JPH0979272A - 動圧軸受のシール装置 - Google Patents

動圧軸受のシール装置

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JPH0979272A
JPH0979272A JP26081895A JP26081895A JPH0979272A JP H0979272 A JPH0979272 A JP H0979272A JP 26081895 A JP26081895 A JP 26081895A JP 26081895 A JP26081895 A JP 26081895A JP H0979272 A JPH0979272 A JP H0979272A
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JP
Japan
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lubricating fluid
seal
outside
wall surface
bearing
Prior art date
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JP26081895A
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Masamichi Hayakawa
正通 早川
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/10Construction relative to lubrication
    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/103Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16C17/02Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
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    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/106Details of distribution or circulation inside the bearings, e.g. details of the bearing surfaces to affect flow or pressure of the liquid
    • F16C33/107Grooves for generating pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/74Sealings of sliding-contact bearings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、軸受部23からの潤滑流体2
4の漏出を良好に防止することを可能とする。 【解決手段】 軸受部23とシール部27との間に従来
のような膨張性の大きい空間を形成しないように軸受部
23内の潤滑流体24をシール部27内に連続して一連
に充填するとともに、シール部27内における潤滑流体
24の液面24aをシール部材25の外方拡大傾斜壁面
25aの途中位置に接触させて、シール部材25の傾斜
壁面25aに対する潤滑流体24の液面曲率を外方側に
向かって徐々に小さくし、さらに潤滑流体24が外部漏
出しようとした場合における余剰の潤滑流体24を貯留
しておく潤滑流体溜め部28を設けることによって、潤
滑流体24の保持力を高めて潤滑流体24の外部漏出を
良好に防止するように構成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性流体等の潤滑
流体の動圧により回転軸を回転自在に支承する動圧軸受
のシール装置に関する
【0002】
【従来の技術】各種モータ等において、動圧軸受装置が
広く用いられている。この動圧軸受装置は、所定の潤滑
流体の動圧を利用して例えば回転軸を回転自在に支承す
るものであって、通常、動圧発生用の潤滑流体が軸受装
置の外部に飛散しないようにシール装置が付設されてい
る。
【0003】このような動圧軸受装置及びシール装置を
備えた機器として、例えば図3に示されているような軸
回転型のHDDスピンドルモータがある。このものは、
フレーム1側に組み付けられたステータ組と、このステ
