JP3685426B2 - 動圧流体軸受装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク駆動装置用、CD−ROM駆動装置用スピンドルモータや、レーザビームプリンタ用モータ等の小型精密モータその他に用いられる、潤滑流体を利用した動圧流体軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
動圧流体軸受装置は、軸部材と、軸部材に対して相対的に回転自在であるスリーブ部材とを備え、軸部材の外周面とスリーブ部材の内周面との一方または双方に動圧溝が形成されている。軸部材とスリーブ部材とが相対的に回転されると、動圧溝のポンピング作用によって動圧溝が形成された部位の潤滑流体の圧力が高められ、かく発生する圧力によってスリーブ部材と軸部材とが潤滑流体を介して回転自在に軸受支持される。
【0003】
この種の動圧流体軸受装置を軸固定型のモータに適用する場合には、軸部材がモータのベースプレート等の固定部材に装着され、スリーブ部材がロータである回転部材に装着される。また、これを軸回転型のモータに適用する場合には、軸部材が回転部材に装着され、スリーブ部材が固定部材に装着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した動圧流体軸受装置においては、潤滑流体の外部への流出を防止するために、潤滑流体と空気との境界面またはその外側にテーパシール構造が設けられている。テーパシール構造は、軸部材およびスリーブ部材の一方または両方の対向面が傾斜するように形成され、対向するスリーブ部材と軸部材との間隔が上記境界面の外側に向けて直線状に大きくなるように形成される。このようなテーパシール構造を設けた場合には、潤滑流体と空気との境界面が上記テーパ部に位置し、このテーパ部にて潤滑流体の表面張力によって潤滑流体に内方の力が作用し、この内方への力によって潤滑流体の流出が防止される。
【0005】
また動圧流体軸受装置は、上記境界面から外部に至る部分にラビリンス構造が設けられている。ラビリンスシール構造は、軸部材に形成または装着された第1のラビリンス部材とスリーブ部材に形成または装着された第2のラビリンス部材を備え、第1および第2のラビリンス部材の相互に対向する面に設けられた突起によって両者間に複雑な通路を規定する。このようなラビリンスシール構造を設けた場合には、第1および第2のラビリンス部材の間に規定される通路は、その間隔が小さく、またその形状が複雑であるので、この通路を通しての潤滑流体の流れが制限され、これによって潤滑流体の流出が防止される。このように潤滑流体の流出は、テーパシール構造およびラビリンスシール構造の一方または両方の協同作用によって防止される。
【0006】
しかしながら、この種の動圧流体軸受装置においては、潤滑流体と空気との境界面から潤滑流体が蒸発し、気体または微粒子状態の潤滑流体を含む空気が外部に流出することは防止できない。そして、従来の装置では、このような気体または微粒子状態の潤滑流体の漏れを防止するための構造、手段が採用されていない。それ故に、長期に渡って動圧流体軸受装置を使用すると、潤滑流体の上述した漏れによって潤滑流体の量が減少し、その減少量が大きくなると動圧流体軸受装置が寿命となる。そのような従来の動圧流体軸受装置をモータに適用した場合には、モータの回転中は高温となるために、潤滑流体は蒸発して気体または微粒子状態になり易く、それ故に、潤滑流体の上述した漏れ量も多くなり、動圧流体軸受装置の寿命が短くなる。
【0007】
本発明は、上述したように潤滑流体が蒸発して気体または微粒子状態で流出することを抑えることができる動圧流体軸受装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、スリーブ部材と、スリーブ部材に対して相対的に回転自在である軸部材と、軸部材とスリーブ部材との間の間隙に充填された潤滑流体とを備えた動圧流体軸受装置において、
前記軸部材と前記スリーブ部材との相対的回転によって空気流を生成する手段が設けられ、前記空気流を生成する手段は半径方向内方に向けて空気を押し込み、これによって、潤滑流体と空気との境界面付近における空気の圧力が高められることを特徴とする動圧流体軸受装置である。
