JP2002310146A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP2002310146A
JP2002310146A JP2001114961A JP2001114961A JP2002310146A JP 2002310146 A JP2002310146 A JP 2002310146A JP 2001114961 A JP2001114961 A JP 2001114961A JP 2001114961 A JP2001114961 A JP 2001114961A JP 2002310146 A JP2002310146 A JP 2002310146A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡略且つ低コスト化可能な構造を維持しつつさ
らなる薄型化を可能とし、軸受外部へのオイルの流出を
効果的に防止する。 【解決手段】スリーブ8の上端面とロータ2の天板2a
の底面との間にオイルを作動流体とするスラスト軸受部
20が形成され、スリーブ8の内周面とシャフト4の外
周面との間にオイルを作動流体とするラジアル軸受部2
8,30が形成されるスピンドルモータ。ロータ2の天
板2aには、スリーブ8の外周面に形成されたフランジ
部8aを外周側から取囲む環状壁部2cが設けられ、こ
の環状壁部2cの内周面とフランジ部8aの外周部との
間に、スラスト軸受部20に保持されるオイルのメニス
カスが形成されるテーパシール32が構成される。また
環状壁部2cには、フランジ部8aと係合する抜止めリ
ング34が装着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動圧軸受を備えた
スピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、スピンドルモータの軸受とし
て、シャフトとスリーブ部材とを相対回転自在に支持す
るために、両者の間に介在させたオイル等の潤滑流体の
流体圧力を利用する動圧軸受が種々提案されている。
【0003】このような動圧軸受を使用するスピンドル
モータに関し、本願の出願人は特願平10−29615
6号(特開2000−113582号)等において、図
2に示すとおり、ロータaの底面とスリーブbの上端面
との間にスラスト軸受部cを構成し、またロータaに一
体的に設けられたシャフトdの外周面とスリーブbの内
周面との間にラジアル軸受部e,eを構成したスピンド
ルモータを提案した。
【0004】このスピンドルモータは、更に、シャフト
dの自由端部にスリーブbの端部に形成した段部fと嵌
り合うリング状部材gが装着され、これら段部fとリン
グ状部材gとによってロータaの抜止め構造が構成され
る。リング状部材dの周囲とスリーブbの段部fとの間
に規定される間隙には、下部側ラジアル軸受部eにおけ
るオイルの減少に応じて供給されるバッファオイル(マ
ージン分のオイル)が保持され、オイルリザーバとして
機能する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のスピンドルモー
タは、従来の動圧軸受のようにスラスト軸受部を構成す
るスラストプレートを要しないことから、モータの構造
を簡略化、低コスト化等しつつモータを薄型化すること
が可能になるといったメリットを有する。しかしなが
ら、このようなスピンドルモータが使用されるハードデ
ィスクドライブ装置等の記録メディア駆動装置は、携帯
情報端末等の小型機器への適用が開始されており、更な
る薄型化の要求が高まりつつある。これに対し、上記図
2に図示するスピンドルモータでは、シャフトdの自由
端部にロータaの抜止め機構を構成するリング状部材g
が装着されているため、モータの更なる薄型化を阻害す
る懸念がある。これは、ラジアル軸受部e,eに要求さ
れる軸受剛性を考慮した場合、ある程度の軸受間距離を
要するためである。
【0006】また、スラスト軸受部cに隣接してスリー
ブbの外周面とロータaに形成された環状壁部a1との
間にテーパシールhを構成しているが、テーパシールh
では表面張力等の作用によって液体としてのオイルの流
出は阻止されるものの、モータの外部環境温度の上昇等
により気化したオイルを保持することはできず、オイル
ミストとして僅かながら軸受外部へ流出することとな
る。
【0007】オイルミストによるオイルの流出は量が僅
かであるため、図2に図示されるスピンドルモータで
は、顕著な問題となることはなかったが、モータを更に