ータ組に対して軸方向に組み付けられたロータ組とから
構成されており、上記フレーム1には、円筒状のコアホ
ルダー2が垂直に立設するように設けられている。また
この円筒状のコアホルダー2の外周部には、巻線3が巻
回されたステータコア4が装着されている。さらに上記
コアホルダー2の内部側には、円筒状のラジアル軸受5
が装着されており、このラジアル軸受5を介して回転軸
6は回転自在に支承されている。
【0004】すなわち上記回転軸6とラジアル軸受5と
の対向部位には軸受部が形成されており、この軸受部内
に磁性流体等からなる潤滑流体Aが充填されている。ま
た当該軸受部における回転軸6の外周面には、動圧発生
用のラジアルグルーブ6aが形成されており、このラジ
アルグルーブ6aのポンピング作用によって発生される
潤滑流体Aの動圧により回転軸6が回転自在に支承され
るようになっている。
【0005】さらに上記回転軸6の図示上端部分は、ハ
ブ8の中心部に一体に回転するように固着されている。
ハブ8は、磁気ディスク等のメディアを外周部に装着す
る胴部8aを有しているととともに、この胴部8aの図
示下縁側に半径方向外周側に張り出すように設けられた
取付部8bに、バックヨーク9を介して駆動マグネット
10が環状に装着されている。上記駆動マグネット10
は、前記ステータコア4の外周面に環状に対向するよう
に配置されている。
【0006】また上記コアホルダー2の図示上端開口部
には、磁性流体シール11が設けられている。この磁性
流体シール11は、上記潤滑流体Aの外部への漏出を防
止するために配置されているものであって、磁石11a
の軸方向両側が一対のポールピース11b,11bによ
り軸方向に挟み込まれているとともに、上記ポールピー
ス11b,11bの内周端縁部と回転軸6の外周面との
対向部位に形成されたシール部内に、外部側と遮断する
ように磁性流体11c,11cが保持されている。そし
てこの磁性流体シール11の外部遮断作用によって上記
コアホルダー2の内部空間内に画成される筒状の通路空
間に、上述した軸受部内の潤滑流体Aが封止され、潤滑
流体Aの外部漏出が防止されるととに、外部側からの塵
埃等の流入が防止されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
の従来装置では、ラジアル軸受5と回転軸6とが対向す
る軸受部と、磁性流体シール11が設けられたシール部
とが軸方向に分離して配置されており、軸受部とシール
部との間に封止空間が形成される構成となっているの
で、その封止空間内の空気が温度上昇により膨張するこ
と等によって磁性流体シール11が破壊され易く、軸受
部内の潤滑流体Aが外部に漏出するおそれがある。また
潤滑流体Aの注入量にバラツキがあったり、軸受部を構
成する各部品の製作精度のバラツキにより軸受部内の体
積変動があったりすること等によっても、潤滑流体Aの
外部漏出の可能性がある。そして潤滑流体Aが外部漏出
してしまうと、軸受部内に充填された潤滑流体が不足し
て予定の軸受特性が得られなくなったり、漏出した潤滑
流体が装置外に装填されたメディア等を汚染して故障の
原因となり信頼性を損ねる場合がある。
【0008】そこで本発明は、簡易な構成で、軸受部か
らの潤滑流体の漏出を良好に防止することができるよう
にした動圧軸受のシール装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明は、回転軸と軸受部材とが対向して形成
された軸受部内に所定の潤滑流体が充填され、当該潤滑
流体の動圧によって上記回転軸が回転自在に支承される
とともに、上記回転軸とシール部材とが対向して形成さ
れたシール部によって、前記潤滑流体の外部側への漏出
が防止されるように構成された動圧軸受のシール装置に
おいて、上記潤滑流体は、当該潤滑流体の液面が前記シ
ール部材の回転軸対向壁面に接触するように前記軸受部
からシール部まで連続して一連に充填され、前記シール
部内における潤滑流体の液面位置は、シール部材の回転
軸対向壁面の軸方向途中位置に設定されているととも
に、上記シール部材の回転軸対向面は、回転軸との間の
距離が外部側に向って徐々に拡大する傾斜壁面に形成さ
れ、且つ当該シール部材には、前記シール部に開口して
余剰の潤滑流体を貯溜する潤滑流体溜め部が設けられた
構成になされている。
【0010】このような請求項1記載の動圧軸受のシー
ル装置によれば、軸受部内の潤滑流体がシール部内に連
続して一連に充填されているので、軸受部とシール部と
の間に従来のような膨張性の大きい空間が形成されなく
なり、空間の熱膨張等によりシール部が破壊されること
がなくなってシール部が安定的に維持される。