本発明に従えば、空気流を生成する手段が設けられているので、この空気流を生成する手段の作用によって潤滑流体と空気との境界面付近における空気の圧力が高められ、これによって潤滑流体の蒸気圧が高めに維持され、更なる潤滑流体の蒸発が抑えられ、その結果、潤滑流体の気体または微粒子状態での流出が抑えられる。また、空気流を生成する手段が半径方向内方に向けて空気を押し込むので、生成される空気流は潤滑流体と空気との境界面に直接的に作用せず、空気流によってこの境界面が乱されることが少なく、その結果、潤滑流体の蒸発をより効果的に抑えることができる。
なお、従来から、たとえば実開平1−86454号公報および米国特許第4,996,613号明細書に開示されているように、ボールベアリングを介して相対回転可能に連結された、モータの軸部材とハブのような円筒部材をボールベアリングの外側において微少隙間を介して嵌合、対向させ、それらの対向面の一方に螺旋状の溝を形成したのものが知られている。このようなモータにおいては、軸部材と円筒部材とが所定方向に相対的に回転すると、螺旋状溝によりモータ外部から内部への空気流が生じ、ボールベアリングの潤滑油やその蒸気をモータ内部に導き、モータ外に流出するのを防止している。この公知のものは、モータの外部から内部に向かって空気流を作る点においては、本発明と似ているものの、潤滑流体と空気との界面付近における空気の圧力に対する配慮、考察はなく、課題、構成、効果のいずれの点においても異なるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う動圧流体軸受装置の実施形態について説明する。図1は、本発明に従う動圧流体軸受装置の一実施形態を備えたハードディスク駆動装置用スピンドルモータの一例を示す断面図であり、図2は、図1のモータの一部を切欠いて断面で示す部分拡大斜視図である。
【0010】
図1および図2において、図示のスピンドルモータは、固定部材を構成するベースプレート2を備えている。このベースプレート2は、ハードディスク駆動装置のベース基板(図示せず)に取付けられる。ベースプレート2には、動圧流体軸受装置4を介して、回転部材を構成するロータ6が回転自在に支持されている。ロータ6は、円筒状のハブ本体8を備えている。ハブ本体8の下端部には、半径方向外方に突出するフランジ状ディスク載置部10が設けられ、このディスク載置部10に磁気ディスクが所定の間隔を置いて複数枚取付けられる。ハブ本体8の内周面には、ロータマグネット12が装着され、このロータマグネット12に対向してステータ14がベースプレート2に配設されている。ステータ14は、複数枚のコアプレートを積層したステータコア18と、このステータコア18に巻かれたコイル20から構成され、ステータコア18がベースプレート2の環状突壁22に固定されている。
【0011】
次いで、動圧流体軸受装置4について説明すると、図示の動圧流体軸受装置4は、軸部材24とスリーブ部材26とを備えている。軸部材24は、断面が円形状の細長い軸部28を有し、この軸部28の一端部がベースプレート2に固定されている。軸部28の他端部近傍には、円盤状部材30が一体的に設けられ、この円盤状部材30が軸部28から半径方向外方に突出するフランジ部32を構成している。本実施形態では、軸部28と円盤状部材30とは別体に形成しているが、両者を一体に形成してもよい。このように構成されているので、軸部材24はベースプレート2に固定され、これとともに固定組立体を構成する。
【0012】
スリーブ部材26は、中空円筒状のスリーブ部材本体34を備えている。スリーブ部材本体34は、内径が小さい小内径部36、内径が上記小内径部36より大きい中内径部38、および内径が上記中内径部38よりも大きい大内径部40を有している。また、スリーブ部材本体34の大内径部40には、これと一体的に回転するようにキャップ部材44が装着されている。このようなスリーブ部材26と軸部材24とは、軸部28の一端部近傍からフランジ部32の一面、その外周面およびその他面に渡って連続した間隙を規定し、この間隙に潤滑流体45としての潤滑油が充填される。このスリーブ部材26は、ロータ6とともに回転組立体を構成する。
【0013】
