JP4194610B2 - 動圧軸受装置 - Google Patents

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本発明は、動圧軸受装置に関する。
各種モータ等において、動圧軸受装置が広く用いられている。この動圧軸受装置は、所定の潤滑流体の動圧作用を利用して回転部材を固定部材に対して回転自在に支持するものである。このような動圧軸受装置を備えた機器としては、例えば特開平3−272318号公報に記載の軸固定型の磁気ディスク駆動モータが知られている。この特開平3−272318号公報記載の磁気ディスク駆動モータを表したのが図8である。
同図において、符号1はフレームを示している。このフレーム1には磁性材よりなる中心固定軸2が垂直に立設するように設けられており、この中心固定軸2にはラジアル受面2a,2aがそれぞれ設けられている。この中心固定軸2にはまた、上記2箇所のラジアル受面2a,2aの間に、軸径より大径の鍔部2bが形成されており、この鍔部2bの軸方向の両端面には、平面状のスラスト受面2c,2cがそれぞれ設けられている。
回転部材としてのハウジング3は、ハブ3aと、このハブ3aの内周面にそれぞれ嵌合して取り付けられ軸方向に分割された一対のラジアル軸受4,4と、を備えている。ラジアル軸受4は、上記ラジアル受面2aにラジアル軸受隙間を介して対向するラジアル軸受面4aを有しており、これらラジアル軸受面4a、ラジアル受面2a及び後述の磁性流体11によってラジアル軸受部5が構成されている。
ラジアル軸受4はまた、上記鍔部2bのスラスト受面2cにスラスト軸受隙間を介して対向するスラスト軸受面4bを有しており、これらスラスト軸受面4b、スラスト受面2c及び後述の磁性流体11によってスラスト軸受部6が構成されている。
上記ラジアル受面2aには、例えばヘリングボーン状の動圧溝が設けられており、上記スラスト受面2cには、例えばヘリングボーン状またはスパイラル状の動圧溝が設けられている。
上記ハブ3aには、図示下方に開放された環状溝が形成されており、この環状溝の外側周面には環状の駆動マグネット9が固着されている。この駆動マグネット9の対向位置にはコイル10aの巻回されたステ−タコア10が配置されており、このステ−タコア10は上記フレーム1に固定されている。
上記ハブ3aにはまた、2箇所のラジアル軸受4,4より軸方向外側の位置に、磁性流体シール7,7がそれぞれ設けられている。この磁性流体シール7は、軸方向に磁極を有する環状の永久磁石7aと、この永久磁石7aの両端面に同心的に配設された環状の磁性材よりなる所謂ポールピース7b,7bと、からなり、これら永久磁石7a、ポールピース7b,7b及び上記中心固定軸2によって形成される磁気回路によって、該ポールピース7b,7bと中心固定軸2との間に磁性流体を磁気的に保持して磁性流体リングを形成し、ポールピース7b,7bと中心固定軸2との間の隙間を塞ぐようになされている。そして、上記ラジアル軸受部5の軸受隙間及びスラスト軸受部6の軸受隙間と共に上記磁性流体シール7,7間の隙間には、上記磁性流体と同様な磁性流体が潤滑流体11として充填されている。
ここで、上記コイル10aに通電すると、駆動マグネット9に回転力が発生し、ハウジング3が回転する。このようにハウジング3が回転すると、上記ラジアル動圧溝のポンピング作用によって潤滑流体11が循環し、ラジアル動圧力が発生してハウジング3が回転自在に支持されると共に、上記スラスト動圧溝のポンピング作用によって潤滑流体11が循環し、スラスト動圧力が発生してハウジング3が浮上支持される。
特開平3−272318号公報