【0011】またシール部内における潤滑流体の液面が
シール部材の外方拡大傾斜壁面の途中位置に接している
ことから、回転軸の回転中に衝撃や温度変化によって、
潤滑流体が外部側へ漏出するように液面が外方へ移動し
た場合には、シール部材の傾斜壁面に対する潤滑流体の
液面曲率が徐々に小さくなり、この曲率変化が液面の移
動の抵抗となることから液面移動が抑えられ、その結
果、潤滑流体の外部漏出が良好に防止されるようになっ
ている。
【0012】さらに余剰の潤滑流体を貯留する潤滑流体
溜め部を設けたことから、潤滑流体の注入量のバラツキ
や軸受部を構成する各部品の製作精度のバラツキによる
軸受部の体積変動があったとしても、潤滑流体の注入量
のバラツキ分は上記潤滑流体溜め部で吸収され、軸受部
の体積変動分を予め注入したとしても余剰の潤滑流体が
潤滑流体溜め部に吸収されることとなり、これによって
も潤滑流体の外部漏出が良好に防止されるようになって
いる。
【0013】また請求項2にかかる装置は、請求項1記
載のシール部材は、回転軸を囲繞する環状磁石から形成
されているとともに、潤滑流体が磁性流体からなる構成
になされている。
【0014】このような請求項2にかかる装置によれ
ば、環状磁石の磁気的吸引力によって磁性流体からなる
潤滑流体が良好に保持され、外部漏出が一層良好に防止
されるようになっている。
【0015】さらに請求項3にかかる装置は、請求項1
記載の潤滑流体溜め部に、外部側に向って徐々に拡大す
る傾斜壁面が形成された構成になされている。
【0016】このような請求項3にかかる装置によれ
ば、潤滑流体溜め部における潤滑流体の液面がシール部
材の外方拡大傾斜壁面に接触していることから、外部に
向かって潤滑流体の液面が移動して外部漏出をしようと
した場合に、潤滑流体溜め部の壁面に対する潤滑流体の
液面曲率が徐々に小さくなり、この曲率変化が液面移動
の抵抗となることから液面移動が抑えられ、外部漏出が
良好に防止されるようになっている。
【0017】さらにまた請求項4にかかる装置は、請求
項1記載の潤滑流体溜め部に、当該潤滑流体溜め部を外
部側に向かって開放させる開口が設けられているととも
に、この潤滑流体溜め部の開口部分を外部側から覆うシ
ール手段が設けられた構成になされている。
【0018】このような請求項4にかかる装置によれ
ば、潤滑流体溜め部から潤滑流体が外部漏出した場合で
あっても、その漏出した潤滑流体がシール手段によって
それ以上外部へ漏れないように阻止されることとなり、
潤滑流体の外部漏出がほぼ完全に回避されるようになっ
ている。
【0019】一方、請求項5にかかる装置は、請求項項
4記載の潤滑流体溜め部の開口面積が、シール部の開口
面積より小さく設定された構成になされている。
【0020】このような請求項5にかかる装置によれ
ば、潤滑流体溜め部における開口面積がシール部におけ
る開口面積よりも小さくなされていることにより、シー
ル部における液面高さよりも潤滑流体溜め部の液面高さ
は表面張力により高くなり、回転軸の回転中に衝撃や温
度変化によって潤滑流体が外部側に漏出するように移動
したとしても、その移動は潤滑流体溜め部側で大きくな
るので、シール部からの外部漏出がほぼ完全に抑えられ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、まず本発明の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。図1に示されている本
発明の実施の形態は、前述したHDDスピンドルモータ
(図3参照)と同様な型式のモータに本発明を適用した
ものであって、モータの全体構造の説明は省略し、図1
及び図2に示した要部について以下説明する。
【0022】まず図1に示されているように、回転軸2
1と軸受部材22との対向部位に形成された軸受部23
内には、所定の磁性流体からなる潤滑流体24が充填さ
れている。この潤滑流体24は、ラジアル軸受部とスラ
スト軸受部の双方の間に空間部が形成されないように連
続して充填されるものであり、この潤滑流体24の動圧
によって上記回転軸21が回転自在に支承されるように
なっている。また上記軸受部22の軸方向外側部分(図
示上方側部分)には、シール部材としての環状磁石25
が、軸受ホルダー26の図示上端開口部に装着されてお
り、当該環状磁石25と回転軸との対向部位にシール部
27が形成されている。
【0023】上記シール部27は、上述した軸受部23
内の潤滑流体24の外部漏出を防止するように設けられ
たものであって、軸受部23内の潤滑流体24が、図1
において下側に位置するスラスト軸受からシール部27