この実施形態では、動圧流体軸受装置4のラジアル動圧溝およびスラスト動圧溝は、次のとおりに設けられている。すなわち、ラジアル動圧溝46,48は、スリーブ部材26の小内径部36の内周面に、その軸線方向(図1において上下方向)に間隔を置いて設けられ、軸部28との相対回転により発生する潤滑流体45の動圧によって軸部材24に作用するラジアル力を支持する。ラジアル動圧溝46,48は、へリングボーン、スパイラル等の形状でよく、スリーブ部材26の内周面に形成することに代えて、軸部材24の外周面に、またはスリーブ部材26の内周面および軸部材24の外周面の双方に形成することができる。また、スラスト動圧溝50,52は、軸部材24のフランジ部32の両面に設けられ、スリーブ部材26との相対回転より発生する潤滑流体45の動圧によって軸部材に作用するスラスト力を支持する。スラスト動圧溝50,52は、へリングボーン、スパイラル等の形状でよく、フランジ部32の両面に設けることに代えて、またはこれらとともにこのフランジ部32の両面に対向するスリーブ部材本体34の接続部42の内面およびキャップ部材44の内面に設けることもできる。
【0014】
本実施形態では、軸部材24のフランジ部32の外側の面(図1において上側の面)に対向するキャップ部材44の内面には、フランジ部32の上面と協働して、テーパシール構造を構成するテーパシール部54が設けられている。テーパシール部54は、半径方向外方に向けてフランジ部32との間隔が狭くなるような傾斜面から構成され、フランジ部32の外側の面と協働して断面楔状環状のテーパ状空間を規定する。軸部材24とスリーブ部材26との間の間隙に注入される潤滑流体45は、片側境界面56(図1にいて上側に位置する境界面であって、潤滑流体45と空気との境界面)がこの断面楔状の環状空間に位置するように充填され、テーパシール部54は、表面張力によって潤滑流体45に半径方向外方に、換言すると環状のテーパ状空間が狭くなる方向に力を付与し、これによって潤滑流体45の外部への流出が防止される。テーパシール部54は、キャップ部材44の内面に代えて、またはこれとともにフランジ部32の外側の面に設けることもできる。
【0015】
また、軸部材24の軸部28の一端部(ベースプレート2に固定された部位の上側部位)の外周面には、テーパシール構造を構成するテーパシール部58が設けられている。テーパシール部58は、軸線方向下方に向けてスリーブ部材本体34の小内径部36との間隔が広くなるような傾斜面から構成され、スリーブ部材26の小内径部36の内周面と協働して断面楔状の環状空間を規定する。軸部材24とスリーブ部材26との間の間隙に注入される潤滑流体45は、他側境界面60(図1にいて下側に位置する境界面)がこの断面楔状の環状空間に位置するように充填され、テーパシール部58は、表面張力によって潤滑流体45に軸線方向内方に、換言すると環状のテーパ状空間が狭くなる方向に力を付与し、これによって潤滑流体45の外部への流出が防止される。テーパシール部58は、軸部材24の外周面に代えて、またはこれとともに、スリーブ部材26の小内径部36の内周面に設けることもできる。
【0016】
このモータに適用された動圧流体軸受装置4には、さらに、潤滑流体45と空気との境界面56,60近傍の空気の圧力を高めるための手段が、上記境界面56,60の外側に設けられている。軸部材24の軸部28の他端には、プレート部材62が固定されている。そして、このプレート部材62に対応して、キャップ部材44の外面には、この大部分を収容するための凹部63が形成され、この凹部63の底面に、すなわちプレート部材62と対向するキャップ部材44の外面に、図2に示すように間隔を置いて複数個の螺旋溝64が形成されている。この螺旋溝64は、外部から上記境界面56に向けて空気流を生成する空気流発生溝として機能する。空気流発生溝としては、螺旋形状に限定されることなく、プレート部材62に対するキャップ部材44の相対的回転によって外部から上記境界面56に向けう空気流を発生する適宜の形状でよい。
【0017】