しかしながら、上記動圧軸受装置においては、以下の問題がある。すなわち、上述した磁性流体シール7,7によって潤滑流体11の外部への漏れが防止されるわけであるが、動作時には磁性流体シール7を挟んで外部側が低圧に、内部側が高圧に、それぞれなることから、低圧側が、低圧側の磁性流体リングの耐圧より低圧割合がより大きくなると低圧側の磁性流体リングが破れ、この破れた磁性流体リングの磁性流体が低圧側に飛散してしまい、低圧側雰囲気を磁性流体で汚染してしまうと共に内部の潤滑流体11が漏出しやすくなるといった問題があった。また、潤滑流体11が磁性流体シール7,7間の全ての隙間に充填され、潤滑流体11の熱膨張による体積増加の緩衝スペースがないことから、シール性が低く、加えて潤滑流体(磁性流体)11が内側の磁性流体リングに吸引されて1段構造のシール機能となってしまうことから、シール性が低く、このようなシール性の低さによって潤滑流体11が外部に漏出する畏れが高いといった問題がある。さらに、当該磁性流体シール7は、振動、衝撃、遠心力が加わると磁性流体リングが破れやすく、もって内部の潤滑流体11が漏出してしまうといった問題があった。
そこで本発明は、潤滑流体の外部への漏出を確実に防止できる動圧軸受装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、所定の動圧特性が得られる動圧軸受装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の動圧軸受装置は、
焼結材よりなり、内周部にラジアル軸受面及び軸方向一方側の端面にスラスト受面を有するスリーブ状ラジアル軸受と、
ラジアル軸受面と対向するラジアル受面を有し、ラジアル軸受に対し回転中心軸を中心として相対回転する軸と、
軸から径方向外方に張り出しスラスト受面と対向する対向面を有するスラスト板と、
ラジアル軸受面とラジアル受面との間のラジアル隙間に形成され、ラジアル軸受又は軸の回転時に流体動圧を誘起するラジアル動圧溝列を有するラジアル軸受部と、
スラスト受面と対向面との間のスラスト隙間に形成され、ラジアル軸受又は軸の回転時に流体動圧を誘起するスラスト動圧溝列を有するスラスト軸受部と、
焼結材に含浸されると共に、ラジアル隙間およびスラスト隙間に連続して充填される潤滑流体と、を備え
スラスト動圧溝列は、スパイラル状に形成され、回転時、スラスト軸受部の潤滑流体は、スパイラル状のスラスト動圧溝列により径方向内方へ送り込まれ、
ラジアル軸受のラジアル軸受面およびスラスト受面との境界部には、面取り面が形成され、また、ラジアル軸受の内周部におけるラジアル軸受面より軸方向他方側には、ラジアル軸受面から径方向外方に伸び且つ回転中心軸に対し傾斜するテーパ面が形成され、
回転時、潤滑流体は、面取り面の表面を通りラジアル軸受の内部へと移動し、ラジアル軸受の内部に保持された潤滑流体はテーパ面の表面から導出されることを特徴とする。
請求項2記載の動圧軸受装置は、面取り面は、サイジングによる目詰まりがないことを特徴とする。
請求項記載の動圧軸受装置は、ラジアル動圧溝列がヘリングボーン状の動圧溝列であり、回転時、ラジアル軸受部の潤滑流体は、境界部に向かって送り込まれることを特徴とする。
請求項記載の動圧軸受装置は、ラジアル軸受部の他方側には、外気に開口する隙間変化部が形成され、ラジアル軸受部に保持された潤滑流体は、隙間変化部にて外気との気液界面を形成することを特徴とする。
請求項記載の動圧軸受装置は、スラスト板は、略円錐台形状に形成され、スラスト板の外周部と当該スラスト板の外周部と径方向に対向する部材との間の隙間には、スラスト軸受部に隣接し、且つスラスト軸受部から遠離るにつれて当該隙間寸法が拡大するテーパシール部が形成され、潤滑流体は、テーパシール部にて外気との気液界面を形成していることを特徴とする。
本発明では、ラジアル軸受部及びスラスト軸受部を備える動圧軸受装置の所定の動圧特性を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態における動圧軸受装置をHDDモータに適用した構造を表した横断面図であり、本動圧軸受装置は所謂軸固定型の動圧軸受装置である。