まで連続して一連に充填されており、回転軸21に対し
て半径方向に着磁、すなわち例えば内側がN極、外側が
S極の着磁がされた環状磁石25が回転軸21に対向す
る壁面25aに対して、潤滑流体24の液面24aが接
触するように設定されている。すなわちシール部27内
における潤滑流体24の液面24aの位置は、環状磁石
25の回転軸対向壁面25aにおける軸方向途中位置に
設定されている。
【0024】このとき図2にも示されているように、上
記環状磁石25の回転軸対向壁面25aは、回転軸21
に対する対向距離が外部側(図示上方側)に向って徐々
に拡大する傾斜壁面となるようにテーパ状に形成されて
おり、これによって当該環状磁石25の回転軸対向壁面
25aに接触する潤滑流体24の液面接触角が外部側
(図示上方側)に向かって徐々に増大するように構成さ
れている。
【0025】さらにまた上記シール部材としての環状磁
石25の外周側には、余剰の潤滑流体24を貯溜する潤
滑流体溜め部28が設けられている。この潤滑流体溜め
部28は、上記環状磁石25の外周壁面25cを、軸受
ホルダー26の内周壁面から全周にわたって隙間状に離
間させて形成したものであって、当該潤滑流体溜め部2
8の軸受部側端(図示下側端)からは、半径方向内周側
(図示左側)に向かって4本の連通路25bが、上述し
たシール部27に開口するように延出している。これら
の各連通路25bは、環状磁石25の底面部に凹溝状を
なすようにして放射状に形成されており、前記軸受部2
3で余剰となった潤滑流体24が各連絡通路25bを通
して潤滑流体溜め部28内に貯溜されるように構成され
ている。
【0026】また上記潤滑流体溜め部28を形成してい
る環状磁石25の外周壁面25cは、外部側(図示上
側)に向って徐々に拡大する傾斜壁面となるようにテー
パ状に形成されており、当該環状磁石25の外周壁面2
5cに対する潤滑流体24の液面接触角が外方側(図示
上方側)に向かって徐々に増大するように構成されてい
る。
【0027】さらに上記潤滑流体溜め部28は、外部側
(図示上側)に向かって開放されるように形成されてお
り、この潤滑流体溜め部28の開口部分を外部側(図示
上側)から覆うようにシールカバー30が設けられてい
るとともに、その上をさらに覆うようにしてシールカバ
ー30からの流体飛散を防止するためのシール板31が
設けられている。上記シールカバー30は、潤滑流体を
吸収するためのもので、不織布、フェルト、或は気孔率
の高い焼結金属等の多孔質部材から形成されており、軸
受ホルダー26及び環状磁石25の図示上端に載置・固
定されている。なおシールカバー30は、軸受ホルダー
26及び環状磁石25から軸方向に離間させて配置する
ことも可能であり、またこのシールカバー30を省略し
た構成とすることも可能である。
【0028】このような実施形態にかかる軸受装置にお
いては、軸受部23内の潤滑流体24がシール部27内
まで連続して一連に充填されているので、軸受部23と
シール部27との間に従来のような膨張性の大きい空間
(図3参照)が形成されなくなり、空間の熱膨張等によ
るシール部の破壊が防止されてシール部が安定的に維持
されるようになっている。
【0029】またシール部27内における潤滑流体24
の液面24aが、シール部材としての環状磁石25の外
方拡大傾斜壁面(回転軸対向壁面)25aの途中部分に
接していることから、21回転軸の回転中に衝撃や温度
変化によって、潤滑流体24が外部側へ漏出するように
液面24aが外方へ移動した場合には、シール部材とし
ての環状磁石25の外方拡大傾斜壁面(回転軸対向壁
面)25aに対する潤滑流体24の液面曲率が徐々に小
さくなり、この曲率変化が液面24aの移動の抵抗とな
ることから液面移動が抑えられ、その結果、潤滑流体2
4の外部漏出が良好に防止されるようになっている。
【0030】さらに潤滑流体24が外部漏出しようとし
た場合における余剰の潤滑流体24は、連通路25bを
通して潤滑流体溜め部28内に引き込まれ貯留されるこ
ととなり、これによっても潤滑流体24の外部漏出が良
好に防止されるようになっている。すなわち余剰の潤滑
流体24を貯留する潤滑流体溜め部28を設けたことか
ら、潤滑流体24の注入量のバラツキや軸受部23を構
成する各部品の製作精度のバラツキによる軸受部23の
体積変動があったとしても、潤滑流体24の注入量のバ
ラツキ分は上記潤滑流体溜め部28で吸収され、軸受部
23の体積変動分を予め注入したとしても余剰の潤滑流
体24が潤滑流体溜め部28に吸収されることとなり、
これによっても潤滑流体24の外部漏出が良好に防止さ
れるようになっている。
