自在に収容するスリーブとの間に潤滑剤を介在させ、これらスリーブの内周面とシャフトの外周面の少なくとも一方の面に動圧発生用の溝を形成することで、モータにかかる径方向の負荷を支持するラジアル軸受部を構成し、またシャフトの端面と、スリーブに固定されたスラスト板との間に潤滑剤を介在させ、これらシャフトの端面とスラスト板の少なくとも一方の面に動圧発生溝を形成することで、モータにかかる軸線方向の負荷を支持するスラスト軸受部を構成した記録ディスク駆動用モータがある。
【0003】
このような中、記録ディスク駆動装置は、より小型な携帯情報端末への適用が開始されており、記録ディスク駆動用モータに対しては、これまでの高速、且つ高精度な回転に加えて、より小型、且つ薄型化並びに低消費電力化が望まれるようになってきた。
【0004】
上記新たな要求に対応するために、本願の出願人は、特開2000−197309号等において、スラスト軸受部をロータハブの下面とこれと軸線方向に対向するスリーブの上端面との間に設けた記録ディスク駆動用モータを提案した。この記録ディスク駆動用モータにおいては、従来スラスト軸受部を構成するために用いられてきたスラスト板を不要化し、記録ディスク駆動用モータの小型、且つ薄型化を実現すると共に、モータの軸線方向両側から作用する負荷を支持するために通常一対構成されていたスラスト軸受部を一つのみとすることで、モータの回転時に軸受部で発生する、潤滑流体の粘性抵抗に起因するトルク損失を低減し、モータの消費電力量を抑制することができるというメリットを有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
小型化並びに薄型化に対応する場合、シャフトがロータハブと一体的に回転するいわゆるシャフト回転型の記録ディスク駆動用モータにおいては、ロータハブの厚み方向の寸法との関係で、ロータハブにクランパを固定するための雌ネジ孔を設けることが実質的に不可能となり、必然的にシャフトに雌ネジ孔を設け、この雌ネジ孔に雄ネジを締結してクランパを固定するセンターピン型の構成になる。しかし、記録ディスク駆動装置の適用範囲がますます小型、且つ薄型の機器に拡大する中、選択するロータハブの材質、厚み方向の寸法などによっては、センターピン型の構成では、記録ディスク実装時に、クランパの記録ディスクに対する押圧力により、ロータハブが変形することがある。
【0006】
このような変形が起こると、ロータハブが撓み、スラスト軸受部に規定される微小間隙の軸線方向の隙間寸法が径方向に不均一となり、スラスト軸受部において安定した軸支持力を得ることが困難になり、モータの回転精度が悪化するばかりか、スラスト軸受部を構成するロータハブの下面とスリーブの上端面とが接触することによって、軸受面の摩耗や損傷あるいは焼き付き等の障害が発生し、モータの耐久性並びに信頼性を低下させる懸念がある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みたものであり、その目的は、ロータハブに作用する記録ディスクのクランプ力による軸受部への影響を回避し、スラスト軸受部の微小間隙を一定に保つことで、高精度な回転を維持することができると共に、耐久性並びに信頼性の高い記録ディスク駆動用モータを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のハードディスク駆動用モータは、略円盤状の上壁部、および該上壁部の外周部から垂下するとともにクランパによる下側への押圧力によりハードディスクが保持される周壁部とからなるロータハブと、該ロータハブと一体的に回転するシャフトと、該シャフトが挿通される中空円筒状のスリーブとを備えた記録ディスク駆動用モータにおいて、前記スリーブの内周面と前記シャフトの外周面とは、潤滑流体が保持された微小間隙を介して径方向に対向すると共に、該スリーブの内周面又は該シャフトの外周面の少なくとも一方の面には、動圧発生用溝が形成されることでラジアル軸受部が構成され、また前記ロータハブ上壁部の下面と前記スリーブの上端面とは、潤滑流体が保持された微小間隙を介して軸線方向に対向すると共に、該ロータハブ上壁部の下面と該スリーブの上端面の少なくとも一方の面に、動圧発生溝が形成されることでスラスト軸受部が構成され、前記スラスト軸受部に規定される前記微小間隙は、径方向外方に向かって拡開していることを特徴とする(請求項1)。
【0009】
クランパの記録ディスクに対する押圧力により、ロータハブは周壁部側、すなわち径方向外方側が押し下げられることとなり、スラスト軸受部における微小間隙も記録ディスクの実装時には、径方向外方側が径方向内方側よりも狭くなる。これに対し、予めスラスト軸受部の微小間隙を径方向外方側が拡開するよう規定しておくことで、クランパによる応力変形のスラスト軸受部への影響が回避される。