同図において、符号21はフレームを示しており、このフレーム21には磁性体よりなる中心固定軸22が垂直に立設するように設けられている。フレーム21における上記中心固定軸22の周囲には環状のコア載置台21aが突設されており、このコア載置台21aの外周面には、コイル33が巻回されたステ−タコア32が固定されている。
上記中心固定軸22は、軸方向に離間する位置に、ラジアル受面22a,22aをそれぞれ有しており、このラジアル受面22a,22aにはそれぞれ、図3に示されるようなへリングボーン状の動圧溝(ラジアル動圧溝)22b,22bが周面に沿って複数個形成されている。なお、図1においては、図が煩雑になるために動圧溝22b,22bは省略されて描かれていない。
このへリングボーン状の動圧溝22bは、図3に示されるように、屈曲部22cから軸端側(図示上側の動圧溝にあっては図示上側、図示下側の動圧溝にあっては図示下側)の溝長さの方が、該屈曲部22cから反軸端側の溝長さより短い非対称形のへリングボーン状の溝形状になされている。この非対称形のへリングボーン状の動圧溝22bは、ラジアル隙間に充填される後述の潤滑流体を軸端側に押し出す機能を有している。
上記中心固定軸22には、回転部材としてのディスクハブ24が挿入されている。このディスクハブ24の外周面には、図示を省略したディスクが複数枚固定されており、図示下面に形成されている環状の凹設溝の外側周面には、上記ステ−タコア32の対向位置に、環状の駆動マグネット34が固着されている。
このディスクハブ24の内周面には、ラジアル軸受25が嵌合固定されている。このラジアル軸受25は、例えばFe−36Ni(インバー)等の低膨張材にCuをコーティングした焼結材(磁性体)よりなる。そして、このような材質を用いると、温度変化による潤滑流体の粘性変化を相殺する方向にラジアル隙間が変化し、所定の動圧特性が得られることになる。このラジアル軸受25は、上記ラジアル受面22a,22aに対向する位置に、所定のラジアル隙間を介してラジアル軸受面25a,25aをそれぞれ有しており、これらラジアル軸受面25a、ラジアル受面22a、ラジアル動圧溝22b及び後述の潤滑流体によってラジアル軸受部26が構成されている。
上記ラジアル軸受25におけるラジアル軸受面25a,25aの軸方向間の領域には、上記所定のラジアル軸受隙間より外径側(図示左右方向)に大きくなるように傾斜するテーパ面25b,25b(図示上側のテーパ面は図示下側に向かって大きくなり、図示下側のテーパ面は図示上側に向かって大きくなる)がそれぞれ設けられており、これらテーパ面25b,25bと上記中心固定軸22とで囲まれる領域によって、ラジアル軸受部26,26の間の隙間変化部27が形成されている。この隙間変化部27には、ラジアル軸受25を貫通して大気に開放される連通孔28が連通されている。そして、上記ラジアル軸受25は、その両端面(図示上下端面)に、平面状のスラスト受面25c,25cをそれぞれ有している。
上記中心固定軸22には、ラジアル軸受25の両端面より外部側の位置に、所定のスラスト隙間を介してスラスト板23,23がそれぞれ固定されている。このスラスト板23は、例えばリン青銅等の非磁性体よりなり、その内径側に、上記スラスト受面25cに対して一定のスラスト隙間を形成する平行対向面23aを、この平行対向面23aより外径側に、上記スラスト受面25cに対するスラスト隙間が外径側がより大きくなるように傾斜するテーパ面23bを、それぞれ備えている。本実施形態において、少なくとも平行対向面23aには、図2に示されるように、スパイラル状の動圧溝(スラスト動圧溝)23Xが形成されている。このスパイラル状の動圧溝23Xは、スラスト隙間に充填される後述の潤滑流体をスラスト板内径側に押し出す機能を有している。そして、平行対向面23a、テーパ面23b、スラスト動圧溝23X及び後述の潤滑流体によってスラスト軸受部29が、平行対向面23aとスラスト受面25cとによりスラスト軸受部の平行対向面部23cが、テーパ面23bとスラスト受面25cとによってスラスト軸受部の隙間変化部23dが、それぞれ構成されている。