【0031】また本実施形態装置では、シール部材とし
て環状磁石25が用いられているため、当該環状磁石2
5の磁気的吸引力によって磁性流体からなる潤滑流体2
4が良好に保持されることとなり、外部漏出が一層良好
に防止されるようになっている。
【0032】さらにまた本実施形態装置では、潤滑流体
溜め部28における潤滑流体24が環状磁石25の外方
拡大傾斜壁面(外周壁面)25cに接触していることか
ら、外部側に向かって潤滑流体24の液面24bが移動
して外部漏出をしようとした場合に、上記外方拡大傾斜
壁面(外周壁面)25cに対する潤滑流体24の液面曲
率が徐々に小さくなり、この曲率変化が液面移動の抵抗
となることから液面移動が抑えられ、外部漏出が良好に
防止されるようになっている。なお上記潤滑流体溜め部
28には、本実施形態装置のような外方拡大傾斜壁面
(外周壁面)25cを必ずしも設ける必要はない。
【0033】一方、上記潤滑流体溜め部28から潤滑流
体24が外部漏出した場合であっても、その漏出した潤
滑流体24はシールカバー30及びシール板31によっ
てそれ以上外部へ漏れないように阻止されることとな
り、潤滑流体24の外部漏出はほぼ完全に回避される。
【0034】このような装置において、シール部27に
おける外方拡大傾斜壁面(回転軸対向壁面)25aの傾
斜傾斜角度及びその隙間間隔と、潤滑流体溜め部28に
おける外方拡大傾斜壁面(外周壁面)25c及びその隙
間間隔と、の大小関係によって上述した作用は異なる。
すなわちまずシール部27における外方拡大傾斜壁面
(回転軸対向壁面)25aの傾斜傾斜角度及びその隙間
間隔と、潤滑流体溜め部28における外方拡大傾斜壁面
(外周壁面)25c及びその隙間間隔とが互いに略等し
い場合には、潤滑流体24の液面24a,24bは略同
様な動きとなり、上述した作用が得られる。
【0035】これに対してシール部27における外方拡
大傾斜壁面(回転軸対向壁面)25aの傾斜傾斜角度
が、潤滑流体溜め部28における外方拡大傾斜壁面(外
周壁面)25cより大きい場合には、液面の曲率変化が
シール部27の方で大きくなり液面の移動抵抗もシール
部27側の方が大きくなることから、潤滑流体溜め部2
8における液面移動が大きくなる。従って潤滑流体24
がオーバーフローしたとしてもシールカバー30により
吸収される。一方、シール部27の隙間間隔が潤滑流体
溜め部28よりも大きい場合にも、潤滑流体溜め部28
における液面移動はシール部27側の方が大きくなり、
潤滑流体24がオーバーフローしたとしてもシールカバ
ー30により吸収される。
【0036】また本実施形態装置においては、潤滑流体
溜め部28における開口面積がシール部27における開
口面積よりも小さくなされていることにより、シール部
における液面高さよりも潤滑流体溜め部の液面高さは表
面張力により高くなり、回転軸21の回転中に衝撃や温
度変化によって潤滑流体が外部側に漏出するように移動
したとしても、その移動は潤滑流体溜め部28側で大き
くなるので、シール部27からの外部漏出がほぼ完全に
抑えられるようになっている。
【0037】以上本発明者によってなされた発明の実施
形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
変形可能であるというのはいうまでもない。例えば、シ
ール部材として上述した実施形態のような磁石体を用い
る必要は必ずしもなく、また潤滑流体としても上述した
実施形態の磁性流体以外の流体であっても同様に採用す
ることができる。また潤滑流体溜め部は、必ずしも全周
に設ける必要はない。
【0038】一方、本発明は、あらゆる種類のモータに
適用可能であるとともに、モータ以外の装置に対しても
同様に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように請求項1記載の動圧軸
受のシール装置は、軸受部とシール部との間に従来のよ
うな膨張性の大きい空間を形成しないように軸受部内の
潤滑流体をシール部内に連続して一連に充填するととも
に、シール部内における潤滑流体の液面をシール部材の
外方拡大傾斜壁面の途中位置に接触させて、シール部材
の傾斜壁面に対する潤滑流体の液面曲率を外方側に向か
って徐々に小さくし、さらに潤滑流体が外部漏出しよう
とした場合における余剰の潤滑流体を貯留しておく潤滑
流体溜め部を設けることによって、潤滑流体の保持力を
高めて潤滑流体の外部漏出を良好に防止するように構成
したものであるから、簡易な構成で、軸受部からの潤滑
流体の漏出を良好に防止することができ、動圧軸受の信
頼性を向上させることができる。
【0040】また請求項2記載の装置は、シール部材と