プレート部材62とこれに対向するキャップ部材44との間隔は僅かで50μm以下が望ましい。このような構成において、軸部材24、したがって固定組立体に対してスリーブ部材26、したがって回転組立体が所定の方向に回動されると、図1及び図2から明らかなように、螺旋状溝64の作用によって外部から半径方向内方に上記境界面56に向かう空気流が生成される。そして、かかる空気流の作用によって、境界面56から蒸発した潤滑流体45の気体または微粒子を含む空気が境界面56付近に封じ込まれ、潤滑流体45の外部への流出が防止される。また、このような空気流によって上記境界面56付近、すなわち、境界面56から螺旋状溝56が設けられている部位までの間の空間における空気の圧力が上昇され、これによって上記境界面56付近の潤滑流体45の蒸気圧を高めに維持することができ、潤滑流体45の更なる蒸発が防止される。特に、モータが回転しているときには、軸部材24とスリーブ部材26との相対的回転によって潤滑流体45の温度も上昇し、潤滑流体45の蒸発量も多くなる傾向にあるが、このようにモータ回転中、境界面46付近の潤滑流体45の蒸気圧が高めに維持されるので、潤滑流体45の蒸発量自体も少なくすることができる。
【0018】
潤滑流体45の片側の境界面56に関連して、螺旋状溝64をキャップ部材44の外面、詳しくは凹部63の底面に設けているが、これに代えて、プレート部材62の内面に、またはキャップ部材44の外面およびプレート部材62の内面の双方に設けることもできる。また、実施形態では、上記境界面56から外部に至る空気通路(その片側の面はキャップ部材44におけるテーパシール部54、内周面44a、凹部63の底面および凹部63の内周面63aによって規定され、それに対向する他側の面はフランジ部30の外側の面、軸部材24の軸部28の外周面ならびにプレート部材62の内面および外周面によって規定されている)におけるキャップ部材44の外面に螺旋溝64を設けているが、この部位に代えて、またはこの部位に加えて、上記空気通路のその他の部位、たとえばキャップ部材44の内周面、これと対向す軸部材24の外周面、キャップ部材44の凹部63の内周面、これと対向するプレート部材62の外周面等に設けることもできる。
【0019】
また、潤滑流体45の他側の境界面60に関連して設けられた空気の圧力を高める手段は、スリーブ部材26の小内径部36の下端面36aに形成された螺旋状溝66により構成されている。この螺旋状溝66は、外部から上記境界面60に向けて空気流を生成する空気流発生溝として機能すれば、螺旋形状以外の他の形状でもよい。
【0020】
スリーブ部材26の小内径部36の下端面36aとこれと対向するベースプレート2との間隔は僅かであり、それ故に、上述したように、軸部材24、したがって固定組立体に対してスリーブ部材26、したがって回転組立体が所定の方向に回動されると、図1から明らかなように、上記螺旋状溝の作用によって外部から半径方向内方に上記境界面60に向かう空気流が生成される。そして、かかる空気流の作用によって、境界面60から蒸発した潤滑流体45の気体または微粒子を含む空気が境界面60付近に押し込まれ、潤滑流体45の外部への流出が防止される。また、このような空気流によって上記境界面60付近、すなわち、境界面60から上記螺旋状溝が設けられている部位までの間の空間における空気の圧力が上昇され、これによって上記境界面60付近の潤滑流体45の蒸気圧を高めに維持することができ、上述したと同様の作用効果が達成される。
【0021】
潤滑流体45の他側の境界面60に関連して、螺旋状溝をスリーブ部材26の小内径部36の端面に設けているが、これに代えて、ベースプレート2の内面に、またはベースプレート2の内面および小内径部36の端面の双方に設けることもできる。また、実施形態では、上記境界面60から外部に至る空気通路(その片側面はベースプレート2の内面および環状壁部22の内周面によって規定され、その他側面はスリーブ部材26の小内径部36の端面36aおよび外周面によって規定されている)における上記端面36aに螺旋溝を設けているが、この部位に代えて、またはこの部位に加えて、上記空気通路のその他の部位、たとえば環状壁部22の内周面、これと対向する小内径部36の外周面等にに設けることもできる。
【0022】
以上、本発明に従う動圧流体軸受装置の第1の実施形態を軸固定型のモータに適用して説明したが、このような動圧軸受装置は軸回転型のモータにも同様に適用することができる。
【0023】