そして、上記図示上側のラジアル軸受部26とスラスト軸受部29、図示下側のラジアル軸受部26とスラスト軸受部29にはそれぞれ、潤滑流体としての例えば磁性流体グリース35,35が、ラジアル、スラスト軸受部に連続するようにして充填されている。この磁性流体グリース35,35は、上述したラジアル軸受部26,26の間の隙間変化部27の間に大気に連通する空間部36を設けることによって、図示上方側の軸受部に用いられる磁性流体グリース35と図示下方側の軸受部に用いられる磁性流体グリース35との分離がなされている。
次に、このように構成されたモータの動作を説明する。モータ動作前(非動作時)にあっては、スラスト軸受部側の磁性流体グリースが、例えば振動、衝撃等によって隙間変化部23dを伝って外部に移動しようとしても、当該隙間変化部23dによって液面の曲率が徐々に小さくなろうとしこれが抵抗となって、当該スラスト軸受部側の磁性流体グリースの外部への移動が阻止される。また、ラジアル軸受部側の磁性流体グリースが、対向するラジアル軸受部側に移動しようとしても、ラジアル軸受部26,26の間の隙間変化部27によって同様に液面の曲率が徐々に小さくなろうとしこれが抵抗となって、当該ラジアル軸受部側における磁性流体グリースの該対向するラジアル軸受部側への移動が阻止される。
さて、ここで上記コイル33に通電を行うと、駆動マグネット34に回転力が生じ、ディスクハブ24が回転する。このようにディスクハブ24が回転すると、上記ラジアル動圧溝22bのポンピング作用によって磁性流体グリース35が循環し、ラジアル動圧力が発生してディスクハブ24が回転自在に支持されると共に、上記スラスト動圧溝23Xのポンピング作用によって磁性流体グリース35が循環し、スラスト動圧力が発生してディスクハブ24が浮上支持される。
この時、スラスト軸受部側の磁性流体グリースのうちの当該スラスト軸受部側から外部に漏出しようとする磁性流体グリースは、上述したスパイラル状の動圧溝23Xによって境界部40に向かって送り出される。
このようなモータ動作時にあっても、上述したモータ動作前(非動作時)において機能している以下の機能、すなわちスラスト軸受部29の隙間変化部23dによる磁性流体グリースを外部へ漏出させない機能、磁気回路Gによる磁性流体グリースを境界部40へ指向保持させる機能が働くため、磁性流体グリースの外部への漏出をさらに確実に防止できるようになっている。
またこの時、ラジアル動圧溝を表した図3における図示上側のラジアル動圧溝22bは非対称形のへリングボーン状の動圧溝22bであるため、ラジアル軸受部側の磁性流体グリースは上記境界部40に向かって送り出される。
すなわち、スラスト軸受部側及びラジアル軸受部側の磁性流体グリースは共に、境界部40に向かって送り出されることとなり、スラスト軸受部側から送り出される磁性流体グリースとラジアル軸受部側から送り出される磁性流体グリースとの間のバランスが保たれ得るようになっている。
さて、このようにしてスラスト軸受部側の磁性流体グリースとラジアル軸受部側の磁性流体グリースとのバランスが保たれるわけであるが、場合によっては、スラスト軸受部側から送り出される磁性流体グリースとラジアル軸受部側から送り出される磁性流体グリースとの間のバランスが崩れる畏れがある。しかしながら、上記焼結材よりなるラジアル軸受25の面取り部25dにはサイジングによる目詰まりがなく、しかも上記隙間変化部27のテーパ面25bにも当該面取り部25dと同様にサイジングによる目詰まりがないことから、上記境界部40に送り出されてきたアンバランスを画策する磁性流体グリースは、図4に示されるような循環経路H、すなわち面取り部25d−ラジアル軸受25(焼結材)内部−テーパ面25b−ラジアル隙間、という循環経路Hを循環することになり、スラスト軸受部側から送り出される磁性流体グリースとラジアル軸受部側から送り出される磁性流体グリースとの間のバランスを保ち得るようになっている。