して環状磁石を採用し、その環状磁石の磁気的吸引力に
よって磁性流体からなる潤滑流体を良好に保持し、潤滑
流体の外部漏出を一層良好に防止するように構成したも
のであるから、上述した請求項1における効果を一層高
めることができる。
【0041】さらに請求項3記載の装置は、潤滑流体溜
め部における潤滑流体の液面をシール部材の外方拡大傾
斜壁面に接触させて、潤滑流体溜め部の壁面に対する潤
滑流体の液面曲率を外方に向かって徐々に小さくし、潤
滑流体の液面移動抵抗を増大させて潤滑流体の外部漏出
を防止するように構成したものであるから、上述した請
求項1における効果を一層高めることができる。
【0042】さらにまた請求項4記載の装置は、潤滑流
体溜め部から外部漏出した潤滑流体をそれ以上外部へ漏
れないように阻止するシール手段を設けたものであるか
ら、上述した請求項1における効果を一層高めることが
できる。
【0043】一方請求項5記載の装置は、潤滑流体溜め
部の外部開放部における開口面積を、シール部の外部開
放部における開口面積より小さく設定して、シール部に
おける液面高さを潤滑流体溜め部よりも低くし、シール
部からの外部漏出をほぼ完全に抑えるように構成したも
のであるから、上述した請求項1における効果を一層高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を表した部分拡大横断面図
である。
【図2】図1の装置に用いられているシール部材として
の環状磁石の単体を表したものであって、(a)は横断
面説明図、(b)は底面説明図である。
【図3】動圧軸受装置及びシール装置を有するモータの
一例を表した判断面説明図である。
【符号の説明】
21 回転軸 22 軸受部材 23 軸受部 24 潤滑流体 24a,24b 潤滑流体の液面 25 環状磁石(シール部材) 25a 外方拡大傾斜壁面(回転軸対向壁面) 27 シール部 28 潤滑流体溜め部 30 シールカバー 31 シール板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と軸受部材とが対向して形成され
    た軸受部内に所定の潤滑流体が充填され、当該潤滑流体
    の動圧によって上記回転軸が回転自在に支承されるとと
    もに、上記回転軸とシール部材とが対向して形成された
    シール部によって、前記潤滑流体の外部側への漏出が防
    止されるように構成された動圧軸受のシール装置におい
    て、 上記潤滑流体は、当該潤滑流体の液面が前記シール部材
    の回転軸対向壁面に接触するように前記軸受部からシー
    ル部まで連続して一連に充填され、 前記シール部内における潤滑流体の液面位置は、シール
    部材の回転軸対向壁面の軸方向途中位置に設定されてい
    るとともに、 上記シール部材の回転軸対向面は、回転軸との間の距離
    が外部側に向って徐々に拡大する傾斜壁面に形成され、
    且つ当該シール部材には、前記シール部に開口して余剰
    の潤滑流体を貯溜する潤滑流体溜め部が設けられてい
    る、ことを特徴とする動圧軸受のシール装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシール部材は、回転軸を
    囲繞する環状磁石から形成されているとともに、潤滑流
    体が磁性流体からなることを特徴とする動圧軸受のシー
    ル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の潤滑流体溜め部には、外
    部側に向って徐々に拡大する傾斜壁面が形成されている
    ことを特徴とする動圧軸受のシール装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の潤滑流体溜め部には、当
    該潤滑流体溜め部を外部側に向かって開放させる開口が
    設けられているとともに、この潤滑流体溜め部の開口部
    分を外部側から覆うシール手段が設けられていることを
    特徴とする動圧軸受のシール装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の潤滑流体溜め部の開口面
    積が、シール部の開口面積より小さく設定されているこ
    とを特徴とする動圧軸受のシール装置。
JP26081895A 1995-09-13 1995-09-13 動圧軸受のシール装置 Withdrawn JPH0979272A (ja)

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