【0010】
このような構成は、スリーブの上端面を、スラスト軸受部に規定される微小間隙が径方向外方に向かって拡開するようロータハブ上壁部の下面に対して傾斜する傾斜面に形成する(請求項2)、あるいはロータハブ上壁部の下面を、スラスト軸受部に規定される微小間隙が径方向外方に向かって拡開するようスリーブの上端面に対して傾斜する傾斜面に形成する(請求項3)ことで可能となる。
【0011】
この場合、スリーブ上端面あるいはロータハブ上壁部の下面の傾斜量は、これらの面間に形成される微小間隙の径方向外端部における軸方向の幅寸法が約2μmから約8μmの範囲となるよう設定される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の記録ディスク駆動用モータの実施形態を図面に基づいて詳細に説明するが、本発明は、以下に示す各実施例に限定されるものではない。
【0013】
図1において、この記録ディスク駆動用のモータは、略円盤状の上壁部1aと、上壁部1aの外周部から垂下する周壁部1bと、周壁部1bの下端部から径方向外方に突設され、上面に記録ディスクが載置されるフランジ部1cとからなるロータハブ1と、ロータハブ1と一体的に回転するシャフト2と、シャフト2が挿通される中空円筒状のスリーブ3と、スリーブ3が内嵌される円筒部4aが一体的に形成されたブラケット4を備えている。シャフト2の軸線方向下端部(ロータハブ1側端部とは反対側の端部)には、抜け止めリング11が取付けられており、この抜け止めリング11に対応してスリーブ3に設けられた環状切欠との間でシャフト2並びにロータハブ1の抜け止め構造が形成される。
【0014】
ブラケット4の円筒部4aの外周面には、ステータ5が配設され、ロータハブ1の周壁部1bの内周面には、このステータ5と径方向に間隙を介して対向したロータマグネット6が固着されている。
【0015】
シャフト2には、ロータハブ1にクランパ12を固定するための雌ネジ孔8が設けられていて、ディスク実装時には、雌ネジ孔8に雄ネジ9が締結されクランパ12を固定している。
【0016】
スリーブ3の内周面とシャフト2の外周面とは、潤滑流体が保持された微小間隙を介して径方向に対向すると共に、軸線方向に離間して一対のラジアル軸受部20、21が構成されている。一対のラジアル軸受部20、21のうち軸線方向上部側に位置する上部ラジアル軸受部20には、スリーブ3の内周面又はシャフト2の外周面の少なくとも一方の面に、ロータハブ1の回転時に、潤滑流体が軸線方向外方(シャフト2のロータハブ1側端部方向)に向かう移動圧力を誘起するよう軸線方向にアンバランスな形状を有するポンプアップ型のヘリングボーン溝が形成されており、また軸線方向下部側に位置する下部ラジアル軸受部21には、スリーブ3の内周面又はシャフト2の外周面の少なくとも一方の面に、ロータハブ1の回転時に、潤滑流体が軸受部の両端部から中央部に向かう移動圧力を誘起するようバランスした形状のヘリングボーン溝が形成されている。
【0017】
スリーブ3の上端面3cとロータハブ1の上壁部1aの下面とは、潤滑流体が保持された微小間隙を介して軸線方向に対向すると共に、スリーブ3の上端面3cと該ロータハブ1の上壁部1aの下面の少なくとも一方の面には、潤滑流体が径方向内方に(シャフト2側)に向かう移動圧力を誘起するポンプイン型のスパイラル溝が形成され、スラスト軸受部22を構成する。
【0018】
スリーブ3には、シャフト2の外周面とスリーブ3の内周面との間に形成される微小間隙の軸線方向略中央部において開口するよう、このスリーブを径方向に貫通する第一連通孔7aが形成され、シャフト2外周面の該第一連通孔部に対向する位置には、軸線方向反対側(シャフト2の上下端部方向)に向かってそれぞれ傾斜する一対の傾斜面から成る環状凹部2aが形成されており、シャフト2の外周面とスリーブ3の内周面との間の微小間隙の径方向の間隙寸法は、この環状凹部2aの軸線方向略中央部において最大となり、両端部側に向かって、換言すると上下ラジアル軸受部20、21側に向かって漸次縮小する。加えて、スリーブ3の下端部にも、第二連通孔7bが形成されている。
【0019】
スリーブ3外周面の第一連通孔7aの開口に当たる部位、及びスリーブ3の下端部の第二連通孔7bの開口に当たる部位には、スリーブ3の上端部から下端部に至る軸線方向溝3aが設けられ、この軸線方向溝3aによってブラケット4の円筒部4aとスリーブ3との間に間隙が形成されて第一連通孔7aは外気に開放される。
【0020】