また、このようなモータ動作時には、上記連通孔28によって空間部36と大気とに気圧差を生じることがないことから、充填されている磁性流体グリース35の気圧差による移動が阻止されることとなり、上述したバランスを一層保ち得るようになっている。
なお、本実施形態においては、潤滑流体として磁性流体グリース35を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば磁性流体に代えることも可能である。このような磁性流体としては、例えばポリαオレフィンの3量体〜5量体やジエステル、ポリオールエステル等の低粘度、低蒸発性のものを用いるのがより好ましい。
ところで、上記第1実施形態においては、ラジアル軸受25を焼結材より構成し隙間変化部27のテーパ面25bが軸方向に長いことから、遠心力が加わると、当該隙間変化部27のテーパ面25bから予定外の磁性流体グリースが進入し軸受隙間内の磁性流体グリースが減少する畏れがあると共に、このテーパ面25bから進入してきた磁性流体グリースや上記ラジアル軸受25の面取り部25dから進入する磁性流体グリースが、遠心力によってラジアル軸受25内の外周側に移動し、当該ラジアル軸受25の端面の気孔(ポーラス)から外部に漏出する畏れがある。
そこで、これに対する対策を施した実施形態を示したのが図5であり、先の第1実施形態で説明したのと同一なもの及び同一機能を果たすものに関しては同一符号が付してある。この図5に示される第2実施形態にあっては、上記ラジアル軸受25が軸方向に2分割されてラジアル軸受45,45とされている。この図示上側のラジアル軸受45は、上記ラジアル軸受25の上側のラジアル軸受面25aと同様なラジアル軸受面45aを有しており、図示下側のラジアル軸受45は、上記ラジアル軸受25の下側のラジアル軸受面25aと同様なラジアル軸受面45aを有している。そして、これらラジアル軸受45,45の間には、上記テーパ面25b,25bと同様なテーパ面46b,46bを有するスペーサ46,46が配設されており、このスペーサ46,46は、磁性流体グリース35を通さない材質より構成されている。また、ラジアル軸受45,45の外部側の端面には、上記スペーサ46と同一材よりなるスラスト盲板47,47が、第1実施形態のスラスト隙間と同様なスラスト隙間を確保するようにして、配設されている。
従って、ディスクハブ24が回転して遠心力が加わっても、スペーサ46は磁性流体グリースを通さないため、スペーサ46のテーパ面46bから磁性流体グリース35が進入することがなく、もって磁性流体グリースの減少を防止することができるようになっていると共に、スラスト盲板47が磁性流体グリースを通さないため、ラジアル軸受45内に進入した磁性流体グリースの外部への漏出を防止できるようになっている。この時、ラジアル軸受45における軸受面側の両周端には、面取り部45d,45dが施されているため、先の第1実施形態で説明した循環経路Hによる磁性流体グリースのバランス保持機能を発揮できるようになっている。
なお、第2実施形態においては、上述のように循環経路Hによる磁性流体グリースのバランス保持機能を発揮し得るようにラジアル軸受45に面取り部45d,45dを設けているが、これら面取り部45d,45dを設けないことによって、軸受隙間内の磁性流体グリースの減少防止及びラジアル軸受45を介する磁性流体グリースの外部への漏出防止の効果を一層高めることも可能である。但し、このように構成した場合には、上記循環経路Hによる磁性流体グリースのバランス保持機能は消失することになる。
因に、第2実施形態においては、スペーサを2分割しているが、一体物としても良い。