薄型化しようとする場合、軸受部全体で保持するオイル
の量も少なくなるため、オイルミスト程度のオイルの減
少も無視できない問題となる懸念がある。尚、軸受部に
おけるオイルの保持量に不足が生じると、軸受剛性が低
下して、ロータaの回転時の姿勢を安定して支持するこ
とが困難となり、NRRO(non-repeatable run-out:
非繰り返し性振れ)等振れ回り特性が悪化する原因とな
る。
【0008】本発明は、簡略且つ低コスト化可能な構造
を維持しつつさらなる薄型化が可能で、軸受外部へのオ
イルの流出を効果的に阻止することが可能なスピンドル
モータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のスピンドルモー
タは、円筒状のスリーブと、該スリーブ内に回転自在に
遊挿されるシャフトと、該シャフトと一体的に構成され
た円形の天板と該天板の外周縁から垂下される円筒壁と
からなるロータとを備えてなるスピンドルモータにおい
て、前記スリーブの上端面と前記ロータの天板の底面と
は、毛細管現象によってオイルが保持される微小間隙を
介して対向するとともに、前記スリーブの上端面及び天
板の底面の少なくともいずれか一方には、前記ロータの
回転時に該オイルに動圧を誘起する動圧発生用溝が設け
られてスラスト軸受部が形成され、前記スリーブの内周
面と前記シャフトの外周面とは、毛細管現象によってオ
イルが保持される微小間隙を介して対向するとともに、
前記スリーブの内周面及びシャフトの外周面の少なくと
もいずれか一方には、前記ロータの回転時に該オイルに
動圧を誘起する動圧発生用溝が軸線方向に離間して設け
られてラジアル軸受部が形成され、前記スリーブの前記
スラスト軸受部側端部には、前記スラスト軸受部から軸
線方向に離間するにつれて縮径するよう外周面が傾斜面
状に形成されたフランジ部が設けられ、また前記ロータ
の天板には、前記フランジ部を外周側から取囲む環状壁
部が設けられ、該環状壁部の内周面と前記フランジ部の
外周部との間には前記スラスト軸受部に保持されるオイ
ルのメニスカスが形成されるテーパシールが構成されて
おり、前記環状壁部には、前記フランジ部と係合する抜
止めリングが装着されていることを特徴とする(請求項
1)。
【0010】この構成において、スラスト動圧軸受を構
成するスラストプレートを要しないという簡略且つ低コ
スト化可能な構造を維持しつつ、ロータの抜止めを構成
する抜止めリングをスリーブのフランジ部と共にテーパ
シールを構成する環状壁部に装着することで、シャフト
の全長を軸受として有効に活用することが可能になり、
軸受剛性を維持しながらモータの更なる薄型化が可能に
なる。
【0011】また、本発明のスピンドルモータは、前記
抜止めリングの半径方向内端部には、軸線方向に突設さ
れる環状突部が設けられており、該環状突部の内周面と
前記スリーブの外周面との間には、前記抜止めリングと
前記フランジ部との係合面間に形成される間隙よりも小
な微小間隙が形成されており、前記ロータの回転時に、
前記環状突部の内周面と前記スリーブの外周面との間に
形成される微小間隙並びに前記抜止めリングと前記フラ
ンジ部との係合面間に形成される間隙とは前記テーパシ
ールに連続するラビリンスシールとして機能することを
特徴とする(請求項2)。
【0012】この構成において、テーパシールに連続し
てラビリンスシールを配置することで、オイルミストに
よる軸受外部へのオイルの流出がより効果的に防止され
る。また、抜止めリングに環状突部を設けてスリーブの
外周面との間に微小間隙を形成することで、ラビリンス
シールとして機能する区間を十分に確保することが可能
となるため、薄型のモータであっても十分なシール機能
を維持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスピンドルモ
ータの実施形態について図面を参照して説明するが、本
発明は以下に示す実施例に限定されるものではない。
【0014】図1において、このスピンドルモータは、
略円盤状の上壁部2a(天板)と、この上壁部2aの外
周縁部から下方に垂下する円筒状周壁部2bとから構成
されるロータ2と、このロータ2の上壁部2aの中央部
に一方の端部が外嵌固定されるシャフト4とから構成さ
れるロータ2と、このシャフト4を回転自在に支持する
中空円筒状のスリーブ8と、このスリーブ8の下部を閉
塞するシールキャップ10と、スリーブ8が内嵌される
円筒部12が一体的に形成されたブラケット14とを具