図3は、本発明に従う動圧流体軸受装置を軸回転型のモータに適用した第2の実施形態を示している。図3において、図示のスピンドルモータは、固定部材を構成するベースプレート102を備えている。このベースプレート102は、ハードディスク駆動装置のベース基板(図示せず)に取付けられる。ベースプレート102には、動圧流体軸受装置104を介して、回転部材を構成するロータ106が回転自在に支持されている。ロータ106は、カップ状のハブ本体108を備えている。ハブ本体108の下端部には、半径方向外方に突出するフランジ状ディスク載置部110が設けられ、このディスク載置部110に磁気ディスクが所定の間隔を置いて複数枚取付けられる。ハブ本体108の内周面には、ロータマグネット112が装着され、このロータマグネット112に対向してステータ114が配設されている。ステータ114は、ステータコア116と、このステータコア116に巻かれたコイル118から構成されている。
【0024】
図示の動圧流体軸受装置104は、軸部材120とスリーブ部材122とを備えている。軸部材120は、断面が円形状の細長い軸本体124を有し、この軸本体124の上端部は、スリーブ部材122から上方に突出しており、軸本体124のこの突出端部にハブ本体108が固定されている。スリーブ部材122は、中空円筒状のスリーブ部材本体124を備えている。スリーブ部材本体124は、中空円筒状の部材から構成され、その一端(下端)には、閉塞部材126が固定されており、かく閉塞部材126を固定することによってスリーブ部材122は、上面が開放された円筒状の収容凹部128を規定する。軸部材120の先端側は収容凹部128に収容され、このようなスリーブ部材122と軸部材120とは、軸本体124の先端面(下端面)からその基部(上端部)に渡って連続した間隙を規定し、この間隙に潤滑流体130が充填される。
【0025】
この実施形態では、スリーブ部材122の一端部がベースプレート102に固定され、このスリーブ部材122はベースプレート102とともに固定組立体を構成する。また、軸部材120はハブ本体108に固定され、ハブ本体108とともに回転組立体を構成する。
【0026】
この実施形態では、動圧流体軸受装置104のラジアル動圧溝およびスラスト動圧溝は、次のとおりに設けられている。すなわち、ラジアル動圧溝132,134は、軸本体124の外周面にその軸線方向(図3において上下方向)に間隔を置いて設けられ、スリーブ部材122との相対的回転により発生する潤滑流体130の動圧によって軸部材120に作用するラジアル力を支持する。ラジアル動圧溝132,134は、へリングボーン、スパイラル等の形状でよく、軸部材120の外周面に形成することに代えて、またはこれとともに、スリーブ部材本体124の内周面に形成することもできる。また、スラスト動圧溝(図示せず)は、閉塞部材126の内面(軸部材120の先端面と対向する面)に設けられ、軸部材120との相対的回転により発生する潤滑流体130の動圧によって軸部材120に作用するスラスト力を支持する。このスラスト動圧溝は、へリングボーン、スパイラル等の形状でよく、閉塞部材126の内面に代えて、またはこれとともに軸部材120の先端面に設けることもできる。
【0027】
本実施形態では、軸部材120の基部の外周面に、テーパシール構造を構成するテーパシール部138が設けられている。テーパシール部138は、軸線方向上方に向けてスリーブ部材本体124との間隔が広くなるような傾斜面から構成され、スリーブ部材本体124の内周面と協働して断面楔状の環状空間を規定する。軸部材120とスリーブ部材122との間の間隙に注入される潤滑流体130は、境界面140がこの環状のテーパ状空間に位置するように充填され、テーパシール部140は、表面張力によって潤滑流体130に軸線方向内方に、換言すると環状のテーパ状空間が狭くなる方向に力を付与し、これによって潤滑流体130の外部への流出が防止される。テーパシール部138は、軸部材120の外周面に代えて、またはこれとともに、スリーブ部材122の内周面に設けることもできる。
【0028】