環状凹部2aとスリーブ3の内周面との間には、軸線方向溝3aによって形成された空隙と第一連通孔7aを通じて侵入した空気が介在する気体介在部10が形成され、この気体介在部10によって、上下ラジアル軸受部20、21に保持される潤滑流体が、軸線方向に分離されている。
【0021】
潤滑流体には、上部ラジアル軸受部20においては軸線方向外方に、スラスト軸受部22においては径方向内方に、それぞれ軸線方向にアンバランスなヘリングボーン溝及びポンプイン型のスパイラル溝によって移動圧力が誘起されるため、スラスト軸受部22と上部ラジアル軸受部20との境界部付近、すなわちスリーブ3の内周面の上端部において圧力ピークを発生させる。
【0022】
つまり、上部ラジアル軸受部20とスラスト軸受部22とが協働することにより、ロータハブ1に対する径方向に作用する軸支持力とブラケット4に対して浮上する方向に作用する軸線方向の軸支持力とが付与される。
【0023】
尚、ブラケット4のロータマグネット6と軸線方向に対向する部位には環状の磁性体4bが装着されており、ロータハブ1には、軸線方向の磁気吸引力が作用する。この磁気吸引力は、上部ラジアル軸受部20及びスラスト軸受部22で発生する浮上する方向に作用する軸線方向の軸支持力とバランスするよう設定されていることから、これら軸受部で発生する動圧と磁性体4bとロータマグネット6との間で発生する磁気吸引力とが協働してロータハブ1を軸線方向両側から軸支持することとなる。
【0024】
スリーブ3の外周面の上端部には、断面形状が略L字状の環状の切欠部3bが設けられているとともに、ロータハブ1の上壁部1aの下面には、この切欠部3b内に非接触状態で受容される周状突起1dが形成される。
【0025】
この周状突起1dの内周面と径方向に対向する切欠部3bの外周面は、両者の間に規定される間隙の径方向の間隙寸法が軸線方向下方に向かってテーパ状に漸増するよう傾斜しており、スラスト軸受部22の径方向外端部において、この周状突起1dの内周面とスリーブの切欠部3bの外周面とが協働してテーパ状シール部23が構成されている。スラスト軸受部22に保持される潤滑流体は、このテーパ状シール部23において、潤滑流体の表面張力と外気圧等がバランスし、潤滑流体と空気との界面がメニスカスを形成し保持されている。
【0026】
次に図2を参照して本発明の構成並びに原理について説明する。
【0027】
図2は、スラスト軸受部22の一部を拡大して示す部分拡大断面図である。ロータハブ1の上壁部1aの下面は、記録ディスクの非装着時には、図2において実線で示すとおり、スラスト軸受部22に規定される微小間隙の間隙寸法が径方向外方に向かうにつれて拡大するよう、スリーブ3の上端面3cに対して傾斜した傾斜面に形成されている。
【0028】
そして、記録ディスクの実装時には、クランパ12を用いて記録ディスクを固定的に保持するためにシャフト2に設けられた雌ネジ孔8に雄ネジ9が締結されると、クランパ12によって記録ディスクがフランジ部1c側に押圧され、ロータハブ1には、周壁部1bを径方向内方へと押圧し、且つロータハブ1の上壁部1aをシャフト2が位置する略中央部側に対して上壁部1aの外周端部を軸線方向下方側(ブラケット4側)に押圧される。この時、上記押圧力がロータハブ1の部材強度以上になると、上壁部1aが撓み、図2において破線24で示すとおり、ロータハブ1の上壁部1aの下面は、スリーブ3の上端面3cに対して実質的に平行となる。すなわち、スラスト軸受部22において規定される微小間隙が、径方向内端部(シャフト2側端部)から径方向外端部(周状突起1d側端部)に至るまで、実質的に均一な間隙寸法となることから、スラスト軸受部においてスパイラル溝のポンピングに起因して誘起される動圧が安定し、スラスト軸受部22における軸支持が安定するようになると共に、スラスト軸受部22を構成するロータハブ1の上壁部1aの下面とスリーブ3の上端面3cとの接触に起因する、軸受面の摩耗や損傷あるいは焼き付き等の障害の発生が効果的に防止される。従って、予めロータハブ1の上壁部1aの下面をスリーブ3の上端面3cに対して傾斜するよう形成しておくことで、クランパ12のクランプ力に起因するロータハブ1の変形を許容可能な構成とすることができる。
【0029】
ロータハブ1の上壁部1aの下面の傾斜量は、ロータハブ1を形成する、例えばステンレス綱やアルミニウム合金等といった部材や肉厚等、あるいは実装される記録ディスクに対するクランプ強度等の要因によって適宜選択されるが、実質的には、スリーブ3の上端面3cとの間に形成される微小間隙の径方向外端部における軸方向の幅寸法が約2μmから約8μmの範囲、より好ましくは約3μmとなるように設定される。上記範囲に設定しておくことで、クランプ力によるロータハブ1の変形を許容可能とすることができると共に、クランプ力がロータハブ1の変形を来すに至らなかった場合も、潤滑流体内の圧力勾配が不安定になることはない。