備する。シールキャップ10及びブラケット14の底面
には、モータの外方からシール部材17が固着されてい
る。
【0015】ブラケット14の円筒部12の外周側に
は、ステータ16が配設され、ロータ2の周壁部2bの
内周面には、このステータ16と半径方向に間隙を介し
て対向して、ロータマグネット18が固着される。
【0016】スリーブ8の上端面は、ロータ2の上壁部
2aの下面と軸線方向に微小間隙を介して対向し、この
微小間隙中にはオイルが毛細管現象によって保持されて
いる。この微小間隙に臨む上壁部2aの下面には、ロー
タ2の回転時にオイルに半径方向内方側(シャフト4
側)への移動圧力を誘起するポンプイン型のスパイラル
溝が形成され、スラスト軸受部20が構成される。
【0017】シャフト4の外周面は、スリーブ8の内周
面と半径方向に微小間隙を介して対向し、この微小間隙
中にはオイルが毛細管現象によって保持されている。こ
の微小間隙に臨むスリーブ8の内周面には、ロータ2の
回転時にオイルに軸線方向外方(シャフト4の上下端部
方向)に向かう移動圧力を誘起する、軸線方向にアンバ
ランスな形状を有するポンプアウト型のヘリングボーン
溝が軸線方向に離間して形成されており、一対のラジア
ル軸受部28,30が構成される。
【0018】スリーブ8には、シャフト4の外周面とス
リーブ8の内周面との間に形成される微小間隙の軸線方
向略中央部において開口するよう、このスリーブ8を半
径方向に貫通する連通孔22が形成され、シャフト4外
周面の連通孔22の開口部に対向する位置には、軸線方
向反対側(シャフト4の上下端部方向)に向かってそれ
それ傾斜する一対の傾斜面からなる環状凹部4aが形成
されており、シャフト4の外周面とスリーブ8の内周面
との間の微小間隙の半径方向の間隙寸法は、ラジアル軸
受部28,30側からこの環状凹部4a内において軸線
方向内方(シャフト4の軸線方向中央部方向)に向かっ
て漸増する。
【0019】ブラケット14円筒部12において、スリ
ーブ8外周面の連通孔22の開口に対応する部位には、
円筒部12の上端部から下端部に至る軸線方向溝24が
設けられ、この軸線方向溝24によってブラケット14
の円筒部12とスリーブ8との間に空隙が形成されて連
通孔22は外気に開放される。環状凹部4aとスリーブ
8の内周面との間には、軸線方向溝24によって形成さ
れた空隙と連通孔22を通じて侵入した空気が介在する
気体介在部が形成される。
【0020】一対のラジアル軸受部28,30に保持さ
れるオイルは、この気体介在部によって軸線方向に分離
され、環状凹部4aを構成する一対の傾斜面とスリーブ
8の内周面との間の半径方向の間隙寸法が漸次変化する
間隙中において、オイルの表面張力と外気圧等がバラン
スし、オイルと気体介在部に保持される空気との界面が
それぞれメニスカス状に形成されて保持される。
【0021】一対のラジアル軸受部28,30のうち、
気体介在部の上部側に構成される上部ラジアル軸受部2
8とこれに隣接するスラスト軸受部20との間には連続
してオイルが保持されている。上述のとおり、スラスト
軸受部20と上部ラジアル軸受部28とは、それぞれ隣
接する相手方軸受部方向に作用する移動圧力をオイルに
誘起するため、両軸受部の境界部、すなわち、スリーブ
8の内周面の上端部付近において圧力ピークを発生す
る。
【0022】つまり、スラスト軸受部20と上部ラジア
ル軸受部28とが協働することにより、ロータ2に対す
る半径方向に作用する軸支持力とブラケット14に対し
て浮上する方向に作用する軸線方向の軸支持力とが付与
される。
【0023】ブラケット14には、ロータマグネット1
8の下面と軸線方向に対向する位置に、強磁性材料から
形成された円環状のスラストヨーク38が配置されてお
り、ロータ2は、このスラストヨーク38とロータマグ
ネット18との間に生じる磁気吸引力によって、軸線方
向に磁気的にバイアスされることとなる。このロータ2
に作用する軸線方向の磁気力と、スラスト軸受部20及
び上部ラジアル軸受部28とが協働することで発生する
ロータ2の浮上力とがバランスし、ロータ2に対する軸
線方向両側への荷重が支持され、ロータ2の回転中の姿
勢が安定して維持されることになる。尚、ブラケット1
4にスラストヨーク38を配置する構成に代えて、例え
ば、ロータマグネット18とステータ16の磁気的な中
心を軸線方向に相互に変位するよう配置することで、ロ
ータ2に対する磁気吸引力を発生することも可能であ
る。
【0024】スリーブ8の外周面の上端部には、半径方
向外方に突設され且つ外周面がスラスト軸受部20から