この動圧流体軸受装置104には、さらに、潤滑流体130と空気との境界面140近傍の空気の圧力を高めるための手段が、上記境界面140の外側に設けられている。この実施形態においては、ハブ本体108の端壁部144の内周部に間隔を置いて複数個の螺旋状溝142が設けられている。この螺旋状溝142は、外部から上記境界面140に向けて空気流を生成する空気流発生溝として機能する。空気流発生溝としては、スリーブ部材124に対するハブ本体108の相対的回転によって外部から上記境界面140に向けう空気流を発生する適宜の形状でよい。
【0029】
ハブ本体108の端壁部144とこれに対向するスリーブ部材本体124の端面124aとの間隔は僅かであり、それ故に、スリーブ部材122、したがって固定組立体に対して軸部材120、したがって回転組立体が所定の方向に回動されると、図3から明らかなように、螺旋状溝142の作用によって外部から半径方向内方に上記境界面140に向かう空気流が生成される。そして、かかる空気流の作用によって、境界面140から蒸発した潤滑流体130の気体または微粒子を含む空気が境界面140付近に封じ込まれ、潤滑流体130の外部への流出が防止される。また、このような空気流によって上記境界面140付近、すなわち、境界面140から螺旋状溝142が設けられている部位までの間の空間における空気の圧力が上昇され、これによって上記境界面124a付近の潤滑流体130の蒸気圧を高めに維持することができ、潤滑流体130の更なる蒸発が防止される。したがって、上述した第1の実施形態と同様の効果が達成される。
【0030】
潤滑流体130の境界面140に関連して、螺旋状溝142をハブ本体108の端壁部144の内面に設けているが、これに代えて、またはこれとともにスリーブ部材本体124の端面124aに設けることもできる。なお、この形態では、上記境界面140から外部に至る空気通路は、その片側がハブ本体108の端壁部144の内面によって規定され、その他側がスリーブ部材本体124の端面124aによって規定されている。
【0031】
図4は、本発明に従う動圧流体軸受装置の第3の実施形態を示している。図4において、図示の動圧流体軸受装置202は、軸部材204とスリーブ部材206とを備えている。軸部材204は、断面が円形状の軸本体208を有している。軸本体208の両端部には、外に行くに従って外径が小さくなっていくテーパ部210,212が設けられ、テーパ部210,212の外側にはさらに短軸部214,216が設けられ、この短軸部214,216には円形状のカバー部材215,217が固着されている。スリーブ部材206は、中空円筒状のスリーブ部材本体218を有し、このスリーブ部材本体218の両端部には、内径が大きくなっている大内径部220,222が設けられ、これら大内径部220,222にキャップ部材224,226が装着されている。キャップ部材224,226の内周部は軸本体208の両端面の外側に位置してこの両端面を覆っている。本実施形態では、キャップ部材224,226の外面の内周側部に収容凹部228,230が設けられ、この収容凹部228,230に上記カバー部材215,217が収容され、カバー部材215,217は軸部材204とキャップ部材224,226との間隙を覆っている。
【0032】
この実施形態では、ラジアル動圧溝およびスラスト動圧溝は、次のとおりに設けられている。すなわち、ラジアル動圧溝232,234は、スリーブ部材本体218の内周面にその軸線方向(図4において上下方向)に間隔を置いて設けられ、軸部材204との相対的回転により発生する潤滑流体236の動圧によって軸部材204に作用するラジアル力を支持する。ラジアル動圧溝は、へリングボーン形状でよい。また、スラスト動圧溝238,240は、キャップ部材224,226の内面に設けられ、軸部材204との相対的回転により発生する潤滑流体236の動圧によって軸部材204に作用するスラスト力を支持する。このスラスト動圧溝も、へリングボーンでよい。
【0033】
この動圧流体軸受装置202では、軸部材204のテーパ部210,212にテーパシール構造を構成するテーパシール部242,244が設けられている。テーパシール部242,244は、軸線方向外側に向けてキャップ部材224,226との間隔が広くなるような傾斜面から構成され、キャップ部材224,226の内周面と協働して環状のテーパ状空間を規定する。軸部材204とスリーブ部材206との間の間隙に注入される潤滑流体236は、境界面248,250がこれらの環状のテーパ状空間に位置するように充填され、テーパシール部242,244は、表面張力によって潤滑流体236に軸線方向内方に、換言すると環状のテーパ状空間が狭くなる方向に力を付与し、これによって潤滑流体236の外部への流出が防止される。テーパシール部242,244は、軸部材204の外周面に代えて、またはこれとともに、キャップ部材224,226の内周面に設けることもできる。