図6は本発明の第3実施形態における動圧軸受装置をHDDモータに適用した構造を表した横断面図であり、先の実施形態とで説明したのと同一なもの及び同一機能を果たすものに関しては同一符号が付してある。この図6に示される第3実施形態が先の第1実施形態と主に違う点は、第1実施形態で示したラジアル軸受部26及びスラスト軸受部29よりなる1組の軸受部であって他方の軸受部(図示下側の軸受部)を、他の構成の軸受部に代えた点である。
すなわち、この他方の軸受部(図示下側の軸受部)にあっては、第1実施形態で説明したスラスト板23に代えて、截頭円錐台形状のスラスト板47が用いられている。この截頭円錐台形状のスラスト板47は、外部側に向かってテーパ面47が小さくなるように配置されており、ラジアル軸受25の端面に対向する面には第1実施形態で説明したのと同様なスパイラル状の動圧溝47Xが形成されている。
従って、スラスト板47のテーパ面47aに接触している潤滑流体49が外部側(図示下方)に移動しようとしても、該テーパ面47aによって液面の曲率が徐々に小さくなろうとしこれが抵抗となって、当該潤滑流体の外部への移動が阻止されるようになっている。また、該スラスト軸受部側の潤滑流体のうちのスパイラル状の動圧溝47Xを有している面とラジアル軸受25のスラスト受面25cとの間のスラスト隙間から外部に漏出しようとする潤滑流体は、上述したスパイラル状の動圧溝47Xによってラジアル軸受部とスラスト軸受部との境界部48に向かって送り出されるようになっている。また、図示下側の軸受部の他の構成(例えば図示下側のラジアル軸受25等の構成)に関しては第1実施形態で説明したのと同様であるため、このものに関しては第1実施形態と同様な作用・効果を奏することになる。すなわち、図示下側の軸受部にあっても、潤滑流体のバランスを保ちつつ、図示下側の軸受部から外部への潤滑流体の漏出を防止できるようになっている。
そして、図示上側のラジアル軸受部26及びスラスト軸受部29よりなる1組の軸受部に関しては、第1実施形態と全く同様であるため、第1実施形態と同様な作用・効果を奏することになる。
すなわち、この第3実施形態においては、一方の軸受組(図示上側の軸受組)を第1実施形態と同様な軸受組とし、他方の軸受組(図示下側の軸受組)を他の構成の軸受組とすることが可能となっており、第1実施形態と同様な一方の軸受組に関しては、第1実施形態と同様な効果を得ることができるようになっている。
図7は本発明の第4実施形態における動圧軸受装置をHDDモータに適用した構造の要部を抽出して表した横断面図であり、先の実施形態とで説明したのと同一なもの及び同一機能を果たすものに関しては同一符号が付してある。この図7に示される動圧軸受装置は、所謂軸回転型のHDDモータに適用されているものである。
この軸回転型のHDDモータにあっては、第1実施形態で示した中心固定軸22が中心回転軸50として回転する一方で、第1実施形態で示したラジアル軸受25がフレーム21側の軸受ホルダ21bに固定される構成、すなわち、回転部材と固定部材とが互いに逆になる構成になされている。
このように第1実施形態で説明した動圧軸受装置を軸回転型のモータに適用しても、該動圧軸受装置としては、第1実施形態で説明したのと同様な作用・効果を奏することになるため、軸固定型のモータに対するのと同様に適用することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例えば、上記実施形態においては、境界部40に潤滑流体を送り出す構成として、ラジアル軸受部にあっては非対称形のへリングボーン状の動圧溝22c、スラスト軸受部にあってはスパイラル状の動圧溝23Xとしているが、これら動圧溝に限定されるものではない。
なお、上記実施形態の動圧軸受装置は、HDDモータ以外のモータに対しても適用可能であり、さらにモータ以外の装置に対しても適用可能である。