離間するにつれて縮径するよう傾斜面状に形成された環
状フランジ部8aが設けられている。また、ロータ2の
上壁部2aの下面には、このフランジ部8aの外周面と
非接触状態で半径方向に対向する内周面を有する環状壁
部2cが形成される。
【0025】この環状壁部2cの内周面とフランジ部8
aの外周面との間に規定される間隙の半径方向の間隙寸
法は、フランジ部8aの外周面が上記のとおり傾斜面状
に形成されることで、軸線方向内方(環状壁部2cの先
端部方向)に向かってテーパ状に漸増する。すなわち、
スラスト軸受部20の半径方向外端部において、この環
状壁部2cの内周面とフランジ部8aの外周面とが協働
してテーパシール部32を構成している。スラスト軸受
部20に保持されるオイルは、このテーパシール部32
において、オイルの表面張力と外気圧とがバランスさ
れ、オイルと空気との界面がメニスカス状に形成され
る。
【0026】これらスラスト軸受部20側のオイルと空
気との界面とこれに連続する上部ラジアル軸受部28側
のオイルと空気との界面は、それぞれの界面が形成され
る半径方向の寸法が変化する各間隙内の、両界面に作用
する外気圧等の圧力がバランスする位置において保持さ
れることとなり、常に軸受部にオイルが保持された状態
を維持するよう機能する。
【0027】すなわち、これらテーパシール部32及び
環状凹部4aとスリーブ8の内周面との間の間隙がオイ
ルリザーバとして機能し、これらの間隙内に保持される
オイルが、スラスト軸受部20及び上部ラジアル軸受部
28のバッファオイルとして作用する。
【0028】尚、上述のとおり、オイルが連続して保持
されるスラスト軸受部20と上部ラジアル軸受部28は
協働して軸支持力を得るため、ロータ2の回転時に両軸
受部間で圧力ピークが発生するのは一点のみで、オイル
と空気との界面に向かうにつれて低圧となることから、
オイルに混在する気泡は、順次両界面側へと移動し、空
気中に開放されることとなる。
【0029】環状壁部2cの先端部には、かしめ等の手
段によって抜止めリング34が固着されている。この抜
止めリング34は、フランジ部8aと非接触状態で嵌り
合うことでスリーブ8に対するロータ2の抜け止め構造
が構成される。このように、スリーブ8の外周面側にお
いてロータ2の抜止め構造を構成することで、一対のラ
ジアル軸受部28,30と抜止め構造とが軸線方向にお
ける同一線上に整列配置されることはない。従って、シ
ャフト4の全長を軸受として有効に活用することが可能
になり、軸受剛性を維持しながら更なるモータの薄型化
が実現される。
【0030】抜止めリング34は、フランジ部8aの下
面とテーパシール部32に連続し且つテーパシール部3
4の半径方向の間隙寸法よりも小な間隙寸法を有する軸
線方向の間隙を介して対向している。更に、抜止めリン
グ34の半径方向内端部には、スリーブ8の軸線方向中
央部に向かって突出する環状突部34aが設けられてい
る。この環状突部34aの内周面とスリーブ8の外周面
とは、抜止めリング34とフランジ部8aの下面との間
に規定される軸線方向の隙間よりもさらに小な間隙寸法
を有する半径方向の微小間隙を介して対向している。
【0031】環状突部34aの内周面とスリーブ8の外
周面との間に規定される半径方向の微小間隙の間隙寸法
を可能な限り小さく設定することによって、スピンドル
モータの回転時に、この半径方向の微小間隙における空
気の流速とテーパシール部32及び抜止めリング34と
フランジ部8aとの間に規定される軸線方向の間隙にお
ける空気の流速との差が大きくなり、オイルが気化する
ことによって生じた蒸気の外部への流出抵抗を大きくし
てオイルの境界面近傍に於ける蒸気圧を高く保ち、更な
るオイルの蒸散を防止するよう、ラビリンスシールとし
て機能する。
【0032】このように、テーパシール部32に連続し
てラビリンスシールを配することで、液体としてのオイ
ルの流出が阻止されるばかりでなく、モータの外部環境
温度の上昇等によりオイルが気化することで発生するオ
イルミストのモータ外部への流出も阻止することが可能
となる。従って、長期間にわたって安定した軸受性能を
維持することができ、耐久性、信頼性の高い軸受とする
ことができる。
【0033】抜止めリング34に環状突部34aを設け
てスリーブ8の外周面との間に微小間隙を形成すること
で、ラビリンスシールとして機能する区間を十分に確保
することが可能となる。このため、薄型のモータであっ
ても十分なシール機能が確保される。
【0034】以上、本発明に従う流体動圧軸受の一実施