【0034】
動圧流体軸受装置202においては、軸部材204の軸本体208に軸線方向に貫通する圧力調整貫通孔252,254が形成され、さらに圧力調整貫通孔252,254と、軸部材204とスリーブ部材206との間の間隔とを連通する連通孔256,258が形成されている。そして、このことに関連して、一対のラジアル動圧溝232,234および一対のスラスト動圧溝238,240がそれぞれアンバランスに構成され、潤滑流体236が矢印で示すように循環されるように構成されている。すなわち、潤滑流体236は、ラジアル動圧溝232,234から軸線方向内方に流動し、連通孔256,258を通り、圧力調整貫通孔252,254を軸線方向外方に流れ、スラスト動圧溝238,240を通ってラジアル動圧溝232,234に戻るように循環される。なお、潤滑流体236の上述した循環は、ラジアル動圧溝232,234およびスラスト動圧溝238,240のいずれか一方をアンバランスにすることによって達成できる。
【0035】
この動圧流体軸受装置202には、さらに、潤滑流体236と空気との境界面260,262近傍の空気の圧力を高めるための手段が、上記境界面260,262の外側に設けられている。この形態では、カバー部材215,217の内面に間隔を置いて複数個の螺旋溝264,266が設けられている。螺旋溝264,266は、外部から上記境界面260,262に向けて空気流を生成する空気流発生溝として機能する。
【0036】
カバー部材215,217とこれに対向するキャップ部材224,226(詳しくは収容凹部228,230の底面)との間隔は僅かであり、それ故に、スリーブ部材206に対して軸部材204が所定の方向に回動されると、図4から明らかなように、螺旋状溝264,266の作用によって外部から半径方向内方に上記境界面260,262に向かう空気流が生成される。そして、かかる空気流の作用によって、境界面260,262から蒸発した潤滑流体236の気体または微粒子を含む空気が境界面260,262付近に封じ込まれ、潤滑流体236の外部への流出が防止される。また、このような空気流によって上記境界面260,262付近、すなわち、境界面260,262から螺旋状溝264,266が設けられている部位までの間の空間における空気の圧力が上昇され、これによって上記境界面260,262付近の潤滑流体236の蒸気圧を高めに維持することができ、潤滑流体236の更なる蒸発が防止される。したがって、上述した第1の実施形態と同様の効果が達成される。
【0037】
潤滑流体236の境界面260,262に関連して、螺旋状溝264,266をカバー部材215,217の内面に設けているが、これに代えて、またはこれとともにキャップ部材224,226の収容凹部228,230の底面に設けることもできる。また、実施形態では、上記境界面264,266から外部に至る空気通路(その片側はカバー部材215,217の内面および外周面によって規定され、その他側はキャップ部材224,226の収容凹部228,230の底面および周側面によって規定されている)におけるカバー部材215,217の内面に螺旋状溝264,266を設けているが、この部位に代えて、またはこの部位に加えて、上記空気通路のその他の部位、たとえばカバー部材215,217の外周面、これと対向するキャップ部材224,226の収容凹部228,230の周側面等に設けることもできる。
【0038】
なお、この第3の実施形態においては、軸受装置部のみをユニットとして示しているが、これをモータに使用する場合、軸部材204がモータの固定部材および回転部材の一方に装着または連結され、スリーブ部材206がモータの回転部材および固定部材の他方に装着または連結される。
【0039】
【発明の効果】