前述の各実施形態に記載の動圧軸受装置によれば、ラジアル軸受部とこのラジアル軸受部より外部側に位置するスラスト軸受部とに連続して充填されている潤滑流体のうちのスラスト軸受部側の潤滑流体であって当該スラスト軸受部から外部に漏出しようとする潤滑流体を、当該スラスト軸受部の動圧溝によってラジアル軸受部とスラスト軸受部との境界部に向かって送り出し、この時ラジアル軸受部側の潤滑流体を、ラジアル軸受部側の動圧溝によって上記境界部に向かって送り出し、ラジアル軸受部側の潤滑流体とスラスト軸受部側の潤滑流体とのバランスを保つように構成したものであるから、何れか一方の軸受部側の潤滑流体が低下することによる動圧特性の低下を防止しつつ、潤滑流体の外部への漏出を確実に防止でき、もって装置の信頼性及び品質を向上することが可能となる。
また、スラスト軸受部の内径側を構成する平行対向面部より外径側に位置し、スラスト方向に対向する面同士の間隔が外径側がより大きいスラスト軸受部の外径側を構成する隙間変化部によって、スラスト軸受部側の潤滑流体が外部に移動しようとしても、液面の曲率が徐々に小さくなろうとしこれが抵抗となって、当該スラスト軸受部側の潤滑流体の外部への移動を阻止し得るように構成したものであるから、動作時、非動作時の何れであっても、潤滑流体の外部への漏出をさらに防止でき、前述の効果を一層高めることが可能となる。
また、軸受部を2組用い、2組の軸受部におけるスラスト軸受部の間に配置した2組の軸受部におけるラジアル軸受部同士の間に、対向するラジアル軸受部側に向かって前記ラジアル軸受部におけるラジアル方向に対向する面同士の間隔より外径側に大きくなる隙間変化部を形成し、この隙間変化部によって、ラジアル軸受部側の潤滑流体が、対向するラジアル軸受部側に移動しようとしても、液面の曲率が徐々に小さくなろうとしこれが抵抗となって、当該ラジアル軸受部側における潤滑流体の該対向するラジアル軸受部側への移動を阻止すると共に、当該隙間変化部の間に潤滑流体が充填されていない空間部を設け、この空間部と大気とを連通し空間部と大気との気圧差をなくして、充填されている潤滑流体の気圧差による移動をさらに阻止し、軸受部を2組用いた場合であっても、ラジアル軸受部側の潤滑流体とスラスト軸受部側の潤滑流体とのバランスを保ち得るように構成したものであるから、何れか一方の軸受部側の潤滑流体が低下することによる動圧特性の低下を防止しつつ、潤滑流体の外部への漏出を確実に防止でき、もって装置の信頼性及び品質を向上することが可能となる。
また、回転部材の回転中心に位置する中心軸を、一般的に軸受面側の両周端に面取りが施されている焼結材よりなるラジアル軸受に挿入し、面取り部にはサイジングによる目詰まりがないという特性を利用して、潤滑流体を、一方の周端の面取り部−焼結材内部−他方の周端の面取り部−ラジアル軸受部におけるラジアル方向に対向する面同士の間の隙間に、ラジアル軸受部側の潤滑流体とスラスト軸受部側の潤滑流体とのバランスを保つように循環可能とすると共に、上記ラジアル軸受の面取り部に、例えば充填される潤滑流体を所定量載せ、ラジアル軸受部より外部側に位置するスラスト軸受部としての例えばスラスト板を押し込むようにして組立を行うことによって、スラスト軸受部側及びラジアル軸受側の双方に潤滑流体を連続して充填し得るように構成したものであるから、前述の何れか一つの効果に加えて、何れか一方の軸受部側の潤滑流体が低下することによる動圧特性の低下を前述の構成の何れか一つに比してさらに防止できると共に、組立性の向上が可能となる。