【0030】
また、スラスト軸受部22に規定される微小間隙に連続する、周状突起1dの内周面とスリーブの切欠部3bの外周面との間に形成されるテーパ状シール部23の径方向の間隙寸法は、記録ディスクが実装され、ロータハブの上壁部1aの下面とスリーブ3の上端面3cとが、実質的に平行となるようロータハブ1が撓んだ場合も、テーパ状シール部23における最小間隙寸法がスラスト軸受部22に規定される微小間隙の最大間隙寸法以上となるよう設定される。斯く構成されることで、スラスト軸受部22からテーパ状シール部23に至る間隙内に保持される潤滑流体の内圧の圧力勾配が常にスラスト軸受部22側がテーパ状シール部23側よりも高くなり、潤滑流体内に混入した気泡がテーパ状シール部23側に移動し、界面から排出可能な構成とすることができる。
【0031】
尚、図2に示すロータハブ1の上壁部1aの下面を傾斜面とする構成に代えて、スリーブ3の上端面3cをスラスト軸受部22に規定される微小間隙が径方向外方に向かうにつれて拡大するよう、ロータハブ1の上壁部1aの下面に対して傾斜した面とすることによっても上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0032】
以上、本発明にかかる記録ディスク駆動用モータの実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0033】
【発明の効果】
本発明の請求項1の記録ディスク駆動用モータでは、スラスト軸受部に規定される微小間隙が径方向外方に拡開していることから、クランパによる押圧力でロータハブが変形しても、微小間隙の軸線方向の隙間寸法を径方向に一定に保つことが出来る。従って、スラスト軸受部で、安定した軸支持力が得られると共に、高い回転精度も維持できる。
【0034】
本発明の請求項2、請求項3の記録ディスク駆動用モータでは、クランプ時に、前記スラスト軸受部で、安定した軸支持力が得られると共に、高い回転精度も維持出来るのに加え、ロータハブの上壁部の下面とスリーブの上端面とが接触することにより、前記ロータハブの上壁部の下面と前記スリーブの上端面の摩耗や損傷、あるいは焼き付き等の障害が発生し、モータの耐久性並びに信頼性が低下するのを防ぐことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録ディスク駆動用モータの概略構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ロータハブ
1a 上壁部
1b 周壁部
2 シャフト
3 スリーブ
3c 上端面
20,21 ラジアル軸受部
22 スラスト軸受部

Claims (3)

  1. 略円盤状の上壁部、および該上壁部の外周部から垂下するとともにクランパによる下側への押圧力によりハードディスクが保持される周壁部を有するロータハブと、該ロータハブと一体的に回転するシャフトと、該シャフトが挿通される中空円筒状のスリーブとを備えたハードディスク駆動用モータにおいて、
    前記スリーブの内周面と前記シャフトの外周面とは、潤滑流体が保持された微小間隙を介して径方向に対向すると共に、該スリーブの内周面又は該シャフトの外周面の少なくとも一方の面には、動圧発生用溝が形成されることでラジアル軸受部が構成され、
    また前記ロータハブ上壁部の下面と前記スリーブの上端面とは、潤滑流体が保持された微小間隙を介して軸線方向に対向すると共に、該ロータハブ上壁部の下面と該スリーブの上端面の少なくとも一方の面に、動圧発生溝が形成されることでスラスト軸受部が構成され
    前記スラスト軸受部に規定される前記微小間隙は、径方向外方に向かって拡開していることを特徴とするハードディスク駆動用モータ。
  2. 前記スリーブの上端面は、前記スラスト軸受部に規定される微小間隙が径方向外方に向かって拡開するよう前記ロータハブ上壁部の下面に対して傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のハードディスク駆動用モータ。
  3. 前記ロータハブ上壁部の下面は、前記スラスト軸受部に規定される微小間隙が径方向外方に向かって拡開するよう前記スリーブの上端面に対して傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のハードディスク駆動用モータ。
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