本発明の請求項1の動圧流体軸受装置によれば、空気流を生成する手段の作用によって潤滑流体と空気との境界面付近の圧力が高められ、これによって潤滑流体の蒸気圧が高めに維持され、更なる潤滑流体の蒸発が抑えられ、その結果、潤滑流体の気体または微粒子状態での流出が防止される。また、空気流を生成する手段が半径方向内方に向けて空気を押し込むので、生成される空気流は潤滑流体と空気との境界面に直接的に作用せず、空気流によってこの境界面が乱されることが少なく、その結果、潤滑流体の蒸発をより効果的に抑えることができる。
【0040】
また本発明の請求項2の動圧流体軸受装置によれば、潤滑流体を流出防止するためのテーパシール部が設けられ、潤滑流体と空気との境界面がこのテーパシール部に位置するので、空気流を生成する手段から半径方向内方に押し込まれた空気はこの境界面にテーパシール部のテーパ状空間が狭くなる方向に作用し、これによって、潤滑流体の気体および微粒子を含む空気は潤滑流体と空気との境界面付近により確実に封じ込まれるようになり、潤滑流体の漏れが一層確実に防止される。
【0041】
さらに本発明の請求項3の動圧流体軸受装置によれば、固定組立体と回転組立体との間に規定される空気通路に空気流発生溝が設けられ、この空気流生成溝は半径方向内方に向けて空気を押し込むので、潤滑流体と空気との境界面が乱されることが少なく、この空気通路を通しての潤滑流体の流出が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う動圧流体軸受装置の第1の実施形態を備えたモータの例を示す断面図である。
【図2】図1のモータにおけるキャップ部材およびその近傍を一部切欠いて断面で示す斜視図である。
【図3】本発明に従う動圧流体軸受装置の第2の実施形態を備えたモータの他の例を示す断面図である。
【図4】本発明に従う動圧流体軸受装置の第3の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
2,102 ベースプレート
4,104,202 動圧流体軸受装置
6,106 ロータ
24,120,204 軸部材
26,122,206 スリーブ部材
28 軸部
32 フランジ部
34,124,218 スリーブ部材本体
44,224,226 キャップ部材
45,130,236 潤滑流体
46,48,132,134,232,234 ラジアル動圧溝
50,52,238,240 スラスト動圧溝
56,60,140,260,262 境界面
62,224,226 キャップ部材
64,66,142,264,266 螺旋状溝
124,208 軸本体
215,217 カバー部材
Claims (3)
- スリーブ部材と、スリーブ部材に対して相対的に回転自在である軸部材と、軸部材とスリーブ部材との間の間隙に充填された潤滑流体とを備えた動圧流体軸受装置において、
前記軸部材と前記スリーブ部材との相対的回転によって空気流を生成する手段が設けられ、前記空気流を生成する手段は半径方向内方に向けて空気を押し込み、これによって、潤滑流体と空気との境界面付近における空気の圧力が高められることを特徴とする動圧流体軸受装置。 - 潤滑流体を流出防止するためのテーパシール部が設けられ、潤滑流体と空気との境界面は前記テーパシール部に位置し、前記空気流を生成する手段によって半径方向内方に向けて押し込まれた空気は、前記テーパシール部に位置する前記潤滑流体と空気との境界面付近に作用することを特徴とする請求項1に記載の動圧流体軸受装置。
- 前記軸部材と前記スリーブ部材のいずれか一方は固定部材に装着され、それらの他方は回転部材に装着され、前記軸部材と前記スリーブ部材の一方と前記固定部材は固定組立体を構成し、それらの他方と回転部材とは回転組立体を構成し、前記固定組立体と前記回転組立体との間には、前記潤滑流体と空気との境界面から延びる空気通路が規定され、前記空気流を生成する手段は、前記空気通路を規定する面に形成された空気流生成溝から構成されており、
前記軸部材と前記スリーブ部材とが相対的に回転すると、前記空気流生成溝は半径方向内方に向けて空気を押し込み、これによって、前記潤滑流体と空気との境界面付近における空気の圧力が高められることを特徴とする請求項1又は2に記載の動圧流体軸受装置。
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