本発明の第1実施形態における動圧軸受装置をHDDモータに適用した構造を表した横断面図である。 図1に示したスラスト板のスラスト動圧溝を表した平面図である。 図1に示した中心固定軸のラジアル動圧溝を表した正面図である。 磁気回路及び潤滑流体の循環経路を説明するために図1の要部を抽出して表した横断面図である。 本発明の第2実施形態における動圧軸受装置をHDDモータに適用した構造の要部を抽出して表した横断面図である。 本発明の第3実施形態における動圧軸受装置をHDDモータに適用した構造を表した横断面図である。 本発明の第4実施形態における動圧軸受装置をHDDモータに適用した構造の要部を抽出して表した横断面図である。 従来技術における動圧軸受装置を磁気ディスク駆動モータに適用した構造を表した横断面図である。
符号の説明
22
中心固定軸
22b ラジアル動圧溝
23 スラスト板
23c スラスト軸受部の平行対向面部
23d
スラスト軸受部の隙間変化部
23X スラスト動圧溝
25,45 ラジアル軸受
26 ラジアル軸受部
27
ラジアル軸受部の間の隙間変化部
28 連通孔
29 スラスト軸受部
35,49 潤滑流体
36 隙間変化部の空間部
40,48
境界部
50 中心回転軸

Claims (5)

  1. 焼結材よりなり、内周部にラジアル軸受面及び軸方向一方側の端面にスラスト受面を有するスリーブ状ラジアル軸受と、
    前記ラジアル軸受面と対向するラジアル受面を有し、前記ラジアル軸受に対し回転中心軸を中心として相対回転する軸と、
    前記軸から径方向外方に張り出し前記スラスト受面と対向する対向面を有するスラスト板と、
    前記ラジアル軸受面と前記ラジアル受面との間のラジアル隙間に形成され、前記ラジアル軸受又は前記軸の回転時に流体動圧を誘起するラジアル動圧溝列を有するラジアル軸受部と、
    前記スラスト受面と前記対向面との間のスラスト隙間に形成され、前記ラジアル軸受又は前記軸の回転時に流体動圧を誘起するスラスト動圧溝列を有するスラスト軸受部と、
    前記焼結材に含浸されると共に、前記ラジアル隙間および前記スラスト隙間に連続して充填される潤滑流体と、を備え
    前記スラスト動圧溝列は、スパイラル状に形成され、前記回転時、前記スラスト軸受部の潤滑流体は、前記スパイラル状のスラスト動圧溝列により径方向内方へ送り込まれ、
    前記ラジアル軸受のラジアル軸受面およびスラスト受面との境界部には、面取り面が形成され、また、前記ラジアル軸受の内周部における前記ラジアル軸受面より軸方向他方側には、前記ラジアル軸受面から径方向外方に伸び且つ前記回転中心軸に対し傾斜するテーパ面が形成され、
    前記回転時、前記潤滑流体は、前記面取り面の表面を通り前記ラジアル軸受の内部へと移動し、前記ラジアル軸受の内部に保持された潤滑流体は前記テーパ面の表面から導出されることを特徴とする動圧軸受装置。
  2. 前記面取り面は、サイジングによる目詰まりがないことを特徴とする請求項1記載の動圧軸受装置。
  3. 前記ラジアル動圧溝列がヘリングボーン状の動圧溝列であり、前記回転時、前記ラジアル軸受部の潤滑流体は、前記境界部に向かって送り込まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の動圧軸受装置。
  4. 前記ラジアル軸受部の他方側には、外気に開口する隙間変化部が形成され、前記ラジアル軸受部に保持された前記潤滑流体は、前記隙間変化部にて外気との気液界面を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の動圧軸受装置。
  5. 前記スラスト板は、略円錐台形状に形成され、
    前記スラスト板の外周部と当該スラスト板の外周部と径方向に対向する部材との間の隙間には、前記スラスト軸受部に隣接し、且つ前記スラスト軸受部から遠離るにつれて当該隙間寸法が拡大するテーパシール部が形成され、
    前記潤滑流体は、前記テーパシール部にて外気との気液界面を形成していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の動圧軸受装置。
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