形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することな
く種々の変形乃至修正が可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明の請求項1のスピンドルモータで
は、スラスト動圧軸受を構成するスラストプレートを要
しないという簡略且つ低コスト化可能な構造を維持しつ
つ、軸受剛性を維持しながらモータの更なる薄型化が可
能になる。
【0036】本発明の請求項2のスピンドルモータで
は、軸受外部へのオイルミストによるオイルの流出がよ
り効果的に防止され長期間にわたって安定した軸受性能
を維持することが可能になると共に、薄型のモータであ
っても十分なシール機能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピンドルモータの概略構成を示す断
面図である。
【図2】従来のスピンドルモータの概略構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
2 ロータ 2c 環状壁部 4 シャフト 8 スリーブ 8a フランジ部 20 スラスト軸受部 28、30 ラジアル軸受部 34 抜止めリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J011 AA12 BA02 BA08 CA02 3J016 AA02 AA03 BB17 CA08 5H605 AA03 BB05 BB19 CC04 EB03 EB16 EB28 EB33 EB35 5H607 AA06 BB01 BB07 BB09 BB17 CC01 GG03 GG12 GG15 5H621 BB07 GA01 GA04 HH01 JK19

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のスリーブと、該スリーブ内に回
    転自在に遊挿されるシャフトと、該シャフトと一体的に
    構成された円形の天板と該天板の外周縁から垂下される
    円筒壁とからなるロータとを備えてなるスピンドルモー
    タにおいて、 前記スリーブの上端面と前記ロータの天板の底面とは、
    毛細管現象によってオイルが保持される微小間隙を介し
    て対向するとともに、前記スリーブの上端面及び天板の
    底面の少なくともいずれか一方には、前記ロータの回転
    時に該オイルに動圧を誘起する動圧発生用溝が設けられ
    てスラスト軸受部が形成され、 前記スリーブの内周面と前記シャフトの外周面とは、毛
    細管現象によってオイルが保持される微小間隙を介して
    対向するとともに、前記スリーブの内周面及びシャフト
    の外周面の少なくともいずれか一方には、前記ロータの
    回転時に該オイルに動圧を誘起する動圧発生用溝が軸線
    方向に離間して設けられてラジアル軸受部が形成され、 前記スリーブの前記スラスト軸受部側端部には、前記ス
    ラスト軸受部から軸線方向に離間するにつれて縮径する
    よう外周面が傾斜面状に形成されたフランジ部が設けら
    れ、また前記ロータの天板には、前記フランジ部を外周
    側から取囲む環状壁部が設けられ、該環状壁部の内周面
    と前記フランジ部の外周部との間には前記スラスト軸受
    部に保持されるオイルのメニスカスが形成されるテーパ
    シールが構成されており、 前記環状壁部には、前記フランジ部と係合する抜止めリ
    ングが装着されていることを特徴とするスピンドルモー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記抜止めリングの半径方向内端部に
    は、軸線方向に突設される環状突部が設けられており、
    該環状突部の内周面と前記スリーブの外周面との間に
    は、前記抜止めリングと前記フランジ部との係合面間に
    形成される間隙よりも小な微小間隙が形成されており、
    前記ロータの回転時に、前記環状突部の内周面と前記ス
    リーブの外周面との間に形成される微小間隙並びに前記
    抜止めリングと前記フランジ部との係合面間に形成され
    る間隙とは前記テーパシールに連続するラビリンスシー
    ルとして機能することを特徴とする請求項1に記載のス
    ピンドルモータ。
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